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平成19年第3回江別市議会会議録(第4号)平成19年9月14日 2ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

 6 議事次第

開議宣告

議長(星 秀雄君)

 これより平成19年第3回江別市議会定例会第10日目の会議を開きます。
 ただいまの出席議員は26名で定足数に達しております。

議事日程

議長(星 秀雄君)

 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

諸般の報告

議長(星 秀雄君)

 次に、諸般の報告を事務局長に報告させます。

事務局長(斎藤嘉孝君)

 ご報告申し上げます。
 本日の会議に五十嵐議員が遅刻する旨の通告がございました。
 以上でございます。

会議録署名議員の指名

議長(星 秀雄君)

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議規則第111条の規定により、林議員、吉本議員を指名いたします。

一般質問

議長(星 秀雄君)

 日程第2 一般質問を順次行います。
 齊藤佐知子議員の教育行政についての質問を許します。通告時間25分。

齊藤佐知子君

 議長の許可をいただきましたので、通告に従いまして順次質問してまいります。
 1点目に、ブックスタートについてお伺いいたします。
 このことについては、平成15年6月定例会で質問しておりますが、近年、親子関係に起因すると思われる少年犯罪、児童虐待などが多発し、大きな社会問題となっている現状を見ますと、人を育成していくための将来を見越した財政投資が必要と考え、質問させていただきます。
 同事業は、以前にもお話しいたしましたが、1992年に英国で始まり、日本には2000年に紹介され、同年11月の試験実施を経て、2001年に世界で2番目に開始しております。
 本年7月31日現在、全国609市区町村で実施され、北海道においては、恵庭市を先頭に74自治体が取り組まれております。
 恵庭市は、全国に先駆けて2000年12月よりブックスタートを3回試行実施され、2001年4月より本格実施しているとのことです。9か月・10か月児健診時に、受診した乳児とその保護者にブックスタート・パックを配布します。赤ちゃんに本を読んであげることによる言葉掛けの行為は、親子のきずなとコミュニケーションを深める機会につながると言われています。
 この事業は、絵本を通して赤ちゃんと保護者が楽しい時間を分かち合うことを応援する子育て支援策として、市保健センターで実施される乳児健診に参加した、すべての参加者に絵本や読み聞かせアドバイス集などの入ったブックスタート・パックを図書館職員と保健師が説明の言葉を添えてプレゼントします。
 先日、恵庭市立図書館を訪れ、担当課長のお話を伺ってまいりました。ブックスタートは、子育て支援策としても大切であり、読み聞かせサークルに所属した方は、図書館の本の活動だから参加したという方が多かったが、活動目的が本の大切さを伝えたいだけになってしまうと、読み聞かせのエキスパートでないと、かかわれなくなってしまう。絵本はきっかけであって、一番の目的はお母さんの楽しい子育てと、赤ちゃんの健やかな成長を応援することですと、ブックスタートによる絵本との出会いの大切さを伺いました。
 また、同事業開始時からアンケート調査を実施しており、2004年9月から2005年3月に掛けて、3歳児健診受診対象者を調査対象に、3回目の追跡調査をしました。
 当時の北海道文教大学短期大学部助教授の梶浦真由美氏による分析結果を通して、平成17年10月に市民フォーラムが開催されました。基調講演では、ブックスタート事業の追跡調査結果について、現代の母親への子育て支援対応と子育て支援策としてのブックスタートの両面から解説があり、当該調査では、ブックスタート・パックの配布を受けたと答えた配布家庭と、受けていないと答えた無配布家庭との比較を行ったとのことです。
 調査結果の概要として、読み聞かせをしている家庭は、配布群8割、無配布群7割。このうち、父親が読み聞かせをしているのは、配布群7割、無配布群5割。家庭において、子供の話以外で、夫婦で会話をどのくらいしているかでは、無配布群の方に余りしないや全くしていないが多い傾向にある。
 また、父親が読み聞かせをしている群では、していない群に比べると、子供が絵本の読み聞かせがとても好き、夫が育児にとても良く協力してくれる、子育てがとても楽しいと答える母親が多い傾向にあるとのことです。
 調査のまとめとして、ブックスタートがきっかけとなって、父親の絵本の読み聞かせを喚起する効果があることが示唆され、父親が絵本の読み聞かせをしている家庭では、妻による夫の育児行為の実態に対する高い評価や妻自身の子育ての楽しさにも影響を及ぼすことが明らかになり、楽しく子育てできる環境整備への支援効果もうかがえます。子育て支援策として、ブックスタートは、大きな役割を果たしていると評価できると言われております。
 同市では、本年度より、さらにブックスタートで絵本を配布した親子に対して、家庭での読書環境の継続と充実を図るために、1歳6か月児健診時にも拡大し、すべての参加者に絵本及び絵本ガイドを図書館員の説明の言葉を添えてプレゼントをするブックスタートプラスを実施したとのことです。
 当市においては、現在、類似事業として、4か月児・1歳6か月児・3歳児健診時にボランティアによる読み聞かせの実施、絵本の紹介、リストの配布などの努力をしていただいていることは承知しているところですが、先ほどもお話ししましたが、追跡調査の結果、ブックスタート事業は、子育て支援策としても大きな役割を果たしているとのことであり、若いお父さん、お母さんの子育て支援の大きな後押しになっているとすれば、財源の投資効果は十分にあると考えます。
 平成15年6月定例会で、現状の取り組みなどとのかかわりを検証する中で、さらに関係部局や関係者などと検討するとの答弁がありましたが、どのように検討されたのかお聞かせください。また、当市としても、先ほど述べましたが、他市の調査結果を踏まえて、是非ブックスタート事業を実施していただきたいと考えますが、市長のご見解をお聞かせください。
 2点目に、放課後子どもプランについてお伺いいたします。
 地域で、これから小学校に入学されるお子さんをお持ちのお母さん、現在、小学校に通っているお子さんをお持ちのお母さん方から、学童保育に行かせたくても遠いので逆に心配、働きたくても安心して子供を預けられるところがない、地域で変質者が出没するので安全な場所がほしいなどの声があり、放課後児童の安全な環境を整備してほしいとのご相談をお受けいたしました。
 また、母子家庭で働きに行きたくても子供を学童保育に入れることができず、仕事を断念しているとの声も伺いました。
 現在、当市においては、民間の協力の下、13か所の放課後児童会、市の委託事業で1か所、児童センター内の児童クラブが3か所あり、それぞれに支えられております。また、7か所の児童センターが整備されているところですが、小学校区の中でも放課後対策としてはまだ未整備地区があり、生活形態・就業形態の変化や核家族化の中で少子化が進み、学校が終わって帰宅してもだれもいない家庭が多くなってきている現状の中、放課後対策の重要性が指摘されております。
 国は、地域社会の中で、放課後の子供たちの安全で健やかな居場所づくりとして、また、子供たちが地域社会の中で、心豊かで健やかにはぐくまれる環境づくりを推進するために、放課後子どもプランを創設しました。  
 同プランは、各市町村において、教育委員会が主導して健康福祉部と連携を図り、文部科学省が実施するすべての子供を対象とした放課後子ども教室推進事業と厚生労働省の放課後児童健全育成事業を一体的、かつ連携して実施するものです。
 放課後子ども教室推進事業は、平成16年度から平成18年度まで取り組んできた地域子ども教室推進事業がありましたが、この事業はすべての子供を対象にして、安全・安心な子供の活動拠点、居場所を設け、地域の方々の参画を得て、様々な体験活動や交流活動などの取り組みを推進してきた事業で、この事業を拡充し、学習支援の充実などを図ります。
 また、放課後児童健全育成事業は、共働き家庭など留守家庭のおおむね10歳未満の児童に対して、放課後に適切な遊びや生活の場を与えて、その健全な育成を図り、児童福祉法に基づいて実施していますが、放課後児童クラブを利用できない児童の増加や放課後児童クラブの未実施小学校区の解消などが求められており、総合的な放課後児童対策として放課後子どもプランが創設されたと伺っております。当市としてどのように取り組まれるのかお伺いいたします。
 1点目に、放課後児童会、放課後児童クラブの待機状況はどのようになっているのでしょうか。あくまでも、受付したお子さんしか把握しておらず、枠が一杯で受付すらできない現状があるとの声も伺っております。このような地域の増減をどのように把握し、対応していくのかお聞かせください。
 2点目に、市内の小学校区における放課後児童会の未実施区域について、地域の保護者からの要望も上がっております。いずみ野小学校区域においては、地域が受皿づくりに協力して環境整備をしている実態もあります。当市として放課後子どもプランを実施していく上で、場所や運営主体など、どのようにお考えかお聞かせください。
 3点目に、放課後児童会、放課後児童クラブは、放課後子どもプランの中で、どのような位置付けになるのかお聞かせください。
 以上、三点について市長のご見解をお聞かせください。
 3点目に、学校環境のバリアフリーについてお伺いいたします。
 本年4月より特別支援教育がスタートし、学校環境の整備や人的配置など各学校としても様々なご苦労をされていることに大変感謝申し上げます。市内の障がいを持つ子供の親御さんから、我が子を地域の学校に通わせたい、地域の子供たちと楽しくお話をしながら通学させたいと、2年後の入学に向けて一生懸命に歩行訓練などのリハビリをしているとのお話をお聞きしました。
 お子さんの病名は、二分せきつい症です。いつお会いしても明るい笑顔で迎えてくれます。症状は、段階によって様々だそうです。このお子さんは、ひざから下の神経がないために歩行が困難ですが、手すりが付いていれば、リハビリで階段も上り下りができるように訓練するというお母さんのお話でした。
 日常の学校生活は、車いすの対応も必要となるので段差の解消やトイレの改修が必要と考えます。目の前の課題に対して何ができるか、教育委員会、学校、保護者、地域、専門機関がそれぞれ知恵を出し合い、地域の子供を育てていくことが大切と考えます。
 平成15年9月定例会で坂下議員が、今後の公共施設建設に関しては、ユニバーサルデザインの視点が大切との質問をしておりますが、そのような視点も踏まえて、計画的に学校環境の整備をしていく必要があると考えます。教育長のご見解をお聞かせください。
 4点目に、学校選択制についてお伺いいたします。            
 平成17年度から実施された学校選択制が3年目となり、学校選択制にかかわる入学状況は、平成17年度が小学校39名、中学校22名の合計61名、平成18年度が小学校54名、中学校25名の合計79名、平成19年度が小学校50名、中学校33名の合計83名で、毎年度減少することなく微増となっております。自ら学校を選択できることに、何人もの親御さんの喜びの声を聞いております。
 年2回開催されている学校一斉公開日には、次年度入学予定の親御さんが希望する学校を参観し、子供たちの様子や先生の状況、授業風景などを自分の目で見て選択の判断をするために学校に足を運んでおられるとのことであります。
 学校選択制の検証は原則として3年ごとに行い、その結果に基づいて必要な見直しを行うとのことですが、現在は、特認校を除いて隣接校のみとなっています。学校選択制本来の取り組みである全校区で実施すべきと考えます。様々な角度から検証し、あくまでも子供たちのためにどうあるべきかという視点で評価し、検証することが必要だと考えます。教育長のご見解をお聞かせください。
 以上で1回目の質問を終わります。

議長(星 秀雄君)

 齊藤議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(三好 昇君)

 齊藤議員の一般質問にお答え申し上げます。
 ブックスタートについてでございますが、本市では、平成11年11月から1歳6か月児につきまして、平成15年度からは3歳児について、それぞれの乳幼児健診時において絵本の展示や紹介リストの配布等を行ってまいりました。また、平成16年11月からは、新たに4か月児健診時におきまして、絵本の読み聞かせ、リストの配布、情報図書館の利用案内、おはなし会の紹介などを試行的な形で始めたところでございます。
 これは4か月児健診の受診率が高く、また、子育ての出発点として父母が意欲的な時期でもありますことから、情報図書館やボランティア団体等の関係機関とも協議した結果、従来の事業を拡大したものでありまして、翌平成17年度からは保健センターの事業として実施し、現在に至っているところでございます。
 この事業を健診と合わせて行うことで、親も絵本等に興味を持ち、自然に子供の読書を考えるきっかけとなっているところでもございます。
 また、ブックスタート事業は、単に絵本の紹介や贈呈にとどまらず、絵本を仲立ちに、自然な親子のコミュニケーションの場となり、豊かな時間の共有や精神的なゆとりをもたらし、心安らぐ子育てにつながっていく効果があるものと言われております。
 親の肉声、体温を感じさせながら、言葉のリズムをゆっくりと伝えることは、その後の子供の成長に大きな影響があるとされております。
 当市といたしましては、この事業は地域との連携や様々な専門分野とのかかわりが不可欠でありますことから、保健師や図書館司書等の専門的な知識・経験の活用も必要であると考えておりまして、近隣市の実施事例や効果などの研究を進めるとともに、実施の可能性も含めまして、検討してまいりたいと考えております。
 私からの答弁は以上でありますが、このほかの質問につきましては、教育長ほかをもって答弁いたします。

教育長(高橋 侃君)

 私の方から学校バリアフリーについてご答弁申し上げます。
 学校施設は、児童生徒の教育活動の場であるとともに、学校の教育活動への地域の人材の受入れなど、様々な人々が学校教育に参加すること、また、災害発生時には地域住民の方の避難所として大切な役割を担っていることなど、多目的に地域の方に利用されており、多様な人々が利用してきている状況にございます。
 それらの現状を踏まえて、ユニバーサルデザインの必要性は、十分認識しているところであり、だれもが利用しやすい施設となるよう計画的に整備することが重要であると考えております。
 その観点から申しますと、市内の小中学校につきましては、児童生徒個々の実態を把握しながら、改修時等に合わせまして、バリアフリー化に向けて、階段に手すりの設置や玄関のスロープ化、あるいは障がい者用トイレの設置、廊下に点字ブロックを取り付けるなど、これまで必要な整備をしてきているところでございます。
 今後も小中学校が開かれた学校として、障がいの有無や年齢、体格などの境界を超えて、多くの人にとって使いやすい、安全で安心して過ごせる場となるように、学校、保護者、地域の方々と連携を図りながら取り組んでまいりたいと思いますので、ご理解をいただきたいと存じます。
 次に、学校選択制についてでございますが、学校選択制導入のねらいは、子供が行きたい学校、親が行かせたくなる学校を希望できる制度を確立することで、より魅力ある学校づくりを行おうというものでございます。
 学校選択制導入後も魅力ある学校づくりのために、従来から進めておりました地域一体型・学校顔づくり事業などをより強力に推進してきたところでございます。また、面白い授業、分かる授業の実施、子供たちが良好な人間関係を築けるような学校経営に取り組んできているところでございます。
 学校選択制の検証は、平成17年度に導入以来、選択入学者に対して、選択理由を問うなどして、アンケート調査を実施してきたところでございますが、当初、3年ごとに全体的な検証を行うことを予定しておりますことから、今年度中に平成17年度以降に入学した児童生徒の保護者などに対して、学校選択制の中でどのような観点で現在の学校を選んだのか、あるいは現在の学校選択制をどのように考えているのか。また、学校の魅力づくりが進んでいるのかどうかなどの点について、多少時間が掛かることが予想されますが、きめ細かな対応を図って、アンケート方式などにより検証を実施していくことを予定しております。
 その結果の中から、子供たちのためにどうあるべきかという観点で、今後の学校選択制あるいは学校づくりについて検討を進めてまいります。
 現在は、徒歩通学を原則としておりますこと、また、通学上の安全の確保という観点などから、隣接校方式としているところでございますが、検証の結果を踏まえ、要望の多い事項、あるいは見直しが必要と考えられる事項については、今後、更に検討を加えて、より良い方向に進めてまいりたいと思っております。
 学校が地域の中核として、私ども行政とともに地域に根ざし、また、保護者と一体となって学校づくりを進めていき、子供たちが朝、目を覚ましたとき行きたくなる学校にすることが、この学校選択制の目的でありますので、その目的が十分実現できるように、今後も取り組んでまいりたいと思っております。
 以上でありますが、放課後子どもプランについては、教育部長をもってご答弁いたします。

教育部長(久田康由喜君)

 私から放課後子どもプランにつきましてご答弁申し上げます。
 まず、放課後児童会、放課後児童クラブの待機状況と地域の増減をどのように把握し、対応していくかについてでありますが、放課後児童会、放課後児童クラブへの入所希望者につきましては、年度途中であってもすべて受け付けており、さらに入会に至らない場合には、待機児童として掌握しているところでございます。
 本年度当初における待機の状況につきましては、公設民営を含めました14か所のうち、平成18年度より公設民営化したおおぞら児童会と障がい児童を対象といたしました共同学童保育所つぼみで待機児童が発生しております。
 おおぞら児童会は、民営化と同時に10名の定員増を図り、その待機児童を解消したところであります。平成19年度においても定員を上回る申込者があり、さらなる定員の弾力的な運用を図りましたが、待機児童が発生している状況であります。
 また、共同学童保育所つぼみでは、小規模であること、受け入れ態勢等の状況から待機児童が発生している状況にございます。
 市直営の児童センターに併設されております森の子児童クラブ、萩ヶ岡児童クラブ、野幌ひまわり児童クラブにつきましては、本年度は定員を若干超える形となりましたが、期間内に申し込まれた方は全員受入れをいたしました。
 児童センターでは、児童クラブの活動のほか、自由来館による児童も一緒に活動しておりますので、待機となった場合には、この自由来館の中で対応しております。
 いずれにいたしましても、地域によっては、住宅の増加に伴い子供が増えている地域として、例えば上江別小学校区が、また、減少が著しい地域として、例えば大麻泉小学校区がございます。放課後児童会、放課後児童クラブにつきましては、学区の児童数の推移や地域の児童センター等の利活用状況を把握しながら弾力的な受入れを図り、また、適正な配置を検討してまいりたいと存じます。
 次に、放課後子どもプランの実施場所、運営主体についてでありますが、実施場所につきましては、小学校内で行うことを基本とし、できる限り余裕教室の活用や小学校敷地内での実施を想定してまいりたいと考えております。
 一方、放課後子どもプランのうち放課後児童会等を内容とする放課後児童健全育成事業の場合は、小学校の余裕教室のほか、児童館、保育所や団地の集会室などの社会資源を活用して実施することも考えられる事業であります。
 また、事業の運営主体につきましては、市や社会福祉法人、特定非営利活動法人(NPO)など、両事業に共通しているものであります。
 次に、放課後子どもプランの中での放課後児童会、放課後児童クラブの位置付けについてでありますが、放課後子どもプランは、全児童対策である放課後子ども教室推進事業と放課後児童会等の放課後児童健全育成事業を互いに連携しながら運営することで、児童の総合的な放課後対策として、居場所や安全の確保を図るものとなっております。
 放課後子どもプラン全体といたしましては、全児童を対象とするものでありますが、そのうち放課後に保護者が不在といった配慮の必要な低学年の児童を対象に、放課後児童健全育成事業として実施しております。
 また、今ある放課後児童会が放課後子どもプランの事業の中に位置付けされたわけですが、その機能は従前と同様、児童の安全確保と健全育成、保護者の就労支援等の重要な役割を担うものとなっております。
 いずれにいたしましても、当該事業は市内の施設配置の距離の問題や既存事業への取り組みの可能性など多くの課題もございますことから、これらを整理した上で、健康福祉部との連携はもとより、民間放課後児童会や児童福祉関係者、さらにはPTA関係者等と協議を行う中で、当市の実情に即した事業の可能性につきまして、実施年次も含め総合的に検討をしてまいりたいと考えております。
 以上であります。

齊藤佐知子君

 ご答弁ありがとうございます。
 要望も含め何点か、2回目の質問をさせていただきます。
 1点目に、放課後子どもプランについてです。
 放課後児童会、放課後児童クラブの待機状況が地域によって、なかなか解消できない実態があるようですが、弾力的な受入れと言っても限界があります。先ほど申し上げましたが、申込みすらできずにいる親御さんの声も伺っております。答弁では、適正な配置を検討するとのことですが、どのように検討するのかお聞かせください。
 国は、ご承知のように、今年度から3か年の事業として、放課後子どもプランを創設しております。子供の安全の観点から、放課後対策は大変重要となっております。
 教育委員会と健康福祉部、また、他の関係機関が連携する中で、放課後子どもプランの実施に向けて努力する必要があると考えます。実施年次も含め総合的に検討するとのことですが、国の事業を受けて進めていくのか、江別独自で進めていくのか、再度お聞かせください。
 2点目に、学校環境のバリアフリーについてです。
 現実に、障がいを持ったお子さんのお母さんが、2年後に入学するお子さんのために、学校や教育委員会に行ってお話をしているようですが、机上の論議にしかならず、大変不安に思われております。
 先ほどの答弁では、児童生徒の個々の実態を把握しながら改修時に合わせてバリアフリー化に向け、階段に手すりを設置したり、玄関のスロープ化や障がい者用トイレの設置、廊下に点字ブロックを取り付けたりするなどの必要な整備を進めてきたと言われておりますが、当然、計画的な学校施設改修時のバリアフリー化対応が必要であり、個々の需要に応じた対応の必要性を感じるものです。その点について、再度お伺いいたします。
 これは要望といたしますが、3点目に学校選択制についてです。3年目の検証として、アンケート方式により検証を実施し、その結果の中から、子供たちのためにどうあるべきか検討していただけるようですが、その際、保護者の声はもちろん、子供たちの声を吸い上げることも大切だと考えます。江別の未来を担うひとみ輝く子供たちのために、全力で取り組んでいただきたいということを要望いたします。
  以上で2回目の質問を終わります。

教育長(高橋 侃君)

 齊藤議員の再質問にお答えいたします。
 バリアフリー化への対応についてでございますが、これについては、基本的に二つに分かれると思います。中長期的な整備改修、あるいはユニバーサルデザインの視点から新築を含めて、段階的に進めていくものと、もう一つは、短期的に整備改修を迫られるものとがあると思っております。
 そのような観点から、特に、新入学児童のうち障がいを持つ子供に対しては、就学指導委員会の答申を踏まえて、個々の子供の状況に応じて、入学後に親子が決して戸惑うことのないように配慮して、施設の整備改修に努めてまいりたいと思いますので、ご理解いただきたいと存じます。
 以上でございます。

健康福祉部長(北口 彰君)

 放課後児童会と放課後児童健全育成事業に関する再質問でありますので、私からご答弁申し上げます。
 まず、放課後児童会、放課後児童クラブにつきましては、江別市全体のバランスを考えながら、既存児童会との連携を保つことを前提に、不足に対しましては、地域で協力をいただける団体への新たな働き掛けなどを通じまして、子供たちのより安全な居場所づくりに努めてまいります。
 次に、放課後子供プランについてでありますが、このプランは、放課後の子供の安全で健やかな活動場所を確保し、総合的な放課後対策を目的に実施するものでございます。
 実施の検討に当たりましては、教育委員会と連携を図る中で、国のプランを基本として、既存の放課後児童会、放課後児童クラブや学校の余裕教室の現状を考慮しながら、空白地区の解消等、江別市の実態に合った具体的な検討をしてまいりたいと考えております。
 以上であります。

議長(星 秀雄君)

 以上をもって、齊藤議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 岡英彦議員の新篠津村との合併についてほか2件についての質問を許します。通告時間30分。

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