総務文教常任委員会 令和6年8月22日(木)
(開会前)
※ 日程確認
(開 会)
委員長(徳田君):ただいまより、総務文教常任委員会を開会いたします。(9:58)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
なお、傍聴希望者がおり、入室を許可いたしましたので、御報告いたします。
教育部及び傍聴者入室のため、暫時休憩いたします。(9:58)
委員長(徳田君):委員会を再開いたします。(9:59)
1教育部所管事項、(1)報告事項、アの北光小学校における水道水の異臭についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。
総務課長:北光小学校における水道水の異臭について御報告いたします。
資料の1ページを御覧ください。
7月5日、北光小学校において、水道水から異臭がする事案が発生したため、緊急対応を実施いたしました。
1異臭の原因でありますが、学校敷地内にある江北放課後児童クラブ付近の埋設上水道管を掘削したところ、土から石油臭がすることを確認しました。
石油臭がする周辺を迂回して上水道管を仮設したところ、臭いはしなくなったことから、この場所で石油が上水道管に触れたことにより、管を通して水道水に臭いが移ったものと判断したものであります。
ここで、資料の3ページを御覧ください。
上水道の経路図であります。
図の下側、上水道管は地中で、道道江別奈井江線から学校敷地内に引き込まれ、放課後児童クラブ付近を通り、分岐して校舎とプールそれぞれにつながっております。バツ印が土から石油臭を確認した地点となります。
資料の1ページにお戻り願います。
2土に石油が染み込んだ原因でありますが、北光小学校での異臭確認後、上水道の上流に位置する江北放課後児童クラブでも異臭が確認されたことから、同クラブへ聞き取りを行ったところ、令和4年4月に、同クラブの灯油タンクの配管が地中で切れ、修繕したことを確認しました。このときの灯油流出量は不明であります。
ただし、この事故から2年以上経過しており、教育部と致しましては、今事案の直接の原因と判断することは難しいものと考えております。
次に、3経過でありますが、7月5日に北光小学校が水道水からかすかに臭いがすることに気づき教育部へ報告、そのため水道水の使用を中止し、調査など緊急対応を開始したものであります。
7月11日に放課後児童クラブ付近の上水道管周辺の土から石油臭を確認、7月15日に迂回させた上水道管の仮設工事が完了し、7月18日には、水質基準に適合していること及び石油臭がしないことを確認したことから、7月19日から水道水の使用を再開しました。
8月1日には、埋設上水道管の復旧工事が完了しております。
資料の2ページをお開き願います。
4緊急対応でありますが、1飲料水等の供給に関しましては、校舎内及び放課後児童クラブに、飲料用ペットボトル、手洗い用給水タンクを配置しました。
2プール授業に関しましては、7月12日は授業を中止、7月19日の授業は、プール槽の水入替えのため23日へ延期しました。
3児童の健康への影響に関する専門家への相談と致しましては、公益財団法人日本中毒情報センター及び市内小児科医に相談をしたところ、いずれも、体調不良を訴えている人がいないのであれば、健康被害が起きている可能性は極めて低いとの見解でありました。
このため、7月19日、北光小学校から保護者へ、児童の体調不良など思い当たる点があれば連絡をお願いする旨を通知しており、その後、健康被害に係る報告等はありませんでした。
4専門事業者等による各種調査、5上水道設備工事等に関しましては、記載の内容を実施しました。
以上です。
委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。
高間君:何点かお伺いしたいと思います。
資料を見ますと、2年前に灯油タンクの配管の事故があった。その前にも豊幌小学校や江別第二小学校かどこかで配管の事故があったはずです。おおむねこれが原因ではないかと見えるのですが、直接の原因と判断することは難しいと示されていますけれども、今後、どういう対応を取られるのか。
多分、灯油が漏れたときには調査をして、全部の土を入替えしていると思うのです。それがパーフェクトにいっていればこういうことにはならないということなのでしょうから、2年前の話を今さら言ってもしようがない話なのだけれども、現状では、それだけではないかもしれないというような意見がついているわけですから、それであれば定期的に検査をするなどいろいろなことをしていかないと、もし違う結果になるとまた大変な話になってくるのではないかと思うのですが、その辺のお答えをお願いいたします。
総務課長:今回、江北放課後児童クラブにおける灯油漏れが原因だという判断が難しいということでありますので、現在使用している上水道管の周辺を掘削して、石油臭のする土をきれいに除去いたしました。その上で、この辺りの上水道管につきましては、全て入れ替えるという工事を行いました。
それによって、学校への石油臭がするという事象については防げるのかなということで、一度それで対応したというところでございます。
高間君:今の答弁で、適切な対応だということは分かります。分かりますけれども、ここには直接の原因と判断することはできないと記載されているわけです。そうであるならば、例えば1か月置きに点検するとか、それを半年間続けるといったことをしておかないと、今言われたようなことで全てオーケーならいいですけれども、判断がつかないということであれば、その後の対応もしっかりしてあげないと、子供たちが飲む水ですので、何かあると大変なことになるという気がしているのですが、その辺はどうでしょうか。
総務課長:水道水から石油臭がした直接の原因が不明ということですので、今後また水道水に臭いがつくことも考えられることから、定期的に水道水に臭いがないかどうか、学校とともにしっかりと見ていきたいと考えております。
高間君:もう1点ですが、プールの水もそうだということなので、プールというのは年中やっているわけではないですから、スタートのときに水質検査などのいろいろな検査はしないのでしょうか。
市内には幾つかの学校にプールがあります。プール自体も古いですし設備も古いのですけれども、それはある程度しようがない話だと思いますが、安全を担保した上で子供たちに使わせるということであれば、全部の学校でスタートのときに、水を張った状態で何かしらの点検をしているのかどうか、確認します。
総務課長:プールにつきましては、水を張った後に水質検査を実施して、水道水としての適切さを、飲料と同じ基準で検査しております。
高間君:そうであれば、スタートのときには臭いもしていなかったし、検査したときにもそういったものが出ていないということでよろしいですか。
総務課長:プールの検査の中では、特段、異常は見つかりませんでした。
今回、専門事業者により水質検査を何度か実施したのですけれども、その中では、臭いが検出されたときもあれば、されなかったときもございました。
これは、蛇口から水を出すたびに水道管の中の水がどんどん入れ替わってしまって、流れが止まっているときは、臭いがつくまでに一定の時間がかかることが考えられる、専門の事業者からはこのようにお聞きしたところでございます。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。
藤城君:私もこの現場を確認しまして、小学校及び放課後児童クラブにも出向いた経緯があるのですけれども、2年前ということであれば、その周辺には水田がございますし、河川に流出するというような懸念もあったと思うのですが、その点についてはどのような対応をされたのでしょうか。
総務課長:今回の現場の調査に際しましては、庁内で連携して経済部農業振興課の担当部署にも参加いただいて、暗渠の中に流れた形跡がないだろうかといった部分も確認いただいたところですが、経済部農業振興課からは、耕地への被害は確認されないということで聞いております。
藤城君:そうであれば、原因がこれではないかということだったので、今後も水道水と一緒に、そちらについても定期的に確認をするということでよろしいでしょうか。
総務課長:経済部農業振興課と連携して、その辺りもモニタリングしていきたいと考えております。
藤城君:もう1点ですけれども、これは2年前のことが影響して、たまたま臭いがしたから分かったということだと思うので、小学校の対応としては、今、在籍している保護者だけではなくて、その前に卒業した人にも何らかの影響があるかもしれないということがあるのであれば、その点も説明したほうがいいと思いますが、その点はどうでしょうか。
総務課長:今回、水道水に臭いがついたということですけれども、それにつきまして公益財団法人日本中毒情報センターと市内小児科医に相談したのですが、誤飲により灯油などの石油類が入った場合は、嘔吐、腹痛、下痢などの急性中毒症状が出る場合がある一方で、石油類の成分は、消化管からの吸収が少なく人体に蓄積しにくいため、慢性中毒にはなりにくいというお話を伺いました。
その見解としまして、現在、体調を崩している方がいらっしゃらないのであれば、健康被害が起きている可能性は極めて低いだろうというようなお話だったものですから、今回につきましては、在校生の保護者に連絡をしまして、健康被害がないか、思い当たる点があれば連絡していただきたいというような連絡を取りました。
その結果、在校生の中には、体調を崩しているという報告はなかったという状況でございます。
藤城君:しかしながら、このことが卒業生にも伝わって、私がいたときは大丈夫だったのでしょうかといった問合せがあったときには、そのような御対応をしていただけるということでいいでしょうか。
総務課長:委員のおっしゃるとおり、そういった御連絡が卒業生の方からあった場合には、個別に対応させていただきたいと考えております。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。
高橋君:令和4年4月に、放課後児童クラブで灯油タンクの配管が地中で切れたという事故があったということですが、このときは、配管の修繕はもちろんですけれども、汚染された土壌は除去されたのか、その辺りの対応がどうだったのか、確認されていますでしょうか。
総務課長:同クラブからの聞き取りによりますと、配管を修繕したのみであると聞いております。
高橋君:今回の事故自体は、令和4年の事故に起因するのかどうか判断することは難しいということで、この後も異臭がしないか定期的にチェックしていくということではあったのですが、原因箇所を特定しないと、それこそ雲をつかむような状態で、常に心配していかなければならないことになるかと思うのですけれども、原因を特定するような調査をしようとはなさらないのか、懸念されるような場所の土壌の検査などは考えられないのか、その点はいかがでしょうか。
総務課長:今回、上水道管を実際に掘削しまして、石油臭のする土があるということを確認しました。
その上で、その辺りを迂回する形で上水道管を仮設して水質等を検査したところ、異常はなくなったということですから、場所としてはこの辺りだということは特定できていると教育部としては考えているところです。
ですので、今回、この辺りの土の入替え作業を実施いたしましたので、場所という意味では、これで一旦原因の地点が分かったと考えているところでございます。
高橋君:それでしたら、せっかく図面をつけてくださっておりますので、石油臭のある土の除去の範囲と量はどのくらいだったのか、今回、教育部で対応されていると思いますので、その点を明らかにしていただきたいのと、新たな上水道管の埋設工事ですけれども、どの辺りの位置を通すような形で工事をされたのか、教えてください。
総務課長:まず、石油が染み込んでいる土を除去する作業を実施いたしました。これは埋設されている上水道管に沿って調べたところですけれども、その管とほぼ同じラインでそういった土が見つかったということでございます。土の量としましては、15立方メートルを除去いたしました。
ただ、染み込んでいる部分とそうではない部分の境界線を見極めることが非常に難しかったものですから、ある程度余裕を持ちながら土を回収したため、本当に石油が染み込んでいる土というのは、15立方メートルよりも少なかったと考えております。
上水道管につきましては、図面のバツ印の上流側から校舎やプールにつながっている部分まで、長さで言いますと約127メートルとなるのですけれども、こちらを全て取り替えるということを実施いたしました。
実際に石油が触れている部分というのは当然使えないのですけれども、そうではない部分につきましても、今回、念のために取り替えるという判断をしたものでございます。
高橋君:そうしますと、新しい上水道管の位置は、これまでと同じ場所に沿って入れたということでしょうか、確認させてください。
総務課長:おっしゃるとおり、ルートとしましては、同じところに埋設しているということでございます。
ただ、古い管は深さ1.3メートルに埋設されていたのですが、そこの部分まで一旦きれいな砂と砂利で埋め戻しをしまして、1メートルの深さに新しい管を埋設しております。
ですので、古い管の真上に新しい管を埋設したと御理解いただければと存じます。
高橋君:今後、影響がないかをチェックしていくことになるということで、おおむね理解いたしました。
この経過についてお伺いしたいのですけれども、異臭の原因のところでは、江北放課後児童クラブ(学校敷地内)付近の上水道管(地中)を掘削したところ、土から石油臭がすることを確認したとあります。それは7月5日に北光小学校から異臭の報告を受けての対応なのかということで、時間の流れがよく分からなかったのですけれども、もともとは小学校からの報告を受けて対応がスタートしたということなのか、また、この報告があったのは何時頃だったのか、その後、水道水の使用中止の対応をしたのは何時頃なのかということも教えてください。
総務課長:今回、教育部では、水道水から異臭がするという報告を北光小学校から受け、緊急対応を始めたというのがスタートとなります。
その後、市の水道部に支援を依頼しまして、水道部で水の検査をしたところ、臭気がすることが分かりました。その検査結果が分かったのは、記憶で申し訳ないのですが、たしか午後3時ぐらいだったというふうに記憶しております。
そのため、水の使用を中止しようということを学校と打合せをしたのですけれども、その時点では既に子供たちは下校した後という状況でございました。
高橋君:教育部総務課へ学校側から報告があったのは何時頃でしょうか。
総務課長:お昼頃だというふうに記憶しております。
高橋君:異臭があること自体は事実だと思うのですけれども、検査が終わったのが午後3時とすれば、それまでの間、学校側は児童に対してどのような対応をしていたのでしょうか。水道水を使い続けていたのか、あるいは、独自の判断で水道水を使わない対応をしたのか、いかがでしょうか。
総務課長:教育部総務課に連絡があった時点で、学校には、念のため水を使わないでほしいということを連絡しております。ですので、水道水を飲むとか手を洗うという部分には使われなかったというふうに認識しております。ただ、トイレを流すという部分については、使ったというふうに聞いております。
高橋君:こういう報告をしていただく際には、いつ、どの主体が、何をしたのかが分かるように整理して報告していただきたいと思います。この点は申し上げておきます。
もう一つ確認させていただきたいのは、保護者への連絡はどのような対応をされたのか、この資料では、7月19日の通知しか出てきていないのですけれども、恐らく、7月5日の時点で何らかの連絡をするなどの対応はされているのではないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。
総務課長:学校からは、7月5日の臭気ありと判定された時点で、保護者へメールで連絡をしているところでございます。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。
干場君:今の質疑でいろいろと流れが分かった部分もあるのですが、いずれにしても、原因の特定はできないけれども、市内の学校の灯油タンク辺りで臭いが水道管を通して移ると。なので、水が流れているときは臭わないけれども、止まると臭いがするというのは、そういうことだと思うのです。
それで、今後に向けてですけれども、こういうふうに起こってしまってから対応するというのは、健康被害とか経費の面もそうですし、これまでも度々こういう事故は起こっているので、市として設置年等も把握しているわけですから、計画的に調査をしたり、ある程度更新も視野に入れて考えていくという方向に目線を向けていかなければならないと思っているのですが、今後に向けたお考えをお伺いします。
総務課長:教育部としましては、学校の灯油タンクなどを定期的に点検したり、順次、古くなったものから配管を取り替えたり、あるいは、リスクを少しでも少なくするために、灯油タンク自体を校舎や教職員住宅に近づける、要は、管を短くするという作業も、少しずつではありますけれども、毎年進めているところでございます。
教育部としては、こういったことを今後も続けていって、灯油漏れ等がないように努めていきたいと考えているところです。
干場君:行政としては、更新についてどのようなスパンで考えておられるのか。点検することはもちろん必要だと思うのですが、灯油タンクについてはおおむねどのぐらいをめどに考えておられるのか、状況を見ながらということもあるとは思うのですけれども、基本的な考え方をお伺いします。
総務課長:何年たったら取り替えるというような明確な基準は設けていないのが現状でありまして、一つ一つ現場の状況を見て進めているところでございます。
ただ、どうしても土の中ということになりますので、なかなか見えない部分がございますことから、今後、何年ごとに取り替えるというような基準づくりも検討してまいりたいと考えております。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。
高橋君:今ほどの答弁は教育部としての対応ですので、市の教育施設についてということでお聞きしたのですけれども、例えば、今回のケースでは、もしかすると放課後児童クラブの関連する施設が原因かもしれないという可能性もあり得ると思うのです。
しかも、この施設はもともと教育部が持っていたもので、それを放課後児童クラブで利用していただくようになったという経過があると思うのですけれども、そうした施設の管理については、例えば、今回の場合で言えば、江北放課後児童クラブ側で放課後児童クラブに関連する施設の点検をしていただくということになるのか。学校と隣接する施設は市内にもほかにあると思うのですけれども、そうした施設の点検はどのように対応されるのか、関連する部署との連携もあるかもしれませんが、その点はどのような形になるのか、お聞かせください。
総務課長:江別市の放課後児童クラブは、現在、子ども家庭部において所管しております。
ただ、委員のおっしゃるとおり、学校の敷地の中においては、古い教職員住宅の利活用も含めて、そういったものが増えているという状況になります。
学校敷地の中につきましては、基本的に教育部が主体となっていろいろなことをやっていかなければならないと考えておりますが、放課後児童クラブは民営のところもございますので、子ども家庭部と連携しながら、そういったリスクを少しでも減らせるように今後取り組んでまいりたいと考えております。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。
髙柳君:今回の件について、健康被害などの報告はないということで安心しているのですけれども、石油臭があったということで、新しい上水道管の埋設工事は必要なことだったと思うのです。
参考程度に教えていただきたいのですが、整備工事に係る全体の金額と、以前の灯油タンクの配管が地中で切れた件から時間がたっているということで、これを直接の原因と判断することは難しい状況にあることは理解したのですけれども、今回のことに対して、保険の利用のようなものがあるのか、この2点についてお伺いさせてください。
総務課長:まず、今回の北光小学校における異臭対応にかかった費用の総額は528万円となっております。
もう一つ、保険の関係ですが、現在、江別市が加入している保険には、こうした灯油漏れに対応できるものはないものですから、今ほどの528万円に対する保険金の充当はない状況でございます。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの江別市立学校給食センターの学校給食提供事業に関するサウンディング型市場調査の結果についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。
給食センター長:(1)報告事項、イの江別市立学校給食センターの学校給食提供事業に関するサウンディング型市場調査の結果について御報告いたします。
資料の4ページをお開き願います。
まず初めに、1概要でございますが、これからも安全で安心な給食を安定的に提供し続けるために、江別市学校給食の在り方検討委員会を設置し、当市が抱える課題を踏まえ、施設整備及び運営体制等について検討しているところであり、他自治体への視察等による情報収集のほか、民間活力を活用した場合の手法や効果について把握するため、サウンディング型市場調査を実施しました。
次に、2調査概要について御説明いたします。
調査対象は、市が所有するセンター調理場と対雁調理場2施設における施設・設備の更新及び管理手法や給食提供手法などとしております。
対話に先立ち開催しました施設見学会には、センター調理場で13社26名、対雁調理場で12社24名の方に御参加いただきました。
民間事業者との対話は、6月26日から7月24日の間で実施しました。
次に、3調査(対話)結果でございますが、参加事業者数は14社で、内訳は、調理業者7社、厨房業者3社、給食提供業者1社、コンサルタント業者1社、建設業者2社などと対話を行い、調査項目に対して様々な御提案を頂きました。
調査項目として、1給食の質の維持・向上、安全性の確保につながる取組に対しては、HACCPの考え等に対応した衛生管理を行うことや調理従事者への指導、衛生研修を実施するなどが挙げられました。
2食育や地産地消の推進など、児童生徒等の安心につながる取組に対しては、地場産野菜の活用をPRし、施設整備をする際には、充実した見学スペースや調理体験コーナー等を設置すること、複合施設化や多機能化についても挙げられました。
次のページを御覧ください。
3老朽化が進んでいる施設・設備の更新及び管理手法に対しては、建て替えして1場化することと2場運営を継続することのメリットとデメリットを検討することや元野幌のセンター調理場においても大規模修繕等更新計画が必要となることなどが挙げられました。
4人口減少に伴う人手不足の中でも、安定的に学校給食を提供する手法に対しては、民間事業者へ調理委託することで、フレキシブルな雇用形態での人員確保をすることのほか、人員確保のため外国人技能実習生を雇用するなどの提案もありました。
5最近のトレンドなど、学校給食を取り巻く状況に関する情報に対しては、防災対策需要、非常食需要の拡大などが挙げられ、6その他自由なアイデアとしては、厨房スタッフが児童生徒への食育、衛生教育をするなどの意見がありました。
なお、調査結果の詳細につきましては、資料の6ページから11ページに記載しております。
次に、4他自治体への視察状況でございますが、サウンディング型市場調査による民間事業者からの情報収集と並行して、他自治体の運営体制や施設整備手法等を調査するため、8つの市や町へ視察を行ってきました。
直営調理では、栄養教諭が調理員に直接指示できることや食育を行う上で学校との連携のしやすさなどのメリットがあり、調理委託には、民間活力の活用により効率的な運営が行われ、費用削減や人員管理に係る事務負担の軽減が図られるなどのメリットがあると把握できました。
最後に、5今後の予定でございますが、本調査及び他自治体への視察等により収集した情報を、8月27日に開催する江別市学校給食の在り方検討委員会に提供し、当市の学校給食の今後の方向性について、多様な視点で協議を進めていきます。
なお、本サウンディング型市場調査の結果は、市ホームページ等で公表いたします。
以上です。
委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。
高橋君:今回は、これまでと同様に直営で行うほかに、民間活力の活用という手法についても検討するということでサウンディング型市場調査をされたのかというふうに理解しました。まず一つ、今説明いただいた内容の確認ですけれども、4他自治体への視察状況(参考)とありますが、これはどういうメンバーで視察をされているのかということ。もう一つは、ここに挙げられている自治体の中で、直営で行っているところと委託を行っているところの別について、公表されていることでしょうから教えていただけるかと思いますが、その点を御説明してください。
給食センター長:他自治体へ視察に行った際のメンバーについては、給食センター長の私と主査職のほか、教育部長も一緒に行ったところもございます。
2点目の質疑の視察した市町の中で直営で調理している自治体は、旭川市、帯広市、留萌市、民間に調理委託している自治体は、北広島市、恵庭市、千歳市、石狩市、白老町でございます。
高橋君:これから江別市学校給食の在り方検討委員会で検討されていくことかと思うのですけれども、頂いた対話の概要を見ると、これだけの参加者と対話をして発言の内容が取りまとめられてこういう資料になっていると思うのです。例えば、フレキシブルな雇用形態というのが書かれているのですけれども、そのこと自体を取ってもメリットとデメリットが考えられると思うのですが、教育部として検討する際には、そうしたことも示されていくのでしょうか。
これだけを見ると、フレキシブルな雇用形態で人員確保を行うことがよいことのように受け止められかねないと心配しております。例えば、調理員というのは、いろいろな衛生管理を含め、経験を積むことでノウハウを蓄積していただくことも重要なことではないかと思うのですけれども、その点をどう評価してこの後の江別市学校給食の在り方検討委員会に資料を提供していこうとされているのか、その点の考え方をお聞かせください。
給食センター長:今ほど委員から質疑のありましたフレキシブルな雇用形態の人員確保というのがメリットになるかデメリットになるか、その辺りも現在情報収集している状況のため、市が直営で行っている雇用形態と民間事業者の雇用形態を比較しながら、今後、江別市学校給食の在り方検討委員会で協議していければと思っております。
高橋君:この間も調理員の確保に苦労されている様子を拝見しておりまして、こういう情報が公になることで、さらに調理員の方たちに不安を与えることになりはしないかと思うのです。
ですから、情報を出すときや検討するときに、市がどのような姿勢で江別市学校給食の在り方検討委員会に資料を提出していくのかということなどもすごく重要になってくると思うのです。その辺の影響と言いますか、いろいろな反応が起きる可能性があるのですけれども、その辺りへの配慮についてはどのように考えておられるか、お聞かせください。
給食センター長:今後、在り方を検討するに当たって、事務局としては、現段階では情報が不足している部分もありますので、引き続き、江別市学校給食の在り方検討委員会のメンバーに情報を提供していく中で、意見を伺っていきたいと思っております。
検討に当たっては、直営方式の継続、運営の委託化、調理場の集約、建物の改修など、様々な選択肢が考えられることから、何かありきで検討をするのではなく、あらゆる可能性の中から江別市の学校給食の在り方を検討していきたいと考えております。説明に当たっては、丁寧な説明をしていきたいと考えております。
高橋君:今回、委員会にこの資料が提出されたこと自体も大きな影響が出るのではないかと心配される職員も出てくるのではないかと思いますが、その点は十分に情報を整理して、何のための検討なのかということを丁寧に伝えていく必要があるのではないかと思うのです。
今いる職員に辞められたら、本当に市として損失だと思いますので、質疑には致しませんけれども、その辺を注意深く対応していっていただきたいということを申し上げておきます。
今、説明いただきましたが、サウンディング型市場調査の結果ということで資料が提出されているのですけれども、その中にも、本当に学校給食がこれでいいのかと心配されるような内容が含まれているのです。
特に、調理する食数が大きくなればなるほど、万が一にも食中毒が発生したときの被害の広がりということもありますし、学校給食衛生管理基準の見直しが条件になるとはありますけれども、前日納品・前日下処理など、衛生管理上リスクとなりかねないことも書かれているので、民間だとこういうことを提案してくるのかと逆に不安に感じたのです。
その点について、もちろん江別市学校給食の在り方検討委員会でも検討されることだとは思うのですけれども、市として懸念される事項についても、メリット・デメリットを整理されると思うのですが、その点は十分に対応されていくのか。
私としては、カット野菜の使用についても、本当にそのようなことをするのかというふうに感じていて、学校給食というのは、栄養が満たされていればいいだけではなくて、食文化を伝えるとか味覚を育てるという仕事もしております。去年、総務文教常任委員会で調査に行かせていただいたときも、丁寧にだしを取っている様子もお聞かせいただいておりますので、そうした手間暇をかけて作っていることがないがしろにされないかということも懸念事項としてありますが、現在どのような思いで学校給食を提供しているのか、調理しているのかということも分かるような形で江別市学校給食の在り方検討委員会に示されるのかどうか、この点についても確認させてください。
給食センター長:今回の他自治体の調査やサウンディング型市場調査の結果を踏まえて、8月27日に開催予定の江別市学校給食の在り方検討委員会の中で報告の内容を説明する予定であります。
そのほか、8月27日に開催される江別市学校給食の在り方検討委員会の中身としては、今後、学校給食を提供するために何を大切にしていくのか、そういったコンセプトも議論する予定であります。
これらを議論するに当たり、これまで調査した内容を踏まえて、今後、提供方法について幾つかの例を提示した上で、安定した学校給食を提供するにはどういった手法がいいのかというところを議論していければと考えております。
高橋君:資料の3調査(対話)結果の中の3老朽化が進んでいる施設・設備の更新及び管理手法についての中で、建て替えして1場化と2場運営を継続することのメリットとデメリットを検討するとありますが、江別市学校給食の在り方検討委員会では、建て替えして1場化と、2場運営の継続と、民間活力の利用という3択で議論されるのか、それとも、江別市学校給食の在り方検討委員会の中から多様な考えをお聴きするような姿勢で議論を進めていくことを想定されているのか、確認させてください。
給食センター長:第2回江別市学校給食の在り方検討委員会の中で示す事例として、まず、調理場を1場体制にした場合のメリット・デメリット、2つ目に対雁調理場を改めて新築し2場体制を継続する場合のメリット・デメリット、3つ目として、センター調理場を増築した上で1場体制としていくことができないかといったところのメリット・デメリット、4つ目はなかなか難しいかもしれないですけれども、各学校に1つずつ調理場ができないかといったところのメリット・デメリット、そのほか、民間事業者による学校給食の提供ができないか、そういったところを踏まえて検討していければと考えております。
高橋君:それを聞いて安心しました。
私自身も、今、空き教室の活用などが言われている中で、子供たちにとって給食がどうあるべきかということも含めて考えたときに、全ての学校ではなくても、親子方式などいろいろなやり方があると思うのですけれども、いろいろな方法を含めて検討していくという説明をお聞きしましたので、今後も丁寧な検討ができるように、教育部としても、議論を進める際に十分に配慮していただきたいと思います。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。
高間君:他自治体の視察状況についてお聞きしたいのですが、北広島市は、この前、災害時の対応施設として北広島市防災食育センターを造りました。そのほかの自治体で、自治体連携で外注等の考え方を持っているところはないのでしょうか。
今言われたように、人が少なくなり、人件費は上がるし、材料費も上がる。今まで抑え込んでいたものを、人が作っているわけですから、人件費が上がれば、おのずと材料費も上がってくるのは当たり前の話だと思うのです。それを抑え込めないという状況がこれから続きますから、そうすると、その差額をずっと業者が出すのかということになると、しっかりとしたところに、大きなパイの中で作ってもらうということを考えている自治体はないのか、そういう意見は出ていなかったのか、お聞きしたいです。
給食センター長:第1回江別市学校給食の在り方検討委員会の中では、そういった意見はまだ出ていない状況ですけれども、事務局で調査した中では、まだ計画段階なのですが、室蘭市と登別市が共同で1つの調理場を造るような計画があると伺っているところであります。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。
干場君:今回、サウンディング型市場調査の結果について報告を頂いたのですけれども、そもそもサウンディング型市場調査を行うということを、私は江別市学校給食の在り方検討委員会を傍聴して初めて知ったのです。
調査はもう終わりましたので、今後に向けて一言申し上げたいのですけれども、行政としての手続上のことから言うと、こういう形でサウンディング型市場調査も行いながら進めていくということは、事前に議会に説明があってしかるべきだと思うのです。その辺について、教育委員会ではどういうふうに内部議論されていたのかと思っているのです。
事前に説明を頂ければ、我々もある程度の確認や質疑もできましたし、議会としてプロセスは大切だと思っているのです。その辺の準備も十分にできたはずだと思うのですけれども、そういう説明もなく江別市学校給食の在り方検討委員会で行ったということについて、その辺の考えを伺います。
給食センター長:江別市学校給食の在り方検討委員会の設置については、今年の5月29日に開催されました総務文教常任委員会において説明したところであります。
その中では、1年半にわたる検討のスケジュールという部分をお伝えしたのですけれども、第1回江別市学校給食の在り方検討委員会の中で具体的にどういったことをやるのかというところまで、こちらで説明することができなかったものですから、もう少し詳しい説明をすべきであったと考えております。
今後につきましても、所管委員会において、より丁寧な説明を心がけていきたいと思います。
干場君:今後とも、今御答弁があったような形で配慮しながら進めていただきたいと思います。
それで、確認も含めて、若干重複するような質疑も出てくるかもしれませんけれども、まず、施設見学会について、センター調理場の参加者は13社、対雁が12社で、人数も書いてあるのですが、サウンディング型市場調査への参加事業者数は14社ということで、この辺の数の違いといいますか、センター調理場と対雁調理場で業者が重複しているのかどうか、その辺を詳しく教えてください。
給食センター長:サウンディング型市場調査の参加事業者については、対雁調理場とセンター調理場を合わせて14社で、重複してはいないです。
干場君:資料5ページの他自治体への視察状況について、このように簡単に記載されているのですが、我々議会に対してメリット・デメリットを把握したとおっしゃるのですけれども、どういう内容かよく分かりません。
それから、この点については、江別市学校給食の在り方検討委員会で詳細に、少なくとも文書等で情報提供していくのかどうか、その辺についてお伺いします。
給食センター長:直営での調理と民間に調理委託する場合のメリット・デメリットについてですけれども、こちらで確認した中では、直営で調理をする場合は、栄養教諭と調理員が柔軟に連携を取ることで、食育等を行う上でも学校と連携しやすいというメリットがあり、デメリットとしては、調理員が休暇や欠員等で補充が行えず、なかなか適正な配置が実現できない。また、人件費や運営費の縮減についてデメリットがあります。
一方で、民間に調理委託をした場合のメリットとしては、民間活力の活用による効率的な運営で費用削減等の効果的な運用が見込まれるほか、人員管理に係る採用コスト、負担の軽減を図れるというところがあります。
デメリットとしては、市が調理員に対して直接的な指導が行えないほか、仮に委託業者が変わった場合に、職員との関係構築に時間がかかるといったような内容であります。
こういった他自治体の調査項目や直営での調理、民間に調理委託した場合のメリット・デメリットの詳細についても、第2回江別市学校給食の在り方検討委員会に資料を提出した上で議論を進めていければと考えております。
干場君:江別市学校給食の在り方検討委員会には資料として提出するということですけれども、議会にも、概要でもいいですから、御説明があったようなことをまとめて出していただくことが肝要ではないかと思いますので、そこのところは申し上げたいと思います。
御事情があったのだろうとは思いますけれども、例えば、土地利用などの場合は、サウンディング型市場調査をした場合の事業者の名前が公表されるのですが、今回、公表しないのか、できないのか、その辺の考え方をお伺いします。
給食センター長:サウンディング型市場調査に参加された事業者名を公表しない理由についてですが、仮に公表した場合、事業に対する当該事業者の関心を公表することになりますことから、場合によっては他事業者の関心低下につながることで、今後どういったような方向になるか分からないですけれども、事業化の手続をする際に競争性を阻害する要因等も考えられることから、公表しないという形で考えております。
干場君:細かい点ですけれども、資料4ページ、5ページは議会向けに作っていただいたということだと思うのですが、調査結果としてボリューム的にはもっとあったのかどうか、江別市学校給食の在り方検討委員会にはそれをフルで出すのか、それとも、ここに書かれている調査結果が全てなのか。
ここには対話の概要と書いてあるのですが、概要ということは行政がまとめたということなので、恣意的にまとめられているのかなと若干疑ってしまうのですけれども、江別市学校給食の在り方検討委員会はゼロベースでスタートしているわけですから、この概要の意味をお伺いします。
給食センター長:資料の6ページから11ページに記載された項目については、事業者から提案のあった全ての項目を掲載しております。江別市学校給食の在り方検討委員会には、この資料をこのまま提出したいと考えています。
干場君:6月の定例会では、当会派の吉田議員がいろいろと質問をさせていただいた流れもあるのですけれども、資料6ページに調査の背景と目的とありまして、調理業務は、現在、市が任用する正職員及び会計年度任用職員による直営で実施しています。今後においては、人口減少による人手不足が懸念され、環境がますます厳しくなっていくということですけれども、今回、江別市学校給食の在り方検討委員会を立ち上げて、江別市にとっても、子供たちにとっても重要な学校給食を考える上で、人口減少による人手不足が懸念されるということでこの調査をし、学校給食について考えるということにはならないと思うのです。
全体的な調査の目的、江別市学校給食の在り方検討委員会に情報として提供する目的というのは、これだけを読むと、これだけなのかなというふうに読み取られかねないのですけれども、この辺についてどういうふうに考えておられるのか、お伺いいたします。
給食センター長:今回、他自治体の調査とサウンディング型市場調査を実施したわけですけれども、施設の老朽化や正規調理員の高齢化による今後の運営体制を検討する必要があるため、今回、江別市学校給食の在り方検討委員会を設置し、検討をする上で、市が抱える課題を踏まえ、あらゆる可能性の中から施設・設備の更新及び運営について検討する必要がある中で、検討する前の情報収集として、まず、直営で調理を継続する方法や民間での調理委託を踏まえて他自治体の視察調査を行いました。
さらに、建物の建設及び運営形態を検討するに当たり、民間活力を活用した場合の手法、効果など、様々な視点から情報収集が必要であると考えたことから、今回、民間事業者に対してサウンディング型市場調査を実施したところであります。
こういった内容を踏まえて、いろいろな事例を示した上で、メリット・デメリットも記載して、江別市学校給食の在り方検討委員会の中で協議していければと思っております。
干場君:一応、説明はお聞きしました。
何度も言うようですけれども、ゼロベースということですので、現状において、ありとあらゆる方法の中には直営の可能性もあるということですから、まだ体制構築の可能性の余地もあるということだと思うのです。
今回いろいろと調べまして、学校給食でサウンディング型市場調査というのは結構やっているのです。それをよしとしたとしても、現状の江別市のすごく頑張っているすばらしい学校給食の取組、教育の一環としての江別らしい学校給食を、様々な困難があっても、どう継続するかということが一番のポイントで、例えば、今申し上げたこれまでにない給食の教育的意義とか、災害時や不測の事態のときに、こういった施設がどうあるべきかとかいうような視点は盛り込めなかったのか。一般的なサウンディングですから、多分、盛り込めなかったのかもしれませんけれども、何が言いたいかというと、市としての考えがどこにあるのかということなのです。ほとんど丸投げのように聞いて、この質問項目もまるで民間の視点なのです。私は真っ向から否定するつもりはないのですが、ゼロベースとおっしゃっているのですから、総務部財務室財政課やいろいろな関連部局との話合いもあるかもしれませんけれども、教育委員会として学校給食を今後どうするのか。江別市学校給食の在り方検討委員会のときには、財政的な知識がほとんどない方にも、江別市の厳しい財政の資料までつけているわけです。私は、正直、あれは余計かと思いました。今後検討していくことは重要ですし、非常に御苦労をかけているとは思いますけれども、ゼロベースでありとあらゆる方法を探る、そのために今回サウンディング型市場調査をしたのだとすれば、石狩管内での地場産率だとか、異動されてきた教員の方から本当にすばらしいと言われている江別市の学校給食をどうしていくのかということをしっかりと内部でも考えながら、江別市学校給食の在り方検討委員会と並走していくことが重要だと思います。
もう1点、給食センターでは、食器が重たいということがずっと課題になっています。実際、江別市学校給食用食器検討委員会というものがあるのですが、そことの関係をこれからどうするのかということだと思うのです。つまり、重いのであれば、例えば新しくしたら半分くらいに軽くする、そういう形態の可能性も、ゼロベースですからありとあらゆることがあるわけです。
だから、そことの兼ね合いも視野に入れていかないと、江別市学校給食の在り方検討委員会でこう決まったから、結果報告だけが江別市学校給食用食器検討委員会にされるということになると、整合性もないのかなと思いますので、その辺も丁寧に進めていただくことが必要かと思いますけれども、2点についてお伺いします。
教育部長:教育委員会として学校給食をどう考えているのかという点ですけれども、我々教育委員会としては、委員からございましたように、教職員の皆様からも評価が高いですし、地場産物をたくさん使っていることへの評価も高いので、自慢の給食だと思っておりますし、今の給食を現状のまま継続できるのが一番望ましいと思っております。
思ってはいるのですが、再三言っておりますとおり、施設の老朽化や調理員の確保などの課題が出てきておりまして、現状を継続するのは望ましいと思っているけれども、どのような形がよいのか、そういうことを検討していくために江別市学校給食の在り方検討委員会を立ち上げたところでございます。
よって、我々もゼロベースと言っているのですけれども、ゼロベースというよりは、今の形が変わらないのが一番いいと思っていることを前提にした上で、ゼロベースで検討したいと考えております。
また、後段で食器のお話もございましたけれども、給食に関係する検討委員会等については、今おっしゃった江別市学校給食用食器検討委員会と江別市学校給食会、こういうものが今までもしっかりと機能しております。
食器のことについては江別市学校給食用食器検討委員会で検討しますし、食材について地場産のものを増やせそうだといったことについて江別市学校給食会にお諮りするというところは、江別市学校給食の在り方検討委員会で決まったからといって、そこをないがしろにする気持ちは全くございません。あくまでも、江別市学校給食の在り方検討委員会で決まったものは、こういう方向で意見が出たけれどもどうだろうかということを、改めて2つの委員会にお聞きするなど、しっかりと協議していきたいと考えております。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、ウの旧大麻文化財整理室収蔵資料廃棄処分に係る報告書についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。
郷土資料館長:報告事項、ウの旧大麻文化財整理室収蔵資料廃棄処分に係る報告書について御報告いたします。
資料の12ページを御覧ください。
本件につきましては、昨年11月の当委員会で、収蔵資料の廃棄処分について概要を説明させていただいたところですが、その後、江別市文化財保護委員会にて、収蔵資料の取扱いにおける問題点や今後の保存、管理の在り方について御意見を伺い、このたび報告書としてまとめたことから御報告するものです。
次に、江別市文化財保護委員会の開催状況でありますが、令和6年2月に廃棄処分の概要について報告を行っております。ここで本件の問題点及び再発防止策について多くの意見が出されたことから、再度、江別市文化財保護委員会で協議することになったところです。
その後、5月に報告書の修正案について協議を行ったところですが、再発防止策について再度意見が出されたことから、これを踏まえて、7月に最終案をまとめたところであります。
次に、報告書の内容について御説明いたします。
別冊資料の1ページを御覧ください。
1ページから2ページにかけては、昭和53年度の郷土資料の収集開始から、令和5年6月の収蔵資料の廃棄処分、その後の関係機関への報告経過等を記載しております。
この間、平成17年9月及び令和2年3月にアスベストの濃度測定等の試験を行い、令和2年5月に廃棄処分を決定しております。
次に、別冊資料の3ページを御覧ください。
3ページから12ページにかけては、廃棄処分した資料の特定方法、資料件数とリストを記載しております。
廃棄処分した資料数は460点で、4ページ以降は資料のリストを記載しております。
次に、別冊資料の13ページを御覧ください。
13ページには、収蔵資料を寄贈いただいた方への対応状況を掲載しており、寄贈者のうち所在地が確認できた方には、おわびの文書を送付するとともに、所在不明の寄贈者に対しては、市のホームページで周知を行ったところであります。
次に、別冊資料の15ページを御覧ください。
15ページには、本件の問題点と再発防止策を記載しております。
江別市文化財保護委員会では、この問題点と再発防止策について意見があり、4本件の問題点等に記載の5点のとおり整理いたしました。
1点目としましては、本来であれば適切な管理の下で保存・活用すべきものである文化財が廃棄されたこと。
2点目として、資料廃棄という方針案及びアスベストの除去方法等について、事前に教育委員会や江別市文化財保護委員会に相談し、助言を求めなかったこと。
3点目として、文書決裁ではなく、教育部内の口頭協議によって廃棄処分を決定したため、決定に至るプロセスや責任の所在が不明瞭となったこと。
4点目として、廃棄処分決定後も教育委員会や江別市文化財保護委員会への報告を行わず、適切な情報共有がなされなかったこと。
5点目として、対象資料を特定せずに廃棄処分を行ったため、寄贈者への対応、関係機関への報告を速やかに行うことができなかったことを問題点としております。
5再発防止策では、記載の3点のとおり整理いたしました。
1点目としましては、文化財保護とコンプライアンスの徹底ということで、職員の再学習と文化財保護に関する意識啓発、江別市物品管理規則の一部改正により、収蔵資料が規則に基づいて管理すべき市有財産であることを明確にするとしております。
2点目として、資料収集、管理及び活用の透明性、客観性を担保する体制構築として、資料の保全・管理等に関する重要な事項については、江別市文化財保護委員会から指導・助言を受けるとともに、日頃から関係機関や関係団体との連携を図ることとしています。
3点目として、本件の一連の経過等を文書記録に残し、市内部で共有することを目的に、本報告書を今後も共有し、再発防止に取り組むこととしております。
なお、アスベストの試験結果報告書と分析結果報告書は、別紙1、別紙2、廃棄した資料の写真を別紙3のとおり添付しておりますので、御参照ください。
郷土資料館としましては、この報告書の内容を職員間でしっかりと共有し、今後、適正な文化財の保存・活用に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。
高橋君:今回の報告いただいた内容で一通り整理されたかと思って拝見していたのですけれども、再発防止策の中にあるように、職員の研修というのもすごく大事だと思うのですが、市の職員の中に、現在、他の部局に所属している方も含めて、こうした社会教育や文化財に関する専門の知識、あるいは、資格等をお持ちの職員がどのくらいいるのかということも大事になってくると思うのです。その点は教育部を越えることになるかもしれませんが、その辺りを把握されていたらお聞かせいただきたいのですけれども、いかがでしょうか。
郷土資料館長:学芸員発令をされている職員としましては、セラミックアートセンターに2名、郷土資料館に3名おります。
庁内に学芸員の資格を持っている職員が何人いるかということは把握しておりません。
高橋君:もしかしたら、資格は持っていないけれども、大学時代にそうした勉強をしたことがあるという職員がいるかもしれませんので、これは総務部も関わってくるかと思いますが、職員の配置を検討する際には、そうしたことを意識的に対応していただけるように、ぜひこの機会に連携を取っていただければと思っております。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。
干場君:再発防止策の(2)では、江別市文化財保護委員会からの指導・助言を受けるとともにというふうにあり、会議録を読んでも、それはそうだと思うのですけれども、今、答弁があったように、学芸員の資格を持っている方もいらっしゃるので、内部の資格者とともに、適時適切というか、体制をしっかりとつくって、それを機能させた上で、御意見を伺うべきというようなことをきちんと整理しながら進めていただきたいと思っております。
あとは、今回は非常に時間がかかり過ぎています。スタート時点から江別市文化財保護委員会を早急に開催すべきだったと思っておりますので、今後、こういうことがないように留意していただきたいということを申し上げたいと思います。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、教育部所管事項を終結いたします。
企画政策部入室のため、暫時休憩いたします。(11:24)
委員長(徳田君):委員会を再開いたします。(11:25)
2企画政策部所管事項、(1)報告事項、アの江別市行政改革大綱(案)及び江別市行政改革推進計画(案)に係る意見公募(パブリックコメント)の実施結果についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。
政策推進課長:江別市行政改革大綱(案)及び江別市行政改革推進計画(案)に係る意見公募(パブリックコメント)の実施結果について御報告いたします。
資料1ページを御覧願います。
江別市行政改革大綱(案)及び江別市行政改革推進計画(案)につきましては、5月29日開催の当委員会に報告した後、1意見公募の結果に記載のとおり、6月4日から7月4日までの約1か月間、市内13か所で資料の公表を行い、意見公募を実施した結果、2人の方から3件の意見の提出がありました。
資料2ページを御覧願います。
次に、意見に対する市の考え方でありますが、資料に記載のとおり、取扱区分Bの案と意見の趣旨が同様と考えられるものが2件、今後の参考等とするものが1件であり、7月22日に開催した江別市行政改革推進委員会及び8月2日に開催した江別市行政改革推進本部会議に報告し、寄せられた御意見による計画案の変更はないことが確認されたところです。
今後は、5月29日開催の当委員会に提出しております江別市行政改革大綱(案)及び江別市行政改革推進計画(案)を最終案として、市長決裁により正式に決定し、市ホームページなどで公表する予定でございます。
以上です。
委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。
高橋君:一通り目を通させていただいて、おおむね問題はないと思ったのですけれども、寄せられた御意見のうちのNO.2については、意見公募の在り方自体について述べられている意見かと思うのです。これに対する市の考え方がBということでよかったのかどうか、今回の江別市行政改革大綱や江別市行政改革推進計画と違っているところに視点を置いた意見が寄せられていると思って見たのですけれども、どのような判断でBとされたのか、お聞かせください。
政策推進課長:2件目の意見について、資料にも記載しておりますが、こちらの江別市行政改革大綱の案の市民参加機会の充実と協働の推進、そして、具体的な取組項目として推進計画の案に入れておりました市民参加手続の認知度向上に該当しておりまして、頂いた御意見の民意を市政や行政に反映させる貴重な機会であることから、意見公募のアピールを進めてほしいという点で、私どもの案と同趣旨の意見ではないかということで、取扱区分をBとさせていただいたところでございます。
高橋君:そのように判断されたということであれば、こうした取組が今後ますます求められると思いますけれども、パブリックコメントが市民意見を反映させる大事な機会として生かされるように、企画政策部だけの問題ではないと思いますが、その点は今後も全庁的に徹底されるようお願いしたいと思います。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。
干場君:今回は案ということで、パブリックコメントをしたものが、この計画に基づいて進められると思うのです。今さらですけれども、内容についてはすごく当たり前といいますか、なるほどと思うような内容になっていることは理解するのですが、総合計画の特別委員会のときにも、事業と財政の連動性を委員会の中で発言しておられる委員の方もいらっしゃいました。
私としては、従来どおりの計画をリメイクして今回案として出したというようなイメージですけれども、果たして、今後、このような同様の取組だけでいいのか。施設の老朽化や超高齢社会、物価高で、このような対応が今後ますます必要とされる中、人口減少で市税収入の減少が完全に見込まれていることから、ますます財政が厳しくなっているということが明らかに予想されており、ほかの自治体を見渡すと、健全な財政を守るみたいな条例をつくるような自治体も散見されるところです。
江別市行政改革推進委員会を時々傍聴させていただいたり、会議録も拝見するのですけれども、事業の見直しが、いつ、どのように行われているのかが私たちも分からない部分があって、この計画に基づいて今までどおりの形で進めていくということに、若干物足りなさを感じているところです。
前段で申し上げた大変厳しくなっていく行財政運営の中で、今の時点では、これに基づいてという答弁になるかと思うのですが、本当にこれまでどおりの計画に基づいた会議の在り方、報告でいいのかどうか、私自身は疑問を持っているところですけれども、その辺についてお考えがあればお伺いします。
政策推進課長:少し大きな視点も含めてのお話かと理解しておりますけれども、今回の江別市行政改革大綱あるいは江別市行政改革推進計画をつくったときの視点としては、分かりやすさというのが一つと、危機感といったものを視点に入れています。
視点としましては、価値観などが多様化して、行政課題も複雑で多様化して、しかも国の政策によって仕事がどんどん変わっていく、あるいは増えていくといった中で、市役所としては、これらに一つ一つ対応していくことが求められてきているという状況があろうかと思います。
そのためには、職員一人一人が内容を理解して制度化したり、あるいは、予算を確保して実施につなげていかなければならないのですが、一方で、過去から続いてきた仕事がなくなるかというと、そのまま残っているといったところもありまして、これを組織の体制と人材育成だけで乗り切れるのかという根本的なところもあるのですけれども、私たちとしましては、我々の務めを果たさなければなりません。
それにはどうしたらいいかということで、今回、行政運営と財政運営という形で、リメイクとおっしゃいましたけれども、ほかにも取り組むべきものはあるのかと思いながらも、行政改革という視点で取り組んだのが今回の12の方針と23の取組項目であり、それを内部の江別市行政改革推進本部や外部の江別市行政改革推進委員会にも御議論いただいた上で今回の案をつくった、そのようなことで考えておりますので、引き続き行政改革の取組を進めていきたいというふうに考えております。
干場君:今後の行財政運営の厳しさも含めて、今回の計画に至ったということなのだろうとは思いますけれども、分かりやすさというのであれば、そうしたこともきちんと市民に伝える、例えば、江別市行政改革大綱(案)7ページの情報の共有の推進について、市政運営を進めていただく上では、情報の共有ということは非常に大事だと思っています。
そして、2番目には、市民参加機会の充実と協働の推進ということを掲げられております。この認識を全庁的に改めて持っていただきながら、各部署で事業の推進に努めていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの第2期江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略の基本目標達成状況等についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。
総合計画・総合戦略担当参事:それでは、私から、第2期江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略の基本目標達成状況等について御報告申し上げます。
資料4ページを御覧ください。
初めに、下段の第2期江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略の経過でありますが、市では、将来人口の減少が明らかになる中、平成27年度から令和元年度までの第1期江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略に続き、令和2年度から令和6年度までの5年間の第2期江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し取組を進めているところです。
資料5ページを御覧ください。
この戦略では4つの基本目標を定め、取組の成果を表す重要業績評価指標、いわゆるKPIの達成状況を把握することとしております。
まず、上段の基本目標1の指標は、市内企業へ就職した市内高校・大学の新卒者数を掲げ、隣の欄には、平成30年度の初期値としての基準値、次に、戦略の最終年度である令和6年度での目標を定めた目標値、次に、令和2年度から令和5年度までの実績値を記載しており、下段の表は目標値を達成するための主な取組事業であります。
この基本目標1では、令和5年度の実績は59人で、令和6年度の目標値55人を達成しているところであります。
次の基本目標2では、指標を人口の社会増減数とし、令和5年の実績は425人の社会増でありました。
続いて、資料6ページを御覧ください。
上段の基本目標3では、指標を子育て環境が充実していると思う市民割合とし、令和5年度の実績は55.0%でありました。
下段の基本目標4では、指標を江別市が暮らしやすいと思う市民割合とし、令和5年度の実績は78.3%でありました。
次に、資料7ページを御覧ください。
重要業績評価指標(KPI)実績一覧であります。
ページをめくっていただき、初めに、第2期江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略に係る重要業績評価指標の一覧表がございます。
総合戦略では、今ほど御説明いたしました4つの基本目標の下に、丸囲いの数字で掲げている全部で11の施策を設け、さらに、その下に全16のKPIを設定しております。
次のページの9ページから12ページまでは、令和2年度から令和6年度までの5年間のKPIの実績を一覧表にしたものであります。
個々の説明は割愛いたしますが、これらKPIは、今後、決算審査に併せてお示しする令和5年度決算の事務事業評価表の成果指標と連動しているものであります。
続いて、資料13ページをお開き願います。
地方創生関係交付金事業の進捗について説明いたします。
資料は、事業一覧となります。
次のページのA3判の資料を御覧ください。
初めに、地方創生推進タイプの交付金事業ですが、上段の学生お試し移住・定住促進プロジェクト、通称ジモ×ガクですけれども、本事業は、江別市と空知管内7自治体の計8自治体が連携して、江別市内の4大学の学生に学生向けのプログラムなどを実施する事業であります。新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた事業でございますが、令和4年度、令和5年度と実績を伸ばしてきております。
次に、下段のえべつ食のブランド海外展開促進事業は、海外に輸出実績のある企業のみならず、多くの市内企業に対して販路拡大の支援を行うものでありまして、令和5年度の実績額とKPIは、表に記載のとおりであります。
資料15ページを御覧ください。
上段の若者「えべつ愛」育成プロジェクトは、卒業後に市外に転出する割合が高い市内4大学の学生を関係人口の対象と捉えて、大学在学中から江別市との関係を構築するための取組を行うもので、令和5年度の実績額とKPIは、表に記載のとおりであります。
下段の江別市就労支援プラグラム事業は、新規就労を希望する女性やシニア層などと市内企業とのマッチングを行う江別まちなか仕事プラザ事業と、介護分野において人材の確保と養成を市と介護事業者が連携して進めていく介護人材養成支援事業の2つを一体的に行っており、KPIの就業できた人数は、堅調に推移しております。30歳代から50歳代の女性の就業が多くなっております。
続いて、資料16ページを御覧ください。
江別版生涯活躍のまち推進事業は、大麻元町にあるココルクえべつの目的である共生のまちづくりの推進に係る事業になります。
ココルクえべつは、令和3年9月に全面オープンしまして、これまで様々な地域交流事業を実施してまいりました。
一番上のKPI、拠点エリアにおける居住者・入所者数では、既に各施設は満室の状態となっているほか、一番下のKPI、健康増進プログラムに参加した人数の令和5年度実績は620人であり、昨年から引き続き、様々な取組を実施した結果が表れております。
資料17ページを御覧ください。
こちらは、地方創生拠点整備タイプ交付金事業の実績となりますけれども、いわゆるハード事業に対する交付金であり、事業自体は単年度となっておりますが、5年間のKPI管理を行っていくものであります。
上段の北海道林木育種場旧庁舎のリノベーション事業は、令和3年度に交付金を受けて改修したもので、その後、株式会社珈房サッポロ珈琲館の本社が移転され、令和4年5月には歴史的な建物外観やレトロな質感を生かしたカフェがオープンしており、多くの来店者でにぎわっております。
なお、一番上のKPI、入居する企業が開発した製品数の実績は、令和5年度は残念ながらゼロ件となっておりますが、令和6年度には、北海道情報大学と連携してドリップコーヒーのパッケージを作成するなど、新たな取組を進めているところであります。
下段の江別市旧町村農場保存活用推進事業は、江別市の酪農の歴史を伝える観光施設を令和5年度にリノベーションした事業になります。
本年6月にリニューアルオープンしており、6月だけでも約4,000人の来場があったと聞いておりまして、今後、江別市の周遊観光の拠点となるよう、様々なイベント等を開催していくこととなっております。
次に、資料18ページを御覧ください。
資料は令和5年9月に策定した江別市DX推進方針からの抜粋となりますが、この次の資料で、次期総合戦略の策定に関連して、市の地方創生に係る外部会議体と江別市DX推進方針に係る外部委員会の統合に関する説明をさせていただきますことから、この場をお借りして、江別市DX推進方針の進捗状況について併せて説明いたします。
本方針は、昨年9月に、国の動向を踏まえ、デジタルを活用して地域課題などの解決を図るため策定したものでありまして、資料については、4つの基本方針と取組事項の内容、工程を記載しております。
取組の要点について説明いたします。
基本方針の1つ目、市民の日常生活を豊かにの情報発信のデジタル化では、市LINEの公式アカウントをはじめとする各種SNSを活用し、市のイベントや市民生活に関わる市政情報などを発信しており、令和6年7月時点で登録者数が2万人弱となっております。
基本方針の2つ目、市政業務の効率化のAI・RPAの推進では、今年度から、公立の小・中学校において、個別最適化されたAIを活用したドリルや、教員の残業時間短縮等を目的に自動採点システムを導入し、業務の効率化を図っております。
資料19ページをお開きください。
基本方針の3つ目、新たな価値の創造につきましては、生涯健康プラットフォームを活用し、デジタル技術を用いた市民の健康管理を支援するとともに、スマート農業においては、今年度、農業者の担い手不足の解消や負担軽減につなげるため、自動操舵トラクターやドローン飛行の精度向上を目的とした基地局を新たに設置するなどし、試行調査を実施しております。
最後に、基本方針の4つ目、DX推進に係る環境整備につきましては、デジタルデバイド対策として、高齢者向けのスマートフォン教室を昨年に引き続き実施し、市民がデジタル化の恩恵を広く受けられるようにしているところであります。
続いて、資料20ページを御覧ください。
市の第3期総合戦略の策定につきましては、本年5月29日に、その策定趣旨や新たな会議体の設置などについて報告したところでありますが、本資料は、新たな会議体となる江別市総合戦略推進委員会の委員名簿であります。
本委員会は、江別市まち・ひと・しごと創生有識者会議と江別市未来型政策検討委員会を発展的に解散し、統合する形で新たに設置したものであり、その役割は、人口減少に対応し、将来にわたって活力ある地域を維持していくための施策と、そのためのデジタル化等の推進に当たり、多方面の分野から総合的かつ専門的な視点で意見をお伺いすることであります。
今年度は、第3期総合戦略の策定に当たり、その方向性や目指す目標などについて御意見、御提言を頂きたく、8月1日に第1回江別市総合戦略推進委員会を開催したところであります。
なお、委員構成については資料のとおりであります。
以上です。
委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、ウの地域公共交通活性化協議会についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。
公共交通担当参事:それでは、令和6年度第1回江別市地域公共交通活性化協議会の開催結果について御報告いたします。
資料の21ページを御覧ください。
まず、(1)開催日時等につきましては、記載のとおりであります。
次に、(2)当日の内容(概要)でありますが、まず、報告事項として、デマンド型交通運行事業について、江北地区と豊幌地区における令和5年度までの実績内容等の報告がありました。
次に、協議事項では、地域公共交通確保維持事業に係る計画の認定についての協議が行われました。
北海道中央バス株式会社が運行する野幌見晴台線について、国の補助金を活用するために、当協議会で毎年計画を作成する必要があり、その内容について承認されたものであります。
次に、その他として、北海道中央バスの高速バス運行に係る報告がありました。
北海道中央バスが運行している高速ゆうばり号が、今年9月末をもって運行終了となる予定であり、その影響が最小限になるよう、路線が重複する高速くりやま号の増便等について、現在、空知総合振興局が調整役となって、北海道中央バスと沿線自治体で協議を行っているとの説明でした。
なお、高速ゆうばり号は、夕張市と札幌市を結ぶ路線であり、江別市内のバス停留所としては、高速道路上に設置されている高速野幌1か所であり、利用者の1日平均は、札幌行きで約0.8人、夕張行きで約0.5人となっております。
続きまして、資料の22ページを御覧ください。
これ以降は、協議会資料の主なものを抜粋しております。
22ページは、デマンド型交通運行事業に関する資料で、江北地区、豊幌地区のそれぞれ年度ごとの会員数、実利用者数、利用者数などについて整理したものであります。
令和5年度の月平均利用者数は、江北地区では40人、豊幌地区では71人となっております。
次に、資料の23ページを御覧ください。
これは、江北地区のデマンド型交通の乗降場所の新旧対照表となります。
令和6年4月から、利用のほとんどなかった江別市役所を廃止し、地元から要望のあった野幌病院を追加したものであります。
以上です。
委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、企画政策部所管事項を終結いたします。
総務部入室のため、暫時休憩いたします。(11:52)
委員長(徳田君):委員会を再開いたします。(12:02)
3総務部所管事項、(1)報告事項、アの人事異動についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。
職員課長:令和6年8月1日付人事異動について御報告いたします。
資料の1ページをお開き願います。
まず、令和6年8月1日付人事異動概要でありますが、生活環境部環境室環境課長の退職に伴い、業務執行体制を確保するため、所要の人事異動を行ったものであります。
次に、1異動規模は、兼務及び兼務解消を含め3名であり、2異動の内容は、生活環境部環境室環境課長を実配置したものであります。
次に、資料の2ページを御覧ください。
異動規模一覧でありますが、部次長職において、組織改正等が1名、課長職において、実質異動が1名、組織改正等が1名、合計3名の異動規模であります。
次に、資料の3ページを御覧ください。
異動一覧でありますが、職位ごとに、異動後・異動前の職、氏名等について記載しております。
次に、資料の4ページは、組織機構改編図を記載しております。
以上です。
委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの本庁舎建設に係る基本設計についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。
庁舎耐震化担当参事:本庁舎建設に係る基本設計について御報告いたします。
本件については、5月29日開催の当委員会で御報告させていただきましたが、本日は、その後の進捗等について御報告するものであります。
お手元の資料の5ページをお開き願います。
1の前回報告以降の経過についてですが、令和6年7月8日に第1回本庁舎等の整備に係る庁内検討委員会を書面開催にて実施し、基本設計業務委託プロポーザルについてスケジュールを報告しました。
7月12日には、第1回江別市本庁舎建設基本設計業務プロポーザル選定委員会にて、全国で4,000平方メートル以上の庁舎の設計実績がある業者を対象に公募を行うことなど、基本設計業務実施要領及び評価基準等を決定し、7月22日から1か月間の日程で基本設計業務委託プロポーザルの公募を開始しました。
8月7日には、第2回本庁舎等の整備に係る庁内検討委員会を開催し、基本設計業務委託プロポーザルについて進捗状況を報告しました。
次に、2今後の予定ですが、現在、事務局にて第1次審査を行っているところであり、8月28日に、応募者に対し第1次審査の結果通知を行います。
また、10月4日に、プレゼンテーション及びヒアリングによる第2次審査を実施し、10月11日に、第2次審査結果を公表する予定です。
11月上旬には、契約の締結及び基本設計業務に着手するよう進め、当委員会にもその進捗を適宜御報告させていただきたいと考えております。
以上です。
委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。
干場君:1番目の経過のところで、7月12日に第1回江別市本庁舎建設基本設計業務プロポーザル選定委員会を開催して、実施要領、評価基準等について協議したということで、御説明の中では4,000平方メートル以上などとありましたけれども、もう少し具体的な内容をお聞かせください。
庁舎耐震化担当参事:プロポーザルの参加要件でございますけれども、主な要件と致しまして、延べ面積が4,000平方メートル以上の地方公共団体の庁舎について、新築、増築または改築に係る基本設計または実施設計業務の実績を有することをプロポーザルの参加要件としているところでございます。
干場君:もう1点、基本設計そのものについてというよりも、少々懸念するところがあって、今回、業務委託される基本設計は、現行でもいろいろな課題もあるのではないかと推測するのですが、今後も様々な状況変化に対して、市として、今回の設計に係る相手方ということになると思うので、どのくらいの幅を持てる計画となるのか、その可能性もあるのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。私自身は、そういう可能性もあるのではないかと思うのですけれども、私の理解不足があれば、そこも含めて話を伺いたいです。
委員長(徳田君):今回は、基本設計をプロポーザルで公募するということですけれども、今の御質疑は、設計内容の変更なども含めた対応がどこまでできるのかみたいなイメージでいいのでしょうか。
干場君:多分、今後の予定に沿って進んでいかれるとは思うのですけれども、最終段階の契約締結して着手した後に、様々な要件で変更が生じた場合の対応について考えておられるのか。工事や材料の問題など、副次的な様々な課題が今後あると予測した場合に、このとおり順調にいくのかどうか。何らかの対応をせざるを得ないということが発生した場合には、必要に応じた対応があるのかどうかという意味での質疑でございました。
庁舎耐震化担当参事:今後、変更などをしなければならない状況になったときという理解で聞いていたのですけれども、今組んでいるスケジュールにつきましては、一刻も早く庁舎を建て替えて、災害対策本部機能を有するものを確立させようといったところが課題でございますので、スケジュール的には極力詰めて考えているところです。今後、変更等が生じる状況になったときは、スケジュールの見直しも考えていかなければならない状況もあるかと思います。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。
高間君:今、基本設計についてプロポーザルを行って契約を締結します。基本的に全体予算は百何十億円と決まっています。こういうものを造ってほしいというふうになっています。最終的な金額は、その内容に沿った設計が全部終わってから出るのか、この金額ではここはできませんと言われるのか、その辺はどういうふうになるのですか。
基本的に、こういうものを造りたい、平方メートル数はこれぐらいで、中身はこういうものを造りたい、予算は120億円ありますといったときに、これを設計したら150億円かかりますと言われたらできないわけです。それは干場委員が言ったように、後でという話になるのでしょうか。
最初に締結した段階で120億円分だけ設計してくださいと言うのか、こういうものを造りたいから設計をしてくださいと言って、最終的に金額がこれぐらいになります、オーバーした分はどこを外しますかとか、どこをどうしますかという話になっていくのか、そこが分からないのです。
庁舎耐震化担当参事:基本計画で概算金額を算出しておりまして、設計をしていく中で、途中の段階で試算して、それを大きく上回るものであるならば、見直しをかけて概算金額に近づけていくという作業を、基本設計の中でやっていくものだというふうに理解しております。
高間君:ということは、中身の変更があったときには、議会にしっかりと報告があるという理解でよろしいですか。
今回は総務文教常任委員会が所管していますけれども、ほかの委員会も絡んできます。議会関連ですと、議会運営委員会なども関連してくることになるので、関連する委員会の全部に報告をしていただけるのか。それとも、お金が足りないので、こういうふうに決まりましたという話になるのか、その辺が分からないのです。新しく造るものですから、今まで説明されているものが変更になったときに、それでいいですよね、そうですねと言えるかどうかという問題もあると思うので、それをお聞きしたいです。
庁舎耐震化担当参事:設計の進捗状況の段階において、概算費用なども含めて、適宜、本委員会に御報告してまいるところでございますけれども、判断をそこでするだけでは済まないということになるのであれば、そこは考えていきたいというふうに思います。
高間君:単純なことです。ここは総務文教常任委員会ですから、庁舎のことは全部関わってきますので、報告はあるのでしょうけれども、仮に、議会フロアなどについて、いろいろなことが起きたときに、総務文教常任委員会に説明したからいいでしょうという話にはならないと思うのです。
本来、こういう部局が入るはずだったのに、お金がないから別のところに行かざるを得ないとなったとき、それはお金がなかったから入れなかったのですよねという話になるのか。最初のスタンスでいくと、これはこういうふうになって、こういうものが全部一体となってこういうものを造りますという話ですから、もしそういうことになりそうなのであれば、こういうことになりそうだという報告がないと、終わってから、なぜこういうことになったのかと問われて、お金がなくてしようがなくてこういうことになったのですという話は、基本的な流れからいくとそうなのでしょうけれども、その前に報告があって情報共有されていないと、困ることも起きると思います。
議会棟などは必要に応じて譲歩できるところもあるのだろうとは思いますけれども、そうした報告などもないままそういう形になってしまうと大変なのかなという気がしているのですが、どうでしょうか。
総務部調整監:これから設計業務を進めてまいりますけれども、基本的には基本計画に基づいて進めてまいりますし、設計の進捗等につきましては、適宜、報告させていただきたいと思います。
庁舎の建て替えにつきましては、総務部調整監部門で行っておりますので、庁舎の中に入るあらゆる部署にどういう機能を持たすのかということは、各部によく聴いた上で進めますけれども、所管としては私のところになります。常任委員会ということであれば、各部の意見を集約した上で、私から総務文教常任委員会に報告するという流れになると考えております。
何か大きな変更があるときに、全て終わってしまった後にいきなり報告するということではなく、適宜、説明や報告をさせていただく中で、随時、情報共有させていただきながら進めてまいりたい、そのように考えてございます。
高間君:基本的にメインは総務文教常任委員会になるということでしょうけれども、議会としても大枠の設計については理解をしているところです。それが変更になったときに、市民からここの部分が一体化して楽ですねと言われていて、そうなのですと言っているのに、後になってなくなって、総務文教常任委員会には報告があったようですけれども、ほかの委員会には報告がなかったのですという話になるのかどうか。
50年、60年に1回の重大な事業で、市民の方も関心を持っていますので、ある程度の情報共有がなければまずい部分もあると思います。議員の皆さんにお聞きしても、市民の方からは、今度こういうふうに全部そろったら楽ですね、よくなりますねと言われて、今のところはそうですねと言っているのです。
最終的には、お金の問題が絡んできますから、これは今までどおりこっちに置いて、これもこっちに置いてという話になってくると、それが入っていないという話になってきますから、その辺は議会としても情報共有していなければまずいと思うので、その辺はよろしくお願いします。
皆さんも各委員会に報告となると、数が多くて大変だということがあるのかもしれませんけれども、先ほども言ったように、50年、60年に1回の大事業ですので、その辺は皆さん方と情報共有しながら、少しでもよいものを造れればというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。
干場君:今、高間委員から発言がありましたけれども、私が先ほど質疑していた趣旨というのは、今後、この10年ぐらい、人手や材料の問題など、これまでにない様々な状況になると思っています。
私も可及的速やかに庁舎を建てていただきたいと思っています。それは市民の願いで、言い換えれば、庁舎は市民の財産ですから、我々議会としても、こういう事情だからこうしますという報告ではなくて、しっかりと事前にきめ細やかに情報を頂きたいと考えております。何もなくスムーズにいくことを願っておりますけれども、こればかりは誰も予測できない可能性を秘めていると思っておりますので、私たちも非常に重い責任を持っていると自覚しておりますので、そういう意味で先ほどの質疑をさせていただきました。
そういったことも含めながら、今後、まずはこのスケジュールに沿って進めていただきたいということを御要望申し上げます。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。(12:22)
委員長(徳田君):委員会を再開いたします。(12:23)
次に、ウの令和6年度工事契約状況(8月2日現在)についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。
契約管財課長:令和6年度工事契約の8月2日現在の状況につきまして御報告申し上げます。
当委員会には、水道・下水道工事を除く契約管財課所管の工事契約状況につきまして御報告をしているところであります。
資料の6ページを御覧願います。
今年度分を上段に、昨年度分を下段に、比較する形で表にしております。
まず、今年度の工事予定額に対する8月2日現在の契約状況でありますが、土木工事につきましては、32件、14億6,963万8,390円で、契約率は71.0%となっております。
また、建築工事では、36件、24億4,128万5,682円で、契約率は95.0%となっており、土木・建築工事を合わせました全体では、68件、39億1,092万4,072円で、契約率は84.3%となっております。
次に、資料の7ページから8ページを御覧願います。
1工事当たり130万円を超える契約状況を土木工事、建築工事に区分いたしまして、工事名、予定価格、契約金額、落札率、工期、請負業者名をそれぞれ記載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。
8月2日現在の工事契約状況につきましては以上でありますが、本件につきましては、第3回定例会におきまして、当委員会と同じ8月2日現在で、水道部の契約状況と合わせ、市長から行政報告する予定となっております。
以上です。
委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、エの指定管理者による施設の運営状況についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。
契約管財課長:指定管理者による施設の運営状況について御報告申し上げます。
資料の9ページを御覧願います。
指定管理者による公の施設の管理運営につきましては、公共サービスが提案書や協定等に従い適切かつ確実に行われているか、また、安定的、継続的にサービスを提供することが可能であるかを評価し、必要に応じて改善に向けた指導・助言を行うための仕組みとしてモニタリングを実施しております。
資料は、令和5年度の公の施設の管理運営状況に関し、所管課が行ったモニタリングの結果について取りまとめたもので、各施設の自主事業の開催状況、施設の利用状況、アンケート・意見の状況、所管課の評価について一覧にしたものです。
令和5年度の施設利用状況につきましては、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行し、イベントの再開があったことなどから、記載のとおり、27施設区分中22施設において増加しています。
なお、この27施設区分のうち、資料の11ページ上段の旧町村農場につきましては、令和5年度はリニューアルオープンに向けて休館となったため、実績はございません。
また、減少した4施設は、資料の9ページ中段の大麻老人憩の家、資料の10ページ中段の花き・野菜栽培技術指導センター、資料の11ページ中段のあけぼのパークゴルフ場及び森林キャンプ場であり、大麻老人憩の家につきましては、定期的に利用している団体の会員が減少したことにより利用者数が減少し、17.2%の減となりました。
花き・野菜栽培技術センターにつきましては、一般市民が来場する施設ではないため、利用状況の指標に花卉・野菜苗出荷本数を記載しており、令和5年度はJA道央からの野菜苗受託本数が減少したため、0.1%の減となっております。
あけぼのパークゴルフ場につきましては、利用者数を利用券の販売数で集計しているところでありますが、コース増設に伴う使用料区分の見直しによりまして、今まで9ホールの追加券の購入者を1人とカウントしていたところ、9ホール追加区分の廃止による影響で1%の減少となっております。
なお、利用料収入につきましては、料金改定によりまして、令和4年度の318万4,440円と比較して56万1,930円増の374万6,370円となっております。
森林キャンプ場につきましては、繁忙期の8月に付近でヒグマの目撃情報があり、施設を閉鎖したことから42.7%の大幅な減少となっております。
続きまして、資料の12ページから21ページを御覧願います。
これらは、本年7月31日に、ふれあいワークセンター、勤労者研修センター、大麻中町駐車場、都市公園、葬斎場の5施設を対象に実施いたしました外部評価結果の資料であります。
当市では、指定管理業務に対する評価について客観性、透明性を高めるために、外部の委員が現地視察と指定管理者及び所管課へのヒアリングを行う外部評価を実施しております。
結果につきましては、各施設の資料の末尾8指定管理者外部評価委員会による総合コメントに記載のとおりであり、葬斎場につきましては、総合的に十分評価できる、そのほかの4施設につきましては、総合的に問題ないとの評価となりました。
評価の高かった葬斎場では、車椅子用のテーブルを自作するなど、市民ニーズに応えようとする現場の職員の姿勢が高く評価されています。
以上です。
委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。
高橋君:指定管理者の運営実績に関して、令和4年度と令和5年度の比較での増減についての説明は理解いたしました。モニタリング調査についても、一通り丁寧にチェックしていただいていると拝見したところです。
ここで言うべきことではないと思いつつ、決算審査で言うような内容でもないので申し上げます。大麻中町駐車場の管理運営について、適切に運営されているとは思うのですけれども、いつも気になるのが、ここで対応していただいているスタッフの方と機器の高さが一致しなくて、いつも背中を曲げてお仕事をされていてつらそうだなと思うのです。本来であれば、所管課で対応することだとは思うのですけれども、その辺り指定管理者と所管課の間での意思疎通、仕事環境として大丈夫ですかくらいのやり取りをしていただけるとありがたいと思っています。仕事ぶりとしては、そういった御負担をかけていないかということが懸念されますので、こういう機会にぜひ所管課に伝えていただきたいということを申し上げておきます。
仕事をする場所の環境についても、本来であれば、発注している所管課のほうでチェックしなければならないことだと思いますので、市側としての丁寧な対応をお願いしたいと思います。所管課として、現地に行かれて様子をチェックしておくことが大事だと思いますが、指定管理者制度になってから、市の職員が現場を把握できていないのではないかという懸念もあるものですから、その辺りも含めて何か考えがあればお聞きします。
契約管材課長:所管課では、毎月、実績につきまして指定管理者から報告を受け、その中で何か問題がないか聞き取りをしているところでございますが、委員が御指摘のとおり、毎回現地を見に行くところまでは、人員配置の問題もあってなかなか対応できていないところもあると思っておりますので、今後、指定管理者に対して問題がないかをより細かく聞き取るように、こちらからも所管課のほうに促したいと考えております。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。
干場君:高橋委員からもモニタリングのことで質疑があったのですけれども、どこの指定管理施設ということではなく、全体的な話です。モニタリングは担当課が行っていると思うのですけれども、指定管理施設によってはいろいろな声が出ている施設もあるのです。
そういう声も含めて、きちんと把握して、こういったところに記載するということがなければ、指定管理料にも関わってくる話だと思うので、こういうコメントで足りているのかと思うところも正直言ってあります。
モニタリングの在り方や書き方の内容について検討していただけたらと思って拝見したところですので、要望しておきます。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、オの建物収去土地明渡等請求の訴えに係る判決についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。
契約管財課長:建物収去土地明渡等請求の訴えに係る判決について御報告申し上げます。
資料の22ページを御覧願います。
1本件の経緯でありますが、市が所有する土地に係る土地賃貸借契約について、土地賃貸料の未払いによる債務不履行を理由として契約を解除し、相手方が本件土地上に所有する老朽化が著しい建物等を、その安全性に鑑み速やかに収去するため、令和6年第2回定例会において議決を頂いた上で建物収去土地明渡等請求の訴えを提起したもので、令和6年6月17日に札幌地方裁判所に訴状を提出し、8月1日に第1回の口頭弁論期日が設けられました。相手方からの反論はなく、8月8日に判決言渡しとなっております。
次に、2判決の要旨でありますが、当市の請求が認容され、訴えの相手方に対し、建物収去土地明渡し及び未払い賃貸料の支払いが命じられたものであります。
次に、3今後のスケジュールでありますが、訴えの相手方に建物の収去を行う資力がないことから、今月下旬に札幌地方裁判所に対して強制執行の申立てを行い、その後、裁判所の執行官と調整を行いながら、収去の具体的な日程を調整し、10月中には収去を完了する予定です。
以上です。
委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、(2)第3回定例会予定案件、アの次期最終処分場浸出水処理施設建設工事請負契約の締結についてを議題と致します。
本件に対する説明を求めます。
契約管財課長:第3回定例会に提案を予定しております工事請負契約の締結について御説明申し上げます。
資料23ページを御覧願います。
次期最終処分場浸出水処理施設建設工事請負契約につきましては、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、第3回定例会に提案しようとするものであります。
入札と契約についてでありますが、去る7月11日に一般競争入札を行った結果、17億900万4,000円で日立造船株式会社を代表者とする日立造船・アイグステック共同企業体が落札し、工期を、議会の議決のあった日から令和10年3月24日までとして、7月29日に仮契約を締結したところであります。
資料24ページを御覧願います。
工事の概要でありますが、1施工場所は、江別市八幡122番地であり、2工事内容は、令和10年度中に埋立量に達する見込みである現最終処分場の隣接地に、雨水等により廃棄物と接触して発生した浸出水を集水、浄化、処理する浸出水処理施設を建設するものであります。
なお、3として位置図を掲載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。
以上です。
委員長(徳田君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。
干場君:7月11日の入札のときには、見積り合わせ業者がもう1社いて、辞退ということだったと思うのですけれども、このときに今回契約された日立造船・アイグステック共同企業体は、当初、低入札で保留後に落札ということで、これは低入札だったその後にまた入札をして、この金額になったということでしょうか。
契約管材課長:こちらは低入札調査価格制度を設定した入札になっているのですけれども、こちらにつきましては、一定の基準額を下回った場合に、直ちに失格にする最低制限価格制度ではなく、低入札の調査基準価格を下回った場合、その業者が工事を適切に施工できるかどうか、検査員等の専門家の視点から、資料を提出していただいた上でヒアリングを行い、施工できると判断した場合は落札とし、施工できないと判断した場合は失格とするという制度となっております。
この金額自体は入札していただいたときの金額であり、これが低入札基準価格を下回っていて、それに対して調査を行った結果、この金額で十分施工できるという判断の下に仮契約に至ったところでございます。
委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの契約締結の議決変更(旧岡田倉庫解体・移転復元工事請負契約)についてを議題と致します。
本件に対する説明を求めます。
契約管財課長:第3回定例会に提案を予定しております契約締結の議決変更について御説明申し上げます。
資料の25ページを御覧願います。
1対象工事は、令和5年6月2日に議決を頂きました旧岡田倉庫解体・移転復元工事であります。
2変更の理由でありますが、間仕切り壁や照明設備、冷房設備等の工事内容の追加及び概数で発注した工事数量の確定等に伴い、契約金額を変更する必要が生じたことから、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、第3回定例会に提案しようとするものであります。
3変更の内容及び4変更仮契約日についてでありますが、契約金額については、3,317万6,000円を増額し4億1,707万6,000円で、去る7月31日にアイグステック・津嶋工務店特定共同企業体と仮契約を締結しております。
なお、参考として、5に原契約内容を記載しておりますので、御参照願います。
以上です。
委員長(徳田君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、総務部所管事項を終結いたします。
総務部退室のため暫時休憩いたします。(12:44)
※ 休憩中に、第3回定例会の委員長報告の有無について協議
委員長(徳田君):委員会を再開いたします。(12:46)
4第3回定例会の委員長報告の有無については、行わないことと確認してよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次に、5閉会中の所管事務調査(案)については、総務・企画行政について及び教育行政についての2件について議長に申出いたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
最後に、6その他について、各委員からございませんか。(なし)
事務局からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(12:47)