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平成18年第2回江別市議会会議録(第2号)平成18年6月14日 2ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第

開議宣告

議長(岡村 繁美 君)

 これより平成18年第2回江別市議会定例会第8日目の会議を開きます。
 ただいまの出席議員は28名で定足数に達しております。

議事日程

議長(岡村 繁美 君)

 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

会議録署名議員の指名

議長(岡村 繁美 君)

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議規則第111条の規定により、尾田議員、清水議員を指名いたします。

一般質問

議長(岡村 繁美 君)

 日程第2 一般質問を順次行います。
 矢澤睦子議員の江別市立病院についてほか2件についての質問を許します。通告時間30分。

矢澤 睦子 君

 議長のお許しをいただきましたので、順次質問させていただきます。
 初めに、市立病院について。
 江別市立病院は存亡の危機と言っても過言ではなく、病院全体を仕切る病院長がいない、医師も次々と開業し、残っている医師までも開業医として市内の患者さんと共に去っていくという有様、市立病院は中核病院として重い患者を引き受けますという方向性があり、喜んで重病人を受け入れ、元気にして市内へ戻すことが市立病院の役割と思っていましたが、患者さんが減りますと先生も必要性がなくなり、戦後生まれの方々が、つまり団塊の世代が一番病院を必要としているときに人の通りの少ない病院になっていくとは、とても信じられません。この時代だからこそ働く場が必要であり、職員にとりましても職場の存続を願っています。6月3日の新聞に、恵庭の病院が札幌市内の病院を次々と傘下に収めていく記事がありましたが、市立病院もそうなることやむを得ずの状態なのでしょうか。今後どのように推移していくのかお聞きします。
 市民の声を代弁しますと、大変不安を持って病院を気遣っています。例えば週1回の検査に行きますと、先生の方から、毎日診てほしいなら近くの個人病院へ行きなさい、毎日開いていますよと言われたそうです。信じられない。まるで市立病院へ来ては困るというような言い方をされたと。また、1回行くごとに耳鼻いんこう科へ、内科へ、外科へを1日でいろいろな科を回ることができるけれども、個人病院へ通うと毎日1軒ずつしか行かれない。その点総合病院のよさが分かるようで、年を取ればますます市立病院の果たしている役割の重さを感じるそうです。何とか江別市民の命を守るため再び活気のある病院へできないものでしょうか、お伺いします。
 次に、老人社会を迎え、市民の命を守るこの病院の存続と同時に、3月議会で山本議員が質問し、前向きの答弁をいただけなかった周産期病棟や女性専用病棟、逆に男性専用病棟を作るべきで、議会報を読んだ方や現在入院中の患者さんからも要望をいただいています。その部分を進めることで、市立病院としてこの点と、さきに述べた総合病院の利点として、これが市民に積極的に提供し得る点ではないでしょうか。3月の答弁では、経営面、医師確保、スタッフなどを挙げていましたが、医師がいても患者がいなければどうするのでしょう。進めながら評判を上げていくしかないと思います。どうお考えか、お伺いいたします。
 次に、福祉施策について質問いたします。
 ニュータウン大麻団地40年と題して新聞に連載されていますが、地元に住みながら認識し得ていないところが多く、慌ててその場へ行ったり、行かねばならぬと思いながらもまだ行けず状態でいるところもあり、市民がいろいろな活動をしていることに驚いています。ほかの方もきっと興味深く読まれているのではないでしょうか。市長が提案しているのは、協働のまちづくり、しかも市の依頼ではなく個々の思いで展開していること、素晴らしい人材が多くいるということでもあります。今後このような取材を大麻のみならず野幌、江別へとされていくことを期待しています。
 この連載記事で5月27日に取り上げられていたのは、当別にあるNPO法人が障がい児を預かる事業所をこの秋、大麻銀座商店街の一角に開く準備を進めているとの報道です。市内の障がい児学級の子供たちを放課後、車に乗せ、当別で放課後を過ごし、親が仕事帰りに迎えに行くという仕組みで私どもが行っている放課後児童会の子も週に何回か預けているようです。親になぜ当別がいいのと問いましたら、若さということで、私どもは母親代わり、又はおばあちゃん代わりと思って子供たちに指導してきましたが、それも必要なこととは思いますが、やはり遊ぶ楽しさが一番なのでしょう。うるさいおばさんより思い切り体を動かして楽しむ若い方と体をぶつけ合って楽しむことだと思います。
 ボランティアの学生さんたちも社会人になって、家庭を持つようになって、この体験は大きな宝になると思います。銀座商店街の空き店舗を利用することがまちの活性化にもつながり、人の流れをつくってくれます。新聞にもありますように、益金でイベントも考えたいとのことです。
 別の課題として、なぜ障がい児の受入れを江別市で作ってくれないかが問題となっています。私どものところでは3人の受入れが精一杯で、他のところでも二、三人を受け入れています。しかし、手が必要となる分、人件費がかさみますことから、受入れできない児童会が多く、こたえられない事情だったと思います。しかし、このように学生さんの学びの場として、ボランティアとして運営できることは大きな価値のあることです。市内に4校も大学があるのですから、上手に使い分けをしますと、継続的に使えるたまり場になるでしょう。
 私が放課後児童会を始めたとき、札幌から移ってくる方が年々増えました。理由は、札幌では民間の保育料が江別市のちょうど2倍ということ、児童会は安いが2人体制で目が届かなく不安ということでした。情報が早いので、そこが開設されましたら、きっと札幌からも移転してくる人がいると思います。多少ですが、人口が増えることにもなります。そこで、このNPO法人が市内事業所を開設するに当たり、市としてどのような対応を考えておられるのか、お聞かせ願います。
 次に、障害者自立支援法について質問いたします。
 4月から一部始まり、10月から一斉にスタートする障害者自立支援法について、最初、この法律は障がい者の自立を助ける法律なのだとのんきに思い込んでおりましたところ、ある会で障がい者の方が、このような法律で自立などできないと怒りをあらわに語っていたのを聞いて、この法律に関するいろいろな会合に参加するようになりました。参加する中で感じることは、老化に伴う介護ニーズの視点から身体障がい者を重視するため、知的障がい者や精神障がい者のサービスに対する報酬全般が低いものとなっているということです。
 そもそも介護保険の論理で進めていく方法自体どうなのか、要介護度を知的障がい者に適用することの信頼性はあるかなど、実際国から下りてきたこれらの課題に取り組む市としても大変な負担と心労だと思います。また、今まで作業所の仕事を、ほんのわずかですが作業代と生きがいを得て通っておられる障がい者の方々にとって、10月からは施設費が減になる分、施設費用を負担しなければいけなくなり、作業所へ通うより友人、先輩に会い、いろいろ学ぶ場でもあったはずのものなのに、お金を取られるので引きこもることにもなりかねません。1割負担とはいえ20日、つまり1か月通っていたら、そこで働いていた分が費用負担の対象になり、働けば働くほど負担が増え、生活が苦しくなります。3年後に見直すということですが、将来の生活設計を考えることができないようにする国のやり方に本当に怒りを感じます。
 そこで、お聞きいたします。一つには、知的障がい者の障がい程度区分の判定はどのように行われているのでしょうか。二つ目として、作業所へ通う障がい者の方々が負担する施設費用を江別市で軽減するおつもりはないのか、お聞かせください。
 次に、教育についてですが、最近多発する事件で犯人がほとんど30代から40代です。その犯人を育てたのが戦後生まれの私どもです。被害のほとんどが幼い子供、少子化対策すべきときに次々と子供を失い、ますます少子化の歯止めが掛かりません。ここに来て30代、40代の教育はどうだったのか。戦後、戦中は物不足で我慢の時代、親の言うことはすべて正しいものと反論など許されない時代でしたが、戦争が終わり、一転して自由な世界になり、その自由は責任のない自由に、感情の赴くままの行動となってしまいました。それを止めるのが教育で、一番必要なのは小学生から感受性の強い中学生時代だと思います。
 生涯学習の基礎を培うという観点に立ち、生きる力、夢、希望をはぐくむ教育を推進し、自ら学ぶ意欲や社会の変化に対応し、自ら生き方を求める自己教育力などを育成する学校図書館の役割であります。江別市は12学級以上は学校司書教諭を配置したと言いますが、司書教諭と専任の学校司書の違いをどのように受け止めているのか、お聞きします。
 4月から公共図書館である情報図書館司書が江別の学校司書第1号として3か月の期間、期限付きですが大麻小学校に派遣されました。学校は図書館担当の先生と密な話合いによる連携、情報図書館からの読書支援としては、300冊の本をブックトラックに排架し、学習面では、教師、生徒からの要望にこたえて1冊からでもすぐ情報図書館へ連絡し、素早く子供たちに提供する体制です。これは、専門性を持つ専任であり、正規の職員だからこそできることで、兼務の司書教諭や図書担当者、ボランティアのお母さんではできない分野です。今は試行であります。3か月といえども週3回、朝8時から午後4時までの常駐と、積極的な対応計画が練られていることは、江別の学校図書館支援の輝かしい第一歩かと思います。
 大麻小学校の学校司書システムがとても素晴らしい、うらやましい、我が校にもという評判が実に多く聞こえてまいります。江別市内にはもとより、江別近郊、札幌市の関係者からも確実に注目を浴びております。先日、大麻小学校を訪問してまいりましたが、教頭先生からは、狭い図書館に常に40人ぐらいという大勢の子供たちが出入りしており、活気づいているという喜ばしい報告をいただきました。また、3か月と言わず、この先もずっと専任の学校司書を配置してほしいと強調されておりました。これから文京台小学校、江別小学校と巡回になりますが、大いに期待するところであります。
 視点を変えて、平成14年度から江別市内各学校を拠点に取り組みが始まった土曜広場ですが、今年も7月からスタートするそうで、学校で学べない伝統的な文化を体得し、地域ぐるみで子供たちの活動を助ける。初年度は14校でスタートし、550人の子供たちでしたが、昨年は18校の参加と678人の子供たちの参加でした。年々広がりと深まりを感じる活動ですが、やはりそれだけ地域には人材がいるということです。高校生、大学生も加わり、68歳のお手伝いさんが子供から学ぶ、元気をいただくと語っていることは、素晴らしい活動と頭の下がる思いです。費用がない、人件費がないからできないのではなく、生きがいをいただけるだけで十分という方々の集まりではないでしょうか。読書離れだ、不読の時代だと嘆く前に、大人がしてあげられることはまだまだあります。
 ちなみに東京都では、退職した司書がボランティアに近い形で再就職をしています。もちろん若いお母さんのボランティアさんと一緒に活動しているということです。学校司書を配置してたった2か月しかたっていない大麻小学校がとても輝き出しているこの計画を終わらせることなく、市が核となり、公共図書館がバック・アップして江別市内の小中学校に広めていただくことを願い、来年度はどのような展開をしていくのでしょうか、お伺いいたします。期待のできるご答弁をお願いいたします。
 これで1回目の質問を終わります。

議長(岡村 繁美 君)

 矢澤議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川 公人 君)

 矢澤議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 まず、市立病院の今後の経営についてのご質問でありますが、診療報酬改定、臨床研修医制度による医師不足など、当院のみならず道内自治体病院を取り巻く情勢は極めて厳しくなってきているところであります。特に、臨床研修医制度により、これまで自治体病院へ医師を派遣してくれていた大学の医局自体で医師が不足することとなり、自治体病院の医師にまで手が回らないという事態が生じております。この結果、新聞報道によりますと、小樽市では内科医の引揚げにより2病棟を閉鎖せざるを得ない状況になったとのことでありますし、根室市でも6人の内科医のうち5人が引き揚げられるなど、いずれの自治体病院でも医師確保に苦慮しているところであります。
 当院においても、3月末で病院長を含む2名の内科医師の退職後、その補充がなされず、また、さらに開業による退職も見込まれるなど、医師確保については厳しい状況が続いておりますが、私自身、大学医局へ出向いて医師派遣要請を行ってきているところであります。さらには、市内開業医による一次医療と当院における二次医療体制を確立することによって、市民に対する的確な医療の供給を行うとともに、当院の医師の勤務条件等の厳しさを緩和し、内科医の定着を図る観点から、現在当院に併設されている夜間急病診療所の分離・独立を進めようとしているところであります。
 次に、特色ある医療施設としての考え方についてでありますが、特に周産期病棟や女性専門外来など、いわゆる性差医療の考え方に基づいた新しい形の病棟編成などが注目されていることは承知しているところであります。また、性別のみならず世代別、さらには必要とされるケアなど、患者さんの特性に応じた病棟編成につきましても、療養環境向上のため、その必要性を認識するところでありますが、現段階では女性医師やスタッフ確保、設備上の問題などクリアすべき課題も多く、また経営面から見ても、当院ではその導入は難しいものと考えております。
 また、市立病院は総合病院として複数の診療科を受診できるということはありますが、経営健全化の上からは二次医療に特化していくことが必要であり、こうした一次医療のニーズへの対応は、今後の大きな課題であると認識しているものであります。
 いずれにいたしましても、医師確保のためのあらゆる努力を重ねるとともに、本年度スタートした経営健全化計画の推進によって二次医療機関として市民の医療ニーズにこたえていくことが当院に課せられた使命であると考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、障がい児のデイサービス施設についてお答えをいたします。
 ご質問のデイサービスの事業所を設置し運営に当たっているNPO法人の当市利用児童の状況でありますが、本年3月が19名、4月で23名の実績となっており、その送迎は法人が当たっている状況にあります。このような利用実態にあることから、法人としては、当別までの送迎は非効率であり、また冬期間の安全性等を考慮した結果、大麻銀座商店街の空き店舗を借用する見通しが付いたことから、新たに本年10月までに事業所を開設すべく準備を進めているとのことであります。
 そこで、つい最近、市に開設に向けての施設改善等の資金手当てについて相談に来られたところであります。その際、市としては、障がい者支援の一環として、民間での自主的なサービス提供事業所のすそ野の広がりを大きく期待しているところであり、現行の補助制度や融資制度等について情報提供を行ったところであります。なお、今後におきましては、市民協働、空き店舗活用などの視点もありますので、可能な限りの支援に努めてまいりたいと考えております。
 次に、障害者自立支援法に関しての区分の判定についてでありますが、申し上げるまでもなく障害者自立支援法は、身体、知的、精神の3障がいを一元化し、支給決定の透明化と明確化を図るために、支援の必要度に関する客観的尺度として障がい程度区分を導入し、障害者自立支援審査会の意見聴取など、支給決定プロセスの透明化を図ることとなったところであります。障がい程度区分は、106項目の調査結果に基づき、医師意見書などを勘案して、区分1から区分6までの6段階のいずれかに判定いたします。106項目のうち79項目は現在の介護保険と同じ基準であり、残り27項目が障がいの判定項目となっております。
 知的、精神の障がいについては、医師意見書又は調査の時点で行動の異常などについて詳細に記入いただくことになっており、審査会では、これらを総合的に勘案し障がい程度区分を判定しており、個々人の程度に合った適正な区分判定となっていることをご理解いただきたいと存じます。
 続きまして、作業所に通う障がい者の方への江別市としての軽減対応についてでありますが、先ほども申し上げましたが、障害者自立支援法は、3障がいを一元化し、共通の制度により福祉サービスを提供すること、また、増大するサービス需要等の費用を利用者にも負担していただき、皆で負担し支え合いながら制度の維持を図っていこうという趣旨でもあります。法が施行されたばかりでありますので、当面その推移を見守ってまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 このほかの質問につきましては、教育長からご答弁を申し上げます。

教育長(高橋 侃 君)

 私から教育行政につきましてご答弁申し上げます。
 議員ご指摘のとおり、読書は、児童生徒の健全な育成を図る上で極めて有益な手段でございまして、それを担う学校図書館は、学校教育において欠くことのできないものでございます。ご質問の司書教諭と専任学校司書の違いについてでございますが、司書教諭は教育委員会が発令する司書教諭資格を持つ学校教諭でございます。また、専任の学校司書につきましては、法令上の位置付けはございませんが、恵庭市においては、司書の資格を有する市民を専任の学校司書として配置しているところでございます。現在、江別市では12学級以上の学校に司書教諭を配置して、学校図書館の充実に努めているところでありますが、恵庭市同様の職員は配置していない状況にございます。
 江別市では、学校図書館運営に対する支援として、今年度から情報図書館所属司書を学校図書館に派遣する子どものための読書環境整備事業を開始したところでございます。そのほかに、情報図書館による学校図書館に対する相談対応や、各学校に情報図書館所蔵図書の特別貸出しや総合学習用図書の長期貸出しなどの支援も行っているものでございます。
 また、教育委員会では、現在、子供たちの読書活動推進のための環境整備を図るために、江別市子どもの読書活動推進計画の策定を進めているところでございます。なお、来年度以降の展開でございますが、今後も学校図書館と情報図書館との連携強化、これを図ってまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、各学校におります司書教諭が専任で図書館運営に当たることが理想でございますが、そのための措置として現在、北海道都市教育長会では、今のような授業とか学級担任などと兼任する形から、学校図書館に専属で業務が遂行できるように、教員の配置を北海道に要請しておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

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