令和6年第3回江別市議会定例会会議録(第5号)令和6年9月19日
1 出席議員
25名
議長 | 島田 泰美 君 | 副議長 | 内山 祥弘 君 |
議員 | 岩田 優太 君 | 議員 | 高橋 典子 君 |
議員 | 吉本 和子 君 | 議員 | 佐々木 聖子 君 |
議員 | 稲守 耕司 君 | 議員 | 吉田 美幸 君 |
議員 | 干場 芳子 君 | 議員 | 長田 旭輝 君 |
議員 | 三吉 芳枝 君 | 議員 | 奥野 妙子 君 |
議員 | 石川 麻美 君 | 議員 | 徳田 哲 君 |
議員 | 芳賀 理己 君 | 議員 | 野村 和宏 君 |
議員 | 藤城 正興 君 | 議員 | 本間 憲一 君 |
議員 | 鈴木 誠 君 | 議員 | 髙柳 理紗 君 |
議員 | 猪股 美香 君 | 議員 | 岡 英彦 君 |
議員 | 高間 専逸 君 | 議員 | 野村 尚志 君 |
議員 | 石田 武史 君 |
2 欠席議員
0名
3 説明のため出席した者の職氏名
市長 | 後藤 好人 君 | 副市長 | 川上 誠一 君 |
水道事業管理者 | 渡部 丈司 君 | 病院事業管理者 | 長谷部 直幸 君 |
総務部長 | 白崎 敬浩 君 | 総務部調整監 | 野口 貴行 君 |
企画政策部長 | 三上 真一郎 君 | 生活環境部長 | 近藤 澄人 君 |
経済部長 | 石田 賢治 君 | 健康福祉部長 | 岩渕 淑仁 君 |
子ども家庭部長 | 金子 武史 君 | 建設部長 | 佐藤 民雄 君 |
水道部長 | 廣木 誠 君 | 病院事務長 | 白石 陽一郎 君 |
会計管理者 | 宮沼 直之 君 | 総務部次長 | 東 嘉一 君 |
財務室長 | 柴田 佳典 君 | 教育委員会教育長 | 黒川 淳司 君 |
教育部長 | 佐藤 学 君 | 監査委員 | 中村 秀春 君 |
監査委員事務局長 | 斉藤 幸治 君 | 農業委員会会長 | 佐藤 和人 君 |
農業委員会 事務局長 |
渡部 学 君 | 選挙管理委員会 委員長 |
洞野 博文 君 |
選挙管理委員会 事務局長 |
廣田 修 君 |
4 事務に従事した事務局員
事務局長 | 福島 和幸 君 | 次長兼 総務課長事務取扱 |
錦戸 康成 君 |
庶務係長 | 深見 亜優 君 | 議事係長 | 小川 和幸 君 |
主査 | 木村 明生 君 | 主任 | 櫛田 智幸 君 |
主任 | 赤田 竜哉 君 | 主任 | 横田 脩平 君 |
書記 | 阿部 八輝 君 | 事務補助員 | 佐藤 孝子 君 |
5 議事日程
日程第 1 | 会議録署名議員の指名 |
日程第 2 | 諸般の報告 |
日程第 3 | 認定第1号 令和5年度江別市一般会計歳入歳出決算を認定に付することについて |
日程第 4 | 認定第2号 令和5年度江別市国民健康保険特別会計歳入歳出決算を認定に付することについて |
日程第 5 | 認定第3号 令和5年度江別市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算を認定に付することについて |
日程第 6 | 認定第4号 令和5年度江別市介護保険特別会計歳入歳出決算を認定に付することについて |
日程第 7 | 認定第5号 令和5年度江別市基本財産基金運用特別会計歳入歳出決算を認定に付することについて |
日程第 8 | 認定第6号 令和5年度江別市水道事業会計決算を認定に付することについて |
日程第 9 | 認定第7号 令和5年度江別市下水道事業会計決算を認定に付することについて |
日程第10 | 認定第8号 令和5年度江別市病院事業会計決算を認定に付することについて |
日程第11 | 議案第71号 江別市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例の制定について |
日程第12 | 議案第72号 江別市子ども医療費助成条例等の一部を改正する条例の制定について |
日程第13 | 議案第73号 江別市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について |
日程第14 | 陳情第4号 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的助成制度を求めることについて |
日程第15 | 議案第74号 江別市営牧野設置及び管理に関する条例を廃止する条例の制定について |
日程第16 | 意見書案第6号 刑事訴訟法の再審規定の速やかな改正を求める意見書 |
日程第17 | 意見書案第7号 自動運転移動サービス等の社会実装に向けた環境整備を求める意見書 |
日程第18 | 意見書案第8号 慢性閉塞性肺疾患の潜在的な患者に対する適切な対応を求める意見書 |
日程第19 | 報告第28号 令和5年度江別市一般会計の継続費精算報告について |
日程第20 | 報告第29号 健全化判断比率の報告について |
日程第21 | 報告第30号 江別市水道事業会計資金不足比率の報告について |
日程第22 | 報告第31号 江別市下水道事業会計資金不足比率の報告について |
日程第23 | 報告第32号 江別市病院事業会計資金不足比率の報告について |
日程第24 | 各委員会所管事務調査について |
6 議事次第
◎ 開議宣告
議長(島田泰美君)
これより令和6年第3回江別市議会定例会第17日目の会議を開きます。
ただいまの出席議員は25名で定足数に達しております。
◎ 議事日程
議長(島田泰美君)
本日の議事日程は、配付いたしましたとおりであります。
◎ 会議録署名議員の指名
議長(島田泰美君)
日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第111条の規定により、
佐々木議員
吉本議員
を指名いたします。
◎ 諸般の報告
議長(島田泰美君)
日程第2 諸般の報告を事務局長に報告させます。
事務局長(福島和幸君)
御報告申し上げます。
本日までに、市長提出案件13件、議会提出案件3件を、それぞれ受理いたしております。
以上でございます。
◎ 認定第1号ないし認定第8号
議長(島田泰美君)
日程第3ないし第10 認定第1号 令和5年度江別市一般会計歳入歳出決算を認定に付することについて、認定第2号 令和5年度江別市国民健康保険特別会計歳入歳出決算を認定に付することについて、認定第3号 令和5年度江別市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算を認定に付することについて、認定第4号 令和5年度江別市介護保険特別会計歳入歳出決算を認定に付することについて、認定第5号 令和5年度江別市基本財産基金運用特別会計歳入歳出決算を認定に付することについて、認定第6号 令和5年度江別市水道事業会計決算を認定に付することについて、認定第7号 令和5年度江別市下水道事業会計決算を認定に付することについて及び認定第8号 令和5年度江別市病院事業会計決算を認定に付することについて、以上8件を一括議題と致します。
提案理由の説明を求めます。
副市長(川上誠一君)
ただいま上程になりました令和5年度江別市一般会計歳入歳出決算ほか、4特別会計決算を認定に付するに当たりまして、各会計決算説明書に従い一括して御説明申し上げます。
決算説明書の2ページを御覧いただきたいと存じます。
予算執行結果の概要でありますが、令和5年度の国内経済は、コロナ禍を乗り越え、緩やかな回復基調を取り戻したほか、30年ぶりとなる高水準の賃上げや企業の高い投資意欲など、経済に関して前向きな動きが見られました。
一方で、賃金の上昇が物価の上昇に追いついておらず、個人消費や設備投資に関しては力強さを欠く状況となりました。
こうした中、令和5年度当初予算は、市長改選期を控えたいわゆる骨格予算での編成でしたが、6月には政策予算の追加補正を行ったところであります。
また、第6次江別市総合計画えべつ未来づくりビジョンの最終年度に当たり、安心して暮らせるまち、活力のあるまち、子育て応援のまち、環境に優しいまちの4つの基本理念と協働の考え方に従って、健康づくりや子育て支援などの各種施策に取り組んでまいりました。
あわせて、当市の持つ特性や優位性を生かしてまちの魅力を高めていく、えべつ未来戦略のにぎわいと活力を創出するまちづくり、安心して子どもを産み育てることができるまちづくり、子どもから大人までいきいきと健康に暮らせるまちづくりの3つの戦略を柱として、江別版地方創生総合戦略と一体的に事業を推進してまいりました。
また、長引く原油価格・物価高騰への対策として、低所得世帯等に対する給付金の支給や子育て世帯に対するギフトカードなどの配付、教育・保育施設及び放課後児童クラブへの支援、市内事業者や農業者等への支援などを実施いたしました。
これらの対応に当たりましては、国の交付金等を財源として活用し、必要な対策を適宜行うべく、議会の御協力の下、臨時会等を通じて計7度の補正予算を編成して対応してきたところであります。このような方針を基本に運営してまいりました各会計の予算執行状況について、順次、御説明申し上げます。
まず、一般会計でありますが、予算総額583億5,222万8,000円に対します決算額は、歳入が561億5,848万7,000円、歳出が547億3,587万1,000円となったものであります。
その結果、歳入歳出差引きの形式収支では14億2,261万6,000円の黒字となり、翌年度に繰り越すべき財源7,416万1,000円を差し引いた実質収支は、13億4,845万5,000円の黒字となったものであります。
続きまして、歳入歳出決算の主な内容につきまして、以下、前年度との比較で、その概要を御説明申し上げます。
初めに、歳入の状況でありますが、歳入の根幹をなす市税は130億7,030万8,000円で1.1%の増加となり、もう一方の柱である地方交付税は127億9,694万3,000円で、社会福祉費や高齢者保健福祉費などの社会保障関連経費の増加などにより3.2%の増加となったものであります。
市債は32億5,002万2,000円で、環境クリーンセンター基幹的設備改良事業費の増加などにより47.6%の増加となったものであります。
その他主要な歳入としましては、国庫支出金は133億9,675万円で、デジタル田園都市国家構想推進交付金などの減により3.3%の減少となったものであり、繰入金は7億7,627万9,000円で、財政調整基金などの取崩しの増などにより大幅な増加となりました。
次に、財源を自主及び依存の別で見てまいりますと、自主財源は187億2,574万5,000円で2.4%の増加、歳入全体に占める割合は33.3%であり、引き続き自主財源の充実・確保に努めてまいります。
次に、歳出の状況でありますが、性質別に見てまいりますと、人件費、扶助費及び公債費から成る義務的経費は271億6,406万円で5.6%の増加となり、投資的経費は63億2,448万1,000円で62.8%の増加となったものであります。
なお、投資的経費の主な事業は、環境クリーンセンター基幹的設備改良事業、新栄団地建替事業のほか、道路、橋梁の整備事業などであり、計画的な社会資本の整備に努めてまいりました。
次に、地方債の状況でありますが、令和5年度末における地方債現在高は360億4,102万2,000円で0.6%の減少となりました。
市債につきましては、今後におきましても、後年次の償還額の推移を見極め、慎重かつ計画的な発行を基本として対応してまいります。
以上が一般会計決算の概要であります。
続きまして、国民健康保険特別会計でありますが、決算説明書の12ページを御覧いただきたいと存じます。
本会計の予算総額125億7,976万6,000円に対します決算額は、歳入が123億1,269万9,000円、歳出が122億7,773万円となり、その結果、収支は3,496万9,000円の黒字となったものであります。
次に、歳入歳出決算の主な内容でありますが、まず、歳入の状況につきましては、保険税は18億2,376万円で5.9%の減少、道支出金は90億3,964万4,000円で0.5%の減少となったものであります。
繰入金は、一般会計から10億3,136万2,000円、基金から3億642万1,000円で、合計13億3,778万3,000円を繰り入れたものであります。
次に、歳出の状況でありますが、保険給付費は88億8,623万8,000円で0.4%の減少、国民健康保険事業費納付金は31億3,765万4,000円で3.1%の増加、保健事業費は1億3,262万8,000円で4.1%の増加となったものであります。
以上が国民健康保険特別会計決算の概要でありますが、引き続き、特定健診の受診率向上や特定保健指導の強化に取り組むとともに、国保税の適切な収納などにより、国保運営の健全性確保に努めてまいります。
続きまして、後期高齢者医療特別会計でありますが、決算説明書の15ページを御覧いただきたいと存じます。
本会計の予算総額20億1,300万円に対します決算額は、歳入が19億9,269万7,000円、歳出が19億8,621万3,000円となり、その結果、収支は648万4,000円の黒字となったものであります。
次に、歳入歳出決算の主な内容でありますが、まず、歳入の状況につきまして、後期高齢者医療保険料は15億57万7,000円で2.6%の増加となったものであり、繰入金は4億8,371万8,000円を一般会計から繰り入れたものであります。
次に、歳出の状況でありますが、後期高齢者広域連合納付金は19億7,351万2,000円で、内訳は、保険料の納付金15億143万1,000円のほか、北海道後期高齢者医療広域連合に対する市町村負担金などであります。
以上が後期高齢者医療特別会計決算の概要でありますが、今後とも関係機関と連携を図りながら、安定的な制度運営に努めてまいります。
続きまして、介護保険特別会計でありますが、決算説明書の17ページを御覧いただきたいと存じます。
本会計の予算総額114億3,982万3,000円に対します決算額は、歳入が113億9,557万1,000円、歳出が112億5,313万5,000円となり、その結果、収支は1億4,243万6,000円の黒字となったものであります。
次に、歳入歳出決算の主な内容でありますが、まず、歳入の状況につきましては、介護保険料は23億7,017万3,000円で1.3%の増加、国庫支出金は25億7,050万3,000円で1.6%の減少、道支出金は15億3,932万8,000円で1.5%の増加となったものであります。
支払基金交付金は27億6,883万5,000円で3.8%の増加、繰入金は、一般会計から15億8,349万2,000円を繰り入れたものであります。
次に、歳出の状況でありますが、保険給付費は99億3,855万9,000円で4.5%の増加、地域支援事業費は5億1,353万4,000円で6.5%の増加となったものであります。
以上が介護保険特別会計決算の概要でありますが、今後も介護保険事業計画に基づく健全な運営に努め、社会保険としての理念、目的に沿って被保険者の信頼を高めるよう努力を重ねてまいります。
続きまして、基本財産基金運用特別会計でありますが、決算説明書の20ページを御覧いただきたいと存じます。
本会計の予算総額5億6,800万円に対します決算額は、歳入・歳出いずれも5億6,729万1,000円で同額となったものであります。
歳入の主なものは、一般会計からの繰入金と土地売払い収入で、歳出は、一般会計からの償還金等の基本財産基金への繰出金であります。
なお、各会計決算の詳細につきましては、歳入歳出決算事項別明細書等の関係書類及び決算審査意見書を添付しておりますので、これらを御参照いただきたいと存じます。
最後に、今後の地方財政の見通しでありますが、国は、経済財政運営と改革の基本方針において、2025年度のプライマリーバランスの黒字化目標等の達成に向けて、経済再生と財政健全化を両立させる歩みをさらに前進させると示しております。
こうした中で、市と致しましては、原油価格・物価の高騰、人口減少、少子高齢化など、常に変化する社会情勢に柔軟に対応しながら、市民生活の安全・安心の確保に引き続き取り組んでまいります。
今後におきましても、市民と行政の協働を基本としながら、事業の優先度や緊急度などを勘案して各種施策を進め、安定的で持続可能な財政運営の推進に努めてまいります。
以上、令和5年度江別市一般会計歳入歳出決算及び4特別会計決算につきまして御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御認定賜りますようお願い申し上げます。
水道部長(廣木 誠君)
ただいま上程になりました認定第6号 令和5年度江別市水道事業会計決算を認定に付することについて及び認定第7号 令和5年度江別市下水道事業会計決算を認定に付することについて、一括して提案理由を御説明申し上げます。
初めに、水道事業会計決算について御説明申し上げます。
令和5年度の水道事業の事業概況につきましては、決算書の16ページから21ページに記載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。
令和5年度の水道事業は、江別市上下水道ビジョンに基づき、安全で安心して使える水道水を安定的に供給するため、江別線配水本管布設替え工事など、基幹管路の耐震化や老朽配水管の布設替え等による管網整備を進めたほか、上江別浄水場中央監視システム更新などの機械・電気設備工事を実施いたしました。また、上江別浄水場元江別線に減圧弁を設置し、災害に強い水道施設の構築に取り組みました。
決算につきましては、収益的収支では、収入は予算額を下回ったものの、支出では経費の節減など効率的な事業運営に努めた結果、25億8,992万5,884円の収入に対し、支出は23億7,216万2,125円の執行で、収支差引きは2億1,776万3,759円となり、消費税を整理いたしました当年度純利益は1億1,348万2,549円となったものであります。
また、資本的収支では、収入の3億3,501万7,212円に対し、支出は15億2,521万7,451円の執行となり、収支差引き不足額11億9,020万239円は、減債積立金、損益勘定留保資金などをもって補塡したものであります。
次に、下水道事業会計決算について御説明申し上げます。
令和5年度下水道事業の事業概況につきましては、決算書の16ページから21ページに記載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。
令和5年度の下水道事業は、江別市上下水道ビジョンに基づき、安全・安心で快適な生活環境を確保するため、前年度に引き続き、市内で最も古い大麻地区の汚水管を中心に改築更新を進めたほか、安定した下水処理の機能を確保するため、緑町ポンプ場等の設備更新工事を実施いたしました。
決算につきましては、収益的収支では、収入は予算額を下回ったものの、支出では経費の節減など効率的な事業運営に努めた結果、34億5,331万8,860円の収入に対し、支出は32億3,086万9,087円の執行で、収支差引きは2億2,244万9,773円となり、消費税を整理いたしました当年度純利益は1億5,040万5,634円となったものであります。
また、資本的収支では、収入の11億3,379万866円に対し、支出は22億472万6,074円の執行となり、収支差引き不足額10億7,093万5,208円は、減債積立金、損益勘定留保資金などをもって補塡したものであります。
以上、水道事業会計決算及び下水道事業会計決算の概要を申し上げましたが、今後とも、より一層安全な水道水の安定供給、快適な生活環境整備を進めるため、効率的な事業執行に努め、健全な財政運営を図ってまいりたいと考えております。
なお、両事業会計に係る決算状況の詳細につきましては、決算報告書、財務諸表及び監査委員からの決算審査意見書を御参照いただきたいと存じます。
以上、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御認定賜りますようお願い申し上げます。
病院事務長(白石陽一郎君)
ただいま上程になりました認定第8号 令和5年度江別市病院事業会計決算を認定に付することについて、提案理由を御説明申し上げます。
決算の概況につきましては、決算書の18ページから25ページに記載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。
令和5年度は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行するなど、医療環境が大きく変化する中、引き続き、市の関係機関や保健所等との連携の下、感染症対応を継続しながら医療提供体制の充実に努めてきました。
また、令和3年3月に策定した江別市立病院経営再建計画に基づき、計画最終年度の令和5年度での収支均衡の実現に向けて、病院事業管理者の下、職員一丸となって様々な取組を行いました。
主な取組としては、内科2次救急輪番制のスタートを機に、職員の企画提案によるプロジェクトとして、救急患者の受入れ増を目的とする取組を実施したほか、健診センターでは、健診スペースの拡張工事の実施や新たな健診メニューの開発により、市民の健康寿命延伸に向けた予防医療の充実に取り組みました。
また、地域医療連携の強化に向けて、患者支援センターの訪問活動強化による紹介患者数の増加に取り組むとともに、江別・南空知地域医療連携推進ネットワークを新たに構築し、ICTを活用した患者情報共有のための仕組みを整備しました。
最重要課題である診療体制の整備については、循環器内科の常勤医師が1名増員となったほか、新たに放射線科の常勤医師が着任しました。
また、医育大学との関係性を強化し、将来の医師確保につなげる取組として、未来医療創造基金を活用して、北海道大学及び札幌医科大学との共同研究を開始しました。
経営再建については、江別市立病院経営再建計画に基づく取組をさらに確かなものにするため、国が示したガイドラインに基づき、令和6年3月に江別市立病院経営強化プランを策定しました。
こうした市立病院の経営再建の取組について、市民理解を得るため、市広報誌等での経営情報の発信を継続的に行うとともに、出前講座など、多様な媒体を活用した広報活動の充実に努めました。
このような状況の下、病院の利用状況でありますが、入院患者は6万6,225人、外来患者は13万3,036人、合計19万9,261人で、1日当たりでは約728.4人となっており、経営面においては、救急患者の積極的な受入れ等の取組により、入院において患者数が前年度から増加した一方、外来では新型コロナウイルス感染症による発熱外来受診者が減少した影響等を受け、患者数、診療単価とも前年度から減少することとなりました。
この結果、病床確保促進事業補助金など、新型コロナウイルス感染症対応のための補助金等を含めた病院事業収益全体では、対前年度比7.9%減の69億3,779万2,579円となりました。
費用では、給与改定等により給与費が増加したほか、減価償却費の増加もあり、病院事業費用全体では、対前年度比で1.7%増の70億9,422万1,225円となりました。
この結果、令和5年度は、1億5,987万2,194円の純損失を計上する結果となったものであります。
次に、資本的収支でありますが、収入では医療器械器具等整備のための企業債などで、決算額は6億105万9,000円となり、また、支出では医療器械器具の購入などによる建設改良費のほか、企業債償還を合わせて、決算額は13億3,492万2,345円となり、収支差引き不足額7億3,386万3,345円については、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額181万1,623円で補塡し、なお不足する額7億3,205万1,722円は、一時借入金で措置したものであります。
以上、病院事業会計決算の概要を申し上げましたが、令和5年度は、江別市立病院経営再建計画に基づく診療収益の向上、経営資源の最適化等の取組を進めましたけれども、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行により関連する補助金等が減少した影響もあり、3期ぶりの赤字決算となりました。
引き続き、市民に必要な医療を安定的に提供するため、病院事業管理者の下、病院職員一体となって、江別市立病院経営強化プランに基づく経営強化策を着実に進めてまいります。
なお、決算状況の詳細につきましては、決算報告書、財務諸表及び監査委員からの決算審査意見書を御参照いただきたいと存じます。
以上、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御認定賜りますようお願い申し上げます。
議長(島田泰美君)
これより認定第1号ないし認定第8号に対する一括質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
上程中の認定第1号外7件は、予算決算常任委員会に付託いたします。
なお、閉会中継続審査と致したいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
◎ 議案第71号ないし議案第73号及び陳情第4号
議長(島田泰美君)
日程第11ないし第14 議案第71号 江別市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第72号 江別市子ども医療費助成条例等の一部を改正する条例の制定について、議案第73号 江別市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について及び陳情第4号 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的助成制度を求めることについて、以上4件を一括議題と致します。
生活福祉常任委員長の報告を求めます。
生活福祉常任委員長(鈴木 誠君)
ただいま上程されました議案3件及び陳情1件につきまして、審査の経過と結果を御報告申し上げます。
委員会の開催日は、配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
初めに、議案第71号 江別市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本議案は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部改正により、生活に困窮する外国人に対する生活保護の措置に関する事務が、個人番号の利用が可能な準法定事務に定められたことに伴い、独自利用事務から当該事務を除く必要があることから、これに伴う所要の改正を行うものであります。
質疑の状況について申し上げますと、マイナンバー通知カードやマイナンバーカードとの関連についての質疑に対し、答弁では、今回の改正は個人番号の利用に関するものであるため、既に廃止されているマイナンバー通知カードやマイナンバーカードとは直接関係はないと述べられております。
以上の質疑を経て、結審を行いましたところ、討論はなく、採決を行いました結果、議案第71号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
次に、議案第72号 江別市子ども医療費助成条例等の一部を改正する条例の制定について及び議案第73号 江別市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
これらの議案は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部改正により、現行の被保険者証が廃止されることから、これに伴う所要の改正を行うものであります。
主な質疑の状況について申し上げますと、現行の被保険者証廃止後における医療機関の受診方法についての質疑に対し、12月2日をもって新たな被保険者証は発行されなくなるが、有効期間が残っている被保険者証は、引き続き使用可能であり、有効期限が過ぎた後については、マイナ保険証または資格確認書の提示による受診になると答弁されております。
次に、討論の状況について申し上げますと、吉本和子委員から反対の立場での討論があり、猪股美香委員から賛成の立場での討論がありました。
以上の討論の後、採決を行いました結果、議案第72号及び議案第73号については、多数により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
次に、陳情第4号 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的助成制度を求めることについて申し上げます。
委員会では、陳情者からの意見陳述の後、関係部局に対し、加齢性難聴の概要、北広島市補聴器利用促進事業実施要綱、北海道内35市と石狩管内町村における補聴器購入に対する公的助成実施自治体について資料の提出を求め、審査を進めてまいりました。
主な質疑の状況について申し上げますと、介護保険特別会計において公的助成を実施する場合の保険料への影響についての質疑があり、答弁では、介護保険特別会計には、国が定めた内容を実施することで国や北海道が事業費の一部を負担する事業のほか、市町村独自の判断で実施する第1号被保険者の保険料のみを財源とした保健福祉事業があるが、補聴器購入に関わる助成については、国が定めた内容ではないため、事業を実施する場合には、第1号被保険者の保険料のみが財源となることから、保険料を上昇させる要因となると述べられております。
次に、討論の状況について申し上げますと、芳賀理己委員から趣旨採択とすべき立場での討論があり、吉本和子委員から採択すべき立場での討論がありました。
以上の討論の後、採決を行いました結果、陳情第4号については、多数により、趣旨採択とすべきものと決しております。
当委員会に付託されました議案3件及び陳情1件の審査の経過と結果については、以上のとおりであります。
よろしく御決定賜りますようお願い申し上げます。
議長(島田泰美君)
これより生活福祉常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で、生活福祉常任委員長報告を終結いたします。
これより議案第71号 江別市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第71号を採決いたします。
議案第71号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第72号 江別市子ども医療費助成条例等の一部を改正する条例の制定について及び議案第73号 江別市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について、以上2件に対する一括討論に入ります。
討論ありませんか。
高橋典子君
議案第72号 江別市子ども医療費助成条例等の一部を改正する条例の制定について及び議案第73号 江別市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場から討論いたします。
これらの議案の主な内容は、昨年6月に公布された行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律により、現行の被保険者証が廃止されることになったことを反映しようとするものです。
議案第72号では、江別市子ども医療費助成条例、江別市ひとり親家庭等医療費助成条例及び江別市重度心身障害者医療費助成条例について、被保険者証または組合員証の提示に係る字句を削除すること、議案第73号では、被保険者証の返還に係る字句の削除のほか、引用条項の整備を行うものと説明されています。
本議案の提案の根拠となる法改正により、従来の被保険者証が廃止され、保険証利用登録がされたマイナンバーカード、いわゆるマイナ保険証を基本とする仕組みに移行するとされています。
しかし、そもそもマイナンバーカードの取得自体が任意であることは、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の第16条の2に定められており、さらに、そのマイナンバーカードをどう使うのかということも、本人の判断によるものとなっています。また、この間、報道等にあるように、他人の情報が登録されていたケースや該当資格なしと表示されたケースなど、様々なトラブルが報じられており、不安を感じている方は少なくありません。そのような状況の下で、被保険者証を廃止する法改正をしたこと自体、到底理解できるものではありません。
以上のことから、議案第72号及び議案第73号に反対であることを述べ、討論と致します。
議長(島田泰美君)
ほかに討論ありませんか。
本間憲一君
議案第72号 江別市子ども医療費助成条例等の一部を改正する条例の制定について及び議案第73号 江別市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について、賛成すべき立場で討論を致します。
本条例は、昨年6月に公布されました行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律により、現行の被保険者証が廃止されることから、これに伴い、被保険者証に係る字句の削除や引用条項の整備など所要の改正を行うものであります。
議案第72号については、江別市子ども医療費助成条例、江別市ひとり親家庭等医療費助成条例及び江別市重度心身障害者医療費助成条例について、受給者証の提示についての規定において、被保険者証または組合員証を削除するものであり、議案第73号については、国民健康保険法第9条の規定から、被保険者証に関する内容が削除されたことによる引用条項の整備と被保険者証の返還に係る規定を削除するものであります。
委員会の審査において、条例が改正されなかった際の市の対応についての質疑がありました。もし条例が改正されなかった場合には、被保険者証が廃止されることにより実際には存在しないものの提示を窓口で求める、このような規定が残ることになるなど、答弁の中で説明がなされました。
本条例の改正は、被保険者証の廃止に伴う実態に合わせて行うものであり、必要な改正と認められることから、議案第72号 江別市子ども医療費助成条例等の一部を改正する条例の制定について及び議案第73号 江別市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についての賛成の討論と致します。
議長(島田泰美君)
ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第72号及び議案第73号を起立により一括採決いたします。
議案第72号及び議案第73号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、陳情第4号 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的助成制度を求めることについてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
高橋典子君
陳情第4号 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的助成制度を求めることについて、採択すべき立場から討論を行います。
本陳情は、高齢化社会において、耳が聞こえにくく、仕事や社会生活に支障が生じる高齢の難聴者が増えており、補聴器の適正な普及は、難聴に早く対応することで、高齢になっても生活の質を落とさず、心身ともに健やかに過ごすことができ、認知症等の予防や進行を防ぐために、また、健康寿命の延伸にもつながると訴えています。
そのことから、国における制度創設を待つことなく、市として独自に加齢性難聴者の補聴器購入に助成制度をつくるよう求めています。特に、労働力として高齢者が働くことや活躍することが求められている現状から、補聴器は必需品とも指摘されています。
また、本陳情には、これに賛同する1,422筆の署名が添えられていることも、委員会において報告されています。
委員会審査においては、陳情者から意見陳述があり、全国で補聴器購入への公的支援を求める運動が広がり、支援を開始する自治体は230を超えているとのこと、また、北海道内においては、22の自治体において実施されていると述べられています。
また、陳情者は、耳の聞こえが悪くなったと自覚した高齢者が陥りやすい間違いを指摘し、正しく診断を受け、自分に合った補聴器を選び、リハビリをして使いこなすことが必要と述べておられ、脳が補聴器に慣れるまで3か月程度トレーニングが必要と、御自身の経験も交えて話されていました。
既に加齢性難聴の方への補聴器購入に対して支援を行っている自治体の説明等を見ても、加齢によって耳が聞こえづらくなったとき、専門医を受診し、補聴器取扱い店で調整してもらい、それぞれの方にしっかりとフィッティングされた補聴器を使うことが大切なことが示されています。
それによって、日常生活の中でよりよいコミュニケーションが取れ、介護予防や認知機能の低下を防ぎ、積極的な社会参加にもつながることが期待されており、今の時代に切実に求められている施策であると考えられます。
委員会に示された資料によると、公的助成を実施している北海道内5市においては、それぞれの政策に基づいて対象者の範囲や支給金額等が定められていることが分かります。
また、75歳以上で聞こえが悪くなったと感じる人が約半数になるとのことであり、加齢性難聴は誰にでも起き得るものであることから、実施自治体のような何らかの手だてを取ることが求められていると理解できます。
さらに、今年度から、旭川市のようにモデル事業も含めて開始した自治体もあり、参考にできる方法は多岐に及びます。
もちろん、聴力が低下しても、周囲の理解により社会生活が営めるような環境を整えることも大切ですが、何よりも高齢者御自身が聞こえにくいことから人付き合いをおっくうに感じてしまい、閉じ籠もりがちになることが懸念されます。
補聴器購入への支援制度が用意されることは、高齢者にとっても選択肢が広がることとなり、積極的な社会参加にもつながると期待できます。さらには、働く高齢者が増えている状況から、職場における事故防止のためにも、聞こえる状態を確保することは重要なことと言えます。
高齢化社会の進展の下にあっても、誰もが生き生きと暮らせることは社会全体の利益にもつながると考えることから、当市においても、加齢性難聴の方の補聴器購入への支援制度を検討すべきであり、本陳情は採択すべきことを申し上げ、討論と致します。
議長(島田泰美君)
ほかに討論ありませんか。
石田武史君
陳情第4号 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的助成制度を求めることについて、趣旨採択の立場で討論いたします。
我が国では高齢化が急速に進み、江別市でも、65歳以上の人口が令和6年4月1日現在で3万8,000人を超える状況となっています。
また、それに伴い平均寿命も延びているところですが、加齢によって身体的な機能低下が徐々に進んでいくことは、人体の自然な現象であり、そこから逃れることはできないものであります。
陳情者からは、加齢性の難聴者に対する早期の補聴器使用が、生活の質を落とすことなく、心身ともに健やかに暮らすことができ、認知症や鬱病などの予防や進行を防ぐなど、健康寿命の延伸につながると述べられています。
実際に、加齢性難聴は放置すると悪化のおそれがあり、聞こえにくさがストレスとなって会話を交わす機会が減少し、認知症のリスクが高まるという研究報告もあるところであります。
補聴器は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律、いわゆる薬機法で厳しく基準が定められているほか、2018年からは、補聴器の購入費用も医療費控除の対象となっており、江別市において、令和5年度の補聴器申請は、18歳以下で1件、18歳以上で41件となっています。さらに、身体障害者手帳が交付されない程度の聞こえづらさであるものの、補聴器やその他の機器が必要な方は少なくないものと思われるところであります。
補聴器の平均的な購入金額は、片耳15万円程度とのことであり、高価な医療機器と言えますが、装着すれば必ず聞こえるようになるというものではなく、購入後に聞こえの調整や慣れなどにも時間を要するもので、本人にその意思がなければ、調整の手間を面倒に感じ、結局、購入した補聴器を使用しなくなることもあるとのことです。
補聴器は、拾った声を大きくはしますが、一緒に雑音も大きくするため、それらが混ざって聞こえてしまうと、結局は聞こえにくくなるという欠点もあるものです。一方で、会話器や集音器、聞こえを鮮明にするスピーカーなど、聞き取りやすさに特化した低価格な補助用具も進化しつつあります。
医師の診断に基づき、聞こえの悪さからくる生活の質の低下を最小限にするような工夫は大切なことであり、補聴器のみならず、必要な機器を慎重に選択することは必須であります。
令和6年度に助成を開始した北広島市では、介護保険特別会計での実施としたとのことであります。当初、年間100人程度の申込みの見込みだったところ、それを超える申請があり、予算超過とのことであります。
江別市では、北広島市の約2倍の人口として考えると、およそ年間1,000万円を超える財源を確保しなければなりません。例えば、介護保険特別会計から捻出したとしても、底をつくのは時間の問題であり、途中で助成を打ち切るという最悪な結果が懸念される中での実施は適当とは言えません。
このように、早急に公的助成制度を構築することは難しい状況ではありますが、難聴者に対する国の制度策定を働きかけるとともに、財源の確保に当たる必要はあるものであります。
我々としても、聞こえづらさを持っている人が多くいるという認識を新たにし、不自由な生活場面を最小限にするという社会の構築を目指さなければならないと認識しているところです。
以上を述べさせていただき、陳情第4号 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的助成制度を求めることについて、趣旨採択の立場での討論と致します。
議長(島田泰美君)
ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより陳情第4号を起立により採決いたします。
陳情第4号は、委員長報告のとおり、趣旨採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、趣旨採択とすることに決しました。
◎ 議案第74号
議長(島田泰美君)
日程第15 議案第74号 江別市営牧野設置及び管理に関する条例を廃止する条例の制定についてを議題と致します。
経済建設常任委員長の報告を求めます。
経済建設常任委員長(石田武史君)
ただいま上程されました議案第74号 江別市営牧野設置及び管理に関する条例を廃止する条例の制定について、審査の経過と結果を御報告申し上げます。
委員会の開催日は、配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
本議案は、畜産振興の基盤の確立を図り、農業経営の安定に寄与するため、市内河川敷地に放牧地等を設置し、使用することを目的に制定された同条例について、市営牧野の機能を集約し使用してきた深川地区の牧野用地を、本年3月に売却したことに伴い、市営牧野としての運用実態がなくなったことから、廃止するものであります。
質疑の状況について申し上げますと、昨年度から今年度にかけて実施した市内で牧野として使用していた用地の現況調査についての質疑があり、答弁では、調査を行ったところ、当時の残置物が発見されたため、現在、撤去作業を行っていると述べられております。
以上の質疑を経て結審を行いましたところ、討論はなく、採決を行いました結果、議案第74号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
当委員会に付託されました議案第74号の審査の経過と結果については、以上のとおりであります。
よろしく御決定賜りますようお願い申し上げます。
議長(島田泰美君)
これより経済建設常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で、経済建設常任委員長報告を終結いたします。
これより議案第74号 江別市営牧野設置及び管理に関する条例を廃止する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第74号を採決いたします。
議案第74号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
◎ 意見書案第6号ないし意見書案第8号
議長(島田泰美君)
日程第16ないし第18 意見書案第6号 刑事訴訟法の再審規定の速やかな改正を求める意見書、意見書案第7号 自動運転移動サービス等の社会実装に向けた環境整備を求める意見書及び意見書案第8号 慢性閉塞性肺疾患の潜在的な患者に対する適切な対応を求める意見書、以上3件を一括議題と致します。
提出者は、野村尚志議員、稲守議員、猪股議員、奥野議員、高橋議員であります。
お諮りいたします。
上程中の意見書案第6号ないし意見書案第8号については、あらかじめ議会運営委員会と諮り、提案理由説明、質疑、委員会付託、討論を省略することに致したいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
引き続き、意見書案第6号ないし意見書案第8号を一括採決いたします。
意見書案第6号ないし意見書案第8号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
◎ 報告第28号
議長(島田泰美君)
日程第19 報告第28号 令和5年度江別市一般会計の継続費精算報告についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。
総務部長(白崎敬浩君)
ただいま上程になりました報告第28号 令和5年度江別市一般会計の継続費精算報告について御報告を申し上げます。
本件は、新栄団地建替事業につきまして、継続費設定事業の完了に伴い、地方自治法施行令第145条第2項の規定に基づき、御報告を申し上げるものであります。
本事業は、令和4年度当初予算におきまして、令和5年度までの2か年継続事業として御承認を頂き、令和5年第1回定例会及び第3回定例会で、総額及び年割額の補正を行った新栄団地F棟建設に関するものであります。
事業内容と致しましては、建築工事をはじめ、電気設備、暖房排水衛生設備及び給水設備の各工事を2か年かけて実施したものであります。
また、主要財源と致しましては、国庫支出金が6億158万9,000円、地方債が7億1,420万円、一般財源が8万6,000円となっており、合計では13億1,587万5,000円の実績となったものであります。
以上、御報告申し上げましたので、よろしくお願い申し上げます。
議長(島田泰美君)
これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上をもって、報告第28号を終結いたします。
◎ 報告第29号
議長(島田泰美君)
日程第20 報告第29号 健全化判断比率の報告についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。
総務部長(白崎敬浩君)
ただいま上程になりました報告第29号 健全化判断比率の報告について御報告を申し上げます。
本件は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項の規定に基づき、監査委員の審査に付し、御報告を申し上げるものであります。
健全化判断比率は、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率の4つの指標から成り、そのうち1つでも基準以上になりますと、早期健全化団体となるものであり、財政の健全化に向けて早期に是正を図ることで、地方財政の破綻を未然に防ぐことを目的としたものであります。
令和5年度決算に基づく江別市の数値でありますが、実質赤字比率及び連結実質赤字比率は、前年度に引き続きともに黒字決算となりましたことから、比率としてはなしとなるものであります。
次に、実質公債費比率は4.8%となり、元利償還金の減少等により、前年度に比べて0.3ポイント数値が改善いたしました。
次に、将来負担比率は、充当可能財源が将来負担額を上回ったため、比率としてはなしとなりました。これは、地方債残高の減少と基金残高の増加が主な要因であります。
いずれの指標も、資料括弧書きの早期健全化基準を下回っているものであります。
以上、御報告を申し上げましたので、よろしくお願い申し上げます。
議長(島田泰美君)
これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上をもって、報告第29号を終結いたします。
◎ 報告第30号ないし報告第32号
議長(島田泰美君)
日程第21ないし第23 報告第30号 江別市水道事業会計資金不足比率の報告について、報告第31号 江別市下水道事業会計資金不足比率の報告について及び報告第32号 江別市病院事業会計資金不足比率の報告について、以上3件を一括議題と致します。
本件に対する報告を求めます。
水道部長(廣木 誠君)
ただいま上程になりました報告第30号 江別市水道事業会計資金不足比率の報告について及び報告第31号 江別市下水道事業会計資金不足比率の報告について、一括して御報告申し上げます。
本件は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づき、監査委員の審査に付し、御報告するものであります。
初めに、水道事業会計の資金不足比率につきましては、令和5年度決算に基づき算定した結果、資金不足額がないことから、資金不足比率についてはなしとなるものであります。
次に、下水道事業会計の資金不足比率につきましても、令和5年度決算に基づき算定した結果、資金不足額がないことから、資金不足比率についてはなしとなるものであります。
以上、一括して御報告を申し上げましたので、よろしくお願い申し上げます。
病院事務長(白石陽一郎君)
ただいま上程になりました報告第32号 江別市病院事業会計資金不足比率の報告について御報告申し上げます。
本件は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づき、監査委員の審査に付し、御報告するものであります。
病院事業会計の資金不足比率につきましては、令和5年度決算に基づき算定した結果、病院事業会計の資金不足額がないことから、資金不足比率はなしとなるものであります。
今後におきましても、令和6年3月に策定した江別市立病院経営強化プランに基づき、経営強化を進め、資金不足が発生しないよう取り組んでまいります。
以上、御報告申し上げましたので、よろしくお願い申し上げます。
議長(島田泰美君)
これより報告第30号ないし報告第32号に対する一括質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上をもって、報告第30号ないし報告第32号を終結いたします。
◎ 各委員会所管事務調査について
議長(島田泰美君)
日程第24 各委員会所管事務調査についてを議題と致します。
お諮りいたします。
閉会中における各委員会の所管事務調査について、議会運営委員長より次期議会の会期等運営についてを、総務文教常任委員長より総務・企画行政について、教育行政について、以上2件を、生活福祉常任委員長より生活環境行政について、保健・福祉行政について、消防行政について、病院事業について、以上4件を、経済建設常任委員長より農業行政について、商工観光行政について、建設行政について、上・下水道事業について、以上4件を、予算決算常任委員長より財政運営についてを、それぞれ閉会中調査したいので承認されたい旨の申出がありました。これを承認することに、御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
◎ 閉会宣告
議長(島田泰美君)
今期定例会に付議されました事件は全て議了いたしました。
令和6年第3回江別市議会定例会はこれをもって閉会いたします。
午後 2時39分 閉会