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総務文教常任委員会 令和5年11月16日(木)

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年10月24日更新

(開会前)

※ 日程確認

(開 会)

委員長(徳田君):ただいまより、総務文教常任委員会を開会いたします。(9:59)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
なお、傍聴希望者がおり、入室を許可いたしましたので、御報告いたします。
教育部及び傍聴者入室のため、暫時休憩いたします。(10:00)

委員長(徳田君):委員会を再開いたします。(10:01)
1教育部所管事項、(1)報告事項、アの旧大麻文化財整理室における収蔵資料の廃棄処分についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

教育部長:(1)報告事項、アの旧大麻文化財整理室における収蔵資料の廃棄処分について御報告するに当たり、私から、この件に関して、まずおわび申し上げます。
このたびの収蔵資料の処分についてでありますが、平成17年に大麻北町の旧埋蔵文化財整理室の別棟収蔵庫においてアスベストが確認されたことから、収蔵した資料をそのままにして施設を立入禁止としたものであります。
令和2年度に当該施設を再調査し、アスベストがあることを確認したことから、資料の取り出しによる近隣へのアスベスト飛散可能性等を考慮し、本年8月の収蔵庫解体時にやむなく処分することとなったものであります。
市民から寄贈いただき収蔵していた資料は、市民共有の貴重な資料でございます。
教育委員会として、資料については、適切に管理、保存、活用すべきところであるにもかかわらず、アスベストの被曝によるとはいえ、長期間にわたり収蔵庫にしまい込んだままとなったこと、さらには、貴重な資料を処分してしまったことは、教育委員会として深く反省するところでございます。
また、今回、処分してしまったことにつきましては、御寄贈くださった皆様の御厚意に反する行為であり、寄贈してくださった皆様に対しても、心からおわび申し上げます。
今後は、再発防止に向け、収蔵している資料の再確認や資料の取扱要領の見直しなど、収蔵資料の適切な保存活用に努めてまいります。
なお、詳細につきましては、この後、担当から御説明いたします。
以上です。

郷土資料館長:私から、報告事項、アの旧大麻文化財整理室における収蔵資料の廃棄処分について御説明いたします。
資料の1ページを御覧願います。
1廃棄処分資料の概要につきましては、まず、(1)資料種別・点数ですが、種別は、建具・家具・農機具等であり、それらの点数は460点に及ぶと見込んでおります。
次に、(2)資料寄贈者でありますが、個人で74名の方々のほか、9団体となる見込みでございます。
(3)収蔵場所は、大麻北町520番地に所在しておりました旧大麻文化財整理室の鞍型収蔵庫で、構造と面積は記載のとおりであります。
次に、2経過について御説明いたします。
教育委員会では、郷土資料館建設の機運の高まりを受けて、昭和53年度から5か年計画で郷土資料収集事業を実施しております。
当該収蔵庫を含む建物は、昭和55年に江別市がNHKから取得し、同年11月から文化財事務所として使用を開始し、円形の本館と鞍型収蔵庫には、市民からの寄贈資料を含む、建具・家具・農機具等約6,500点を収蔵しておりました。
平成3年4月の郷土資料館開館時に、文化財事務所に収蔵しておりました民具資料のうち、約1,400点を展示資料として移設いたしました。
平成17年に、アスベストが社会問題化したことを受けて、本市においても、市有施設におけるアスベスト建材の予備調査が実施され、鞍型収蔵庫天井にアスベスト使用が確認されたため、同年から立入禁止としておりました。
翌年の平成18年には、北海道教育庁石狩教育局の北海道アスベスト台帳管理運営に係る入力表についての調査に対し、記載のとおりの回答をしております。
令和2年に至り、アスベスト成分分析調査を実施しましたところ、内壁吹きつけ材と堆積粉じんからはクロシドライトが検出されました。この分析結果を基に、郷土資料館内にて鞍型収蔵庫内の資料の取扱いについて検討し、その検討結果を基に教育部内で協議を行っております。
資料の2ページをお開き願います。
部内協議の結果、収蔵資料の移設を断念し、施設解体時に廃棄処分という判断に至っておりますが、このたびの廃棄処分資料を含む収蔵資料は、郷土の歴史を伝える市民共有の貴重な財産でありますことから、常に良好な状態で管理し、活用を図り、次世代へ継承していくべきものと認識しております。
本来であれば、まちの長い歴史の中で育まれ、守り伝えられてきた貴重な資料について、適切な時期に様々な措置を施し、文化財としての価値を保持するべきところでしたが、資料からのアスベスト除去は困難であり、収蔵庫から資料を取り出す際に、アスベストを近隣施設や住宅へ飛散させないことを第一に考えた結果、やむを得ず資料処分に至ったものと考えております。
こうした判断を経て、令和5年3月には、アスベスト使用状況も御理解いただいた上で、開発事業者への建物敷地の売却に至り、8月の建物解体時に収蔵資料の処分となったものです。
9月6日に市民からお問合せがあり、鞍型収蔵庫内資料に関し、処分に至る経過における問題点が判明しております。
このことを受けて、10月12日から廃棄処分資料の確認作業に着手するとともに、10月16日には、市のホームページに、資料の処分についてのおわびを掲載したところであり、10月19日には、本件について、江別の文化財を考える会から公開質問状の提出があり、26日に回答を送付したところであります。
11月中には廃棄処分資料の確認作業が完了する見込みであり、作業完了後は速やかに、寄贈してくださった方々へ処分に至った経緯とおわびの文書を送付したいと考えております。
3本件の問題点等につきまして御説明いたします。
まず、(1)寄贈者への不適切対応でありますが、資料の廃棄処分というやむを得ない判断であったとはいえ、資料の廃棄処分決定以降、寄贈者の特定作業並びに寄贈者へ廃棄処分に至る経緯等の報告がされていなかったことは、寄贈者の厚意に反することであり、大きな問題であると考えております。
次に、(2)廃棄処分に係る決裁行為の不履行でありますが、収蔵資料の廃棄処分という重要な決定において必須である決裁行為がなされておらず、このことが廃棄処分に係る意思決定過程と責任所在を不明瞭とした結果を招いたと考えております。
(3)資料管理の不備では、資料を受け入れる際に、資料記録票に資料の履歴に関わる詳細な情報が記入されていなかった上、収蔵場所の変更などの情報更新がされておらず、貴重な歴史的資料を保管する者として、適正な対応とは言えないものと考えております。
最後に、4再発防止策でありますが、先ほどの問題点への対策と致しましては、まず、(1)意思決定等に係る決裁行為を徹底し、資料の受入れ・活用等に係る決定を行う際は、その意図や一連の経緯、意思決定の過程を明確にするため、決裁文書などの記録を残すとともに、必要に応じて関係機関への報告を行うものとします。
次に、(2)適正な資料管理は、郷土資料館に収蔵している全ての資料について、資料記録票と収蔵資料との照合を行い、リスト化により資料の状態及び詳細な展示場所、収蔵場所を明確にするなど、適正な管理を行ってまいります。
(3)資料活用方針の見直しにおきましては、資料の希少性や必要性、活用可能性などを検討の上、計画的な資料収集に努めてまいります。
資料の説明は以上でありますが、教育委員会並びに郷土資料館と致しましては、このたびの一連の対応の検証結果を踏まえ、適正な文化財保護・保全に努め、市民の皆様の信頼回復に努めてまいります。
以上です。

委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

髙柳君:幾つか質疑させていただきます。
この件に関して最初に報告を受けたときの認識では、旧大麻文化財整理室からメインの約3,000点のものは移動が済んでいて、状態が悪いなどサブ的なものが失われてしまったというような印象を受けていました。
その後の新聞報道でも、あくまでも市の事務に瑕疵はなかったが、一部が失われてしまった。そして、問題点は、寄贈してくださった方への報告と経緯の説明などがなされていなかったことが主なものであるというふうな報道であったと思います。私も当初はそう感じたのです。
その後、私のほうでもいろいろと調べさせていただいたところ、旧大麻文化財整理室というのは、円形本館も今回の問題になっている鞍型収蔵庫も、全体を捉えて旧大麻文化財整理室という認識だそうです。
その認識の上で、円形の本館にあったものと鞍型収蔵庫にあったものでは、鞍型収蔵庫にあるから保存状態が悪かったとか、もともとあまり必要がなかったから鞍型収蔵庫にあったとか、そういう優劣はなかったということを新たに認識しております。
最終的には、アスベストがかかっていたから処分に至ったという経緯は仕方なかったと思いますけれども、その上で、さらに聞かせていただきたいと思います。江別の文化財を考える会の公開質問状の中にもありました事実確認から1つずつお願いします。
令和2年にアスベストの成分分析調査を実施していますけれども、江別の文化財を考える会からの公開質問状には、定量検査というのは行われていたのかという質問があったと思います。これは実施されているのか、まず確認させてください。

郷土資料館長:令和2年の調査につきましては、アスベストの有無を確認する定性検査となっており、定量検査には至っておりません。

髙柳君:定量検査は行っていないということですけれども、行っていないのであれば、その理由をお聞かせください。

郷土資料館長:定性検査につきましては、3,000繊維の中に4本のアスベストがあるということをもってして、アスベストの確認を得るという試験となっております。
国におきましては、その数値をもって0.1%超えという判断をしておりますことから、アスベストの確認をそれで判断させていただいたというふうに、当時の記録から読み取れると思っております。

髙柳君:定量検査というのは義務ではないそうですし、必要が感じられた場合に活用する形で問題ないということのようですけれども、さきにも申し上げましたように、収蔵品は円形の本館と鞍型収蔵庫にしまったもので優劣はないということ、また、一番大事なのは、鞍型収蔵庫に収蔵されていたものも、ナンバーがついてきちんと登録されていた登録資料であったということが分かっています。
その上で、定量検査は必要と感じられた場合に活用することが求められているのであれば、そもそも定量検査を活用するかどうかの議論があってしかるべきだったと思いますし、条例にもありますように、このような場合は江別市文化財保護委員会に判断を仰ぐという議論が必要だったと思いますけれども、その部分もなかったということでしょうか。

郷土資料館長:まず、登録資料という部分でございますが、市民の皆様の御厚意により市へ託していただいた資料であり、郷土資料館に携わった諸先輩方が長い時間をかけ収集、登録された貴重な資料であります。それをもってして登録資料という形になっております。
登録資料におきましては、市の長い歴史の思いが込められているものでありますから、それについての決裁行為等もなしに処分したということは、大変申し訳なく、深く反省しているところであります。
定性検査及び定量検査の部分につきまして、様々な御意見があることも承知しております。江別市文化財保護委員の皆様方への一連の報告がなかったということにつきましても、これは大いに反省すべきことだと思っておりますので、今後につきましては、報告等を必ず行うように心がけてまいりたいと思います。

髙柳君:江別市文化財保護委員会の中で、文化財整理室の引っ越しに関していろいろな説明が重ねられていた中で、円形本館の中にあるものの引っ越し作業の説明に追われて、鞍型収蔵庫の中のものについて触れられることはなかったという説明があったかと思います。
私としては、江別市文化財保護委員会のほうから、鞍型収蔵庫の中の収蔵品はどうなるのかというような質疑はなかったのかと疑問に思ったのです。
確認したところ、鞍型収蔵庫の中のものはどうなるかという質疑はなかったそうですけれども、基本的に旧大麻文化財整理室にあるものは全部移動されるのですかという確認はあったということだったのです。
そこで、さらに調べたところ、令和2年11月の江別市文化財保護委員会の議事録で、文化財整理室に収蔵されているものは今後どうなるかということに対する市からの答弁では、文化財整理室に収納されている資料については、基本的に全て引っ越す計画であるというふうに説明されていた記録があります。このことについてはどう説明されますか。

郷土資料館長:私どもも当時の議事録を確認いたしました。令和2年5月に移設の断念を決めておりますことから、11月の江別市文化財保護委員会では、円形本館の資料の全てを移設するという意味で答弁したものと私どもは受け止めております。

髙柳君:議事録の中に、円形本館のものは全て移管するというふうに残っていたわけではなくて、あくまでも認識の違いが少しあったという意味でしょうか。

郷土資料館長:令和2年の答弁を改めて確認しましても、その全てという表現は、ただいま御指摘のとおり、説明不足で誤解を与えてしまったものであると捉えているところであります。
当時の館長をはじめ担当者からは、移設を断念した資料を除いたというふうに聞き及んでいるところであります。

髙柳君:背景は承知いたしました。
今回の寄贈品は、もう失われてしまって戻りませんので、中身をどうするかを議論しても致し方ない部分はあると思います。
ただ、これまでの経緯を見ますと、最初は鞍型収蔵庫の中にあるものの確認は難しいということでしたが、だんだんいろいろなことが分かってきて、今は、全ての資料にナンバーがついていたから、その差引きで中身を確認しているところだと思います。
最初はできないと言っていたのだけれども、実はできた、今になってやっている。この確認というのは、もちろん必要だったのだけれども、後になってこういうふうに出てきてしまうと、できたではないかと指摘されてもしようがないですし、文化財軽視だと責められてもしようがない経緯だったと思います。
私の希望としましては、このことをもって、いろいろなことを転換していくチャンスに変えていってほしいというふうに思っています。今回のことは随分大きな問題になりました。江別の文化財を考える会からの公開質問状などがなければ、こんなに大きくならず、表面化せずに終わっていた問題かもしれません。ここまで表面化したことは、転換していくチャンスでもあると考えます。
そして、今回このように私たちに謝罪を頂いて、説明も頂いていることは十分承知しているのですが、何かしらの責任の所在ということをはっきりとさせて、どういうふうにこの責任を形にしていくのかということも、大変申し上げにくいのですけれども、江別市の未来にとっては大事なことかと思うので、その辺りの御見解をお伺いします。

教育部次長:今ほどの髙柳委員からの御指摘ですけれども、我々としては、現在、処分した資料の特定作業を急ピッチで進めておりまして、間もなく特定できると思います。
その特定を受けて、まずは寄贈していただいた方におわびなどを最優先にやっていきたいと思っていますし、先ほど資料で説明したとおり、再発防止策にしっかり取り組んでいかなければならないと考えております。
今回の一連の対応に係る職員個人の処分などについては、今後しかるべき時期に教育委員会として判断がされるものと考えております。

髙柳君:承知いたしました。
今回の問題点というのは、資料2ページの3本件の問題点等として、(1)(2)(3)にまとめていただいておりますが、(1)寄贈者への不適切対応は、もちろん市民の皆さんの思いが込もった寄贈品ですから、大変重要なことではあると思いますけれども、所有権というのは市に移っておりまして、時間も随分たっていますので、むしろ問題は(2)と(3)になると思います。
(2)事務の不履行というのは、もちろんあってはならないことですし、(3)については、文化財軽視を積み重ねてきた結果、残念ながらそういうことが形になってしまったということだと思います。
今は確認作業に着手したばかりで、確認の途中ということですので、今後も経過を見守らせていただこうと思いますけれども、私が指摘させていただいたことをしっかりと押さえていただいて、引き続き対応をよろしくお願い申し上げたいと思います。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

高間君:何点かお伺いしたいのですが、令和2年3月に分析調査をして、5月に教育部内で協議をされたという記載がございますけれども、これは何回ぐらい協議されたのですか。

委員長(徳田君):暫時休憩いたします。(10:25)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(徳田君):委員会を再開いたします。(10:25)

郷土資料館長:改修に至るまでの記録が残っていませんので、回数については、把握しかねているところでございます。

高間君:3か月で結論を出して、会議をどれぐらい開いたかというのは重要な問題でしょうし、アスベストの除去は困難だという結論を出した、そういう専門性のある問題に答えを出したということは、専門家がいて、しっかりとした形の中でそういう結論を出したということでよろしいでしょうか。

郷土資料館長:協議の場において専門家の方が同席したかどうかの記録は確認されていないですが、当時の職員から聞き取りましたところでは、助言は頂いたと聞いております。

高間君:今さら令和2年のことを細かく言っても、どうにもならないでしょうけれども、基本的には、協議をしてこれを決定するということになると、それなりの回数の協議をしなければいけないです。そして、こういう問題であれば、専門家を呼んで、しっかりと根拠のある説明を聞いた上で、それが本当にできないのかどうかを検証した上で結論を出さなければいけないことだと思います。
それにはやらなければならない手順というのがあって、もしかすると、それが逸脱していた可能性もあるのではないかというふうに私は思います。
先ほど髙柳委員からもありましたが、もう失われた財産を戻すことはできません。今、そういうような対応をされるということですけれども、そういった決め事をきちんとしておかないと、2か月や3か月でそれを決めて、もう駄目なのだから移設はしない。そして、令和5年には売却するから早くしなければいけない。結局、売却した時点で、囲いをして壊したわけです。ということは、その前に何らかの手法があって、できたのかもしれないということもあり得るわけです。3年間という時間があったわけですから、そこまでしっかりとした形を取る。
そういったことも含めて、これからいろいろな問題が起こると思いますけれども、しっかりと管理をしていただくことが大事だと思いますし、そういった形の中で取組をしていただければと思います。
本当は、ほかにもいろいろな話をしたいのですけれども、3年前の話を細かくどうのこうのと言っても仕方がありませんし、協議の資料も残っていないということであれば、今、何人の方が市に残っていて携わったのかも分かりません。だけど、やらなければならないことは、しっかりとやらなければならないですから、これからしっかりと市民の方におわびをする、そして、二度とこういうことが起こらないようなしっかりとしたシステムをつくって、こうやってやりますということをお示しいただくことが重要だと思いますので、最後までよろしくお願いいたします。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

高橋君:私からも幾つか質疑させていただきます。
一つには、議員経験が長いものですから、平成17年にアスベストが問題になったときのことも記憶にあるのですけれども、このときは、まずは子供たちが使う施設として、学校が最優先だったというふうに記憶しております。
さらに、市民が使う施設、それこそいろいろな施設、もう使っていないけれども、ここの煙突にはアスベストが使われているというものも含めて、市のいろいろな施設について、アスベストの対応をしたということを記憶しています。
その中で残念だったのは、この旧大麻文化財整理室の鞍型収蔵庫については、立入禁止とするというふうに決めてしまっているのです。さらに平成18年の記録を見ますと、解体時に除去予定ということで判断されたことが分かるのですけれども、つまりこの時点で、収蔵庫を解体するまで、中に入っている民具資料はそのまま置いておいて、活用する考えがないという判断をされたというふうに思うと、本当に残念でならないです。
こういう予算をつけるときというのは、大きな問題になっているときにしっかりと市全体で、このときは建設部建築住宅課を中心に、生活環境部環境室なども一緒になって対応を協議して、市役所ぐるみで対応していたというふうに記憶しておりますが、ここの時点で判断できなかったことは残念だと思います。
確認したいのですけれども、この平成18年の段階で、解体時に除去予定となっておりますが、既にこのときに解体を想定していたのか。それとも、将来的にはそういうときが来るだろうという程度の判断だったのか。解体の際に除去予定ということは、このときにアスベストを除去して、中の民具を搬出するということまで考えての判断だったのか。もし記録が残っていればですけれども、この辺りについてはどのように理解されているのか、この春に館長になられたばかりの方にお伺いするのも気の毒ですが、もし分かっていればで結構ですので、お伺いします。

郷土資料館長:まず、アスベストの除去を施設解体時にという御質疑につきましては、当時の調査では、時期は未定という回答となっておりますので、将来的にいずれかの段階でというふうに当時は考えていたのかと捉えております。
それから、資料の扱いにつきましては、当時から様々に取り巻く事情があったと思います。この時点で資料を収蔵したままということ、また、長年収蔵資料について具体の検討がされていなかったことについては、問題があったと考えているところであります。

高橋君:中に資料があることが分かりながら、立入禁止にしてしまった。しかも、措置計画が解体時で、その解体が時期未定ということで、それまでこの民具を活用することを断念していたことも分かりますので、本当に残念だったと思います。
決算審査の際に、この間、市として、社会教育への力の入れ方が薄くなっていたのではないか、意識が薄くなっていたのではないかということも指摘させていただいたところですが、今回のこうした問題を踏まえて、市としても社会教育に対する意識を高めていただいて、先ほど髙柳委員からも指摘がありましたけれども、こうしたものを大切にしていくということで、市民におわびをすることだけではなくて、どうしていくのかが市としての責任だと思いますので、その点はよろしくお願いいたします。
もう1点お伺いしておきたいのですけれども、資料2ページ目に書いてある本件の問題点等の中で、特に決裁行為が不履行だったという点です。
これは行政として最もやってはいけないことで、手抜かりだったと思うのですが、この点については、今後、そのようなことのないようにということでしたけれども、どのような手順で進めていくのかというのは教育部内でしっかりと確認が取れているのか、確認させてください。

郷土資料館長:基本的には、様々な規定を一から勉強し直しつつ、行政経験の豊かな上司・先輩方と情報を共有しながら、二度とこういうことが起きないように、私自身、そして、私の後輩たちにも伝えて、同じ過ちを繰り返さないようにしてまいりたいと思っております。

高橋君:もう一つ、行政側の対応について気になる点があるので、お伺いしたいと思います。
このことが発覚したとき、総務文教常任委員会の各委員のところに電話で連絡をされたと理解しているのですけれども、私のところにお電話を頂いた際には、報道されるからということで連絡を頂いたのです。
ぎりぎりのところで焦っていることもあったと思いますが、本来であれば、問題点が何なのかをきちんと把握して、その点を伝えた上で、それについて報道がありますので、その前に議員にも情報を提供しますということが大事だと思うのですけれども、どうもその大事な部分が抜けていたのではないかというふうに思います。
その点については、改めてこういう問題が起きたときの対応、危機管理は、市として十分に対応する方針を定めておいていただきたいと、これは教育部にかかわらず、そのことについては申し上げたいと思います。
それから、今、特に失われた収蔵品を特定するために点検作業が行われていますけれども、責任の取り方としては、今回失われた民具で、郷土資料館や角山に移動させた資料の中になかった、ここにしかなかったものが見つかった際には、それを収集する努力が必要だと思います。その際、市民の協力を得ながらということだと思いますけれども、そうしたことも考えておられるのか。そして、資料活用方針の見直しのところにも書かれておりますけれども、計画的な資料収集ということでは、市の資料の収集方針をきちんと立てて、何を収集するのかを考えながら市民の協力を仰ぐ必要があるのではないかと思いますが、その点についてのお考えをお伺いします。

郷土資料館長:まず、1点目の御質疑です。
ただいま特定作業を行っている中において、御指摘のとおり、鞍型収蔵庫にあった資料は、江別の歴史、特に開拓史以降の江別の歴史を伝える上で、非常に貴重な資料が含まれていたことが再度確認されております。
もし私どもに信頼をお寄せいただいて、そういう機会を頂けるのであれば、同じような資料が世の中に出てきましたら、頂戴できる機会を頂ければと思っております。
それから、資料の収集方針でありますが、ただいま郷土資料館資料取扱要領を確認しているところであります。
収集するにはどのような方針で臨むべきなのか、江別の歴史を語り継いでいく上で、具体的にどのような資料が有効なのか、そういうところについて、他市の同じような要領を確認した上で、調査を進めて、見直しを検討し、先ほど申し上げましたとおり、今の私どもだけではなく、後に担当するべき職員が迷うことなく、しっかりと市民の皆様に歴史を伝えていけるような形を取ってまいりたいと思っております。

高橋君:私も、今回のことを機に、改めて現存の郷土資料館にお伺いし、さらには、近隣の類似施設あるいは離れたところの施設にも行って見学してきました。
先ほども、市の社会教育に対する姿勢ということを言わせていただいたのですけれども、江別市が所蔵している民具等の文化財資料は、比較的充実していると思うのですが、ほかの施設を見たときに、何を来館者に伝えようとしているのかが伝わっているか伝わっていないかというところをすごく感じました。ほかの施設では、展示資料がそう多くなくても、何を伝えたいのかということがメッセージとして伝わってくるような展示の仕方がされているのです。さらに、十勝のほうの博物館ではありますけれども、住民と力を合わせて施設の運営に当たっている、展示の仕方なども工夫しているというのも感じたのです。
そういう点で、今回、改めて当市の郷土資料館を拝見しまして、この間、私自身もロビー展は度々拝見していましたけれども、お金を払って見るのは本当に久しぶりだったので、もう少し頻繁に拝見しておくべきだったと反省しましたが、それを拝見した結果、展示の仕方や解説文の掲示の仕方など、文面などを含めて、これは一体何年間このままで置かれていたのだろう、更新されていないのだろうということをうかがわせるような状態だったのです。
そういう点においては、こういう機会に、改めて郷土資料館の在り方や展示の仕方など、よりよい方向に運営していっていただきたいと思いますが、その点についてのお考えをお聞かせください。

郷土資料館長:今、高橋委員から御指摘いただきましたことは、私も、この4月に館長に着任し、久々に郷土資料館に日々通っているところでありますが、開館したのが30年前の平成3年で、30年前におきましては、ベストの展示だったというふうに私も感じております。
ただ、30年を経ていれば、いろいろな情報が更新されていくのは当然でございますので、4月に着任してからは、今いる職員の中で、工夫すべきところ、改善すべきところを洗い出すように伝えているところであります。
御指摘のとおり、資料の提示の仕方、見せ方、それから、解説パネルあるいは作品のプレート一つを取っても、私から見ても、若干残念な、悲しいようなところがありました。
この半年間、そこを改めずにいたのも私の責任であると思っているのですけれども、それらの工夫と改善に努めて、江別の郷土史が幅広い世代に楽しみながら学んでいただける場となるよう、努めてまいりたいと思っているところであります。

高橋君:郷土資料館長におかれましては、こういう問題が起きたときに館長に就任されたということで、この間は本当に大変だったと思います。これから郷土資料館がよくなったと言ってもらえるように、頑張っていただきたいと思っております。
ついでに、今回のこの問題とは離れるのですけれども、近隣あるいは十勝の同様の施設を拝見したときに衝撃を受けたのですが、入館料は大人も含めて無料だったのです。入館料はお幾らですかと聞いて恥ずかしい思いをしたのですけれども、それ自体はともかくとして、次期総合計画の策定において、ふるさと意識の醸成とかふるさと愛といったことが議論されていたのですが、愛を育むための場所でお金を払わなければならないのはいかがなものかという思いもあるし、同時に、この間、行政改革等の中で、受益者負担とか公平性ということが言われて、小・中学生からも料金を頂くような形で、当市の郷土資料館は運営されているのです。
これは今回の問題ではありませんけれども、何のための郷土資料館なのかを含めて、じっくりと時間をかけて検討していっていただきたいということを申し上げて、私の質疑を終わりにします。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

干場君:収蔵資料の廃棄処分について、何点かお伺いしたいと思います。
今回のことは、高橋委員も述べておりましたが、行政として、ほぼ口頭でのやり取りで処分したことにほかなく、資料2ページの上段にある説明の中でも、処分するに当たって協議・検討したことが公文書として残っているのかどうかということも、今は手元にないということでありますけれども、そうしたことをきちんと準備して臨むべきものを、今は答弁できないということですから、後日、御説明願いたいと思います。
その点について、第一義的に議会に報告もなく処分したということは、アスベストの専門性については私もあまり詳しくないので、今のところ述べませんけれども、そうしたことが完全に欠落していることは、重大な指摘事項に当たるということを、まずは申し上げたいと思っております。
それで、一連の流れの中で、定例教育委員会で報告したということですけれども、江別市文化財保護委員会が、まだ開催されておりません。この江別市文化財保護委員会の目的に照らしましても、平成17年のアスベストの問題はもちろん継続しておりますし、今回、継続した状態でこういうことに至ったのですけれども、江別市文化財保護委員会というのは専門性を持っておられる方で構成されているわけですから、答申とまでは言わないまでも、専門性を持った江別市文化財保護委員会にきちんとお話をするというプロセスがあって当然だと思います。そこには深く触れずに、そして、いまだ開催されていないということについて、行政としてどういうふうに認識されているのか、非常に問題だと思うのですけれども、その点についてお伺いします。

郷土資料館長:平成17年にアスベストが確認されて以降、江別市文化財保護委員会の方々に報告されていなかったところでありますが、報告していなければならなかったことであると考えております。
このことにつきましては、処分資料等が特定され次第、日程調整などの準備を進め、速やかに開催の上、委員会に御報告申し上げたいと考えております。

干場君:前段で説明があった調査の後にということですけれども、私は順番が違うと思います。
今のような説明をしたのだとしたら、まず、陳謝すべきは陳謝した上で、速やかに江別市文化財保護委員会を開催するというのが筋だと思います。いまだに調査結果を待ってからということ自体が、今後に向けても、江別市文化財保護委員会と教育委員会との関係性がどうなのかというふうに思ってしまうのです。
関連で申し上げたいのですけれども、旧ヒダ工場跡地が登録有形文化財として申請したということで報告されたときに、私はたまたま傍聴させていただいたのですが、その前提ではなかったと思います。識見のある方から見た場合、どこまで手を入れていいのかという専門性があったはずだと思います。事実、傍聴させていただいたときも、そういう意見が出ていました。事前に相談をしてほしかったと、どこまで手を入れないのがいいのかというアドバイスができたということをおっしゃっています。
そういった意味で、可能かどうかというところは次のステップだと思いますけれども、江別市文化財保護委員会の識見のある方からの意見というのは丁寧に聴いた上で、その辺の振り返りをしっかりとしなければ、今後また同じようなことを繰り返す可能性があると思っています。
江別市には、歴史深いものがまだまだあります。そして、手入れが不十分なものもあることは承知しております。今後、そうしたことをどうしていくかと考えたときに、江別市文化財保護委員会との関係性を原点に立ち返って取り組んでいくことが重要だと思いますけれども、改めてお伺いします。

郷土資料館長:ただいま御指摘のありました旧ヒダ工場の件を含めて、このたびの件について御質疑を頂いた際にも、これまで江別市文化財保護委員には報告事項のみですかというお叱りを受けております。私も、着任以降、過去の議事録を見て、報告のみに終始していた形跡を認めております。
本来であれば、御経験があり有識者である江別市文化財保護委員の皆様方の御意見を頂戴して、よき方向への導きを頂くべきというふうに思っておりますので、その辺は郷土資料館、教育委員会として、江別市文化財保護委員の皆様とともに、江別の文化財に対して歩んでいければと思っているところであります。

干場君:改めて、基本に立ち返って臨んでいただきたいと思います。
今回は全て処分されてしまったので、取り返しはつきませんけれども、歴史的に大事なものというのは、手を入れてしまうと、改修すると元には戻りません。こうした文化財の保護については、専門家でなければ分からないことが非常に多いと思っておりますので、江別市文化財保護委員会を開催しながら、事前に十分に意思の疎通を図るということを、これからしっかり進めていただきたいというふうに思っております。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

藤城君:この件は、各委員からも御指摘がございましたとおり、この中には、私の住んでいるところの農業者の方の農具もたくさん収蔵されていたという事実がございまして、近隣の方々も、もしかしたら私の家の農具や民具が入っていたのではないかという御質問もありました。
起きてしまったことはしようがないわけではないですけれども、プロセスの欠落、一つ一つ確認作業をしながら進めていかなかったことの結果だろうと思っております。
今は、全ての確認作業が終わっていないという中で、寄贈者の方に、経緯とおわびの文書を送付するというふうに記載してありますけれども、どこまでの範囲の寄贈者におわびの文書を送付するのか、お聞かせください。

郷土資料館長:資料の中で御説明しましたとおり、ただいまのところ、個人の方で74名、団体では、公共的施設も含む9機関を見込んでおります。
ただ、残念ながら、当時の記録には、住所の地番まで記載されていないものが散見されたり、代替わりされている方もいるかと思いますので、我々のできる範囲で住所等を確認し、それぞれお送りできるように努力しております。
また、それが不可能だということになれば、市広報誌やホームページを通じて資料名や寄贈年月日を公表して、御寄贈の心当たりを呼びかけさせていただいて、お問合せを頂くなどの対応を図るような検討もしてまいりたいと思っております。

藤城君:そういうことも含めると、11月では完了しないように見受けられるのですけれども、最終的な着地点は11月末見込みで大丈夫ですか。

郷土資料館長:資料の特定につきましては、11月中を目途に、ほぼ終わりが見えている状況になっております。
寄贈者の方につきましては、今ほど申し上げましたとおり、住所等の不明なところが徐々に見えてきているところでありまして、予定が年内までずれ込むかもしれませんが、いつまでもというわけにもまいりませんので、鋭意努力して対応してまいりたいと思っております。

藤城君:丁寧に見つけ出すという作業も大変だとは思いますけれども、市民の心が離れていかないようにしていただきたいと思います。私も、この5年間で寄贈した方を知っております。私のおじいちゃんやお父さんが寄附したと言われている方もおられますし、そういう御子息の方も健在でおりますので、そういう方々には、文書もそうですけれども、丁寧な説明をしていただきたいと思います。
郷土資料館長は、私たちが総務文教常任委員会でセラミックアートセンターの視察に行ったときに、江別市のことを丁寧に説明していただいて、江別市への愛を持っておられる方であることは十分承知しておりますので、その点は十分配慮した上で対応していただきたいと思っております。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの江別市いじめ防止基本方針の改定についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

教育支援課長:それでは、江別市いじめ防止基本方針の改定について御報告いたします。
資料の4ページをお開きください。
まず、1改定理由についてでありますが、北海道内のいじめ問題の現状と課題、児童生徒を取り巻く社会情勢の変化等を受け、北海道が令和5年3月に北海道いじめ防止基本方針を改定した趣旨を踏まえ、江別市教育委員会と市内の小・中学校が一層の危機感を持っていじめ防止対策に組織的に取り組むことを目的に改定するものであります。
次に、2江別市いじめ防止基本方針改定案につきましては、別冊資料のとおりでありますので、御参照願います。
次に、3主な改定内容につきましては、8月の当委員会で御説明しておりますが、まず、(1)いじめの定義、いじめの理解では、学校で起こり得る犯罪行為や重大ないじめ事案の主な事例と犯罪名を追加しております。
次に、(2)いじめの防止等のために市が実施すべき施策では、SNS等のトラブル防止のため、児童生徒が自らネットトラブルや健康被害から身を守ることを目的とした江別市共通のルールであるえべつスマート4Rules(ルール)の浸透を図ることを明記し、教職員の資質能力の向上のために、全教職員がいじめ見逃しゼロという意識を持ち、児童生徒が発信するSОSに適切に対応できるよう啓発するという記述を追加しております。
次に、(3)いじめの防止等のために学校が実施すべき施策では、校長のリーダーシップの下、チーム学校として対応を行うことを明記し、発達障がいやヤングケアラー、性的マイノリティーなど、特に配慮が必要な児童生徒に関する詳細な記述を追加、さらに、性暴力防止に向けた生命の安全教育の推進について追加しております。
また、児童生徒の早期の問題認識能力を養い、援助希求的態度を育成することを追加し、いじめの当事者となった児童生徒の進学や進級、転学の際には、学校間で連携し、指導記録等の引継ぎが確実に行われるよう整備することを追加しております。
次に、江別市いじめ防止基本方針改定案に対する意見公募(パブリックコメント)の結果と市の考え方について御説明いたします。
資料の5ページを御覧ください。
まず、意見の募集結果についてでありますが、改定案に対する意見公募を、9月1日から10月2日までの約1か月間実施した結果、3名の方から6件の意見が提出されました。
寄せられた御意見とそれに対する市の考え方につきましては、資料の6ページから9ページまでに記載のとおりでありますので、御参照ください。
意見の反映状況につきましては、案と意見の趣旨が同様と考えられるものが2件、案に反映していないが、今後の参考等とするものが4件あり、意見を受けて案を修正するものはありませんでした。
なお、当方針につきましては、今月中に所定の手続を完了した後、校長会を通じて各学校へ周知するほか、ホームページで公表する予定であります。
以上です。

委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

三吉君:私から何点か御質疑させていただきます。
まず、資料4ページの(3)いじめの防止等のために学校が実施すべき施策の最後に、学校間で連携とあって、指導記録等の引継ぎが確実に行われるよう整備することを追加とあるのですが、まず、今までどういう運用で行われてきたかというところと、いつから具体的にどのように変わっていくのかが決まっていれば教えていただきたいです。

教育支援課長:ただいま委員から御質疑のありました、これまでの児童生徒の進学・進級・転学の際の学校間の連携、指導記録等の引継ぎですが、例えば、学校が変わる際には、指導要録が必ず引き継がれることになっております。その中には、例えば、出席日数など、成績の状況も引継ぎはなされるのですが、その中で、今後については、いじめがあった、いじめを受けた、いじめを行った、そういったことについても、個人情報のことももちろんありますので、児童生徒の成長に十分に配慮した上で、ただ、十分に指導する際に、丁寧な対応が必要だと思われる点について、しっかりと引継ぎを行うようにということを学校に対して指導してまいります。

三吉君:これは、その都度行われるのか、時期は決まっているのですか。

教育支援課長:先ほど御説明の中で申し上げましたとおり、この江別市いじめ防止基本方針は、所定の手続を踏まえて、今月中に改定をすることになっております。
改定後は、校長会を通じて各学校に対して、速やかに江別市いじめ防止基本方針の改定について通知を致します。
そして、この改定の内容を踏まえて、各学校におけるいじめ防止基本方針についても、今年度中に確認して見直しを行うよう指導することになっております。
ですので、遅くとも今年度中には各学校が見直しを行いますので、この江別市いじめ防止基本方針の改定の後には、指導記録の引継ぎ等を確実に行っていただくと考えております。

三吉君:もう1点確認させていただきます。
パブリックコメントの件ですけれども、9月1日から10月2日までの1か月間行われたということですが、1か月間行われて、この件数と人数はすごく少ないというふうに実感しました。この部分について、市としてはどのように受け止めていらっしゃるのか、御見解をお伺いいたします。

教育支援課長:資料の公表場所というのは、市が行うパブリックコメントとおおむね同じ公共施設などのほか、今回は教育委員会が行うものであり、広く意見を募集したかったので、図書館、市民会館、公民館、それ以外にも、総合社会福祉センターなどにも資料を公表しております。
それに加えまして、保護者の方々からも様々な意見を頂きたいと考えておりましたので、各学校に対しまして、保護者に対するメールの連絡網を活用して、パブリックコメントの実施について周知を行うように校長会で指示をしたところでございます。

三吉君:公募に当たっては、様々な視点で取り組まれたことを理解いたしました。
いじめに関しては、全国的にすごく関心が高い問題でもありますし、たくさんの方に周知していくことがすごく大切だと思っておりますので、もっと多くの人に意識を持ってもらい知ってもらうという、広い視点で取り組んでいただけるように、よろしくお願いいたします。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

干場君:江別市いじめ防止基本方針の1ページから2ページにかけて、学校で起こり得る主な事例がかなり具体的に記載されている中で、性被害的な事例もあるかと思います。
それで、資料4ページの(3)いじめの防止等のために学校が実施すべき施策の4ポツ目に、身近にいる信頼できる大人にSOSを出すことと書いてあります。
書いてあることはよく理解できるのですけれども、援助希求的態度を育成することを追加とありますが、これは実際に誰がどういう時間を使ってやるのですか、現時点でこの具体的なところが分かれば教えてください。

教育支援課長:児童生徒に対する援助希求的態度の育成につきましては、各学校において教員が、道徳ですとか保健体育の時間、それ以外にも様々な学校活動の中で指導を行うこととしてございます。
このほかにも、例えば各学校に派遣しているスクールカウンセラーによる心理教育の中で、SOSの出し方について教育を行っている学校もございます。

干場君:今、御説明があったとおり、教員をはじめとして、スクールカウンセラーなどにも協力していただくということですけれども、ここには身近にいる信頼できる大人にSOSを出すと書いてあるのですが、子供というのは、身近にいる信頼できる大人から被害に遭っているのです。
ですから、このことを発信できるように子供に伝えるというのは、相当スキルがいると思いますので、様々な手段を使ってということですけれども、それが実効性のあるものになるよう、教育委員会としても、情報交換等を含めて、より進めていただくよう要望いたします。よろしくお願いします。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、ウの適応指導教室すぽっとケア常設会場の開設についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

教育支援課長:それでは、適応指導教室すぽっとケア常設会場の開設について報告いたします。
資料の10ページをお開き願います。
初めに、適応指導教室すぽっとケアは、現在、青年センターと情報図書館を会場に、月曜日から金曜日までの午前中に開設しております。
不登校児童生徒に対する支援を強化するためには、活動時間を午後まで広げる必要があり、その実現に向けて、常設会場の確保が必要という判断の下、本年6月の第2回定例会に補正予算案を上程し議決いただいたところであり、開設時期の見通しがついたことから、御報告させていただくものであります。
なお、記載の今後のスケジュールや会場イメージ等につきましては、現時点での見込みであり、今後、変更となる場合がありますので、あらかじめ御了承願います。
まず、1開設時期は、令和6年4月です。
次に、2開設場所は、江別市野幌末広町32番地の4、国道12号に面した立石ビルの2階です。
次に、3これまでの経過と今後のスケジュールにつきましては、本年7月から工事の設計を開始し、8月に物件の賃貸借契約を締結、その後、9月に開設準備工事に係る簡易公募型指名競争入札の告示を行い、10月に入札を実施、同月下旬に市内業者と工事請負契約を締結しました。
工期は、令和6年2月末までとなっており、3月に机や椅子等の必要備品を搬入、設置作業を行い、4月の開設に備える予定であります。
次に、4開設時間につきましては、令和6年度以降は、水曜日を除き、平日の午前10時から午後3時までとし、水曜日につきましては、午後にスタッフ会議の時間を確保するため、午前12時までの活動と致します。
次に、5人員体制につきましては、常設会場に常駐する専任指導員3名、専任相談員1名のほか、学習サポーターやスクールソーシャルワーカー、学生ボランティアで支援を行います。
次に、6会場イメージについてでありますが、教室及び個別対応室、保護者待機室のほか、職員室や備品庫、給湯室などを整備いたします。また、Wi-Fiを完備し、児童生徒が在籍校の授業をオンラインで視聴できる環境も整える予定であります。
なお、教室の名称につきましては、今後、通級する児童生徒の意見を聴くなど、変更に向けて検討を行っていく予定です。
以上です。

委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

高橋君:いよいよ常設会場が開設されるということで、楽しみにしております。
細かなことですが、この会場イメージの図ですと窓の位置が分からないのですけれども、これは一般的な窓の配置があると理解していいのか、確認させてください。

教育支援課長:会場のイメージ図でございますが、保護者待機室のある側が国道12号に面しておりまして、こちらに窓が設置されているのと、反対側の個別対応室側の壁にも窓が設置されております。そして、玄関の横にも窓がございますので、明るさにつきましては、一定程度確保ができるものと考えております。

高橋君:落ち着いた雰囲気なのか、あるいは、開放的な雰囲気なのかというようなこともありますし、内装によっても雰囲気づくりは十分できるかと思います。
ただ、窓が一方だけであれば、換気口があるのか分かりませんけれども、何らかの方法で換気もしっかりと配慮をしていただければと思います。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

髙柳君:適応指導教室すぽっとケアの常設化は大変喜ばしく思っています。
駐車場と駐輪スペースについてですが、それぞれ駐車は何台、駐輪は何台できるのか教えてください。

教育支援課長:常設会場開設後の駐車スペースにつきましては、この建物の前に2台分の駐車スペースを確保するほか、少し離れた場所に4台分の駐車スペースを確保いたします。
そして、自転車で通級する児童生徒もおりますことから、この建物の脇のほうに駐輪スペースを確保することで、建物の所有者とは協議が進んでおります。

髙柳君:自転車のことについて気になっています。自転車で来館する子供も多いかと思いますけれども、今度は大きな道路に面しているので、交通事故について大変心配しております。その辺の予防策や啓発で、何か考えていることがございましたら教えてください。

教育支援課長:現在、適応指導教室すぽっとケアに通級する児童生徒の中には、自転車で通級するお子さんもいるのですけれども、大半を占めるわけではなく、多くは保護者が送迎している状況にございます。
ただ、現状におきましても、毎月こちらから出すお便りの中で、自転車で通級する際には、十分に交通ルールを守った上で、気をつけて通級するようにという注意喚起はさせていただいております。
また、今でも国道12号を使って青年センターに向かってくるお子さんはいらっしゃいますので、江別市内のあらゆる場所から自転車で通うことを想定し、交通ルールの遵守などについて、保護者の方にもお願いをしてまいりたいと思っております。

髙柳君:大きな道路に面していなくても、どこを歩いていても交通事故というのは起こり得ることですし、気をつけなければいけないことですけれども、いかんせん、子供たちが多く通う場所でありますから、最近は江別市内で痛ましい事故も増えていますので、どうぞお子様たちへの声かけ、保護者の方への呼びかけを引き続きお願いいたします。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

三吉君:適応指導教室すぽっとケアの常設化に当たって、少し気になっていることがあります。
これはあくまでも支援していくということが大切で、専任の指導員の方が常駐で3名とか、専任の相談員の方が常駐してくださるというふうに書いてあるのですけれども、今後利用していく上で、支援が指導になってしまわないかというところを懸念していて、第2の学校みたいな形になってしまったら、利用するお子さんたちにとってもすごく行きづらくなってしまうのではないかと思うので、教育部として、常設化に当たって支援の考えを再度お伺いしておきます。

教育支援課長:不登校のお子さんに対する支援につきましては、例えば、教育長が校長会で、不登校というのは支援をする対象だということを再三指導しておりますし、教育部の中でも同様です。
さらに、適応指導教室すぽっとケアに通うお子さんは、事前に見学ですとか、保護者と本人が来て面談を行うのですけれども、その中で、適応指導教室すぽっとケアの利用については、丁寧に説明をするようにしております。
実際に開設している時間は午前10時からですが、午前10時きっかりに来られるお子さんがいるかというと、それほど多くはございません。午前11時30分ぐらいに来るお子さんもいれば、午前10時に来ても1時間以内で帰るお子さんもいます。
ただ、専任指導員とか相談員は、来られたことを常に認めて褒めてあげる支援を行っておりますので、引き続きお子さんに寄り添った支援をしてまいりたいと思います。

三吉君:安心して通えるような空間づくりや専任の指導員の方たちの受け止め方などについて、引き続きサポートをよろしくお願いしたいと思います。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、エの江別市学校給食費単価の改定についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

給食センター長:江別市学校給食費単価の改定について御報告いたします。
資料の11ページをお開き願います。
先般開催された江別市学校給食会理事会において、学校給食費について議論を進めた結果、令和6年度からの単価改定を決定いたしましたので、その内容について御説明いたします。
まずは、1現状でございますが、昨今の物価高騰に伴い、食用油をはじめとした原材料費の上昇が収まらず、献立設定に苦慮するなど、給食会計に多大な影響を及ぼしている状況であります。
令和4年度及び令和5年度は、江別市から補助金の交付を受け、保護者負担を増やすことなく、栄養バランスや量を保った給食を提供しているところであります。
今後も物価高騰は続くものと見込まれる中、当市の学校給食にて使用している食品274品目について、前回給食費単価を改定した令和2年4月と令和5年9月の契約単価を比較したところ、全体の平均で約19.98%の上昇となっております。
上昇率の高いものとしましては、食用油や加工食品であり、特に食用油については、平均約56%の上昇率となっております。
次に、2給食費単価の推移について御説明いたします。
まずは、当市の給食費単価の考え方についてですが、1食の単価は、主食費、副食費、牛乳費に区分されており、毎年3月に翌年度の主食費、牛乳費が北海道給食会などで決定された後、これらを給食費の1食単価から差し引き副食費を算定しております。
下記の表を御覧願います。
左から2列目、小学1・2年を例に御説明いたします。
令和2年度の行、主食、副食、牛乳とそれぞれ金額が記載されており、1食単価は289円となっております。
その下、令和3年度の行、1食単価は289円で変わりませんが、主食費と牛乳費がそれぞれ上昇したことにより、副食費が減少しております。
このように、令和2年度から1食単価は変わらないものの、年々上昇する主食費、牛乳費により副食費が下降しておりますが、献立の工夫などにより副食費を抑えることで、1食単価を維持してきたところであります。
ただし、令和4年度と令和5年度においては、市から補助金を受領しており、これを副食費に充てることで、原材料費の高騰に何とか対応しているものであります。
続きまして、3令和5年度及び令和6年度における収支推計でありますが、今後も物価高騰は継続するものと見込み、令和5年度と令和6年度における収支を推計した場合、下記の表のとおりとなっております。
表の中で、令和5年度の収入では、給食費が5億5,704万3,000円に、原材料費の高騰対策として市の補助金4,711万6,000円が加わった6億415万9,000円となり、同額の支出を見込んでおります。
令和6年度は、このような補助がないものとして考えますと、収入は、給食費の5億5,800万円のみとなり、支出は、消費者物価指数などから推計したところ、6億1,000万円となり、収支差額を算定した場合、約5,200万円の不足が生じるものと見込まれます。
続きまして、資料の次ページを御覧ください。
4令和6年度以降の給食費単価についてですが、まずは改定率の算定式を記載しており、今回の改定率は9.7%となります。
内訳としましては、令和4年度支出額の令和2年度比である3.7%と令和5年度中における消費者物価指数の上昇幅推計値である6.0%を足した数値となります。
算定式の下に記載の今回改定率の内訳について御説明いたします。
まず、物価上昇率を勘案した場合、総務省公表の令和2年度基準の食料全般に係る消費者物価指数の令和6年4月における推計値は17.6%であり、本来であればこの値を改定率として考えるところでありますが、令和4年度は、令和5年3月時点の消費者物価指数が10.4%であった状況で、献立の工夫により栄養バランスや量を維持した上で、総支出額を、前回の改定年度である令和2年度と比べて3.7%の増加に抑えて執行することができたものです。
次に、令和5年度中の消費者物価指数の上昇幅を推計したところ、年度内に6.0%上昇するものと算定いたしました。
これらのことを受け、上記の3.7%と6.0%を合わせた9.7%を今回改定率とし、これを現行単価に乗じたものを令和6年度以降の給食費単価とするものです。
次の表には、学年別の給食費単価を記載しております。
4列目には今回改定率を記載し、5列目には改定後の給食費単価を記載しております。
各学年の現行単価に改定率である109.7%を乗じますと、小学1・2年が317円、小学3・4年が320円、小学5・6年が323円となり、小学校各学年ではそれぞれ28円の増額となります。
中学校については385円となり、34円の増額となります。
10月16日に開催された江別市学校給食会理事会において、上記のとおり給食費単価の改定が決定されました。
その際に、同理事会からは、江別市に対し、保護者負担の軽減のための補助措置を強く求める旨の要望、意見が呈されているものです。
次に、5の1か月及び12か月当たりの増減見込額ですが、今年度の各学校における1か月の平均食数は16食で、16食に改定単価を乗ずると、1か月当たり、小学校は448円、中学校は544円の増額となります。
また、12か月で計算すると、今年度の各学校の平均食数は189食であるため、189食に改定単価を乗ずると、12か月当たり、小学校は5,292円、中学校は6,426円の増額となります。
最後に、6今後のスケジュールですが、まずは、11月中旬に、江別市の公式ホームページにて当件を掲載し、市民の皆様へ周知します。
その後、12月中旬頃を目途に、給食センターだよりの配付により、保護者の皆様に当件を周知します。さらに、年が明けた2月に、広報えべつ2月号にて当件の記事を掲載する予定です。
以上です。

委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

髙柳君:昨今、給食費の無償化に踏み切る市町村もあって、それはその自治体に財源があれば大変いいことだと思いますが、どこでもそんなに財源があるわけではないですから、物価の推移に合わせて給食費が上昇していく、それに合わせて負担が上昇していくのは致し方ないというか、必要なことであるというふうに理解しております。
その上でお伺いしたいのですけれども、令和4年度、令和5年度は、資料にもあるように、市からの補助金を副食費に充てて運営してきたものであります。
令和6年度においても、今までは給食費物価高騰支援事業、これがこの補助金に当たると思うのですけれども、この予算要求というのはあるのか確認させてください。

給食センター長:物価高騰における令和6年度の予算要求についてですけれども、値上げ分の補助については、原課としても、今回のように急激に物価が上昇した場合、保護者負担を少しでも軽減したいと考えております。
その中で、市の子育て施策全体のバランスを見ながら慎重に検討すべきものと考えておりますが、補助の要求については、国の補助金等の動向を注視し、来年度予算に向けて、財政部局とも協議を進めていきたいと考えております。

髙柳君:要求するかどうかを検討中というふうに理解したのですけれども、それでよいですか。

給食センター長:今、要求について、検討している段階であります。

髙柳君:要求について検討中ということは理解したのですけれども、もし予算要求をした場合は、あくまでも保護者負担の軽減に充てられるという考え方でしょうか、それとも、質の担保というところも考慮して考えられているのか、その考え方を教えてください。

給食センター長:補助額の要求の根拠については、保護者負担の軽減をすると同時に、当然給食の質の担保という部分も考えられますので、両方の理由が考えられると思っております。

髙柳君:保護者負担の軽減と質の担保、両方の要因を考えながらということで理解しました。
改めて御確認させていただきたいのですけれども、資料12ページの上段にもありますように、今までは、献立の工夫により総支出額を抑えてきた、努力してきたということですが、この献立の工夫というのは具体的にどういう工夫だったのかを改めて教えてください。

給食センター長:献立の工夫についてですけれども、主食費については、単価の高い加工パンの割合を減らしたり、米飯については、ワカメ御飯などの混ぜ御飯の回数を減らしたりしています。
副食費については、煮物を酢の物に変えるなど、献立を工夫しながら1食当たりの単価を減らし、収支不足が生じないよう進めたところであります。
1食当たりの単価を減らした中でも、栄養バランスや量を保ちながら給食の提供をしているところであります。

髙柳君:様々な努力で負担の軽減に努めていただいていることには感謝を申し上げた上でですが、今ほどお伺いした内容を考え合わせますと、今回の改定の試算は、令和4年度、令和5年度の献立の工夫による努力を含めた上で9.7%の改定を試算されていると思われます。
ということは、今後も物価は上がっていくわけですけれども、単価の高い加工パンやワカメ御飯を減らす努力というのは、当面は維持したままであると理解していいですか。

給食センター長:今後の献立メニューの内容についてですけれども、令和4年度と令和5年度については、一定程度の補助金もあったので、献立を工夫しながら、子供たちには少しでもおいしい給食が提供できるよう、少しでも回数を増やすような努力をしてきたところであります。
令和6年度以降、物価の状況がどうなるかは分からないですけれども、今までやっていた加工パンや混ぜ御飯の回数についても、できる限り提供できるような形で考えていきたいと思います。

髙柳君:予算要求の考え方として、先ほどは、保護者の方々の負担軽減と同時に、質の担保も大事だと考えていると御説明いただいたのですけれども、質の担保についても十分考えていただけるように、物価高騰で金銭的な負担が大きいことも分かるのですが、質の担保がおざなりにならないか、とても心配しています。
大変難しい問題が幾つもある中で、献立の工夫をしていただいていることは理解するところですけれども、質の担保についても、いま一度御検討いただけますようお願い申し上げます。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

干場君:近年、様々な値上げがある中で、現場では大変御尽力いただいているのだろうと承知はしております。
令和5年度は補助金が入ったということで、何とか維持していましたけれども、今回は、基本的にそれがないという想定で、物価高騰分をいろいろ想定して9.7%ということだと思います。
来年の春からということですが、市としては、新しい総合計画がスタートするということで、市長は、子供が主役というようなことも掲げられております。
給食費のうち材料費については、多くの自治体が保護者負担ということでやっておりますけれども、負担ゼロで無償化に取り組んでいる自治体もあると思っています。
また、議会としては、国に対して給食の無償化という意見書も提出しておりますけれども、新しい総合計画がスタートする中で、今後、市として、給食費の考え方の方向性といいますか、こうしたところへの支援というのは、ある意味、子供が主役のまちをつくることにもかかってくると思うのです。
今後、そうした負担について議論があるのかどうか、それとも、あくまで材料費は保護者が全額負担ということなのか、現段階で議論があればお伺いします。

給食センター長:給食費に係る負担の区分につきましては、これまでも議会答弁等で申し上げましたとおり、学校給食法において、学校給食に従事する職員の人件費及び施設の維持管理経費については、設置者である自治体が負担し、それ以外の給食食材については、保護者の負担とするものと定められています。
このことから、学校給食の食材については、従来どおり保護者が負担すべきものと考えております。
これまで、給食費の支払いが困難な世帯に対しては、就学援助等の援助により補助していたところであります。
また、昨今、物価高騰で給食費の食材料の上昇に対応するため、本来であれば給付費単価を改定する必要があったところ、原材料の調達方法の工夫や献立内容などの変更により支出を抑え、さらには、令和4年度、令和5年度と補助金を交付する中で、負担を増やすことなく、栄養バランスや量を保った給食を提供していたところであります。
その上で、給食費の今後の考え方、無償化している自治体もありますけれども、無償化については、今後、国の動向を見ながら、最終的には判断していくような形を考えています。

教育部次長:来年度からの総合計画で子供が主役のまちを掲げている中、子育て世帯への支援の考え方についてです。
我々としては、給食費というのが支援の一つになると考えておりますが、市全体で考えたときに、医療費の無償化や保育園の設置、さらには放課後児童クラブを増やすなど、様々な支援がある中の一つかと考えております。そういった中で、給食費に充てるかどうかというのは、総合的に検討された上で判断されるものであると思っております。

干場君:そうした状況もよく理解はしておりますけれども、江別市の学校給食は、地場産率も高く、農家の皆さんにも大変協力していただきながら実現できている、非常に珍しい給食だというふうに思っております。
そうした面も維持しつつ、そうした子育てができる環境にある江別市だということを、一つの大きなアピールと考えたときに、新たな総合計画の子供が主役というところで、総合的なバランスということもよく分かるのですけれども、これから5年、10年でどこを打ち出していくのかということも、担当課として、市長や総務部財務室財政課ともしっかりと議論をしていただきたいと考えております。質の維持向上はもちろんですけれども、今後ともそうした視点で臨んでいただくことを要望して、終わりたいと思います。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

高橋君:学校給食費の無償化については、当会派から、これまで何度か一般質問をさせていただいてきたところですけれども、今は、値上げするのかしないのかというぎりぎりの判断が迫られていると思います。
先ほどの給食センター長の答弁では、これまでの一般質問への答弁のまま、法的な位置づけについて御説明いただいたと思いますが、今ほどあったように、子育て支援としてどう考えるのかということでもありますし、今ほど答弁いただいたように、総合的な検討の中でということですけれども、学校給食費というのは、義務教育期間の小学生、中学生全てに関わる問題ですので、教育部としても、影響がすごく大きいということを理解して、予算要求の際にはぜひ主張していただきたいと思っております。
私が子育てをしていたのは30年くらい前になりますけれども、就学援助の対象にはならない世帯でしたが、それでも毎月子供2人分の給食費を納めるのは本当に大変だったのです。
さらに、これだけの金額になっているということで、就学援助世帯ではない方たちも、若い世帯の方であれば、収入の中からやりくりして給食費を納めるのは大変だと思います。
そういう点では、ここは政策的にどう判断するのかが重要だと思います。その点については、私も、ほかの委員がおっしゃったことと同様だということは伝えておきます。
手順として、12月中旬の給食センターだよりで保護者周知をされるということですけれども、値上げの決定という形で周知されるのか、それとも、今後さらに検討の余地がある内容も含んだ周知になるのか、それによって保護者の皆さんの受け取り方が随分違うと思います。
この段階での給食センターだよりは、市の姿勢をどういうふうに理解していただくのかという面で重要かと思いますが、既に方向性を考えておられるのであればお伺いしておきます。

給食センター長:今年の12月の給食センターだよりを通じて、保護者の方に周知することを考えております。
周知の内容については、まずは値上げが決定したということを盛り込むこと、その後の補助の部分については、今後、どのように記載すべきかを教育委員会の中でも話し合いながら、市民に分かりやすい説明ができるよう心がけていきたいと思っております。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

高間君:1点だけ確認ですが、今言われた就学援助と生活保護は援助されていますけれども、給食費の未納はないのですか。

給食センター長:給食費の未納についてですけれども、令和4年度末の収納率は98.49%となっておりますので、未納の額については一定程度あります。

高間君:そういうことは1.5%ぐらいだと思いますが、金額ではどれぐらいになるのですか。

給食センター長:金額については、800万円程度となっております。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、オの学校給食の今後の在り方検討についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

給食センター長:学校給食の今後の在り方検討について御報告いたします。
資料の13ページをお開き願います。
初めに、1給食センターの施設概要でございますが、御覧いただいておりますとおり、当市では、2つの調理場により学校給食を提供しております。
元野幌にありますセンター調理場におきましては、平成13年4月に開始していることから、22年が経過しており、工栄町にあります対雁調理場にあっては、昭和49年11月に開始していることから、49年が経過しております。
調理食数については、児童・生徒・教員等への提供食数としまして、センター調理場が約6,500食、対雁調理場が約2,700食を提供しております。
次に、2課題について御説明いたします。
現在、当市が抱える課題としまして、1施設の老朽化、2正規調理員の定年退職による職員数の減、3児童生徒の将来的推移があります。
3につきましては、今後数年、児童生徒数は横ばいで推移するものと推計されるものの、今後の動きを注視していく必要があると考えております。
これら3点の課題から、当市の学校給食の在り方としまして、2施設ある老朽化した給食センターの建て替え等を踏まえた在り方、正規調理員が減少する中で、今後の運営形態の在り方などを検討していくこととなります。
次に、3検討手法について御説明いたします。
先ほど挙げました課題等について検討を進めるため、江別市学校給食の在り方検討委員会を設立します。
組織については、市立小・中学校代表者、PTA代表者、学識経験者、市民公募、その他教育長が必要と認める者で構成し、事務局は給食センター業務係が担います。
最後に、4学校給食の今後の在り方検討のスケジュール(予定)について御説明いたします。
今年度中に、各種委員会等へ在り方検討に係るスケジュール等を報告し、併せて、江別市学校給食の在り方検討委員会のメンバーの選定を進めます。
令和6年度に入りましたら、江別市学校給食の在り方検討委員会を設立し、約1年間の検討の上、基本方針案を策定します。その後、パブリックコメントの実施等により方針案の内容を精査し、基本方針を固めていきたいと考えております。
以上です。

委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

高間君:建物の老朽化などは出ていますけれども、内部の規模などはどういうふうになっているのですか。

給食センター長:内部の設備については、ボイラー等は耐用年数が15年、その他の設備については、おおむね20年で更新をすることで考えております。
更新の時期については、その機器の劣化具合等を見ながら、その都度、更新しているところであります。

高間君:更新年数は分かったのですけれども、今の状況についてです。こういう機械については、あと何年したらどうだとか、そういった状況が分かれば教えてもらえますか。

給食センター長:設備の更新の現状について、対雁調理場については、令和5年度にフードスライサーの更新を致しました。今後の予定としては、空調設備等の更新を予定しております。
センター調理場については、同じく令和5年度に連続式揚げ物機とコンテナ洗浄機を更新しております。今後の更新の予定については、器具容器洗浄機と副菜用の調理釜の更新を予定しております。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

高橋君:センター調理場は、私が議員1期目のときに建てられた施設で、新しい施設と思っておりましたら、老朽化というふうに書かれていて、私自身もショックを受けております。
お伺いしたいのは、正規調理員が減少する中で、今後の運営形態の在り方等ということで検討内容が書かれているのですけれども、正規調理員が減少するというのは、自然的に減少するというよりは、そういうふうな計画で職員の定員管理をしてきたのではないかと思いますが、現在、正規調理員は何名おられるか、確認させてください。

給食センター長:正規調理員の数についてでございますけれども、現在12名在職しております。

高橋君:給食の調理というのは、どなたでもできることのように調理員の募集がかけられていますが、衛生管理等を含めて、本当に経験の蓄積が必要な作業だというふうに考えています。
それがどんどん会計年度任用職員に置き換わってきたのは残念だと思いますけれども、今回の資料の中に、正規調理員が減少する中で、今後の運営形態の在り方ということで、建物の問題だけではないというふうにこの文言を受け取ったのですが、どういう範囲で検討を進めようとしているのか、確認させていただきます。

給食センター長:学校給食の在り方の検討内容についてですけれども、まずは、今後、学校給食をどのようにしていくかというところで、施設の老朽化と同じく、正規調理員の定年退職による職員数の減を踏まえて、運営については、直営方式の継続、人材派遣、運営の委託化、施設については調理場の集約化、建物改修など、今後において様々な選択肢が考えられることから、何かありきで検討するのではなく、あらゆる可能性の中から江別市の学校給食の在り方を検討していきたいと考えております。

高橋君:その点については、今後の推移を見守っていかなければならないとは思っておりますが、給食の質を維持することが何より大事だと思います。全国各地でいろいろなトラブルが頻発しておりますので、少なくとも江別市では、子供たちに安全でおいしい給食が提供できることを一番に据えて、検討していっていただきたいということだけ申し上げておきます。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

藤城君:江別市学校給食の在り方検討委員会でございますが、出荷生産者の減少というのも課題だと思っているのですけれども、その辺はどのように考えているのでしょうか。

給食センター長:委員から御質疑のありました出荷生産者の減少についても、今後の給食を提供するに当たって非常に大きな影響だと考えておりますので、その辺も踏まえて、江別市学校給食の在り方検討委員会の中で、今後、どのように給食を提供していくのかというところを議論していきたいと思っております。

藤城君:質を維持するといった意味では、江別産の物を提供する。北海道でありますので、生鮮という形では6か月間ぐらいかと思っておりますし、貯蔵品であれば、タマネギや米、大豆などは、ほぼ1年を通してかとは思いますけれども、品目も限られてきている中で、今は、何月何日何曜日の何時までにここに持ってきてくださいという形で、生産者の良心頼みで出荷しているというのがありまして、この間も、インフルエンザで学年閉鎖しているところがたくさんありますので、出荷を抑えてくださいというような連絡もございました。
そういうようなこともございますので、そういうときにはどのように対応していくのかも含めて、江別市学校給食の在り方検討委員会の教育長が必要と認める者の中に、ぜひ生産者を入れてほしいと思っております。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

干場君:課題として、正規調理員の定年退職による職員数の減でございます。現在、正職員は12名ということですけれども、その多くが近々定年を迎える時期に来ているということなのか、お伺いします。

給食センター長:正規調理員の今後の動向についてですけれども、現在12名在職しており、予定では令和10年度には半数程度になると見込んでおります。それを踏まえて、今後の在り方を検討していきたいと考えております。

干場君:そういうことは、これまで補充をしてこなかったということですか。それは庁内のどういう考え方に基づいて補充をしてこなかったのか、その辺の考え方をお伺いします。

給食センター長:正規調理員を補充してこなかった考え方についてですけれども、調理員については、平成9年4月以降、新規の採用をしていないところでございます。
新規採用を抑えた理由については、市役所全体でもそうですけれども、今後見込まれる人口減少社会における税収等の減を踏まえて、市の行財政運営を考慮して、できるだけ人件費を抑えるため、事務職員、調理員を含む現業職場など全ての職場において、職員の適正な人員を把握し、できるだけ正職員を採用しないでいたところであります。
その不足分については、会計年度任用職員の雇用で対応してきたところであり、給食センターにおいても、平成9年当時は36名の正規調理員がいましたが、退職の補充については会計年度任用職員で補い、人件費の削減に努めてきたところであります。

干場君:市の方針ということだと思いますけれども、まさしく、今、正規職員の仕事の重要性が問われている時代だと思っております。
給食センターの職員だけではなく、業務主事もそうだと思いますけれども、きちんとした資格と経験を持っているからこそ、日常的な小さなことに気づいて、早期に対応できるというのが現実だと思っております。
今、業務主事にも会計年度任用職員が入ってきていることによって、気づかずに事故が重大化するという可能性も非常に高いと思っております。市の方針は、確かに数十年間は、国を挙げてそういう方針を打ち出してきましたけれども、給食の位置づけでありますとか、公務としてどうなのかということは、改めて真剣に考えていただきたいと思っております。
こうした状況の中で、給食の運営の在り方を考えるため、江別市学校給食の在り方検討委員会を設置するということですけれども、どうしても学校側に理解を深めている人で構成されているとしか見えないです。
子供たちにとって学校給食がどうなのかといったことを、生産現場もそうだと思うのですけれども、江別の子供たちにとって、よりよい給食を提供するための議論ができる構成メンバーにしていただきたいと考えております。大変厳しい財政状況であることは理解いたしますけれども、厳しいということだけが前面に出るような会議にならないように、構成メンバーもしっかり熟慮していただきたいと思いますが、その辺についてお考えがあればお伺いします。

給食センター長:江別市学校給食の在り方検討委員会の構成メンバーについてですけれども、資料に記載があるとおり、小・中学校の代表者、PTA代表者、学識経験者、市民公募も踏まえて、委員から意見がありましたとおり、幅広い方からの意見が必要だと考えておりますので、今後、メンバーを選考するに当たって、十分検討していきたいと考えております。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、カの体育施設における小中学生使用料の検討についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

スポーツ課長:体育施設における小中学生使用料の検討について御報告いたします。
資料の14ページを御覧ください。
本件につきましては、子供が気軽にスポーツを楽しめる場を提供することで、子供の体力・運動能力の向上、健康増進を図ることを目的に、体育施設使用料の在り方について財政当局と協議を進めることについて報告するものです。
1理由についてですが、コロナ禍前の平成30年度とコロナ禍後の令和4年度の市内小・中学生の体力調査の結果を比較すると、どの年代・性別においてもコロナ禍前を下回る結果となっていることから、子供の体力向上を図る必要があると考えております。
参考に、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果と体育施設における小・中学生利用者数の推移を表にして記載しておりますので、御参照ください。
次に、2検討案ですが、(1)料金については、市民体育館、大麻体育館、青年センター、東野幌体育館の4体育館、青年センタープール及びあけぼのパークゴルフ場における小・中学生の個人使用料金を無料にすることを考えております。
(2)影響額については、無料化することで、対象施設の小・中学生個人使用料金、令和4年度実績では、約117万円が施設の収入から減ることとなりますが、減少分については、指定管理料として補填することを予定しております。
(3)今後のスケジュールについては、令和6年第1回定例会に体育施設条例の一部改正の議案を提出する予定であります。
なお、施行日につきましては、条例改正後、準備期間を設け、令和6年5月1日を予定しております。
以上です。

委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

髙柳君:体育施設においては、子供たちが気軽にスポーツに親しめるように、様々な工夫に御尽力いただいていることに感謝申し上げます。
その上で、幾つかお伺いさせていただきたいと思います。
今回は、使用料の無料化を検討されているということですけれども、その目的、理由として、子供の体力・運動能力の向上を図るというふうにあります。
このことについて、事前に確認させていただいたときに、この無料化で子供の体力・運動能力は向上するのですかと率直にお伺いさせていただきました。そのときに、直接的にこのことが向上になるかどうかは検討の余地があるけれども、まずは無料化でというふうなお返事を頂きました。
このまずはというのは、できることからというポジティブな意味だというふうに捉えています。取りあえず、まずはではなくて、できることからということだと思います。
その上でお伺いしたいのは、この無料化の検討に当たりまして、施設の無料化で子供の体力や運動能力、利用率が上がったという先行事例を用いての検討だったのか、そういう比較はあったのかをお伺いします。

スポーツ課長:無料化による効果について、先行事例の調査をしたかということかと思いますけれども、他の自治体の無料化による効果等を調査したことはないのですが、現在、北海道内35市のうち15市において、小・中学生が無料となっております。北海道は、冬場、スポーツをする環境、活動の場が少なくなってしまうといったことから、子供たちに少しでも活動の場を与えたいということで、無料化にしているところもあるとお聞きしております。

髙柳君:北海道内15市で無料化していることも昨日御説明いただきまして、私も、そうなのかと思ったのですが、子供たちが使う施設なので、気軽に使えればいいということは大前提ですし、無料だと使いやすくはなると思います。
でも、こういう施設を一度無料化にしてしまうと、もう二度と戻せないというのが大前提で、あまり効果がなかったから利用料を戻すということはできなくなります。
無料化にしてどれぐらい効果があったかというのは、検討の際に大変に重要な指標だと思いますし、今回は、40円から100円の施設利用料を無料化することにより、その影響額は117万円とありますけれども、無料化するという手法のほかに、この影響額と同じぐらいの金額で、子供たちの体力・運動能力の向上のためにできることはないかという比較検討の場はあったのか、お伺いします。

スポーツ課長:無料化に係る影響額は100万円以上になりますけれども、この部分について、ほかのことができなかったのか、そういった議論があったのかという御質疑かと思います。
スポーツ課所管の事業としましては、これまでも、スポーツ振興財団が指定管理として行っているジュニアスポーツ教室や水泳教室、夏休み体操教室など、様々なスポーツ教室を行っております。
また、夏休みの期間中は、プール開放事業や学校開放事業、土曜開放事業などで、学校の授業以外でもスポーツができる環境を整えているところでございます。
これに加えて、スポーツに興味を持ってもらう取組としては、トップアスリートとの交流事業を進めておりまして、特に、今年は、レバンガ北海道の選手に学校の授業でバスケットボールを教えてもらったり、競泳の全日本代表に合宿に来ていていただいて、一般公開、交流会を行って子供たちとの交流を深める、こういったことを行ってきております。
無料化しない代わりに、その財源で何か別の施策を考えるというよりは、こうした取組を充実させ、さらにプラスして体育施設を無料化することで、子供たちがさらにスポーツを行う機会の提供に努めてまいりたい、そういう考え方で無料化を考えたところでございます。

髙柳君:現在の取組と無料化に至る考え方や経緯は理解いたしました。
ここに117万円という影響額がありますけれども、行政の全体の中では、そんなに大きな金額ではないのかもしれないです。
ですけれども、この117万円で子供たちのためにできることというのは、もう少し深く検討されるべきではないかと私は考えております。現時点では、まだ無料化が決まったわけではないですが、行政で施策を決めていくシーンでは、そういう比較検討は当たり前にあるべきだと考えますし、この影響額については、市からの補填とありますけれども、一般財源からの補填になると確認させていただいています。子供たちの体力・運動能力の向上を図る必要があると真剣に考えているのであれば、今までの収益で何かできないか、それとも、無料化にするべきなのか、まずは議論があるべきだったと思います。
その上で、現在の4体育館の使用料は、小・中学生が40円、青年センターにおいては1回80円であります。この金額は、今の時代においてはリーズナブルという考え方もあると思うのですけれども、私も市民の皆さんにいろいろと聞いてみたところ、そもそも利用料を知らないという方も結構いらっしゃいました。
そもそも、こういう低価格で使えるというプロモーションはされていたのか、もしくは、無料化する前に、ここを強く押してみようといった議論はあったのか、教えてください。

スポーツ課長:まず、指定管理料の補填財源ですけれども、これは一般財源を予定しております。
また、小・中学生の料金が安いことをPRするという部分ですが、江別市が特に安いことをPRしたことはございませんけれども、ホームページ等で周知を図ること、あとは、一般財団法人江別スポーツ振興財団で行っています様々な教室関係など、そういったものをチラシなどで呼びかける中で、体育館の有効利用を図っていただけるような努力ということで、周知を図ってきているところでございます。

髙柳君:これまでの周知の方法などを教えていただきました。いろいろと工夫していただいている中でも、実際には利用料金を知らない方々が市内にはたくさんいらっしゃるので、周知の方法についてもまだまだ工夫の余地があって、実際の金額を知ると、こんなに安く利用できるのだったらと思う方がいると思いました。
改定における議論の大きな理由として、コロナ禍において、子供たちの体育館利用率が下がってきた、利用人数が下がってきたということがありますけれども、今、無料にしてしまうと、コロナ禍が明けたから利用人数が増えたのか、無料にしたから増えたのか、はかりようがないのではないかと思いますが、そこは何かはかり方があるのか教えてください。

スポーツ課長:今回、運動能力調査等の結果がコロナ禍前より下がっているというところで、今後上がることが、コロナ禍が解消され、いろいろな制限がなくなって運動するようになったからなのか、体育館を無料化することによっての効果なのか、どちらの効果なのか分からない部分はあると思います。
今回お示ししたとおり、体育館の使用料、使用人数が、コロナ禍に入ってからぐんと下がっているという部分と、体力が下がっているという部分が比例しているところもありまして、まずは体育館を利用できる環境を整えることで、今までコロナ禍でひきこもりがちになっていた子供たちに、再びスポーツに興味を持っていただいて、積極的に体を動かすような環境が整えられることを第一に考えまして、今回の無料化ということを考えております。

髙柳君:まずはできることからという、様々な工夫をしていただいているという姿勢は、本当に感謝するところでありますけれども、この取組として、子供たちの体力・運動能力の向上を図るという目的を据えて、その中で一般財源への影響額もあるわけですから、この取組によってどういう効果があったのかが明確に分からないということでは困ると思います。
行政の中で100万円程度の金額は大きなものではないかもしれないですが、軽んじているとは申し上げませんけれども、もっと慎重に扱っていただきたいです。100万円程度でできることは多くないかもしれないですが、積み立てていけば何かできるかもしれませんし、そこの検討というのをもっとしていただきたいと考えております。
そして、一番に申し上げたいのは、目的・理由に対する効果が分からないことを行ってもいいのかというところが大きく疑問であります。先ほども申し上げましたように、無料化の議論を進めるのであれば、現行の利用料の周知を行えないのかなど、その前にもっとできることはないのかという前段の議論が必要だと思うのですけれども、そこはしていただける可能性というのはありますか。

スポーツ課長:これまでの議論についてですが、10月の定例教育委員会、また、11月の江別市スポーツ推進審議会におきまして、今回の内容を報告しております。
意見としましては、冬場の活動はどうしても制限されるので、体育館やプールは屋内ということで、運動が可能であり、運動の継続につながる。長期的に見た場合、生涯スポーツの推進にもつながっていくと考え、重要な試みと思うというような意見を頂いております。
こうしたスポーツ関係の委員会等で議論いただきまして、そういった意見を踏まえて、今回御報告させていただいていることもありまして、スポーツ課としましては、この無料化で、少しでも子供たちの活動の場を広げていきたいと考えているところであります。
また、料金が安いというところの周知方法につきましては、引き続きホームページ等での周知になると考えております。

髙柳君:識見のある方から頂いた意見も参考に、また、北海道内のほかの15市の取組なども参考にしていただくことは結構ですけれども、最初に戻りまして、目的に対してどれぐらいの効果があるのかという、数字を持たないで提案していくというのは、行政の施策の在り方として大変に疑問でありますが、今日はいろいろと教えていただきました。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

高間君:指定管理者に係る影響というのは、どれぐらい出るものですか。今、体育館の利用などがコロナ禍で少なくなってきていたけれども、若干盛り返してきています。60%ぐらいまで戻ってきているかと思うのですが、現状の数ではなく、コロナ禍以前の数で積算していかないと、その影響というのは変わってきます。
これを見ると、4体育館は一般財団法人江別市スポーツ振興財団だし、パークゴルフ場はエコ・グリーン事業協同組合ですから、2団体ということになろうかと思いますけれども、その辺はどのように考えているか、教えてください。

スポーツ課長:指定管理料の補填額について、一定の基準としてお示ししているのは、令和4年度の実績ということになりますけれども、どういった補填の仕方がいいのかということについては、今後、指定管理者と協議してまいりたいと考えているところでございます。

高間君:一つお願いですが、コロナ禍になって、全体的に前年度対比、前年度対比と言いますけれども、前年度対比というのは、一番底まで落ちてしまって少しずつ上がってきていますから、もともとの数ではないのです。ですから、それを標準にすると、とてつもなく大変なことになると思います。
だから、コロナ禍前の数字と比べるのならいいでしょうけれども、現状がようやく少しよくなってきて、企業などもよくない状況ですから、それを前年度に比べて少し上がってきているからという話にはならないので、その辺はしっかり考えていただかないと、結局は、今言っているように、民間では賃金は上がらないということが起こってくるので、その辺はくれぐれも気をつけていただきたいと思います。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

高橋君:体育施設も社会教育施設の一つの分野ということで考えたときに、先ほど郷土資料館の関係でも少し申し上げましたけれども、もともと社会教育施設としての位置づけから無料にしているという自治体もあるのだろうと理解しておりますし、誰もがお金の心配をすることなく体を動かす機会を得られるという点では、これ自体を否定するものではありません。
ただ、今回、子供の体力・運動能力の向上を図る必要があるということでやろうとしているのであれば、このことによって、本当に体力・運動能力が上がるのかどうか、ただ単に無料にするだけではなくて、子供たちが気軽に使える環境を準備できるかということが大事だと思います。
今さらですけれども、はやぶさ運動広場が廃止されました。あそこは気軽にテニスや少年野球ができる施設だったのですけれども、それがなくなってしまって本当に残念だったのです。
体育館について言えば、江別市の体育館の使用料が安いということは比較的よく知られていまして、特に大人の場合は、近隣市からも来られる方が多いということで、団体で会場を押さえている場合もよくあります。むしろ、そちらのほうが問題視されることもあるくらい、使いやすい利用料金だということが知られているというふうに私は押さえておりました。
そのような中で、今回無料にすることで、小・中学生がどんなときにどんなことができるのかということを、教育委員会としては作戦を練っておかないと、もともとそういう指向のある家庭では使いやすくなるというのはあると思いますけれども、ただ無料にしただけでは、運動につながるかどうかというのは分からないところなので、そういったことも含めて、きちんと計画を練っていく考えがあるのかどうかをお伺いしておきます。

スポーツ課長:単に無料化するだけではなく、その使われ方というところかと思います。
まず、体育館の使用方法に当たっては、クラブ利用など団体で使われている方がいらっしゃいますけれども、こういった方とは別に、今回、個人の部分に限っての無料化というところで、いつでも利用できる環境というのが一番整えたいところでございます。
それに伴って、行ったときに道具がないといったことがないような状態は、当然整えていかなければならないと思っていますし、また、パークゴルフ場などは、小・中学生が使う機会は今まであまりなかったということがありますので、競技人口の裾野拡大というところに関しましても、パークゴルフ場を利用していただきたいと考えていますので、そこについては、ルールの説明などもしていきながら、利用しやすい状況を整えていく必要があると考えております。

高橋君:子供の体力・運動能力の問題については、かねてから指摘されているのは、スポーツ少年団などに入っている子とそうでない子との体力格差というのが、大きく注目される点だったかと思いますけれども、そうしたことにも配慮して、市としての仕掛けをつくっていくと理解させていただいてよろしいでしょうか。

スポーツ課長:今回、個人利用の部分の無料化というところで、少年団等に入っていない方が気軽にスポーツに親しめる場を提供していきたいという考えの下で行っておりますので、そこに対する対応だというふうに考えていただければと思います。

高橋君:体育館の利用も盛んにされている中で、個人の方が個人利用として入っていきやすいような体育館の運営がどのようにできるのか、なかなか課題が大きいかと思いますが、その点はしっかりと検討していただければと思います。
もう1点、現在、使用料と手数料の見直し作業がされているのですが、普通であれば、使用料・手数料は、いろいろな諸経費等を計算した結果、市民に求める使用料は幾らというのが出た上で、しかしながら、政策的にこういう金額設定にしますという流れで報告されてきたのが過去からの経緯だったかと思うのですけれども、こういうものがぽんと出てきたときに、使用料・手数料の見直しとの兼ね合いは、どんなふうにして調整を取っていくのかというところがよく分からなかったので、その点の御説明をお願いします。

スポーツ課長:現在、全庁的に使用料・手数料の見直し等を行っておりますが、それとは別な考え方で、子供たちの体力向上を目的とした取組であるということから、今回、別の取組ということで報告させていただいたところでございます。

高橋君:つまり、これは政策的な優先課題として、使用料・手数料の見直しとは別個に提案していきたいということで、総務部財務室財政課との協議を進めようとしているということで理解してよろしいですか。

スポーツ課長:そのとおりでございます。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

三吉君:先ほど髙柳委員が言っていたように、一度無料にすると、またお金を取るというのはすごく大変になると思うのですが、これはずっと無料化という考え方なのか、それとも、今後何年かたって、子供たちの運動能力が向上したときにはまた有料化するような、そういった期間があるのかないのかを確認させてください。

スポーツ課長:今のところ、期限を設けてというふうには考えておりません。無料化にして利用の拡大を図って、何か大きな課題などが出てくれば、そういったところで制限をかけることがあるのかもしれませんが、今のところは無料化でいくと考えております。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

藤城君:体力の低下ということで、気軽に楽しめる場所と書いてあるのですけれども、夏涼しく冬暖かいところが運動に適していると私は認識しています。そうであれば、冬は寒い、夏は暑いみたいなところで、人を呼んで子供たちにスポーツをしてくださいというのは、今年の夏もそうですけれども、体育館が暑過ぎて閉鎖するというところと、どうしても矛盾を感じてしまうところだと思います。
まず、環境を整えた上で、今まで取っていた使用料があったとすれば、それを無料化するという考え方であれば話は分かるのですけれども、環境も劣悪とは言わないですが、なかなかスポーツに適したような環境にない中で、老朽化もしているということだと思います。その点を改善しないまま無料化をして、子供たちが果たして集まってくるのだろうかというのが甚だ疑問ですが、その点はどうでしょうか。

スポーツ課長:体育館の冷房などといった設備の関係につきましては、競技によってそういったものを入れられないということもありまして、大規模に設置することはなかなか難しいと考えておりますが、子供たちができる限り快適な環境で過ごせるように検討してまいりたいと考えているところでございます。

藤城君:今の答弁であれば、無料化とは少し違うような気もするのですが、無料化したら来るというような感じではないと思いますし、高間委員からもありましたとおり、コロナ禍を標準にしないで、その前をきちんと見て、人数を確認して、それからの検討のほうがよいのではないかと思っておりますけれども、その点についてはどうでしょうか。

スポーツ課長:環境を整えることによって、子供たちが来やすくなるということもあると思いますし、そんなに大きな金額ではないですけれども、そこが無料になることによって、急遽天気が悪くなって、でも、運動したいといった場合に、子供たちが体育館で気軽に運動ができるといったことに対応できるということで、無料化によって活動しようと思う子供たちが増えると考えております。
無料化と環境については、活動しやすい場の提供という意味で、無料化に加えて、環境整備について検討していかなければならないと考えております。

藤城君:堂々巡りというのもあるのですけれども、私の考えとしては、無料化したから行こうではなくて、環境がいいから、涼しいから行こう、暖かいから行こう、みんなと集まれる場所があるから行こうというような思考で動くのではないかと思っておりますし、この金額だから行かないということにはなっていないと思いますので、その辺を再検討していただきたいというふうに思って、終わります。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

干場君:今回、4体育館に加えて、プールもパークゴルフ場も対象に無償化するということですが、今、江別市のこういった施設は、藤城委員がおっしゃいましたように、そんなに環境が整っている状況ではありません。市として、現在ある施設を最大限活用して、子供のスポーツの効果がどのくらいあるかというのは、永遠にそんな効果は分からないです。ただ、私としては、公的施設に子供がノーマネーで行けるという効果はあるかと思っています。
そして、新規の事業ですけれども、既存の施設で気軽に行ける、そういう土壌をつくっていただいたということは、私は十分に評価できるというふうに思っております。
ただ、いろいろと御指摘があったように、こういうことになって、もしかしたらすごくたくさん人が来たときに、どうするのかといった数の問題もあると思いますので、そういった御意見は注視していただきたいと思います。
これまで、夏休みとか冬休み、誰々ちゃんは毎日行っているけれども、うちはお金がないから行けないという子もいました。そういう小さな困り感がある子供たちも、こういったことで改善されることにつながり、スポーツを楽しめるのであれば、私は、行政として、既存の施設を有効に使うという考えではないかと思っております。
確かに、行政として無料にするということは、ある程度の明確な目的を提示して、かつ、効果を求められると思いますけれども、この効果を明確に出せと言われたら、なかなか難しいかと思います。ただ、いわゆる子供支援といった視点で考えたときに、今、いろいろな意見がありましたけれども、私としては、ある程度評価もできますし、こういった取組を注視していただきたいと思っております。
改めて、いろいろな子供たちがいるということも含めて、今回の無料化の目的をお伺いします。

教育部次長:今ほど干場委員からも御指摘がありましたけれども、今回これを提案させていただいております。髙柳委員からもございましたけれども、効果についてはすぐに見えないものと思っております。例えば、10年後、20年後に、江別の子供たちの体力がほかのまちよりも数値が高いとなったときに、これがきっかけかどうかというのも、正直分からないかと思っております。
ただ、その中で、環境整備、環境改善という意味では、エアコンも含めて暑さ対策はできておりませんので、非常に心もとないところもございますが、どの子供たちも平等に、そこで気軽に運動しよう、あそこの体育館に行こう、夏休みにプールに行こうという環境をつくりたいということで、喫緊の課題である体力向上策を理由に、今回提案させていただいております。
効果が見えないという部分では非常に難しいのですけれども、効果が見えなくても、こういったことをしっかりやっているということが市民に伝わるように、無料化をして、こういう使い方ができますとか、こういうふうに集まって皆さんどうぞというような、使いやすい環境をしっかりとPRして、こういう事業を進めてまいりたいと考えております。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、教育部所管事項を終結いたします。
暫時休憩いたします。(12:44)

委員長(徳田君):委員会を再開いたします。(13:42)
2企画政策部所管事項、(1)報告事項、アの交通事故についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

企画政策部長:私から、交通事故について報告させていただきます。
職員には、日頃から、交通事故の防止と安全運転の励行について注意喚起をしておりますが、去る10月2日、政策推進課の職員が、用務のためココルクえべつへ赴き、敷地内の駐車場に駐車しようとした際に、後方から来た車両に接触する事故が発生いたしました。
当委員会に御報告するとともに、改めておわび申し上げます。
事故の詳細につきましては、政策推進課長から報告いたします。

政策推進課長:私から、事故の詳細について御報告いたします。
資料の1ページをお開きください。
今回の事故でありますが、去る10月2日火曜日の午前10時頃、大麻元町154番地にあるココルクえべつ敷地内の駐車場で発生したものでございます。
事故の内容ですが、政策推進課職員が運転する公用車が、業務打合せのためココルクえべつに到着した後、敷地内の進行方向右側にある駐車場の空きスペースにバックで駐車するため、敷地内を直進した後に左へハンドルを切ったところ、左側後方から直進してきた相手方車両の右側後方部と当方車両の左側前方部が接触したものであります。
損害の程度については、当方の車両は、左側の前方ウインカーレンズの破損、相手側車両は、右側の後部側面の損傷でありました。
幸いにも人身事故には至りませんでしたが、今後におきましても、さらなる安全確認の徹底を図り、事故の防止に努めてまいります。
以上です。

委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

高橋君:前に市役所駐車場での交通事故の報告を頂いたときも感じたのですけれども、もっと原則的な車の操作をしていれば、こういうことにはならなかったと思うような件だと思います。
何よりも大事なのは、今後、交通事故を起こさないようにするということだと思いますが、総務部職員課の職員ともお話をする機会はあるのですけれども、どのような状況の下で事故が起きて、どういうところが失敗だったのかというのを職員の中で共有していかなければならないと思います。なぜ右側の駐車スペースに入れようとしたのか、右側に入れるのは細心の注意を払わなければならないときだと思いますけれども、そうしたことも含めて、こういう事故の状況の共有化というのが必要で、それが今後の事故防止に役立つと思います。
そうしたことは総務部職員課との連携で、職員の皆さんにも十分伝えていただきたいと思いますけれども、その辺の認識はいかがか、確認しておきます。

政策推進課長:今回の事故ですけれども、駐車場に入れようとして、バックで入れるときに左に頭を振ったという挙動が、後ろから来た車と接触したという事故でございます。後ろから来る車が止まってくれるだろうとか、追い越してくることはないだろうという思い込みですとか、真っすぐ行ってそのままバックをすれば、左に頭を振ることがなければ接触を防げたと、いろいろな要因が考えられる事故かと考えております。
また、事故に係る情報共有ということですが、まず、今回の事故の直後、企画政策部長から、部内でこういう事故が起きたことを周知するとともに、改めて安全運転に注意するように周知しております。
そして、職員課も含め総務部からも、安全運転の徹底、そして、公務中の事故については、市民の皆さんの信用を失墜するだけではなくて、事故処理のためにいろいろなことがあることから、慎重な運転に努めなさいということで、庁内の掲示板を通じて注意喚起がなされたところであります。
こういった事故の対応も含めてですけれども、事故防止のために必要なことを庁内で共有していくことが非常に大事だと考えております。

高橋君:政策推進課に限ったことではないですけれども、一般的な事故防止に十分気をつけましょうでは、事故というのは違うパターンで起きると思います。
もちろん車を運転している以上、事故はあり得ると思わなければならないと思います。今回は、議会にこのよう図面もつけて、説明資料を出していただいたのですけれども、せめてこのくらいの情報は職員の中で共有していただきたいと思いますが、そういうことは市役所の内部でできているのか、確認させてください。

政策推進課長:こういった図面を含めた事故対応の共有ということですが、この図面がそのまま電子掲示板に掲示された記憶はありませんけれども、こういった委員会資料という形では全庁的に共有されているものですので、見ることはできる状態にあります。
その周知方法などにつきましては、総務部ともよく相談してみたいと思います。

高橋君:私自身もよく車を運転するのですけれども、いろいろな交通事故のニュースを見ながら、自分のこととして、自分の運転はきちんとできているかということを見直すきっかけにもしています。
そういうことは大事だと思いますので、事故防止のために、やれることはしっかりと職員間で対応していただければと思います。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの行政改革推進計画の取組状況についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

政策推進課長:行政改革推進計画の取組状況について御報告いたします。
まず、お手元の別冊資料1江別市行政改革推進計画(2019年度から2023年度)を御覧ください。
こちらは、令和元年度からスタートしている行政改革推進計画になります。
御覧いただいている別冊資料1の4ページをお開きください。
こちらは現計画による取組項目の一覧で、左側の白い部分2列が行政改革大綱に基づき設定した基本目標と取組方針で、右側のグレーに色づけされている部分が行政改革推進計画に基づく取組項目となります。
別冊資料1の5ページ以降につきましては、各取組項目の内容や指標などを記載しておりますので、後ほど御参照いただければと思います。
次に、同じく別冊資料1の1ページを御覧ください。
ここでは、3つの基本目標の進捗を図るための成果指標を記載しております。
2022年度の概要を申し上げますと、基本目標1の1と2で初期値を上回るとともに、基本目標3の1連結実質赤字比率については、赤字はなく、そして、2実質公債費比率についても、目標とする18%を下回っている状況となっております。
続きまして、本編資料の2ページをお開きください。
A3判の資料ですが、江別市行政改革推進計画におきまして取組項目ごとに設定している指標について、その進捗状況を一覧にしたものでございます。
江別市行政改革推進計画では、先ほど説明した3つの基本目標の指標を達成するために、この一覧に記載した23の取組項目を進めることとしております。
次に、これらの取組項目の詳細について、特に変化の大きいものなどについて御説明させていただきますので、資料の3ページをお開きください。
まず、基本目標1市民参加と協働による行政運営についてです。
(1)情報共有の推進の取組項目は、双方向性を意識した情報共有の推進で、SNSの活用やオープンデータ等を通じて市と市民双方向の情報共有を推進するものであります。
3つある指標のうち、指標1SNS等広報媒体(フェイスブック等)のフォロワー数については、LINE公式アカウントの本格運用によりまして、昨年度よりも大きく増加しております。
また、指標3出前講座開催回数については、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きを見せたことで、コロナ禍前の水準を若干上回る開催回数となりました。
引き続き、資料の4ページの下段を御覧ください。
(3)協働に取り組む人づくりの取組項目は、協働に対する意識の醸成で、地域イベントへの若手職員の派遣や協働を担う各種団体等への支援を通じて、市職員や市民の協働に対する意識を醸成するという内容です。
指標である協働によるまちづくりが進んでいると思う市民割合は、初期値は上回ったものの、前年度の数値を下回る結果となっております。
続きまして、資料の6ページを御覧ください。
基本目標2意識と能力の高い職員による柔軟な行政運営のうち、(3)職員のワーク・ライフ・バランスの確保の取組項目1は、職員の仕事・子育て・女性活躍推進に関する行動計画の推進で、職員のワーク・ライフ・バランスが図られるよう努めるというものです。
2つある指標のうち、指標1育児休業取得率については、ガイドブックの作成や対象職員への案内などにより、男性職員の取得率が52.8%となりまして、目標の13%を大きく上回る結果となりました。
続きまして、資料の8ページの中段を御覧ください。
(7)災害対応力の高い職員の育成と組織づくりの取組項目は、職員の災害対応能力の向上で、計画期間内に全職員が訓練を経験するように努め、組織としての災害対応力の向上を図るというものでございます。
成果指標の職員の訓練参加率については、令和3年度との比較では、15.8%ほど伸びておりますが、令和2年度から令和3年度にかけて、新型コロナウイルス感染症の影響により訓練の中止や規模の縮小をしたことから、これまでを累計した参加者数の割合は52.7%となっております。
次に、資料の9ページを御覧ください。
基本目標3健全な財政と行政サービスの向上を両立させた行政運営になります。
(1)財源の確保の中段の取組項目2ふるさと納税の推進など財源確保に向けた取組の指標1ふるさと納税の収納額は、返礼品の登録数増加などによりまして、最終目標値を超える結果となっております。
資料の10ページを御覧ください。
ページの中段になりますが、(3)業務分析による事務等の簡素化の取組項目である事務事業評価による事務改善等については、指標1まちづくり政策に係る成果指標の目標達成割合は、59ある成果指標のうち、達成できたのが42項目で71.2%と、目標値である100%を下回る結果となっております。
以上です。

委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

髙柳君:頂いた資料の中から、市民参加と協働による行政運営の情報共有の推進について幾つかお伺いいたします。
江別市の公式LINEは、大変使いやすいと好評を頂いているのですけれども、このLINE単体の登録者数は江別市で何人いるのか、分かれば教えてください。

政策推進課長:LINEの登録者数ということですけれども、広報広聴課から数値をもらっておりまして、江別市の公式LINEは、10月2日現在で1万3,513人と聞いております。

髙柳君:1万3,513人というたくさんの方に登録いただいていて、実際に使っている方も、使いやすいからこんなに人数が増えていると思いますし、私も使っています。ごみの日を教えていただいたり、本当に使いやすいと思います。
その上でお伺いしたいのですけれども、情報共有の推進ということを目的に、出前講座も実施していることは存じておりますが、具体的な内容を改めて確認させてください。
この出前講座の開催の方式、内容や場所など、今、分かる範囲で構いませんので、教えてください。

政策推進課長:出前講座の申込みの仕方といったことかと思いますけれども、出前講座は生活環境部市民生活課が所管しておりまして、ホームページ等に一覧が出ておりますので、そこから講座のメニューを選んでいただいて、内容、日程等を担当課に確認して申し込んでいただく、基本的には希望日の3週間前までの申込みということで聞いております。

髙柳君:出前講座については、申込みを頂いてから、それに対していろいろと講座をやっていただける方式であることを理解しました。
情報共有の推進というのを目的に据えて、その取組の一つとして出前講座もあると思うのですけれども、講座の申込みに当たっては、例えば、市役所の1階で申し込むのではなく、通りかかった方にいろいろ周知するとか、そういう方法というのは取られているのですか。申込み方式ではなく、SNSによる周知の取組などの方法があると思いますけれども、こちらからのアクションというのは何かされているのですか。

政策推進課長:所管課から聞いている話と申込みのパンフレット等を確認する限りにおいては、例えば、市役所本庁舎の1階などで何かを宣伝するというよりは、こういったメニューがありますので、まとまった人数がいれば、そこに出向いていって講座を行いますというようなものを、出前講座と呼んでいるという状況かと思います。

髙柳君:今、御説明いただきましたように、現状は、申込みがあったものに対して出向いていくという形で、こちらから常にどこかでアクションがあるというわけではないというふうに理解したのですけれども、今後、そういうふうなことをやっていこうという議論があるのか、考え方を教えてください。

政策推進課長:出前講座そのものの実施方法ではないですが、例えば、市がやっております事業や市政に関することであれば、各所管が適宜地域に出向いて説明会等を行うことも多々ありますので、そういったところとの組合せになっていくのかと考えております。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

高橋君:資料の10ページ、基本目標3健全な財政と行政サービスの向上を両立させた行政運営ということで、長期的視点に立った公共施設の在り方の検討と書かれているのですが、本来であれば、公共施設等総合管理計画のところでお話しすべきことだとは思うのですけれども、例えば、午前中の郷土資料館の様子を拝見しても、建物自体、外側を含めて、十分にメンテナンスがされていないです。郷土資料館にかかわらず、ほかの施設もそうですけれども、日頃からのメンテナンスによって長持ちさせることができるはずなのに、それが十分予算化されていないと思うことがあります。
この公共施設等総合管理計画によって、施設の統廃合を考えるだけではなくて、使える施設を長持ちさせるという視点も必要だと思いますけれども、そういう点については庁内で認識が持たれているのかどうか。ふだんからメンテナンスに予算をかけるという風土といいますか、あるものを大切に使うということが十分に共有されているのかというところに疑問を感じるものですから、企画政策部にお伺いするのは申し訳ないですけれども、行政評価をするに当たって、何か聞いていることがあればお聞かせください。

政策推進課長:資料の10ページ上段の公共施設等総合管理計画に基づく施設計画の策定という項目に関しての御質疑かと思います。
公共施設等総合管理計画というものは、公共インフラの長期的な管理計画ということで、学校、公民館といった建物だけではなくて、上下水道やごみ処理、橋梁などを、いかに長寿命化して使っていくのか、延命化するのか、あるいは、高橋委員から御質疑のありました統廃合など、どういったことを進めていくのがよいのかということで、全体的な方向性を概括的に記載している計画になっております。
こういったものに基づいて、それぞれの施設所管課が、個別計画の中で、施設ごとにどのように対応していくかを決めていくものになっております。
学校なども含めまして、既に長寿命化計画などが策定されているものもあろうかと思いますけれども、そういった個別計画をつくっていく一つのインセンティブといいますか、優位になる部分、個別計画をつくることで、起債や補助金などが有利な扱いを受けられるということもありますので、そういった要請も含めながら、それぞれ所管の中で優先順位をつけて個別計画をつくっていくという中身になっております。
長持ちさせる風土については、正直なところどの程度浸透しているのかというのはお答えできないのですけれども、こういったインフラを長持ちさせる、あるいは、統廃合する、もしくは、延命化していく、メンテナンスしていくといったことについては、この総合管理計画の中で全庁的に周知をされているものと考えております。

高橋君:議会としても、施設の管理については、随分前から何度か先進自治体を調査したことがありますけれども、技術的な面で能力のある方が目配りしながら、日頃のメンテナンスをしっかり伝えていくというようなことを行われているかと思います。当市も、財政が限られた中でやりくりしなければならないと思いますので、その辺はよろしくお願いいたします。
もう1点、資料の11ページの業務分析による事務等の簡素化の中で、3庁内文書の電子化に関して、タブレット端末等の導入という項目があります。
前から気になっていたのですけれども、議会におけるタブレット端末の導入に向けた動きを踏まえて検討するというふうになっているのですが、市の職員の皆さんは、タブレット端末を使わなくても、ノートパソコン等の機器を使っていらっしゃるかと思うので、議会がタブレット端末を導入したからといって、必ずしも行政がタブレット端末を使わなければならないかといったら、それこそ場面に応じてどちらが便利かということだと思います。その点を十分に理解した上で検討していると受け取っていいのか、確認させていただきます。

政策推進課長:タブレット端末の導入のところですけれども、実績値を踏まえた令和5年度の取組内容や令和4年の取組状況というところで、議会におけるタブレット端末の導入に向けた動きとか、議会におけるそういった動きを注視するというような表現がなされております。確かに、いろいろ検討されていると思いますけれども、議会におけるタブレット端末の使い方やその動きを注視させていただいているのは事実です。
一方で、タブレット端末の利用の仕方、文書の持ち運びといった目的だけではなくて、例えば、画像を撮って送るなどいろいろな使い方もあろうかと思います。また、総務部では、文書の電子化以外のタブレット端末の活用場面も含めて検討していると聞いておりますので、そのように御理解いただければと思います。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

干場君:資料10ページ、業務分析による事務等の簡素化の事務事業評価による事務改善等についてお伺いを致します。
江別市の現状で言えば、監査報告でも、最小の経費で最大の効果、スクラップ・アンド・ビルドなどということが何年も継続的に指摘を受けているところだと思います。この辺の実効性がある事業の見直しの手応えといいますか、もちろんセーフティーネット関連の事業は必要ですし、場合によっては広げていかなければならないものもあると認識しております。一方で、その見直しというものは、行政内部でしかできないという議論もあるかと思いますけれども、内部での進捗状況はどのように判断されているのか、お伺いします。

政策推進課長:事務事業評価による事務改善がどのような感じで進んでいるのかというような趣旨かと理解しました。
事務事業評価自体は、システムとしてずっとやってきておりまして、その内容については、外部評価という形で外からも見ていただいて、一定の質を保っているというような状況にあります。
先ほど、スクラップ・アンド・ビルドとか最小の経費で最大の効果というようなお話がありましたが、事務事業に対する議論というものは、外部評価のシステムを取り入れながら、成果が出ているもの、成果が出ていないものであっても、先ほどセーフティーネットという話がありましたけれども、継続したほうがいいというものもございますし、あるいは、ほかと統合したほうがいいのではないかといったものなど、いろいろあると思います。事務事業として今後どういう形がいいかというのは、常に考えていく必要があると思っております。
現行の状況ですけれども、こうした事務事業評価に加えて、例年、予算要求の前段では、事業ヒアリング、理事者ヒアリングなども実施し、事業の在り方については庁内的に検討しておりますし、もちろん予算要求後におきましては、いわゆる理事者査定という中で毎年の予算編成をやっている状況もありますので、そのような状況で進めているというふうに御理解いただければと思います。

干場君:行政としては、今、御説明があったような形で頑張っているということだと思います。
外部というところでは、江別市行政改革推進委員会での議論もあるかと思いますけれども、度々傍聴もさせていただいております。過去の外部評価とは雰囲気が全く違いますし、所掌事項も若干違うのかもしれませんけれども、市長も代わり、来年度から新しい総合計画がスタートするに当たっては、財政とこの辺りの関係性は非常に重要なポイントになってくると思いますので、これまで以上に事業の見直しをしっかり行っていかなければならないと思います。
現行では、取り立てて新たな手法を用いるということではなく、これまでのやり方を継続していくというような解釈でよろしいのか、その点についてお伺いします。

政策推進課長:今ほど外部評価のお話もありましたけれども、江別市行政改革推進審議会で外部評価を行っておりまして、外部評価の方針ということでは、内部評価の質を向上させることを基本としながらも、必要に応じて事業の改善を求めていくことも想定した評価になっております。
現行の仕組みを維持していくのかということですけれども、現行の仕組みを維持しつつ、外部評価の報告書の作成や公表のタイミングを早めるなどして、翌年度の事業の取組に反映させていくというような工夫を行いながら、行政としても、外部評価の結果も含めて、生かしていくように努めていきたいと考えております。

干場君:了解いたしました。
ただ、事業というのは私たち市民が支払った税金で行っているものですから、市民目線ということが非常に大事だと思っております。これまで何度も申し上げましたが、過去の外部評価というのは、非常に手厳しい御指摘を受けていて、なるほどと思った点が多々あったのです。
ですので、今後は、そういう識見を持ち、自分の財布から出ているものだという感覚でやり取りできるような場面があるほうが、ほかの事業への可能性、もしくは、さらなる事業の充実にもつながると思いますので、今後、いろいろな検討をしていただくことを期待したいと思います。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、ウの江別市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画の素案についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

都市計画課長:資料13ページ、江別市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画の素案について御報告いたします。
両計画の改定等につきましては、令和4年2月10日開催の総務文教常任委員会において改定方針を御報告させていただいた以降、各会派から選出いただいた市議会議員や学識経験者等で構成する江別市都市計画審議会において審議が行われてきたところであり、このたび計画素案が完成しましたので、報告するものでございます。
1概要ですが、江別市都市計画マスタープランは、将来の市街地規模や土地利用、都市施設、都市計画事業の方針など、今後の都市づくりの方向性を定める計画でございます。
また、江別市立地適正化計画は、都市機能や居住を誘導する区域を定めるなどにより、江別市都市計画マスタープランで進めるコンパクトなまちづくりの具体化を図る計画でございます。
江別市都市計画マスタープラン、江別市立地適正化計画は、ともに関連性が高いため、令和6年度の開始に向け、江別市都市計画審議会、具体的には検討部会である江別市都市計画マスタープラン等小委員会における一体的な議論により、改定と策定作業を進めているところでございます。
2経過ですが、令和3年10月に将来のまちづくりに関する市民アンケート調査を行い、令和4年2月には、江別市都市計画審議会へ策定の諮問を行うとともに、江別市都市計画マスタープランの改定方針を決定しました。
また、7月には、専門的見地から集中的に議論を行うため、江別市都市計画審議会委員から選出された委員で構成する江別市都市計画マスタープラン等小委員会を設置しております。
以降、令和5年7月まで計6回の議論を重ね、8月には、地域別意見交換会を、江別、野幌、大麻・文京台、豊幌の4地域で開催し、参加された65名の市民の皆様から両計画の骨子に対する御意見を頂き、10月5日の第7回江別市都市計画マスタープラン等小委員会において計画素案の承認を頂き、さらに11月2日には、江別市都市計画審議会へ報告したところであります。
それでは、3都市計画マスタープランの素案について、主な内容を御説明します。
別冊2をお取り願います。
それでは、別冊2の3ページを御覧ください。
まず、計画の位置づけですが、江別市都市計画マスタープランと上位計画である第7次江別市総合計画や関連計画との関係性を示しており、第7次江別市総合計画の策定や各関連計画の改定との整合性を図りながら改定作業を進めてきております。
別冊2の4ページを御覧願います。
計画期間は、令和15年度までの10年としております。
別冊2の20ページを御覧願います。
本計画が目指す将来都市像を、総合計画で掲げている、幸せが未来へつづくまちえべつとし、別冊2の21ページの都市づくりの基本目標を、駅周辺を拠点とする江別版コンパクトなまちづくりをはじめ、優位性を生かした経済の発展、次ページをお開き願いますが、災害に屈しない都市づくり、住みよい都市づくり、環境に優しい都市づくりといった5項目としております。
次に、別冊2の28ページからの第4章では、29ページの拠点、次のページの住宅地、幹線道路沿道地、1枚めくっていただいて、工業地・商業業務地、市街地周辺部の5つの用途に係る土地利用の方針について記載しております。
次に、別冊2の53ページを御覧願います。
第5章地域別構想では、江別、野幌、大麻・文京台、豊幌、農村地域の5地域についての地域づくりの方針を示しております。
まず、別冊2の57ページを御覧ください。
ここでは、江別地域について記載しております。
地域づくりの目標について、目標1は、JR江別駅周辺を意識したもの、目標2は、インターチェンジなど交通環境の優位性を意識したもの、目標3は、川に囲まれたエリアであるため、防災を意識したものとして設定しております。
次に、別冊2の65ページを御覧願います。
65ページは、野幌地域であり、目標1は、JR野幌駅周辺を意識したもの、目標2は、中心市街地と周辺住宅地の連携・住みよい環境を意識したもの、目標3は、アクセス性などの優位性を生かした産業振興への土地利用を意識したものとして設定しております。
次に、別冊2の73ページを御覧願います。
73ページは、大麻・文京台地域であり、目標1は、大麻・文京台の特性を生かした住環境の育成を意識したもの、目標2は、JR大麻駅周辺を意識したもの、目標3は、西インターチェンジなどの交通環境を生かした土地利用を意識したものとなっております。
次に、別冊2の81ページを御覧願います。
81ページは、豊幌地域であり、目標1は、防災、目標2は、自然や農村環境を生かした住環境、目標3は、地域の実情を踏まえたJR豊幌駅周辺を意識したものとなっております。
続きまして、別冊2の89ページを御覧願います。
89ページは、農村地域であり、目標1は、都市型農業の振興、目標2は、都市と農村の交流に資する土地利用、目標3は、インターチェンジなどの地域資源を生かした土地利用を意識したものとなっております。
以上が都市計画マスタープランの素案の説明になります。
続きまして、4立地適正化計画の素案の主な内容について御説明いたします。
別冊3をお取り願います。
まずは、別冊3の2ページを御覧願います。
1-2では、立地適正化計画の定義を記載しており、下から3行目になりますが、コンパクトなまちづくりを進めるために、都市機能誘導区域や居住誘導区域などを設定し、都市機能や居住の緩やかな誘導やエリアを結ぶ公共交通ネットワークの再構築により、持続可能なまちづくりを推進する指針のことであります。
次ページの1-4計画の位置づけでございますが、コンパクトなまちづくりの具体化を図る計画であるため、先ほど御説明した都市計画マスタープランの一部の位置づけとしております。
次ページの1-5でございますが、計画の目標年次は、令和15年度としており、10年計画となっております。
次に、別冊3の27ページを御覧願います。
ここで、都市づくりの方針につきましては、江別市都市計画マスタープランの基本目標と連動した4項目を設定しております。
1つ目の都市機能の面では、都市拠点を中心とするコンパクトな都市空間の形成、次の居住の面では、人口密度低下の抑制を図る住環境、次の公共交通の面では、公共交通ネットワークの維持・改善、最後に、防災の面では、高い防災力による安全性を意識しております。
次に、別冊3の57ページを御覧願います。
57ページの居住誘導区域について御説明いたします。
居住誘導区域とは、居住を誘導する区域のことで、将来人口や人口密度、各種利便施設や公共交通網の配置、災害リスクなどを踏まえて設定しており、図のとおり、現在の住宅地とほぼ同一の区域としております。
次に、別冊3の66ページを御覧願います。
都市機能誘導区域について御説明します。
都市機能誘導区域とは、住みやすさを維持するための生活サービス施設を誘導する区域のことで、JR駅近傍や用途地域の配置などの利便性、既存都市機能施設の立地状況、未利用地などの将来的な活用、災害リスク等を踏まえ、図6-5のとおり、JR駅周辺や国道12号沿道を中心に設定しております。
続く、隣の67ページにつきましては、居住誘導区域と都市機能誘導区域を合わせた図となります。
青色で囲まれた部分が居住誘導区域、さらにその中の赤色で囲まれた部分が都市機能誘導区域となります。
続きまして、別冊3の70ページを御覧願います。
誘導施設の配置についての考え方ですが、表7-1のとおり、都市機能誘導区域には、複合機能、行政機能など、(1)から(7)の機能を設定しております。
誘導施設の種類は、国の基準において定められておりますが、(1)複合機能は、71ページに記載のとおり、多機能が複合する機能として、江別市が独自に設定したものでございます。
続きまして、別冊3の92ページを御覧ください。
ここでは、都市機能誘導区域、居住誘導区域における土地利用の際の届出制度について記載しており、計画策定後に届出制度の運用を図るものでございます。
最後に、別冊3の96ページから97ページにかけては、都市づくりの方針の各目標値を記載しております。
以上が江別市立地適正化計画の素案の説明になります。
それでは、資料の13ページに戻りまして、5今後の予定でございますが、11月20日からパブリックコメントを実施し、令和6年1月の第8回江別市都市計画マスタープラン等小委員会、2月の江別市都市計画審議会における答申を経て、3月に両計画の決定を想定しているところでございます。
以上です。

委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

髙柳君:この江別市都市計画マスタープランは、持続可能な江別市であるために大切な計画であると思いますけれども、計画の策定に当たって、近隣市町村との協議の場や意見交換の場などは設けられていたのか、教えてください。

都市計画課長:江別市都市計画マスタープランの策定に当たりましては、別冊2の3ページの1-3の計画の位置づけというところに、この都市計画マスタープランの上位計画には、第7次江別市総合計画と書かれていますが、その左側に、札幌圏都市計画区域の整備、開発及び保全の方針というものがありまして、これは、江別市、札幌市、北広島市、石狩市、小樽市の5都市で構成される広域都市計画区域の中でつくられている計画書となっておりまして、基本的には、本都市計画マスタープランは、これに基づいて策定するとともに、これらについて、きちんとの整合性が図られているかということに関しては、北海道との協議の中で進めているところでございます。

髙柳君:江別市都市計画マスタープランの策定においては、今までも様々な協議の場があったと思うのですけれども、その中には近隣市町村との協議の場があったということですか。

都市計画課長:これを策定する上で、近隣都市と直接的なやり取りというものはございませんが、先ほど御説明した北海道の計画の中では、各都市が集まって議論を深めて策定していくというものなので、その根幹的な計画に関しては、各都市と話し合って決めているものとなってございます。

髙柳君:理解させていただきました。
この策定に当たって、市民の皆様との地域別の意見交換会というものもあったと思います。
私は、豊幌地区の意見交換会にお邪魔させていただいたのですが、その際、江別市都市計画マスタープランの基本目標3の防災の観点で、豊幌地区の市民の皆様からは、どういう災害を想定するかにもよりますけれども、江別市外に避難したほうがいい場合もあるので、広域的に近隣の市町村との連携、協議をしていただきたいという声もあったと思います。
今後は、そういう声も十分に取り入れて、この計画が進んでいくというふうに考えてよろしいのか教えてください。

都市計画課長:地域別意見交換会に関しては、豊幌地区をはじめ、ほかの地区でもいろいろな御意見がありまして、中には今回のこの計画書を超えるような近隣都市との話合いといったものもありました。
今言われた豊幌地区の避難につきましては、計画を策定するに当たり防災担当と話をしている中では、隣の都市に避難というよりも、家族と会うタイミングなどを考えると、基本的には市内が合理的であろうという意見もありながらも、そういうことも十分考えられるという御意見も頂いておりますので、そういったものに関しては、今後、御意見としてお伝えしているという状況でございます。

髙柳君:今ほどの御説明も理解させていただきました。
根幹的には、北海道の計画や札幌市の計画とよく協議し、連携しながら進めていくということで理解したのですけれども、豊幌地区の皆様からの声にもありますように、江別市としても、当別町や岩見沢市など近隣の市町村と広域的に連携していくことを、積極的に考えて進めていただけるようお願い申し上げます。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。

高橋君:都市計画に関しては、各会派から江別市都市計画審議委員が出ておりまして、さらに私自身が委員なので、この場所で質疑するのは大変恐縮ですけれども、審議会という場所で聞きにくかった細かいことについて伺わせていただきたいと思います。
江別市都市計画マスタープランの59ページ、地域別構想の中の江別地域について、上下水道施設に関する記載がほかの地域と違って、街路事業に伴う下水道整備などを行うことで、衛生的な生活環境の確保と河川などの水質保全に努めますと書かれていることが、何か特別なことがあったのでしたかとお伺いしたときに、道道札幌北広島環状線の工事の際に、現在、下水と雨水の合流区域になっているところで、分流化することを考えているというような説明があったかと思います。
なかなかない機会ですので、そういうところを捉えてそうした対策を取るというのは、すごく画期的なことかというふうにお聞きしていたのですけれども、これはどのくらいの範囲でやろうとしているのかについて、水道部のほうで何か考えがあるのか、その辺りを把握されていたらお聞きします。

都市計画課長:道道札幌北広島環状線の下水道整備のエリアにつきましては、別冊2の61ページの図面を見ていただきたいと思います。
今回、江別市都市計画マスタープランで新たに整備を位置づけしているものは、国道275号から上の道道札幌北広島環状線と書かれているところですけれども、豊平川から南に下っていって、国道12号をさらに南のほうに行きまして、工業団地を通って、最後には5丁目通りにつながっていくという道路が、今、道道として計画している路線でございます。
街路事業に合わせた下水道整備のエリアにつきましては、青色でくくられている工業団地の市街化区域のエリアのみを街路事業という形でやりまして、その中で下水道を計画しているというところでございます。
ただ、延長など具体的なものに関しては、今、水道部のほうで北海道等と協議していると聞いております。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、企画政策部所管事項を終結いたします。
総務部入室のため、暫時休憩いたします。(14:39)

委員長(徳田君):委員会を再開いたします。(14:40)
3総務部所管事項、(1)報告事項、アの令和5年度工事契約状況(11月2日現在)についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

契約管財課長:令和5年度工事契約の11月2日現在の状況につきまして御報告いたします。
当委員会には、契約管財課所管の工事契約状況につきまして御報告をしているところであります。
資料の1ページを御覧願います。
今年度分を上段に、昨年度分を下段に、比較する形で表にしております。
まず、今年度の工事予定額に対する11月2日現在の契約状況でありますが、土木工事につきましては45件、16億9,213万9,680円で、契約率は99.7%となっております。
また、建築工事では42件、14億5,324万2,307円で、契約率は99.5%となっており、土木・建築工事を合わせました全体では87件、31億4,538万1,987円で、契約率は99.6%となっております。
次に、資料の2ページを御覧願います。
1工事当たり130万円を超える契約状況を土木工事、建築工事に区分いたしまして、工事名、予定価格、契約金額、落札率、工期、請負業者名をそれぞれ記載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。
以上です。

委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの本庁舎建設に係る基本計画についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

庁舎耐震化担当参事:本庁舎建設に係る基本計画について御報告いたします。
本件につきましては、8月24日開催の当委員会にて御報告させていただいたところですが、本日は、その後の進捗について御報告するものであります。
お手元の資料の3ページをお開き願います。
1検討経過ですが、令和5年9月26日付で、第2回本庁舎等の整備に係る庁内検討委員会を書面開催にて実施しており、集約対象庁舎、延べ床面積の目標値ほかについて意見聴取を行っております。
10月10日には、第1回江別市本庁舎建設基本計画検討委員会を開催し、江別市本庁舎建設基本構想で定めた5つの基本方針の1つである環境に配慮した庁舎について協議を行ったところであり、現庁舎に使用されている木材などの再利用に関することや、新たな植栽については地元の木や苗を極力使う配慮が必要などの御意見を頂いたところであります。
次に、10月11日、12日の2日間、市民ワークショップを開催しました。
参加人数は17名であり、市民サービス機能、市民活動機能、建物配置ほかについて検討を行い、ICTなどの先端技術を活用した手続の簡素化や自由に利用できるコワーキングスーペースがあったらよいなどの御意見を頂きました。
10月18日には、本庁舎の耐震化が未実施の北海道内9市で構成する本庁舎整備に係る起債制度創設を要望する会として、起債制度の期間延長や拡充についての要望書を総務省に提出したところであります。
11月7日には、第3回本庁舎等の整備に係る庁内検討委員会を開催し、集約対象庁舎、延床面積の目標値ほかについて協議を行い、引き続き検討を進めることとしたものであります。
今週、2日前となる11月14日には、第2回江別市本庁舎建設基本計画検討委員会を開催し、基本構想で定めた5つの基本方針のうち、利用しやすく親しまれる庁舎、江別らしさをPRできる庁舎について協議し、御意見を頂いたところであります。
次に、2スケジュールにつきましては、前回報告と大きな変更はありませんが、引き続き本庁舎等の整備に係る庁内検討委員会及び江別市本庁舎建設基本計画検討委員会で検討を行い、来年2月頃までに基本計画の素案をまとめ、その後、市民説明会や意見公募の結果を踏まえ、令和6年6月までに基本計画を策定するよう進めてまいりたいと考えており、当委員会にも、適宜、その進捗を御報告させていただきたいと考えております。
以上です。

委員長(徳田君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

干場君:本庁舎等の整備に係る庁内検討委員会は職員で構成されていると思いますけれども、ここには女性職員も入っているという理解でよろしいかどうか、教えてください。

庁舎耐震化担当参事:庁内検討委員会の構成委員は、副市長を委員長と致しまして、各部の部長職が委員になっておりますので、女性職員はおりません。

干場君:もっと以前には、女性職員が関わった場面もあったと記憶しています。確かに、今言った構成ですと、部長職に女性はいませんから、全員男性ということになると思いますけれども、正直言ってバランスが悪いような気がします。
何らかの形で女性職員が入っているのが自然だと思いますけれども、本庁舎等の整備に係る庁内検討委員会のメンバーを構成するに当たって、最低限の配慮として必要ではないかと思いますが、基本的に部長職以上ということですから、その辺は全く考慮することもなかったということでしょうか。

庁舎耐震化担当参事:御指摘のとおり、男女の割合というところはあまり考えていなかったのですけれども、当初の予定どおり、副市長と各部の部長ということで考えました。

総務部調整監:本庁舎等の整備に係る庁内検討委員会の構成メンバーについては、参事から御説明したとおりですけれども、部内には女性も多くおりますので、各部の部長職は、そういった意見も吸い上げる中で本庁舎等の整備に係る庁内検討委員会に来ております。
また、江別市本庁舎建設基本計画検討委員会は、公募も含めて定員15名でやっておりますけれども、その中には女性委員が5名ということで、女性に限らず、様々な多様性への配慮といった部分を含めて御意見を頂戴しておりますので、検討に当たっては、そういったことも考慮しながら進めてまいりたいと考えてございます。

干場君:今後に向けて、今は、男女以外にもいろいろな性別意識を持っておられる方もいるかと思いますので、部長職はそれを反映した意識を持って参加されていると思いますけれども、現場にメンバーとして入る入らないでは、議論の内容というのは違うと思いますので、今後こういった機会があるときには、そのあたりを考慮していただきたいと思います。
もう1点、市民から見た求める庁舎の在り方、イメージというのはいろいろあると思いますけれども、現在、職員の皆さんが仕事をしている上で必要と感じているスペース、一般的な受付業務などだけではなく、今行っている様々な行政サービスを提供する上で、必要だと感じていることもあるのではないかと思っています。
建てつけ上の余裕があるかどうかということもありますので、実現しないかもしれないけれども、現在行っている行政サービスに必要なスペースについて、職員が理想とするような機能の意見聴取みたいなことの議論があるのかをお伺いします。

庁舎耐震化担当参事:今、計画している行政サービスにつきましては、既存の行政サービスのほかに、所管から新たな行政サービスなどの提案も募りながら、実現するかどうかは分からないですけれども、そういったサービスについても、内部で検討しながら考えていきたいと思っております。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、(2)第4回定例会予定案件、アの契約締結の議決変更(環境クリーンセンター延命化工事請負契約)についてを議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

契約管財課長:第4回定例会に提案を予定しております契約締結の議決変更について御説明申し上げます。
資料の4ページを御覧願います。
1対象工事名は、令和4年6月14日に議決を頂きました環境クリーンセンター延命化工事です。
2変更の理由でありますが、同工事については、資材の高騰及び労務単価の上昇に伴い、契約条項に基づき契約金額を変更する必要が生じたことから、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、第4回定例会に提案しようとするものであります。
3変更の内容及び4変更仮契約日についてでありますが、協議及び内容の審査の結果、契約金額については、1億525万3,500円を増額し、34億525万3,500円で、去る10月24日に、JFE環境テクノロジー株式会社と仮契約を締結しております。
なお、参考として、5に原契約内容を記載しておりますので、御参照願います。
以上です。

委員長(徳田君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの契約締結の議決変更(江別太南大通り整備工事請負契約)についてを議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

契約管財課長:第4回定例会に提案を予定しております契約締結の議決変更について御説明申し上げます。
資料の5ページを御覧願います。
1対象工事は、令和5年6月2日に議決を頂きました江別太南大通り整備工事です。
2変更の理由でありますが、同工事については、当初、概数で発注していた工事数量の確定等に伴い、契約金額を変更する必要が生じたことから、条例の規定により、第4回定例会に提案しようとするものであります。
3変更の内容及び4変更仮契約日についてでありますが、協議及び内容の審査の結果、契約金額については、673万2,000円を減額し、2億7,266万8,000円で、去る10月27日に、協和八光建設株式会社を代表者とする協和八光・のっぽろ実業・山崎特定建設工事共同企業体と仮契約を締結しております。
なお、参考として、5に原契約内容を記載しておりますので、御参照願います。
以上です。

委員長(徳田君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

三吉君:1点確認ですけれども、今の御時世、減るというのが珍しいと思いますが、数量を概算で計算していたものが確定して、工事数量が減ったという捉え方でよかったでしょうか。

契約管財課長:委員のおっしゃるとおり、当初、設計で概数で発注していたものが、最終的な確認で確定した際に、数量が減額になったということで、今回の変更契約で減額することになりました。

委員長(徳田君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、ウのその他について、説明を求めます。

総務部長:第4回定例会の予定案件につきましては、ただいま御説明しましたほか、人事案件を予定しております。
総務部所管としましては、公平委員会委員の選任について、議会の同意をお願いすることとなりますので、よろしくお願いいたします。
以上です。

委員長(徳田君):各委員におかれましては、ただいま説明のありましたとおり、お含み置き願います。
これをもって、総務部所管事項を終結いたします。
総務部退室のため、暫時休憩いたします。(14:58)

※ 休憩中に、第4回定例会の委員長報告の有無について協議

委員長(徳田君):委員会を再開いたします。(15:05)
次に、4第4回定例会の委員長報告の有無については、先進地行政調査結果について報告することと確認してよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
なお、案文については、正副委員長に御一任いただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
最後に、5その他について、事務局からございませんか。

議事係長:総務文教常任委員会の所管に係る陳情の提出がありましたので、審査方法等について御協議いただくため、写しを配付し、提出経過等を説明してよろしいでしょうか。

委員長(徳田君):委員の皆様、事務局の説明のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
それでは、配付願います。

議事係長:ただいま配付いたしました陳情につきまして御説明いたします。
道立自然公園野幌森林公園内の江別市道の「歩道」化を求める陳情書は、11月9日にフォーラム野幌の森の五十嵐敏文さん外1名が来庁され、直接受理したものでございます。
本陳情は、正式には議会運営委員会で諮った後、第4回定例会に上程され、総務文教常任委員会に付託となる見込みですが、議会運営に関する申合せの請願及び陳情に関する取扱いに基づきまして、付託後直ちに審査に入れるよう、審査資料や審査方法について協議をお願いするものでございます。
以上です。

委員長(徳田君):事務局より説明を頂きましたので、審査方法等について協議いたしたいと思います。
暫時休憩いたします。(15:08)

※ 休憩中に、陳情の審査方法について協議

委員長(徳田君):委員会を再開いたします。(15:19)
休憩中に協議いたしましたとおり、道立自然公園野幌森林公園内の江別市道の「歩道」化を求める陳情書の審査方法については、1つ目、過去に行われた意見交換会の状況・内容が分かる資料、これは提出可能であれば御提出を頂くということ、2つ目、道路の状況が図解で分かるような資料、3つ目、前回同様の形で、交通量調査の結果について、4つ目、関係者証、通行に必要な許可証の発行状況が分かる資料、この4点の資料を求めて審査を進めることとしてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
その他について、各委員からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(15:20)