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総合計画特別委員会 令和5年10月16日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年7月13日更新

​(開会前)

※ 日程確認
※ 審査要領の説明及び効率的な審査の協力依頼

(開 会)

委員長(芳賀君):ただいまから、総合計画特別委員会を開会いたします。(10:01)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
企画政策部入室のため、暫時休憩いたします。(10:01)

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(10:02)
1付託案件の審査、(1)議案第75号 えべつ未来づくりビジョン(第7次江別市総合計画)の基本的な構想部分についてを議題と致します。
初めに、本編資料及び第1章初めにを議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

企画政策部長:私から、議案第75号 えべつ未来づくりビジョン(第7次江別市総合計画)の基本的な構想部分について御説明申し上げます。
今回、御提案申し上げました第7次江別市総合計画の基本的な構想部分につきましては、現行の第6次江別市総合計画が令和5年度をもって終了することから、次期の第7次江別市総合計画を策定するものであります。
今回、御審議いただく総合計画でありますが、江別市が目指す10年後のまちの姿として、基本理念や将来都市像などを定め、それを実現するためのまちづくりの方向性を示すものであります。
本計画の策定に当たっては、新型コロナウイルスの感染状況が予断を許さない中、多くの市民の皆様に御協力を頂きながら、様々な取組を行い、そこで得られた御意見を踏まえ、全庁的な協力体制の下、計画案を作成し、江別市行政審議会で審議いただくなどの作業を進めてきたところであります。
こうした過程を経てつくり上げました本計画につきまして、限られた期間ではありますが、御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。
それでは、詳細につきましては、担当参事から御説明いたします。

総合計画・総合戦略担当参事:引き続き、私から御説明申し上げます。
本編資料の1ページを御覧願います。
1ページ及び2ページは、去る9月29日開催の第3回定例会で御説明した提案理由であり、記載のとおりでございます。
本編資料の3ページを御覧願います。
次に、計画の体系についてでありますが、えべつ未来づくりビジョン(第7次江別市総合計画)、いわゆる7次総計は、えべつまちづくり未来構想とえべつ未来戦略の2本柱で構成することとしております。
また、総合計画の策定根拠は、江別市自治基本条例でありますが、議会の議決については、江別市総合計画の策定等を議会の議決事件とする条例に基づくものであり、第2条において、総合計画の基本的な構想部分につき、議会の議決を経るものとされております。
この規定に基づく総合計画の策定は、現行の6次総計が初めてでありましたが、この際に、同条例に基づく議決対象となる基本的な構想部分について整理したところでございます。
この考え方に基づきまして、7次総計も同様の整理を行い、上の図の左に記載のえべつまちづくり未来構想のうち、第2章を基本的な構想部分に位置づけ、この部分について議会提案を行ったところであります。
一方、7次総計は、上の図のとおり、えべつまちづくり未来構想、いわゆる構想及びえべつ未来戦略、いわゆる戦略の2本柱で構成するため、議案の審査に当たっては、基本的な構想部分だけではなく、全体像をお示しして説明する必要があることから、構想の第1章及び第2章を別冊資料1にまとめたほか、各関係部局が出席して審査いただく第3章を別冊資料2に、また、戦略については、別冊資料3にまとめたところであります。
そのほか、参考資料として、7次総計の案を策定するに当たり、様々な取組を行ってきたところであり、その取組内容などを示した資料を提出しておりますので、御参照いただければと存じます。
そして、本日は、主に、基本的な構想部分を含む別冊資料1について、御説明申し上げてまいりたいと存じます。
本日は、この別冊資料1を主に説明してまいりますので、お手数ではございますが、このファイルから別冊資料1を外して御覧いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、別冊資料1の表紙を御覧いただきたいと存じますが、初めに、表紙の下の米印に記載しておりますとおり、この冊子で使用している写真・図のほか、ページデザインは、製本する際に変更及び加工することを予定しております。
1枚おめくりください。
総合計画は、内容の充実に努めるのはもちろんでありますが、これまで市民の皆さんの目に触れる機会がどれほどあったかについての問題意識を持ちまして、一人でも多くの市民の皆さんに御覧いただけるような構成や見せ方にすることも大きな課題に位置づけまして、検討を進めてまいりました。
その結果、まず、冒頭で、総合計画の将来都市像、幸せが未来へつづくまちえべつを見開きページでアピールするレイアウトにしたいと考えております。
なお、この見開きページには、現在、子供のイラストが並んでおりますが、総合計画を製本する際には、赤文字で記載のとおり、子育て応援のまち・えべつInstagramフォトキャンペーンに投稿された子供たちの実際の写真を掲載したいと考えております。
これにより、市のほかの事業との連携を図りながら、子供たちのあふれる笑顔とともに、将来都市像を紹介することができるのではないかと考えております。
もう1枚ページをおめくりください。
こちらも見開きページとして、総合計画の全体の体系を掲載しております。
これは、これまで各自治体の総合計画を参考に見てみますと、ページを読み進めなければ計画の体系が見えない構成になっているものが多かったため、初めに全体の体系と構成を示すことによって、より分かりやすい計画になるのではないかと考えたところでございます。
もう1枚ページをおめくりください。
こちらは、目次でございます。
7次総計は、章立てで構成することとし、第1章はじめにでは、江別市の概要と強みを記載することと致します。
1枚ページをおめくりください。
1ページ及び2ページでは、第1章の中で示す江別市の概要として、歴史、気象、自然、立地、産業について掲載しており、地図なども活用しながら示すことと致します。
次に、別冊資料1の3ページと4ページを御覧願います。
この見開きページでは、江別市の強みを示すことと致します。
これは、これまでの市民参加の取組である、えべつの未来づくりミーティングや江別市行政審議会で頂いた多くの御意見を基に掲載することとしたものであります。
具体的には、江別市の強みとして、すばらしい資源や魅力が数多くあるため、これを総合計画の中でも分かりやすく、市内外の皆さんにPRするべきであるとの御意見を頂いたところでございます。
この御意見を受けて、資料に記載のとおり、子供や若者が多いまち、共生社会への取組が進むまち、また、充実した交通アクセス、大自然、北海道遺産にも認定されている江別のれんが、そして、江別が誇る農業に関する代表的な農作物などについて、市民の皆様や江別市行政審議会での御意見を踏まえ、また、市の担当部局の協力も得ながら、可能な限り分かりやすい表現となるように努めました。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対する質疑ですが、2つに分けてお受けしたいと思います。
初めに、本編資料について質疑ございませんか。(なし)
次に、第1章について質疑ございませんか。

長田君:私から、まちづくりの基本理念の考え方についてお伺いしたいと思います。
現総合計画では、4つの柱を立てて計画が進められていると思いますけれども、今回、基本理念が5つに発展されたということで、4つから5つになった経緯や現計画との比較についてお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:御質疑いただいたのは、別冊資料1の表紙から2枚ページをめくった体系図に関する質疑かと思いますが、今回、まちづくり基本理念を5つ掲げておりまして、後ほど第2章のところで少し詳しく説明したいと思いますけれども、基本的に今回7次総計の策定に当たっては、現行の6次総計を参考としながら基本理念をつくり上げることとしました。これまで市民参加の取組、アンケート調査ですとかえべつの未来づくりミーティングなど、様々な市民参加の取組を行ってきましたので、その市民参加の取組で頂いた御意見を踏まえながら、全庁的に協議を重ねて、この基本理念をつくり上げたところでございます。

長田君:市民の皆様の意見を反映した結果、このような5つの柱という形で整理をされたということで、理解いたしました。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

干場君:第1章はじめにの1ページのところの表現についてお伺いしたいと思います。
(1)歴史の中段以降に歴史の説明があると思いますけれども、江別市自治基本条例をつくるときに、この辺の表現ですごく議論がありました。
つまり、江別市は、アイヌの方、屯田兵の方、北越殖民社の方、様々な方々によって現在があるということで、その表現についていろいろな議論があったかと思いますが、それによって、江別市自治基本条例では、前文を、屯田兵らがみたいな表現に変えて合意をしたという経緯があるのですけれども、この辺のところの表現について、そういった経緯も踏まえて、お考えがあればお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:別冊資料1の1ページの(1)歴史に関するところでございますが、実は、ここは6次総計とほぼ同じ文章となっておりまして、今、干場委員から御指摘いただいたその経過、詳細については把握しておりませんので、この文言については、経緯も含めて確認をしたいと思います。

干場君:その辺確認をしていただいて、御判断いただければと思います。
了解いたしました。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

岡君:別冊資料の3ページ、4ページの江別市の強みのところで1点お伺いしたいと思います。
3ページの3段目、道内2番目にパートナーシップ宣言制度を導入といった部分ですけれども、性的マイノリティーの方が暮らしやすい社会を目指すということや、そういう政策を打っていくということについては、どんどんやっていただきたいと思ってはいるのですが、江別市の強みというところに、これがどういう意味合いで出てきているのか、ほかの強みとの兼ね合いで毛色が違うと思って、質疑をさせていただきたいと思います。
私が思うに、例えば、行政サイドとして、江別市というのは、性的マイノリティーの方に非常に理解のあるまちであり、それが強みだということをおっしゃりたいのか、もしくは、市民の間でそういった機運があるまちだということなのか、どういう趣旨のことをここで書きたいと思ってるのか、お伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:この江別市の強みについて、今回掲載することにした経緯を御説明したいと思います。
この江別市の強み自体は、今回、私のほうでは、当初入れる予定をしておりませんでした。
ただ、えべつの未来づくりミーティングでの市民の御意見や江別市行政審議会などにおいて、市民の方、市外の方も含めて、知らない江別市の魅力というのは結構多くあるだろう、そういったものは、市勢要覧といったものだけではなくて、総合計画でもしっかりと情報発信していくべきだろうという御意見を受けて掲載することにしたものです。
その際の作業については、全庁的な協力を得ながら進めてまいりまして、江別市パートナーシップ宣誓制度の導入については、担当部局からも御意見を頂いて掲載することにしました。
これについては、これから共生社会の実現に向けて、江別市としてもしっかりと取り組んでいく必要があり、その第一歩としての制度導入であることからも、総合計画に掲載すべきと判断したところでございます。

岡君:経緯については了解いたしました。
思いとしては、ほかの強みは、データというか、数字で表れているようなところで、誰もが見たら分かると思いますが、これについては、行政として今後頑張っていきたいという、その思いの部分も入った上で強みに書いた、こういった理解でよろしいでしょうか、改めて確認します。

総合計画・総合戦略担当参事:委員が御案内のとおりでよろしいかと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

干場君:今の岡委員の質疑に対する関連ですが、今回の江別市パートナーシップ宣誓制度というのは、北海道内で最初に制度を導入したのは札幌市ですけれども、札幌市には盛り込まれていない部分もあって、今後の共生社会に向けた先進的な宣誓制度だというふうに思っています。
そこまでここに書くことがどうかというのはあるのですが、江別市がこれから目指そうとしている内容を考えれば、少し触れていただくこともポイントかと思っていますけれども、その辺について担当課の考えをお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:江別市の強みについて各項目を掲げておりますが、どこまで詳細に書くかというのは、江別市パートナーシップ宣誓制度に限らず、ほかの項目についても熟慮したところです。
ほかの項目とのバランスなどもございますので、この分量でとどめておきたいと考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

猪股君:江別市パートナーシップ宣誓制度に関連して、共生社会の実現の一つとして、強みとして記載したということだったのですけれども、共生社会というとかなり広い意味合いを含むと考えますので、江別市の考える共生社会がどういったものであって、その中でパートナーシップがこういう位置づけだというようなところまで御説明してください。

総合計画・総合戦略担当参事:今回、江別市の強みに入れたきっかけというのは、市民アンケート調査やえべつの未来づくりミーティング、江別市行政審議会などで、例えば、子供が多いですとか、交通アクセスがいいとか、自然が豊かといった御意見を様々頂いて、それをしっかりと盛り込むというのが基本的な考えです。
全庁的な検討の結果、江別市パートナーシップ宣誓制度を入れ込もうということになったわけですが、共生社会の中では、江別市パートナーシップ宣誓制度だけではなくて、国籍や性別などいろいろ入ってくると思いますけれども、今、江別市が先進的に取り組む北海道内で2番目に導入したことを誇り、PRすべきことだろうということで入れているもので、具体的な取組については、各個別計画などで定めながら進めていくものと考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、第2章えべつまちづくり未来構想を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

総合計画・総合戦略担当参事:それでは、第2章について御説明申し上げます。
初めに、別冊資料1の目次を御覧いただきたいと存じます。
右側のページに記載しております第2章えべつまちづくり未来構想の構成でありますが、1江別市総合計画についてでは、計画策定の目的、構成、期間及び策定する上で大切にしたことを記載しております。
次に、2まちづくりの主な課題では、現状を踏まえた7つの課題を掲げております。
次に、3めざすまちの姿では、まちづくりの基本理念や将来都市像のほか、将来人口の考え方、都市づくりの方向性を記載しております。
最後に、4まちづくり政策一覧では、具体的な取組の方向性を示すまちづくり政策を一覧で記載しております。
別冊資料1の5ページを御覧願います。
順に概要を説明してまいりますが、1江別市総合計画についての(1)計画を策定する目的であります。現在は、不安定な社会経済状況の中にあって、近い将来を見通すことも非常に難しい時代でありますが、みんなで力を合わせて、これまでの意識や行動を、時につつましく、時に力強く変えていくことで、住みよいまち江別を守っていくことができると考えます。
この住みよいまちを守り、このまちに暮らす、みんなの幸せがいつまでも続くよう、市民と行政の協働により、未来の江別市に希望を持って描いた7次総計の下、新たな時代を歩んでいくとしております。
次に、(2)計画の構成と期間でありますが、総合計画は、えべつまちづくり未来構想とえべつ未来戦略の2本柱で構成し、構想の期間は10年間、戦略の期間は5年間としております。
なお、別冊資料1の6ページには、計画の体系及びPDCAサイクルの図を、7ページには、計画期間に関する記載と図を示しております。
別冊資料1の8ページを御覧願います。
次に、(3)策定する上で大切にしたことでありますが、こちらは、計画の策定作業を開始する際に作成した策定方針の基本的な考え方であり、1つ目に、分かりやすい計画にすること、2つ目に、市民の皆さんの声を取り入れた計画にすること、3つ目に、未来に希望が持てる計画にすること、4つ目に、持続可能なまちづくりを行う計画にすることを掲げております。
別冊資料1の9ページ及び10ページを御覧願います。
今ほど申し上げた大切にしたことの1つに、市民の皆さんの声を取り入れた計画にすることを掲げておりますが、江別市自治基本条例において、総合計画の策定に当たっては、市民意見を反映させるため、必要な情報提供に努め、市民参加を積極的に進めることとされているため、市民参加の取組をはじめ、策定状況の情報発信を行ってまいりました。
9ページに記載のとおり、市民アンケート調査などを行い、できるだけ多くの声を集めたほか、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受ける中、検討を重ねて企画した少人数のグループと江別市の未来を語り合うえべつの未来づくりミーティングでは、30グループ、延べ160人の皆さんから、いろいろな立場の声をお聞きいたしました。
また、10ページになりますが、このミーティングには、江別市の未来を担う市の若手職員も参加して意見交換を行ったところであり、各グループの皆様からも高評価を頂いたところでございます。
そして、様々な御意見を基に、市職員が一丸となって計画を形づくってまいりました。
また、計画案は、江別市行政審議会で御審議いただいたほか、審議会答申後の素案に係る意見公募や市民説明会などを経て、このたびの案を完成させたところであります。
別冊資料1の11ページを御覧願います。
2まちづくりの主な課題でありますが、現行の6次総計では、江別市を取り巻く社会動向と現状について述べる構成としておりましたけれども、次期の7次総計では、現状や問題などの背景に加え、江別市における課題を示す構成と致しました。
順に概要を説明してまいりますが、1点目は、人口減少対策であります。
江別市の人口は、平成17年をピークに減少し続ける中、令和2年には人口増加に転じましたが、今後は、人口減少の大きな流れの中で、江別市も人口が減少していく推計結果となっております。
人口減少は、労働力の不足をはじめ、地域経済の縮小などの様々な問題を次第に大きくさせていくことから、江別市の強みや特色、魅力などを生かしながら、人口減少対策を行う必要があるとしております。
別冊資料1の12ページに移りますが、2点目は、まちの経済活性化であります。
地域経済は、現在、国際情勢の変化による影響を大きく受ける中、明るい兆しはいまだに見えておりません。
そのような中でも、まちの経済を活性化させるための取組を行っていくことが重要であり、市内企業や各種団体と連携しながら、地域資源を有効活用して、江別市の強みを生かした企業誘致などを行う必要があるとしております。
3点目は、デジタル技術の活用であります。
国は、現在、全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会を目指して、デジタルの力を活用した取組を行う方針を打ち出しております。
江別市でも、人口減少下において、暮らしの質を下げることなく、また、人と人とのつながりを大切にしながら、みんながデジタル化の便利さを感じることができるまちづくりを行う必要があるとしております。
別冊資料1の13ページに移りますが、4点目は、脱炭素・循環型社会への対応であります。
世界的に深刻な問題となっている地球温暖化や気候変動などへの対策は、全ての国、全ての地域で取り組まなければならないものとなっております。
江別市においても、身近な自然から道立自然公園野幌森林公園のような大自然まで、次の世代に引き継いでいくための意識と取組の実践が必要であるとしております。
5点目は、地域のつながりづくりでございます。
地域におけるつながりは、ライフスタイルの多様化や高齢化に伴う地域活動の担い手不足などによって弱まっており、この状況が、孤立のほか、子供や高齢者を狙った犯罪を引き起こすなど、大きな社会問題になっております。
江別市においても、この状況を重要なことと捉え、いつまでもこのまちで、安全に、安心して住み続けられるよう、地域のつながりの重要性を再認識して、幅広い世代が、見守り、支え合い、助け合うためのつながりを築き上げることが必要であるとしております。
別冊資料1の14ページに移りますが、6点目は、共生社会への対応であります。
現在は、性別や年齢、国籍、障がいの有無、性的指向・性自認など、それぞれ異なる多様性を理解して、受け入れることが求められており、また、みんなが尊重され、認め合う社会の実現が重要とされております。
江別市では、これまでも共生社会の形成に向けて取り組んでおりますが、今後も、まちづくりの基本となる協働の視点に加えて、様々な分野において、多様な主体が、ありのままで、誰もが生き生きと暮らせる社会を目指して取り組む必要があるとしております。
7点目は、持続可能な行財政運営であります。
地方行政は、人口減少や少子高齢化が進む中、多様化・複雑化する様々な課題に対応する健全な行財政運営が求められているほか、他自治体などとの連携により、広域的な課題解決に向けた取組の重要性が高まっております。
江別市でも、全国的に見込まれる地方行政の課題と同様の課題が想定されているため、事業の見直しを行いながら、人口減少対策や企業誘致などを積極的に行い、市税収入の確保に努める必要があります。
また、市職員の人材育成にもさらに力を入れるほか、他自治体などと連携を図り、安定した行財政運営を行う必要があるとしております。
以上がまちづくりの主な課題であります。
別冊資料1の15ページを御覧願います。
次に、3目指すまちの姿でありますが、目指すまちの姿は、江別市が暮らしやすく、魅力あるまちであり続けるために、まちづくりの基本理念や将来都市像のほか、将来人口の考え方や都市づくりの方向性を示すものであります。
(1)まちづくりの基本理念でありますが、5つの理念を掲げて、まちづくりを進めていきたいと考えております。
初めに、1いつまでも元気なまちでありますが、まちづくりの源は、人と経済の元気にあると考えました。
全ての人と経済が元気でいられるよう、福祉や医療の充実をはじめ、文化やスポーツなどの生涯を通じて取り組める活動を盛り上げ、健康と心の豊かさを保つとともに、地域経済を支える産業の活性化に取り組み、誰もが健康でにぎわいのあるまちを目指すとしております。
次に、2みんなで支え合う安心なまちは、今後、さらに少子高齢化や人口減少の進行が見込まれるため、これまで以上に重要な理念として位置づける必要があると考えたものであります。
みんなが手を取り合って安心して暮らせるよう、人と人とのつながりを大切にするとともに、地域防災力の向上に取り組み、安全で安心な生活を送ることができるまちを目指すとしております。
次に、3子どもの笑顔があふれるまちは、次期の総合計画でも、子供や子育て世代にとって住みよいまちを目指して、子供に関する理念を掲げる必要があると考えました。
また、現行の6次総計の基本理念である子育て応援のまちというフレーズから、子供が主役であると感じていただけるようなフレーズにしたいと考えました。
いつまでも子供が笑顔でいられるよう、安心して産み育てられる環境を整えるとともに、子供が生き生きと学べる環境づくりに取り組み、健やかに成長するまちを目指すとしております。
次に、4自然とともに生きるまちは、これまでの総合計画でも、江別市が有する豊かな自然と触れ合い、大切にすることについて掲げておりますが、これまでの理念に加えて、これからは、地球環境を見据えた取組も重要と考えました。
人と自然が共に生きることができるよう、道立自然公園野幌森林公園や石狩川などの身近に感じられる豊かで美しい自然を守るとともに、地球環境に配慮した取組を行い、環境に優しいまちを目指すとしております。
最後に、5新しい時代に挑戦するまちは、社会経済の大きな変革期にあっても、行政として的確に対応していく必要があると考えました。
社会や経済が変化する中でも、住みやすいまちであり続けられるよう、デジタル技術を活用した取組を行うなど、新たな分野に挑戦するとともに、市民、企業、行政が一体となって、新しい価値を創造するまちを目指すとしております。
以上が5つのまちづくりの基本理念でございます。
別冊資料1の16ページに移りますが、これらのまちづくりの基本理念を基にまちづくりを進めていくことによって実現を目指す(2)将来都市像は、幸せが未来へつづくまちえべつと致しました。
江別市は、これから本格的な少子高齢・人口減少が進み、社会経済が大きく変化する中でも、住みやすく、魅力的なまちであり続けるため、まちづくりの基本理念に基づき、江別市に関わる全ての人が幸せを実感し、その幸せが未来へ続くまちづくりを進めていくとしております。
別冊資料1の17ページを御覧願います。
次に、(3)将来人口の考え方でありますが、直近の令和2年国勢調査結果では、江別市は人口12万人を維持しましたが、7次総計の期間が終了する令和15年度には、約10万9,000人となり、1万人以上が減少する推計結果となっております。
また、高齢化はさらに進み、総人口に占める65歳以上の割合である高齢化率では、令和2年の30.7%が、令和15年には37.1%と、6.4ポイント、人数にして約4,000人増加する見込みでございます。
このような状況であっても、まちの活力を保ち、人口減少を和らげるための取組を行っていく必要があります。
そのため、将来を担う子育て世代などの若い方々に、江別市を選んでいただけるような取組を行いながら、今、江別市内で活躍されている方が年齢を重ねても安心して住み続けられる住みよいまちづくりを行い、7次総計が終了する令和15年度において、この推計を上回る人口を目指すことと致します。
別冊資料1の18ページを御覧願います。
次に、(4)都市づくりの方向性でありますが、この項目は、7次総計と計画期間を同じくする現在策定中の都市計画マスタープランとの連動を図るための項目であり、今後は、土地利用や施設整備に関する都市づくりについても、人口減少を見据えて、機能的・効率的に進めていく必要があります。
1駅周辺を拠点とする集約型都市づくりでは、将来に向けてコンパクトなまちづくりを進め、持続可能な都市運営を行うほか、2優位性を生かした都市づくりでは、冒頭でも述べたような、市の強みを生かした土地利用や基盤整備などを行い、さらに住みよく、魅力的なまちを目指すとしております。
以上が7次総計において目指すまちの姿であります。
別冊資料1の19ページを御覧願います。
4まちづくり政策一覧でありますが、19ページから21ページまでは、これまで御説明申し上げた目指すまちの姿などに基づいてまちづくりを進めていくため、具体的に分野別の9つの政策と26の取組の基本方針、そして、94に及ぶ具体的施策を定めました。
こちらでは一覧をお示ししておりますが、別冊資料2では、9つのまちづくり政策の詳細を示しており、その説明については、各担当部局が出席して審査いただく中で行ってまいりたいと存じます。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対する質疑ですが、4つに分けてお受けしたいと思います。
初めに、1江別市総合計画について質疑ございませんか。

岡君:別冊資料1の5ページ、6ページに関連してお伺いをしたいと思います。
全体的な政策体系という話になりますけれども、基本的に7次総計も6次総計を踏襲した形でやられるというふうに認識をしております。
現在の基本的な大枠に政策というものがあって、取組の基本方針があって、具体的施策があって、最終的には事務事業にひもづいていくといったような体系だと思いますけれども、若干変更はあったにせよ、私も議員になる前の時代ですから、はっきりと認識しているわけではないのですが、5次総計の時代からこういう大きな体系で進められてきたというふうに認識をしております。
現状、政策と取組の基本方針と事務事業ごとに成果指標というのが設定されていて、これに関連して、部ごとに施策の展開方針、部の担当ごとに事務事業評価表を、基本的には年2回作成いただいていると思うので、この全体の政策体系というのは、7次総計でも踏襲していくという理解でよろしいか、お伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:ただいま岡委員から御案内のありましたとおり、6次総計を踏襲して7次総計を策定しておりますので、政策、取組の基本方針、そして、具体的施策の流れで進めてまいりたいと考えております。

岡君:この政策体系で長くやってきて、我々が慣れているところもあると思いますが、改めて7次総計に入る段階で、政策体系自体の全体的な評価といいますか、どういうところが課題と考えられているかなど、取りまとめ担当の参事になりますけれども、何かそういった考えがあればお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:6次総計については、本年2月に6次総計の検証を行いまして、総務文教常任委員会に報告をしたところでございます。
そのときに岡委員から御指摘いただいたこともありますが、6次総計をどう評価、総括するのかというのは、政策や取組の基本方針でそれぞれ指標を掲げておりますけれども、それの達成、未達成、丸かバツかだけで判断するのがいいのかどうかというのは課題として認識しております。
6次総計は10年間の計画でございますので、成果指標のマル・バツだけをもって、何%の達成なので6次総計はうまくいきましたではなくて、総体的にこの10年間何があって、こういう取組をして、こういう課題があるけれども、こういう評価をしましたということが必要かと思っております。
令和5年度で6次総計は終わりますが、現在、具体的にどう評価するかというところまでは決まっておりませんので、そこが一つの課題だと認識しております。
これをしっかりと考えて6次総計を総括するとともに、これを7次総計にも生かしながら進めていくことが課題であると認識しております。

岡君:その点については了解いたしましたが、私がイメージしている全体的な評価というのは、政策体系自体のつくり方にどういう問題があるかという問題意識です。
私が長年やってきて、なかなか難しいと思っている部分は、我々も悪いと思いますけれども、最終的な事務事業に焦点が当てられて、事務事業の細かいところだけの議論になっています。
本来、政策というのは、目的と具体的手段の組合せがあって、事務事業というのはその中の予算の割り振りで、毛色が違うものなので、本来は、何が目的で、それに対してどういった具体的手段を取らなければいけないかという政策の体系を我々が議論して、これはあまりうまくいかなかったから取り替えようとか、そういったことをもう少し議論していかなければいけないし、そういったことができるような体系や評価というのが必要ではないか、私としてはそういう問題意識を持っているのですけれども、その点、担当としてどんなふうに考えられているか、お伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:政策体系の考え方でございますが、基本的には、この総合計画の体系は、政策、取組の基本方針、具体的施策としております。この政策と取組の基本方針に着目して毎年評価を行っておりまして、これから決算審査も頂くことになりますが、事務事業評価表の提出に合わせて、各部が作成する政策、取組の基本方針ごとの成果の進捗状況や評価なども提出しております。基本的には、政策、取組の基本方針の段階では、計画と評価を毎年行って、市民の皆様に公表しているところでございますので、基本的な考え方としては、流れには乗っていると思っております。

岡君:質疑の内容を理解いただいていたかどうか怪しいところかと思いますが、私としては、取組の基本方針や具体的な施策、最終的には事務事業になりますけれども、ひもづいてる事務事業が本当にそのやり方でいいのかどうかということを、もう少し上の本来の目的から見てどうなのだといったところを評価していくような体系が必要ではないかという問題意識を持っておりますので、そういったことも考えてほしいという要望にしておきたいと思います。
もう1点の課題として、職員の皆様と話をしていると、評価をすることの業務負担といいますか、事務事業評価表を書くのが大変みたいなお話もごくたまにお伺いすることがあります。事務事業評価表がない時代から見ると、これがあるなしでは我々の市全体の取組に対する理解というのも全く違ってくると思いますから、これがないというのは考えられなくなっていると思います。
一方、基本的には、年2回アップデートしていただければいいだけの話なので、そこまで評価することの事務負担が多いのかということも疑問に思うところですが、取りまとめる担当としては、その部分をどのように考えているかお伺いをします。

総合計画・総合戦略担当参事:事務事業評価表に関しましては、今後、特段やめることは考えておりませんし、自分が所管する事務事業をしっかりと市民の皆様に説明をして、どういう進捗管理を行っていくのか、どういう評価をしているのかということを説明するツールになるので、これは非常に重要なものだと考えております。
昨今、新型コロナウイルスなどの影響で、国の交付金を活用した事務事業なども新たに相当数出てきておりまして、そういった事業なども事務事業評価表をつくるとなって、そこの点は非常に大変だったかと思いますが、冒頭で申し上げましたとおり、事務事業評価表は自分の事業を説明するために必要なものなので、今後も続けていくべきものと考えております。

岡君:確かに、新しい事業が突然たくさん増えると、そこは手間かということは分かりますけれども、これまである事業をアップデートするのがそこまで手間だとは思いませんし、決算審査でもよく言われるのが、事業によって書いている度合いが全然違うということで、簡単にしか書いていないところもあれば、非常に詳しく書いていただいているところもあるということで、委員会で質疑されるようなことは、ある程度書いておかれるというか、そういった点も取りまとめ担当としては御認識いただければと思います。これについても要望と致します。
最後に、1点細かい点になりますけれども、政策、取組の基本方針、具体的施策、事務事業となっているのですが、具体的施策の部分です。
この総合計画には、後のまちづくり政策のところでも書かれていますし、えべつ未来戦略のところでもそれをピックアップしてくるのは分かるのですけれども、予算説明書上には取組の基本方針までが載っていて、具体的施策は載ってこないですし、事務事業評価表にも具体的施策を書く欄はあるのですが、全部空欄になっていまして、現実としてはあまり意識されていない部分があると思っています。その点、どんなふうに考えられているのか、お伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:具体的施策に関する質疑でございますが、まちづくり政策では、政策を具体化させる取組の基本方針を定めて、さらに、この方針は、どのような施策を通じて取り組んでいくのかを分かりやすく示すために、具体的施策というのを設けております。
そして、岡委員が御指摘のとおり、具体的施策には事務事業をひもづけておりません。
その理由でございますが、6次総計以前には、基本構想、基本計画、実施計画のいわゆる3層構造による実施計画に事務事業をひもづけて管理しておりましたけれども、6次総計からは、具体的施策の細かな区分で事務事業をひもづけて固定化しないで、社会経済状況の変化に柔軟に対応することを目的として、取組の基本方針レベルで事務事業を区分することにしたところでございます。
これについては、一つの事務事業で複数の具体的施策に貢献する事業もあるといった考え方に基づくところもございます。
そして、管理・評価につきましても、取組の基本方針以上のレベルで行うということで、6次総計で評価したところでございます。
事務事業評価表のお話でございますが、一方で、前期、後期5年間で重点的、集中的に進めていくえべつ未来戦略では、具体的施策を戦略実現のための手だてに選択して、戦略の中で重点的、集中的に取り組む体系として位置づけておりますので、事務事業評価表には、えべつ未来戦略に関する未来戦略事業と申しますが、このえべつ未来戦略事業については、事務事業評価表の中で具体的な施策を入れ込んで、重点的、集中的に進めていくといった体系にしております。

岡君:結局のところ、えべつ未来戦略に載っているものについては、具体的施策に位置づけているものがかなり意味のあるものになっているのですが、それ以外については、意味がないというのは言い過ぎですけれども、宙に浮いてしまっているというか、ふだんあまり意識しないものになってしまっていて、私が最初に申し上げたような、目的と具体的手段の組合せを検討していくところがうまくいっていない部分ではないかと思うところもありますので、7次総計を進めていくに当たって、その辺も考えて進めていっていただければと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

三吉君:私からは、別冊資料1の8ページですが、策定する上で大切にしたことというところで、分かりやすい計画にすることと書かれているのですけれども、この先10年間の江別市の進むべき方向性について、市民の皆様に分かりやすいということは、分かっていただくということでもあると思います。分かりやすい計画にするためにというところで、策定に当たって特に取り組んだことを教えてください。

総合計画・総合戦略担当参事:7次総計の策定方針の基本的な考え方の一つに、分かりやすい計画にすることを掲げておりますが、今回、市民参加の取組を様々に進めてまいりまして、一番感じたのは、総合計画自体が市民の皆さんに浸透していないこと、認知度が低いことが非常に大きな問題であると考えました。
子供から御高齢の方まで、一人でも多くの方に、まずは手に取ってもらって、読み進めていただけるような、そういった計画にしたいと考えました。
分かりやすいと一口に言っても、いろいろな手だてがあるかと思いますが、デザインはもちろんのこと、文言・表現や内容のボリューム、冊子の字体などに留意しながら、分かりやすく進めていく必要があると考えておりまして、この点に留意しながら策定作業を進めてきたところでございます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

岡君:同じく、別冊資料1の8ページの2ですが、市民の皆さんの声を取り入れた計画にすることということで、コロナ禍ということもあって、なかなか大規模な集会が開けないということで、今回特にえべつの未来づくりミーティングという形で、カテゴリー別に市民の意見を聴くという形でやっていただきまして、これが特徴的なことだったと思います。
担当として、このえべつの未来づくりミーティング自体の評価といいますか、6次総計のときは、広く市民を集めた形で、その中でグループ分けをしたのですけれども、今回の7次統計で取り入れたえべつの未来づくりミーティングの評価についてお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:えべつの未来づくりミーティングの評価についてでありますけれども、今御案内いただきましたとおり、6次総計の40人規模の市民会議で意見をお聞きする取組から、えべつの未来づくりミーティングという少人数のグループを複数設定してお話をお聞きする形にした経過ですが、御承知のとおり新型コロナウイルス感染症が流行していたことによって、大人数が一堂に会していろいろなお話を聞くという取組が非常に困難な状況でありましたので、検討の結果、このような取組を企画して進めてまいりました。
その際には、御案内いただきましたとおり、様々な御意見を取り入れるために、幅広い年代、様々なグループから御意見を頂くために、いろいろなところにお話をして、協力依頼をしながら進めてきたところでございます。
新型コロナウイルスの影響を大きく受けたところではありますが、皆さんから様々な御意見をお聴きすることができましたので、一定程度評価できる取組だったと、担当としては思っております。

岡君:私も、結果報告書などを拝見しまして、いろいろなグループからいろいろな声を聞けているというふうに思います。
一方、この様々なグループというのが、我々から見てもある程度予想がつくようなグループという部分もありますし、参加されている方も、全員とは言いませんけれども、3分の1ぐらいはある程度知っている方といいますか、ある程度日頃から行政とやり取りをされているような方も多かったのではないかというふうに認識をしています。
何が課題かと言いますと、声なき声といいますか、江別市の場合は、それほど政治行政に関心がない方というのも、特に若い世代に多くいらっしゃると思います。
ただ、江別市の未来を決めていくという意味では、そういう方の意見をいかに吸い上げていくかということが、非常に重要ではないかと私などは思っているところです。
単にアンケートなどをやると、今回もそうですけれども、60歳代以上の方が半分以上の回答になってしまって、それが全て悪いと言っているわけではないですし、今回はコロナ禍で致し方ない面があったかと思ってはいます。日頃はそれほど政治行政に関心がないという方の意見を聴く取組、仕掛けというのが将来にわたっても必要になってくると思うのですけれども、その点の考えをお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:今回行いましたえべつの未来づくりミーティングでは、これまで様々な分野で連携してきた関係団体のほかに、これまでまちづくりに対して積極的に声を発してこなかったと思われる層にも、御意見をお聴きしたいと考えたところでございます。今回は30グループで行ってきたところでございますが、その中でも、中学生のグループ、高校生のグループ、大学生のグループ、市内企業に勤める若手従業員の方、また、子育て中のパパ・ママ、そういったグループなどを通してお話をお聞きしてきたところでございます。
今回は、新型コロナウイルスの影響もありまして、一定の制限がある中での取組になりましたが、無関心層、あまり積極的にまちづくりに対して声を発しない方の意見を取り込んでまちづくりを行っていくというのは非常に重要だと思いますので、今後さらに効果的なすべがあれば、積極的に取り組んでいきたいと考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

干場君:今の岡委員の市民の声についてですけれども、私も何度かえべつの未来づくりミーティングの傍聴をさせていただきました。
今年も暑かったですけれども、昨年も大変暑い時期があって、新型コロナウイルス感染症で開けない時期もあって、よくやり切っていただいたなというふうに私は拝見いたしておりました。
そして、若手職員がお一人入る中で、全体的に見ると、職員の皆さんもそうですけれども、個人的にも私は大変参考になったというふうに思っています。
お見かけする方々もいらっしゃいましたけれども、非常にフレッシュな意見もあったりして、制限のある中では、よくやっていただいたという印象を持っています。
ただ、岡委員がおっしゃったように、関心のない方、ないというか、なかなか関心を寄せにくいといいますか、そういう方もこれまでの計画でも、今回も、そうした層はあったかと思うのですけれども、現実的にそういう方を呼び込む手法というのはなかなか難しいという印象を持っております。
重要なことは、声を出したいけれども、出せるきっかけがつかめなかった人たちを、今後この計画を進めていく中で、どういうふうに工夫をしていただくのが大切なのかということが、今回の流れを見ていて感じているところです。
そのためには、まちづくりに大きくも小さくも御協力いただいている自治会、市民団体、任意団体、NPOと、より一層連携していくことが重要だと思っているのですけれども、コロナ禍もあって我々の生活が大きく変わっていく中で、こういった方々との関係性を持つために、今後、計画の中で5年で見直しも図ると思いますが、その辺りを担当課としてどのように捉えているのか伺います。

総合計画・総合戦略担当参事:今回のえべつの未来づくりミーティングでは、少人数でのグループでいろいろとお話をお聞きしてまいりまして、ふだん積極的に声を発していないであろうグループもつくりながら進めてきたところでございますが、御指摘のとおり、あまり積極的に声を発しない方をまちづくりにどう引き込んでいくかというのは非常に大きな課題だと思っております。
これは、先ほど申し上げましたとおり、効果的なすべについては、しっかりと検討しながら取り入れていくべきだと考えております。
また、今回は、単にグループをつくってお話をお聞きするというだけではなくて、江別市のことを知ってもらうために、冒頭で現状についてお話ししたほか、今後、まちづくりの将来を担う若手職員にも参加してもらって、様々な勉強をしてもらえたと思っております。
また、グループの中には、商売をされている方からも、ふだん聞けない話も聞くことができましたし、これまであまり取り組んでこなかった知的障がいをお持ちの当事者の方からも、お話を聞く取組を行ってみました。
知的障がいをお持ちの方は、最終的な市民説明会にもお越しいただいたり、すごく協力をしていただいておりますので、そういったところからも少しずつまちづくり、市民自治に向けて取り組んでいく必要があるものと考えております。

干場君:今回、障がいのある当事者の方が参加したえべつの未来づくりミーティングを傍聴させていただいて非常に強く感じたことですが、今、江別市では、障がい関係の審議会も開催されていますけれども、実のところ、当事者はほとんど参加していません。団体の代表が参加しています。
ですから、今回の企画政策部が挑んだことが、これから自分たちのまちづくりに当事者も参加していくというところにつながるような、この計画から全部局にいろいろな形で反映されていったらいいなと思っておりますので、今回の企画政策部の取組をこれからも進めていただきますよう要望したいと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、2まちづくりの主な課題について質疑ございませんか。

岡君:皆さんもたくさん質疑があると思いますけれども、全体的な話で質疑をさせていただければと思います。
主な課題ということで、別冊資料1の14ページまでに7つ記載されておりまして、もちろん江別市の課題でもあるのですけれども、これは日本のどこであっても課題であって、江別市の課題なのかという話です。
先ほどのえべつの未来づくりミーティングでは、強みや弱みなど非常に面白いものを出していただいていて、強みをより伸ばすとか、弱みを減らすようにするというのが本来ここに書かれるべきことではないかと思います。全体の課題を設定するに当たっての考え方といいますか、まちづくり政策には反映されていますけれども、皆様のいろいろなお声を聞いた結果がこの全体の課題であってもよかったのではないかという印象を持っているのですが、全体としての考えをお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:まちづくりの主な課題の考え方についてでありますが、初めに、総合計画は、まちづくりの方向性を示す計画であるということを考えております。
また、1点目に、国や社会経済状況の変化に応じて、江別市が今後取り組んでいかなければならない課題であることに重きを置いています。
2点目として、あらゆる世代に分かりやすい構成と内容にして簡潔に示したいと考えたこと、3点目に、具体的には個別計画などで取り組んでいくという総合計画の体系にしておりますので、詳細なデータや取組については、個別計画に委ねるといったような考え方の下に、まちづくりの主な課題について作成してきたところでございます。

岡君:話として分かったとは言い難いのですけれども、そういうことだろうということで理解を致しました。
もう一つ、全体的な話で、各項目について江別市の課題ということで書いていただいているのですけれども、これも一般的な記載が多くて、これは江別市の課題ではないと思います。
もう少し江別市独自の人口減少問題について、特に江別市での課題は何だというものを書いていかないと、これは日本の課題で、テレビや新聞が言っていることで、江別市の総合計画ですかと見られるところもあるかと思いますけれども、その点についてお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:江別市の課題についての記載が一般的な記載にとどまっているといった御指摘かと思います。
そういった御指摘もあろうかと思いますが、今回つくった総合計画は、まちづくりの全体の方向性を示すものですので、具体的な取組については個別計画に委ねることとして、詳細なデータや具体的な取組については、そちらのほうで具体的に進めていくといったような体系で考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

吉本君:別冊資料1の12ページの(3)デジタル技術の活用のところで確認させていただきます。
デジタル化というのは、全国的にもそうですし、江別市でもそういうふうに進めなければいけないのは、人口減少だけではなくて、いろいろな条件でもそれは避けられないものだと考えております。
デジタルでいろいろな行政サービスを使ったりする場合、マイナンバーカードの問題があるかと思うのですけれども、委員会の中では、マイナンバーカードというのは強制ではない、任意であるということを確認してきております。ただ、これからの新しい江別市を考えるときに、マイナンバーカードというものをどのように捉えていくのか。市民の皆さんには、今までは、つくりたい方にはお手伝いしますというやり方だったと思いますし、ホームページにもそれは書いてあるのですけれども、今後もそういうふうなスタンスでいくのかどうか、この計画をつくる前提ではどのようにお考えなのか、全体的なことでお伺いをしておきます。

総合計画・総合戦略担当参事:別冊資料1の12ページの(3)デジタル技術の活用に関する質疑かと思いますが、マイナンバー制度を含めまして、様々な課題があることは認識しております。
一方で、人口減少が及ぼす不便をしっかりと補っていくための取組として、デジタル技術の活用というのは、実際に重要な課題として取り組んでいかなければいけないと考えています。
市民参加の取組では、デジタル技術を積極的に活用するべきといったような御意見もあった一方で、デジタル格差に配慮して、人と人とのつながりを大切にしながら進めてほしいという意見もあったところです。
具体的には、例えば、子育てには、人と人との直接の関わりの中でこそ分かるものがあるといった御意見ですとか、御高齢の方からは、高齢者を取り残さないように進めてほしいといったような御意見もありました。
こういったデジタル技術の活用という取組を進めるに当たっては、進めていかなければいけないという考え方をしっかりと市民の皆さんにお示しして、対話しながら、人と人とのつながりを大切にして取り組んでいく分野だと考えております。

吉本君:国は、たくさんの種類のものをマイナンバーカードにひもづけするみたいなことを、既に国会の答弁などで言っていますけれども、それがそのままダイレクトに行うということではないのだと、会議の中でもいろいろな御意見があったのだと思って安心いたしました。
ただ、当面どうなるのかという辺りでは、先ほどお話をさせてもらいましたが、マイナンバーカードの交付は任意であるということを前提にして、つくりたい方で、いろいろと心配な方にお手伝いをするというスタンスであることは変わりないのだと、私はホームページを見ていて思っているのですけれども、その考え方で大丈夫なのか、そういうふうに理解していいのか、その辺りだけお聞きをしておきます。
デジタル化の便利さを感じることができる、それはそうなのです。私は、マイナンバーカードはつくっていませんけれども、いろいろなところでパソコンを使って作業しますので、それは今までと全く違います。ただ、マイナンバーカードはまた別のところになりますし、デジタル化に全てマイナンバーカードが必要だということではもちろんありませんので、サービスによっては全然違いますけれども、江別市も、マイナンバーカードが事実上強制されていくという流れになりはしないかということが心配なものですから、その点を確認させていただきました。

総合計画・総合戦略担当参事:先ほど冒頭で申し上げましたが、マイナンバーカードに関しては様々な課題があると認識しておりまして、今後、国の動向なども注視して、市としての立ち位置をしっかりとしながら進めていくべきものと考えております。総合計画の中で詳細を具体的に書くことはできませんが、デジタル技術の活用という分野の中で、江別市として、しっかりと検討しながら進めていくべきものと考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

干場君:デジタル技術の活用という、このタイトルの表現についてお伺いしたいと思います。
今、吉本委員もおっしゃっていましたが、一つの手だてとして、技術を活用していくことは必要だろうというふうに思っているのですけれども、江別市の課題の最後のくだりで、みんながデジタル化の便利さを感じることのできる、心豊かで住みよいまちづくりを行う必要があると記述されています。
個人的に、技術をもって心豊かというところまで記載するかどうかということに引っかかるところがあって、江別市行政審議会でも、技術がこれから進んでいくことに戸惑いを感じている方が、本当にこの技術が自分たちを幸せにしてくれるのだろうかみたいなことをおっしゃったのです。
あくまでも技術の活用であって、生活の利便性であるということ、それがぴったりと心豊かになる人がいないとは言いませんけれども、技術と心豊かをここでドッキングさせてしまうことに私は違和感を覚えるのですが、この点について補足説明があればお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:この点についても、人口減少というのが背景にあると考えておりまして、人口減少が今後さらに進んでいけば、住みよいまちがなかなか維持できないというような状況が訪れると考えております。今はそうでもないかもしれないですが、これから人口が本当に減少していったときに、デジタル技術をもっと活用しておけばよかったとならないように、市民の方が住みよい、住んでよかった、住み続けたいといったようなまちづくりの一つの手だてとしてのデジタル技術であると考えておりまして、この取組をしっかりと進めていけば、これまでと同じ、また、これまで以上の生活が送れるまちづくりの実現につながると考えて、御意見はあるかもしれませんけれども、心豊かという文言をあえて使ったところでございます。

干場君:どう解釈するかというところだとは思いますけれども、そこまで踏み込む表現を入れるかどうかというのは、私は個人的に疑問を感じているということを申し上げて、終わりたいと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

野村和宏君:7つ目の持続可能な行財政運営というところで、江別市の課題として、様々な社会保障費などはこれからも大きく変わってくると思いますが、それに対応する中身として、事業の見直しなどを行いながら、人口減少対策や企業誘致などを積極的に行い、市税収入の確保に努める必要がありますという文言がありますけれども、ここが市の将来を担っていく上では非常に大きな課題だと思います。
様々な施策、政策を実行していく上で、お金というのはどうしても避けて通れない部分で、たまたま今は赤字などの状況ではないにしても、今後、人口が減ってきて、税収が減る可能性も十分にある中で、逆に、市税や市の収入を増やすという政策、施策が非常に必要になってくる、ここは物すごく力を入れなければいけないところだと思います。
しかし、これを読んでいる限り、企業誘致をして市税収入、企業が本社を置いてくれれば法人税、従業員が増えてくれば住民税という形で、税収としては増える可能性はあると思うのですけれども、そのほかにも様々なことで収入を増やす手段はあると思います。その辺について、ここはもう少し手厚く課題として捉えて、取組を明確化する必要があるのではないかと思います。
後で個別具体的に説明されるのかもしれませんが、今ここだけを見た分では、かなり不足感を覚えたものですから、もし御説明いただけるのであればお聞きします。

総合計画・総合戦略担当参事:別冊資料1の14ページの持続可能な行財政運営の市の今後の取組や方向性についてでありますが、市の財政状況というのは、今後厳しくなっていくことが見通されています。この課題として書くときには、市長も、人にも企業にも選ばれるまちという話をしていますが、人が江別市にいなければならないということと、企業にも江別市に来てもらわないと、このまち自体の持続可能性というのがどんどん低くなってしまうということもあります。その対策について挙げれば、様々にあるのかもしれませんけれども、メインとなる取組については、人口減少対策、企業誘致などと挙げておりまして、そのほか企業誘致などと示しておりますとおり、そのほかの項目も様々ありますので、それは今後、まちづくり政策の具体的な取組の中でもしっかりと検討して進めていくものと考えております。

野村和宏君:いろいろな考え方があると思います。
補足的に申し上げると、人口減少というのは避けて通れない状況だと思います。考え方の指標としては、例えば、江別市という枠の中で考えても、体力がどんどんなくなっていくという発想ではなくて、収入をできるだけ増やすことを考えて、政策にお金を使えるようにする。その上で、見る指標としては、1人当たりGDP、市民1人当たりの生産性を向上させる方向性に持っていくことによって、市の力が落ちないで維持できる可能性があると思います。
具体的にどういうことかというと、工業系であれば、機械化をどんどん進めていくことによって、機械に仕事をしてもらえる。事務系だと、AIなどをどんどん活用することによって、人が減っても、今までと同じだけの仕事ができる環境をつくっていく、そちらのほうに投資していく必要がありますし、そういう企業に対して助成する必要も出てくると思います。
それが未来を考えるときに必要な部分で、避けて通れない課題を何とかしようといっても、その労力は相当なものだと思いますので、それよりも、もう少し先を見た未来志向で、今、体力があるうちにそこに手をつけていくということが必要だと、ここを読んだときに思ったのです。
先々動きあると思いますけれども、考え方として補足させていただきます。もしお考えがあれば、お答えください。

総合計画・総合戦略担当参事:行財政運営に関しては、人口減少対策、企業誘致のほかにも様々あると考えておりまして、今、御指摘いただいたようなAI化やRPAなど、いろいろあろうかと思います。そういった分野は、例えば、デジタル技術の活用、ICT化といったところでしっかりと取り組んでいく必要があると思っていますので、まちづくり政策全体、まちづくり全体で共通認識として取り組んでいくべきものと考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

干場君:持続可能な行財政運営のところでお伺いをしたいと思います。
記載の内容については、これまでどおりといいますか、一般的な内容になっていると思っています。
ただ、野村和宏委員がおっしゃったように、人口が減っていくということにおいては、確実に税収が減っていく中で、これまで市政運営の中での税の使い方、振り向け方といいますか、例えば、庁舎も建てなければならないなど、様々な課題がある中で、自治体の貯金は市民の福祉向上という名の下に拠出をし続けてきました。
前段、計画の目的の中にも、先が読めないといいますか、非常にいろいろなことが起こるかもしれない時代ですと書いているにもかかわらず、この行財政運営のところには、これまでどおりの一般的な記載、つまり、来年度予算では抜本的な見直しをするというようなコメントを市長がされましたが、現実的にこの間ずっと拝見させていただく中で、庁内で牽制する機能がないといいますか、首長がやるといえばやるといった中で、残された財源で、職員の皆さん、我々議会も含めてですけれども、苦慮してきたわけです。
そこのところの自治体の貯金だったり、使い方をどうしていくのかということに至るような内部的な仕組みが必要ではないかと思っていて、そこまで踏み込むような細かい記載がこれ以降の計画の中にあるかというと、そういう記載もありません。
事業の見直しも一般的、企業誘致をするというのも一般的、税収の確保に努めるということも一般的、しかしながら、これまでどおりのやり方で、前段に書いてあるような、予期しないことに対応できるのか、自治体の貯金や庁舎の建築などに対応できるかどうか、これだけの記載では、今後10年間の持続可能な行財政運営としての記載としては少し弱いというふうに私は思っているのです。
先を見越すことはなかなか難しいと思いますけれども、行政内部でどこまでお考えになってこういう記載に至ったのか、改めてお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:持続可能な行財政運営の取組については、御指摘のとおり、具体的な内部の統制などにまで踏み込んで書いているものではありません。
ただ、今後の行財政運営で必ずやらなければいけないことというのは決まっていて、今記載しているとおりでございます。
今後、この10年間のまちづくりの中で、何が起こるか分からないということは皆さん共通認識だと思いますし、その時々に応じてしっかりと対応し、細かな検討を重ねて、具体的に取り組んでいくということは非常に重要だと考えておりますので、この方向性を基に、柔軟に危機感を持って取り組んでいくべきものと考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、3目指すまちの姿について質疑ございませんか。

三吉君:別冊資料1の15ページのまちづくりの基本理念の中に、新しい時代に挑戦するまちとあって、挑戦という言葉がすごく印象に残ったのです。
先ほど吉本委員が質疑された別冊資料1の12ページのデジタル技術の活用には、国の方針を受けとあったのですけれども、今回、目指すまちの姿というところで、デジタル技術を活用した取組など、新しい分野に挑戦するということが書かれていて、これはあくまでも国からの受け身ではなくて、市独自で挑戦していくという意味で捉えていいのかをお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:ただいまの御質疑は、別冊資料1の12ページの(3)デジタル技術の活用において、江別市の課題の1行目で、国の方針を受けと取組の必要性を論じている一方で、別冊資料1の15ページのまちづくりの基本理念の5新しい時代に挑戦するまちでは、積極的にデジタル技術を活用するといったところの考え方かと思います。
基本的に、デジタル技術の活用というのは、国がデジタル田園都市国家構想を令和3年に掲げて、その大号令に基づいて取り組んでいくという方向性が示されたもので、江別市も様々な課題に対応するには、デジタル技術の活用が必要だということで、しっかりと検討していく必要があるということでの課題でございます。
15ページでは、そういった流れの中で、江別市でも、デジタル技術の活用を様々な人とのつながりを重要視しながらもしっかりと取り組んでいきたいと考えております。
まさに、5新しい時代に挑戦するまちという基本理念は、我々庁内検討会議で検討を重ねてつくり上げたものですが、この項目自体は、若手公募職員の中から提案があって、一つずつ上の会議に上げて練り込んでいったもので、これまでのような若手公募職員を入れないで検討していったときには、もしかしたらこの項目はなかったかと思いながら進めてまいりました。江別市行政審議会でも、この挑戦という文言は非常にいいフレーズだというような評価を頂いたところです。

三吉君:私も、この挑戦という言葉はすばらしいと思っております。
先ほど、デジタル化に関しては、国の方針があってということで御説明を頂いたのですが、市独自でも、大学などといろいろな連携をしながら行っていると思います。現実的にはお金も人材もすごくかかるので、ハードルが高いと思ったりするのですけれども、その辺についてお考えがあればお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:今、御案内のとおり、デジタル技術を活用して取組を進めていくには非常に大きな費用がかかります。人、物、金が非常に重要になってくると考えておりますが、今、国が大きな構想を持って進めておりまして、市でも活用しながら取り組んでおります。国のデジタル田園都市国家構想交付金などもしっかりと活用していく必要があると思いますが、ニーズがあって、地域課題を解決するためになるといったところも勘案しながら、積極的に進めていくことになると考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

稲守君:最終的には市民の方に見ていただく形になると思うのですけれども、目指すまちの姿の理念が5つ出ています。これを読ませていただくと、にぎわいのあるまちを目指しますなど、目指します、目指しますとなっています。
一番上だと、経済産業の活性化に取り組みというのですけれども、経済産業は何に取り組むのか、何をどういうふうにしてそれを目指すのかというのがこれを見ても分からないです。
もしかすると、最後のまちづくり政策一覧と、この5つの項目は連動してくるかと思ったのですけれども、その辺はどうでしょうか。

総合計画・総合戦略担当参事:目指すまちの姿の基本的な考え方でありますが、構成としては、5つ掲げているまちづくりの基本理念にのっとって、まちづくりの具体的な施策に取り組んでいくことによって、別冊資料1の16ページにある将来都市像、幸せが未来へつづくまちえべつを実現したいと考えている、理念的なものでございます。
ただし、これをもって、どうやって取り組んでいくかということになろうかと思いますので、それについては、委員が御案内のとおり、別冊資料1の19ページから21ページの具体的なまちづくり政策で取り組んでいくといった構成にしたいと考えております。

稲守君:その部分について、何をどうするのかということを分かりやすくしておくと、市民の人が見たときに、例えば、4自然とともに生きるまちであれば、まちづくり政策1自然・環境が入ってくるとは思いますが、3子どもの笑顔があふれるまちとなると、まちづくり政策6子育て・教育もあるけれども、5都市生活も入ってきたり、4安全・安心も入ってきたりすると思います。
そういったところで、後ろのページとのつながりをもう少し分かるようにしておくと、これを見ていただいた市民の方にも、これをやるためにはこういうことをしていくのだということが分かると思います。
多分、別冊資料1の21ページの具体的施策の先にも行政のいろいろな個別の所管課の動きがあると思うのですけれども、そこまで追うのは市民の皆さんも大変だと思います。大まかなところを見たときに、ここに行くのだというのが分かるような流れがあると、もう少しこの冊子を見た人に通じる部分もあると思いますので、その辺のお考えがあれば教えてください。

総合計画・総合戦略担当参事:まちづくりの基本理念とまちづくり政策の関係性でございますが、基本的には、まちづくりの基本理念をそれぞれのまちづくり政策にひもづけることは考えておりません。
深く関わる政策、イメージしやすい政策というのは恐らくあるかと思いますが、例えば、5新しい時代に挑戦するまちというのは、まさに理念ですので、全ての政策に関わるような基本的な考え方、理念に位置づけております。まちづくりを行っていく上では、この5点の理念をしっかりと留意しながら様々な政策を進めていくといった考えで進めていきたいと思いますが、御案内いただいたとおり、イメージできるようなという観点からいうと、別冊資料1を表紙から2枚めくっていただくと、その体系について載せておりますので、これからデザインを考える際には、少し検討して、より分かりやすいような体系イメージをしていただけるような表記にしたいと考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

野村和宏君:今の稲守委員の質疑に対して、私もこれを全般的に読んでいて、理念だからこうしたいと、こういう必要がありますという文言の流れだと思ったのです。
頭のほうに戻ってしまいますけれども、総合計画のところで、PDCAサイクルで回すとなっています。稲守委員も、もう少し個別具体的な分かりやすい内容があったらとおっしゃっていたのですけれども、PDCAでやるということは、先々は個別に数値化して見える化をする、そして、市民の皆さんには、いつまでにこうしますという具体的な内容で出るということでしょうか。私はそういう解釈をしていたので質疑しなかったのですけれども、そういう理解でよろしいですか。

総合計画・総合戦略担当参事:この総合計画の体系自体は、冒頭で岡委員からも質疑いただきましたとおり、政策、取組の基本方針、具体的施策、そして、事務事業で構成されておりまして、その評価、PDCA自体は、具体的には政策以下のレベルで行っていきたいと考えております。
一方で、総合計画自体をどう評価するか、総括するかというのは課題だと認識しておりますので、今年度で今の6次総計が終わりますから、どう総括するかということも含めて、そこは検討していきたいと思いますが、具体的な評価については、これまで行っている政策以下のPDCAサイクルを通した評価を行っていきたいと考えております。

野村和宏君:PDCAサイクルを使って事業評価をしていくということであれば、政策以下の部分というお話でしたけれども、当然、数値化をしてやっていくことになりますし、数値化するに当たっては、個別の事業に関して仮説を立てて、こういう形にしたいということが出てきて、数値化できないものも当然あると思いますが、数値化できるものについては数値化して、ベースにある実態として物事を動かしていく中に織り込んでいくという理解でいいですか。
要するに、事業ごとに仮説を立てて、この事業はどういうレベルまで持っていきましょうとなります。そのための根拠となる数字を立てて、それを実行していって、中間などで進捗状況を把握した上で先々評価をするという、誰が見ても分かる形の最終的な評価が出せる事業計画になっていくということですか。

総合計画・総合戦略担当参事:そのように考えております。
現時点では、政策、取組の基本方針では、しっかりと現状値や目標値を定めながら進行管理しておりますが、総合計画全体の総括についても、できるだけ分かりやすく、市民の方に御覧いただけるような評価、総括が必要になるものと考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

長田君:私からは、別冊資料1の18ページの(4)都市づくりの方向性について確認させていただきたいと思います。
1駅周辺を拠点とする集約型都市づくりの部分で、一定の機能が集まっているJR駅周辺などの拠点へ計画的に集積し、コンパクトなまちづくりを進めるとあるのですけれども、市内にはJR駅が5つありまして、この5つのJR駅をイメージしているようにも捉えられます。今、まちづくりとなると、江別地区、野幌地区、大麻地区はいろいろな機能が集約されているので、そこを中心にまちづくりが進められていると思っているのですけれども、この拠点としているJR駅のイメージについて、その方向性や関連性も含めて確認させてください。

総合計画・総合戦略担当参事:別冊資料1の18ページの(4)都市づくりの方向性の1の駅周辺を拠点とする駅の考え方でございますが、この都市づくりの方向性という項目自体は、現在策定中の都市計画マスタープランとの連動を強く意識して設けた項目でございます。
結論から申し上げますと、特定のJR駅を指して機能を集約するということをこの中で想定しているものではございません。
今ほど申し上げた都市計画マスタープランは、現在策定作業中でございまして、その中で都市づくりの方向性に関する具体的な検討を行っておりまして、今年度中に策定予定でありますので、今後お示しすることになるものと考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

岡君:別冊資料1の15ページ、16ページのまちづくりの基本理念と将来都市像を絡めたような話になりますけれども、まちづくりの基本理念の部分で、子供が主役という部分をもっと前面に出せないかというような思いを持っております。
基本理念の5つに重みづけはないでしょうし、えべつ未来戦略にも入ってきてはいますが、江別市として、子供が主役というのをもう少し前面に出せないかという思いと、将来都市像の幸せが未来へつづくまちえべつが悪いと言っているわけではないですけれども、何とかこういうところで、次の世代を主役にやっていこうというようなコンセンサスを得られれば、私は、江別市としてすごくいいという思いを持っているのです。
もちろん多様な方々の多様な意見があって難しいという思いもあるのですが、基本理念の中での重みづけや、特に子供が主役という部分をもう少し前に出せないのかについて、考えをお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:まちづくりの基本理念とえべつ未来戦略に位置づけている子供の関係性ですが、7次総計の策定自体は、まず、別冊資料1にありますえべつまちづくり未来構想から開始しました。
その過程で、6次総計の基本理念の子育て応援のまちという基本理念が、保護者目線のフレーズに立っているといったことから、子供がどうあってほしいかという目線を変えたフレーズにしてはどうかということで、若手職員などとの検討で出たものです。その結果、子どもの笑顔があふれるまちというまちづくりの基本理念をつくりました。
さらに、えべつ未来戦略は、重点的、集中的に取り組むという性質のものでございますので、この子どもの笑顔があふれるまちというものが、よりインパクトのあるフレーズになるように、新市長との協議の下で、子どもが主役のまちをつくるという案を作成したところでございまして、作業の流れ上、このような構成になったということでございます。

岡君:まちづくりの基本理念や将来都市像のところで、もう少し子供主役、次世代主役ということに重みをつけて前面に出せればいいのではないかという私の思いから質疑をしたのですけれども、その点についてはどんなふうに思われているか、お伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:御指摘の部分は非常によく理解しているつもりです。
総合計画については、まち全体の取組についてその方向性を示すものでして、年代間のバランスというか、まち全体をどうしていくかが重要になります。例えば、国レベルでも、地方自治体レベルでも、子供という施策がすごくインパクトを持って進められていて、我々高齢者はどうなるのかみたいな声も、えべつの未来づくりミーティングなどで御意見を頂いたところです。
そういったところも総合的に勘案して、このフレーズというのは検討を重ねたところでございます。

岡君:我々もそういうことはよく言われる立場でありますけれども、これだけの市民の方が集まって考えていただきましたから、そこを乗り越えて合意形成できればよかったという思いを持っておりますが、理解を致しました。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

藤城君:今の岡委員の質疑に関連するのですけれども、この前の段階で、せっかく江別市の強みというのが出ていますので、まちづくりの基本理念の中にもっと強みの部分を生かせるようなフレーズを入れないと、この強みもだんだん弱みになっていくというような懸念もあると思います。
目指すまちの姿となって、強みというのがあるので、そこをもう少し生かせないのかという質疑です。

総合計画・総合戦略担当参事:まちづくりの基本理念自体は、まちをつくる全てに通ずるフレーズになるものと考えております。その中でしっかりと心に留めて、市の職員も、市民の皆さんにもお伝えして、こういうまちを目指していくというのを、具体的というよりは、その理念を示したいと考えております。
これから重点的、集中的に取り組んでいくものについては、えべつ未来戦略というものでお示ししながら進めていくこととしておりますので、あくまでもまちづくりの基本理念というのは、まちの10年間の方向性を示すもので、具体的というよりは、少し抽象的にはなってしまいますが、理念的なものであると御理解いただければと存じます。

藤城君:抽象的が分かりやすいか分かりにくいかというのは、自己判断に委ねられている部分がかなりあるとは思うのですけれども、せっかく目指すまちづくりの姿ということで掲げるのであれば、抽象的ではなくて、より具体的なほうが進みやすいと思いましたので、質疑させていただきました。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

干場君:岡委員の発言に関連して、考え的には非常に賛同できるところがありますので、さらにお伺いします。
今、国も、まさしく、こども基本法だとかこども家庭庁などという流れがある中で、また、転入者が多く、子供もいるわけで、そうした背景からも、今後、もっと子供政策を打ち出していくにしても、表現というのは非常に重要だろうというふうに思うのです。
そして、全体的な政策を進めていくためにも、世代、立場は違っても、今、江別市はそういう方向を目指していくみたいなことを、むしろ違う方にも理解していただくことも行政の役割だと思います。ですから、今後10年間の計画の中で、どういう方向に力を入れていきたいか、まちづくりの基本理念の3の中で、もう少し前向きでもいいかと思っています。
しかも、ここの文章では、いつも子供が笑顔でいられるよう、安心して産み育てられる環境を整えるとともにとありますが、これはダイレクトに子供に関する表現ではないです。ですから、少し弱い気がしています。
岡委員の言った趣旨と私が今申し上げたことも含めて、改めて意見を求めてもなかなか難しいかと思うのですけれども、そういったところに十分力を入れていく、前面に出していくという条件、背景はしっかりあると思っているのですが、もし少し違う見解があればお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:まちづくりの基本理念の特に子供に関するところですが、先ほども申し上げましたとおり、これまでの保護者目線のフレーズから子供目線のフレーズにしたいということで、これ自体は一歩前進かと思っております。
また、総合計画が6次から7次に変わるのを機に、180度全ての取組が変わるかというと、そうではなくて、これまでどおりやっていかなければいけない事業、取組もあり、さらにいろいろな課題に挑戦していくという観点からは、このフレーズで進めていきたいと考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

岡君:別冊資料1の17ページの将来人口の考え方で気になるところがありますので、幾つか質疑をさせていただきたいと思います。
まず、将来人口をどういうふうに推計しているかという話ですが、令和2年に国勢調査が行われまして、12万1,056人でした。
市独自で推計していただいて、令和7年以降はこうなっていくということですけれども、令和2年の国勢調査12万1,056人のうち、実は令和2年から顕著に増えているのですが、年齢不詳の人数が1,318人と、それまでは数百人レベルだったのが一気に1,000人レベルに増えています。
国勢調査自体の精度もどうかと思うところではあるのですが、推計する場合には、全体では12万1,056人いることから、1,318人分を年齢で案分しなければいけないのですけれども、その点はどうなっているのか、お伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:人口推計を行うに当たり、国勢調査結果の年齢不詳をどう扱っているかという質疑かと思います。
今回、人口推計を行うに当たりまして、ベースとなります国勢調査結果には、年齢不詳の人口が一定数存在すると思いますので、これを加味しなければ推計結果に大きな影響を及ぼすことになりますことから、今回、年齢不詳の人口については、それぞれ男女別、年齢5歳階級別に案分して推計を行ったところでございます。

岡君:了解いたしました。案分した上で推計しているので、令和7年以降の全体の数字としては、これでおかしくないと思います。
ただ、下のグラフで、令和2年については、年齢不詳を除いた総人口の比率だと書いてありまして、別の資料の人口推計のグラフでも幾つかございますけれども、年齢3区分別や年齢5歳階級別で表示する場合は、案分した数を令和2年のほうにも入れて出さないと、誤解を与えるような表現にならないかと思います。
これは年齢不詳を除いたと書いてあるから、いいと言えばいいのですが、別添資料はそこの記載がよく分からない部分があるので、年齢不詳の取扱いをどう行っているか、年齢3区分別や年齢5歳階級別でやる場合は、令和2年も案分した数字を加味するなど、取扱い注意が必要だと思うのですけれども、その点のお考えを確認しておきます。

総合計画・総合戦略担当参事:今回、参考として提出しております将来人口推計でも、岡委員から御指摘いただいたように、例えば、年齢3区分別の人口では、令和2年までは年齢不詳が入っていないけれども、令和7年からの推計には、年齢不詳を案分して推計を行っているということで、少し言葉足らずなところ、また、もう少ししっかりとお伝えしなければいけないような記載が必要だろうという御指摘かと思いますので、この点については、人口推計の支援を頂いた業者とも相談をして、適切な文言、注意書きを入れたいと考えております。

岡君:見た人が分かるような書き方、記載をお願いできればと思います。
次の点は、10年後、令和15年の計画終了年に合わせて推計いただいて、10万9,594人と出ているのですが、これは国勢調査を基にした推計でございまして、国勢調査というのは、令和2年や令和7年など5年置きにしかないので、令和15年の国勢調査の結果というのはどこにも出てこない数字でございます。
実は、6次総計でもそうだったのですが、我々自治体が持っているのは住民基本台帳の数字ですから、例えば、令和2年の住民基本台帳と国勢調査を比較すると、国勢調査のほうが1,173人多いので、令和15年の数字というのは誰も分からないといいますか、我々も特に持っていないし、国勢調査でも調査されない数字で、これを上回るのを目指すのはいいのですけれども、その結果を判断できないということになってしまうので、その考え方をお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:将来人口の考え方で、令和15年までの推計を行っておりますが、この推計年は国勢調査が行われませんので、その時点での人口をどう把握するのかという質疑かと思います。
実際に国勢調査は行われませんので、ベースでのしっかりとした数値の把握は無理だと思いますが、工夫を行えば可能であると考えております。
国では、国勢調査の結果を基にして、その後の人口の動きを把握するため、自然動態と社会動態を用いて、国勢調査の後の推計人口を出しております。
当市においても、推計ではありますが、その手法で出すこと自体は可能であると考えておりまして、この手法によって算出した数値を基に、令和6年以降、7次総計が終了する令和15年までの人口推計を算出して、この乖離についてしっかりと見極めていきたいと考えております。

岡君:国や都道府県レベルだと、国勢調査の間の推計をやっているのですけれども、今まではそれをやっていなかったと思うのですが、今後やってみたいという考えだと理解いたしました。なかなか面白い取組だと思いますので、ぜひやってみていただければと思います。
最後に、将来人口の部分で、もう1点確認しておきたいのですけれども、将来人口推計をどう使うかという問題です。
原課が様々な個別計画を立てるときに、将来人口推計をどう使うかというところですけれども、10年単位ぐらいの大まかな傾向としては、今回の推計でいいと思うのですが、年齢5歳階級別ぐらいの、しかも10年後ではなく5年後ぐらいの直近のデータとしては、現実とずれてくるところがあると思っております。
特に、子ども・子育て支援事業計画、えべつ・安心子育てプランは、5年置きに計画を立てまして、さらに中間年で見直しをするということで、かなり細かい年数の単位で計画をつくっています。その際には、年齢ごとの人口推計も出されているということです。
今回、令和4年度に中間見直しをしまして、令和5年、令和6年の数字を原課でつくっているのですが、二、三年前まで江別市は転入増が好調でしたので、ゼロ歳から4歳の子供の数というのが推計よりも実数がかなり多く出ています。ただ、推計は総合計画に合わせなければいけないから、どうしても少なくなってしまって、そごが生じていると思われるようなところがあります。
そこで、お願いしたいのが、総合計画の担当としても、原課としても、総合計画の数字はあくまで10年スパンの数字です。直近の数字をそれに合わせるなどということは、そもそも国勢調査と住民基本台帳は全然違う数字ですので、その点は非常に注意して取り扱っていただくように、両者にお願いしたいと思いますけれども、お考えをお伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:国勢調査の結果に基づく人口推計と実態の乖離についての質疑かと思います。
御指摘のとおり、国勢調査の結果を基に10年後の推計を行ったところでございますが、これはあくまでも10年間のまちづくりを行う上で、推計結果を上回る目標を立てようということで進めておりますけれども、今、市では、約70の個別計画を策定していまして、その中で人口を扱う計画も多々あると思っております。
ただ、総合計画に基づいた人口推計を個別計画でやってしまうと、年齢ごとにぶれがあるというのは認識しておりますので、今後、総合計画の推計は推計として、これを参考にしながら、個別計画では、より実態に即した推計を独自に行ってもらうなど、分かりやすく、また、実態に即した取組を進めていくように案内をしたいと考えております。

岡君:原課側は、推計のやり方や人口をどう推計するか、そこまで詳しくないと思いますので、どうしても総合計画側が錦の御旗になってしまって、こちらが正しいのだからという考えになられると困るので、そこは総合計画の担当と原課でよく認識合わせをしてもらいたいと思います。特に、江別市の場合は、ゼロ歳から4歳についてはずれやすいということを頭に入れた上で進めていただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
暫時休憩いたします。(12:13)

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(12:13)
ほかに質疑ございませんか。

稲守君:先ほど長田委員からあったのですけれども、私のほうからも、JR駅周辺を拠点とする計画的な集約による都市づくりのところで、それをどういうふうに考えているのかをお聞きいたします。
これは、JR駅周辺に拠点を計画的に集積して都市づくりを行っていくということで、その下段に、あわせて道路や公共交通ネットワークなどの充実を図るということですけれども、この考え方としては、まず拠点の集積を計画して、その後に公共交通や道路といったものを考えていくということなのか、それとも、市民の方たちがどういうふうに動いているのかをシミュレーションした上で、公共施設などを計画的に集積していくということなのか、どういう感じなのかを教えてください。

総合計画・総合戦略担当参事:都市づくりの方向性につきましては、具体的には、現在策定中の都市計画マスタープランで検討中ではございますが、今、稲守委員から御案内のあった様々な材料については、同時並行的に見ながら進めていくものと考えております。
人口減少は、1年で何万人も減るとか、そういうことではなくて、じわじわと人口減少が進んでいく可能性が非常に高いとされておりますので、そういった実態も地区別に見ながら、将来的に今の行政区域で、いろいろなところにいろいろな人が住んだまま、行政サービスを維持するということが将来的には難しくなるだろうといった考え方の下に立てば、人口の動態を見ながら、JR駅周辺にどういった施設が必要かといったものも検討しながら、都市づくりを同時並行的に進めていく必要があるものと考えております。

稲守君:将来的に人口が減ってくれば、そうなっていくのは仕方がないと思いますけれども、ただ、魅力的であるとか、そういったものというのは人それぞれ違うこともありますし、また、自分が住み慣れているところが中心街から少し離れていても、そこが住んでいる場所であれば、そこで暮らしたいと思ったりすると思います。
そういうこともあるから、同時並行的に進めていくということですけれども、そういった市内の動き、交通といったものが、みんなが快適に暮らせることにつながっていくような方向で進めていくという考え方を持っていただきたいと思いますので、要望で終わります。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、4まちづくり政策一覧について質疑ございませんか。

岡君:こちらは全体的な話ですけれども、まさに先ほど野村和宏委員がおっしゃっていた税収をいかに確保していくかという話です。
我々はこの体系に慣れてしまっていて、こういうものだと思ってこれを見ているけれども、この一覧というのは、予算の歳出の話が書いてあるだけです。
でも、それでは駄目で、歳入をどう確保していくのかという部分が、この体系では、取組の基本方針にも、具体的施策にも、どこにも出てこないです。
先ほどおっしゃったように、いかに税収を確保するかということは物すごく重要な観点だと思いますし、えべつ未来戦略にも入るべき内容だと思いますので、どこか具体的な施策に書かれていないとピックアップすらされません。
そもそも、我々は、この体系に慣れてしまっているので、冒頭にそれが入ってきていないということは非常に大きな問題だと認識をしております。いかに歳入を、市税を確保していくかということを、ここに入れ込んでいく必要があるのではないかという観点での質疑になりますけれども、どうお考えでしょうか。

総合計画・総合戦略担当参事:まちづくり政策自体は、おっしゃるとおり、これから取り組んでいって、歳出ベースの取組になるかと思いますが、歳出ベースでの取組である一方で、様々な取組については、その財源についてしっかりと検討しながら事業を進めていく観点に立つことを考えれば、歳入についても、具体的施策の中では、しっかりと考えながら進めていくものと考えております。

岡君:それは当然で、具体的施策や事業をやるときには、歳入をどう確保していくかを考えていくというのは、常日頃言われていることだと思うので、そこは一定程度対応していただけているものだと思いますけれども、私の質疑の観点は、この項目自体に、いかに税収を上げるかという項目が必要ではないですかという質疑です。
ここまでできた中で、今さら言うのも気が引けるところもあるのですが、私もそういう視点が足りなかったかという思いで見ているのですけれども、その点についてはいかがですか。

委員長(芳賀君):暫時休憩いたします。(12:20)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(12:21)

総合計画・総合戦略担当参事:ただいまの御指摘でございますが、別冊資料1の21ページには9計画推進という政策を掲げておりまして、この(1)に自主・自立の市政運営の推進を掲げております。
その中に具体的施策として、基礎自治体機能の充実を掲げておりまして、ここでは行財政運営全般について掲げておりますので、歳出については、この政策1から政策8まで、財源確保なども含めながら検討を進めていきますが、歳入も含めた議論については、ただいま申し上げた基礎自治体機能の充実の中で取り組んでいきたいと考えております。

岡君:入っていると言われれば入っていると見えなくもないです。
基礎自治体機能の充実というのを見て、江別市は頑張って歳入アップに取り組むのかとはなかなか思えないと思います。担当としてそういうお考えということは聞きましたので、明日以降のまちづくり政策を審査していく中で、この部分についても質疑をしていきたいと思いますけれども、全体の担当としても、私も今になって言うのも何なのですが、そういう考えは必要だというのを頭に入れて取り組んでいっていただければと思います。

総合計画・総合戦略担当参事:明日以降、まちづくり政策について審査を頂くことになりますので、あまり具体的な文言について触れるべきではないかと思いますが、ただいま申し上げた具体的施策の基礎自治体機能の充実の中では、自主財源の確保を図るなど、財政基盤を強化するという文言も入れ込んでおりますので、この中で具体的に進めていくことになると考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

猪股君:別冊資料1の21ページの8の(2)共生社会の形成で具体的施策が3つ挙がっておりますが、これまでの質疑の中での御説明や別冊資料1の14ページの共生社会への対応を見ると、もう少し広い視野で共生社会ということを捉えているのかと思いながらも、具体的施策がこの3つだけというのは、概念に対しては非常に狭いという印象があるのですけれども、そちらについての御見解をお伺いします。
多世代とか福祉的目線も文言にはすごく書いてあったけれども、施策になるとかなり狭まるのかという印象がありますので、そちらについての御説明をお願いします。

総合計画・総合戦略担当参事:共生社会の形成の中の多様性を認め合う社会意識の醸成については、御指摘のとおり、広い観点で具体的施策を掲げております。
現在、市では、具体的にこれについて取り組んでいるというものがそこまで多くないものですから、まずは共生社会の形成に向けての取組の基本方針と具体的施策を掲げて、これからどういったことに取り組んでいくのかということを定めていきたいと思います。
一方で、男女平等ですとか協働についても、共生社会の形成の中に入れておりますが、これはこれまで計画推進という政策の中に入れ込んでいたもので、今後、男女共同参画に関しても、女性活躍ですとか、ひいては人口減少対策につながる重要な具体的施策だと考えておりますので、この共生社会の形成の中で取り組んでいきたいと考えております。

猪股君:この取上げが非常に大きくなっていること自体、私も、男女共同などの取り上げられ方が大きくなっていることに対しては、非常に好意を持っています。人口減少や都市計画などについても、多世代が共生して生きているようなまちづくりを意識的にしていくことで、行政コストも下がっていけるとか、あとは、子供たちの政策が、子供たちだけのものではなくて、例えば、税収やインフラ整備につながり、そのことが全ての福祉につながっていくのだという意識を持っていく上で、共生社会というのはもう少し広い視野で捉えていく必要があると思います。細かな施策の内容を詰めていくときには、そういった意識の中で、子供と言っているけれども、子供だけではなくて、皆さんにとってすごくいいというような意識がつくられるような共生社会の施策展開を期待したいと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

干場君:今の共生社会の形成と別冊資料1の14ページの共生社会の対応とかぶるような発言になってしまうのですけれども、福祉的な意味合いの多様性と、外国人や性的指向などといった相対的な多様性を、ここで表現し切るのが結構難しいと思います。
昔は、外国人の方みたいな意味合いも含めるときには、多文化共生という言葉が当たり前だったのですけれども、むしろ市民的には、いろいろな文化に触れながら理解を深めるみたいな、入り口でよく使われた言葉だったのです。
ただ、今は、多文化というのがなくて、たくさんの多様な人を包括するという意味で共生社会にしたと思うのですけれども、これだけで猪股委員が発言したような部分と、外国人や性の多様性を含めて、表現しきるのが結構難しいと思っています。
そういった意味で、今後の政策一覧の表現の仕方なども、もう少し工夫も必要かと思ったのですけれども、御意見あればお聴かせください。

総合計画・総合戦略担当参事:6次総計から7次総計に変わるに当たって、共生社会の形成というのは非常に重要なことと捉えて、今回、取組の基本方針、政策の名称にも入れたわけです。
共生社会というのは、おっしゃるとおりいろいろな共生というのがあります。お隣の札幌市では、障がいをお持ちの方との共生といったニュアンスで使われていたり、非常に広い概念だと思っています。
ただ、ここで掲げなければ、共生という取組が何かに包まれているように、どこかに溶け込んでいるように見えてしまうと考えたので、あえて共生社会の形成というのを入れて、例えば、お話にあった外国人との共生に関しては、もう一つ国際交流の推進で、在住外国人への情報提供の充実といったところでも展開していきます。
いろいろな取組の基本方針、具体的施策に関連する事業を展開していくという観点で掲げているもので、この多様性を認め合う社会意識の醸成にひもづく事業はこれですというつもりは特になくて、いろいろな事務事業をもって、この具体的施策に貢献していくというような考え方に立っております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

藤城君:別冊資料1の19ページですけれども、6次総計では、都市型農業の推進という形で、今回は、都市近郊型農業という形で表現されていると思います。
ここに具体的施策と書かれているのですけれども、全然具体的ではないと思っておりまして、農業経営の安定化だけで具体的な施策は終わりみたいな感じだと思います。
ただ、都市近郊型農業とは何ぞやという形で表現するのには、先ほど猪股委員もおっしゃったとおり、この項目だけでは表現し切れない部分も多々あると思いますので、ここをもう少し検討していただくというか、文言が下から上になったり、持続可能な部分が変わった以外にも、環境に配慮するといった部分も農業には出てきておりますので、そういった文言も取り入れたほうがいいという要望でございます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
最後に、全体を通して質疑ございませんか。

稲守君:これを見ていても、いつからいつまでやるのかが分からなくて、別冊資料1の5ページにやっと出てきます。市民の方が見るのですから、何年から何年までで、10年間あるのだということが分かると、自分の今の年で10年後ということが想像しやすいと思います。子供がいれば、この子が10年後になったらもう大学生だとか、高校生になっているとか、そういうふうなことも想像しやすいと思います。
だから、令和6年から令和15年までやっていく10年間ということが最初に見たときから分かればいいと思いました。これは提案です。

総合計画・総合戦略担当参事:総合計画の期間については、先ほど別冊資料1の7ページを御説明する際に、構想は10年間、戦略は5年間と申し上げましたが、これについては、今、表紙はこのような形になっておりますが、これからデザイン性をもう少し持たせた総合計画の冊子の表紙と中身にしたいと思っております。
この表紙に、期間についてもしっかりと表記できるように検討して、工夫して分かりやすい冊子にしたいと考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
企画政策部退室のため、暫時休憩いたします。(12:34)

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(12:35)
次に、2その他について、各委員からございませんか。(なし)
事務局からございませんか。(なし)
最後に、次回の委員会についてでありますが、明日17日火曜日の午前10時から開催いたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で、本日の委員会を散会いたします。(12:36)