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予算決算常任委員会 令和5年9月21日(木)

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年7月12日更新

(開会前)

※ 日程確認
※ 審査要領の説明及び効率的な審査の協力依頼

(開 会)

委員長(本間君):ただいまより、予算決算常任委員会を開会いたします。(9:59)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
水道部入室のため、暫時休憩いたします。(9:59)

委員長(本間君):委員会を再開いたします。(10:00)
認定第1号 令和4年度江別市水道事業会計決算を認定に付することについてを議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

総務課長:それでは、令和4年度水道事業会計決算の内容について御説明申し上げます。
決算書の16ページをお開き願います。
事業報告概況でありますが、令和4年度の水道事業は、江別市上下水道ビジョンに基づき、安全・安心な水道水を安定的に供給するため、基幹管路の耐震化や老朽配水管の布設替え等による管網整備のほか、上江別浄水場中央監視システム更新工事に着手するなどの機械・電気設備の更新を実施しました。
次に、決算の概要でありますが、収益的収入及び支出では、予算額に対する収益的収入の執行率は98.9%、収益的支出では94.2%で、収益的収入支出差引きは、3億5,396万4,190円であります。
決算書の17ページの資本的収入及び支出では、予算額に対する資本的収入の執行率は99.6%、資本的支出では98.0%で、資本的支出における建設改良費は、総額11億4,308万8,953円で、その内容は下段に記載のとおりです。
次に、業務の概況では、年間総給水量は、前年度と比較して20万4,681立方メートルの減となっております。
次に、ページをお戻りいただきまして、決算書の2ページ、3ページをお開き願います。
(1)収益的収入及び支出では、水道事業収益の決算額は、26億1,442万3,242円で、予算額に対して3,028万758円の減、一方、水道事業費用の決算額は、22億6,045万9,052円で、不用額は1億3,828万2,948円となったものであります。
次に、決算書の4ページ、5ページをお開き願います。
(2)資本的収入及び支出では、資本的収入の決算額は3億3,100万887円で、予算額に対して145万113円の減、一方、資本的支出の決算額は14億3,076万1,822円で、不用額は2,975万5,178円となり、この結果、収支差引きで不足する額10億9,976万935円は、下段に記載のとおり、減債積立金、過年度分損益勘定留保資金などをもって補填しております。
以上、御説明しました収益的収支及び資本的収支に係る収益費用明細書及び資本的収支明細書につきましては、決算書の30ページ以降に記載しておりますので、御参照願います。
次に、財務諸表でありますが、決算書の9ページをお開き願います。
損益計算書につきましては、給水収益などの1営業収益22億6,463万8,885円に対して、水道事業に直接要する経費であります2営業費用は21億1,592万2,046円で、その結果、営業利益は1億4,871万6,839円で、3営業外収益、4営業外費用を整理しました経常利益は2億6,093万1,094円で、これに5特別損失を整理した当年度純利益は2億6,077万8,535円であります。
次に、決算書の10ページ、11ページをお開き願います。
剰余金計算書でありますが、表右側、資本合計の欄につきまして、一番上の段の前年度末残高129億8,884万5,606円は、表中段の当年度変動額2億7,285万2,535円の増により、最下段のとおり、当年度末残高は132億6,169万8,141円となっております。
最下段右から3列目、当年度未処分利益剰余金5億4,845万1,404円につきましては、ページ下段の剰余金処分計算書のとおり、2億6,077万8,535円を減債積立金へ積立て、2億8,767万2,869円を資本金へ組み入れるものであります。
次に、決算書の12ページ、13ページをお開き願います。
貸借対照表でありますが、資産の部、1固定資産は、(1)有形固定資産から(3)投資その他の資産までで、固定資産合計は167億2,955万4,931円で、令和4年度における増減額、減価償却内訳などにつきましては、決算書の36ページ、37ページの固定資産明細書に記載しておりますので、御参照願います。
次に、2流動資産の合計は22億3,865万9,221円となり、固定資産と流動資産を合わせた資産合計は189億6,821万4,152円であります。
次の13ページの負債の部、3固定負債と4流動負債、5繰延収益を合わせた負債合計は57億651万6,011円で、資本の部、6資本金と7剰余金を合わせた負債資本合計は189億6,821万4,152円となるものであります。
なお、3固定負債の(1)企業債及び4流動負債の(1)企業債の合計は、前年度から8,767万2,869円減の21億4,989万5,602円で、決算書の38ページ以降に企業債明細書を記載しておりますので、御参照願います。
次に、附属書類でありますが、決算書の18ページをお開き願います。
(2)経営指標に関する事項でありますが、経常収支比率につきましては、健全経営の水準とされる100%を上回っているものの、料金回収率につきましては100%を下回っており、給水にかかる費用を給水収益で賄えていない状況となっています。
有形固定資産減価償却率や管路経年化率は年々増加傾向にあり、今後、更新需要が集中する時期を迎えることから、計画的に施設の更新を行ってまいりたいと考えております。
次に、決算書の19ページの(3)議会議決事項は、記載のとおりですので、御参照願います。
次に、決算書の20ページの(5)職員に関する事項でありますが、アの職員数は、前年度と比較して、一般職においては技術職1名の増、会計年度任用職員が3名の減となり、総体では2名減の43名となっております。
次のページ、決算書の21ページには、イとして給与に関する事項を、22ページから24ページには、2工事として、(1)建設改良工事の概況及び(2)保存工事の概況、25ページには、3業務について、26ページには、4会計について、27ページには、5その他として、他会計負担金等の使途について、29ページには、資金の増減を表すキャッシュ・フロー計算書、42ページ以降には、注記事項を記載しておりますので、御参照願います。
水道事業決算書については、以上です。
続きまして、予算決算常任委員会資料について御説明いたします。
資料1ページをお開き願います。
決算額の推移及び財政計画比較でありますが、収益的収支の令和4年度収入は、江別市上下水道ビジョンの財政計画と比較して5,278万3,000円の増、これは、有収水量の増加に伴う給水収益の増が主な要因であります。
一方、支出は6,910万9,000円の減となりましたが、これは、人件費及び減価償却費の減が主な要因であります。
この結果、収益的収支差引きでは、1億2,189万2,000円の増となっております。
次に、資本的収支でありますが、収入では、財政計画と比較して1,042万4,000円の減となっております。これは、国の繰出基準が変わったことによる一般会計からの出資金の減が主な要因であります。
支出では、量水器費の減などにより、合計で8,338万6,000円の減となり、この結果、収入が支出に対して不足する額は7,296万2,000円の増となっております。
次に、資料2ページをお開き願います。
主要事業計画につきましては、記載のとおりですので、御参照願います。
次に、資料3ページをお開き願います。
水道料金等収入調べですが、水道料金の収入率は、現年度分は90.3%となり、前年度同率、過年度分は95.1%となり、前年度比1.0ポイントの減となりました。
なお、未納額2億358万4,669円につきましては、納期限が翌月となる3月調定分を含んでおります。
水道料金以外の現年度未納額は、3月末時点では納期未到来分であり、令和5年度の4月以降に、順次、入金となるものです。
次に、資料4ページの4条予算の収入は、全額納入済みとなっております。
以上です。

料金収納担当参事:私から、要求資料について御説明いたします。
要求資料1ページを御覧ください。
過去5年間における水道料金滞納件数と給水停止件数についてでありますが、資料左側の滞納件数は、各年3月31日現在の集計数であり、資料の中ほどの給水停止延べ件数は、年間の延べ件数となっております。
各年度の状況につきましては、平成30年度の滞納件数は3,282件、給水停止延べ件数は75件、このうち、重複世帯を除いた実件数が69件で、現在まで停止中となっている件数は2件となっております。
令和元年度から令和4年度の各件数につきましては、それぞれ記載のとおりであります。
なお、現在停止中の件数は、いずれも生活実態が見受けられない状態となっており、生活の拠点が別にある方ではないかと推測しておりますが、今後も引き続き実態調査等を進めていく予定であります。
以上です。

水道整備課長:私から、水道管の布設年度別延長グラフについて御説明いたします。
要求資料の2ページを御覧ください。
このグラフは、令和4年度末における水道管の総延長約933キロメートルを布設した年度別に表したものであります。
昭和57年度以前の法定耐用年数を超える管路延長は、71.2キロメートルあり、総延長約933キロメートルに対する割合は7.63%であります。
これまで布設替え工事を計画的に実施してまいりましたので、法定耐用年数を超えている管路の割合である管路経年化率は、全国平均よりも低い値となっております。
次に、要求資料の3ページを御覧ください。
水道管の耐震管率についてでありますが、耐震管率とは、水道管の総延長に対する耐震管延長の割合を示すものです。このグラフは、平成25年度から令和4年度までの耐震管率の推移を表したものであります。
まず、表の上段の全体についてですが、赤色の線が全国の事業体の平均値で、青色の線が江別市の値を示しており、平成25年度9.1%だった耐震管率が、令和4年度末には17.8%と、8.7ポイント増加しております。
次に、表の下段の基幹管路についてですが、基幹管路とは、導水管、送水管、配水本管のことであります。このグラフは、基幹管路の総延長に対する耐震管延長の割合を示しております。平成25年度8.9%だった耐震管率が、令和4年度には24.9%と、16ポイント増加しております。
以上です。

委員長(本間君):説明を受けましたので、これより質疑に入ります。
初めに、水道部からの提出資料についての質疑を行います。
まず、1決算額の推移及び財政計画比較についての質疑を行います。
質疑ございませんか。(なし)
次に、2主要事業計画についての質疑を行います。
質疑ございませんか。(なし)
次に、3水道料金等収入調べについての質疑を行います。
質疑ございませんか。(なし)
次に、要求資料についての質疑を行います。
初めに、1過去5年間における水道料金滞納件数と給水停止件数についての質疑を行います。
質疑ございませんか。

高橋君:当会派から要求させていただいた資料で、昨年度は、過去3年間で資料要求をしていたところですけれども、もう少し長いスパンで傾向を見たいと思って、過去5年間ということで資料の提出をお願いいたしました。
その年度によって増減はあるのですけれども、全体的には滞納件数が若干減少傾向かなというのがこの表から見て取れます。まずは全体の傾向ですが、過去にも委員会の質疑で確認させていただいているところですけれども、以前と同様の努力と取組などによってこういうふうな状態になっていると見ていいのか、その辺りの状況についてお聞かせください。

料金収納担当参事:滞納件数が減少傾向にあるという部分についてでございますけれども、様々な要因があるとは思いますが、これまでの丁寧な相談対応の積み重ねですとか、口座振替による納付件数が増加したことが要因となっているのではないかと考えているところでございます。

高橋君:細かい数字をお持ちであれば伺いたいのですけれども、口座振替を利用している世帯の割合というのは分かりますか。

料金収納担当参事:大まかな数字となってしまいますが、口座振替を御利用されている件数というのは全体の約8割となっております。

高橋君:少し目立ったのが、令和3年度と令和4年度の特に給水停止延べ件数と実件数の差です。たしか、去年、令和3年度は回数が多かったとおっしゃっていたかと思うのですけれども、ぐんと数が増えたのと、それに比して、令和4年度では大きくこの件数が下がっておりますが、どのような状況だったのか、説明をお願いします。

料金収納担当参事:給水停止の対象者というのはその年によって異なりますので、年度によってばらつきがございます。
増減の理由について、なかなか正確に把握できない部分もございますが、令和3年度については、集合住宅等で、無届けで転出された例が多く散見されたかなというところがございました。

高橋君:かねてから給水停止に至らないようにすることが肝腎だということを指摘させていただいておりますし、特に、この夏なども改めて水道がいかに大事かというのは市民の誰もが実感されたことだと思うのです。やはり、給水停止にするというのは、水道を提供するのが仕事の水道部としては本当に最終的な手段かなと思うのですけれども、そういった給水停止の判断に至る経過ですとか判断の仕方について、お考えを確認させてください。

料金収納担当参事:委員が御指摘のとおり、給水停止に関しましては、水道使用者間の公平負担の原則に基づきまして、水道料金を長期滞納されている方で、水道部からの様々な納付の働きかけにも御連絡を頂けないような場合に、水道部との接触を持っていただく手段として実施させていただいているところでございます。
なかなか連絡が取れないような方もいらっしゃいますが、給水停止後、その大半が直ちに水道料金を納付いただいていたり、納付の方法についての御相談を頂いているという状況から、給水停止は長期間滞納されている方との接触ですとか、滞納整理に一定の効果があると認識しております。
今後も未納の方と接触を図るための最終的な手段として、やむを得ず給水停止を行うこともあるというふうに考えているところですが、やはりライフラインとしての水道の重要性は我々も十分に認識しておりまして、給水停止の執行に当たりましては、対象世帯の生活状況を丁寧に確認させていただいた上で慎重に対応してまいりたいと考えております。

高橋君:水道部自体では所得状況は把握できないけれども、この間、市の会議などにも参加して生活困窮世帯の把握もされているということですが、そういう点でも十分な情報収集ができているのか、確認させてください。

料金収納担当参事:今の生活困窮世帯の方に関してでございますけれども、昨年度からですが、生活環境部が事務局を担っております江別市生活困窮者自立支援ネットワーク会議というものに水道部も参画させていただきました。今年度も参画させていただいております。
そういった会議のほうに参画させていただきまして、引き続き生活困窮者の方へのアプローチですとか、関係機関との連携に努めていきたいと考えております。

委員長(本間君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、2水道管の布設年度別延長グラフについての質疑を行います。
質疑ございませんか。

奥野君:質疑の前に、要求資料の2と要求資料の3は、関連している事項もございますので、2つ同時にお聞きするような形でもよろしいでしょうか。

委員長(本間君):要求資料の2と要求資料の3を一括して質疑するということで承知しました。

奥野君:まず、当会派でも何回か確認させていただいている資料でございますけれども、水道管の布設年度別延長グラフについて、質疑に当たって、何度も過去にお伺いしている内容も含めて、恐縮なのですが、基本情報を少しお伺いしたいと思います。まず、法定耐用年数に関しましては40年で、基本的には1.5倍もつということで60年を基本にしているという内容ですとか、あとは、平成13年度ぐらいから耐震管を布設されているというお話なのですが、その辺りをもう少々詳しく教えていただいてもよろしいでしょうか。

水道整備課長:現在の水道管の更新の取組状況ということだと思いますけれども、御指摘のとおり、現在の更新に関しましては、法定耐用年数である40年の1.5倍の60年を基本として、平準化しまして、各年度、一定の量の配水管の更新事業を行っているところでございます。
また、耐震管につきましては、これも御指摘のとおり、平成13年から郊外で試験採用を始めたのと、平成23年度からは、全面的に耐震管を採用して更新工事を実施しているところでございます。

奥野君:平成23年度から耐震管も使われているというようなお話もあって、次の資料の耐震管率にも関連してくるとは思うのですが、まずは資料の管路の経年化率でございますけれども、令和4年度は7.63%になっております。直近で、令和2年度にこういった質疑で頂いた資料では3.9%でございまして、やはり徐々に増えていっているということもございますが、そこに関して今少し触れていただきましたけれども、令和4年度はどのように布設の取組をされていたのか、地域なども含めて、もう少々詳しく教えていただけますか。

水道整備課長:令和4年度の取組についてということでございますけれども、令和4年度におきましても、江別市上下水道ビジョンに基づき、古い管から更新するということを基本としまして、重要度なども加味し、優先度が高い管路から計画的に更新工事を実施いたしました。
具体的には、野幌若葉町や弥生町などにおいて基幹管路の布設替え工事を実施したほか、配水支管では、市内各所で昭和57年度に布設された管を中心に更新工事を実施したことで、管路経年化率につきましては、全国平均と比較しまして、低い数値を維持しているところでございます。

奥野君:分かりました。
全国平均から比べて低い数値を維持しているということで、計画的に工事を進めていただいていることは理解いたしました。
その上で、今年度なども江別市上下水道ビジョンの見直しなどもされている中で、一応、参考までにお聞きします。令和4年度の経年化率が7.63%と出ておりますけれども、計画の最終年度である令和10年度に関しまして、大体どのぐらい数値が上がってくるのか、全国平均も上がってくると思うのですが、その辺り、参考までに数値を教えていただけますでしょうか。

水道整備課長:管路の経年化率がどのぐらいまで上がるかということでございますが、現在の江別市上下水道ビジョンの最終年度である令和10年度末におきましては、計画的に管路更新を実施してまいりますが、20%程度まで上昇するものと見込んでおります。

奥野君:分かりました。
当市に限らず、全国的にこういったパーセントは上がってくるのではないかというふうに思っております。
管路の経年化率が進んでいく中で、10年間、計画どおりにはいかないような社会情勢の変化というものもございまして、物価高騰などが今はありますけれども、令和4年度に関しては、材料費など、そういった部分で影響を受けているのかどうか、その影響と、それを踏まえて、今後はどういった対策をお考えなのか、お伺いします。

水道整備課長:物価高騰の影響ということでございますが、水道工事におきましても、御指摘のとおり、資材費、労務費などが上昇しておりますので、工事費全体も上昇傾向にあるところであります。
まず、令和4年度につきましては、道路工事など、ほかの工事の関係で取りやめになっている工事などもあったため、当初予定した管路の更新工事につきましては、予算内でおおむね予定どおり実施できているところでございます。
今後の工事の計画や実施に当たりましても、引き続き優先度が高い管路から計画的に更新工事を実施していきたいと考えておりますけれども、国の補助金を活用できる路線を優先することなども考慮しながら、財源を確保し、効率的に管理更新を進めていきたいと考えております。

奥野君:分かりました。
引き続き、次のページの耐震管率についてお伺いしていきたいと思います。
耐震管率に関しましても、全国平均より少し低い状態ですけれども、平成25年度から比べていくと、だんだん伸びている状況ではございます。
この令和4年度においての耐震化の現状と取組状況についてお伺いします。

水道整備課長:耐震化の現状、取組状況についてでありますけれども、江別市では、管路の更新に合わせて耐震管への更新を進めておりますので、先ほど御説明させていただいた管路の更新状況と同様になりますが、これまで同様に、江別市上下水道ビジョンに基づき、計画的な水道管の更新に合わせまして、耐震管への取替えを実施してまいりました。
特に令和4年度におきましては、基幹管路の耐震化事業を重点的に実施したこともあり、その結果と致しまして、令和3年度から基幹管路では1.5ポイント、水道管全体では0.7ポイント耐震管率が上昇いたしました。

奥野君:分かりました。
今の御説明の中で、基幹管路を中心にということで、令和4年度は取り組まれているお話でしたが、先ほど答弁いただいた中で国の補助金のお話も出ておりましたけれども、たしか4分の1の割合で、基幹管路の耐震化事業においては補助金が出ているというふうに聞いております。
数年前の質疑の中で、この補助金のお話で30%ぐらい減額をされているというような状況の答弁があったのですけれども、ここ数年、令和4年度なども含めまして、この補助金の割合というのはどのような状況なのか、その辺りを確認させてください。

水道整備課長:補助金に関してでありますけれども、基幹管路の更新に伴う補助金の活用につきましては、平成25年度から実施しております。平成29年度までは、要望額に対し、今、御指摘のあったとおり、30%程度減額されて交付されておりましたが、平成30年度から令和4年度までにつきましては、要望どおりの額が交付されておりますので、補助率は4分の1のままではありますけれども、この補助金を活用しながらおおむね計画どおり事業を進めているところでございます。

奥野君:分かりました。
補助金もおおむね100%要望どおりということで安心しましたというか、計画的に進めていけるという状況を確認させていただきました。
また、今は基幹管路が中心で、令和4年度なども耐震化に取り組んでいただいているというお話ですが、例えば、基幹管路の布設更新というのはなくならないと思うのですけれども、ある程度、めどが立つ時期とかもあると思うのです。そういっためどが立った後、配水支管、布設年度の上のグラフにも関連してきますけれども、配水支管にかなり大きな山がたくさんありますが、そういった部分の進め方について、令和4年度、現状をこういうふうに踏まえて、今後の進め方などをお聞きします。

水道整備課長:管路更新の進め方についてでございます。
令和4年度及び現在の江別市上下水道ビジョンの期間内の基幹管路の工事におきましては、浄水場や配水池に近い根本の部分となる太い管の更新が中心となっているため、大規模な工事となりまして、事業費が多く必要なのに対し、事業延長が大きく見込めないという状況にあります。
このビジョンの期間内に、これから国道12号ですとか、鉄道の横断というのがございまして、その辺でまた工事費がかかってくるところでございますが、その辺の部分が完了した際には、配水支管のほうも今まで以上に更新していけるものと考えております。

奥野君:最後に、2つの要求資料の内容で共通することなのですけれども、この上のグラフの平成5年から平成10年くらいの間、大きな布設をされている山があります。これは平成13年以降が耐震管というお話だったので耐震管ではないというようなところの山もあるところではございますが、それによってこの下の耐震管率も、全国平均からは少し下回っている状況ですけれども、本来、ここの部分が入っていないという影響もあるとはお聞きしております。
令和4年度の状況も踏まえまして、今後、人口減少など、水道の使用量も減っていく中で、更新または耐震化という部分で、平準化に関してどのように取り組んでいくのか、最後にお伺いします。

水道整備課長:今後、どのように更新、耐震化を進めていくかということについてでありますが、これまで以上に詳細な管路の資産管理を行いまして、財政収支見通しを考えながら事業を平準化し、更新、耐震化を進めていかなければならないというふうに考えております。
具体的には、今後の水需要の見通しから、施設規模や配置の適正化の検討により、可能な範囲でダウンサイジングを行うなど、最適な口径での更新により費用を抑え、更新基準につきましては、法定耐用年数40年が管の寿命とは言えないことから、その検討に当たりましては、全国的な実使用年数を踏まえた更新基準の設定では、管の種類や埋設状況などにより80年程度と設定している事例や、耐震管につきましては、100年以上の使用が期待されていますので、そういった資料等も参考にしながら適切な更新基準の設定を行い、平準化して、効率的に更新と耐震化を進めていきたいと考えております。

委員長(本間君):関連で質疑ございませんか。

高橋君:今ほど丁寧な質疑と答弁があったので大体のことを理解したのですけれども、やはり管路経年化率という数字が出てくると、見た目で不安を感じるのです。これを見て、全国平均に比べて江別市はすごく頑張っているというのを理解できたのですけれども、今ほど説明いただいたような大きな管路の更新をすると、距離はいかないので、ここの数値には反映されにくいということでございました。
そういう点では、今ほどいろいろな説明を頂いたように、安全性とか、それぞれの管の埋まっている場所を配慮しながら、事故が起きないように適切に管理していくというようなことで理解していいのか、江別市上下水道ビジョンの計画期間が終わる頃には20%程度まで経年化率が上がるだろうと言われていましたけれども、その数字で一喜一憂することなく、現実的な対応をしていっていただけると理解していいのか、その辺りをもう一度確認させてください。

水道整備課長:管路の法定耐用年数である40年というのは、あくまで経理上の値であります。ただ、古い管がどんどん増えていきますので、理想としては極力ゼロ%に近いほうが望ましいのですけれども、管が使えなくなるということではございませんので、経済性などを考えれば、ゼロ%を目指していくというのは、正しいとは一概には言えないという状況であります。
これまでと同様に、水道施設の状態については、点検や監視をしながら、必要に応じ、維持修繕を行って、施設を良好な状態に保っていきたいと考えております。具体的には、目視可能な添架管や空気弁、減圧弁などは定期的な点検を行い、目視ができない管路の状態については、各地区の水量、水圧などの配水状態を毎日監視することにより、異常の早期発見によって対応を図っていきたいと考えております。

委員長(本間君):関連で質疑ございませんか。(なし)
次に、3の関連で質疑ございませんか。(なし)
最後に、全体を通して質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。(10:43)

委員長(本間君):委員会を再開いたします。(10:43)
次に、認定第2号 令和4年度江別市下水道事業会計決算を認定に付することについてを議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

総務課長:令和4年度下水道事業会計決算の内容について御説明いたします。
決算書の16ページをお開き願います。
事業報告概況でありますが、令和4年度の下水道事業は、江別市上下水道ビジョンに基づき、安全・安心で快適な生活環境を確保するため、老朽施設の改築更新を実施するとともに、安定した下水処理の機能を確保するため、緑町ポンプ場等の設備更新工事を実施しました。
次に、決算の概要ですが、収益的収入及び支出では、予算額に対する収益的収入の執行率は98.9%、収益的支出では97.0%で、収益的収入支出差引きでは1億1,625万8,399円となっております。
決算書の17ページの資本的収入及び支出では、予算額に対する資本的収入の執行率は57.8%、資本的支出では83.6%で、資本的支出における建設改良費は、総額6億9,420万2,455円で、その内容は下段に記載のとおりとなっております。
次に、業務の概況では、年間総処理水量は、前年度と比較して47万2,270立方メートルの増となっております。
次に、ページをお戻りいただきまして、決算書の2ページ、3ページをお開き願います。
(1)収益的収入及び支出では、下水道事業収益の決算額は34億9,868万6,574円で、予算額に対して3,970万9,426円の減、一方、下水道事業費用の決算額は33億8,242万8,175円で、不用額は1億286万5,825円であります。
次に、決算書の4ページ、5ページをお開き願います。
(2)資本的収入及び支出では、資本的収入の決算額は5億6,762万3,540円で、予算額に対して4億1,471万3,460円の減、一方、資本的支出の決算額は15億8,664万6,687円で、地方公営企業法第26条の規定による繰越額3億100万円を除いた不用額は1,009万7,313円となり、この結果、収支差引きで不足する額、10億1,902万3,147円は、下段に記載のとおり、減債積立金、過年度分損益勘定留保資金などをもって補填しております。
以上、御説明しました、収益的収支及び資本的収支に係る収益費用明細書及び資本的収支明細書につきましては、決算書の29ページ以降に記載しておりますので、御参照願います。
次に、財務諸表でありますが、決算書の9ページをお開き願います。
損益計算書につきましては、下水道使用料等の1営業収益21億1,255万245円に対して、下水道事業に直接要する経費の2営業費用は31億6,739万8,073円で、その結果、営業損失は10億5,484万7,828円となり、3営業外収益、4営業外費用を整理しました経常利益は7,210万6,139円で、これに5特別損失を整理した当年度純利益は7,161万887円であります。
次に、決算書の10ページ、11ページをお開き願います。
剰余金計算書でありますが、表右側、資本合計につきまして、一番上の段、前年度末残高124億2,808万2,879円は、表中段の当年度変動額9,838万4,717円の増により、最下段のとおり、当年度末残高は125億2,646万7,596円となっております。
最下段の右から3列目、当年度未処分利益剰余金、2億1,557万4,004円につきましては、ページ下段の剰余金処分計算書のとおり、7,161万887円を減債積立金へ積み立て、1億4,396万3,117円を資本金へ組み入れるものであります。
次に、決算書の12ページ、13ページをお開き願います。
貸借対照表でありますが、資産の部、1固定資産は(1)有形固定資産から(3)投資その他の資産までで、固定資産合計は479億5,811万7,251円で、令和4年度における減価償却内訳などにつきましては、決算書の36ページ、37ページの固定資産明細書に記載しておりますので、御参照願います。
次に、2流動資産の合計は10億517万6,918円となり、固定資産と流動資産を合わせた資産合計は489億6,329万4,169円であります。
次に、決算書の13ページの負債の部は、3固定負債と4流動負債、5繰延収益を合わせた負債合計は364億3,682万6,573円で、資本の部、6資本金と7剰余金を合わせた負債資本合計は489億6,329万4,169円となるものであります。
なお、3固定負債の(1)企業債及び4流動負債の(1)企業債の合計は、前年度から5億4,176万3,949円減の96億4,060万2,203円で、決算書の38ページ以降に企業債明細書を記載しておりますので、御参照願います。
次に、附属書類でありますが、決算書の18ページをお開き願います。
(2)経営指標に関する事項でありますが、経常収支比率につきましては、健全経営の水準とされる100%を上回っているものの、経費回収率につきましては100%を下回っており、汚水処理に必要な費用を下水道使用料で賄えていない状況となっています。
有形固定資産減価償却率や管路老朽化率は年々増加傾向にあることから、今後も点検整備を実施し、延命化を図りながら、計画的に施設の更新を行ってまいりたいと考えております。
次に、決算書の19ページの(3)議会議決事項は、記載のとおりですので、御参照願います。
次に、決算書の20ページの(5)職員に関する事項でありますが、アの職員数は、前年度に比較して、一般職においては事務職1名の増、技術職1名の減、再任用短時間勤務職員が1名の増となり、総体では1名増の30名となっております。
次の21ページには、イとして給与に関する事項、22ページから24ページには、2工事として、(1)建設改良工事の概況及び(2)保存工事の概況、25ページには、3業務について、26ページには、4会計について、27ページには、5その他として、他会計負担金等の使途について、28ページには、資金の増減を表すキャッシュ・フロー計算書、42ページ以降には、注記事項を記載しておりますので、御参照願います。
下水道事業決算書につきましては、以上です。
続きまして、予算決算常任委員会資料について御説明いたします。
資料1ページをお開き願います。
決算額の推移及び財政計画比較でありますが、収益的収支の令和4年度収入は、江別市上下水道ビジョンの財政計画と比較して90万3,000円の増となっております。
一方、支出は4,585万9,000円の増となりましたが、これは、電気料金の値上げによる動力薬品費の増などが主な要因であります。
結果、収支差引きでは4,495万6,000円の減となっております。
次に、資本的収支でありますが、収入では、財政計画と比較して1億9,159万6,000円の減となっております。これは、新型コロナウイルス感染症の影響による世界的な半導体不足のため、下水道施設整備事業費の一部が年度内に完了できず、翌年度に繰り越したことにより、財源である国庫補助金や企業債も繰越しとなったためです。
支出では、下水道施設整備事業費の減により、1億5,923万5,000円の減となり、この結果、収入が支出に対して不足する額は3,236万1,000円の減となっております。
次に、資料2ページをお開き願います。
主要事業計画についての比較は、記載のとおりでありますので、御参照願います。
次に、資料3ページの下水道使用料等収入調べですが、まず、下水道使用料の収入率は、現年度分は88.8%となり、前年度と同率、過年度分は94.5%となり、前年度比0.5ポイントの減となりました。
なお、未納額1億5,403万913円につきましては、納期限が翌月となる3月調定分を含んでおります。
下水道使用料以外の未納額は、3月末時点では納期未到来分であり、4月に全額納入済みとなっております。
次に、資料4ページの4条予算の未納額につきましても、4月に全額納入済みとなっております。
以上です。

委員長(本間君):説明を受けましたので、これより質疑に入ります。
初めに、水道部からの提出資料についての質疑を行います。
まず、1決算額の推移及び財政計画比較についての質疑を行います。
質疑ございませんか。(なし)
次に、2主要事業計画についての質疑を行います。
質疑ございませんか。(なし)
次に、3下水道使用料等収入調べについての質疑を行います。
質疑ございませんか。(なし)
最後に、全体を通して質疑ございませんか。

高橋君:まず一つに、先ほどの水道とも同様のことかなと思いつつも、確認させていただきたいのが管渠老朽化率です。
これも少しずつ上がってきておりますけれども、どのくらいの数値でコントロールするのが望ましいのか、現状、このくらいの中で水道とも同様に十分にチェックしながら対応できているのか、その辺りの状況についてお聞かせください。

下水道施設課長:管渠老朽化率の数値の御指摘でございます。
まず、下水道管の老朽化率といいますのは、標準対応年数50年を経過した下水道管の割合を示しておりまして、今後、年を追うごとに整備した管の延長が増えてまいりますので、数値が大きくなっていくと考えております。
数値の目安としましては、北海道内の江別市と同規模のまちが参考になりますが、令和3年度の平均が約10%となっております。資料の令和3年度の江別市の数値を見ますと、平均よりも少し高いと言えます。これは、江別市では、下水道事業を始めた当時、道営大麻団地が短期間に造成されましたので高めになっているところでありまして、今後は北海道内のほかのまちと同じくらいの数値に近づいていくものと考えております。
ただ、下水道管につきましては、マンホールの蓋を開けまして、管の内側から点検調査を行いまして補修などの延命化を施すことができますので、水道部としては、今後におきましても、延命化を積極的に行っていくことで、標準対応年数によらず、下水道管をできるだけ長く効率的に使っていくことを基本的な方針としているところであります。

委員長(本間君):関連で質疑ございませんか。(なし)
ほかに質疑ございませんか。

高橋君:決算書25ページの業務量について確認しておきたいことがあるのですけれども、雨水処理水量が前年度と比較して50.2%の増になっていて大きいのですが、これは、前年度の雪解け水によるものなのか。さらに、令和2年度とか令和元年度を見ますと、やはり300立方メートルくらいの処理水量になっているので、このくらいの量だとオーバーフローすることなく適切に対応できているというふうに理解していいのか、数字が大きく変わっていたものですからお聞かせください。

浄化センター長:令和4年度は、令和3年度に比べまして、融雪量と降雨量が多かったことにより、雨水処理水量が増加しております。
令和3年度の大雪により、融雪量が4月まで大きく影響したことと、令和4年度は雪解けが早かったため、3月までの融雪量が多くなりました。また、令和4年度には、降雪時期以外の雨量が前年度よりも100ミリほど増えていたため、年間の雨水処理水量が増加したものです。
浄化センターの処理としましては、流入については、毎年同じような処理水量が来ておりますので、十分に適切に対応することができております。

委員長(本間君):関連で質疑ございませんか。(なし)
ほかに質疑ございませんか。

高橋君:水道のほうで伺えばよかったのかなとも思うのですけれども、水道、下水道を合わせて、料金回収率と経費回収率の状況についてお伺いしたいと思います。
水道事業においては、料金回収率が96.09%で、前年度比マイナス3.98ポイントで、下水道事業においては経費回収率が96.65%、前年度比マイナス5.99ポイントとなっております。
水道料金等の収入の減を経費の節減で賄ってきたというのを以前からずっと聞いているので、節減の努力もかなりぎりぎりのところまできていて、その中でも、この間、経済建設常任委員会にも説明があったように、見直せるところは見直しをかけているということなのかなと思いますが、この辺りの状況についてお伺いします。

総務課長:下水道の経費回収率が下がったこと、また、関連で水道の料金回収率が下がった要因につきましては、それぞれの収入、下水道使用料もしくは給水収益といった収入が減少したことに加えまして、電気料金等の高騰により、動力薬品費が増加したことが主な要因であります。
また、経費削減の取組につきましては、下水道事業におきましては、電力需要が大きい浄化センターについては、従来から下水処理過程で発生する消化ガスを燃料としたコージェネレーションシステムにより自家発電を行い、電力を抑制しているほか、電気料金以外では、下水道汚泥肥料の緑農地還元により、一般的な処分方法であるセメントの原料とする方法と比較し、処分費用を約4分の1に抑えております。

高橋君:やはり、今回、料金回収率も経費回収率も低くなった大きな要因は電気料金ということで、ここが安定していくことが、江別市としてはすごく重要なポイントとなってくるというような理解でよろしいのか、確認させてください。

総務課長:委員が御指摘のとおり、令和4年度決算における費用の増加の主な要因は、電気料金の高騰によるものであります。
電気料金は、令和5年1月をピークに減少傾向にありますけれども、高騰する前の水準までは下がっておりませんので、しばらくは厳しい経営が続くと考えております。
しかしながら、下水道事業につきましては、一定程度の資金を確保しておりますので、直ちに事業運営に支障を来すことはありませんので、当面は物価高騰の推移を見ながら、様々な取組により経営の効率化を図ってまいりたいと考えております。

委員長(本間君):関連で質疑ございませんか。(なし)
ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
水道部退室のため、暫時休憩いたします。(11:04)

※ 休憩中に、理事者質疑項目の有無を協議

委員長(本間君):委員会を再開いたします。(11:07)
水道事業会計及び下水道事業会計について、理事者質疑項目は、なしと確認してよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次回の委員会は、9月25日月曜日の午前10時から開催し、決算認定の議案3件の結審を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
なお、結審単位についてでありますが、上下水道事業会計の2件は一括で、病院事業会計は単独で行うこととして、討論、採決を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
最後に、2その他について、各委員からございませんか。(なし)
事務局からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(11:08)