平成17年第1回江別市議会臨時会会議録(第2号)平成17年11月30日
1 出席議員
28名
議長 | 岡村 繁美 君 | 副議長 | 小玉 豊治 君 |
議員 | 森好 勇 君 | 議員 | 吉本 和子 君 |
議員 | 高橋 典子 君 | 議員 | 清水 直幸 君 |
議員 | 島田 泰美 君 | 議員 | 丸岡 久信 君 |
議員 | 鈴木 真由美 君 | 議員 | 尾田 善靖 君 |
議員 | 塚本 紀男 君 | 議員 | 川村 恒宏 君 |
議員 | 伊藤 豪 君 | 議員 | 立石 静夫 君 |
議員 | 堀内 城 君 | 議員 | 矢澤 睦子 君 |
議員 | 赤坂 伸一 君 | 議員 | 宮野 一雄 君 |
議員 | 五十嵐 忠男 君 | 議員 | 齊藤 佐知子 君 |
議員 | 宮川 正子 君 | 議員 | 坂下 博幸 君 |
議員 | 宮澤 義明 君 | 議員 | 高間 専造 君 |
議員 | 星 秀雄 君 | 議員 | 山本 由美子 君 |
議員 | 植松 直 君 | 議員 | 坂本 和雄 君 |
2 欠席議員
0名
3 説明のため出席した者の職氏名
市長 小川公人君、助役 中川正志君、収入役 小玉隆君、水道事業管理者 武田信一君、総務部長 林仁博君、企画政策部長 藤田政典君、生活環境部長 星忠雄君、経済部長 久保泰雄君、健康福祉部長 宮内清君、建設部長 丸山隆二君、病院事務長 池田和司君、消防長 小島満君、水道部長 雉子谷清松君、財政課長 久田康由喜君、教育委員会委員長 郷仁君、教育長 高橋侃君、教育部長 佐々木雄二君
4 事務に従事した事務局員
事務局長 斎藤嘉孝君、次長 高橋信行君、庶務係長 久保克幸君、議事係長 小西祐哉君、主査 宮沼直之君、書記 本多俊介君、書記 近藤澄人君、書記 錦戸康成君、事務補助員 相田優子君
5 議事日程
日程第1 | 会議録署名議員の指名 |
日程第2 | 議案第81号 江別市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について |
6 議事次第
開議宣告
議長(岡村繁美君)
これより平成17年第1回江別市議会臨時会第3日目の会議を開きます。
ただいまの出席議員は28名で定足数に達しております。
議事日程
議長(岡村繁美君)
本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。
会議録署名議員の指名
議長(岡村繁美君)
日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第111条の規定により、赤坂議員、高間議員を指名いたします。
議案第81号
議長(岡村繁美君)
日程第2 議案第81号 江別市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
総務文教常任委員長の報告を求めます。
総務文教常任委員長(坂下博幸君)
ただいま上程されました議案第81号 江別市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、審査の経過と結果をご報告申し上げます。
委員会の開催日はお手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
主な改正の内容は、国の人事院勧告に準拠し官民給与の格差是正のため、一般職の給料表を平均で0.32%、また配偶者分に係る扶養手当を500円、それぞれ引き下げるとともに勤勉手当の支給を0.05月分引き上げようとするものであります。
次に、主な質疑の状況を申し上げますと、これまでの給与改定において景気動向と民間賃金との関係についてはどのように考えてきたかとの質疑があり、人事院勧告においては全国の事業所を調査した上で、そのときの景気状況を勘案するなど社会情勢に応じて民間の状況を把握したものである。市においても地方公務員法の趣旨を踏まえる中で改定の手続を取ってきたもので、景気の動向も反映した改定につながっていると理解している。
団結権や団体交渉権に法的制約のある消防職員について、給与等の処遇に関する意見はどのように把握しているのかとの質疑に対し、消防職員委員会という組織があり、この場で職員の声を聞き、勤務時間の問題などの労働条件や組織体制に関する要望を集約し反映している。さらに、消防職員協議会という任意組織からは、組合を通じて意見が出され協議する機会を設けている。
また、給与改定に当たっての民間との賃金格差において、市内の企業を比較対象としているのかとの質疑がありましたが、答弁では、市内企業においては、その規模や従業員数の面から比較対象となる企業が少なく、給与の調査対象とすることは難しい。人事院の給与調査は全国約8,000か所の調査を基にしているものであり、この勧告に準ずることがより望ましいと考えていると述べられました。
次に、討論の状況でありますが、反対の立場の委員からは、市の給与改定において準拠している人事院勧告は政府、財界に沿った賃金抑制政策を取り続け、労働基本権制約の代償措置としての本来の役割を否定し、公務員制度の民間化の流れを加速させており、国は将来の大増税などを視野に入れ、公務員の給与と定員を削減する集中改革プランづくりを自治体に押し付けている。このままマイナス勧告が続けば、公務員だけではなく民間にも波及し、その賃金引下げの悪循環に拍車を掛け、このことによる消費減は地域経済を大きく冷え込ませ、自治体の税収減もきぐされることから、人事院勧告に準拠することなく無駄と浪費を点検しながら給与財源をねん出すべきであり、反対する。
一方、賛成の立場の委員からは、2か年にわたる採用凍結などで、この4年間で職員数が100名以上減員となるなど職員は厳しい条件下で働いている状況があり、今回の給与改定において総体で減額改定となったことは不満ではあるが、当市は人事委員会が設置されておらず、人事院勧告に準拠しながら労使合意を経て提案されてきた経過があり、今日的な民間の状況も考え合わせやむを得ない。人事院勧告の枠組みを超えた地域給与の課題については、単に給与の引下げや交付税の圧縮にとどまらず地域経済にも大きな打撃を与えかねず、慎重な対応を求めるとしながら、賛成すると述べられました。
以上の討論を経て採決を行った結果、議案第81号は多数をもって原案のとおり可決すべきものと決したものであります。
委員会の審査経過と結果につきましては、以上のとおりでありますので、よろしくご決定くださいますようお願い申し上げます。
議長(岡村繁美君)
これより総務文教常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で、総務文教常任委員長報告を終結いたします。
これより議案第81号 江別市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
高橋典子君
議案第81号 江別市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場で討論に参加いたします。
提案された改正内容は、人事院勧告に基づく国家公務員の給与改定に準じた改定であり、給料表の改定については医療職を除いて平均0.32%の引下げ、配偶者の扶養手当の500円引下げ、そして勤勉手当の年間支給割合を0.05月分引き上げようとするものです。このことにより、1人当たり平均で年間約3,000円の減収になるとのことです。
この間、小さな政府の実現を目指すとする主張の下で、必要以上に公務員に対する批判が行われてきています。小泉内閣は2010年代初頭までに基礎的財政収支を黒字にするため、公務員総人件費削減と医療制度や社会保障制度の改悪、消費税増税を計画していると言われています。特に、公務員に対する攻撃は大増税の露払いとされ、政府は今後5年間で公務員の給与と定員を集中的に減らす集中改革プランを作るようすべての自治体に求めています。マスメディアも利用した公務員批判の下で、公務員は民間に比べて恵まれているとする見方が広げられてきていることは、公務労働者と民間労働者、それぞれ同じ労働者という立場にある者同士を反目し合うように追い込むことになりかねません。またその結果、労働者全体の賃金水準が低く抑え込まれることにもつながるおそれがあるとの指摘もあります。
人事院のマイナス勧告が続けば公務員だけでなく、民間にも更に波及し、賃金引下げの悪循環に拍車を掛けることになります。今回提案されている内容自体は、勤勉手当の引上げも含まれているものではありますが、既にこの間、給与や期末手当の引下げ、寒冷地手当の改悪など連続して行われてきた流れの中にあります。特に当市では職員定数が大きく減らされてきていることも併せて考えたとき、労働条件の向上について積極的に考えられるべきです。
以上のことから、本議案について反対であることを申し上げ、討論といたします。
議長(岡村繁美君)
ほかに討論ありませんか。
尾田善靖君
議案第81号について賛成の立場で討論します。
今回の給与改正は委員長報告にありましたが、職員について平均0.32%の減額改定、併せて配偶者の扶養手当を500円引き下げ1万3,000円とする一方で、12月の勤勉手当を0.05月分引き上げ4月にさかのぼり調整しようとするものです。
また、平成18年4月以降の勤勉手当の期別割合を6月、12月とも0.725月とする内容です。具体的には、一般会計で職員1人当たり月1,120円減額となり、年間総額で3,334円のマイナスとのことであります。もとより職員の給与は、平成14年、平成15年とマイナス改定、平成16年は改定なしに続くもので、今年もマイナス改定となったことは不満であります。しかしながら、当市は人事委員会が設置されておらず、従前から人事院の勧告に基づき給料表を作成し、民主的な協議による労使合意を経て提案されたものであります。
さらに、小泉政権による展望の見えない今日的経済状況の低迷を考えると、今回の改正はやむを得ないものと考えます。特に、職員はこの4年間で112名も減員となり、今年度も採用凍結にあり、部長答弁でも職員は厳しい中で働いているとの答弁もあったところであります。消防職員も労働基本権が完全に制約されており、また欠員状態が続く厳しい勤務条件下にあり、労働環境の改善を求めるものです。さらに、地域給与制度の今後の課題については、給与の引下げや交付税の圧縮にとどまらず、中小企業や地域で働く労働者への影響や地域経済に大きな打撃を与えかねず、慎重な対応を強く要望し、賛成討論といたします。
議長(岡村繁美君)
ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第81号を起立により採決いたします。
議案第81号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
閉会宣告
議長(岡村繁美君)
今期臨時会に付議されました事件はすべて議了いたしました。
平成17年第1回江別市議会臨時会はこれをもって閉会いたします。
午後1時46分 閉会