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生活福祉常任委員会 令和4年9月5日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年12月6日更新

(開会前)

※ 日程確認

(開 会)

委員長(裏君):ただいまより、生活福祉常任委員会を開会いたします。(10:00)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
なお、傍聴希望者がおり、入室を許可いたしましたので、報告いたします。
傍聴希望者入室のため、暫時休憩いたします。(10:00)

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(10:03)
初めに、1付託案件の審査、(1)請願第1号 高齢者の交通費助成を求めることについてを議題と致します。
請願者の高齢者の交通費助成を求める江別の会代表の鈴木豊実さんより、陳述したい旨の申出がありますので、お受けしたいと思います。
なお、今回の請願の提出に際しまして、6,056筆の署名が提出されており、本日、さらに302筆の署名の提出がありましたことを申し添えます。
暫時休憩いたします。(10:03)

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(10:04)
それでは、陳述していただきますが、陳述時間は10分以内となっております。
ただいま午前10時5分ですので、よろしくお願いいたします。

請願者:高齢者の交通費助成を求める江別の会代表の鈴木豊実です。
江別市議会への請願について述べます。
私たち市内で暮らす高齢者にとって、通院や買物等の移動手段としての公共交通サービスは大きな比重を占めております。特に、高齢により自動車運転免許証を返納した市民や自家用車を運転できない市民にとって、公共交通への期待は大きなものがあります。
私は、痛めていた膝の手術をこの8月に受けました。今年2月の大雪のときは、バス停まで行くのが難しく、タクシーの利用が多くなりました。当然、交通費の出費は増え、周りの高齢者の中には、交通費の出費に関して不安を漏らされる方が多く見られました。
本日、委員会の皆様にお配りしておりますが、昨年秋に、高齢者の交通費助成を求める江別の会として取り組んだ江別市の公共交通アンケートは、短期間で260件もの回答が寄せられ、多様な市民の声が書き込まれていました。
バスの便数が少なく診療予約時間に間に合わない、通院に苦労している、歩行が困難なため、買物や通院にタクシーを利用している、数か所回れば1万円を超える、年金生活では負担が大きい、家族への車の依頼も回数が増えると言いづらい、敬老パスやタクシー券等の援助が欲しい、高齢者自身が声を上げなければ助成は実現できない、石狩管内の他の市で行われている助成制度を江別市でも行ってほしい等の切実な声が寄せられました。
今回、請願書の署名の協力を申し込んだある自治会では、役員会で、高齢化が進み、住民の日常の生活を支えるために交通手段の拡充を求める意見が寄せられているとの議論から、全世帯に請願署名を回覧し、1,200筆を超える署名が集約されました。
また、ある病院では、バス停の変更で通院される皆さんが不便を感じていると、職員を挙げて署名活動に取り組まれ、180人を超える職員の皆さんの署名が集約されました。
市営団地、道営団地での署名行動や大型商業施設での街頭署名を含め、僅か4か月で6,000筆を超す声となって、請願書とともに、9月の市議会定例会に署名を提出させていただきました。
私たち高齢者の交通費助成を求める江別の会は、3月26日の署名行動スタートアップ集会で、講師に迎えた弁護士から、この運動は、日本国憲法、地方自治法の趣旨とも言える基本的人権の保障や住民の福祉を実現していく大切な運動であることを学び、決して高齢者のわがままな要望ではないことに確信を持って取り組んできました。
高齢者への交通費助成を求めることは、住民福祉に寄与することと考え、現在も地域の皆さんと対話を進めております。
厚生労働省の将来推計人口から見て、江別市の高齢化率は、2025年予測では34.2%と、全国平均の30%を上回っています。また、独居の高齢者も増えており、交通費助成がない生活は、高齢者の外出する機会を減らし、身体的、精神的な健康を損ねる要因にもなると心配しております。
確かに、江別市として、路線を持つバス会社に交通費の助成を行っていることも聞いておりますが、高齢者世帯や高齢者個人に何らかの助成があれば、バス乗車の拡大につながると考えます。
最後になりますが、高齢者が不自由なく通院や買物ができるよう、交通手段を確保し、生きるための外出支援の施策として交通費助成が求められます。
江別市が、全ての市民、とりわけ高齢者が住みよいまちにするために、何らかの高齢者への交通費助成の施策を求めることをお願いして、私からの陳述と致します。
以上です。

委員長(裏君):ただいま、請願者より陳述していただきましたが、委員の皆様から確認等はございませんか。

奥野君:2点確認させていただきたいと思います。
まず、一つ目に、対象の高齢者の件ですけれども、江別市に住む高齢者と請願書に御記入いただいていますが、これは65歳以上の全高齢者と理解してよろしいでしょうか。

請願者:そうです。

奥野君:もう一つですが、最後に江別市で何らかの交通費助成をとお話しいただいていました。これはずっと続く恒常的なものか、一回切りのものかなど、いろいろとあるのですけれども、想定された具体的な御要望があれば、お聞かせください。

請願者:これから年を取っていく場合に、すごく健康になるとは思えません。やはり、一定の年齢からだんだん弱っていきますから、全ての方に援助してほしいと思います。

奥野君:いろいろな援助をいろいろな自治体でしているのですが、一回切りのものであったり、ずっと続けなければいけないものもあるので、何か御要望があればお聞かせいただければと思ったものですから、お伺いいたしました。
そのほかに、御要望などはございませんか。

請願者:若い人でしたら、これから健康になるということもありますけれども、高齢者は、これから健康になるという人は少ないです。ですから、援助してほしい、助成を増やしてほしいと思います。

委員長(裏君):ほかに確認等はございませんか。

佐々木君:今の質疑の続きですが、皆さんが求めていらっしゃる中にはたくさんのことが書かれていまして、敬老パスやタクシー券の援助が欲しい、または、運転免許証返納者への交通費の助成が欲しい、あるいは、何らかの交通費助成をお願いしたいなど、いろいろと種類があるのですけれども、特にこれというような希望はありますか。
それとも、敬老パス、タクシー券や運転免許証を返納した方への助成など、できれば全部なのでしょうか。特にこれは何とかしてほしいなどの御希望はありますでしょうか。

請願者:希望としては、多くの人が病院に行ったり、買物に行ったりするときに車を気安く利用できるようにという願いはすごく切実です。
特に、病院に行くときに無料であるということは、すごく助かります。

佐々木君:状況はよく分かりました。
一方で、バスの便という希望もあったのですけれども、そうなると、それは高齢者だけではなく、市民全般に言えることです。
なおかつ、このアンケートを見ると、バスの便数を増やしても、体の状態が悪いので、それよりはタクシーの助成のほうを強く求められていると感じました。一般の公共バスに対する支援や助成なども希望しているけれども、高齢者としては、どちらかというと、タクシーの助成を強く御希望されていると思ったのですが、どうでしょうか。

請願者:年を取ると、バスに乗る際に階段が上がれないです。ですから、タクシーの助成をというのが私の願いです。

委員長(裏君):ほかに確認等はありませんか。

吉本君:ただいまのお二方とのやり取りを伺っていて、何らかの助成をということでありますけれども、アンケート調査の結果や、最初にお話をされていました高齢者の方々の生活の状況、江別市の具体的な公共交通網の問題などを合わせて考えたときに、具体的にこういうことをしてほしいとお示しされたとしても、高齢者の方々は様々な状況で生活をされているので、一つに統一するのはなかなか難しかったのだと思いました。
請願者は、私はというふうにおっしゃいましたけれども、6,000人を超す方たちの御意見ですから、多分、いろいろな方たちがいるのだろうと思います。一番感じたのは、今お話があったように、身体状況によっては、バスよりもタクシーのほうが使いやすい方もいらっしゃるでしょうし、バス交通の利便性が高いところは、バスのほうがいいという方もいらっしゃると思います。そのようなことから、今回の請願の趣旨である、様々な状況にある高齢者が安心して暮らしていけるための何らかの助成というのは、そのようなことが含まれていると、行政としても交通費に関してしっかり検討してほしいという意味合いだと思いました。
その中で、一番共通するところは、深刻な交通費の負担の重さがあります。そういう意味では、まずは交通費の助成をということですけれども、もっと広く言うと、全ての高齢者が安心して暮らしていけるようにということもおっしゃっております。ですから、今回の請願の趣旨は、高齢者の方たちがこれをしてほしい、あれをしてほしいという小さい要望を一つ一つ取って見てどうするということではなく、いろいろな状況にある高齢者が、ここで住み続けられるようにしてほしい、それを行政にも考えてほしい、それを議会にも求めているのだと思います。
確かに、具体的なところは、バス、タクシー料金への助成というところが強かったと思いますけれども、私はそこだけではないと思ったのですが、その辺り、どのようなお考えがあるのか、お伺いします。

請願者:高齢者の交通費助成を求める江別の会としてはいろいろな意見がある中で、バス停まで行けないという人がどんどん多くなっています。そうすると、バス停まで行くよりも、車で病院に行くことがすごく多くなってきました。
家族の人も、そんなにいつも高齢者のために車を出すことはできないということもありまして、高齢者が一人でも行けるようにするには、やはりタクシーを使って行ったほうが、利便性という点から見てもいいのではないかと思っています。

吉本君:たくさんの方からアンケートも頂いておりますし、6千何筆の署名も集められていますが、署名を集められたときに、いろいろなお話をお聞きになっていると思います。ですから、それを一つにまとめてこれを求めるとするのは、なかなか難しいという気は致しました。
ただ、今回の請願は、交通費の助成を求めるということですので、そういうことに関して言うと、今お話があったように、一番利便性が高くて使い勝手がいいのはタクシーだということは理解を致しました。

委員長(裏君):ほかに確認等はございませんか。

清水君:幾つか聞かせていただきたいのですが、アンケートを取られて、その回答数が260人ということでした。
江別地区114人、野幌地区20人、大麻・文京台地区126人と、随分偏っていると思うのですが、この数字自体は、その3地区の利便性を加味した数字なのでしょうか。例えば、江別地区は114人と多いです。大麻・文京台地区は、本当は大麻地区と文京台地区に分けて状況を考えなければいけないと思うのですが、野幌地区に比べて不便であるという人たちがアンケートに答えてくれたと受け取ってよろしいのでしょうか。

請願者:全体を網羅しているわけではありませんけれども、文京台地区の署名が自治会ごとにいち早く上がってきました。ほとんどの住民の意思を反映した、そのようなアンケートの結果となっています。
それから、江別地区もバスの便のいいところではなく、市内でも端のほうの人たちが意見を出してきました。
それから、大麻地区は、病院の関係で、市立病院に行くのも遠く、札幌市の病院に行くのも同じぐらいの費用がかかるので、そのような大麻地区の人たちの意見も中には入っています。

清水君:先ほど吉本委員からも質疑がありましたけれども、今回の請願については、すごく多くの問題をはらんでいることは読んですぐ分かりますが、バスの運行や路線などについて、利便性を上げてほしいということ、経費的に交通費を何とか軽減してもらいたいという大きな二つの柱のほかに、高齢者でもいろいろな考え方、運転免許証を返納した方、足腰の弱い方、家の前にバス路線が通っていなくてお金をもらっても全然バスが来ないという人もいるでしょう。
また、経費のほかに、運転免許証の返納に関しては、年配の方が運転に自信がなくなって自主返納される方はいいですけれども、そのまま運転されて事故を起こしても困るということで、家族の方に勧められたり、今は免許更新のときにも高齢者には一つ試験が増えまして、そのような状況の中で運転免許証を返してくださいと言われた方もいます。
運転免許証を返して利便性が上がるかどうかはまた別の話ですけれども、運転免許証を返納して車を使わなくなると、例えば、軽自動車だと1か月当たり大体2万5,000円、1,600CCの車を運転しなくなると、月3万5,000円から4万円の経費がかからなくなるという民間の調査があります。それを考えると、運転免許証の返納イコール交通費の助成というのはいかがかと思っています。
その辺りを加味すると、たくさんある全体の意図を解決することがなかなか難しい請願になってしまっているのですけれども、請願者としてはどのように解決すべきと感じているのでしょうか。

請願者:何人かに聞いたのですけれども、社会的に高齢者が事故を起こすことが増えたら、やはり人ごとではないと思ってきたとのことです。75歳の人たちに聞きましたら、もう運転免許証を返さなければならないし、生活的には非常に不便を感じて不安だという声が結構聞かれます。
それから、江別市の中央辺りの方よりも、国道12号から離れたところの人たちが不安になっていました。
また、実際に運転免許証を持っている人たちも、75歳になったら返さなければならないという焦燥感といいますか、それがすごく不安だと言っていました。
やはり、75歳前後の人たちが不安がっていましたから、江別市において助成は大事だ、必要だということを感じました。

委員長(裏君):ほかに確認等はございませんか。(なし)
以上で、陳述を終わります。
健康福祉部入室のため、暫時休憩いたします。(10:29)

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(10:30)
傍聴希望者がおり、入室を許可いたしましたので、報告いたします。

清水君:傍聴者の皆様に私語と携帯電話の電源について注意していただけませんか。

委員長(裏君):傍聴者の皆様におかれましては、携帯電話の電源を切るかマナーモードにしていただくようお願いいたします。
また、私語は慎んでいただきますようお願い申し上げます。
次に、提出資料についての説明を求めます。

介護保険課長:請願第1号 高齢者の交通費助成を求めることについて、提出資料に基づき御説明いたします。
資料の1ページをお開き願います。
この表は、石狩管内の自治体に対して、高齢者の交通費助成の実施状況について問い合わせた結果を取りまとめたものであります。この表に基づき、石狩管内自治体の取組状況について御説明いたします。
高齢者等への交通費助成事業は、石狩管内において、江別市と当別町を除く5市1村で実施されており、大別いたしますと、外出を支援し、社会参加の促進を図ることにより、健康の増進と福祉の向上に寄与することを目的としている事業と、運転免許証を自主返納する高齢者等に対する支援を目的としている事業があり、それぞれ交通機関などの利用券等の交付を行っております。
外出を支援し、社会参加の促進を図ることにより、健康の増進と福祉の向上に寄与することを目的として事業を展開している札幌市、千歳市、恵庭市、石狩市のうち、札幌市を除く自治体においては、交付する利用券について、交通機関での利用のほか、入浴施設や公共施設等での利用も可能としているとのことであります。
その他、対象者や事業費等につきましては、資料記載のとおりでありますので、御参照ください。
なお、石狩市の事業費等でありますが、利用枚数と事業費については、高齢者と障がい者に分けて集計していないとのことでありますので、資料には合算した数値を掲載しております。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

吉本君:今、御説明いただきましたけれども、もう少しお聞きしたいと思います。
最初に、これを見せていただいて、高齢者の運転免許証の自主返納サポートに関する事業について、4か所の自治体で実施していることが分かりました。基本的なところでお伺いしたいのですが、これは基本的には自主返納を促すというところがメインの目的だと思うのですけれども、その結果、運転免許証の返納が進んでいるのかどうなのか、その辺りは自治体でどのように評価しているのか、もしお聞きになっていたらお伺いします。

介護保険課長:自主返納に対する自治体の評価ということですけれども、まず、このような事業があることで、運転免許証を返納するためのインセンティブの一つとしては、有効な事業だと考えております。
この事業の目的としては、交通安全の意味合いが大きいと思いますが、運転免許証を返納しやすい環境を整備することは重要なことと認識しているところでございます。
また、他自治体でこの事業により返納が進んでいるかというところについては、検証できておりません。

吉本君:ほかのところでも検証はなかなか難しいということで伺っていますけれども、その点については了解を致しました。
続いて、頂いた資料について聞かせていただきます。
これも検証といいますか、評価になりますので、聞きづらいところではあるのですが、先ほど、千歳市と石狩市が行っております事業は、外出支援や社会参加を促して高齢者の健康を維持するという御説明がありました。このような事業自体は、石狩管内では2か所だけでしたけれども、この事業によって、その目的をほぼ達成しているといいますか、持続して続けていく必要があるという評価をしているのか、もしその辺をお聞きになっていましたら、お伺いします。

介護保険課長:まず、千歳市及び石狩市の福祉助成に関する事業の目的としては、健康の増進や社会参加が主な目的になっていますが、これに対してどこまで効果があるかという部分は、判断がなかなか難しいと思っております。
この事業に対する江別市の評価と致しましては、この事業は、交通機関だけではなくて、入浴施設や公共施設でも活用できるというところから、一定程度の金額が助成されるということであれば、日常生活における利便性に加えて、社会参加の促進にある程度効果があると考えているところです。
ただし、石狩市の場合は、助成金額が年間2,000円ということで、月に換算すると170円程度になりますので、この程度と言っては申し訳ないですけれども、この助成額で実際に効果が上げられているかということは検証をしていく必要があると考えているところでございます。

吉本君:金額的には若干少ないところはありますけれども、石狩市は、これを上げるために頑張っているということは人づてに伺っています。
それでは、最後に、これも基本的なところで申し訳ないのですけれども、恵庭市の高齢者健康増進助成券事業は、対象者が介護サービスを利用していない市民という御説明になっております。介護サービスを利用していないという場合は、認定を全く受けていないのか、それとも、受けていても利用していないのか、江別市は、特にこのような傾向があると言われていますけれども、どのような対象者を選定しているのか、もし恵庭市の状況をお聞きになっていましたら教えてください。

介護保険課長:恵庭市の高齢者健康増進助成券事業の対象者でございますが、恵庭市の実施要綱によりますと、介護保険法第18条に規定する保険給付を受けていない者とされております。この介護保険法第18条というのは、要介護状態にある保険給付及び要支援状態に関する保険給付を受けていない方ということになりますので、介護保険の認定を受けていても、1年間全くサービスを受けていない人、加えて介護認定自体を受けていない人も含めて対象としていると恵庭市から聞いております。

吉本君:保険給付を受けていないということで、教えていただきました。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

内山君:説明の中で、これらの事業には大きく二つの種類があるということでしたけれども、私から事業費の関係で確認させていただきたいと思います。
まず、これらの事業については、基本的には単費といいますか、国や北海道からの補助金はないということで理解してよろしいでしょうか。

介護保険課長:こちらに記載されている事業費につきましては、国、北海道からの補助はなく、全て市や村の財源で賄われていると聞いております。

内山君:先ほども御説明いただいたように大きく二つの種類があると思うのですけれども、請願者からは、対象者は65歳以上の高齢者というお話もあったのですが、仮に、これらの事業を江別市で行う場合の事業費規模を考えられていたら、大体でいいので、お伺いします。

介護保険課長:それぞれの自治体において交通機関の状況が異なりますので、試算することは非常に困難ではあるのですけれども、各自治体においては、ほとんどが年齢要件を定めておりますので、江別市との人口比率に基づいて試算した事業費の数値はございます。
例えば、千歳市高齢者及び障害者福祉サービス助成であれば、75歳以上を対象としておりますが、江別市の75歳以上人口は、千歳市の約1.66倍でございますので、千歳市の事業費にこれを乗じて算定した数字を持っております。
あくまで、参考数値として申し上げますが、札幌市は70歳以上になっていますので、札幌市の70歳以上人口を江別市に換算すると1億8,735万6,000円、千歳市高齢者及び障害者福祉サービス助成であれば8,282万8,000円、その下の高齢者運転免許自主返納サポート制度事業では86万4,000円、恵庭市高齢者健康増進助成券事業では1,764万6,000円、その下の恵庭市の市内公共交通の新規利用者拡大事業は、年齢制限がないので、恵庭市の65歳以上人口で比較しましたが、江別市の65歳以上人口は恵庭市の1.89倍程度なので17万8,000円、石狩市の福祉利用割引券の交付事業では3,775万円、北広島市の運転免許自主返納者バス等利用支援事業では、バスとタクシーを合わせますと697万3,000円、続いて、新篠津村の高齢者運転免許証自主返納サポート事業では1,949万4,000円程度、あくまで、人口比率という形ですけれども、こういった金額で試算をしているところでございます。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
健康福祉部退室のため、暫時休憩いたします。(10:44)

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(10:44)
次に、(2)請願第2号 江別市子ども医療費助成事業の拡充を求めることについてを議題と致します。
請願者の子ども医療費無料化を求める江別ネットワーク共同代表の神保郁子さんより、陳述したい旨の申出がありますので、お受けしたいと思います。
なお、今回の請願の提出に際しまして、3,003筆の署名が提出されており、本日、さらに40筆の署名の提出がありましたことを申し添えます。
暫時休憩いたします。(10:45)

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(10:46)
それでは、陳述していただきますが、陳述時間は10分以内となっております。
ただいま10時46分ですので、よろしくお願いいたします。

請願者:子ども医療費助成の拡充を求める江別ネットワーク共同代表の一人、神保です。
今日は、陳述の機会をつくっていただき、ありがとうございます。
文書を読み上げますので、よろしくお願いします。
2017年から子供医療費助成の拡充を求めて運動を進めていた私たちにとって、2020年8月から助成年齢が拡充されたことは、大いに歓迎したところです。若い世帯の母親たちも、よかった、うれしい、ほっとしました、1割と3割では全然違いますからと喜んでくれました。その声に押されて、私たちもさらに助成年齢の拡充を求めて、この運動を続けようと申し合わせました。
というのも、助成制度の内容が自治体によって違っていて、石狩管内を見ても、江別市の遅れを感じたからです。
また、母親たちからも、子供はすぐに大きくなる、せめて小学校を卒業するまで助成があればとの声を聞いたからということもあります。
2021年7月からの運動は、コロナ禍の中でしたが、市内の調剤薬局、小児科病院、歯科病院、保育園、幼稚園などに署名用紙を置いていただく依頼活動では、20筆、30筆と集めてくれて、署名用紙がいっぱいになったので取りに来てくださいと連絡を下さるところ、さらに、引き続き、引き受けてくれるところもありました。160か所ほどのうち、100か所ぐらいに協力を頂くことができました。
運動を進めていて、2020年の小学校3年生までの拡充がはずみになったと感じていますし、小児科と歯科の医師からは、我々も同じ要望を市に伝えていますとの心強いお話も聞けました。さらに、新しい住宅地に署名に伺うと、小さな子供がいる若い両親から、よろしくお願いしますと言ってもらうこともありました。子供医療費助成の拡充は、多くの市民の皆さんの願いなのだということを感じながらの活動でした。
また、市民の願いということのほかに、子供医療費助成の拡充が全国の自治体に広がってきているということが、私たちがこの請願を行うもう一つの理由です。
2021年7月に今回の署名をスタートさせてから、全国でも、そして、北海道内や石狩管内でも、子供医療費の助成を拡充する動きが広がっています。中でも、東京都は別格でしょうが、山梨県は高校卒業まで、北海道では、函館市が2023年4月から高校卒業まで、網走市は中学校卒業までの助成になりました。
江別市の周辺自治体では、お隣の南幌町が高校卒業までです。用意していただいた資料を見ても分かりますように、残念ながら、石狩管内で、江別市、千歳市は助成年齢の拡充が進まない自治体となっています。
厚生労働省の2020年4月の調査では、全国の自治体の42%、733自治体が子供の通院費を高校生まで助成しているという結果であったことが報道されていました。江別市としても、そのことは承知していると聞いています。
また、子供の医療費が若い世帯の心配事のトップという結果が北海道の調査結果としても出ています。そうであれば、江別市に住み始めた若い世帯を支える子育て応援のまちにふさわしく、子供医療費助成を拡充していただきたい。
署名に賛同してくれた歯科医師が強調されていたのは、早く治療を始めれば治療期間は短く済むので、医療費を抑えることができるということでした。また、調剤薬局の方は、薬代がかかるので治療を中断する、そうすると悪化してしまう子供がいると教えてくれました。お二人とも、早くから積極的に治療することが、子供にとっても医療費にとっても有益だと考えているのだと思います。
限りある予算だとは聞きますが、未来を担う子供たちに振り向けて、助成年齢の拡充が前進するよう、市議会でこの請願を採択していただくようお願いいたします。

委員長(裏君):ただいま、請願者より陳述していただきましたが、委員の皆様から確認等はございませんか。

佐々木君:基本的には、全国一律の助成を私たちも望むところですけれども、少しずつ拡充されてきている中で、理想的には、どこまでの拡充がいいと考えているのか、お聞かせください。

請願者:本当に理想を言えば、子どもの権利条約の観点というものがありまして、それによると、子供の医療費に関しては国が補償すべき、しかも、将来の国民ということで、大きく言えば、子どもの権利条約からも、全て無料で子供を育てるべきだと思っています。
ただ、いろいろな資料を見ますと、本当に市町村ごとで違います。市町村の規模や経済力などということもいろいろとお聞きします。
私たちとしては、今まで運動を続けて、小学3年生まで広げていただくことができました。本当にささやかですが、まずは小学6年生まで拡充されたらいいと、ぜひ早いうちに小学6年生まで拡充していただければと思っています。

委員長(裏君):ほかに確認等はございませんか。(なし)
以上で、陳述を終わります。
健康福祉部入室のため、暫時休憩いたします。(10:54)

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(10:58)
提出資料についての説明を求めます。

医療助成課長:江別市子ども医療費助成事業の拡充を求める請願に係る要求資料について御説明いたします。
資料の2ページをお開き願います。
初めに、石狩管内における令和4年度の子供医療費助成内容についてでありますが、令和4年度現在の札幌市を含む6市における対象年齢、世帯における市民税課税・非課税の区分、自己負担内容、所得制限について記載しております。
続きまして、資料の3ページをお開き願います。
子供医療費助成拡大に係る影響額について、江別市において助成対象を拡大した場合の費用を試算したものになります。
1通院医療費助成に係る影響額の試算(年額)でありますが、現在、江別市の通院医療費助成の対象は小学3年生までであり、これを小学6年生まで拡大した場合、年額でおよそ2,830万円の負担増になると試算しております。
次に、対象をさらに中学1年生から中学3年生まで拡大した場合、年額でおよそ2,720万円の負担増と試算しており、小学4年生から中学3年生まで拡大した場合の合計は、年額でおよそ5,550万円の負担増と試算しております。
2入院医療費助成の実績(令和3年度)でありますが、小学4年生から小学6年生までの実績額は340万4,383円、中学1年生から中学3年生までは118万7,418円となっております。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

内山君:最初に、事業費について伺いたいと思います。
子供医療費助成については、北海道からの補助金も入っていると思うのですけれども、現在の基準を改めて確認させてください。

医療助成課長:北海道からの補助の基準でございますが、まず、通院につきましては、就学前までが北海道の補助対象となっており、医療費の2分の1が補助されております。小学生以上になりますと、全額、市の負担という形になります。
入院につきましては、北海道の補助対象は小学6年生までとなっており、中学生以上が、全額、市の負担という形になっております。

内山君:現状、都道府県の補助は、都道府県ごとにばらばらだと理解してよろしいのでしょうか。

医療助成課長:各都道府県の補助の対象基準ですけれども、各都道府県によってばらばらという形になっております。

内山君:資料の内容についてですが、資料の3ページで今回の影響額の試算を出していただきました。前回、2020年8月に拡大されたときにも事前に影響額の試算等をされたと思うのですけれども、その試算額と実際に行ってみての差というのはどのようになっているか、お伺いします。

医療助成課長:令和2年8月に、小学1年生から小学3年生までの通院の助成を拡大しております。このときは、年額およそ4,440万円と試算しております。
実際の実績額ですけれども、拡大した令和2年8月診療分から翌年7月診療分までの1年間の実績額は3,187万141円であり、試算額と実績額の差は1,253万円程度となっております。

内山君:差があるということですけれども、その要因としてはどのように考えていらっしゃるのか、伺います。

医療助成課長:この試算額と実績額との差でございますけれども、令和2年8月から拡大しておりますが、この試算は、コロナ禍前の影響額に基づいて試算しておりまして、新型コロナウイルス感染症の影響による受診控え等により、実績額が試算以上に減ったことが影響したと思われます。

内山君:仮定の話に答えるのはなかなか難しいと思うのですけれども、コロナ禍の影響がなければ、ほぼ試算並みだと考えてよろしいか、伺います。

医療助成課長:仮に、新型コロナウイルス感染症の影響がない場合ですと、試算した4,440万円に近い数字になっていたのではないかと考えております。

内山君:最後の質疑ですけれども、2年前に助成を拡大しまして、市民の方からの声などもいろいろと伺って、担当課としても分析等をされていると思うのですが、拡大した評価と今後の拡大に向けての考え方についてお伺いします。

医療助成課長:令和2年8月に助成を拡大したことに対する評価ですけれども、小学生については、高学年と比較して医療機関を受診する率の高い低学年の子供のいる家庭の医療費負担を軽減すること、また、入院については、小学生の通院と同じタイミングで中学生に拡大しております。
このことについては、小学校低学年については、高学年に比べて病気になるリスクが高い、受診する割合が高いということになりますので、小学校低学年について拡大してきたことは評価できるのではないかと考えております。
今後の考え方ということですけれども、今回請願していただきました子ども医療費無料化を求める江別ネットワークの共同代表の方からも、以前から助成拡大のお声は聞いております。
また、助成対象を拡大している自治体も多く見られることは十分認識しておりますけれども、予算について、こちらの資料にもありますように、小学6年生までで年額2,800万円程度を見込んでおりますので、これが毎年度現状予算に上積みされるということになります。この予算を捻出するためには、現実問題として、現状の市の予算額の中で、市全体の施策を考慮した中で、総合的に検討しなければならない案件と考えております。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

吉本君:予算をつけるときにはこういうことも考慮しなければというお話がありましたので、聞きづらいのですけれども、資料2ページの石狩管内の助成内容については理解を致しました。恵庭市が今年4月から拡大して、拡大していないところが狭まってきているという感じが致します。
次に、数字のことで恐縮ですけれども、資料3ページの影響額の試算のところでお伺いいたします。
先ほどの御説明では、実際には若干減っていますということでしたが、令和2年8月に小学3年生まで拡大した時点での、小学1年生から小学3年生までの試算は4,440万円だったということですけれども、今回試算していただいた小学4年生から小学6年生では2,830万円でした。
今とは状況が違うので一概に数字だけで比較はできないと思いますし、もちろん、低学年と中・高学年ということで、学年の年齢が違いはありますけれども、1,600万円ぐらい数字の違いがあるのですが、それは年齢の違いだけなのでしょうか。それとも、先ほど人口比で計算をしたというお話があったと思うのですけれども、その違いの数字ということなのでしょうか。
これは、子供たちをめぐる医療環境等が変わってきているということがあるのか、この数字の違いを教えてください。

医療助成課長:前回の試算額と今回の試算額の差についてです。
今回の試算については、小学1年生から小学3年生までの令和4年度の予算額に、江別市内の全児童生徒数、小学1年生から小学3年生までの人数の合計と、小学4年生から小学6年生の人数の割合が若干違いますので、そちらの割合を掛けまして、さらに、資料の米印のところに記載していますように、令和元年度の数字になりますが、厚生労働省で全国の受診率を出しております。これに基づいて計算しますと、小学校高学年の子供は、小学校低学年の子供に比べて、およそ3割程度受診率が下がりますので、この率を掛けてこの金額を算出しております。

吉本君:そうすると、数字の信憑性といいますか、より現実的な数字だと理解を致しました。
そうしますと、予算的にもかなり厳しいということは先ほど既にお聞きしましたけれども、これからは拡大をしてほしい年齢が上がっていくわけですので、予算的に言えば、従来の拡大よりも少しずつ市の負担が減っていくという気も致します。
細かい数字は先ほど伺いましたので結構ですけれども、年齢が上がると医療給付費が減るわけですから、助成額も当然減ってきて、むしろ拡大していく要素が増えてくると理解を致しますけれども、それは甘い考えということでしょうか。

医療助成課長:学年が進むにつれて、影響額が減っていくのではないかという御質疑だと思いますけれども、先ほども答弁させていただきましたが、厚生労働省の受診率の全国データによりますと、小学校低学年に比べて小学校高学年、小学校高学年よりも中学生のほうが受診率は下がっていきますので、純粋に金額だけで言えば、下がる要素はあると思います。新型コロナウイルス感染症など、様々な要因も考えられますので、一概には言えないですけれども、そのような状況は考えられると思います。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
健康福祉部退室のため、暫時休憩いたします。(11:12)

※ 休憩中に、請願第1号及び請願第2号の今後の審査方法等について協議

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(11:26)
休憩中に確認いたしましたとおり、請願書に記載のある何らかの高齢者への交通費助成をどのように考えるかについて、自由討議を行った後、請願第1号及び請願第2号については、次回結審を行うこととしてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
なお、結審単位については、1件ずつ行うこととしてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次回の委員会は、9月7日水曜日の午後1時30分より開催いたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
最後に、2その他について、各委員からございませんか。(なし)
事務局からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(11:27)