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生活福祉常任委員会 令和4年7月26日(火)

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年11月18日更新

(開会前)

※ 日程の確認

(開 会)

委員長(裏君):ただいまより、生活福祉常任委員会を開会いたします。(8:56)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
また、本日の調査に宮本議長が同行いたしますので、御承知おき願います。
それでは、これより所管施設等調査を実施いたしますので、各委員は、生活環境部及び消防本部から提出されている資料を御持参の上、市役所正面入り口前に待機しているバスに移動願います。
暫時休憩いたします。(8:56)

※ 休憩中に、所管施設等調査を実施

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(11:07)
2市立病院所管事項、(1)報告事項、アの減資(資本金の額の減少)についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

管理課長:まず、この減資につきましては、平成24年の地方公営企業法の改正によりまして議会の議決を経て可能とすることになったものでありますけれども、この間の経過と致しましては、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申に盛り込まれまして、江別市立病院経営再建計画において研究を進めるとしていたところであります。
6月1日に開催された本年度1回目の江別市立病院経営評価委員会から、累積欠損金、資本金ともに過大となっている現状は、財務実態を正しく反映しておらず、地方公営企業法の全部適用による再スタートに合わせて、この財務基本構造を見直すことを目的として減資を行うべきとの御意見を頂いたところであります。
それでは、資料に基づきまして説明させていただきます。
資料の減資(資本金の額の減少)についてを御覧ください。
まず、1の減資の目的でありますが、4月から地方公営企業法の全部適用に移行し、病院事業管理者の下、新たな経営体制となりましたことから、このタイミングで解消すべき累積欠損金の規模を明確化し、病院経営における収支構造の見える化を図ろうとするものであります。
用語の意義についてでありますが、2段目の資本金のところから御説明いたします。
資本金は、一般会計から出資を受けた額が累積されたもので、公営企業の場合、資本金の額が経営へ影響を及ぼすことがほぼないこと、また、3つ目の累積欠損金については、各年度の赤字が累積されたものであり、返済義務のある負債とは異なるものという点について御理解いただきたいと考えております。
次に、2累積欠損金の概要でありますが、令和3年度末残高は、資本金109億1,923万4,000円、資本剰余金4,657万8,000円であり、累積欠損金はマイナス117億3,278万4,000円でありました。
令和3年度処分額は、すなわち減資しようとする額となりますが、資本金を108億6,665万4,000円処分し、累積欠損金に同額を補塡することで、処分後残高は、資本金5,258万円、累積欠損金マイナス8億6,613万円となるものであります。
なお、米印にありますとおり、圧縮後の資本金5,258万円は固有資本金と再評価組入資本金であり、一般会計から繰り出された出資金とは異なることから、今回の処分の対象とはしておりません。
次に、3収支構造の見える化の概要についてですが、(1)貸借対照表の改善については、減資により資本金と累積欠損金の双方が圧縮されることで、解消すべき累積欠損金の額が明確化される、つまり、本来、健全な貸借対照表は、図の右端にありますとおり、資産に対して負債と資本の合計が釣り合っているものが健全な経営状態ということになりますけれども、現状は、左端の図のとおり、負債が資産を超過している上、累積欠損金と資本がともに100億円を超える巨額となっており、どの程度経営状態が悪化しているのか、実態が分かりにくいものとなっております。
通常、累積欠損金を解消する方法は二通り考えられ、1つ目は、病院事業収支を黒字にして利益剰余金を積み上げていく方法であり、2つ目は、減資による方法であります。
1つ目の利益剰余金を積み上げて117億円もの欠損金を解消する方法では、長い年月が必要と考えられ、実際には極めて困難であるものと認識しております。
2つ目の減資による方法では、累積欠損金と資本金の双方を圧縮し、真ん中の図にありますとおり、欠損金を見える化することで、債務超過の実態をよりクリアにすることができます。つまり、解消すべき累積欠損金は、図のとおり8億7,000万円となりまして、さらに減資後も純利益を持続的に計上することで、右側の図のような健全な経営状態を目指すものであります。
さらに、一般会計借入金の着実な返済と一時借入金残高の縮減を図ることで負債を圧縮し、財務基盤を強化することにもつながっていくと考えております。
つまり、減資は、経営実態を市民に分かりやすくお示しすると同時に、健全な経営状態を示す貸借対照表をしっかりと目標に据えるための見える化と考えているところであります。
続きまして、資料の裏面を御覧ください。
(2)一般会計繰出金の損益計算書への反映でありますが、減資の実施に併せ、公費負担を含めた収支構造の明確化、いわゆる見える化を図っていきたいと考えております。
そのためには、建設改良費に係る繰出金を損益に反映させるべく、所要の見直しを行う必要があると考えております。
まず、現状の図ですけれども、病院事業会計繰出金14億7,000万円は、収益的収入に9億9,000万円、資本的収入に4億8,000万円というように振り分けられており、資本的収入4億8,000万円は、企業債償還に充当する出資金の繰入資本金として資本に計上されています。これは、経年により資本金が積み上がっていくという仕組みになっています。
一方で、黒字、赤字の元となる収益的収支は、図の右上の囲みにあるとおり、損益計算書と呼ばれる財務諸表で表されておりまして、当年度純損失、いわゆる赤字は翌年度に未処理欠損金、つまり累積欠損金として積み上がっていくこととなります。
つまり、この4億8,000万円は黒字、赤字と呼ばれる営業成績には反映されず、黒字、赤字とは関係のない資本の部において、一方では出資金、一方では累積欠損金として増大していくという公営企業の赤字体質を助長する仕組みとなっておりまして、このことが病院の経営実態を分かりにくくしている要素の一つと考えているところであります。
こうした収支構造を明確化するため、資料の中段、見直し後の図にありますとおり、資本的収入に計上している繰出金4億8,000万円のうち、減価償却費に充当する2億4,000万円を収益的収入として損益計算書に反映させた上で、当年度純利益、つまり黒字を持続的に計上することで残る8億7,000万円の累積欠損金を解消してまいりたいと考えているところであります。
なお、残る半分の2億4,000万円は、資本費平準化分として資本的収入に計上し、資本として処理することとなります。
また、このように繰出金の会計処理方法を見直したとしても、一般会計の繰出金の総額は変わらないように調整していくように考えております。
最後に、4スケジュール(予定)になりますが、8月1日に発行される広報えべつ8月号におきまして、累積欠損金と減資についての説明記事を掲載するほか、8月3日開催予定の江別市立病院経営評価委員会において、令和3年度決算に係る点検・評価意見を決定いただくこととなっております。
そして、8月下旬に予算決算常任委員会で説明した後、9月上旬の第3回定例会におきまして、減資に関する議案を提出したいと考えているところであります。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

奥野君:1点だけ確認です。
4番のスケジュールの御説明を頂きまして、広報えべつ8月号に減資についての記事を載せるというお話ですが、今後、委員会で審査をしていくと思いますけれども、市民の皆様に対しどのような内容の掲載をしていくのか、概要でも結構なので教えてください。

管理課長:広報えべつには、市立病院の連載コラムとして、各月で、経営再建の軌跡という欄を設けさせていただいております。
広報えべつ8月号においては、第2回になるのですけれども、減資、収支構造の見える化というテーマで、このような減資の手法がありますという説明と、そもそも累積欠損金や、資本金といった用語が分かりにくいという御意見も頂いておりますので、そういった解説をした上で、実際に減資をするとどのようになるのか、図表を用いて説明していく予定になっております。

奥野君:概要としては、言葉の解説という内容でよろしいですか。
広報えべつ8月号としたタイミングに、何か理由があるのかお聞きします。

管理課長:先ほども御説明したとおり、経営改善の様々な手法や、これまでの取組を連載記事ということで掲載してきているところで、今年度の大きなテーマとして減資を江別市立病院経営評価委員会等でクローズアップしていますことと、その辺の市民への周知が不足しているのではないかという御意見も頂いたので、この広報えべつ8月号のタイミングがふさわしいと考えたところです。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

内山君:今の奥野委員の関連で、まだ広報えべつの8月号は見ていないですが、記事の中には、議会の議決が必要ということが記載されていると理解してよろしいですか。

管理課長:地方公営企業法における減資という用語の説明の中で、そのことについても触れております。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

鈴木君:この問題については、非常に評価の分かれる部分だと思います。
簡単に言うと、財政的には市民の皆さんに全く御迷惑をかけることではないと書かれてしまうと、果たしてそうなのかということです。
6月1日の江別市立病院経営評価委員会の中で、経営改善担当参事が資本金と累積欠損金の毀損をしたという説明をしています。市の公営企業の病院の中で毀損をしたという言葉の意味と、これを行っても全く影響はないという、ここの違いです。
今日は聞きましたとしか言いようがないので、予算決算常任委員会でしっかり議論させてもらいます。ただ、広報をするときに、殊さらに資本の額が経営に影響することはほぼないと考えられると書いてしまうと、少し問題があるかと思います。
江別市立病院経営評価委員会の中で毀損しているという言葉を発言しているわけです。その言葉との整合性をしっかり取っていただきたいと思いますが、いかがですか。

管理課長:減資の手法を説明するときには、現状の経営実態に影響はないという言い方をさせていただいたところですけれども、これで赤字を肯定しているわけではありませんので、そこはしっかり黒字になるような経営を続けていくというところはぶれずに行っていきたいと考えております。
ここでいう減資というのは、あくまでも実態と会計上の処理について説明するというところであります。一方で、資本金を毀損したということも事実でありますので、そのことはしっかり受け止めてまいりたいと考えております。

鈴木君:今日の時点では、よしとはしないけれども、聞きました。
9月の第3回定例会は、もう僅か1か月足らずで開会されます。当然、これが上程されれば、第3回定例会で会期内審査をしてほしいということだと思いますけれども、市立病院の経営全体が見通せない中で、本当にこれを行っていいのか、しっかり議論して、各委員、そしてまた、市民に向かって、情報提供を含めて、きちんと行っていかなければならないと思います。私は、果たして、1回限り広報えべつに載せるだけでいいのか、この部分について、市民説明をしっかりすべきだと思います。
今、説明については聞きました。そして、引き続き、予算決算常任委員会、それから、第3回定例会の中でしっかり議論させていただくということで、質疑を終わります。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

吉本君:市立病院の経営について、市民の方から心配な声が随分と聞かれていましたけれども、その中で特に大きかったのが累積欠損金の額の大きさで、孫子の代までそのツケがずっと回っていくのではないかという心配の声が、長い間ずっと、今現在もあるように聞いております。
そういう意味では、先ほど御説明がありましたけれども、累積欠損金は返済義務のある負債とは異なると書いていますが、返済義務のある負債とは一体どのようなもので、返済義務のない負債は累積欠損金であると単純に言っていいものなのかということです。先ほど来、質疑がありましたが、そういうことが分かるように御説明をしていただくのは本当に大変で、私自身、伺っていても、そのように考えればいいのだと自分に思い込ませますけれども、実感としてなかなか分からないこともあります。
いい機会ですので、広報えべつで何回かの説明について、本当にかんで含んでというような説明になるかもしれませんけれども、その辺にお時間を割いていただければ、私自身もそうですが、市立病院の経営に対する市民の御理解も随分と深まってくるのではないのかと思います。
本当に、基本的なところで、会計上の問題だということは分かります。平成24年に地方公営企業法が改正になったときに、病院事業会計について、何件かそういうことを行ったところがあるということも聞いていますし、それで経営が好転するということでは決してないことも聞いています。ただ、先ほど見える化というお話がありましたので、その辺りで市民の方たちに本当に理解していただいて、市立病院の経営を何とか支えていただくというところで、御説明の方法や手法の検討をさらにお願いします。
要望としてお話しさせていただきました。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、市立病院所管事項を終結いたします。
健康福祉部入室のため、暫時休憩いたします。(11:27)

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(11:28)
3健康福祉部所管事項、(1)報告事項、アの国民健康保険における傷病手当金の算定誤りについてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

健康福祉部長:国民健康保険における傷病手当金の算定誤りについて御報告いたします。
このたび、国民健康保険における傷病手当金の算定に誤りがあり、支給額に過不足が生じていたことが判明いたしました。
このような事態となり、市民の皆様には御迷惑をおかけすることとなりましたことを深くおわび申し上げます。申し訳ございませんでした。
今後におきましては、このようなことがないように適正な事務処理と確認の徹底を図ってまいりたいと存じます。
なお、詳細につきましては、国保年金課長より報告させていただきます。

国保年金課長:それでは、私から御報告いたします。
資料を御覧願います。
初めに、1概要でありますが、令和2年1月1日から令和4年9月30日までを適用期間として実施している国民健康保険における新型コロナウイルス感染症に感染した被用者等に対する傷病手当金について、北海道より示された傷病手当金の支給に関する算定誤りの事例を参考にして過去の支給実績11件の再確認を行ったところ、令和3年度から令和4年度に支給した3件に算定誤りが確認されました。
次に、2算定誤りの内容でありますが、(1)端数算定誤りによる過少支給は、傷病手当金を個別に算定する際に、10円単位未満を四捨五入する過程を経ずに支給額を算定したことにより、2件の過少支給が生じたところであります。過少支給額は、13円と14円であります。
(2)算定基礎となる給与等に通勤手当を含めて算定したことによる過大支給は、傷病手当金の算定基礎となる給与等には通勤手当を含めないこととされておりますが、この通勤手当を含めて傷病手当金の支給額を算定したことにより、1件の過大支給が生じたところであります。過大支給額は、964円であります。
次に、3対象者に対する対応でありますが、電話と文書により謝罪するとともに、過少支給につきましては差額分の追加支給を行い、過大支給につきましては差額分の返還をお願いいたしました。
次に、4原因でありますが、新型コロナウイルス感染症に感染した被用者等に対する傷病手当金の算定方法は江別市国民健康保険条例に規定されておりますが、算定の際の端数処理の方法や基礎となる給与等の集計方法を誤ってしまったことが原因であります。
次に、5再発防止についてでありますが、条例に規定された算定方法に合致しているかの確認を徹底することにより再発防止に努めてまいります。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

内山君:1点だけ確認させてもらいたいのですけれども、再発防止の部分が記載されているのですが、これまで具体的にどのように行って、今後どのように変更するのか、お伺いします。

国保年金課長:再発防止に関する点でございます。
今まで、傷病手当金の算定の際には、独自で作成した算定シート、エクセルシートの表計算ソフトを使って算定し、そこに入力することによって支給額を算出しておりました。そして、複数人によって、その内容、算定方法について、手順を追って確認をしていたのですけれども、算定過程の段階での解釈等に共通認識を持っていませんでした。
今後、この間違い事例を教訓にして算定方法を改めて確認して、この算定方法に合致しているか複数人で徹底する等、算定方法の間違いをただすといいますか、間違わないように確認を徹底することによって再発防止に努めたいと考えております。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、健康福祉部所管事項を終結いたします。
健康福祉部退室のため、暫時休憩いたします。(11:34)

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(11:34)
最後に、4その他について、各委員からございませんか。(なし)
事務局からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(11:34)