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令和4年第1回江別市議会定例会会議録(第5号)令和4年3月24日

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年6月14日更新

1  出席議員

23名

議長 宮本 忠明 君 副議長 島田 泰美 君 
議員 高橋 典子 君 議員 佐藤 美佐子 君
議員 吉本 和子 君 議員 角田  一 君
議員 本間 憲一 君 議員 鈴木 誠 君
議員 猪股 美香 君 議員 岡 英彦 君
議員 石田 武史 君 議員 高間 専逸 君
議員 三角 芳明 君 議員 清水 直幸 君
議員 干場 芳子 君 議員 諏訪部 容子 君
議員 佐々木  聖子 君 議員 内山 祥弘 君
議員 齊藤 佐知子 君 議員 徳田 哲 君
議員 奥野 妙子 君 議員 相馬 芳佳 君
議員 裏 君子 君    

2 欠席議員

2名

議員 芳賀 理己 君 議員   稲守 耕司 君 

3 説明のため出席した者の職氏名

市長 三好 昇 君 副市長 後藤 好人 君
水道事業管理者 佐藤 哲司 君 総務部長 萬 直樹 君
総務部調整監 高橋 孝也 君 企画政策部長 川上 誠一 君
生活環境部長 金子 武史 君 経済部長兼
総合特区推進監
福島 和幸 君
健康福祉部長 白崎 敬浩 君 建設部長 佐藤 民雄 君
病院事務長 白石 陽一郎 君 病院経営推進監 渡部 丈司 君
消防長 内山 洋 君 水道部長 菊谷 英俊 君
会計管理者 多田 清人 君 総務部次長 野口 貴行 君
財務室長 石田 賢治 君 教育委員会教育長 黒川 淳司 君
教育部長 西田 昌平 君 監査委員 中村 秀春 君
監査委員事務局長 湯藤 維之 君 農業委員会会長 佐藤 和人 君
農業委員会
事務局長
岩渕 淑仁 君 選挙管理委員会
委員長
中井 悦子 君
選挙管理委員会
事務局長
廣田 修 君    

4 事務に従事した事務局員

事務局長 三上 真一郎 君 次長 宮沼 直之 君
庶務係長 竹下 靖子 君 議事係長 坪松 隆 君
主査 小川 和幸 君 主任 岡村 英治 君
主任 川上 静 君 主任 渡辺 輝 君
事務補助員 猪部 みゆき 君    

5 議事日程

日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 諸般の報告
日程第 3 議案第6号 江別市特別職の職員の給与の臨時特例に関する条例及び江別市職員の給与の臨時特例に関する条例を廃止する条例の制定について
日程第 4 議案第8号 江別市基金条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 5 議案第9号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 6 議案第10号 江別市放課後児童クラブ利用者負担金徴収条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 7 議案第12号 江別市消防団条例の一部を改正する条例の制定について
日程第 8 議案第18号 令和4年度江別市一般会計予算
日程第 9 議案第19号 令和4年度江別市国民健康保険特別会計予算
日程第10 議案第20号 令和4年度江別市後期高齢者医療特別会計予算
日程第11 議案第21号 令和4年度江別市介護保険特別会計予算
日程第12 議案第22号 令和4年度江別市基本財産基金運用特別会計予算
日程第13 議案第23号 令和4年度江別市水道事業会計予算
日程第14 議案第24号 令和4年度江別市下水道事業会計予算
日程第15 議案第25号 令和4年度江別市病院事業会計予算
日程第16 議案第26号 江別市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について
日程第17 議案第4号 江別市行政審議会条例の一部を改正する条例の制定について
日程第18 議案第5号 江別市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
日程第19 議案第11号 江別市都市と農村の交流センター条例の一部を改正する条例の制定について
日程第20 議案第28号 令和3年度江別市一般会計補正予算(第9号)
日程第21 議案第29号 江別市議会議員の議員報酬等の臨時特例に関する条例を廃止する条例の制定について
日程第22 意見書案第1号 インボイス制度におけるシルバー人材センターに対する適切な措置を求める意見書
日程第23 意見書案第2号 令和4年度の米政策の見直しに慎重な検討を求める意見書
日程第24 意見書案第3号 地方創生と感染症対策に資するデジタル化の推進を求める意見書
日程第25 意見書案第4号 介護職員の処遇改善に関する手続の簡素化と対象職種の拡大を求める意見書
日程第26 意見書案第5号 給付型奨学金制度の拡充と教育費負担の軽減を求める意見書
日程第27 決議案第1号 ロシアによるウクライナへの侵略を強く非難する決議
日程第28 陳情第1号 江別市立病院の抜本的な経営改革について
日程第29 陳情第2号 江別市議会から政府へ、妊婦・子ども・若年層への「新型コロナウイルスワクチン接種」について、より安全性が確立できるまで接種勧奨を見直すよう意見書の提出を求めることについて
日程第30 陳情第3号 江別市へ新型コロナウイルスワクチン接種後の健康状況調査を求めることについて
日程第31 報告第1号 株式会社江別振興公社の令和4年度事業計画に関する書類
日程第32 報告第2号 一般財団法人江別市スポーツ振興財団の令和4年度事業計画に関する書類
日程第33 報告第3号 株式会社フラワーテクニカえべつの令和4年度事業計画に関する書類
日程第34 各委員会所管事務調査について

6  議事次第

◎ 開議宣告

議長(宮本忠明君)

これより令和4年第1回江別市議会定例会第29日目の会議を開きます。
ただいまの出席議員は23名で定足数に達しております。

◎ 議事日程

議長(宮本忠明君)

本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

◎ 会議録署名議員の指名

議長(宮本忠明君)

日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第111条の規定により、
内山議員
徳田議員
を指名いたします。

◎ 諸般の報告

議長(宮本忠明君)

日程第2 諸般の報告を事務局長に報告させます。

事務局長(三上真一郎君)

御報告申し上げます。
本日までに市長提出案件1件、議会提出案件10件を受理いたしております。
なお、本日の会議に稲守議員が欠席する旨の通告がございました。
以上でございます。

◎ 議案第6号、議案第8号ないし議案第10号、議案第12号及び議案第18号ないし議案第26号

議長(宮本忠明君)

日程第3ないし第16 議案第6号 江別市特別職の職員の給与の臨時特例に関する条例及び江別市職員の給与の臨時特例に関する条例を廃止する条例の制定について、議案第8号 江別市基金条例の一部を改正する条例の制定について、議案第9号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について、議案第10号 江別市放課後児童クラブ利用者負担金徴収条例の一部を改正する条例の制定について、議案第12号 江別市消防団条例の一部を改正する条例の制定について、議案第18号 令和4年度江別市一般会計予算、議案第19号 令和4年度江別市国民健康保険特別会計予算、議案第20号 令和4年度江別市後期高齢者医療特別会計予算、議案第21号 令和4年度江別市介護保険特別会計予算、議案第22号 令和4年度江別市基本財産基金運用特別会計予算、議案第23号 令和4年度江別市水道事業会計予算、議案第24号 令和4年度江別市下水道事業会計予算、議案第25号 令和4年度江別市病院事業会計予算及び議案第26号 江別市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について、以上14件を一括議題と致します。
予算決算常任委員長の報告を求めます。

予算決算常任委員長(清水直幸君)

ただいま上程されました一般会計をはじめとする令和4年度の各会計予算案8件、条例案6件について、予算決算常任委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
初めに、審査結果を申し上げます。
まず、条例案ですが、議案第6号 江別市特別職の職員の給与の臨時特例に関する条例及び江別市職員の給与の臨時特例に関する条例を廃止する条例の制定について、議案第8号 江別市基金条例の一部を改正する条例の制定について、議案第9号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について、議案第10号 江別市放課後児童クラブ利用者負担金徴収条例の一部を改正する条例の制定について、議案第12号 江別市消防団条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第26号 江別市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定については全員一致により、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決しております。
次に、各会計予算案ですが、議案第18号 令和4年度江別市一般会計予算、議案第19号 令和4年度江別市国民健康保険特別会計予算、議案第20号 令和4年度江別市後期高齢者医療特別会計予算、議案第21号 令和4年度江別市介護保険特別会計予算、議案第23号 令和4年度江別市水道事業会計予算及び議案第24号 令和4年度江別市下水道事業会計予算については賛成多数で、議案第22号 令和4年度江別市基本財産基金運用特別会計予算及び議案第25号 令和4年度江別市病院事業会計予算については全員一致により、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しております。
審査に当たりましては、資料要求と合わせて質疑項目を事前通告し、重点的に審査を進め、各部局に対し 計70項目にわたり、精力的に質疑を行ってまいりましたので、主な質疑の状況について順次申し上げます。
初めに、企業会計でありますが、水道事業会計では、給水停止に至る状況とその必要性についての質疑があり、答弁では、給水停止は、水道料金を長期滞納している世帯のうち、再三にわたる働きかけにも連絡がない世帯に対して、接触を図ることを目的として行っている。
給水停止の実施後には、大半の世帯から水道料金の納付や納付相談などの連絡があることから、今後も、生活困窮世帯のほか、高齢者や子供がいる世帯に対して機械的な給水停止を行うことがないように留意するなど、対象世帯の実態把握を丁寧に行い、慎重な判断をした上で、水道料金を長期間滞納している方と接触を図るための最終手段として行う必要があると考えていると述べられております。
次に、病院事業会計では、医師確保対策における医育大学との連携とその成果についての質疑に対して、これまでに、夜間救急医療や外来診療などの態勢を維持するために、多くの出張医に協力を頂いていることから、医育大学との関係を構築することにより、徐々にではあるが、医師招聘に向けて一定程度の成果があったと考えている。
また、複数の医育大学と関係強化を図っているところであり、令和4年度においては、新たに総合内科の常勤医1名、産婦人科の常勤医1名と精神科の会計年度任用職員医師1名の計3名について、医育大学から派遣していただける見通しがあることから、継続して関係強化に努めたいと答弁されております。
次に、経済建設常任委員会所管では、道産木材を活用した魅力的な遊び場創設事業の実施に至った経緯とその効果についての質疑があり、答弁では、庁内横断的に少子化対策の事業を考案するために設置された少子化対策庁内連携会議における検討結果を受け、江別市都市と農村の交流センターの設置目的である都市と農村の交流を図りつつ、コロナ禍においても一定程度の利用が見込める屋外施設として、子供が遊べる木製遊具を設置することとしたものである。
木製遊具を設置する江別市都市と農村の交流センターは、農村周遊の起点となる施設であると考えていることから、施設や遊具の利用に加え、周辺にある農作物直売所などを利用していただくことで、その魅力を広めることにつながることを期待していると述べられております。
このほか、自治会排雪、企業を誘致する方策、地域プロジェクトマネージャー制度の具体的な取組、野幌商店街の店舗誘致などについて質疑が交わされております。
次に、生活福祉常任委員会所管では、保育支援システムを導入する民間保育施設に対する補助の実施に至った経緯と今後の展望についての質疑があり、答弁では、国が掲げる働き方改革の推進により、保育に関する計画や記録等の書類の多さなどが課題として指摘されている。
この状況は、当市においても同様の課題であると認識していることから、保育士等の業務負担軽減を図り、子供と触れ合う時間をより一層確保するため、補助を実施する判断に至ったものである。
保育支援システムを導入することで、現在、保育士等が手書きで作成している定型的な書類がシステム化され、過去の保育記録等のデータを容易に確認できるようになるなど、業務の効率化が図られることから、今後、民間保育施設に対する補助を推進することにより、快適な職場環境を整備していきたいと述べられております。
このほか、緑の基本計画の策定、自治会館の運営支援、江別市で実施するPCR検査センターの運営方針、放課後児童クラブの待機児童対策などについて質疑が交わされております。
次に、総務文教常任委員会所管では、小中一貫教育の導入に至った経緯と江別市が目指す子供像についての質疑があり、答弁では、中央教育審議会や学習指導要領などにおいて、小学校と中学校の円滑な接続を進める動きが加速していることを受け、江別市において、モデル校の取組を検証し、これまで取り組んでいる小中連携教育を一歩進め、義務教育である9年間を通して系統的な教育を施すことにより、さらなる教育の充実につながると考えたことから、小中一貫教育を導入することとした。
小中一貫教育を導入することにより、引き続き、第2期江別市学校教育基本計画に定めている江別市が目指す子供像である、夢を持ち、夢を語り、夢の実現に向けて行動する子供の育成に努めていきたいと述べられております。
このほか、いじめ解消率の考え方、未来型政策の検討経過、災害時における情報発信の流れ、令和4年度のふるさと納税寄附金額の見込みなどについて質疑が交わされております。
また、委員会では、担当部局への質疑を行った後、理事者に対する質疑を行っておりますので、その概要を申し上げます。
初めに、電子カルテシステムの更新についての質疑に対し、当初は、経営再建に向けた集中改革期間中であることを踏まえ、故障などのトラブルが起きた場合には、これまでと同様、経費をできるだけ抑えるために修繕で対応する方針であったが、サーバーの更新に伴い、今後は、修繕による対応が困難であることが判明した。
市立病院においては、市民へ必要な医療を提供することを何よりも優先すべきであり、電子カルテシステムが使用できなくなることで市民に対する医療提供体制に大きな影響が出ることから、起債を活用して電子カルテシステムを更新する判断に至ったものであると答弁されております。
また、経営再建に向けた市長の思いについての質疑に対し、答弁では、現在、市立病院の経営再建に向けたロードマップに基づき、令和4年度末までの集中改革期間において経営再建に取り組んでいるところであり、収支均衡を図るためにあらゆる手段を講じているところである。
市立病院の役割として、市民が必要とする医療を提供することが基本であり、そのためには経営を安定させる必要があると考えることから、計画に基づく適切な施設整備のほか、医師の確保をはじめ、医療提供体制の整備などを着実に進め、経営再建に向けて職員一丸となって努力していると述べられております。
以上が、理事者質疑の概要であります。
次に、各議案の結審に当たり、討論があったものについて、要点を申し上げます。
まず、議案第18号 令和4年度江別市一般会計予算に対する討論では、反対の立場の委員からは、生活保護制度の扶養義務者への照会について、生活保護の申請を断念する大きな要因であると指摘されているが、国において、その取扱いが一部変更され、扶養義務の履行が期待できない者の判断基準が今までよりも具体的に示されたことから、市においては、申請者の意思を尊重し丁寧に聞き取りを行い、申請を断念することにならないよう慎重な対応をすべきであり、生活保護制度の周知が不十分であると考えることから反対する。
一方、賛成の立場の委員からは、多胎妊婦への健診費用の助成拡大について、多胎妊婦は、単胎妊婦よりも妊婦健診を頻回に受診することが推奨されており、受診に伴う経済負担が大きいことから、健診費用の助成は、経済的負担の軽減を図る取組として評価する。
追加受診をする際には、現在の償還払い方式ではなく、利便性の高い受診券方式に変更が行われるよう、北海道などに働きかけることを要望し、賛成する。
同じく、賛成の立場の別の委員からは、子育て世代などの市職員で構成する少子化対策庁内連携会議の検討結果を踏まえ、江別市都市と農村の交流センターに道産木材を活用した遊具を設置する事業などが提案されたことは、市職員の意欲向上につながることから評価する。
予算執行に当たっては、限りある財源と人員で、全庁的に連携することにより、施策目標の達成に向けた堅実な市政運営に期待し、賛成する。
また、賛成の立場の別の委員からは、除排雪事業について、災害とも言えるような大雪により、除排雪作業が遅滞したため、市民生活と経済活動に混乱が生じたことは、除排雪事業の在り方を含めた抜本的な見直しが求められるところであり、市における危機管理体制が問われることから、今回の教訓を生かし、今後の除排雪体制の立案と実施を求め、賛成する。
さらに、賛成の立場の別の委員からは、新型コロナウイルス感染症の終息が不透明な状況であり、燃料費の高騰など景気の低迷も懸念される中で、市民の不安に寄り添い、市民が明るい未来を描いて暮らしていけるように、市と市民が同じビジョンを共有することが求められる。
市長には、市民が安心して暮らしていくことができるように、これまで以上に積極的な情報発信に努めることを要望し、賛成すると述べられております。
次に、議案第19号 令和4年度江別市国民健康保険特別会計予算に対する討論では、反対の立場の委員からは、低所得世帯では、保険税の納付が一度滞ると、その後の納付も困難となる悪循環に陥ることは明らかであり、担税力に応じた保険税に引き下げる必要があることから反対する。
一方、賛成の立場の委員からは、健康都市宣言を行っている江別市として、健康寿命の延伸や、健康に対する市民意識の向上などの健康づくりに向けた取組の推進に努めるほか、今後、高齢化の進展が予測される中で、北海道とともに、持続可能な事業運営を推進することを求め、賛成すると述べられております。
次に、議案第20号 令和4年度江別市後期高齢者医療特別会計予算では、反対の立場の委員からは、短期証の交付に当たっては、医療機関の受診の妨げにならないよう、切れ目なく手元に届くように配慮がなされているが、病気にかかりやすく、重症化しやすい高齢者に対し、特にコロナ禍において、正規の保険証を交付しないことは認められないことから反対する。
一方、賛成の立場の委員からは、今後、医療費はますます増加する見込みであり、地域間における医療費負担の格差解消を図る必要があると考えることから、国に対して、後期高齢者医療制度のさらなる改善を求めることを期待し、賛成すると述べられております。
次に、議案第21号 令和4年度江別市介護保険特別会計予算に対する討論では、反対の立場の委員からは、保険料の滞納が長期化した結果、必要な介護保険サービスを受けられないという事態に陥ることがあってはならないと考えており、高齢者が安心して暮らしを続け、必要な介護保険サービスを利用できるよう、保険料の引下げを検討すべきであることから反対する。
一方、賛成の立場の委員からは、本予算は、高齢者が地域で生き生きと自立した生活を送るためのサービスの充実が図られるものであり、引き続き、市民の地域福祉に対する理解を深め、介護人材を確保することにより、地域全体で支え合う体制づくりが推進されることを期待し、賛成すると述べられております。
次に、議案第23号 令和4年度江別市水道事業会計予算及び議案第24号 令和4年度江別市下水道事業会計予算に対する一括討論では、反対の立場の委員からは、給水停止に至ることがないように、滞納世帯に対する納付相談や納付の呼びかけなどを行っていることは評価するが、水道料金の減免をはじめとした給水停止に至らせないための福祉施策について、検討が不十分であると考えることから反対する。
一方、賛成の立場の委員からは、江別市上下水道ビジョンに沿った最適な事業運営を追求した予算であると考える。
今後は、収益的収支が赤字に転ずることにより、水道料金と下水道使用料の改定が必要になる可能性もあることから、より一層の効率的な運営がなされることを期待し、賛成すると述べられております。
次に、議案第25号 令和4年度江別市病院事業会計予算に対する討論では、賛成の立場の委員からは、精神病床を増やすことや認知症に対する取組を強化することで、精神科の医療体制の充実が図られるほか、健診センターに専任の保健師等を配置することで、医療への連携や保健指導などの体制の充実が図られることから、より一層診療体制が充実することを期待し、賛成すると述べられております。
同じく、賛成の立場の別の委員からは、北海道から新型コロナウイルス感染症重点医療機関の指定を受け、陽性患者の受入れや発熱外来の開設などを行っており、地域医療における公立病院としての役割を果たしていることを評価し、賛成すると述べられております。
また、賛成の立場の別の委員からは、新型コロナウイルス感染症関連の補助金として6億2,942万2,000円を見込むことにより、収支均衡が図られる予算となっているが、新型コロナウイルス感染症の終息後を見越した医業収益の増加策について、早期に検討することを要望し、賛成すると述べられております。
討論の概要は以上であります。
当委員会に付託されました議案14件の審査の経過と結果については、以上のとおりであります。
よろしく御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(宮本忠明君)

これより予算決算常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で、予算決算常任委員長報告を終結いたします。
これより議案第6号 江別市特別職の職員の給与の臨時特例に関する条例及び江別市職員の給与の臨時特例に関する条例を廃止する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第6号を採決いたします。
議案第6号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第8号 江別市基金条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第8号を採決いたします。
議案第8号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第9号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第9号を採決いたします。
議案第9号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第10号 江別市放課後児童クラブ利用者負担金徴収条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第10号を採決いたします。
議案第10号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第12号 江別市消防団条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第12号を採決いたします。
議案第12号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第18号 令和4年度江別市一般会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第18号 令和4年度江別市一般会計予算について、反対の立場から討論いたします。
令和4年度の予算総額は、前年度と比較し2.0%増の480億7,000万円で、歳入面では市税において個人市民税や法人市民税、固定資産税などの増が見込まれる一方、臨時財政対策債は前年度と比較し71.6%減の5億2,000万円となっています。一般財源総額では前年度と比較し、1.8%増の281億6,130万円とのことです。
今後も、新型コロナウイルス感染症の影響が続くことが予想され、その下で市民生活と地域経済を支えることが重要な課題であり、さらには住民の福祉の増進を図ることを基本とする地方自治体として、いかにその役割を発揮して運営していくかが問われるものと考えます。
以下、予算審査を通して課題として感じられた点などについて述べさせていただきます。
当市において最大の公共事業とも言われた江別の顔づくり事業については、北海道が施工する8丁目通りの整備も完了を迎えようとしており、改めてその効果が問われてくるものと考えます。経済部が所管する野幌駅周辺地区商店街活性化促進事業は大きく関連する事業であり、野幌商店街の再編整備等に係るコーディネーターが配置されています。この事業の意図として、野幌商店街の集客力向上のため店舗を誘致するとされていますが、成果指標の一つである誘致件数は過去に1件あったのみで、その後の実績はありません。補助金の執行は、野幌駅周辺地区商店街活性化促進補助金交付要綱に合致した店舗誘致があった際に補正予算が組まれるものとされており、委員会審査において野幌駅周辺地区活性化協議会と協議を進めていきたいとの答弁もされていることから、今後の推移を注意深く見ていきたいと思います。
子育て支援に関係する施策として、独り親家庭を対象に放課後児童クラブの利用料の軽減が盛り込まれたことは評価いたしますが、子ども医療費助成事業は前年度と同様の内容での予算計上となっています。子ども医療費助成事業については、特に通院について、対象年齢の拡大を求める市民の声は根強くあります。子供の病気は、本人の大変さはもとより、保護者にとっても不安な場面でもあり、市として支える姿勢が求められます。
GIGAスクール構想については、国が推進しているところですが、電子機器の利用に関し電磁波の影響によって身体の不調が起こることへの懸念も指摘されています。札幌市教育委員会が昨年作成した1人1台端末活用のガイドラインでは、電磁波過敏症への対応として、国や世界保健機関では、その症状を電磁界の曝露と結びつける科学的な根拠はないとの見解ですが、電磁界に暴露することで身体に様々な不調が現れると訴える方々がいることは事実ですとし、児童生徒や保護者から相談があった場合の対処について書かれています。江別市では、これまでの使用において健康被害を訴える方はいないとのことですが、不安があれば相談していただけるよう、十分な周知が求められます。
就学援助制度に関しては、国は要保護世帯に対し、生徒会費やPTA会費などの支給のほか、クラブ活動費や卒業アルバム代、オンライン学習通信費も支給対象に加えてきました。一方、準要保護世帯への対応は、三位一体の改革により、平成17年度以降、国の補助が廃止され、各市町村が単独で実施することとされたために、自治体間で実施状況に差が生じています。当市における就学援助では、新入学学用品費の入学前支給や、生徒会費・PTA会費の支給などの拡充が行われたものの、クラブ活動費は近隣の自治体で実施が進む中で、当市は未実施のままであり、新年度予算にも計上されませんでした。これまで何年にもわたって、北海道内の状況を見ながら検討するとの答弁が繰り返されてきましたが、希望する子が家計を心配することなくクラブ活動に参加できるよう、早急に具体化されるべきです。
生活保護制度に関しては、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、収入が激減した世帯を想定し、国は制度の利用について、申請は国民の権利ですと呼びかけ、よくある誤解の一例として扶養義務についても取り上げています。この間、国の扶養義務の取扱いが一部変更となり、扶養義務の履行が期待できない者の判断基準がより具体的になっています。委員会審査において、国の判断基準を基に対応していくとの答弁がされていますが、生活保護を必要とされる方に対し丁寧な聞き取りをし、申請を断念することに至らないよう重ねて申し上げます。
また、冬期間の除雪費に関しては、今後、生活保護のしおりに新たに掲載し、さらに周知を図るとのことです。該当される方に確実に給付されるよう、引き続き丁寧な対応を求めます。
なお、国が推進する行政のデジタル化に関わり、新年度の新規事業として未来型政策検討事業が組まれています。今後、デジタル技術を活用した政策の検討が行われるとのことです。市が保有する住民情報の漏えいがあってはならないことは、絶対に守られなければならないことですが、国が進めようとしているものは、行政が持つ住民情報を民間企業が利用できるようにすることと指摘されています。一方で、デジタル技術の活用により、市民にとって利便性が向上することもあるとも考えられますので、当市において政策を構築する際には、市民が理解し納得できるものとなるよう、慎重かつ丁寧な取組を求めます。
以上、問題であると考える点と課題について申し上げましたが、これらの点を指摘させていただき、議案第18号 令和4年度江別市一般会計予算について、反対の立場からの討論と致します。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。

諏訪部容子君

議案第18号 令和4年度江別市一般会計予算について、賛成の立場で討論いたします。
令和4年度一般会計当初予算は、福祉・医療などの社会保障費の増加や新型コロナウイルス感染症対策経費などにより、最大規模となった前年度比2.0%増の480億7,000万円の提案となっています。
歳出面では、高齢化等により社会保障費は増加し、人件費・燃料費等の単価上昇により各種の委託料が増加しています。歳入面では、新型コロナウイルス感染症の影響による所得減を予想していた個人・法人市民税が想定より堅調であったことや、家屋・償却資産の増などにより、市税の増加が見込まれる一方、国による臨時財政対策債の大幅な減により、一般財源総額は微増にとどまる見通しです。
江別市の人口は、民間の宅地造成などにより増加していましたが、用地不足から宅地開発も収まりつつあり、昨年5月から減少に転じています。しかしながら、昨年の年少人口の転入超過数は、全国18位と4年連続20位以内、さらに、北海道内における年少、生産年齢、高齢の3区分全てを合わせた転入超過数は、前年同様、札幌市に次いで第2位となるなど、当市の人口は子育て世代や年少人口の転入によって支えられており、さらなる子育て環境の充実が求められます。令和3年度に、子育て世代などの職員から成る全庁横断的な少子化対策庁内連携会議を設置し、令和4年度は、検討結果から、江別市都市と農村の交流センターえみくるに道産木材を活用した大型遊具を設置する事業、江別の食と自然と遊びを融合した体験学習の場を提供する事業などが提案されています。全庁的な新たな取組として、職員のモチベーションアップにもつながり評価できます。
以下、具体的な事業について、委員会での審査から何点か述べさせていただきます。
えべつ観光協会支援事業は、令和3年10月に江別観光協会を法人化したことに伴い、既存事業費に加え、事務局の管理運営費や自走化に向けた事業費を補助するため見直されました。全国的にも有名で観光の核となるような名所旧跡などがない江別市において、どのような観光を目指すのか、まず基本的な考え方を一般社団法人えべつ観光協会としっかりすり合わせることが必要と考えます。一般社団法人えべつ観光協会が観光推進体制の中心的役割を担えるよう組織強化を促し、人材育成と意識改革のための事業であることから、一般社団法人えべつ観光協会が一日も早く自走できることを期待します。
ファミリーサポート事業の中の緊急サポートネットワーク事業における利用料の助成や、放課後児童クラブ運営事業及び放課後児童クラブ運営費補助金は、独り親世帯等の生活の安定と自立の促進に寄与することを目的として、利用者負担金の減免を行うよう見直されたものであり、支援の充実として評価できます。特に緊急サポートネットワーク事業は、今まで利用したくても利用料が高く、断念されていた方もおり、働く独り親にとっては最後のとりでとも言える事業であるため、安心して利用できるよう情報の提供と支援体制の強化を求めます。
高齢者等社会参加促進バス助成事業は、対象が高齢者、障がい者、福祉関係団体等で、生きがいづくり、社会参加等を目的に運営されている事業です。平成27年の条例改正時に対象者を高齢者、障がい者に限定し、放課後児童クラブなどは除外されました。しかし、現在の子育て支援策には移動手段に限定しての助成はありません。特にコロナ禍においては長期休みだけではなく、学級閉鎖、学校閉鎖なども頻発し、一日中放課後児童クラブにいる場合も増加しています。例えば、環境広場など市内で実施されるイベントや、新しくできる江別市都市と農村の交流センターえみくるの大型遊具を利用したいが交通手段がないなど、助成の対象拡大を希望する声が届いています。コロナ終息後に関係担当部局とバス事業の在り方、運営費等などを検討する予定とのことで、子育て応援のまちにふさわしい支援を期待します。
大学生等地域関係促進事業は、市の認知度の向上や愛着心の育成、卒業後も市とのつながりの維持、将来の定住促進を目的とした事業で、地方創生推進交付金による3年間の最後の年となります。新型コロナウイルス感染症対策を行い、地域交流の場を設けながら少しずつ手応えを感じているとのことですが、コロナ禍により保護者の経済状況が悪化したり、アルバイトができないなど生活に困窮する学生が増加している中で、国からの交付金があるとはいえ、多額の費用をかけて行う必要があるのか疑問が残ります。学生の立場に立って真に学生に求められる支援を行うべきです。
生涯活躍のまち整備事業は、江別市生涯学習のまちココルクえべつを使用して障がい者の就労環境充実のため取り組む拡大事業です。民間企業との連携会議は企業と福祉事業所の情報交換の場として開催され、また福祉事業所による説明会は福祉事業所の紹介と利用者のマッチングの機会となります。初めての取組で、江別市自立支援協議会が主体となって運営されますが、障がい者への理解が進み、事業所と利用者のミスマッチが解消されたり、障がい者の就労支援が継続されることを期待します。
小中一貫教育についてですが、残念ながら教育現場や国民の間から小中一貫教育を求める声はあまり聞こえないようです。一方、教育現場からは、長年にわたり少人数学級の実現が求められています。昨年公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の一部を改正する法律案が成立し、1クラスの人数が全ての学年で40人から35人となりました。例えばOECD(経済協力開発機構)加盟国の平均を見ると、1クラス当たりの人数は、小学校では21人、中学校では23人で、日本はその平均よりはるかに多く、教職員の多忙にもつながっています。
小中一貫教育を進めていくに当たっては、教職員がさらに多忙となり、負担が増えることが懸念されることから、現場の声を聴きながら負担とならない運営、取組を求めます。
また、令和2年度に実施した江別市小中一貫教育基本方針のパブリックコメントに示された教育委員会の考え方の中で、積極的に参考とすると回答している項目については、着実に丁寧に対応することが不可欠です。
最後に本庁舎建設検討経費について、一般質問でも何度か取り上げられておりますが、令和2年度で有利な起債制度が終了したため、北海道内9市と本庁舎整備に係る起債制度創設を要望する会を設立して要望活動を行っている状況です。
先日も大きな地震が東北地方で起こり、同様の大地震が北海道でも起こる可能性はゼロではありません。起債制度の創設が未知数であることから、様々な手法も検討されるとのことですが、拙速に物事を進めることで子や孫など将来世代に膨大な負債を負わせることは絶対に避けるべきです。市政執行方針では財政が厳しいと述べられ、実際に基金残高は減少するばかりです。予算を縮減するため、今後も歳出の抜本的な見直しをすべきと指摘しておきます。限りある財源と人員で、施策目標の達成に向けて全庁的に連携しながら、さらなる堅実な市政運営を求めます。
以上申し上げて、賛成の討論と致します。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。

徳田 哲君

議案第18号 令和4年度江別市一般会計予算について、賛成の立場で討論に参加いたします。
令和4年度は、えべつ未来づくりビジョン第6次江別市総合計画10か年の9年次目を迎え、最終年となる令和5年度の総仕上げに向けて大変重要な一年となります。
各政策の進捗状況や目標の達成状況について検証を行いつつ、総合計画に基づく各種政策を着実に進めていくとともに、第2期江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略の効果的な推進、また、現下も大変厳しい状態が続いている新型コロナウイルス感染症対策については、国の16か月予算の考え方に沿い、令和3年度補正予算から新年度予算にかけて一体的に切れ目なく進めるとしています。
新年度予算額は、対前年度当初比2.0%増の480億7,000万円。歳入では、新型コロナウイルス感染症の影響等による所得減を予想していた個人・法人市民税が想定より堅調であったことなどによる市税の増加が見込まれる一方、国による臨時財政対策債の大幅な減により、一般財源総額は281億6,130万円と前年度予算に比べ1.8%の微増にとどまる見通しです。こうした中、歳出では高齢化等による社会保障費の増が続くとともに、人件費・燃料費等の単価上昇による委託費の増などが見込まれており、不足分については基金からの繰入れで対応するとのことで、引き続き厳しい財政状況を意識した事業の実施が求められるところです。
以下、予算審査を踏まえながら、まちづくり政策の主な事業について、何点か述べさせていただきます。
初めに、ごみ収集運搬業務委託について。
前年度より予算増額となった要因として、委員会では、人件費を業務実態に合わせた労務単価として見直したこと、収集時間短縮のため、使用車両を大型車に設定したことから原価償却を多く見込んだこと、また、燃料費の高騰による単価上昇などの説明がなされました。ごみ収集は市民生活に直結するものであり、将来に向けた収集体制の維持は大変重要となりますことから、社会情勢の変化も踏まえながら、引き続き委託事業者との連携を図り、収集体制の維持に努めていただくことを要望いたします。
次に、道産木材を活用した魅力的な遊び場創設事業について。
江別市都市と農村の交流センターえみくるに道産木材を活用した大型遊具を設置し、江別の食と農、自然と遊びを融合した体験型学習の場を提供する事業として実施され、幅広い世代の施設利用を促して江別の魅力もPRするとのことです。少子化対策庁内連携会議における協議の中で、全庁横断的に子育て世代の職員の声も反映しての取組とのことで、早期に形となった事業展開については、今後の職員のモチベーションアップにもつながるものと考えます。有意義で画期的な事業として評価するとともに、江別の新たな魅力が創出され、交流人口の拡大につながることを期待するものです。
次に、障害者日常生活用具給付費について。
障がいのある当事者の皆様や関係団体などからの要望を受け、今回新たな給付項目として非常用電源装置が追加となりました。特に、在宅で人工呼吸器や酸素濃縮器を使用している障がいのある方や難病患者にとって、長時間の停電においても医療機器を稼動させることができる発電機等は、命をつなぐ必需品であります。しかしながら、高額のため購入が難しいとの声があったところを、当市として北海道内他自治体に先駆けて給付項目として追加することについて高く評価いたします。今後は一人でも多くの必要な方々に御活用いただけるよう、制度の周知に努めていただくことを要望いたします。
次に、除排雪事業について。
大雪による交通障害を受けた市民への情報発信として、1月14日から道路除排雪や当日朝の道路運搬排雪、拡幅除雪等の状況が江別市ホームページに掲載されました。市内幹線道路が順次除排雪されている状況を伝えることは大変重要でありますことから、新年度においても状況に応じた情報発信の継続と、さらに目で見て分かりやすい発信方法についても御検討していただくことを要望いたします。
今冬の大雪は市民生活に多大な影響を及ぼすとともに、除排雪事業を含めた雪対策自体の存り方について再検討する必要性を強く感じさせるものとなりました。庁内横断的に課題抽出を行うとともに、その克服に向けた検討についても着実に進めていただくことを要望いたします。
次に、GIGAスクール構想推進事業について。
新年度において2学年分のタブレット端末の整備が行われることで、いよいよ市内小・中学校において1人1台のタブレット端末が導入されることとなります。前年度はタブレット端末の利用に慣れることからスタートした取組ですが、新年度ではグループ活動や、映像を使った学習、教員の研修等、より効果的に活用するとしております。さらに、外部事業者による迅速なサポートや、GIGAスクールサポーターのサポート体制の下、9年間でのICT教育推進のため、各学年で系統的な表もまとめているとのことであり、子供たちの創造性や思考力を育む教育を行い、次世代の人材を持続的に育成するため、さらなる学習環境の整備を進めていただくよう望むところであります。
最後に、旧町村農場保存活用推進事業について。
江別の酪農の歴史を伝える施設として広く利用されている旧町村農場は、建築から90年以上が経過しているため、施設を改修し新たな機能を付加させ、保存と活用の促進を進めるとしています。新年度は改修工事に向けた実施設計やニーズ調査、市民意見の聴取が行われます。多くの人に利用され、経済活動や地域交流の貢献にもつながる施設となるよう機能強化に向けた取組に期待いたします。
以上、委員会における質疑を踏まえて、幾つかの事業について述べさせていただきました。
先日、北海道によるまん延防止等重点措置は解除になったところでありますが、いまだ新型コロナウイルス感染症の拡大は予断を許さない状況が続いております。また、世界中の人々の生活に大きな影響を及ぼしているウクライナ情勢は、日々緊迫の度を増しており、江別市においても、先を見通すことができない、厳しい状況が続くものと予想されます。しかしながら、たとえ想定外の状況が訪れたとしても、市民生活や地域経済を守るための対策は、たゆむことなく進めていかなければなりません。
全庁横断的に、総力を挙げて、新年度の各事業に取り組んでいただくこと、また、市民の皆さんとともにつくっていくという意識の下で、全ての根幹となる協働のまちづくりによってみんなでつくる未来のまちえべつの総仕上げに向けて邁進していただくことを要望し、議案第18号 令和4年度江別市一般会計予算について、賛成の立場での討論と致します。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。

高間専逸君

議案第18号 令和4年度江別市一般会計予算に賛成の立場で討論に参加いたします。
令和4年度は、えべつ未来づくりビジョン第6次江別市総合計画の後期の4年目、最終年の令和5年度を見据えた重要な年次として、これまでの成果の検証と必要な見直しを行いながら、えべつ未来づくりビジョン第6次江別市総合計画に掲げる4つの基本理念と協働の考え方に基づく政策を推進する予算であり、えべつ未来戦略の柱である3つの戦略テーマを政策の中核に据えた取組を推進するとともに、第2期江別市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、まちづくりの基本となる人口減少対策を、引き続き、着実に進める予算でもあり、市政執行方針の基本的な考え方を踏まえ編成された予算であります。
これらの基本的な考え方に基づく事業編成予算に加え、新型コロナウイルス感染症対策経費として、14億1,300万円余を計上、アフターコロナを踏まえた予算編成もなされており、結果、当初予算の総額は過去最大の480億円余の予算案が示されました。
この予算案に対し、当会派として除排雪事業、江別まちなか仕事プラザ事業、自治会館運営補助金、地域自治活動事業補助金、いじめ・不登校対策事業、教職員住宅維持経費、未来型政策検討事業、生活バス路線等運行補助事業、公共交通利用促進対策事業、行政デジタル化推進事業等、質疑通告を行い、さらには他事業においても関連質疑を行いました。
この個別事業の質疑をはじめ、各常任委員会での事業報告においても会派として意見や要望を重ねてきており、新年度予算の執行に当たっては、十分に留意されることを望むものであります。
特に、災害とも言える今年度の大雪による除排雪事業の遅滞により、市民生活、経済活動に混乱が生じたことは、事業の存り方を含めた抜本的な見直しが求められるものと考えるところでもあり、今後における危機管理・判断体制も問われていると考えるところであります。
いかに今回を教訓とし、同様のことを生じさせないかを立案・実行することが求められています。
また、新年度から第7次江別市総合計画の策定作業がスタートします。国によるデジタル庁設置により、自治体のデジタル化が加速することも想定され、未来型政策検討事業による検討結果が総合計画立案作業に影響することも想定できます。デジタル庁設置の際の人員募集でも明らかですが、一層の専門性と民間との連携が必須であります。このことは、委員会でも指摘しましたが、従前の検討体制でよいのかも含めて、総合的な計画立案体制の検討を求めるものであります。
委員会を通じて多くの事項について指摘をさせていただきましたが、令和4年度予算案全体としては、事業の方向性や事業編成・内容については、おおむね理解し、評価するところでもあります。
最後に 冒頭で述べさせていただきました過去最大規模の予算となった要因として、国からの新型コロナウイルス感染症対策費の補助と交付があります。個別事業予算の一部は、その財源を活用した予算計上がなされています。この新型コロナウイルス感染症対策関連の歳入がなくなった、あるいは減額となった際における、事業の継続性をいかに担保していくかには懸念が生じるところであります。
したがって、令和4年度予算執行においては、歳入では、自主財源の拡大のための施策の展開、歳出においては、さらなる事業の効率化と再編の取組を、進めていただくことを要望するものであります。
以上を申し述べ、議案第18号 令和4年度江別市一般会計予算に賛成の討論と致します。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。

岡 英彦君

議案第18号 令和4年度江別市一般会計予算について、賛成の立場で討論いたします。
令和4年度予算は、えべつ未来づくりビジョン第6次江別市総合計画の後期の4年目となる予算であり、新型コロナウイルス感染症対策の事業などが含まれることから、480億7,000万円と過去最大の当初予算額となりました。
以下、委員会の審査の中から、個別の事業について述べさせていただきます。
令和3年度は例年にない大雪に見舞われ、災害とも言える状況に、市民の皆様も生活に苦慮されておりました。
除排雪事業においては、優先順位をつけての対応とせざるを得ず、自治会排雪の延期等、市民の皆様にも御理解と御協力を求めながらの事業実施となりました。
令和4年度においては、作業に従事する人員体制のさらなる充実に向けて御尽力を頂きますようお願いを致します。
また、ごみ収集運搬の中止等、緊急時の情報提供に関しては、このたびの対応について多くの課題が挙げられました。
令和4年度においては、大雪等の緊急時は災害対応として柔軟な対応をされること、また、できる限り多くの市民に情報を届けるための手段と方法について検証と検討をお願いいたします。
長引くコロナ禍により、生活困窮に陥る世帯をできる限り救っていく必要があります。
独り親世帯に対して、緊急サポートネットワーク利用料と放課後児童クラブ利用者負担金について、令和4年度より新たな補助制度を設けることで、独り親世帯の負担軽減が図られることとなります。
必要なときに必要な方に届くよう、制度の周知と登録への勧奨を積極的に進めていただきますようお願いいたします。
また、関連する事業が複数ありますので、制度間の情報共有に努めていただき、市民にとってより使いやすい事業になるよう御尽力をお願いいたします。
幼児教育・保育施設の国の基準をベースとした待機児童については、令和4年度で解消する見込みが立ったとのことでしたが、量の確保とともに質の確保にも視点を向け、入所選考基準の見直し等についての検討を進めていただきますようお願いいたします。
GIGAスクール構想推進事業においては、これまで、インターネット環境の整備状況が家庭によって異なることから、新型コロナウイルス感染症による学級閉鎖等の緊急時に、タブレット端末を持ち帰り、健康観察や家庭学習等に生かすという対応ができてきませんでした。
令和4年度は無線のインターネット環境を有していない家庭等に対し、モバイルルーターを貸与することが可能となりますので、緊急時におけるタブレット端末の活用がしっかりとなされますよう、お願いを致します。
また、令和4年度は市内公立小・中学校の全児童生徒にタブレット端末が行き渡り、江別市小中一貫教育が全校区に導入され、運用されてまいります。
江別市の教育が大きく変わっていく節目となりますので、保護者や地域の理解を頂きながら進められるよう、教育長からの強いメッセージの発信を求めます。
コロナ禍の中で、レジャーの傾向にも大きな変化が見られています。キャンプニーズの高まりや外遊びニーズの高まりから、道立自然公園野幌森林公園に隣接する森林キャンプ場が、これまで以上に市民生活の中で必要な場となっていくことと思います。施設整備の見直しや運営方針の見直し等、事業者と丁寧に協議しながら、より使いやすいキャンプ場となるよう御検討をお願いいたします。
未来型政策検討事業については、市民の生活の利便性向上に向けて庁内外からの意見を積極的に取り入れながら進めていただき、また、個人情報漏えいなどの市民の不安に対してきちんと応えられるように、丁寧な議会説明をお願いいたします。
コロナ禍がいつまで続くのか不透明な中、また、ウクライナ危機等により燃料費や原材料費の増加、景気の低迷も懸念される中での新年度のスタートとなります。
市民の不安に寄り添い、市民が明るい未来を描いて暮らしていけるように、市全体として同じビジョンを共有していくことが、これまで以上に求められると思います。
市長におかれましては、市民が安心して暮らしていけることができるよう、これまで以上に情報発信に積極的に努めていただけますよう要望し、議案第18号 令和4年度江別市一般会計予算についての賛成の討論と致します。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第18号を起立により採決いたします。
議案第18号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
議事の途中でありますが、換気のため暫時休憩いたします。
───────────────────
午後 2時36分 休憩
午後 2時41分 再開
───────────────────

議長(宮本忠明君)

休憩前に引き続き会議を開きます。
議事を続行いたします。
次に、議案第19号 令和4年度江別市国民健康保険特別会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第19号 令和4年度江別市国民健康保険特別会計予算について、反対の立場から討論いたします。
本会計予算は、国民健康保険制度の財政運営の責任主体が市町村から都道府県に移行した、いわゆる国民健康保険の都道府県化から5年目となります。財政運営の責任主体である北海道が保険料必要額を算出し、医療費水準及び所得水準等に応じて北海道内各市町村に国民健康保険事業費納付金が割り振られ、市町村はそれを全額納付するために保険税を充てるほか、不足する分は国民健康保険積立基金の取崩しなどで対応しています。
制度開始時、急激な保険税等の引上げを抑えるとして行われた国の激変緩和措置は令和5年度までと説明されており、財政運営は今後さらに厳しくなることが予想されます。
令和4年度の国民健康保険事業費納付金は、前年度比1,964万4,000円減の30億4,384万3,000円であり、納付金の財源としては国民健康保険税をはじめ、国の激変緩和適用額等を充当するほか、さらに不足する額については1億1,061万9,000円を基金から繰入れすることとしています。
委員会での審査から、令和4年度では、北海道が示す標準保険料率との比較で当市は、医療分、後期高齢者支援金分、介護分の合計で、所得割、均等割、平等割のいずれも低く設定されており、その結果、国民健康保険税は石狩管内で最も低く設定されているとのことでした。しかしそのような下でも、提出された資料によると、国民健康保険税の滞納に関しては年々減少してきているとはいえ、直近の令和2年度の状況でも加入世帯の5.5%で滞納があり、資格証明書の交付世帯数は38世帯であり、短期証の交付世帯数は361世帯となっています。石狩管内において、当市より滞納世帯の割合が高くても、資格証明書と短期証それぞれに交付世帯の割合が低く抑えられている自治体もあり、さらには交付世帯数がゼロの自治体もあり、当市においても医療を保障する姿勢が求められます。
また、資格証明書及び短期証交付世帯の所得階層別状況の資料によると、いずれも未申告を含む所得なしと100万円以下世帯で多くを占めており、所得の少ない世帯にとって税負担の厳しい状況がうかがえます。担税力に応じた保険税となるよう、さらに改善される必要があります。
委員会での審査において、現在の制度の下では市町村に財政運営上の裁量の余地がない、現行の税率や税額を維持することさえ難しい状況であり、国民健康保険税の引下げは極めて難しいとの答弁がされていますが、制度の運営そのものは自治体の責任において行われるものであり、さらに自治体としての努力が求められます。根本的な問題としては、医療を保障する社会保障制度でありながら、このように困難な運営となっている状況について、国に国庫補助の増額を求めるとともに、制度の改善が図られるよう求めなければなりません。
以上のことから、議案第19号 令和4年度江別市国民健康保険特別会計予算について、反対であることを申し上げ、討論と致します。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。

干場芳子君

議案第19号 令和4年度江別市国民健康保険特別会計予算について、賛成の立場で討論いたします。
国民健康保険制度は、平成30年度の制度改正から、都道府県が財政運営の責任主体となり、市町村の主な役割としては、都道府県への国民健康保険事業費納付金の納付、資格の管理、標準保険料率等を参考に保険料率を決定すること、個々の事情に応じた保険料の賦課・徴収、保険給付の決定・支給、さらには被保険者の特性に応じたきめ細やかな保健事業を実施することなどとなっています。
令和4年度の本特別会計予算は、令和3年度当初予算に比べ0.4%増の123億3,200万円となっています。
また、市政執行方針では、国民健康保険事業については、特定健康診査受診率や特定保健指導利用率の向上に向け、受診勧奨を強化するとともに、データヘルス計画に基づいた保健事業の推進に引き続き努めてまいりますとされております。
委員会審査では、国保税滞納世帯状況及び資格証明書・短期証発行状況についての資料において、いずれも年々、滞納世帯数や交付世帯数が減少しているとのことであり、納税案内コールセンターによる初期段階からの催告により、滞納を発生させない取組が要因であると考えられると答弁されており、評価いたします。
また、現行の江別市の税率と、北海道が示す令和4年度の標準保険料率の比較では、所得割、均等割及び平等割のいずれも北海道の標準保険料率を下回っており、国民健康保険積立基金の活用などにより、保険料率の維持及び引上げ抑制に努められているものと認識いたします。
いずれに致しましても、今後さらに高齢化が進展する中で、財源確保を含めた持続可能な事業運営を北海道とともに取り組むとともに、健康都市宣言を行っている江別市として、健康寿命の延伸や、健康意識の向上、健康づくりの推進に向けた取組に、より一層努められることを求め、議案第19号 令和4年度江別市国民健康保険特別会計予算についての賛成の立場での討論と致します。
以上です。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第19号を起立により採決いたします。
議案第19号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、 議案第20号 令和4年度江別市後期高齢者医療特別会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第20号 令和4年度江別市後期高齢者医療特別会計予算について、反対の立場から討論を行います。
平成20年度の後期高齢者医療制度開始から15年目の本予算は、総額では前年度と比較し7,900万円増の19億8,700万円となり、そのうち保険料収入は、前年度と比較し4,032万5,000円増の15億650万1,000円となっています。
令和4年度及び令和5年度の保険料は、北海道後期高齢者医療広域連合の発表によると、均等割額は年間で156円減の5万1,892円に、所得割は同率の10.98%、限度額は2万円増の年間66万円となるとのことで、1人当たりの年間保険料は、平均すると軽減前の額で92円減の9万4,348円とされています。一見、負担が軽減されるようにも見えますが、一方で、令和元年度から開始された均等割の特例軽減の段階的廃止により、9割軽減だった方や8.5割軽減だった方は、本則の7割軽減になることから、委員会資料によると当市では8,539人の方に影響が出ることが危惧されます。
この負担増に対しては、消費税率の10%への引上げを財源とした年金生活者支援給付金と介護保険料の軽減措置が行われ、総合すると負担は増えないと説明されていますが、そもそも逆進性が高いと批判される消費税の増税は、生活実感としても厳しいものがあります。さらに年金支給額の引下げや食料品、灯油価格の上昇など、年金を主な収入源として生活されている後期高齢者にとって、なお厳しい状況があります。
さらに令和4年10月からは、単身世帯で年収200万円以上、複数世帯で年収320万円以上の場合、医療費の窓口負担が2割負担へと引き上げられることになっています。当面3年間は、一定の配慮措置を行うとしていますが、受診抑制につながらないよう注意が必要であるとともに、家計への影響も危惧されます。
委員会に提出いただいた資料では、保険料を滞納される方が毎年、一定の人数の方がいらっしゃるとともに、短期証の発行も行われています。6か月間の短期証は、切れ目なく手元に届けられ、受診機会を奪うことがないよう対応されているとのことですが、本来、医療を保障する社会保障制度において、正規の保険証を発行しないこと自体が大きな問題といえます。
そもそもこの制度は、75歳以上の高齢者を他の保険制度から引き離して独立した保険制度とし、病気にかかりやすく治療が長引き、医療費がかさむ高齢者のみを被保険者としていること、しかも主な収入源が年金である方たちを対象としている制度であることから、極めて基盤が脆弱であることが制度設計時から指摘されているところです。団塊の世代の方たちが高齢となる想定の下で、制度の持続可能を言いながら社会保障を縮めようとしているとの指摘もあります。後期高齢者医療制度が、高齢者の方たちの生活そのものに大きな不安を与えている状況から、高齢者が安心して暮らせる生活を保障するための江別市としての施策は不十分であることを申し上げ、議案第20号 令和4年度江別市後期高齢者医療特別会計予算について、反対の立場からの討論と致します。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。

本間憲一君

議案第20号 令和4年度江別市後期高齢者医療特別会計予算について、賛成の立場で討論に参加いたします。
後期高齢者医療制度は、平成20年度にスタートした国民皆保険制度の維持と世代間の負担の調整を図るための制度であり、北海道内の全ての市町村が加入する北海道後期高齢者医療広域連合が運営主体となり、江別市は各申請・届出の受付や保険料の徴収などの窓口業務を行っているものであります。
令和4年度予算の歳入では後期高齢者医療保険料が約15億650万円、歳出では後期高齢者広域連合納付金が約19億7,000万円、歳入歳出の総額ではいずれも19億8,700万円の予算となるものであります。
審査では、後期高齢者医療保険料の軽減区分ごとの人数や保険料の滞納状況、短期証の発行状況などを資料に基づいて、高齢者のために切れ目のない短期証の交付を行っている実態や、均等割軽減区分の変化についても、ほかの制度の料金の変更等によって、高齢者にとっては実質的に負担増にならない実情があるとの説明を受けました。
今後、医療費においてはますます増大するものと思われる上に、世代間、地域間の医療費の格差解消を図っていかなければなりません。さらなる改善と整備を国に求めていくようお願いをして、議案第20号 令和4年度江別市後期高齢者医療特別会計予算について、賛成の討論と致します。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第20号を起立により採決いたします。
議案第20号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第21号 令和4年度江別市介護保険特別会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第21号 令和4年度江別市介護保険特別会計予算について、反対の立場から討論いたします。
本会計予算は、第8期江別市介護保険事業計画の2年目に当たり、介護保険制度開始から23年となります。家族による介護から、社会全体で支える制度へと開始された制度ですが、この間、3年ごとの見直しのたびに第1号被保険者の保険料は引き上げられ、保険料の月額基準額は全国平均で約6,000円と言われ、多くの自治体から高齢者の負担は限界だとの声が出ているとも言われています。
当市では、平成12年度の制度開始時、月額基準額が3,000円で開始したものが第7期では5,720円となり、第8期も同額となったものの、この約20年間で2倍近くにまで引き上げられました。
国は、令和元年10月からの消費税率10%への引上げを財源に、令和元年度より所得段階の第1段階から第3段階において軽減を強化し、令和4年度も同様としています。しかし、軽減措置があったとしても根本的に負担が重く、保険料を滞納せざるを得ない実態もあります。委員会に提出された資料によると、令和4年1月末の納期分までの時点で滞納件数は949件であり、特に所得段階が第1段階で266件と、所得段階別では最も多くを占めています。年々、滞納件数は減少傾向にあるとはいえ、2月末時点での給付制限等対象者は9人となっています。このうち4人の方がサービスを利用されているとのことですが、本来の利用料1割負担のところ、3割負担となっているとのことです。
また、令和3年8月からの介護保険施設利用者の居住費・食費軽減制度の基準額等の変更により大幅な負担増となったことで、退所などに追い込まれる深刻な事態が起きているとの報道もあります。報告では、当市においても、退所には至っていないものの、1か月当たりの負担額が2万円から4万円にもなる方もおられ、また制度の対象から外れてしまう場合もあると伺います。
介護保険給付費準備基金の積立て状況では、令和3年度の積立額は2億4,000万円程度が見込まれ、その結果基金残高は約14億5,000万円になると予想されるとのことです。この基金の一部を活用して、保険料の基準額の引下げを検討すべきです。団塊の世代の方たちが75歳を迎えることにより、今後さらに保険料が引き上がる推計がされており、さらに切実な問題となって迫っています。
いずれにしても、高齢者の方々が安心して地域で暮らし続けられるよう、それぞれの状況にふさわしいサービス等を利用できることが重要であり、そのためにも介護保険料の引下げの検討が求められることを指摘させていただきます。
以上のことから、議案第21号 令和4年度江別市介護保険特別会計予算について反対であることを申し上げ、討論と致します。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。

齊藤佐知子君

議案第21号 令和4年度江別市介護保険特別会計予算について、賛成の立場で討論に参加いたします。
第8期江別市介護保険事業計画の2年目に当たる令和4年度の江別市の介護保険特別会計予算の歳入は、111億8,400万円で対前年度比1億9,300万円の増となっています。
介護保険料は、保険者数が3万8,296人で現年度分に滞納繰越分を合わせて、23億3,580万8,000円で対前年度比307万4,000円増となっています。
令和4年度は、介護人材の確保と市内介護事業所への定着を図るため、資格取得支援や職場実習などによる介護人材の養成を引き続き進めるとしています。
また、コロナ禍によるフレイル予防のため、出前型介護予防講座を拡充するなど介護予防事業の充実に努めるとしています。
一般介護予防事業では高齢者を対象に実施している介護予防教室を、令和3年度から地域の団体に出向いて行う出前型を実施しております。専門職の講話や運動指導など2日間の日程で開催しており、令和4年度は、年間4コースから12コースに増やすとしています。
介護予防教室の出前型についての質疑では、令和3年度から参加者を増やすための取組として出前型を導入したことから、地域の団体が、日時・場所を決めて申込みすることで、参加者同士が顔なじみのため、スムーズにディスカッションができたとのことであります。また、団体に対して講座を実施したことで、今後も団体として介護予防に取り組むことが期待されることから、出前型の回数を増やしたとのことであります。
健康長寿に過ごすためのフレイル予防には、人や地域とのつながりをつくることが何より大切と考えます。コロナ禍にあって、自粛生活が長引き、ひきこもりがちな生活にならないよう引き続き出前型介護予防講座拡充など、介護予防事業の充実に努めていただくことを要望いたします。
介護保険制度は、2042年の高齢化のピークに備え、介護が必要になった高齢者を社会全体で支える仕組みとして導入されております。本予算は、高齢者の方々が、地域で生き生きと自立した生活を送ることができるよう、サービスの充実が図られるものと考えます。今後さらに、市民の地域福祉への理解を深め、介護人材の養成に努めるなど、地域全体で支え合う体制づくりを推進し、介護保険制度の維持と安定運営に努められることを要望し、議案第21号 令和4年度江別市介護保険特別会計予算に賛成の立場での討論と致します。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第21号を起立により採決いたします。
議案第21号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第22号 令和4年度江別市基本財産基金運用特別会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第22号を採決いたします。
議案第22号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第23号 令和4年度江別市水道事業会計予算及び議案第24号 令和4年度江別市下水道事業会計予算、以上2件に対する一括討論に入ります。
討論ありませんか。

高橋典子君

議案第23号 令和4年度江別市水道事業会計予算及び議案第24号 令和4年度江別市下水道事業会計予算について、反対の立場から討論いたします。
令和4年度の水道事業の業務予定量は、前年度比で給水戸数は346戸減としつつ、年間総有収水量は2万2,367立方メートル増の1,045万4,880立方メートルで、有収率は0.1ポイント減の95.5%としています。下水道事業においても、年間汚水処理水量は、下水道使用量、南幌町負担分等ともに前年度比で増を見込み、12万2,000立方メートル増の1,477万立方メートルとしています。
経営面では、収益的収入及び支出において、給水収益は前年度比0.1%減で当年度純利益は前年度比16.7%減の1億5,002万4,000円、下水道事業では当年度純利益を前年度比57.6%減の3,176万7,000円としており、純利益は前年度当初予算と比較し減少しているものの、一定程度確保され堅実な経営を維持する予算となっています。
主な事業としては、水道事業においては基幹管路の耐震化や配水管の布設替え、上江別浄水場における設備更新のほか、大麻高区配水池増設工事実施設計委託等が予定され、下水道事業においては、管路整備に伴う土質調査や管路施設改築更新工事、公共汚水桝設置工事等が予定されており、水道及び下水道事業を通じて、市民に安全で衛生的な生活を提供する取組が計画的に行われています。
しかしその一方で、一時的とはいえ、水道料金の滞納を理由とした給水停止措置が続けられてきています。
委員会に提出された資料によると、令和2年度3月31日時点で、滞納件数は2,983件と、前年度と比較し468件の減となっており、滞納された世帯への早い段階での呼びかけ等のきめ細かな対応によるものと考えますが、給水停止延件数は73件73世帯で行われています。委員会での審査において、水道料金滞納者のうち、約4割が生活困窮によるものと説明されており、自立相談支援機関くらしサポートセンターえべつにつなぐなどの努力もされているところではありますが、一方では、一時的とはいえ、給水停止が行われており、認めることはできません。新型コロナウイルス感染症対策も含め、ライフラインの一つである水道を停止することは避けなければなりません。
料金滞納の背景には生活困窮があることから、低所得世帯等への福祉施策としての減免制度などを実施している自治体も参考に、関係部局と検討することが必要と考えます。
以上のことから、議案第23号 令和4年度江別市水道事業会計予算及び議案第24号 令和4年度江別市下水道事業会計予算について、反対の立場からの討論と致します。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。

三角芳明君

議案第23号 令和4年度江別市水道事業会計予算及び議案第24号 令和4年度江別市下水道事業会計予算に賛成の立場での討論を行います。
令和4年度の上下水道会計は、2019年から10年間の目指すべき方向性や実現方策を取りまとめた江別市上下水道ビジョンの基本理念である、いつまでも暮らしに寄り添う上下水道において、目指すべき姿としての安全、強靭、持続の三つの視点における最適な事業運営を追求した事業展開がなされた予算であると考えるところであります。業務予定量については、昨今の宅地造成による転入増による影響もあり、上下水道ともに業務予定量の増が見込まれている一方、収支状況ではともに純利益の減少を見込む慎重な予算編成となっております。
また、設備更新では、水道事業において基幹管路耐震化事業をはじめ、配水管整備事業、上江別浄水場施設整備等老朽配水管の更新及び耐震化、下水道事業では、管路施設改築更新工事、江別太中継ポンプ場汚水ポンプ設備更新工事等の実施が計上されており、市民生活・経済活動に支障が出ることのないよう計画的に事業を進めているとともに、企業債の償還状況を踏まえた予算の編成がなされていると評価いたします。しかしながら、江別市上下水道ビジョンにおいては、水道事業の収益的収支が2028年度以降は毎年赤字、下水道事業では2024年度以降毎年赤字との試算がなされており、水道料金と下水道使用料の改定の必要性も示されてきております。
人口動態の情勢の変化も含め、収納率の維持・向上をはじめ、適切な財源確保策、投資計画のさらなる見直し等、より一層の効率的運営と計画の適宜見直しの必要性が増していることを申し上げ、議案第23号 令和4年度江別市水道事業会計予算及び議案第24号 令和4年度江別市下水道事業会計予算の賛成の討論と致します。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第23号及び議案第24号を起立により一括採決いたします。
議案第23号及び議案第24号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第25号 令和4年度江別市病院事業会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。

干場芳子君

議案第25号 令和4年度江別市病院事業会計予算について、賛成の立場で討論いたします。
令和4年度病院事業会計予算は、総合内科医の減少などによる危機的な経営状況の中、令和5年度の収支均衡に向け策定された江別市立病院経営再建計画ロードマップ2023の2年目に当たる予算であり、また一方において、令和2年初頭からの新型コロナウイルス感染症の影響を引き続き受けた中での予算になるものと認識いたします。そのような経営再建と感染症対応の両立という、大変難しいかじ取りが迫られる令和4年度の病院経営においては、提案された予算内容の着実な実施が求められます。
また一方で、令和4年度からは、地方公営企業法の全部適用に移行する予定であり、新たに設置される病院事業管理者の下で、病院内のガバナンス強化を進め、令和4年度の診療報酬改定を含め様々な環境の変化に、自律性及び柔軟性をもって対応されることを期待いたします。
以下、委員会審査を通して何点か述べます。
まず1点目に、新型コロナウイルス感染症への対応及びそれに伴う影響についてですが、当院は、昨年4月に北海道から新型コロナウイルス感染症重点医療機関の指定を受け、陽性患者の受入れや発熱外来の開設などを行っており、地域医療における公立病院としての役割を果たしてきていると評価いたします。
一方で、北海道からの感染症病床確保促進事業費補助金として、令和4年度予算では6億1,904万円としていますが、あくまで見込みであるとのことです。委員会の質疑では、国からは年度内のいつまでという通知等はないとのことであり、この補助金が年度途中までという想定を含め、万が一に備えた対応が求められます。
2点目に、医師確保対策についてですが、令和4年度当初の医師体制は、医育大学とのつながりによる総合内科常勤医師1名増など、令和3年度当初に比べて5名増、常勤医師及び会計年度任用職員医師40名体制を予定しているとのことです。内科医師体制は、江別市立病院経営再建計画における計画数には達していないものの、医師招聘に向けた医育大学との関係構築が少しずつ前進しつつあるものと認識いたします。
また、市職員の給与削減を原資とした未来医療創造基金の設置の提案では、医育大学との共同研究のための講座設置に必要な費用のめどがついたとのことです。内科医師の招聘に向けた今後の医育大学とのより一層の関係構築・強化を期待いたします。
3点目に、地域医療機関との連携についてです。令和4年度から、地域の医療機関に病床利用を開放し、共同で診療を行う開放型病床を導入するとのことです。病床の有効活用や地域医療機関との連携強化による紹介率、及び逆紹介率の向上、また何よりも患者にとって安心な地域医療体制の構築が期待されます。さらに、令和4年度診療報酬改定において予定されている紹介受診重点医療機関への指定に向けても、その推進となることを期待いたします。
最後4点目に、令和4年度の建設改良費についてですが、令和4年度は約10億円の電子カルテシステムの更新を予定しているとのことです。
平成25年に導入された電子カルテシステムの更新の必要性については、全ての診療行為の基盤となるものであり、また、業務の効率化や負担の軽減等に資するものであり理解は致します。
しかし、令和3年3月に策定した江別市立病院経営再建計画において行うべきシステム更新については触れられていません。また、議会及び江別市立病院経営評価委員会に対しても、直前まで十分な説明や報告がなされておらず、後年次の企業債償還計画への影響は大きく、緊急性があったにせよ、より早期からの丁寧な情報の提供が必要であったことを指摘いたします。
また、理事者質疑において、令和5年度からの一般会計長期借入金の償還について、再度の返済繰延べは考えていないとのことでしたが、今後、さらなる収支改善が求められることは確実です。今後本庁舎の建て替えも予定され、市本体の財政も厳しい状況下にあって、繰り返しとなりますが、医師体制の確保をはじめとした江別市立病院経営再建計画の取組を着実に実施していくことがより一層求められると考えます。
以上述べましたが、いずれに致しましても令和4年度は、新型コロナウイルス感染症の影響の不確実性や診療報酬改定、またウクライナ危機による物価高騰などへの対応とともに住民本位の改革を行いながら地方公営企業法の全部適用による自律性、柔軟性を発揮した病院運営が求められます。まずは第一に市民等に必要かつ適切な地域医療を守るために、コロナ禍後も見据えつつ、経営再建による収支均衡した安定的な病院経営の確立が重要です。全部適用となっても、地方公営企業法に基づく自治体の直営施設であることには変わりはなく、令和4年度予算に基づく事業の着実な実施に努められることを求め、議案第25号 令和4年度江別市病院事業会計予算について、賛成の立場での討論と致します。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。

高橋典子君

議案第25号 令和4年度江別市病院事業会計予算について、賛成の立場から討論いたします。
令和4年度の予算のうち、収益的収入及び支出については、病院事業収益は71億4,622万3,000円、病院事業費用は69億7,407万3,000円とし、収支差引額は1億7,215万円の黒字を見込んでいます。業務予定量については、入院では年間延患者数を前年度当初予定と同じく7万3,000人とし、最終予定数との比較では10%増を見込んでいます。外来では、年間延患者数を13万8,996人とし、前年度当初予定との比較では3.3%の増とし、最終予定との比較では6.5%の増を見込んでいます。
経営改善の要と言われる医師数については、委員会に提出された資料によると、令和4年4月1日時点の見込みで、常勤の総合内科医及び産婦人科医、病院事業管理者を含む3名の増、会計年度任用職員の医師は4名増で、合計7名増の40名としています。
新型コロナウイルス感染症の影響が長引く中で、難しい経営を余儀なくされていると理解するところですが、北海道から新型コロナウイルス感染症重点医療機関の指定を受け、新型コロナウイルス感染症対応と通常診療との両立を図りながら運営し、公立病院としての役割を果たされていることに敬意を表するものです。
医師の確保については、内科医師数で令和4年度の目標12名に対し8名の見込みではありますが、医育大学との連携に努力されてきているとともに、民間医療機関、人材派遣会社など、様々な方法で医師招聘に努めていると報告されています。
医育大学との関係強化については、研修医の育成支援や先進的な共同研究の実現に向けた取組等を具体的に進めるための基金の設置など、着実な取組に期待するところです。
診療の方向性について、市立病院の経営再建に向けたロードマップでは、精神病床の段階的縮小・廃止とされていますが、令和4年度から稼働病床を37床から43床に増やし、さらに認知症への取組を強化するなど、精神科医療の充実を図られるとのことです。
また、健診センターの業務委託を直営に変更し、専任保健師等を配置し、医療への連携や保健指導など、体制の充実を図るとされており期待するものです。
看護体制については、既に4病棟で2交代制が導入されており、長時間夜勤による疲労や確実な仮眠時間の確保、夜間緊急入院への対応などの課題については、夜間管理者の配置や夜間専従の看護補助者などの取組も行われているところですが、雇用や労働環境に関わることでもあり、引き続き注意深く見ていく必要があると考えます。
令和4年度では、4月から地方公営企業法の全部適用となり、経営形態の移行に伴う課題なども推察されますが、病院職員への十分な説明と合意が求められます。
また、電子カルテシステムの更新において、多額の費用を必要とするものではありますが、担当部局との質疑及び理事者質疑において、詳しく答弁されています。電子カルテシステムについては万全に機能することが求められるものであり、しかも数年前から不具合が発生していたとのことであり、更新は必要なことと理解できます。また、企業債の償還方法についても、集中改革期間終了後からとするなど、配慮がされています。財政的には少なくない負担ですが、病院としての機能を維持するために、システム更新は差し迫って必要であることは十分理解できるものです。
改めて、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会が提出した答申書にあるように、市立病院という医療資源を失う事態に至ることは、市民が地域で安心して暮らしていくことにとって非常に大きな損失であると示されたことを市民も行政も議会も共通認識として持ち、市立病院の経営再建にそれぞれの立場で役割を果たすことが求められると考えます。
以上のことを申し上げ、議案第25号について、賛成の立場からの討論と致します。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。

本間憲一君

議案第25号 令和4年度江別市病院事業会計予算について、賛成の立場で討論いたします。
令和4年度は、市立病院経営再建に向けた令和3年度から3年間の江別市立病院経営再建計画の2年目となる予算であります。
医業収益面での最重要課題である内科医師確保に関しては、江別市立病院経営再建計画上で、12名のところ8名と、マイナス4名でのスタートとなるとのことであります。結果、医業収益は計画値より約マイナス4億円となる見込みとのことであります。令和4年度では、医業収益の新型コロナウイルス感染症関連の補助金である感染症病床確保促進事業費補助金等で6億2,942万2,000円が見込まれ、収支均衡が図られる予算となっておりますが、コロナ禍の終息を見越した医業収益向上対応について、早期に検討されるよう要望するものであります。
次に、建設改良費についての質疑でありますけれども、電子カルテシステム更新、病院施設等整備工事費として約14億円を予定しておりますが、これは江別市立病院経営再建計画に計上されていなく、日常の診療に大きく影響することから令和4年度予算に計上したとのことであります。このような重要な事柄については病院経営推進監をはじめ、病院職員の皆様方におかれましては所管委員会等の議会への報告を遅滞なくされますことを一言申し上げさせていただきます。
また、起債償還計画が提示されましたが、電子カルテシステム更新、病院施設等整備工事費により、今後10年間で約16億4,000万円の償還額増加となっております。このうち、一部は一般会計繰入金により補塡されるものでありますが、現状医業収益達成ができない状況の中で、新たな投資をすることにより将来の起債償還返済の見通しがあるのか極めて不透明であります。
建物大規模修繕計画について、年次計画も未定とのことでありますが、今後の収益状況を見極めて修繕計画を策定したいとのことであり、しっかりとした計画策定と償還財源の確保を要望するものであります。
さらに、令和5年度からは一般会計借入金約23億円の返済が始まりますが、単年度収支均衡ができない場合について、江別市立病院経営再建計画により進めており、再度の返済延期は考えていないとのことであります。この言葉をしっかりと受け止めて進めていくことを強く要望をさせていただきます。
単年度収支が黒字になるという前提での計画であるとのことでありますが、単年度収支黒字では起債償還及び一般会計借入金の返済はできないものであることに対し、償還、返済できるような経営をしていきたく、医療体制の整備を進めたいとのことでありました。償還、返済できるような経営体制にしていくとのことから、今の江別市立病院経営再建計画をしっかりと約束どおり執行するとの決意が示されました。今後、実効性をしっかりと確認させていただきたいと思います。
以上申し上げ、議案第25号 令和4年度江別市病院事業会計予算について、賛成の討論と致します。

議長(宮本忠明君)

ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
引き続き、議案第25号を採決いたします。
議案第25号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第26号 江別市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第26号を採決いたします。
議案第26号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
議事の途中でありますが、あらかじめ時間を延長いたします。
これより換気のため暫時休憩いたします。
───────────────────
午後 3時30分 休憩
午後 3時38分 再開
───────────────────

議長(宮本忠明君)

休憩前に引き続き会議を開きます。
議事を続行いたします。

◎ 議案第4号及び議案第5号

議長(宮本忠明君)

日程第17及び第18 議案第4号 江別市行政審議会条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第5号 江別市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、以上2件を一括議題と致します。
総務文教常任委員長の報告を求めます。

総務文教常任委員長(諏訪部容子君)

ただいま上程されました議案2件につきまして、審査の経過と結果を御報告申し上げます。
委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
初めに、議案第4号 江別市行政審議会条例の一部を改正する条例の制定について、申し上げます。
本議案は、次期の第7次江別市総合計画を策定するに当たり、江別市行政審議会の委員定数及び区分の明確化など、規定の整備を行うため、所要の改正を行おうとするものであります。
主な質疑の状況について申し上げますと、条例の改正に至った経緯と改正内容についての質疑があり、答弁では、昭和35年に本条例が制定されてから、経済や社会情勢などが大きく変化していることを受けて、現状と実態に即した規定に改めようとするものであり、改正内容については、江別市行政審議会の委員定数を20人以内とするほか、委員の区分に市民公募枠を設けるなど、新たな総合計画を策定するに当たって、必要となる規定の追加や整備を行うものであると述べられております。
以上の質疑を経て結審を行いましたところ、討論はなく、採決を行いました結果、議案第4号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
次に、議案第5号 江別市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、申し上げます。
本議案は、妊娠、出産、育児などと仕事の両立支援の観点から、育児休業及び部分休業を取得できる非常勤職員の範囲を拡大するため、国の制度に準じて、所要の改正を行おうとするものであります。
主な質疑の状況について申し上げますと、育児休業を取得した場合の職員の補充と育児休業の制度の周知についての質疑があり、答弁では、非常勤職員が育児休業を取得した場合の補充は、代替の会計年度任用職員を配置したいと考えており、育児休業の取得に関する制度の周知を徹底し、育児休業取得率の向上に努めていきたいと述べられております。
以上の質疑を経て結審を行いましたところ、討論はなく、採決を行いました結果、議案第5号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
当委員会に付託されました議案第4号及び議案第5号の審査の経過と結果については、以上のとおりであります。
よろしく御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(宮本忠明君)

これより総務文教常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で、総務文教常任委員長報告を終結いたします。
これより議案第4号 江別市行政審議会条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第4号を採決いたします。
議案第4号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第5号 江別市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第5号を採決いたします。
議案第5号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 議案第11号

議長(宮本忠明君)

日程第19 議案第11号 江別市都市と農村の交流センター条例の一部を改正する条例の制定についてを議題と致します。
経済建設常任委員長の報告を求めます。

経済建設常任委員長(高間専逸君)

ただいま上程されました議案第11号 江別市都市と農村の交流センター条例の一部を改正する条例の制定について、審査の経過と結果を御報告申し上げます。
委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
本議案は、地域資源を活用し、都市と農村の交流を図る目的で設置している江別市都市と農村の交流センターの敷地内に、令和4年4月から少年野球場を開設することに伴い、十分なスペースを確保できなくなる多目的広場を廃止するため、所要の改正を行おうとするものであります。
主な質疑の状況について申し上げますと、少年野球場の使用料についての質疑があり、答弁では、江別市都市と農村の交流センターの敷地内に開設される少年野球場の使用料は、既設のえみくる野球場と同様に1時間当たり400円としているが、少年野球場を使用することが想定される社会教育関係団体は、基本的には10割減免の対象となることから、費用負担は発生しないものと考えていると述べられております。
また、少年野球場利用者の駐車場についての質疑に対し、当初は、既設の駐車場のみで対応する予定であったが、少年野球場の工事を進める中で駐車場が不足する懸念が生じたことから、砂利敷きの臨時駐車場を設けることとした。
少年野球の大会などが開催される際には、さらに駐車場が不足することも想定されることから、コロナ禍以前のイベント開催時と同様に、近隣の小学校や施設にお願いして、臨時駐車場を設けることで対応したいと答弁されております。
以上の質疑を経て結審を行いましたところ、討論はなく、採決を行いました結果、議案第11号については、全員一致により、原案のとおり可決すべきものと決しております。
当委員会に付託されました議案第11号の審査の経過と結果については、以上のとおりであります。
よろしく御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(宮本忠明君)

これより経済建設常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で、経済建設常任委員長報告を終結いたします。
これより、議案第11号 江別市都市と農村の交流センター条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第11号を採決いたします。
議案第11号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 議案第28号

議長(宮本忠明君)

日程第20 議案第28号 令和3年度江別市一般会計補正予算(第9号)を議題と致します。
提案理由の説明を求めます。

副市長(後藤好人君)

ただいま上程になりました議案第28号 令和3年度江別市一般会計補正予算(第9号)につきまして、提案理由を御説明申し上げます。
今次補正は、新型コロナウイルス感染症対策への措置として編成したものであります。
それでは、補正予算の概要につきまして、御説明申し上げます。
予算書の6ページ、3の歳出をお開きいただきたいと存じます。
7款商工費でありますが、1項2目商業振興費の感染症防止対策協力支援金及び事務費は、国によるまん延防止等重点措置の再延長に伴い、時短要請等に協力した飲食店等への支援金として2億8,177万5,000円を、そしてその事務費として703万1,000円を、それぞれ追加するものであります。
以上が歳出の概要でありますが、これに対応いたします歳入につきましては、5ページ、2の歳入にお戻りいただきたいと存じます。
15款国庫支出金及び16款道支出金は、歳出の事務事業に対応する特定財源として、所要の措置を行うものであります。
次に、諸表について、御説明申し上げます。
3ページにお戻りいただきたいと存じます。
第2表の繰越明許費補正は、支援金の申請期間の関係から、事業が年度内に完了しない見込みであるため、翌年度に繰り越す額を、記載のとおり変更するものであります。
次に、1ページにお戻りいただきたいと存じます。
以上の結果、今次補正額は2億8,880万6,000円の追加となりまして、これを既定の歳入歳出予算の総額592億9,095万9,000円に加えますと、その総額は595億7,976万5,000円となるものであります。
以上、一般会計補正予算につきまして、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(宮本忠明君)

これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本件については、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
これより議案第28号 令和3年度江別市一般会計補正予算(第9号)に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第28号を採決いたします。
議案第28号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 議案第29号

議長(宮本忠明君)

日程第21 議案第29号 江別市議会議員の議員報酬等の臨時特例に関する条例を廃止する条例の制定についてを議題と致します。
提案理由の説明を求めます。

議会運営委員長(岡 英彦君)

ただいま上程されました議案第29号 江別市議会議員の議員報酬等の臨時特例に関する条例を廃止する条例の制定について、提案理由を御説明申し上げます。
本件は、地方自治法第109条第6項に基づき、江別市議会会議規則第13条第2項の規定により、議会運営委員会として提出するものでございます。
当市議会では、江別市立病院の経営再建を支援すべく、令和2年第4回定例会において、臨時特例的に議員報酬を減額して支給するための条例を議決し、令和3年1月から議員報酬の減額措置を実施しているところであります。
市は、特別職及び職員の給与の減額措置による原資が、医師確保に向けた取組を行う上で、当面必要となる額に達する見通しであるとして、今定例会初日に、当該、給与減額に係る臨時特例条例を廃止する条例が提案され、先ほど議決したところであります。
当市議会の対応を協議しました結果、議員報酬減額の目的に鑑み、令和5年3月までとしていた減額措置を令和4年3月までとするため、江別市議会議員の議員報酬等の臨時特例に関する条例を廃止しようとするものであります。
なお、附則におきまして、廃止条例の施行期日を令和4年4月1日とするものであります。
 以上、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

議長(宮本忠明君)

これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
これより議案第29号 江別市議会議員の議員報酬等の臨時特例に関する条例を廃止する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第29号を採決いたします。
議案第29号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 意見書案第1号ないし意見書案第5号

議長(宮本忠明君)

日程第22ないし第26 意見書案第1号 インボイス制度におけるシルバー人材センターに対する適切な措置を求める意見書、意見書案第2号令和4年度の米政策の見直しに慎重な検討を求める意見書、意見書案第3号 地方創生と感染症対策に資するデジタル化の推進を求める意見書、意見書案第4号介護職員の処遇改善に関する手続の簡素化と対象職種の拡大を求める意見書及び意見書案第5号 給付型奨学金制度の拡充と教育費負担の軽減を求める意見書、以上5件を一括議題と致します。
提出者は、三角議員、稲守議員、岡議員、高橋議員、徳田議員であります。
お諮りいたします。
上程中の意見書案第1号ないし意見書案第5号については、あらかじめ議会運営委員会と諮り、提案理由説明、質疑、委員会付託、討論を省略することに致したいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
引き続き、意見書案第1号ないし意見書案第5号を一括採決いたします。
意見書案第1号ないし意見書案第5号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 決議案第1号

議長(宮本忠明君)

日程第27決議案第1号 ロシアによるウクライナへの侵略を強く非難する決議を議題と致します。
提案理由の説明を求めます。

高間専逸君

ただいま上程されました決議案第1号 ロシアによるウクライナへの侵略を強く非難する決議につきましては、江別市議会会議規則第13条第1項の規定により提出したものであります。
提出者は、石田議員、内山議員、齊藤議員、吉本議員そして私、高間でございます。
以下、案文の朗読をもって提案理由の説明とさせていただきます。
ロシアによるウクライナへの侵略を強く非難する決議
2月24日、ロシアはウクライナへの武力攻撃・侵略を開始し、国際社会の強い自制の求めにもかかわらず、さらに攻撃を拡大している。
この行為は、独立国としてのウクライナの主権及び領土の一体性を侵害している上、武力によって、その被害は子供を含む多くの一般市民の命を奪うまでとなっており、国際法と国連憲章に明らかに反するものである。
戦争のない平和な世界の実現を求める平和都市宣言を行っている江別市の議会として、この侵略行為は断じて認められるものではない。
よって、本市議会は、ロシアに対しウクライナへの侵略を強く非難するとともに、国際法等を遵守し、即時に攻撃を停止するほか、軍を撤収し、平和的解決を図るよう強く求める。
上記、決議する。
令和4年3月24日、北海道江別市議会
以上、決議案について、提案理由を御説明申し上げましたので、よろしく御決定くださいますようお願い申し上げます。

議長(宮本忠明君)

これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本件については、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
これより決議案第1号 ロシアによるウクライナへの侵略を強く非難する決議に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、決議案第1号を採決いたします。
決議案第1号は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。

◎ 陳情第1号ないし陳情第3号

議長(宮本忠明君)

日程第28ないし第30 陳情第1号 江別市立病院の抜本的な経営改革について、陳情第2号 江別市議会から政府へ、妊婦・子ども・若年層への新型コロナウイルスワクチン接種について、より安全性が確立できるまで接種勧奨を見直すよう意見書の提出を求めることについて及び陳情第3号 江別市へ新型コロナウイルスワクチン接種後の健康状況調査を求めることについて、以上3件を一括議題と致します。
上程中の陳情第1号外2件は、生活福祉常任委員会に付託いたします。
なお、閉会中継続審査と致したいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。

◎ 報告第1号ないし報告第3号

議長(宮本忠明君)

日程第31ないし第33 報告第1号 株式会社江別振興公社の令和4年度事業計画に関する書類、報告第2号 一般財団法人江別市スポーツ振興財団の令和4年度事業計画に関する書類及び報告第3号 株式会社フラワーテクニカえべつの令和4年度事業計画に関する書類、以上3件を一括議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

総務部長(萬 直樹君)

ただいま上程になりました報告第1号 株式会社江別振興公社の令和4年度事業計画に関する書類について、御報告申し上げます。
事業計画に関する書類につきましては、取締役会の議決を経まして市に提出されたもので、地方自治法第243条の3第2項の規定により、本議会に御報告するものであります。
事業計画書の1ページをお開きいただきたいと存じます。
初めに、事業計画についてでありますが、江別市の指定管理者として公民館等の管理運営事業を引き続き行うほか、これまでNOPPOROイルミネーション実行委員会が開催してきたJR野幌駅周辺イルミネーション事業を令和4年度から株式会社江別振興公社が事業主体として行うものであります。
次に、2ページをお開きいただきたいと存じます。
事業内容につきましては、子育て世代を応援し、子供たちの豊かな人間性を育むための子育て支援事業をはじめ、各種事業の実施を計画しております。
次に、5ページをお開きいただきたいと存じます。
予定損益計算書でありますが、売上高は、公民館等指定管理料収入、利用料金制による公民館等利用料収入、公民館等事業収入、雑入及びイルミネーション事業収入を合わせまして、1億7,263万6,000円を予定しております。
一方、売上原価につきましては、各施設の受託事業原価が1億6,168万3,000円、その他事業原価が181万8,000円、販売費及び一般管理費につきましては970万9,000円を予定しております。
これらの営業収支に営業外収益を加え、法人税等を精算いたしますと、当期純利益は26万3,000円となる予定であります。
なお、4ページに予定貸借対照表を、6ページに各施設の運営費予定明細書及びイルミネーション事業費予定明細書を、7ページに販売費及び一般管理費予定明細書をそれぞれ記載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。
以上、御報告申し上げましたのでよろしくお願い申し上げます。

教育部長(西田昌平君)

ただいま上程になりました報告第2号 一般財団法人江別市スポーツ振興財団の令和4年度事業計画に関する書類につきまして、御報告申し上げます。
事業計画に関する書類につきましては、財団理事会及び評議員会の議決を経まして市に提出されたもので、地方自治法第243条の3第2項の規定により、本議会に御報告するものであります。
事業計画書の1ページをお開きいただきたいと存じます。
初めに、事業計画についてでありますが、市民皆スポーツをさらに推進するため、各種スポーツ教室及びスポーツ大会等を開催するとともに、市民体育館をはじめとする屋内体育施設や都市公園施設等の指定管理者として、市民サービスの向上に向けた管理運営を行うものであります。
また、事業運営に当たりましては、これまでどおり利用者の利便性に配慮した弾力性のある運営とサービスの提供を図りながら、施設の利用を促進するとともに、利用者に満足していただけるよう努めていくこととしております。
次に、5ページ及び6ページをお開き願います。
令和4年度収支予定表の1予定収支予算書につきまして、まず、5ページの収入の部でありますが、1の基本財産運用収入は利息収入の1,000円を、2の事業収入はスポーツ大会参加料等の補助事業収入、屋外体育施設の維持管理業務等の受託事業収入、市民体育館をはじめとする屋内体育施設等の指定管理料や利用料金等の指定管理事業収入として、3億572万7,000円を予定しております。
また、3の補助金収入は、江別市からの補助金として4,084万2,000円を予定し、4の雑収入300万1,000円を加え、当期収入合計額は3億4,957万1,000円を予定しているものであります。
次に、6ページに移りまして、支出の部でありますが、1の補助事業費は、スポーツ大会開催事業費、健康体力づくり指導相談事業費、スポーツ指導者養成事業費及び事業管理費として4,393万3,000円を、2の受託事業費は、屋外体育施設等の管理業務受託事業費として1,464万円を、3の指定管理運営費は、指定管理施設の管理運営費として2億8,940万6,000円を、4の自主事業費は、事業に係る経費として154万2,000円を、5の予備費として5万円を予定しており、その結果、当期支出合計額は3億4,957万1,000円となるものであります。
なお、7ページに予定正味財産増減計算書を、8ページに予定貸借対照表をそれぞれ記載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。
以上、御報告申し上げましたので、よろしくお願い申し上げます。

経済部長(福島和幸君)

ただいま上程になりました報告第3号 株式会社フラワーテクニカえべつの令和4年度事業計画に関する書類につきまして、御報告申し上げます。
事業計画に関する書類につきましては、取締役会の議決を経まして市に提出されたもので、地方自治法第243条の3第2項の規定により、本議会に御報告するものであります。
事業計画書の1ページをお開きいただきたいと存じます。
初めに、事業計画についてでありますが、江別市花き・野菜栽培技術指導センターの指定管理や、花卉苗及び野菜苗の播種、育苗事業並びに黒ニンニク製造販売事業を行うほか、ガーデニングフェアや栽培指導の実施などにより、生産者への苗の安定供給や、市民への栽培技術の普及促進に向けた事業を引き続き行ってまいります。
次に、3ページをお開きいただきたいと存じます。
予定損益計算書でありますが、売上高は、JA道央からの野菜苗の播種、育苗に係る受託事業収入、黒ニンニクの製造販売、ガーデニングフェアの実施による収益、江別市花き・野菜栽培技術指導センターの指定管理料を合わせまして9,293万3,000円を予定しております。
一方、売上原価につきましては、野菜苗の播種や育苗に係る受託事業原価が3,204万円、販売費及び一般管理費につきましては5,800万8,000円を予定しております。これらを差し引いた営業利益は288万5,000円を予定しており、このほか営業外収益及び法人税等を精算いたしますと、当期純利益は288万5,000円となる予定であります。
なお、2ページに予定貸借対照表を、4ページに生産事業費予定明細書、事業管理費予定明細書をそれぞれ記載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。
以上、御報告申し上げましたので、よろしくお願い申し上げます。

議長(宮本忠明君)

これより報告第1号ないし報告第3号に対する一括質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上をもって、報告第1号ないし報告第3号を終結いたします。

◎ 各委員会所管事務調査について

議長(宮本忠明君)

日程第34 各委員会所管事務調査についてを議題と致します。
お諮りいたします。
閉会中における各委員会の所管事務調査について、議会運営委員長より次期議会の会期等運営についてを、総務文教常任委員長より総務・企画行政について、教育行政について、以上2件を、生活福祉常任委員長より生活環境行政について、保健・福祉行政について、消防行政について、病院事業について、以上4件を、経済建設常任委員長より農業行政について、商工観光行政について、建設行政について、上・下水道事業について、以上4件を、予算決算常任委員長より財政運営についてを、それぞれ閉会中調査したいので承認されたい旨の申出がありました。これを承認することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。

◎ 閉会宣告

議長(宮本忠明君)

今定例会に付議されました事件は全て議了いたしました。
令和4年第1回江別市議会定例会はこれをもって閉会いたします。
午後 4時15分 閉会