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生活福祉常任委員会 令和3年8月23日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年4月7日更新

(開会前)

※ 日程確認

(開 会)

委員長(裏君):ただいまより、生活福祉常任委員会を開会いたします。(13:28)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
また、傍聴希望者がおり、入室を許可したので、報告いたします。
市立病院入室のため、暫時休憩いたします。(13:28)

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(13:29)
1市立病院所管事項、(1)報告事項、アの病院事業経営状況(4月~6月分)についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

管理課長:それでは、私から、令和3年度の4月から6月までの病院事業経営状況について御報告いたします。
資料1ページをお開きください。
まず、診療収益の状況ですが、グラフの太い実線に丸印がついていて6月で止まっているものが、令和3年度の4月から6月までの実績となります。
その上段の薄い実線は令和3年度当初計画によるグラフ、一番下の点線が令和2年度実績によるグラフとなります。
令和3年度6月までの実績額は、下段の表の合計欄に記載のとおり、12億32万2,000円となり、計画との比較では、8,923万7,000円の減となっております。
なお、前年度の実績からは、1億7,296万8,000円の増となっており、診療収益は回復傾向にあると考えております。
続きまして、資料2ページから4ページまで、4月から6月までの各月の経営状況につきましては、医師数、患者数の状況についてのみ御説明し、資料6ページの4月から6月までの累積資料については、費用を含めた収支の状況を御説明いたします。
資料2ページを御覧ください。
4月の経営状況ですが、1患者数及び診療収益の状況のうち、表の左側、医師数を御覧いただきたいと思います。
年度の入れ替わり前後で、医師の異動や採用、退職がありました。その結果、内科医1人、病理診断医1人、初期研修医1人が増員となっており、医師数は35人となっております。
次に、4月分の患者数については、表の下段、1日平均患者数のとおり、入院実績は、計画値200人のところ190人、外来実績は、計画値556人のところ523人でありました。
資料3ページを御覧ください。
5月分の経営状況でございますが、表の左側、医師数については変動ありません。
5月分の患者数につきましては、表の下段、1日平均患者数のとおり、入院実績は、計画値200人のところ188人、外来実績は、計画値556人のところ547人でありました。
資料4ページを御覧ください。
6月分の経営状況につきましても、表の左側、医師数については変動ありません。
6月分の患者数については、表の下段、1日平均患者数のとおり、入院実績は、計画値200人のところ183人、外来実績は、計画値556人のところ507人でありました。
続きまして、資料5ページの4月から6月までの累計の経営状況について御説明いたします。
1患者数及び診療収益の状況のうち、表の左側の下段、患者数の計の欄を御覧ください。
計の欄のとおり、入院実績は1万7,036人、外来実績は3万1,990人で、計画より、入院は1,164人の減、1日平均では13人の減であり、外来では1,926人の減、1日平均では32人の減となりました。
次に、表の右側の診療収益の下段、計の欄を御覧ください。
計の欄のとおり、入院による診療収益は8億640万7,000円となり、計画に対して2,459万3,000円の減、外来による診療収益は3億9,391万5,000円となり、計画に対して6,463万7,000円の減となりました。合計では、計画を8,923万円下回る結果となっております。
次に、資料の左下、2医業費用の状況の実績の最下段を御覧ください。
実績額13億4,007万8,000円で、計画を3,746万円上回っております。この結果、3収支の状況の実績の最下段、医業収益と医業費用との差引きで3億4,083万1,000円の利益となりました。
なお、計画との比較において、診療収益は8,923万円の減、その他医業収益では1億889万6,000円の増、医業費用計では3,746万円の増となっており、医業収支差引きにおいては、1,779万4,000円の減となったものであります。
最後に、4病床利用率ですが、一般病棟、地域包括ケア病棟を合わせた病床利用率は70%、精神病棟では82.4%、全体では71.7%となっております。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

内山君:まず、資料1ページの診療収益の状況のグラフですけれども、4月、5月は4億円を超えて順調に見えたのですが、6月になって若干下がっております。計画では上向きだけれども、実績では下向きになった状況についてお伺いします。

医事課長:診療収益に関しまして、4月、5月は4億円台、6月は約3億9,000万円という数字になっております。いろいろな影響があると思いますが、やはり外来の患者数が減ったことが大きいと考えております。少なからず、新型コロナウイルス感染症による外来患者の受診控えの影響を受けていると考えております。これは昨年度からずっと同じ傾向ですが、診療収益の中で、入院に比べますと外来のほうが影響を大きく受けていると思いますので、今年度においても、そういった傾向が続いていると考えております。

内山君:いつからか正確に覚えていませんが、6月に緊急事態宣言が出されたと思います。やはり、外来等にも影響しているのでしょうか。

医事課長:外来の患者数に関しましては、各診療科に、患者がいらっしゃっていない影響を個別に聞くことはなかなか難しいですが、一部健診に関しては、断りの電話が入ったりすることがあります。そういったときに理由を尋ねると、今の状況で市立病院に健診等で行くのは控えたいという理由でお断りされることも実際にありましたので、そういった形の影響があると考えております。

内山君:取りあえず、資料1ページについては分かりました。
次に、資料2ページの医師数ですが、今回、初期臨床研修医が1人来てくださったということですけれども、これは何か取組をしたから来たのか、来られた経緯がもし分かればお伺いします。

管理課長:初期臨床研修医につきましては、これまでも臨床研修基幹病院として、募集に向けた様々な取組をしてきました。
しかしながら、ここ2年ぐらいはマッチングしなくて、初期臨床研修医がゼロ人という年度もありましたが、今回、2次募集に応募していただいた医師がおりまして、面接の結果、当院に来ていただいたという経緯であります。

内山:次に、別件ですけれども、各月の病院事業経営状況調べの中で1点気になっているところがございます。産婦人科で、4月は計画よりも実績が上回っていますが、5月、6月では産婦人科の入院数が計画を下回り、数も減っている状況ですけれども、これは新型コロナウイルス感染症の影響があるのか、お伺いします。

医事課長:産婦人科に関しましては、参考までに申し上げますと、昨年度の同時期と比べて、月の分娩件数が3か月間の累計で10.4%落ちています。昨年は4月、5月、6月の3か月間で134件だったのですけれども、今年度は120件ということで、マイナス14件、10.4%減となっております。
この要因に関して、あくまで想像ですけれども、昨年度は、江別市だけではなくて全国的に妊娠の届出が落ちたと聞いています。コロナ禍で、妊娠される方が減ったということが全国的なデータとしてありますので、断定はできないのですけれども、それが今年度の分娩件数に影響している、そういったところが数字に表れ始めていると考えております。まだ3か月間のデータしかないので何とも申し上げられないのですけれども、可能性としてそういったところが出始めてきたと考えております。

内山君:最後に、産婦人科に関係して、市立病院で答えられる範囲は限られていると思いますが、新型コロナウイルスに感染した妊婦の受入れの問題がニュースで話題になっていると思います。その辺りについて、市立病院では、どのような対応がなされているのか、お伺いします。

管理課長:市立病院では、新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れていますが、妊婦につきましては、北海道大学の産婦人科と連携しておりますので、随時、情報を交換しながら、もし重篤な患者がいらっしゃった場合には、北海道大学と連携しながら対応することになっております。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

奥野君:1点確認させていただきたいのですが、医業費用の状況の給与費について、資料5ページの3か月分ですと、計画を約5,200万円上回っている状況です。4月から内科の医師が増えておりますので、給与費が少しずつ増えていると思いますが、計画との差異はどのような理由か、教えてください。

管理課長:委員が御案内のとおり、例えば、病理診断医や初期研修医、内科医については予算で見ていなかったところなので、給与費の増はありますけれども、それにしては多過ぎる値となっております。
この要因ですけれども、実は、6月の賞与を支出する際に経理の誤りがありまして、本来、昨年度に、賞与の一部を引当金として引き当てていたものから取り崩して支出すべきところでしたが、会計年度任用職員の法定福利費分について、今年度の引当金を取り崩さずに費用として支出してしまったために計画を大きく上回り、支出として残ってしまいました。
7月の会計上の処理を是正する形で行っていますので、年度をならしてみれば、この大きく増えた分は解消される予定となっております。
ちなみに、3収支の状況の医業収支差引きで、計画に比べて3,693万7,000円下回っている形になっていますが、この金額を上回る分を会計ミスで処理していました。その会計ミスがなければ実は計画を上回っていましたが、それは、実際、後から分かったことなので、内訳としては、そのような経理上のミスがあったということで御理解いただきたいと思います。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの市立病院職員及び入院患者の新型コロナウイルス感染症の感染についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

管理課長:それでは、私から、市立病院職員及び入院患者の新型コロナウイルス感染症の感染について御報告いたします。
資料6ページをお開き願います。
まず、1陽性者の状況ですが、これまでに看護師1人、看護師が勤務する病棟の患者5人に感染が判明しております。
続いて、2経過でございますが、8月7日土曜日に、当院病棟所属の看護師に咽頭の違和感や関節痛等の症状が発症しております。
翌8月8日日曜日に、当該看護師に検査を実施したところ、新型コロナウイルス感染症の陽性が判明し、直ちに当該病棟の入院患者25人に検査を実施、うち同室に入院していた患者2人に陽性が判明したため、当該患者を新型コロナウイルス感染症対応専用病棟に転棟したところでございます。
また、同時に、当該病棟に関連する職員等55人についても検査を実施し、陰性を確認しております。あわせて、病棟内の施設内設備につきまして消毒作業を行いました。
なお、陽性となった職員は、自宅療養しております。
次に、8月9日祝日の月曜日でありますが、勤務日に合わせる形で関連職員等の残りの13人に検査を実施し、全員の陰性を確認しました。
この後、検査実施に係る説明が続きますが、補足として、関係職員に対する検査は実人数で71人に対し、最大4回の検査を行っております。勤務の都合上、3日程度に分けて実施していることも初めにお伝えしたいと思います。
8月10日火曜日には、入院患者23人に2回目の検査を実施し、全員の陰性を確認しました。また、関連職員1人に検査を実施し、陰性を確認しています。
8月11日水曜日になりますが、10日の検査では陰性だった患者が10日の夜間から発熱したため、翌11日に3回目の検査を行った結果、陽性となり、新型コロナウイルス感染症対応専用病棟に転棟しております。この患者も、これまでの陽性患者2人と同室の患者でありました。あわせて、関連職員等64人に検査を実施し、全員の陰性を確認しています。
8月12日木曜日には、入院患者22人の3回目、関連する職員等4人に検査を実施し、入院患者1人の陽性を確認したため、新型コロナウイルス感染症対応専用病棟に転棟しております。この患者も同室の患者で、無症状でありました。
8月13日金曜日には、関連職員等57人に検査を実施し、全員の陰性を確認しています。
8月14日土曜日には、関連職員等3人に検査を実施し、全員の陰性を確認しています。
8月15日日曜日には、関連職員等4人に検査を実施し、全員の陰性を確認しています。
8月16日月曜日になりますが、入院患者21人に4回目の検査を実施したところ、これまで陽性となった患者と同室だった最後の1人の陽性も判明しております。これで、現在までに6人の感染が判明したところです。
ちなみに、この患者も無症状での陽性判明となっております。
続きまして、3今後の対応についてですが、まず、今日の午前中までの直近の状況となりますが、診療を継続するに当たり、より一層の安全を確認するため、対象を拡大して検査を進めておりまして、具体的には、8月17日及び18日に全員の医師、外来部門、救急診療室、手術室に関係する職員120人に対して新型コロナウイルス感染症の抗原定量検査を実施したところであります。全員の陰性を確認しております。
また、8月20日から21日までに関連職員の4回目の検査を実施し、全員の陰性を確認しています。
そして、本日8月23日でありますが、入院患者全員に5回目の検査を実施し、全員の陰性が確認できたところです。
現在の診療体制につきましては、当該病棟に関わる整形外科、小児科の新規入院患者及び救急患者の受入れを休止しておりますが、同室内という範囲が限られた中の感染であり、関係する職員の陰性を確認しておりますことから、その他の病棟の新規入院や一般外来につきましては、通常診療を継続しているところです。
そして、先ほど述べました本日の検査により、関連する全ての陰性が確認できましたことから、当該感染に関連する事案については、一定の収束を図ることができたものとして、明日24日から通常の診療体制に戻す予定としているところでございます。
市民、患者の皆様には、大変御心配、御不便をおかけし、おわび申し上げます。
引き続き、保健所の御指導を受けながら感染防止対策を徹底するとともに、患者と職員の健康観察など安全確認を行ってまいりたいと考えております。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

佐々木君:患者から5人の陽性者が出ていますが、市立病院の一部屋は多分4人部屋だと思います。最初に2人出て移って、次に1人出て移って、1人残ってその人も出てということですが、5人というと、部屋の使い方として、新たな患者がどこかで入ったと思います。単純に考えると、陽性が判明した場合、その部屋には新たな患者が入らないという認識がありますが、どのような部屋の使い方をされていたのか、教えてください。

管理課長:確かに、委員がおっしゃるとおり、この部屋は多床室で4人部屋の病室となります。
患者の陽性が判明する2日前以内に患者の入替えがありまして、その方も濃厚接触者ということが分かっております。
陽性が判明した患者は個室に移動して、そのまま新型コロナウイルス感染症対応専用病棟に移っておりますが、判明する前に多床室に来た患者がおりますので、都合5人が同室の状況であったということになります。

佐々木君:基本的に、その病室に関わった看護師は、その部屋の患者にしか関わらなかったということでよろしいでしょうか。

管理課長:陽性が判明してからになりますけれども、その病室に関わった看護師は、夜勤、日勤の交代はありましたが、基本的に、勤務中は特定の看護師が担当するということで、ほかの看護師等は看護に当たらない態勢を取っておりました。

佐々木君:感染源を特定するのはなかなか難しいと思います。入院患者の出入りなどもありますが、予測として、やはり職員が先に感染したという感触でしょうか。

管理課長:そういった疫学調査は、正直、北海道の管轄でありまして、こちらで詳しくこうだと申し上げることはできませんが、看護師1人と患者2人の計3人は、同日の8月8日に感染が判明しております。当院として押さえている事実は以上になります。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

鈴木君:一般的にマスコミ等で報道されているのは、5人以上の感染者が出るとクラスターということで、北海道の指定を受ける扱いになっていますが、今回については、クラスターの取扱いにはなっていないと思うのですけれども、その辺りはいかがでしょうか。

管理課長:当院としましても、情報は全て保健所に提供しておりますし、ホームページ上でも全て明らかにしているところであります。
保健所からは、現時点で、先ほど申し上げたとおり、同日の感染者が3人いるほか、入れ替わりの関係で接触期間が極めて短い者がいるなど、判断が難しいと聞いております。
市立病院としては、情報を全て提供しておりますけれども、現時点で、クラスターとしての公表はされていないというところまでしか押さえておりません。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、ウの江別市立病院市民説明会の開催結果についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

経営改善担当参事:それでは、江別市立病院市民説明会の開催結果について御報告いたします。
資料7ページを御覧願います。
本件につきましては、6月3日に開催された当委員会において開催予定として御報告申し上げたものでございますが、その結果について御報告申し上げます。
1開催目的につきまして、この江別市立病院市民説明会は、江別市立病院が地域の中核を担う医療機関として、地域医療の再建をどのように進めていくのか、市民と共有することを目的として開催したものであります。
次に、2開催日時は、令和3年7月20日火曜日午後6時から午後8時まで、3開催場所は、江別市民会館大ホールで開催しております。
次に、4次第でございますが、市長挨拶の後、江別市立病院経営評価委員会委員長から経営再建の取組について、江別市立病院経営再建計画概要版、診療収益の状況を資料として御説明いただきました。その後、会場に来られた方との意見交換を行い、出席者から感想を頂き、午後8時に終了しております。
次に、5出席者については記載のとおりであり、6参加者は37人でした。
次に、7その他につきまして、市長挨拶及び現状報告については動画を配信し、意見交換については、その概要をホームページに掲載しております。
また、江別市立病院市民説明会で使用した資料は、ホームページに掲載するほか、市内公共施設に配架しているところでございます。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

奥野君:何点か、お伺いします。
実は、私も参加させていただいたのですが、この江別市立病院市民説明会の中で頂いた御意見の中で、今後、取り入れていこうですとか、江別市立病院市民説明会自体に関しての改善や検討事項が何かあるのか、教えてください。

経営改善担当参事:今回の江別市立病院市民説明会におきましては、例えば、地域医療の連携強化などについて、貴重な御意見を頂けたものと考えております。その内容につきましては、今、概要として取りまとめたところでございますが、江別市立病院経営評価委員会委員の皆様と共有させていただきながら、経営改善に生かしていく形で考えているところでございます。
また、江別市立病院市民説明会における課題ですけれども、感染症対策を行いながら試行錯誤して、対話型での市民説明会を開催したという実態でございます。そのような中で、今回の江別市立病院市民説明会の開催目的である経営再建の方向性を市民の皆様と共有するという観点から、どのような手法が望ましいか、こちらにつきましても、江別市立病院経営評価委員会委員、また、江別市立病院市民説明会の当日は、江別市立病院経営評価委員会の市民委員にも参加いただいているものですから、そういった方と今後の方向性について相談したいと考えております。

奥野君:江別市立病院市民説明会の在り方で気にかかりましたのは、進行についてでございます。やはり、いろいろな意見がありまして、江別市立病院経営評価委員会委員長が司会を務めていらっしゃったようですけれども、当事者ということもありますので、例えば、外部の方が司会を務めるという検討はされなかったのか、決まった経緯も含めてお聞かせください。

経営改善担当参事:今回、江別市立病院経営評価委員会委員長に座長をお願いいたしましたが、もともと、この江別市立病院市民説明会は、昨年10月に、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会からの答申を、市民と共有する場ということで開催させていただこうと思っていたものが延期になりまして、この時期の開催になったという経緯がございます。そのような経緯の中で、江別市立病院経営評価委員会委員長は、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の委員長も務めていただいたものですから、江別市立病院経営評価委員会委員長の思いもございまして、内容の説明等を行っていただくということで、今回、座長をお願いしたところでございます。
進行の在り方については、いろいろな御意見があるものと承知しておりますので、今回の開催結果等につきましては、その部分も含めて今後に生かしていきたいと考えております。

奥野君:コロナ禍ですので、市民説明会を実施するのは難しい状況ですが、今後、どういったタイミングで市立病院の現状を市民の皆様に説明するか、この江別市立病院市民説明会をどのようなスタンスで設けていくか、もしお考えがあればという点と、かなり膨大な内容ですので、資料を当日頂いて質問するのは難しいという御意見が参加者からあったようでございます。今後、希望があれば、事前に資料を郵送するといった方法も含めて、どのように取り組んでいかれるのか、お聞かせください。

経営改善担当参事:現下のコロナ禍で、多人数を集めて市民説明会を行うのは、なかなか難しい部分があるものと認識しております。
一方で、市立病院の経営再建を進めるためには、その方向性について、市民の皆様と共有することが重要であると認識しております。その手段としては、様々な広報活動を充実させながら、市民の皆様に、経営再建の方向性を理解していただくという取組をしっかりと進めていきたいと考えております。これまでも、広報えべつ等で市民の皆様に情報発信を行ってきたところでございますが、今後、そういったものをさらにきめ細やかに分かりやすく行う取組を進めてまいりたいと考えてございます。
次に、資料の事前配付等の在り方でございますが、確かに市立病院の経営問題は、市民の皆様から理解することがなかなか難しいという声を頂いているところでございます。例えば、事前の質問の取りまとめや資料の送付等について、工夫の余地があるものは、工夫しながら進めることも検討してまいりたいと考えております。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

佐々木君:今の奥野委員の質疑と重複してしまうと思いますが、改めてお伺いします。
今回の江別市立病院市民説明会は、市民と共有することが一番の目的だったと思いますが、やはり、病院長や市長が前面に出て説明するというイメージがありました。市民からもいろいろなお話を伺いますが、江別市立病院経営評価委員会委員長がコーディネーターになったことはいいと思いますし、気持ちは分かるのですけれども、市民と本当に共有しようというときには、やはり市長や病院長が前面に出て説明したほうがより共有できたのではないかと感じているところです。
そのような中で、今回、開催目的が達成できたと評価されているのか、先ほど、お答えを頂いているところではありますけれども、この江別市立病院市民説明会で達成していないとすれば、再び開催するなど、ほかの方法を何か考えられているのか、お伺いします。

経営改善担当参事:先ほどの答弁と重複するところもあると思いますが、仮に、今後、市民説明会のような形式のものを行う場合には、今回の開催結果を踏まえて、開催方法についても、しっかりと検討させていただきたいと考えております。
市民と十分に共有できたかという部分については、今回も2時間という限られた時間の中で、非常に難しい内容である市立病院の経営問題に関することなので、まだまだ市民の皆様に理解していただく努力が必要だと考えております。
先ほども申し上げましたとおり、広報活動全般を通じて、そういったことを理解していただくための細かな対応をしてまいりたいと考えておりますので、その点につきましても、今後の広報の在り方等を含めて、江別市立病院経営評価委員会とも相談しながら、検討してまいりたいと考えております。

佐々木君:今回、参加者が37人ということですが、一応、インターネットで動画を配信していたのですけれども、何人が閲覧したなどの数値は分かっているのでしょうか。

経営改善担当参事:動画の再生数につきましては、8月上旬から動画を配信しているところでございますが、現時点で、100回程度の再生があったと把握しております。

佐々木君:動画の再生数は100回程度ということで、これが多いのか、少ないのか分かりませんが、やはり参加者数を見ると、市民の関心が低いのか、もしくは、PR不足だったのかというところでは、もっと違ったPRの仕方などがあったのか、重複してしまいますけれども、今の段階で考えていることがありましたらお伺いします。

経営改善担当参事:今回の江別市立病院市民説明会の開催内容につきましては、広報えべつ7月号に掲載したほか、市立病院のホームページにも掲載させていただきました。また、新聞記者の御協力を得まして新聞記事に掲載していただいたほか、市内の一部地域に全戸配布されているタウン誌にも掲載していただくなど、幅広く周知をさせていただいたところでございます。
37人という参加者が多いのか、少ないのかという部分については、評価がなかなか難しいところだと考えておりますが、そのような形での周知を行った中で、御参加いただいたと認識しているところでございます。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

鈴木君:今、佐々木委員からありました質疑の内容とかぶるのですけれども、まずは、なぜ江別市立病院経営評価委員会委員長が座長を務めざるを得なかったのか。外部評価委員という立場で参加している方が自ら司会をして仕切ってしまったのですが、この辺は非常に違和感があります。司会者は、あくまでも客観的に見て進行しなければいけませんが、市長が答弁する内容を、司会者が自ら答えてしまった場面が何か所かありました。これは、やはり極めて大きな問題だと思っています。そして、市民からも、それに対する痛烈な批判が出ていました。それは市長が答弁することではないのかという発言もありました。
ですから、こういうことはしっかりしてもらわないと、私は、江別市立病院経営評価委員会委員長に対しても極めて失礼な対応だったと思っています。あの流れでいったら、江別市立病院経営評価委員会委員長から、今後、江別市立病院経営評価委員会を進められませんという発言が出てもおかしくない状況ではなかったかと私も反省しております。
そのように思っていますが、病院事務長はいかがお考えでしょうか。

病院事務長:先ほどの経営改善担当参事の答弁の繰り返しになりますけれども、当初、江別市立病院市民説明会の開催趣旨として、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会からの答申について、市民に一度御説明する機会を設けようとしたところですが、開催が延期となってしまいました。江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会として御説明する機会を持ちたいと思っていたところ、今回はその答申を踏まえた江別市立病院経営再建計画もありましたから、その説明をするという下に、江別市立病院経営評価委員会委員長に座長の役割を担っていただいた部分がございます。
今、委員が御指摘のとおり、会場の中で、この部分は江別市立病院経営評価委員会委員長が答えるべきではないという声が参加者からあったと認識しております。今回は、江別市立病院経営再建計画を策定してから初めての開催でありましたが、今後、市民への周知方法を検討する中で、同じような市民説明会を実施する場合には、御指摘の部分を踏まえて、進行についても検討させていただきたいと考えております。

鈴木君:今後については、十分に対応を考えていただきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
そして、前段の資料の説明は、動画として閲覧可能になっていますが、なぜ質疑応答は公開しないのでしょうか。意見交換の概要版としてホームページに出ていますが、非常にきれいに整理されているわけです。ただ、あのときの会場の雰囲気は決してきれいな整理ではなかったはずだと思うので、その辺りの臨場感を市民にしっかりと知ってもらうことも大事ではないかと考えております。前段の資料の説明以降の動画も、記録を取るために撮っていると思いますので、できれば、意見交換の部分を含めて市民の皆さんに公開すべきだと思いますが、いかがでしょうか。

委員長(裏君):暫時休憩いたします。(14:13)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(14:14)

病院事務長:市民の皆さんに、江別市立病院市民説明会の動画を全て公開すべきというお話かと思いますが、参加していただいた江別市立病院経営評価委員会委員長などに、事前に御説明した中では、いわゆる質疑の部分については、動画を公開しない形で進めることを検討しておりました。実際に進行していた中では、様々な意見が出ましたし、個人名が出てしまう場面もございました。また、市民の方が御自身の自己紹介を行いながら質疑する場面もあったものですから、それを全てつまびらかに公表する内容ではないと考えております。今回、概要として公表させていただいたものは、その場で出た意見、質疑に対して、できる限り一問一答の形で公表させていただいた、そのような経過でございます。

鈴木君:そのような見解だったということで、取りあえず聞きました。
ただ、37人の参加者の中に私もいましたし、整理した文章では、そのときの雰囲気が全然伝わらない、市民の声が全然分からないと受け止めております。その部分については、私は極めて不満であるということを申し添えたいと思います。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、エの江別市立病院経営評価委員会についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

経営改善担当参事:それでは、江別市立病院経営評価委員会について御報告いたします。
資料8ページを御覧ください。
1令和3年度第1回委員会の開催結果でありますが、7月8日木曜日の午後6時から市立病院2階講義室において開催しました。
(5)議事については、病院事業経営状況、令和2年度病院事業決算概要、市立病院の経営再建に向けたロードマップの進捗状況、地方公営企業法の全部適用について報告したほか、点検・評価の進め方(案)、点検・評価意見書(素案)について協議いただきました。
次に、2令和3年度第2回委員会の開催結果でありますが、江別市にまん延防止等重点措置が適用され、当院内においても、新型コロナウイルス感染者が発生したことから、8月18日水曜日、書面協議により開催いたしました。
病院事業経営状況、江別市立病院新公立病院改革プラン指標管理、地方公営企業法の全部適用について報告したほか、点検・評価意見書(案)について協議いただきました。
続いて、市立病院の経営再建に向けたロードマップの進捗状況について説明します。
資料9ページをお開きください。
こちらは、第1回江別市立病院経営評価委員会に提出いたしました市立病院の経営再建に向けたロードマップの進捗管理表です。
令和2年度第4・四半期までの取組状況について、AからDまでの自己評価を行い、それぞれ解説を加えるとともに、記号による評価が難しいものについては文言での記載としています。
以下、課題や重点的な事項について説明いたします。
まず、(1)市立病院が担うべき医療の重点化のうち、目標患者数、目標診療単価については、新型コロナウイルス感染症の影響により患者数、単価とも計画値を下回りました。入院患者数については、救急患者の受入れ等を進め増加を図っており、また、外来患者数については、上半期平均が492.6人だったのに対し、下半期平均が515.5人と回復しつつあります。
資料10ページを御覧ください。
開放型病床の導入、医療資源を地域で共有・活用する取組、また、輪番制構築に向けた関係機関との連携強化については、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、進捗が遅れています。
地域医療連携の強化は、市立病院の経営再建に向けて重要な課題と捉えており、新型コロナウイルス感染症の対応に向けた取組の中で、地域の医療機関の連携体制が強化された面もあるものと認識しております。今後、さらなる地域医療機関との連携を構築、強化する取組を進め、紹介患者、逆紹介患者の増加などにつなげていく必要があるものと考えております。
資料11ページをお開きください。
下段、(2)診療体制の確立、2市立病院が担うべき医療の重点化を踏まえた内科診療体制の構築では、令和3年3月に総合内科医1人を採用し、総合内科医が4人体制となっております。
資料12ページを御覧ください。
下段、5看護体制の抜本的見直しのうち、2交代制の全面実施については、病棟の状況を踏まえつつ、段階的に移行するとしていたところであります。
全面実施に向けて、費用面や時間外の状況、リスク評価、負担軽減の取組状況について、アンケート等による検証を行いつつ、課題の解消を図りながら取組を進めております。
続いて、資料14ページを御覧ください。
(3)経営体制の構築、3収益増加策と費用削減策のうち、コーディング精度の向上については、DPC分析を行う経営支援システムを令和3年3月に導入し、多職種連携によるプロジェクトを立ち上げました。
次に、委託料については、感染症対策に配慮しつつ仕様の見直しを実施した結果、削減率は1.6%にとどまりました。引き続き、仕様の見直し等による委託料の削減に取り組みたいと考えております。
次に、下段の収支改善額ですが、令和元年度決算と比較し、5億5,500万7,000円の収支改善を目標としておりましたが、3億6,431万3,000円の改善にとどまったことからC評価としております。
次に、資料15ページをお開きください。
令和3年度第1回委員会、第2回委員会において協議いただいた令和2年度点検・評価に関する意見書を頂きましたので、その内容について御報告いたします。
1総評では、医療を取り巻く諸情勢等などについて総括的にまとめられております。
まず、(1)医療を取り巻く諸情勢等では、新型コロナウイルス感染症の対応に当たり、公立、公的病院は中心的な役割を果たしたことから、地域医療におけるこうした病院の重要性が再認識されたところであるとしています。
次に、(2)江別市立病院におけるコロナ感染症対応では、市立病院では、新型コロナウイルス感染症対応と一般医療の提供を両立すべく取り組んでおり、地域の中核的な公立病院として地域医療の確保に積極的に貢献していたものと評価するとしています。
次に、(3)市立病院の令和2年度決算結果等では、市立病院が担うべき医療の重点化などの取組が着実に進んでおり、令和5年度における収支均衡の実現に向け、経営再建が一定の成果を上げつつあるとしています。
資料16ページを御覧ください。
2評価基準では、経営再建の進捗状況に係る自己評価の結果を踏まえ、江別市立病院経営評価委員会としてAからDまでの4段階で評価するとし、その評価基準が示されています。
続いて、3評価基準に基づく評価意見では、個別項目の評価意見と医療環境等を勘案した総合評価意見が記載されています。
(1)個別項目の評価意見、1市立病院が担うべき医療の重点化については、患者数、診療単価の面でやや進捗が遅れていることからC評価とするが、精神科におけるもの忘れ外来の設置や病床規模の適正化など、担うべき医療の重点化が着実に進められており、これらの取組については、B評価相当であると思料するとされています。
2診療体制の確立については、内科診療体制の強化や看護体制の抜本的見直しが着実に進んでいるとし、B評価とされています。
3経営体制の構築については、病院長を中心とした目標設定とその進捗を管理する体制が構築されたほか、事務職員のプロパー化が進むなど、ガバナンスがより強化されたとし、B評価とされています。
資料17ページをお開きください。
4一般会計による公費負担の適正化については、国の特別減収対策企業債を活用することで、一般会計からの追加的な支援を受けることなく資金面での対応が図られたとされています。
次に、(2)総合評価意見については、収支改善額が当初目標に達しなかったためC評価とするが、収支改善の進捗状況については、B評価相当と思料するとされています。
次に、4令和3年度に向けた提言では、令和3年度は集中改革期間の中間年であり、令和5年度における収支均衡の達成に向け、重点的に取り組む事項が提言されています。
1点目として、外来機能の重点化及び地域医療連携の強化、続いて、資料18ページになりますが、2点目として、内科診療体制の充実及び看護体制の抜本的見直し、3点目として、地方公営企業法の全部適用への移行、4点目として、部門別収支計算の導入、これら4つの項目について提言を頂いております。
江別市立病院経営評価委員会からの評価意見、また、令和3年度に向けた提言を踏まえ、引き続き、経営再建を着実に進めてまいりたいと考えております。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

佐々木君:確認ですが、8月18日に報告を受けているということですから、意見書(案)ではなく、確定した意見書をもらったということで間違いないですか。

経営改善担当参事:8月18日付で意見書(案)をお示しして書面協議を行い、全委員から原案の内容で承認を得ておりますので、この内容で意見書として確定しているものでございます。

佐々木君:1点だけ確認ですが、資料16ページの経営体制の構築について、病院長を中心として明確な目標が設定され、その進捗を管理する体制が構築されたとあったのですけれども、この進捗を管理する体制とはどのようなことを言っているのか、教えてください。

経営改善担当参事:進捗を管理する体制につきましては、年度当初に医事課長からも説明があったかもしれませんが、年度当初に各診療科ごとの単価と患者数の目標について、ヒアリングを基に設定させていただきまして、毎月の状況を運営会議で共有するほか、各診療科の主任部長等にフィードバックしまして進捗の管理を行う、そのようなローリングする体制が構築されたという部分で、このような評価を頂いているところかと考えております。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

吉本君:意見書について、これをどう考えればいいのかという点でお聞きしたいと思います。
資料15ページの江別市立病院におけるコロナ感染症対応というところで、市立病院は北海道から重点医療機関の指定を受け、病床数を倍に増やしたということを、以前、当委員会で報告を受けておりました。これは、新型コロナウイルス感染症がどのようになっていくかが分からないというのも確かにありますけれども、当面、重点医療機関の役割を市立病院が担っていくことを前提として、感染症対応について、意見書で申し上げておられると理解しました。
新型コロナウイルス感染症の蔓延状況によっては、また病床数が減った場合、柔軟に対応するのか、それとも、重点医療機関の指定を受けると、一定期間はこのまま、少なくとも新型コロナウイルス感染症対応専用病床が以前よりも増えた状況で、市立病院は、新型コロナウイルス感染症対応と一般医療等を並行して行う役割を担う医療機関として位置づけられていると理解してよろしいか、その辺りはいかがでしょうか。

管理課長:当院が重点医療機関としてこのまま対応していくかどうかという御質疑だと思いますけれども、保健所と連携を密にしながら対応しておりまして、現状は重点医療機関として8床で対応しているところです。新型コロナウイルス感染症の状況に応じて変わると思いますけれども、当面、極端に減らすことは考えておりませんし、今後も保健所と協力しながら対応していきたいと考えております。

吉本君:私も、最初に4床を受け持つとなったときに、4床ぐらいだったら何とかなると簡単に思ったのですけれども、8床になりますと倍になりますし、今の全体のスタッフ数で調整するわけですから、薄く広く集めるとなると、そのしわ寄せは、当然、一般病床に出てくると思います。
新型コロナウイルス感染症の変異株の状況を見ると、決して甘くは見られないと思いますが、今の御説明ですと、その辺りは固定されたものではなく、都度、保健所と連携・相談し、指示を受けながら進められると理解いたしました。病床はあるけれども、受け入れられないという状況が全国的に本当に大きな問題になっています。その辺りは、スタッフの働いている状況や体制をきめ細かく見ていただきたいと思いますので、これは要望とさせていただきます。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

鈴木君:資料16ページの評価基準の中で、なお、令和2年度においては云々と書いてあって、国や北海道からの補助金、交付金を合わせて約3億2,300万円になると思います。そうすると、令和2年度の診療収益というか、収入ベースで見ると、約1か月分に匹敵する補助金、交付金になります。簡単に言うと、これを含めた決算数値です。そのほかに、特別減収対策企業債が約6億円になりますので、両方合わせると約10億円が令和2年度の資金運用の中で出てきているということだと思います。この辺りをどう評価するかというのは、非常に大きな問題だと思いますが、どのように評価されていますか。資料にも、点検・評価に当たっては、これらの補助金の影響についても考慮したと書いてありますが、病院事務長としては、どのような感想を持っていらっしゃるのか、お聞きします。

病院事務長:令和2年度において、国、北海道から新型コロナウイルス感染症対応の補助金が交付されていることに関して、経営への影響といった御質疑かと思います。
約3億円の補助金が交付されておりますけれども、これにつきましては、全てを運転資金に充てたわけではなくて、例えば、必要な医療機器、あるいは、感染防護対策として様々な防護具が必要になりましたので、補助金で多くの部分を手当てされている格好になります。そういった意味では、必要な支出に対して充当される補助金も含まれているものですから、この約3億円がそのまま収支に影響する状況ではなかったと思います。
ただ、病床確保補助金のように、この異常事態の中で、実際に診療収益が減っているものに対して手当てされているものもあります。こういったものについては、ワクチン接種や様々な感染対策と経営再建に取り組み、一定程度、患者数の回復が進む中で、これから診療収益を向上させていこうと考えておりますので、その分、入院等に充てられている補助金等がなくなっても、それに代わる形で経営再建を進めていくことができるものと考えております。

鈴木君:私の聞いた質疑の趣旨と若干違う答弁だったのだけれども、そういうスタンスで先に向かっていきたいということです。
私は、新型コロナウイルス感染症対策、なおかつ、重点医療機関としての役割を果たすために、これだけの費用が交付されていることは、至極当然だと考えております。この補助金、交付金がなければ、市立病院としての機能を生かしながら、新型コロナウイルス感染者を受け入れる態勢をつくれないということで、国はそのような補助金を交付するわけであります。
ですから、これはいいのだけれども、令和3年度も恐らくほぼ同じ額で、なおかつ、病床を8床に増やしたことによって交付金の額が増えると思うので、これに頼らないといったらおかしいですが、コロナ禍における診療体制をどのように整えて、日常的な患者の受入れをどのように行っていくのかというところは、これからが正念場だと思います。だから、そういう書きぶりになっていると思います。
簡単に言うと、収入ベースで見た全体的な費用は1か月分に匹敵する額です。約44億円のうちの約3億2,000万円ですから、相当比重が高いです。そして、新型コロナウイルス感染症が収まったら、その分は当然なくなります。一方では、そういう問題もあると心配するところなので、今後の経営再建に当たって、しっかりとした体制をつくっていくことが重要かと思います。
また、どこかの場で議論したいと思います。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、市立病院所管事項を終結いたします。
生活環境部入室のため、暫時休憩いたします。(14:37)

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(14:40)
2生活環境部所管事項、(1)報告事項、アの環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業の実施状況についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

施設管理課長:それでは、環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業の実施状況について御報告いたします。
環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業は、平成19年10月開始以来、本年をもって約14年が経過したところであります。
これまでに、年3回の定期整備に加え、各種法定点検及び日常の保守点検を実施し、安全な運転維持管理に努めております。
環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業の評価につきましては、毎年、当委員会で御報告しており、本日の委員会では、昨年8月から本年7月までの結果につきまして報告いたします。
なお、当該評価表につきましては、環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業開始以来、要求水準書に基づき、業務の遂行状況を確認するために数値化し、判断するものであります。
それでは、お手元の資料1ページを御覧ください。
1環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業の評価一覧について御説明いたします。
まず、最初に、下段の総合評価判定基準については、記載のとおりSからCまでの評価となっております。
S評価は総合評価点数が90点以上、A評価は70点以上90点未満、B評価は50点以上70点未満、C評価は50点未満となっており、以上、4区分としております。
次に、上段の表は、令和2年8月から令和3年3月まで、中段の表は、令和3年4月から7月までの評価でございます。
令和2年8月から令和3年7月までの総合評価点は、下段の表、総合評価判定基準の上から2段目にあります総合評価点数が70点以上のAの目標が達成されており、水準を満たしていると評価しております。
続きまして、評価判定の方法につきまして、別冊1の令和2年8月期業務実施状況の確認書を例として御説明申し上げます。
初めに、資料1ページを御覧ください。
こちらは、各評価の項目一覧であり、一番下の総合評価点数が87.80点となっております。
次に、資料2ページから3ページまでがその内訳、さらに、資料4ページから11ページまでがその詳細な内訳となっており、全部で67の業務項目に細かく分かれております。
次に、資料4ページを御覧ください。
左から3列目の業務項目では、その業務内容について、右端の4段階の評価詳細から該当する評価を選び、真ん中の評価欄に点数を記載いたします。これは、毎日のモニタリングで行っており、該当する段階を判断し、記載するものであります。
次に、資料6ページを御覧ください。
網かけ部分の3ガス化施設、1運転管理業務のうち、運転管理の項目でありますが、評価点欄の4点につきましては、排ガスの1時間平均値超過がなく、温度も規定値100%以内でありましたことから、評価を4点としております。
次に、資料9ページを御覧ください。
網かけ部分の5計量施設(プラットホーム)、1運転管理業務のうち、受入れ管理の項目でありますが、評価点欄の4点につきましては、ごみの受入れについて、状況に応じて時間外対応をしていたことから、評価を4点としております。
資料1ページにお戻りいただいて、下から3行目、評価項目点計は、先ほどの各項目の合計で80.80点であります。
8特別考査項目につきましては、資料4ページから11ページまでの評価基準に該当しないものについて、別途、評価を行う場合の項目となりますが、当月については、江別市の社会福祉の発展のために子育て支援事業に対して事業者から寄附があったことから、評価を7点としております。
よって、総合評価点数は87.80点となっております。
次に、お手元の資料にお戻りいただき、資料2ページを御覧願います。
2令和2年度ガス化溶融施設における不具合の発生状況について御報告いたします。
件名は、1系燃焼溶融炉スラグ流れ悪化による立ち下げでございます。
発生は、令和3年3月6日午前7時54分、復旧は令和3年3月9日午後1時ちょうどであります。
不具合状況でありますが、1系燃焼溶融炉スラグ排出口が一時的に閉塞状態となり、運転継続が困難と判断したことから、炉を立ち下げております。
原因と致しましては、前回整備を行ってからの約4か月間において、時間経過とともに、スラグ排出口周辺の溶融スラグが固着したため、整流のための堤防装置、これをスラグホールブロックと称しますが、スラグホールブロックを乗り越え、一時的に閉塞状態となったことによります。
対応の状況でありますが、燃焼溶融炉の内部確認を行い、スラグ排出口周辺の固着したスラグの除去作業を実施しております。
本件は、定期整備による固着したスラグ除去の実施時期の判断が甘かったことによるものであることから、今後の対応としましては、定期整備ごとにスラグ排出口周辺の固着したスラグの除去作業を行い、適切な維持管理に努めてまいります。
次に、お手元の資料3ページを御覧願います。
3株式会社エコクリーン江別の経営状況について御報告いたします。
本日御報告いたします経営状況につきましては、令和2年度事業報告書に基づいて作成したものであります。
この資料は、(1)に記載のとおり、昨年7月22日及び10月26日、本年1月22日及び4月23日にそれぞれ提出されました事業報告書に基づき、概括的にまとめたものであります。
同社の経営状況につきましては、(2)経営状況の概略に記載のとおりでありまして、営業利益2,922万4,621円となっております。
当期は、灯油単価が約15.3円、電力単価が約1.6円値下がりしたことなどにより、純利益につきましては、前年度と比較して約1,437万1,000円増加し、2,006万3,664円となっております。
また、年度末における利益剰余金は、1億6,714万9,456円となっております。
なお、運転資金についての借入れはありませんでした。
また、会社法の規定により、貸借対照表の公開が義務化されており、昨年度までの持ち株会社である三井E&Sホールディングス関連会社の決算公告として、同社のホームページで公開されていることを確認しております。
次に、地元発注率につきましては、(3)に記載のとおり、23.8%となっております。
以上の結果、決算につきましては、(4)総括に記載のとおり、当期は、前期に引き続き健全な経営を行い、純利益を計上し、利益剰余金も増加しているとともに、現金及び預金においても十分確保し、さらに、運転資金についての借入れも認められず、経営状況に特段の問題は見受けられないことから、環境クリーンセンターの安定的な運営管理上、支障となるような財務上の問題はないものと判断し、御報告するものであります。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

内山君:それでは、まず、資料2ページの不具合の発生状況について、状況をもう少し確認したいと思います。
この中の原因のところで、前回整備を行ってからの約4か月間とありますが、この前回整備というのはどのようなことを言っているのか、定期整備のことなのか、もう少し具体的に教えてください。

施設管理課長:定期整備のことでございます。約3か月ごとに定期整備を行っており、不具合が発生する直前の定期整備におきましては、技術者の判断で、スラグホールの周辺のはつりを1回先送りしようということになりました。通常は4か月から6か月ではつりを行っているのですけれども、3か月目にこれは大丈夫だろうという判断を行って、1回先送りにしたものでございます。それが原因で、4か月目にホールが詰まってしまったという状況でございます。

内山君:スラグの除去作業は、これまでもずっとそのように行ってこられたのか、これまでは今回のような状況ではなかったのか、その辺りが分かればお伺いします。

施設管理課長:定期整備ごとに、技術者の判断で、最低でも2回に1回は、固着したスラグの除去を行っていたところで、これまでに同様の事例はなく、適切な判断と整備を行っていれば、頻繁に起こるものではなかったと思っております。

内山君:その都度の判断だと思いますけれども、これまでは、3か月を超えてもこのような状況はなかったのですが、今後は、3か月ごとに必ず行うという認識でよろしいでしょうか。

施設管理課長:そのとおりでございます。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

内山君:資料3ページの株式会社エコクリーン江別の経営状況についてお伺いします。
(2)経営状況の概略の数字を見た感想ですけれども、今回、純利益が約2,000万円、その積み重ねの利益剰余金が約1億6,700万円となっています。この辺りは大きな額に見えますが、市としては想定内の額なのか、お伺いします。

施設管理課長:まず、純利益が約2,000万円になっているというところですけれども、約2,000万円は株式会社エコクリーン江別のもうけの部分となります。市の判断と致しましては、営業利益率という指標に基づいて比較していますが、株式会社エコクリーン江別の実績値を直近5か年平均で申しますと、約2.1%の営業利益率になるのですけれども、中小企業庁でまとめている中小企業実態基本調査による全産業の平均は約3%から約4%であろうという指標があることから、これと比較いたしまして、若干低めに出ていると感じております。しかしながら、株式会社エコクリーン江別は公益企業であることから、大体適切な範囲ではないかと感じております。
利益剰余金につきましては、多いか少ないかというところは分かりかねますが、これまで、灯油や電力の値上がりに対応して保留していた利益でございます。今回、この事業の中では使わず、利益剰余金がこれだけ余ったところでございます。これにつきましては、委託の終了と同時に、株主に配分されると聞いていますが、これが多いか少ないかというところは認識しておりません。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの環境クリーンセンター延命化工事の概要についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

施設管理課長:引き続き、私から、環境クリーンセンター延命化工事の概要について御報告いたします。
環境クリーンセンターの延命化につきましては、平成29年度に当委員会への御報告や、その後のパブリックコメントなどを経まして、環境クリーンセンターを延命化する方針を定めており、本日は、その後の検討によりまとめた工事概要について御報告するものであります。
それでは、資料4ページを御覧ください。
まず、1施設の現状でありますが、環境クリーンセンターは、令和4年度で一般廃棄物処理施設の耐用年数とされる20年が経過することから、施設の基幹的設備などについて延命化工事を行うことで、令和18年度末まで延命化する方針を決定しております。
現在、令和4年度から実施する延命化工事の発注に向け、準備作業を進めているところであります。
次に、2主な延命化工事内容でありますが、表の左側、1から9までの各設備についての主な工事内容は、表の右側に記載のとおり、設備本体または部分的な更新となり、4年間の工事期間をかけて行うものです。
また、概算工事費は、4年間で約33億円を見込んでおります。
なお、財源につきましては、循環型社会形成推進交付金の活用を考えております。
また、この延命化工事は、2系統ある炉において、年3回実施する定期整備の時期に合わせて工事を行うことで、ごみ処理には支障なく実施することができます。
次に、3今後の予定でありますが、令和3年度は、発注仕様書の作成など延命化工事の発注準備を進めてまいります。そして、令和4年度から令和7年度までの4年間、延命化工事を実施し、この延命化工事をもって、令和18年度末まで施設を供用していく予定であります。
最後に、資料5ページは、延命化工事の概要図でございます。
こちらの図は、延命化工事の内容や工事箇所をお示ししたものであり、各設備の番号が資料と整合しておりますので、御参照願います。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

奥野君:初歩的なことをお伺いいたします。
2番目の工事内容ですけれども、1から9までいろいろな種類があります。基本的には、部門ごとに専門の事業者がいると思いますが、大体同じ事業者が幾つかの工事を請け負うのか、もし分かれば教えてください。

施設管理課長:まず、発注につきましては、江別市から元請に発注いたしまして、その元請から各専門の事業者に下請という形で、再委託がなされるものと思っております。
委員が御指摘のとおり、9項目ございますけれども、中には共通する部門もありますので、そういったところは同じ事業者が行うと思いますが、専門の事業者に再委託する形を取ると思っております。

奥野君:このようなことを言うのもあれですけれども、市内事業者ではなかなか難しい工事かと思いますが、大体、想定されている事業者があるのでしょうか。先ほどの経営状況の中でも、地元発注率が23%ぐらいとのことでしたけれども、こういう延命化工事に関して、地元の事業者が占められる部分があるのか、もし分かれば教えてください。

施設管理課長:まず、江別市からこの延命化工事を発注するに当たっては、1社に対してまとめて発注いたします。市内事業者がどれだけ工事を取れるのかについては、現在、把握しておりません。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

清水君:奥野委員の質疑の続きになるかもしれませんが、予算や価格の調整などを行い、コストダウンさせることは全く論外の話でしょうか。

施設管理課長:工事の発注方式でございますけれども、これは三井造船製の設備の改修工事になりますが、競争性であったり、透明性が高く、公正・公平性が確保されるように、原則的には複数社の参加による条件つきの一般競争入札を考えているところですので、そこで価格がある程度低減されるシステムであると考えております。

清水君:あくまでも、これは概算工事費として押さえていいですか。

施設管理課長:そのとおりでございます。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

内山君:財源については、国からの循環型社会形成推進交付金を活用されるということでした。
1点教えてほしいのですけれども、今は、新篠津村からもごみを受け入れていると思いますが、このような大規模な改修に当たって、費用分担の取決めがあるのか、今後、協議するのか、教えてください。

施設管理課長:この延命化工事につきましては、直接、新篠津村に負担を求めていませんが、間接的に、ごみの手数料などで反映されてくるものではないかと考えております。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、ウの環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業の延長に係る協議状況についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

施設管理課長:引き続き、私から、環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業の延長に係る協議状況について御報告いたします。
環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業の延長に関しましては、昨年6月1日、基本協定を締結し、協議を進めることについて、当委員会にて御報告させていただいたところですが、本日は、その後の協議状況について御報告するものであります。
お手元の資料6ページをお開き願います。
まず、1委託事業の現状でありますが、環境クリーンセンターは、平成19年10月から令和4年3月末までの14年6か月間、株式会社エコクリーン江別へ長期包括的に施設の運営管理を委託することにより、毎年度の経費を平準化し、効率的な運営管理が図られ、安定的な稼働を可能としております。
次に、2現行の契約金額は、委託期間が平成19年10月から令和4年3月末までの14年6か月間で、固定費が税込みで約127億円、変動費は、ごみトン当たりの単価が税別で2,602円となっております。
ここで、固定費と変動費についてでありますが、固定費とは、委託期間中の人件費や定期整備などの運転費用などであり、変動費は、ごみ処理量によって変動が生じる薬品などの溶液費でございます。
次に、3委託事業延長に係る協議状況についてですが、これまで、基本協定に基づき、株式会社エコクリーン江別と環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業延長に係る条件や価格について協議を行ってまいりました。
参考までに、令和3年8月時点で協議中の価格についてでございますが、表にお示しのとおり、固定費が税込み約174億円、変動費は、ごみトン当たりの単価が税別で約3,047円となっております。
なお、価格につきましては、現在も株式会社エコクリーン江別と協議中で、今後、価格が変動する可能性もあり、確定したものではありません。
次に、4でございますが、こちらの表は、現行契約と協議価格を1年当たりの経費で比較した表となっております。
現行契約におきましては、直近である令和2年度の実績では、固定費が約8億9,900万円で、変動費が約9,500万円、合計約9億9,400万円となっております。
一方、協議価格では、固定費が約11億6,000万円で、変動費は約1億1,100万円、合計約12億7,100万円で、現行契約からの比率は、合計で約1.28倍となります。
これら委託料が増加する要因としましては、現行契約を締結した平成19年当時と約14年たった現在とでは、人件費や物価が上昇していることから、委託料のうち、占める割合の大きい職員人件費や薬剤などのユーティリティー費、また、整備補修費などに影響していることが要因として挙げられます。
最後に、5今後の予定でありますが、令和3年度は、引き続き、延長契約に向けた協議を継続してまいります。そして、令和4年3月末に、環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託の延長契約を締結する予定であります。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

奥野君:1点だけ確認ですが、4番目は、やはり時代とともに変化しているということで、いろいろな価格が上昇しているというお話でしたけれども、約1.28倍という比率は、時代とともに上がる率として妥当なものでしょうか。今後、協議されると思いますが、市として、契約する時点の上限価格などがあるのか、教えてください。

施設管理課長:これまで、我々担当職員は、見直しや圧縮余地について、事業者と協議してきましたが、価格の妥当性につきましては、透明性や客観性を確保するために、第三者の立場から、廃棄物処理施設に詳しいコンサルタントにより価格検証を行いまして、公共労務単価や物価上昇、これまでの実績値などと照らして様々な比較検証を行った結果、事業者の提示する価格は、総じて適切な範囲であると評価されております。
例を挙げますと、まず、15年間の長期契約額を見積もるに当たっては、物価上昇率を考慮する必要があります。この物価上昇率の適用値についてですけれども、建設資材価格指数及び消費者物価指数は0.7%から2.5%までとなっていますが、本事業で事業者が想定する物価上昇率は1.1%と上述の範囲内でございます。
また、人件費につきましては、この15年間におきまして、北海道の最低賃金が約34%増加、公共労務単価における普通作業員は53%増加、全職種平均で49%増加しております。今回、事業者の見積りでは、1人当たりの平均で34%の人件費増でございますので、社会情勢に沿ったものであると判断しております。
また、ユーティリティー費につきましては、これまでの使用実績であったり、購入の実績と次期契約の提案について比較したところですが、次期提案についてのユーティリティー費は、これまでの実績の範囲内に収まっており、単価上昇率については、間違いなく1.1%をはめているといったところで、見積りについては妥当であると評価しております。
同じように、補修費や整備費についても、第1期と比較しまして、第2期は物価上昇による値上げ分であることなどを確認しております。
以上により、価格は妥当であると評価しているものでございます。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

清水君:今おっしゃったことと、先ほどの株式会社エコクリーン江別の経営状況についての経営状況概略で御説明いただいたことの整合性について教えてください。

施設管理課長:現行は、事業費が少ないと言いますか、今の社会経済情勢と比べると大分無理がかかっている形になりますが、今は平成19年と比べて公共労務単価が非常に上がっている状況ですけれども、この公共労務単価は、平成19年から常に一定に上がってきたわけではなくて、平成23年に起きた東日本大震災の復興需要の影響が出始めた平成25年度ぐらいから上がってきたものであります。平成19年から平成25年までの公共労務単価が緩やかに下がった時期も、委託期間の中に含んでいます。
ですので、こういった社会情勢の変化につきましては、委託期間の中で事業者がある程度吸収していると判断しますし、先ほど、御説明申し上げました受託者の純利益は、プラスで推移していますから、現行事業がすごく赤字であるというわけではなくて、事業者の企業努力で何とか賄っていると判断しているものでございます。

清水君:市の見積りの仕方としては、すごくいい考え方だと思います。ですから、今おっしゃった考え方は、ほかの事業に関しても指針になっているというか、共通の認識になります。建設部などのほかの業務委託についても、この考え方で行うと、除雪や公園の維持管理に係る委託は、もっと成り立つ事業になってくると思うので、今おっしゃったことが標準であるべきだと思います。
それをここで答えろというのはおかしいかもしれないけれども、これは市の共通の認識として、こういう物差しを使うのだというものに照らし合わせて、事業委託の10年間の契約金額を算出しているのでしょうか。

環境室長:ただいまの工事費、委託費が適正であるかという御質疑かと思いますが、環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託につきましては、15年の長期包括契約でございまして、江別市におきまして、これほど長期の包括契約を行っている部署はないと考えております。
その中におきまして、各工事委託につきましては、最新の公共労務単価を用いまして、その実情と業務に併せて工事費を算出しているところでございます。
一方、今回の環境クリーンセンターにつきましては、今ほど言った15年の中である程度吸収しながら運営して、また新しい契約において、最新の単価を使うという流れでございますので、契約期間の違いによって、少し考え方が違うと考えているところでございます。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

内山君:質疑の趣旨としては、奥野委員、清水委員と重なるところもありますが、今回、このように資料として示していただいたのですけれども、先ほど、私も質疑しましたように、毎年、純利益や利益剰余金が出ている中で、協議価格の上昇分が妥当なのかというのは、なかなか判断が難しいと思います。
この協議価格は、現在検討されているとのことですが、より詳細な算定根拠や、先ほど第三者のコンサルティングを受けたとの説明があったのですけれども、その評価書などを議会に資料としてお示しいただくことは可能でしょうか。

施設管理課長:事業者から出されている見積りは、後に、江別市が設計書として参考にするものでございますので、この設計書の元となるものを明らかにすることは、適切ではないと考えております。
また、公平・公正な入札の阻害にもなると考えておりますので、こちらについては、お示しするのは控えたいと考えております。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、エの第11次江別市交通安全計画の作成に係るパブリックコメントの実施についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

市民生活課長:それでは、私から、第11次江別市交通安全計画の作成に係るパブリックコメントの実施について御報告いたします。
資料7ページをお開き願います。
初めに、1概要でありますが、交通安全計画は、交通安全対策基本法の規定に基づき、交通安全対策全般にわたる総合的かつ長期的な施策の大綱として定めるものであり、同法の規定により、都道府県交通安全計画に基づき、市町村交通安全対策会議が作成するものであります。
このたび、市では、平成28年度から令和2年度までを対象期間とする第10次江別市交通安全計画の計画期間が終了したことから、令和3年度を始期とする第11次江別市交通安全計画を作成するものであります。
次に、2作成経過でありますが、6月3日に当委員会に報告した以降の経過でありますが、北海道においては、第11次北海道交通安全計画が7月7日に決定したことを受け、市では、7月26日に庁内会議であります第1回江別市交通安全総合対策本部会議を開催し、計画素案について検討しました。
この会議での検討を踏まえ、8月4日に第1回江別市交通安全対策会議を開催し、計画素案を審議した結果、このたび、当委員会にパブリックコメント案として御報告することに至ったものであります。
次に、3計画案でありますが、資料8ページから9ページにかけて記載されています計画(案)の概要に基づき御説明いたします。
この計画案の構成は、基本的には全計画とほぼ同様な構成、章立てとなっております。
初めに、第1部総論、第1章交通安全計画についてのうち、1計画の位置づけ・期間等でありますが、これにつきましては、先ほど御説明いたしましたので、省略いたします。
続きまして、2計画の基本理念であります。
計画の基本理念には5つの項目を上げておりますが、このうち、3番目に記載しています高齢化が進展しても安全に移動できる社会の構築については、今計画から新たに加わった項目であります。
高齢化が進展していく中で、安全に移動することができ、安心して移動を楽しみ、豊かな人生を送ることができる社会、さらに、年齢や障がいの有無等に関わりなく安全に安心して暮らせる共生社会を交通関係者の連携によって構築することを目指すものであります。
続きまして、3計画推進における留意事項として、前計画と同様に、2つの項目を上げております。
続きまして、4計画期間において特に注視すべき事項として、今計画から新たに加わったものであります。
新たに加わった理由としては、新型コロナウイルス感染症や自然災害の影響、特に新型コロナウイルス感染症については、様々な課題や制約が生じ、市民のライフスタイルや交通行動への影響が認められるためであり、本計画期間を通して注視するとともに、必要な対策に臨機に着手するとしております。
次に、第2章交通事故の現状等について御説明いたします。
初めに、道路交通事故の現状であります。
交通事故死者数と交通事故負傷者数、発生指数は表に記載のとおりであり、第10次江別市交通安全計画の数値目標である年間の交通事故死亡者数をゼロにするは達成できておりませんが、事故そのものの発生や負傷者数は年々減少傾向となっております。
続いて、踏切事故の状況等でありますが、市内では、平成24年に1件発生して以来、踏切事故は起きていない状況であります。
次に、第3章交通安全計画における目標について御説明いたします。
1道路交通の安全についての目標でありますが、第10次江別市交通安全計画の目標を達成していないことから、前計画と同様に、年間の交通事故死亡者数をゼロにするを目指すものとしました。
続いて、2踏切道における交通の安全についての目標でありますが、これについても第10次江別市交通安全計画と同様に、踏切事故の発生を極力防止することを目指すものとしました。
資料9ページをお開き願います。
第4章重点課題でありますが、前計画と同様に、記載の7項目を重点課題として交通安全対策の推進を図るものであります。
次に、第2部講じようとする施策についてでありますが、7項目の重点課題に対する具体的な取組内容であります。
第1章道路交通環境の整備については、8つの取組を行うものであり、このうち、主な内容について御説明します。
初めに、1の人優先の安全・安心な歩行空間の整備では、通学路等における交通安全の確保であり、学校や教育委員会、警察、道路管理者などの関係機関が連携して通学路の合同点検を行うなど、通学路等の歩行空間の整備を推進するものであります。
続きまして、5公共交通機関利用の促進では、市民の生活の足である公共交通を維持、確保するため、バスマップの配布やホームページでの積極的な情報提供により、公共交通機関の利用を促進するものであります。
次に、第2章交通安全思想の普及徹底では、4つの取組を行うものであり、新たな内容について御説明します。
初めに、1段階的かつ体系的な交通安全教育の推進でありますが、これまで、市では、幼児から成人に至るまで、段階的かつ体系的に交通安全教育や交通安全啓発事業を進めてきておりますが、近年、増加傾向にある外国人技能実習生等に対する交通安全教育や、児童生徒の保護者に対しては、損害賠償責任保険の加入の必要性について強く推奨することを今計画から新たに追加しております。
続きまして、2効果的な交通安全教育の推進でありますが、今計画から新たな項目として追加したものであり、高齢運転手等にはドライブシミュレーター等により、参加・体験・実践型の教育方法を積極的に活用したり、動画を活用した学習機会の提供、ウェブサイトやSNS等の各種媒体などの活用により、対面によらない交通安全教育や広報・啓発活動を効果的に推進するものであります。
続きまして、3交通安全に関する普及啓発活動の推進でありますが、春夏秋冬の交通安全運動の推進のほかに、児童や高齢者等の安全を守るために、横断歩行者の安全確保、反射材用品等の普及促進やチャイルドシートの正しい使用の徹底を新たに追加するものであります。
次に、第3章救助・救急活動の充実であります。
交通事故が発生した場合は、初期の救助活動が生死を分けることとなりますが、市の消防がこの役割を担っており、応急手当の普及員養成や若年層からの普及啓発活動を推進するものであります。
次に、第4章被害者支援の充実であります。
北海道交通事故相談所等の関係機関と連携を図ったり、交通事故で生計の中心となる者を失った遺児の養育者に対して、遺児が高校を卒業するまで養育手当を支給し、遺児の健全な育成を図るものであります。
次に、第5章踏切道における交通の安全についてであります。
現在、市内に7か所の踏切があり、踏切事故が発生すると多数の死傷者が生じるおそれがあるため、十分な安全対策が必要であることから、踏切事故防止の啓発を行うことと、必要に応じて、JR北海道に効果的な対策について要望するものであります。
以上、計画案の概略について御説明しましたが、詳細な内容につきましては、別冊資料の第11次江別市交通安全計画(案)を御覧願います。
恐れ入りますが、資料7ページにお戻り願います。
4パブリックコメントの実施でありますが、(1)募集期間は、9月6日から10月5日までの1か月間であります。
(2)配置場所等は、市民生活課の窓口を含めて公共施設7か所に配置するほか、市ホームページに掲載いたします。
(3)提出方法は、持参、郵送、ファクス、電子メールによる方法であります。
5今後の予定でありますが、パブリックコメント実施後の10月頃には、第2回目の江別市交通安全総合対策本部会議を開催し、検討後に第2回江別市交通安全対策会議を開催し、審議を経た後に計画を決定する予定であります。
なお、計画決定後には、改めて当委員会に御報告させていただきたいと考えております。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

内山君:1点確認ですけれども、資料8ページに案の概要ということでお示しいただいて、アンダーラインで今計画から追加または変更した箇所が記載されていますが、2計画の基本理念のところで、高齢化が進展しても安全に移動できる社会の構築が新たに追加されたと思います。この具体的な施策として、運転免許証の自主返納支援の取組などがあると思います。これについて、今回の計画の中では見つけられなかったのですが、そのことが記載されていないというのは、どのようなお考えでしょうか。確かに、市単独で行っている事業ではないと思いますが、生活協同組合コープさっぽろとの協定だったり、さっぽろ連携中枢都市圏でも支援の取組が行われていると思うので、ただ制度の周知に努めるということも、今回の計画の範疇に入ると思うのですけれども、その辺りのお考えについてお伺いします。

市民生活課長:委員のおっしゃるとおり、計画には、高齢者の自主的な運転免許証の返納に関する記載はありません。
ただ、(6)高齢者に対する交通安全教育の推進におきまして、自動車運転時においては、事故の原因として、前方不注意、ハンドル操作の誤り及びアクセルとブレーキの踏み間違いなどが多く見られることから、このような事故が少なくなるよう、啓発を行いますということで記載しております。これについては、市の交通安全教室の中で行うものであります。
そして、もう1点でありますけれども、運転免許証の自主返納は、自主返納させることが目的ではなく、交通事故を未然に防ぐことが目的であり、高齢者に多い事故原因を啓発することによって、自主的な運転免許証の返納につながるものと考えております。
なお、運転免許証の自主返納に関しまして、市では、生活協同組合コープさっぽろと協定を締結し、令和元年9月から、65歳以上の高齢者で自主的に運転免許証を返納された方に対しまして、購入した商品の無料配達を行っているところであります。
そして、先ほど内山委員もおっしゃられましたけれども、令和2年4月から、江別市も加盟していますさっぽろ連携中枢都市圏で、さっぽろ圏高齢者運転免許証自主返納支援制度が実施され、さらに、令和2年8月から、北海道におきまして、北海道高齢者運転免許自主返納サポート制度の運用が開始され、北海道内の各企業の協力により、高齢者の自主的な運転免許証の返納が進んでいるところであります。

内山君:分かりましたが、やはり昨今のニュース等で高齢者の交通事故などが報道されており、運転免許証の自主返納ということも言われていますし、今、実際に説明していただいた制度も、単独ではないかもしれませんが、行っているところもありますので、この計画の中に記載するかどうか検討していただければと思います。要望です。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、生活環境部所管事項を終結いたします。
健康福祉部入室のため、暫時休憩いたします。(15:40)

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(15:48)
3健康福祉部所管事項、(1)報告事項、アの新型コロナウイルス感染症予防接種における接種間違いについてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:新型コロナウイルス感染症予防接種における接種間違いについて御報告いたします。
資料1ページをお開き願います。
1概要につきまして、江別市が医療機関に委託しております臨時予防接種事業におきまして、誤って薬液が充塡されていない状態で空気を接種したものでございます。
2経過につきまして、令和3年7月19日に医療機関から報告があり、6月30日に市内在住の34歳の方に対して空気を接種した事実が判明いたしました。当該医療機関は、被接種者に謝罪し、経緯を説明するとともに、健康状態の確認を行っており、また、市においても、被接種者に健康状態の確認等を行い、現時点において被接種者に健康被害は生じておりません。
3原因につきまして、薬液の充塡、接種時点における確認を誤ったことによるものです。
4対応につきまして、市から当該医療機関に対し、再発防止策を講ずるよう指導しております。また、市から全ての予防接種実施医療機関に対し、ワクチン接種時のチェック体制等について注意喚起の文書等を送付したほか、一般社団法人江別医師会においても、所属する医療機関に対して管理体制の強化について注意喚起の文書を送付しております。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

内山君:確認ですけれども、2経過のところで、空気を接種した事実が判明したということですが、どのような状況で判明したのか、お伺いします。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:看護師が被接種者に接種する際に、あまり薬液の抵抗感がなかったと感じたそうで、そこで、まずは違和感を覚えたようでございます。
その後、シリンジの中身やバイアルを全て確認したところ、バイアルに1回分ぐらいの残量が発見されまして、そこで、空気といいますか、薬液が入っていない状態での接種が確認されたという経過でございます。

内山君:再度、確認ですけれども、残量を確認したというのは、抵抗感がなくておかしいなと思ったから確認したのか、それとも、日常的に一応確認しているのか、お伺いします。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:今回は複数のチェック体制が整っていなかったというのが原因ですが、もともと、希釈や充塡する際には、必ず量を確認することになっておりますので、今回のように抵抗感がないということがなければ、毎日残量を確認する作業は行っていないと考えています。

内山君:今回は、抵抗感を感じたので確認したということですけれども、この医療機関だけではなくて、市内の医療機関でも基本的に確認していないのか、ほかにもこのような事実はないと言えるのか、お考えをお聞きします。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:可能性と致しましてはゼロではないと思いますけれども、今回、チェック体制があまり取られていなかった部分がございますので、複数の目と複数のタイミングで確認するように改めてお願いしておりますし、今回発生した事案につきましても、全ての医療機関に注意喚起ということで文書をお送りしておりますので、限りなく可能性をゼロに近づけるよう周知しております。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

吉本君:今の経過のところですが、6月30日にこの事象が起きて、7月19日に医療機関から報告があったとのことですけれども、報告までにかなりタイムラグがある気がするのと、被接種者に謝罪したのは6月30日ではなくて、もっと後の7月19日に近い日にちなのか、その辺の時間の経過はどのようになっているのか、御説明をお願いします。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:先ほどの経過の中で説明が漏れたかもしれませんが、まず、6月30日に空気を接種したのではないかという懸念がございまして、その後、シリンジ内やバイアルを確認した際に、空気接種の可能性が高いという結論に至ったようでございます。その後、すぐに被接種者に謝罪し、経過を御説明しまして、空気の接種であれば抗体ができていないだろうということで、被接種者に説明した上で、抗体検査をさせていただいたようでございます。ですので、30日のすぐ後に説明と謝罪を行っております。
そして、接種した場合には、2週間後ぐらいに抗体ができるだろうということですので、2週間後の7月14日に抗体検査を行った結果、抗体がなかったということで、この事実をもって空気を接種したということを確定して、その後、19日に市に報告があったという経過になっております。

吉本君:そうしますと、6月30日にアクシデントに気がついて、今、御説明があった一連の対応と抗体検査をされて、結果的に行政に報告があったのが7月19日だったということですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:市に報告があったのが7月19日でございます。

吉本君:経過を少し間違って捉えておりました。
こういう言い方はあれですけれども、この間、空気を注入した事例は、全国的にもニュースなどで非常に問題になっていました。
そして、1バイアルで5回分から6回分取れるなど、使用するシリンジで違うようですけれども、残ったバイアルと注射器の数を複数の目で必ず確認して、そして、今日は何人分の注射が終わった、残ったバイアルも確認していますと聞いたことがあります。
厚生労働省や北海道から、実際に接種を行う医療機関に対して、例えば、このような一連の流れで行ってください、最終的にはこのように報告してくださいというマニュアルなどは示されていないのでしょうか。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:厚生労働省から、接種に当たってのチェックリストが示されておりまして、今回、注意喚起のときにも改めて送らせていただきました。確かに、希釈時や充塡時の注意事項、接種するときには、容量がきちんと入っているか確認しなさいという全体の流れを示されたものはございます。

吉本君:本来、予防接種の業務を委託するときには、当然、クリニックには一式のチェックリストなどが届いていて、その辺の確認をして実際に接種業務を行うという流れになっていて、お互いに確認することになっていたけれども、ミステークみたいな形で、こういうことが起きたと理解してよろしいですか。そういうものが全くない状態で、それぞれが業務を請け負っているということではないと理解してよろしいですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:お願いする市も、接種する医療機関も、同じ認識の下で接種事業を行っています。今回は、たまたまといったら変ですけれども、タイミングが重なった部分もございまして、空気を接種してしまったところでございます。ですので、市側も、医療機関側も、双方が改めて認識し、注意して進めていこうという形で、注意喚起の文書を送らせていただいております。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの新型コロナウイルスワクチン接種事業についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:新型コロナウイルスワクチン接種事業について報告いたします。
資料2ページをお開き願います。
まず、1ワクチンの接種状況についてでありますが、令和3年8月17日現在で、12歳以上の江別市全体の接種対象者数は11万1,004人で、1回目の接種者数は5万5,714人であり、接種率は50.2%であります。
次に、65歳以上の接種対象者数は3万9,410人で、1回目の接種者数は3万3,850人であり、接種率は85.9%であります。
なお、2回目の接種者数及び接種率につきましては、記載のとおりであります。
次に、2事業費の補正についてでありますが、(1)概要につきましては、新型コロナウイルスワクチン接種事業を進める中で必要となる経費について、第3回定例会に補正予算の議案を提出するものであります。
(2)補正内容につきましては、1として、集団接種会場増設、ワクチン接種委託単価の改定などに伴い必要となる経費の追加、2として、市の要請に応じて、市内大学、江別工業団地協同組合が行う地域接種に対する協力金の追加、3として、高齢者のワクチン接種予約に係るお手伝い窓口の設置に要する経費の追加、4として、ワクチン接種に係る電話問合せの対応に要する経費の追加、5として、JR江別駅からホテルエミシア札幌間の無料シャトルバス運行に要する経費の追加であります。
(3)所要見込額につきましては、3億6,483万6,000円として第3回定例会に議案を提出するものであります。
次に、3ワクチンの副反応疑い報告についてでありますが、(1)副反応疑い報告につきましては、医療機関等が予防接種による副反応が疑われる症状を確認した場合は、医療機関等から独立行政法人医薬品医療機器総合機構を経由して国に報告することと規定されております。
(2)市への情報提供につきましては、副反応疑いの報告を受けた国は、その報告について市に情報提供することとされており、(3)情報提供件数は、令和3年8月17日現在で18件であります。
次に、4スケジュールについてでありますが、8月3日に12歳から49歳までの方へ接種券を送付し、同日から、40歳から49歳までの方の予約受付を開始しております。
また、8月11日からは16歳から39歳の方の予約受付を開始し、8月17日からは9月接種分の予約受付を開始したところであります。
現在のワクチン供給量と接種のペースで事業を継続いたしますと、希望する方へのワクチン接種は11月に終了する見込みであります。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

佐々木君:新型コロナワクチンの接種状況について、今、接種率などを教えていただいたのですけれども、先日、8月20日の北海道新聞の報道で、市内の接種会場縮小という記事が掲載されていました。記事の内容を見ると理解できますが、今、世の中の感染状況がすごく悪化している中、ぱっと見た瞬間、会場縮小とあって、まだ、これからだろうというところがあると思います。この内容について、もう少し詳細な状況を報告いただければと思います。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:先日、北海道新聞で報道された記事の関係ですけれども、ワクチン接種の計画の中で、今、検討中の段階のものもございます。
10月以降の接種体制については、今後の新型コロナワクチンの供給量も踏まえて調整する予定であります。また、予約の状況によっても、医療機関等との調整が必要になってくると考えております。
ほかの要素としましては、冬場にかけて、インフルエンザの予防接種等も始まるので、その辺りも含めて、今後、計画を調整していく予定でございます。

佐々木君:インフルエンザの予防接種が始まりますし、需要と供給の関係もあります。予約の状況を見て、むやみに会場を縮小しているということではないと理解していいですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:今は接種を実施している最中ですので、今後の接種状況や新型コロナワクチンの供給状況を踏まえて調整していきたいと考えております。

佐々木君:あわせて、接種会場について、ホテルエミシア札幌が65歳以上の方と障がい者を対象に接種を進められていたと思いますが、その方々に対する2回目の接種が終わった後、接種を継続するのか、北海道ではどのような状況になっていますでしょうか。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:ホテルエミシア札幌の会場ですけれども、1回目と2回目の接種がワンセットで終わりまして、ちょうど本日23日から2周目の接種が始まっております。予約は、先週の8月18日から開始して、今日から接種を開始しているところでございます。

佐々木君:それでは、北海道は、ホテルエミシア札幌の会場を継続して開設するというお考えでよろしいですか。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:16歳以上を対象としまして、8月23日から10月17日までの8週間開設すると聞いております。

佐々木君:それに合わせて、市内の在宅高齢者への巡回接種の状況はどのようになっていますか。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:在宅高齢者への巡回接種についての御質疑ですけれども、市内の在宅診療を行っている医療機関を通して、65歳以上の在宅高齢者の接種が進んでいると認識しております。今も需要があれば、そのような体制で、訪問診療を利用して接種が進んでおります。

佐々木君:希望する方は、訪問診療で対応していただけるということで理解しました。
次に、新型コロナワクチンの副反応疑いの報告についてですが、国から市に情報が来るということで、今のところ、江別市は18件の副反応があったということです。
副反応による死亡者はいないと思いますが、その有無と、ファイザー社製やモデルナ社製という薬剤別で分かっているようでしたら教えてください。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:8月17日までの間に、18件の副反応の報告が江別市に届いております。今、詳しい個別の情報は、手持ちの資料にございませんけれども、数量からいっても、ファイザー社製の新型コロナワクチンの報告が多いと思います。
細かい件数の内訳につきましては、申し訳ございませんが、今、資料が手元にございませんので、お答えできません。

佐々木君:スケジュールについては、11月で希望する方へのワクチン接種を終了する予定ということですけれども、その後の接種対応は、どのように予定されていますか。希望する人は11月までということですけれども、突然、やはり接種したいとなった場合の対応はどのようになっていますか。

新型コロナウイルス感染症対策室長:今、11月まで希望される方に接種する体制を組んでいますが、新型コロナワクチンは、来年2月28日までが接種期間となっておりますので、今後につきましても、まだ医療機関と調整中ですけれども、当然、11月以降も希望する方が接種できる体制を確保する予定でおります。

佐々木君:新型コロナウイルスワクチン接種事業とは関係ないですけれども、江別市における自宅療養患者への対応について、市内の訪問診療や訪問看護、または、電話やオンライン相談の状況はどのようになっているか、教えてください。

委員長(裏君):暫時休憩いたします。(16:13)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(16:13)

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:新型コロナウイルス感染者の自宅療養につきましては、北海道の保健所が所管ですので、市で独自に何か実施しているものではないですし、詳細は把握しておりませんが、市内にも一定程度の数はおりまして、訪問診療を行っている医師の協力を得ながら実施していると聞いております。
また、自宅療養者への支援については、よく言う自宅療養キットやパルスオキシメーターなどを配付していると伺っております。

佐々木君:親が感染した場合、残された子供の対応についても、やはり北海道の保健所が対応しているということでよろしいでしょうか。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:委員がおっしゃった件につきましても、北海道で対応している状況です。北海道で困った事案というか、協力要請があれば、市としても対応できるものは対応できる体制を整えております。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。

奥野君:1点だけ確認ですけれども、16歳以上から予約が取れることになっていますが、現在の予約状況、例えば、高齢者だと殺到するぐらいの予約が入っているという感じがありましたけれども、若い世代ですとか、年代的にもし分かるのであれば、どのような状況なのか、教えてください。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:年代別の予約状況までいきますと、細かい数字は手元に持ち合わせておりませんけれども、まず、65歳以上が終わった後に50歳代の予約を開始しまして、その後、40歳代の予約を開始して、最後に、39歳以下の予約を開始しております。大まかに状況を見ますと、やはり65歳以上の方の予約や接種率が高いですし、その次に50歳代が高い、その後に40歳代が高い、その後に39歳以下という予約の状況になっております。接種率は、今後の状況を見なければ分かりませんけれども、今の時点では、開始の時期によって差が生じていると考えております。

奥野君:市全体の接種率は50%ですが、今、16歳以上の方が接種したいとなると、予約しやすい状況になっているのでしょうか。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:会場の状況にもよりますけれども、今のところ、例えば、江別市青年センターですと、今週でも予約ができる日がまだございますし、市内の医療機関につきましても、市で予約を取りまとめておりますが、9月の予約にまだ空きがある状況ですので、接種できる状況だと考えております。

奥野君:9月の予約にまだ空きがあるということですが、そうしますと、例えば、大体予約が入ったとして、江別市全体の1回目の接種率はどのくらい上がるものでしょうか。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:これから予約が入って接種を進めていくので、なかなか読みづらいところではありますけれども、9月の医療機関及び江別市保健センターの会場での接種の枠が4,500回ほどあります。そのほかに、江別市青年センターの予約枠で4,000回ほど用意しております。クリニック、その他職域接種等を含めまして接種が進むと、今は50%と言いましたけれども、今後、10%、20%は増えていくと考えています。

奥野君:若い方の接種希望の感覚は、高齢者の方とは違いますので、全国的にも問題になっていると思います。市として、その辺りをどのように想定されていて、今後、若い方に関して、もちろん希望もありますし、あまり接種の勧奨はできませんけれども、何か策ですとか、もしお考えがあればお聞かせください。

新型コロナウイルス感染症対策担当参事:若い世代の接種については、今、始まったばかりですけれども、接種券を送ったときに新型コロナワクチンの説明書等を同封しております。それらを参考にワクチン接種についての正しい理解をしてもらって、御本人たちには、接種するかどうかの選択をしていただきたいと考えております。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。(16:21)

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(16:21)
次に、ウの国民健康保険一部負担金の免除等に係る取扱いの変更についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

国保年金課長:国民健康保険一部負担金の免除等に係る取扱いの変更について御報告いたします。
資料3ページを御覧願います。
初めに、1変更理由でありますが、一部負担金減免制度は、国民健康保険法第44条の規定に基づき、一時的に収入が減少し、著しく生活が困窮するなど特別の理由がある場合に、被保険者が医療機関の窓口で支払う医療費について減免等ができるもので、その取扱いについては、これまで、国の通知に基づき、各保険者が関係規則や要領等で基準を定め、運用してきたところであります。
現在、北海道では、国民健康保険の都道府県単位化に当たり、事務の標準化や給付の均等化に向けた作業を進めているところであり、一部負担金の取扱いについても、先般、標準例が示されたところであります。
そのため、当市においても、現行の取扱要領を廃止し、北海道の標準例に準じた形で関係規則を改正するほか、新たに取扱要綱を制定するものであります。
次に、2対象要件でありますが、資料に記載の1から3までの項目については、おおむねこれまでと同様で、4上記に類する事由があった場合を例外規定として設けております。
次に、3北海道の標準例(新方式)と江別市(現行方式)の主な項目比較ですが、1対象となる被保険者の項目のうち、収入減少では、今後は申請月以降の3か月と前年同時期の3か月の収入月額平均を比較して、減少している場合が対象になります。
また、収入月額では、申請月の収入月額が生活保護基準額以下が対象となり、預貯金については、これまで同様、生活保護基準額の3か月以下が対象となります。
2療養区分も、これまで同様、入院を対象とするものであります。
3支給開始日・支給期間ですが、支給開始日は、これまで同様、申請日となり、支給期間は原則3か月という基準は変わりませんけれども、これまでは最大6か月だったのに対し、今後は上限を設けず、さらに必要な場合は、都度、新たに申請し、審査することになります。
4申請書類(収入状況の確認書類)ですが、これまで申請書以外は規則や要領に明記していなかったことから、生活状況に関する申告書、入院診療計画書、預金通帳などで確認してきましたけれども、今後は、必要書類として記載の書類を提出していただくものであります。
5減免区分ですが、減額を廃止し、免除に限定するものであります。
6支払い方法ですが、これまで償還払いを認めておりませんでしたけれども、必要に応じて償還払いをできるようにするものであります。
資料4ページを御覧願います。
次に、4管内市の対応状況(令和3年7月末現在)でありますが、標準例への改正予定につき、札幌市と石狩市が現在検討中で、千歳市が8月から、恵庭市が4月から、それぞれ施行済みで、北広島市は10月以降に施行予定と伺っております。
なお、これまでの療養区分及び令和2年度実績については、記載のとおりとなっておりますので、御参照願います。
次に、5過年度実績(過去5年間)でありますが、本市では、過去5年間のうち、平成28年度と令和元年度にそれぞれ1件の免除を行っております。
次に、6施行期日でありますが、北海道では、令和3年8月までの施行を目途として示しているところですけれども、本市では、対象となる被保険者や医療機関への事前周知が必要と考えますことから、年度途中からではなく令和4年4月1日からとするものであります。
資料5ページを御覧願います。
こちらは、今ほど御説明した内容についてのフロー図になっておりますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

吉本君:北海道の標準例と江別市の比較表を見させていただきましたけれども、その中で何点か確認させていただきたいと思います。
最初に、収入減少についてです。
北海道の標準例に合わせることになりますけれども、前年同時期と申請月で比較して減少している場合とありまして、例えば、減っている場合は、1円でも減っていたら対象になるという説明が北海道からあったと聞いておりますが、そのとおり理解してよろしいか、まず、その点を確認させてください。

国保年金課長:収入減少についてですが、北海道から示されております解釈基準によりますと、委員が御案内のとおり、1円でも減少した場合が対象になると記載されております。

吉本君:次に、収入月額のところで、これは明らかに違っていると思います。江別市は、従来、生活保護基準額プラス3万5,400円で、これは住民税非課税の方の上限額でこうなったと聞いておりましたけれども、プラスして3万5,400円を収入月額として計算することになりますと、対象から外れてしまう人がかなり増えてくるのではないかと思いますが、その辺りはどのようにお考えでしょうか。仮に、あまりにも対象から外れてしまう世帯があるので、例えば、市独自で収入月額を検討するということも可能なのか、検討されたのか、その点についてはいかがでしょうか、お考えをお聞かせください。

国保年金課長:収入月額につきましては、資料にも記載のとおり、これまでの該当件数が少ないことや対象者の個々の状況が異なりますため、事前に分析してどのような影響が生じるかを具体に説明することは難しいものと認識しております。
市の独自基準を定めるかでございますが、こちらにつきましても、江別市と致しましては、あくまでも北海道の標準例に従った対応をするということで取り決めております。

吉本君:次のページにある過年度実績を見ると、本当に少ないということで、今の御説明が全く分からないというわけではありません。ただ、この数字だけを見ると、明らかに収入月額は縮小されますので、当然、使える条件の人が減ってくるというのは間違いないと思っております。
基本的には、北海道の標準例に合わせることが原則だとおっしゃっておられましたので、この点については、そのようにお聞きいたしました。
次に、支給期間について御説明がありましたけれども、江別市の今までの方法よりも期間が長くなるということで、この点についてはよくなったと理解いたしました。
そして、支払い方法の償還払いのところで、これはどういうことなのかが分からないので、確認をさせていただきたいと思います。
この制度は、今回は入院だけになりますけれども、医療費を払うことができないときに免除してほしいという申請だと確認しておりましたが、ここで言う償還払いというのはどういうときに発生するのか、その説明をお願いします。

国保年金課長:償還払いについてでございますが、本来、一部負担金減免制度は、事前申請に基づくものとなっております。それでは、どういう場合に償還払いが適用になるか申し上げますと、申請があって免除に該当するとなった場合に、市で免除証明書というものを発行しますので、対象者の方が、その免除証明書を持参するのを忘れて医療機関を受診した場合や、緊急入院等でやむなく事後申請になってしまった場合に、償還払いが適用されるものと考えております。

吉本君:そういたしますと、例えば、事後申請を行う場合や免除証明書が手元になかったときは、求められる医療費を支払う必要があって、それが後で償還払いされるということで、そのような申請をしているので、免除していただけませんかということにはならないという理解でよろしいでしょうか。

国保年金課長:今の御指摘の件でございますが、医療機関によって、融通を利かせていただけるところとそうでないところもあろうかと思いますので、市と致しましても、ケース・バイ・ケースで対応していきたいと考えております。

吉本君:その点については理解いたしました。
そして、先ほど御説明いただきました過年度実績が少ないというところで言いますと、石狩管内の対応状況を見ても、この制度が十分に利用されていないと思います。
例えば、江別市では、加入者の方たちに、この制度をどのようにお知らせされていらっしゃるのか、その点をまず確認させてください。

国保年金課長:周知手法でございますが、現状では、年1回発行の国保だよりとホームページで周知しているところでございます。

吉本君:国保だよりで年1回周知しているということでしたけれども、まだまだ周知が足りないと思います。
資料5ページのフロー図にもあるように、この制度を利用していると、治療費が医療機関にも確実に入ってくることが分かりますが、医療機関と加入者も含めて、もう少しこの制度をうまく利用していただくための広報や周知が必要かと思うのですけれども、その点についてはいかがか、何か検討の余地がないのか、お考えがあればお伺いします。

国保年金課長:制度の周知徹底を図る上で、現状の内容については、工夫の余地もあろうかと思っておりますので、新方式への変更に合わせまして、他市の例なども参考にしながら分かりやすい制度内容の周知に努めるほか、医師会へも周知に向けた説明を行ってまいりたいと考えております。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、エの成年後見制度利用促進基本計画の策定についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

介護保険課長:成年後見制度利用促進基本計画の策定について御報告いたします。
本計画の策定に当たりましては、当委員会において、昨年8月20日に計画の策定趣旨等を、本年6月3日に成年後見制度利用促進基本計画の策定に係るパブリックコメントの実施についてを御報告したところでありますが、その後、パブリックコメントを実施し、江別市後見実施機関運営協議会及び江別市社会福祉審議会の協議を経て、計画最終案の作成に至りましたことから、パブリックコメントの実施結果及び計画最終案について御報告いたします。
初めに、パブリックコメントの実施結果についてでありますが、別冊で配付させていただきました資料、江別市成年後見制度利用促進基本計画(案)をお手元に御用意ください。
資料49ページの下段、4江別市成年後見制度利用促進基本計画(案)に対する市民意見を御覧ください。
意見公募、パブリックコメントの結果概要でありますが、募集期間については、本年6月7日から7月7日まで実施しており、その結果、4人の方から11件の御意見を頂いたところです。意見に対する考え方の区分の状況については、同ページの一番下の表に記載のとおりであります。
頂いた御意見の内容と市の考え方につきましては、資料50ページ以降に記載のとおりでありますが、主な御意見として、制度を必要とする方に対して適切な支援につなげられるよう積極的に制度周知を実施することや、相談支援体制を整備することのほか、中核機関を含めた制度利用促進に向けた体制整備の推進等に係る要望等がありました。
これらの御意見につきましては、今後、本計画に基づいた施策を展開していく上で参考にさせていただきたいと考えております。
次に、江別市成年後見制度利用促進基本計画の最終案についてでありますが、前回の委員会でお示しした案に、ただいま御説明した意見公募の結果及び軽易な文言修正等を加え、本日お配りした別冊資料を本計画の最終案とし、計画を確定する予定であります。
なお、本計画につきましては、製本した後、各関係機関へ配付するほか、市のホームページなどで公表する予定であります。
今後、本計画に基づき、成年後見制度利用促進に向けた施策を展開していきますが、今年度は、国の成年後見制度利用促進基本計画において、資料28ページに記載されているとおり、中核機関の整備が求められていることから、現在、江別市成年後見支援センターを運営している社会福祉法人江別市社会福祉協議会をはじめとして、各関係機関と連携しながら、当機関の設置に向けた準備の取組等を進めてまいりたいと考えております。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、オの大麻泉小学校区の放課後児童クラブ開設に向けた施設設備等についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

子育て支援課長:大麻泉小学校区の放課後児童クラブ開設に向けた施設整備等について御報告いたします。
資料6ページをお開き願います。
初めに、1概要でありますが、大麻泉小学校区に開設している民間放課後児童クラブが令和3年度末をもって閉会することから、同校区内に、令和4年4月1日の開設に向け施設を整備し、運営団体を選定するものであります。
次に、2現在開設中の放課後児童クラブの概要でありますが、名称は、大麻あけぼの放課後児童クラブで、学校法人あけぼの学園が、同法人が運営する認定こども園内で開設しております。定員は30人で、令和3年4月1日現在、34人の登録となっております。閉会予定日は、令和4年3月31日であります。
次に、3施設整理の概要でありますが、大麻泉小学校敷地内にあります管理住宅を改修し、放課後児童クラブとして利用する予定であります。構造等につきましては、資料に記載のとおりであります。
工事概要についてでありますが、子供が安全に過ごすことができるよう、外壁修繕、施設内床面の段差解消、階段改修、衛生設備更新等を予定しており、定員は面積基準から算出し、38人程度を予定しております。
次に、4運営団体の選定についてでありますが、募集方法は、施設の貸付けによる運営方法とした公募によるプロポーザル方式、選定方法は、学識経験者、市民等で構成する選定委員会による選定を予定しております。
次に、5所要見込額でありますが、1,250万7,000円を見込んでおり、このうち、国と北海道を合わせて3分の2が補助対象となる見込みです。
次に、6予算措置でありますが、第3回定例会で補正予算の議案を提出する予定であります。
次に、7スケジュール(案)でありますが、改修工事については、補正予算成立後に工事を開始し、4か月程度で完了する見込みであります。
運営団体選定については、10月から公募を開始すると同時に、選定委員会を設置し、11月に運営団体を選定、12月から引継ぎ保育を実施した上で、令和4年4月1日から新規開設の予定であります。
次に、資料7ページを御覧ください。
大麻泉小学校と管理住宅、大麻あけぼの放課後児童クラブの位置関係については資料のとおりです。
以上です。

委員長(裏君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

佐々木君:大麻あけぼの放課後児童クラブが来年度をもって閉会することになった理由を教えてください。

子育て支援課長:大麻あけぼの放課後児童クラブが閉会する理由についてですけれども、現在、学校法人あけぼの学園で開設している放課後児童クラブは、3人の放課後児童支援員がいらっしゃるのですが、この方々が高齢化しまして、後任の確保が難しいとお伺いしております。

委員長(裏君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、健康福祉部所管事項を終結いたします。
健康福祉部退室のため、暫時休憩いたします。(16:45)

※ 休憩中に、第3回定例会の委員長報告の有無について協議

委員長(裏君):委員会を再開いたします。(16:48)
次に、4第3回定例会の委員長報告の有無についてお諮りいたします。
休憩中に協議いたしましたとおり、委員長報告は行わないことと確認してよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次に、5閉会中の所管事務調査(案)についてでございますが、記載の4項目について、議長に申出したいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
最後に、6その他について、各委員からございませんか。(なし)
事務局からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(16:49)