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平成14年第2回江別市議会会議録(第4号)平成14年6月25日 2ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第

開議宣告

議長(五十嵐忠男君

 これより平成14年第2回江別市議会定例会第14日目の会議を開きます。
 ただいまの出席議員は30名で定足数に達しております。

議事日程

議長(五十嵐忠男君)

 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

会議録署名議員の指名

議長(五十嵐忠男君)

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議規則第111条の規定により、植松議員、小玉議員を指名いたします。

諸般の報告

議長(五十嵐忠男君)

 日程第2 諸般の報告を事務局長をして報告いたさせます。

事務局長(浦島忠勝君)

 ご報告申し上げます。
 本日までに議会提出案件4件を受理いたしております。
 以上でございます。

議案第42号

議長(五十嵐忠男君)

 日程第3 議案第42号 平成14年度江別市病院事業会計予算を議題といたします。
 予算特別委員長の報告を求めます。

予算特別委員長(土蔵辰馬君)

 ただいま議題となりました議案第42号 平成14年度江別市病院事業会計予算について、審査の経過と結果をご報告申し上げます。
本件は、今期定例会の初日に当委員会に付託されたもので、委員会の開催日は、お手元の付議事件審査結果報告のとおりであります。
 審査に当たりましては、部局からの提出資料のほか、医師住宅の選定基準や条件などに関する資料要求があり、説明を受け、質疑を交わしております。
 まず、部局の質疑の概要でありますが、医師住宅の借上げは、20年間の債務負担行為を取りやめて、単年度の賃借を行おうとするものであります。
 地域医療を担う市立病院として、医療サービスの向上による患者本位の医療を推進するには、医師の確保が大前提で、医師住宅の確保は重要課題であるとしており、その選定基準等につきましては、月間数百回にも及ぶ医師の緊急出動を考慮し、徒歩で5分程度、距離にして300メートル以内が望ましく、夜間の出動で近隣者に影響しないよう、防音効果の高い耐火構造等であることや、病院専用の住宅として賃借できることが条件とのことであります。
 将来に向けては、さらに医師住宅を確保する必要性があるため、院内に設置した住宅選定委員会で検討し、距離や構造などの条件に合致する物件があれば、公募したいとのことであります。
 なお、賃借料につきましては、積算方式や賃料事例比較方式とがありますが、客観的な妥当性を確保するべく、借り上げようとする12戸分の集合住宅について、不動産鑑定士による鑑定を行ったということであります。
 委員からは、医師の確保には特定の大学以外からも広く採用を図るべきとの意見があったほか、短期の借上げで賃借権が確保できるのかや、医業費用の圧縮と患者負担の低減に向けた後発薬品の使用に関する質疑等がございましたが、最終的に次の2点について理事者質疑を行いましたので、その概要を申し上げます。
 まず、病院経営健全化計画の達成と院内改革に関する質疑でありますが、暫定予算となったことによります影響等に関する質疑には、影響は皆無とは言えないが、診療を受ける患者へ迷惑をかけないということを第一に考えて運営をしてきた。
 病院経営を巡る環境は、老齢人口の増加や医療技術の高度化に伴う医療需要の多様化、医療保険制度の改革等によって大きく左右され、自治体病院にも大きな影響が及ぶものと理解している。
 こうした中で地域ニーズに対応し、引き続き的確に医療サービスを提供していくには、不断の努力が大事であり、日々の経営の中で改善すべき点は正し、可能なものは費用を節減して事業執行の効率化に努め、経営健全化計画の達成に向け、決意を持って努力してまいりたい。
 医業費用の抑制に向けた内部努力を問う質疑に対しましては、公的病院には不採算部門もあり、保険医療制度など外的要因があることは否定し得ないが、それを理由にすることなく、職員のモチベーションを高め、最大限の努力をしなければならない。
 企業会計である病院は、民間経営的な効率性や柔軟性も問われており、経営安定のために努力し、新たなスタートを切りたいとの答弁であります。
 次に、PFI等、民間活力の活用について研究する体制や、スケジュールが進んでいるのかとの質疑であります。
 PFIについては、近年の厳しい財政状況や協働の促進を考えると、今後の公共施設整備における有力な手段として位置付けられ、事業費の規模が一定程度ないと民間側に利点が見いだせないことや、財政的効用を比較すると直営方式での事業展開が有利な場合もあるなど、解決すべき課題はあるが、ガイドラインの作成を本年度中に行い、事業の規模や種類、手順などを標準化していく考えである。
 これにより、従来方式が良いのか、PFI方式が良いのか、一定程度の客観的判断も可能となるものだが、PFIに限定することなく、借上方式など最も効果的な手法を採用する考えであり、種々新たな行政手法の研究を進めていきたい。
 医師住宅の確保については、借上方式で民間活力を活用するに際し、明確なルールが存在しなかったことや、新しい手法について、債務負担行為の設定時期や設定限度額の妥当性について検討が十分でなかったと考えており、部局内の連携や議会への報告、審議等の過程において、対応に不十分な点があったことを大きな教訓にしたいと述べられております。
 次に、討論の状況について申し上げます。
 いずれも賛成の立場からであり、医師住宅の選定方法については、透明性、公平性の確保や債務負担行為に関する手続の不備などから第1回定例会で予算が否決となったものだが、地域医療を担い、救急・夜間診療を円滑に進めてまいるために、医師住宅の必要性は十分理解でき、示された選定基準も十分に理解できた。
 住宅等の建設については、一般会計などにもPFI方式やリース方式を含め民間活力の活用を検討し、透明性、公平性を確保できる体制でルール化するとのことであり、特にPFIを強く主張してきた会派の考え方にも合致する。健全化計画の達成のために費用削減に向けた改革の決意が示されており、その決意を信じて賛成する。
 ほかの委員からは、経営健全化に向けた努力と決意は確認し、了解している。
 第1回定例会で焦点となった医師住宅借上事業は、選定等に一定のルールがなく、競争性や公平性に欠け、説明責任が果たされないまま、改善のための前向きな姿勢が示されなかったため否決となった。
 今後は住宅選定委員会で検討し、条件に合う複数の対象が出てきた場合は公募も考えるとのことであり、行財政改革の視点から、民間との協働、民間活用の推進に向けて、PFI方式や割賦方式などについて一定のルールづくりに着手することを評価し、期待する。
 今後も市民や議会への説明責任を果たした上で、競争性や公明性を確保した有効な施策をとるように要望する。
また、別の委員からは、診療報酬のマイナス改定や民間の開院などにより減収の見込まれる厳しい情勢にあって、経営健全化計画を継続し、リハビリ診療科の拡大や人工透析病床の増床などに取り組んでいることは、患者サービスの向上と収益の確保につながるものと評価する。
 安定的な医師の確保は重要課題であり、緊急時の患者対応の観点からも病院の近くに医師住宅を設置することは効果がある。民間活力の活用を図ることは時間や経費の節約に通じると考えるが、手法については研究の余地もある。
市民の医療を保障する自治体病院としての努力を期待し、賛成すると述べられております。
 以上の討論を経て採決の結果、議案第42号は全員一致で原案のとおり可決すべきとの審査結果に至ったものでございます。
診療報酬が制度開設以来、初めてマイナスの改定となるなど、医療を取り巻く環境は非常に厳しい状況でありますが、患者サービスの一層の向上を図りながら収益確保と経費節減に努力され、経営健全化計画を的確に達成されるよう期待いたします。
 以上をもって、特別委員会の審査報告といたします。

議長(五十嵐忠男君)

 これより予算特別委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 質疑なしと認めます。
 以上で、予算特別委員長報告を終結いたします。
 これより議案第42号 平成14年度江別市病院事業会計予算に対する討論に入ります。
 討論ありませんか。

春日基君

 議案第42号 平成14年度江別市病院事業会計予算案について、委員長報告に賛成の立場で討論いたします。
 第1回定例会における江別市病院事業会計予算案は、厳しい環境にある中で、経営健全化に向けて六つの目標を掲げるなど、目標年度がずれつつも赤字会計解消の決意を示されたことは、当会派としては職員の方々の努力と成果を期待しつつ、一定の評価とおおむね了解できるものであったと考えております。
 また、第1回定例会での否決のポイントであった医師住宅の借上げについても、医師確保の重要性は当然であり、そのために医師住宅は必要不可欠であることは理解しているところであります。加えて、借上方式は病院財政健全化に向けて有効な手段であり、民間との協働、民間活力の推進、PFIの導入など、今後の行政手法として期待しているところでもあります。
 しかし、問題となった医師住宅借上選定については、一定のルールがなく、競争性・公平性・公明性に欠け、その説明責任が果たされないまま安易に計画が進められたものであり、かつそれらの不備について改善・改革のための前向きな姿勢が示されなかったことから、否決の結果を生んだものと認識しております。
 今期の予算案は、さきの指摘と否決結果を経た中で、当面、医師住宅借上げについては、15年3月までの賃貸契約という形で実施するという提案がなされ、予算特別委員会での部局との審議、理事者質疑において、15年4月以降については、今回の物件に限ることなく、この物件も含めた上で新たな契約を進めるとの考えが示され、病院の住宅選定委員会の中で諸条件を詰め直すとの答弁がありました。
 また、行財政改革の視点から、一層民間との協働、民間活用の推進に向けて、PFIや割賦契約方式などの調査研究とルールづくりに着手し、14年度中には制定するという決意が示されました。このことは私たちが主張していたことでもあり、評価するとともに大きく期待するところであります。
 しかし、何よりその前提で必要なことは、市民及び議会に対し説明責任を果たした上で、公正・公平・透明性の中で競争性を確保したある一定のルールに沿って事業が進められることであります。あえて言うなら、一部の人間や企業によって押し付け的、なし崩し的に進められることは絶対にあってはならないことであります。
 今後は反省の上に立ち、事業の推移については、途中経過を含み、所管の委員会に適時報告し、議会並びに市民に説明責任を果たしつつ、競争性・公平性・公明性を確保した病院経営が実施されること。また、行財政改革推進の視点から、PFI等の民間活用のための仕組みを構築し、有効な施策制定が行われるよう強く要望し、当会派は本件について賛成の立場をとります。
 以上。

議長(五十嵐忠男君)

 ほかに討論ありませんか。

齊藤佐知子君

 議案第42号 平成14年度江別市病院事業会計予算の討論に参加いたします。
 前定例議会に問題となりました医師住宅の選定方法に関しては、透明性、公平性の確保や債務負担行為に至る事務手続の不備などで、平成14年度江別市病院事業会計予算は否決をされました。新たに今定例会に付託された平成14年度江別市病院事業会計予算の説明と質疑においては、同観点を重視し議論に参加いたしました。
 質疑の中で、当市の地域医療を担うために、また医師の救急・夜間診療を円滑に進めるために、医師住宅の担うべき必要性、絶対条件、選定条件、選定基準は十分に理解できました。
 さらに、今後、一般会計、病院事業会計において、住宅等の建設に当たり、割賦方式、PFI方式、リース方式を含む民間活力の活用を検討し、その活用に当たっては、透明性、公平性が確保できる体制でルール化していくとのご答弁であり、現在賃貸借している物件も含め、平成15年3月31日以降はルールに基づき対応していくとのことであります。
 私たち会派は、PFI方式の活用は以前から運用すべきと主張してきたものであり、民間活力についても導入すべきと申し上げてまいりました。ですから、このたびのご判断は私たち会派の考えに符合するもので、十分理解できるものであり、今後は民間活力を積極的に活用していただきたいと考えます。
 また、質疑の中にございました病院健全化計画においても、平成20年度に向けて達成するために、医療収益確保とともに医療費削減に向けての改革にも取り組む考えを示されました。
 市長からも、病院健全化計画の達成に向けて、固いご決意の表明もございましたので、市民が安心して医療を受けることのできる地域の中核病院として、健全な病院経営に取り組んでいただけることを信じ、一定の評価をいたしました。
 以上のことから、議案第42号 平成14年度江別市病院事業会計予算に賛成の立場で討論といたします。

議長(五十嵐忠男君)

 ほかに討論ありませんか。

丸岡久信君

 平成14年度病院事業会計予算について、委員長報告に賛成の立場で討論いたします。
 本予算編成の背景には、診療報酬の減、市内民間開業医の相次ぐ開院など、診療収入減、患者数の減少が見込まれるなど、厳しい状況下にあります。
 このような状況下、平成11年度より進められてきました経営健全化計画の継続とともに、リハビリ診療の枠の拡大や透析病床の増床等々、6項目にわたり取り組みをしようとしており、患者サービスの向上とともに収益の確保に努力されているものと評価いたします。
 また、医師住宅は、安定した医師確保のためには重要な課題であります。現在分散化している医師住宅確保のためには、病院との距離、一定程度の環境の確保などなどの条件を満たすことが必要であり、早期実現を迫られていたものであります。
 このような厳しい状況下にありますが、借上方式などなどによる民間活力の活用を図り、実施されようとしております。継続性を保ちながら、経済的安定を伴う住宅確保を願うものであります。
 厳しい状況下での病院経営でありますが、安全と信頼性を一層高められ、市民医療を保障する公的医療のため努力を期待いたしまして、賛成討論といたします。
 以上です。

議長(五十嵐忠男君)

 ほかに討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 これをもって討論を終結いたします。
 引き続き、議案第42号を採決いたします。
 議案第42号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」の声あり)
 ご異議なしと認めます。
 よって、原案のとおり決しました。

陳情第2号

議長(五十嵐忠男君)

 日程第4 陳情第2号 無年金障害者の救済の為の意見書を国に提出することを求めることについてを議題といたします。
 厚生常任委員長の報告を求めます。

厚生常任委員長(鈴木真由美君)

 ただいま議題となりました陳情第2号 無年金障害者の救済の為の意見書を国に提出することを求めることについて、審査の経過と結果をご報告申し上げます。
 委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
 本陳情は、障害基礎年金が支給されない無年金障害者の救済、解消のために、国に意見書の提出を求めるものであります。
 委員会におきましては、国や社会保険庁のホームページに掲載されている厚生労働大臣の記者会見の概要を初め、衆参両院での審議経過や附帯決議、また学生納付特例制度などの資料を参考にするとともに、他市の状況や過去の議会における年金制度にかかわる陳情等の審議経過も踏まえ、審査を進めてまいりました。
 委員会の中では、無年金障害者は年金制度改正のはざまで生じた問題であることや、国会での論議、附帯決議の内容から見ても、社会保険方式による年金制度としての枠組み的な課題もあるが、福祉的措置による救済方法なども含め、早急に国において措置がなされるべきとの意見が交わされております。
 また、討論におきましても、平成8年からの7か年計画として策定された障害者プランには、所得保障として福祉的措置による対応を含めて検討することが明記されている点や、現行の年金制度が整う以前に障害を負い、しかも、追納などの特例措置が設けられていなかった制度的谷間で生じた問題であることから、無年金障害者の方々が地域で自立していくために、一日も早く救済措置が講じられるべきであると述べられております。
 以上が当委員会に付託されておりました陳情第2号の審査概要でありますが、採決の結果、全員一致をもって採択すべきものと決しております。
 よろしくご決定くださいますようにお願い申し上げます。

議長(五十嵐忠男君)

 これより厚生常任委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 質疑なしと認めます。
 以上で、厚生常任委員長報告を終結いたします。
 これより陳情第2号 無年金障害者の救済の為の意見書を国に提出することを求めることについてに対する討論に入ります。
 討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 討論なしと認めます。
 引き続き、陳情第2号を採決いたします。
 陳情第2号は、委員長報告のとおり、採択することにご異議ありませんか。
  (「異議なし」の声あり)
 ご異議なしと認めます。
 よって、採択することに決しました。

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