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平成13年第4回江別市議会会議録(第3号)平成13年12月13日 3ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

副議長(塚本紀男君)

 清水議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川公人君)

 清水議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 まず、自主財源の確保についてでありますが、使用料、手数料などを含め、現行制度の見直しの中で減免規定の在り方など、受益と負担の関係を見直し、不公平感のふっしょくを図っていくことが先決であろうと、このように考えているところであります。その上で、新たな税財源の検討も必要になってくるわけでありますが、基本的には現在の税制度の中で財源を確保していくことを最優先に考えるべきであり、近年の景気低迷による個人市民税や法人市民税の減少傾向に歯止めをかける特効薬はないにしても、財源確保のための徴収徴税努力は従前にも増して行わなければならないと考えております。
 一方、地方の税収確保は一段と厳しい状況に追い込まれておりますことから、当市を初め多くの市町村では新たな税源を求める研究もされているところであります。しかしながら、税収が大きい項目は現在の税制度の中で網羅されており、費用対効果の面から考えても一長一短があり、なかなか優れた税源は見付からない状況にございます。また、財政基盤を一朝一夕に立て直すようなそういう財源も、いわゆる新税では期待できるものではありませんから、やはり国からの税源移譲について強く要望していかなければならないものであり、今後とも全国市長会等を通じ、粘り強く働き掛けてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと存じます。
 ご提言のありました産業廃棄物に関する税は、産業廃棄物に係る事務が都道府県の所管であることから、市として第一義的に市町村の税源とすることはなじまないと考えられますが、大都市周辺にあって、その産業廃棄物処理の在り方に大きく影響を受ける当市の状況にかんがみ、道の検討の推移を注意深く見守ってまいりたいと考えております。また、森林など環境保護に係る新税の可能性でありますが、国有林、道有林等に関してはそれぞれ管理する国・道などが基本的な費用を負担をしており、市税との関連性が今一つ明確にし難く、慎重に検討を加える必要があろうかと思います。いずれにいたしましても、今後とも新税の検討を初め、自主財源の確保については受益と負担の公平、公正の原則に立って、最大限の努力を傾注してまいりたいと考えております。
 次に、建設関係のJR3丁目踏切に架かる3丁目歩道橋については、現在早期供用開始に向け鋭意工事を進めているところでありますが、旧歩道橋は昭和50年に道道江別恵庭線のルートが3丁目通りから5丁目通りへの切り替えに伴い、北海道が建設した施設を市が引き継ぎ管理を行ってきたところであります。この歩道橋の設置目的は、3丁目踏切を渡るすべての市民の利便性と安全確保を図るため、当時としては一般的な構造であります階段形式により、幅員1.5メートル、階段のこう配は50%で設置されたものであります。その後、高齢者や体の不自由な方々から利用しやすいスロープ化など、こう配の緩やかな歩きやすい構造とするよう自治会、市政懇談会、さらには市長への手紙等々で要望をいただき、改善について検討を行ってまいりました。
 現在、市内のJRを横断する歩道橋につきましては、ご案内のとおり8橋ありますが、このうち取付け部分をスロープ化している歩道橋は5橋であり、江別駅構内、3丁目、野幌駅構内歩道橋の3橋が階段形式となっております。江別駅、野幌駅構内に架かります2橋は、両駅周辺の再開発事業計画の中で整備が検討されており、3丁目歩道橋につきましては踏切解消のための道路整備計画が現段階では困難なため、以前から国庫補助事業で実施すべく国に要望しておりましたところ、平成11年度より事業が認められ着手してきたところであります。3丁目踏切は、1日に約260本の列車が通過し、踏切の遮断時間は約7時間にも及び、時には2分半も待たなければならない状況ともなり、さらに上江別地区の開発等により、今後の人口の増加が見込まれますことから、この歩道橋は将来的にも必要な施設と思いますし、通勤、通学あるいは市立病院利用者等にご利用いただけるものと考えております。
 なお、行政の執行に当たりましては、今後も引き続き市民の声を大事に受け止め、大所高所からの選択判断に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、江別駅南北地区の今後の往来についてでありますが、平成11年に江別駅周辺地区のまちづくりの方向性を提示する指針であります江別駅周辺地区市街地総合再生基本計画を策定いたしておりますが、本計画におきましては、基本的な考え方といたしましては、公共が整備する事業といたしまして、駅前広場整備、駐車場・駐輪場整備、バスターミナル機能の充実、そして南側地区との連結性を高め、雨天時や冬期間の通行にも快適な自由通路の整備を進め、利便性、快適性の高い交通拠点形成を目指していくことが必要であると考えているところであります。
 清水議員のご指摘のとおり、鉄南地区におきましては区画整理事業等による住宅建設が進んできており、年々駅や市街地に向かう通勤、通学あるいは買い物といった方々の通行が多くなってきているところでありますところから、交通拠点整備、特に自由通路及び南側を含む周辺の整備については重要な課題と考えております。江別駅周辺地区市街地総合再生基本計画に基づきます必要な計画の実現に向けて、今後とも関係機関と十分協議を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 このほかにつきましては、保健福祉部長ほかをもってご答弁を申し上げます。

保健福祉部長(荻野文雄君)

 私から、健康普及事業についてご答弁を申し上げます。
 厚生労働省においては、病気を治す医療から病気にならない生活指導に重点を置いた方向に転換しつつあります。
 2000年4月からスタートした健康日本21、すべての国民が健康で明るく元気に生活できる社会の実現を図るため、痴ほうや寝たきりにならない状態で生活できる期間、すなわち健康、寿命を延伸させることを目標に、個人の力と社会の力を合わせて国民の健康づくりを総合的に推進すべく、9分野70項目にわたり目標値が設定されています。市といたしましては、健康で思いやりのあるまちにを目指して、また、国の目標値を念頭に置きながら、市民の皆様が健康で生活できるために必要な食生活、休養、運動などの指導及び支援をしていきたいと考えてございます。
 具体的に申し上げますと、一つには糖尿病や高血圧などの生活習慣病の疾病予防については、効果的な栄養バランス、減塩、運動、虫歯の予防、禁煙、アルコールの取り方などを取り上げまして、健康づくり事業を実施しています。市民の皆様を対象に、基本健康診査やがん検診を実施し、健診後の改善を学ぶ健康塾、なるほどザ高血圧などの教室を実施しています。また、地域との触れ合いを保ち、健康で安心して生活が送れるように、機能訓練事業など機能を維持できるよう支援してございます。また、介護予防を中心にした転倒予防教室、家庭介護教室、ふれあいレストランを実施し、地域で介護を受けずに健康で暮らせるよう、支援をしているところでございます。
 次に、健康優良な市民に対しまして表彰の関係でございますが、現在は国民健康保険被保険者については3年以上、5年、7年、10年と無受診で保険税の滞納がない世帯を対象に表彰してございます。なお、記念品については今後も十分検討してまいりたいと考えてございます。国保の表彰制度については、今後とも継続してまいりたいと考えておりますが、国保以外の保険加入者、いわゆる個人に対しましては難しいと考えてございますので、ご理解を賜りたいと思います。

教育長(高橋侃君)

 私から、通学区域等に関するご質問にご答弁申し上げます。
 まず初めに、児童生徒の通学区域に関する基本的な考え方を申しますと、住区単位を基本に、通学距離や通学上の安全性等に配慮し、幹線道路や河川、鉄道等を境界に指定しているものでございます。
 この通学区域については、これまでも新しい市街地の形成など児童生徒の増加により学校が分離新設したときには、地域の方々や通学区域審議会からご意見等をいただき、区域の調整を図ってきたところでございます。また、通学区域の特例的な取り扱いとして特認校制度と区域外通学の規定がありまして、区域外通学は就学すべき学校の指定変更等に関するもので、保護者から児童生徒の身体的なことや居住、家庭等の環境、地理的な状況などにより申し出があった場合には、保護者の意向を十分配慮し、対応してきているところでございます。
 議員ご指摘の隣接する学校とのかかわりの中での区域の見直しにつきましては、こうした条件に加え、今後学校規模や児童生徒数の推移、また昨日、規制改革会議の答申が出されましたが、学校選択の自由化の動きもにらみながら、通学区域の在り方について調査研究してまいりたいと存じますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、学校の顔づくり事業についてでございますが、1点目の校長を初めとする教員の異動で、せっかく進めてきた特色ある事業に支障を来すのではないかという点でございますが、校長同士が引継ぎ事項の中で十分吟味を行うことになっておりますし、また従来2年サイクルで動いていた管理職の異動基準を3ないし4年という長期在任が可能になってきていることに加えまして、特に校長の異動に当たっては、行き先の学校の特性を見極めた上で、校長自らの意思に基づき、自分が運営するのにふさわしい学校に行けるなどの動きもあることから、大きな支障は生じないものと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
 2点目の事業の推進が年度ごとに微妙に変化を生じていくのではないかという懸念でございますが、市内それぞれの学校が特色を出して定着するには、少なくとももう四、五年継続していく必要があろうかと思います。したがいまして、事業の根幹をずらさないように、校長を中心に教職員が一丸となってその時々で知恵を出し合い、特色ある学校づくりを目指して、実践を積み上げていくことが大切であると考えております。
 3点目の地域に開かれた学校を目指す場合の人的システムの構築あるいはその事業に向けての、主として教職員のスキルの点でございますが、特に来るべき学校週5日制に備え、地域が子供を支援する活動母体となることが予測されます。しかし、子供を中心とする各種の地域ぐるみの事業の推進に当たっては、事業のねらいに沿った活動の計画あるいは予算あるいは人的配置を含めた事業の推進に向けた、いわゆるマネジメントを発揮するには、現実的に非常に厳しい状況が考えられます。したがいまして、学校、地域、PTAが一体となり、新たな事業を展開する場合は、時には教職員の持つ技能や経験を十分に生かされるようなプロジェクトの構築や立ち上げも今後検討していく必要があるだろうと考えております。
 次に、学校を親や子供が自由に選べないのかという点でございますが、昨日、稲垣議員にもお答え申し上げましたように、東京都品川区において既に学校選択が制度的に根付いていることはご承知のとおりでございます。こうした背景の下で、江別市におきましては、将来それぞれの学校の特色が鮮明になった時点において、市民ニーズにこたえて学校選択制を検討することになるだろうと思います。
 また、子供が顔づくり事業のメニューを選ぶことができないのかということでありますが、市内のそれぞれの校長は、我が国の教育の大きなうねりの中で、自分の学校の子供や地域の実態を当然ながら踏まえて、顔づくり事業に直結するものをメニュー20の中から選択された経緯がございます。したがいまして、個々の子供の側に立って見ますと、〓ご指摘のあい路は確かにあろうかと存じますが、〓その点ご理解をいただきたいと存じます。
 なお、昨日新聞報道にありましたように、学校選択の自由化も視野に置いて、今後このような問題に対応すべく調査研究を進めてまいりたいと考えておりますので、合わせてご理解いただきたいと思います。
 最後に、角山小中学校と北光小学校を特認校にしてはという点でございますが、先ほどから申し上げておりますように、市内各校がそれぞれ特色ある学校づくりを目下進めておりますことから、この2校をもって特認校という認識は、今行っている学校顔づくり事業と併せて考えていく必要があると思いますので、したがって、この2校の特認校指定につきましては今のところ一歩踏み込んだ考えはないとご理解いただきたいと存じます。
 以上でございます。

清水直幸君

 ありがとうございます。
 JR3丁目の歩道橋についてなんですが、最初にお聞きしたかったのが、JR3丁目歩道橋の計画から着工までの経過ということは、関係する部局間との調整についてなんですけれども、所管は建設部であり、その往来については企画の関係であり、使う人たちのニーズなりは市民部であり、また学校の関係を絡めると教育委員会でありということです。その部局間の調整というか、全体的な皆さん方のお考えの中から総合して市長が最終的に決断されたものだと思うんですが、その辺のところは全員一致で歩道橋が必要だと、是非とも建てるべきだと、市民の声がこうであるから造るべきだというふうにされたのでしょうかという疑問が一番大きかったので、そこのところをちょっとお聞かせいただきたいと思います。
 それから、今後もこのような形で市民、住民の声を大事にして、行政施策のプライオリティを形成されるおつもりなのかという質問についてですけれども、これについては、例えば市民の声、ニーズというのがどの辺まで予約されているというか、5年後、10年後までその必要性が本当にあるのかということをとらまえて、今後とも市民意識の形成を政策の重要なところにもっていくのでしょうかというところです。どうしても必要ないもの、5年後には必要なくなりますよということも明確に説明されて、必要のなくなるものは市民の皆さんにも説得されるのも一つの仕事だと思うんですけれども、その辺りのところについてのプライオリティということですので、それについてちょっとお聞かせいただきたいと思います。
 健康普及事業についてですが、私が言っていたのは、目の前に、えさで釣るような方法で診療率を低下させるような考えかと思いますけれども、実際的には今やられている方法として、例えば3年間以上滞納がないですとか、これは世帯ですけれども、この制度を個人的なレベルまで下げて、もうちょっと実現可能な年数、病院にかかっていないのが3年、7年、10年、それも1家族でということですので、ほとんど、去年なんかは44世帯ということでしたけれども、もっと手の届くハードルであっていいと思うということです。そのことも診療率を低下させる一つの手段だと思うんですが、その辺りのご検討についてももう一度。しかも表彰だけではなくて、何か賞品と言ったら変ですけれども、そういう物を贈る際にも、江別市内の産品ですとか物品等でカタログを作って、その中で好きな物を選んでいくような方法を取られるなど、一石二鳥という言葉は失礼かもしれないですけれども、いろいろな波及を考えての総合的な事業としてとらえていただいた場合、部局としてはどのようにお考えいただけるか、その点についてお聞かせいただきたいと思います。

市長(小川公人君)

 3丁目歩道橋について、基本的にそれぞれ所管が関連するという部分があって、そこの調整は、行政としては全体をとらえて最終的には私が判断をしているわけでありますが、正直申し上げてというか率直に申し上げて、非常に難しいジレンマ、一言でなかなか言えないジレンマが率直に言ってあります。そう簡単に必要あるかないか、必要ないと言い切れない。例えば、3丁目踏切を、あれを本当はJRは閉ざしたいんですね。でも、市民としてはとても閉ざされても困る。もちろん、歩道橋も直さなくてはいけない。先ほど質問があったように、向こうの駅前の構内の所でも、本当に通っても冬は寒いし云々、長いから、長い話までされるとどうにもならないんですね。しかも、今までの歩道橋は屋根もない。どうしても国の補助を得たい。そうすると、関連して国の金をもらうとなれば国の基準があって一定の基準の立派なものを造る。上江別小学校が移ったからといって、では本当に要らないかと、非常に微妙な中で、正直言ってジレンマ、ちょっとじくじたるもの、素朴なご意見もありますから、それはありますけれども、そんな中では、ああいう形で、しかし、今後も学校が移ったとは言え今の学校もあり、また病院もあったりいろいろな中では利用していただくということになろうかと思いますので、ご理解をいただきたいと思います。
 健康については、助役から。

助役(伊東悠平君)

 今、国保事業で行っております表彰等についてご質問があったわけですけれども、私は今年表彰式に出させてもらいました。これは世帯が健康に関して、日常生活の中で自分たちの健康をいかに守っていくか。全部で今年は33世帯だと思うんですけれども、非常に日常的な努力の積み重ね、それに対して出席された方々、非常に自負心を持っていらっしゃいました。ですから、表彰に値するそれを誇れるものにしていく、こういうことから考えますと、今のこういう表彰の区分、それで私はむしろいいのではないか、そんなふうに考えております。
 それから、記念品を差し上げているわけですけれども、年数の区分によりまして、そう皆さん方がご期待するような多額の記念品ではございません。清水議員の意思も念頭に置きながら、どういうふうな対応ができるのか検討してまいりたいと思います。
 以上です。

清水直幸君

 歩道橋については市長のジレンマと、意のあるところは何となく理解できたような気がいたしますが、政策のプライオリティに対して、費用対効果を是非とも今後とも、多分最優先にされなければいけないものだと思いますし、財政の状況がこうであったからこそ、そのジレンマを是非脱していただきたいと思います。
 保険事業についてですけれども、家族で培った自負心も、自負心を今度は個人のレベルで自負できるような状況まで何とか普及させていただければ受診率は下がると思いますので、その辺りも今後とも検討いただきたいと思います。
 教育委員会、教育長にも要望なんですけれども、町のライフサイクルについては、区域だけではなくて、その後の学童クラブですとか、その他の教室ですとか運動、放課後活動がありますので、その辺りもトータル的に重視していただいて、乳児から小学校、中学校を卒業するまでどのような経過で子供たちが移動していくのかも観察していただきたい、それは要望としてお願いいたします。
 先ほどの3丁目の話に戻りますけれども、今後将来的にどのような必要性があるのかということも通行量調査等の追跡調査していただいて、造ってしまったことについてはもうしようがないですけれども、今後通行量調査ですとか基本的な調査による使用頻度の予想、予測を立てて、常に費用対効果を追求された場合にその辺の読みですとかも明確にされていただければと思います。
 この事業だけではないですけれども、全体に対する要望として終わらせていただきます。
 どうもありがとうございます。

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