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平成19年第2回江別市議会会議録(第3号)平成19年6月13日 3ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

 6 議事次第の続き

一般質問の続き

岡 英彦君

 それでは2回目の質問をさせていただきます。
 質問としては、二点ございます。
1点目は、市政執行方針の重点項目についてです。今後、個別具体的な事業については、後期基本計画等で見直して、数値目標等を打ち出されていかれると理解をいたしました。それはそれでいいと思いますけれども、一方、現在市が策定し、実行している第5次総合計画の中では、平成20年度を期限といたしまして、様々な目標値が設定されているかと思います。
 これらの目標値を行政全体として現時点でも平成20年度を目指しているということについては、新市長になっても特に変化はないということで理解をしておりますが、その理解でよろしいかお答えをいただきたいと思います。
 もう一点は、財政指標についてでございます。
 現在、政府の方で議論されている自治体の財政健全化法案にて導入される指標値などに注目されていかれると理解をいたしました。
 財政健全化法案の中では、将来負担比率という数字が出てくるかと思いますが、私もこれは非常に重要な指標だと思いますので、今後しっかりとチェックをしていただきたいと思います。
 そこで質問です。同じく第5次総合計画の中では、平成20年度の目標値として施策の成果指標は経常収支比率84.9%以下、市債発行割合14%以内となっており、これに関しましてもこの数字を今までどおりの目標値とされているという理解でよろしいかどうかお伺いをいたします。
 質問としては、以上の二点ですが、幾つか最初のご答弁に対する意見・要望を述べさせていただきたいと思います。
 まず、市政運営理念についてですが、住んで良かった、住み続けたい、住んでみたいという部分が、やはり大きなテーマであると理解をいたしました。是非、市民や市職員の皆様が、理念というものを共有できるように、様々な場面でこういったことを市長の口から発言をしていっていただければと思います。
 次に、情報の共有のための資料の作成についてですが、今後ご検討をいただくという方向でお願いしたいと思います。単に市長や企画政策部、総務部の方から、トップダウンで作っていただくのもそれはそれでいいのですけれども、私としては、是非若手の職員の皆様に、有志なり自発的にこういったものを作っていこうといったような活動などをやっていただければ、大変うれしいというふうに考えております。
 また、市立病院についてですが、ご答弁をいただいた内容では、取り立てて新たなものが入っているわけではなく、いろいろとほかにも方法があるかと思います。現時点においては、あれこれと問題点を指摘するよりも、まずは新たな市長と新たに加わっていただいた医師の皆様に、思い切って仕事をしていただくのが、最も江別全体のためにはいいことだと、私は認識をしております。
 その結果については、今後しっかりとチェックをさせていただきたいと考えておりますが、まずは思う存分、実力を発揮していただければと思います。

 以上です。

市長(三好 昇君)

 岡議員の再質問にお答え申し上げます。
 まず、1点目でございますが、数値目標については平成20年度における前期基本計画の中での対応かということでございますが、平成20年度におきましては、総合計画の前期基本計画に従いまして進める考えでございます。具体的な事務作業につきましては、今次の補正予算にもご提案申し上げましたとおり、可能なものから随時実行してまいりたいと、このように考えております。
 次に、経常収支比率についてのお尋ねでございますが、この指標は、財政の弾力性を計る指標として用いられておりまして、財政運営を行う上では重要な指標の一つであると認識しております。
 したがいまして、この指標にも十分注意して対応していく必要がありますし、今後ともこの各種の財政指標について留意をしながら財政運営を進めてまいりたいということを考えておりますので、ご答弁申し上げます。

議長(星 秀雄君)

 以上をもって、岡議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
野村尚志議員の教育行政についてほか2件についての質問を許します。通告時間20分。

野村尚志君

 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして順次質問をさせていただきますが、初めに、このたびの江別市議会議員選挙におきまして、初当選をさせていただきましたことに対しまして、この場をお借りいたしまして、ご支援をいただきました多くの市民の皆さんに、感謝とお礼を申し上げたいと存じます。
 選挙戦を通して、多くの市民の皆さんからたくさんのご意見、ご指摘、ご要望等をいただきました。大変有り難く思いますと同時に、責任の重さを痛感しております。
 私は今後4年間、皆さんからこれまで寄せられました多くのご意見等を自ら歩むべき道しるべとし、江別市民の幸せのためにお役に立てるよう一生懸命頑張る所存であります。
 議会の初日、市長より平成19年度の市政執行方針をお聞きし、江別市の課題の多さに改めて身の引き締まる思いをいたしております。しかし、私はこうした課題に積極的に取り組み、微力ではありますが解決に向けた努力をしていきたいと考えておりますので、各議員、理事者並びに各部長のご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。
 何分にも、すべてが初めてでございますので、言葉足らず、失礼な点もあろうかと存じますが、お許しをいただきたいと存じます。
 それでは質問に入らせていただきます。
 最初の質問は、私の所管委員会に関する事項ですが、日ごろ関心を持っていた問題でもあり、市民からもいろいろな角度から聞かれますので、初めての質問ということでお許しをいただきたいと存じます。
 まず、教育行政についてお伺いいたします。
 安倍政権の最重要課題として教育改革が進められ、既に教育基本法も改正されました。教育再生会議から報告書が政府に提出されており、全体的には道徳教育を徳育として、正式教科に格上げするなどの規範意識や、めり張りの効いた予算措置による競争原理の導入などが柱となっているかと考えます。このような背景から、江別市における今後の進むべき方向と課題につきましてお伺いいたしたいと存じます。
 市内の公立小中学校に導入されました学校選択制が3年目を迎え、平成19年度の学区外入学者数は83人となり、全入学者に占める比率は3.4%であり、各学校が個性・魅力づくりに努め、保護者も学校について理解を深め、この制度が定着してきているとの高橋教育長談が9日の道新朝刊に出ておりました。
 私は、余りにも数が少ないのではないかと思いますし、制度そのものを軽く見過ぎていないのか、市としても定着してきたと判断しているようですが、この学校選択制の取り組みは国が進めている教育改革の取り組みと目指す方向は同じであると考えてよろしいのか、まずお尋ねをしたいと存じます。
 次に、冒頭若干申し上げましたが、現在、国は、2007年を教育改革を大きく前進させるべき年として、教育基本法の改正をはじめ、様々な提言がなされております。政府の教育再生会議におきましても、既に第一次、第二次の報告がなされており、すべての提言の基本は、子供に高い学力と規範意識を身に付けさせることであり、そのための公教育の再生であると考えます。
 ところが、江別市におけます学校選択制のねらいは学力ではなく、学校ごとの個性・魅力づくりがねらいであるとされておりますが、そこでお聞きをしたいと存じます。
 一つ目に、学校の個性や魅力とは、学力抜きで考えられるのか。
 二つ目に、学校の個性や魅力と考えられることは、父母、子供にとっては何か。どのようなことなのか。
 三つ目に、学校の個性や魅力づくりというのは、学校だけの努力では不可能だと考えますが、地域、父母、教職員、子供がそのためにどのような努力をしているのか。それに市としてどのような援助をしているのか。
 四つ目に、学校の個性や魅力は、父母や子供の良い学校、悪い学校の評価となる危険はないのか。そのための正しい評価を示す学校評価委員会のようなものが必要なのではないでしょうか。
 五つ目に、今まで江別市においては、特に中学校では他の地域に部活が主たる理由で進学する子供がいたようでありますが、現在はそのような実態がどのくらいあるのか。なお、部活が強いということも学校の個性や魅力と考えていいのでしょうか。そのための弊害はないのでしょうか。
 いずれにしても、学校選びの材料に学力は欠かせない要素であると私は考えますが、いかがでしょうか。
 また、特に各学校の取り組みが見えてきません。学校公開、ホームページだけではなく、それぞれの学校の特色・努力点・教職員の取り組みも含めて紹介してほしいと思いますが、その手法も含めてお考えをお聞かせいただきたいと思います。
 次に、福祉と医療行政についてお伺いをいたします。
 まず、地域福祉の充実についてでありますが、高齢化が進む中、江別市においても高齢者、障がい者の方が増加するとともに、少子化、核家族化が進行しております。そうした中、これからは各種施設整備の必要性と併せて今後は在宅福祉、すなわち、家族での介護等も進むのではないかと思います。こうしたことから家族、地域が助け合う、市民意識の向上、役割が大きく求められてきます。
 市民一人ひとりが助け合いの気持ちを持ち、地域の人々を援助していく気風を養うことが大切であると考えます。
 昨今、各福祉施設で働く職員の確保が大変難しくなっていると聞いております。また、介護福祉士養成等の専門学校を受験する学生も少なく、定員割れをする学校も出てきている現状であります。国ではこうした状況に対しまして、介護福祉従事者への外国人労働者の受入れについて検討を始めております。
 しかし、これとても簡単ではなく、雇用者数の増加につながるまでには時間が掛かりますし、いろいろな問題も発生していると聞いており、難しい課題だと思います。
 やはり、地域のことは地域でということになりますと、まず市民・ボランティアなどによる地域福祉活動を活発化させ、地域全体で支え合う仕組みづくりが大切だと考えています。そこで、過去3年間の各年の福祉ボランティアに参加している市民の割合、ボランティア団体数、ボランティア団体構成員数についてお伺いをしたいと存じます。また、この数値は目標値と比較するとどうなのか、この点についてもお聞かせをいただきたいと思います。
 こうした団体等に対しまして、指導的な役割を果たすべき社会福祉協議会の現状は、極めて弱体化していると言わざるを得ません。もっと本来の社協独自の事業展開ができるよう、行政としても積極的に指導していくべきだと考えますが、いかがでしょうか。
 現在の社協の体制、果たしている行政とのかかわり、業務の実態等について明らかにしていただくとともに、今後の江別市におけるボランティア振興についてのお考えをお聞きしたいと思います。
 次に、市立病院の経営実態についてお伺いをいたします。
この質問は、昨日の角田議員の質問と重複している部分もあろうかと思いますが、今、江別市にとりまして一番重要な行政課題でもありますので、質問をさせていただきます。よろしくご答弁をお願いいたします。
 昨年の3月以降、江別市始まって以来の不名誉な市立病院の内科医師総退職の問題、結局原因が何であったか明らかにならないまま今日まで経過してきました。この問題解決のため、勇断をもって市長選に立起をし、初当選を果たした三好新市長への期待は相当高いと思いますし、多くある市政課題の中でも一番先に取り組まなければならないものだと思います。
 今日までいろいろな調査、第三者機関での調査結果報告書等が出されておりますが、市立病院としてやるべきことはこれらの報告等を待つまでもなく、取り組んできたと思いますが、医局、パラメディカル、看護部、事務局等が一体となり、今後に向かっての方向性がしっかりと理解され、そして実行に移される。このことが一番大事なことだと考えます。
 今回の医師退職の問題も病院内部の人事問題から始まったものであると世間では言っていると聞いております。このことは、病院の体質と言いますか、仕事をしていく上での根幹である組織が問題ではないかと思います。
 その結果、犠牲を強いられたのは市民だと思います。そのことをしっかりと受け止め、今後の経営に生かしていただきたい。しかし、いまだに内部統一された業務体制が取れずに、本当に再建できるのか疑問を投げ掛ける市民もおります。
 内科医師が若干増加したため、内科入院病棟を再開したようですが、看護師等の充足ができているのでしょうか。各科からスタッフを集めて対応しているとも聞いております。これで基準単位が取れるのか疑問であります。何か数字だけにこだわった先の見通しが見えない中で、その場しのぎの対応がなされているようにも思えます。これでは幾ら医師を増やしても、待遇を改善しても何の解決にもならないと思います。
 市立病院の全職員が共通した経営の危機意識を持ち、この難局を乗り越える覚悟があるのか疑問に感じているのは、私だけなのでしょうか。
 平成19年2月8日に出された市立病院あり方検討委員会答申書にもありますように、経営再建計画の策定が急務とされておりますが、この作業を進めるにも職員間のきぜんとした意識改革が必要だと考えます。トップダウンではなく、職員の総意で経営改革をしていかなければなりません。このことにつきまして、まず、その決意と今後の見通しをお聞きしたいと思います。
 そして、市立病院の現状の組織についてお聞きします。今のままの組織では再建できないと思います。そこでもっと強固な組織、すなわち事務部門等の強化が必要だと思います。強力なリーダーシップを発揮できる人材、そして大胆な組織改革が必要と思いますが、お考えをお聞きしたいと存じます。
 市民の生命を守る市立病院、一日も早い経営安定に向け、全力で取り組んでいただきたいことを重ねてお願いいたします。
 次の質問に入らせていただきます。
 通告件名は建設行政になっておりますが、内容は産業振興からまちづくりへという関連から、土地利用等を含め、各部にまたがっていることをお許しいただきたいと存じます。
 さて、来年の就職戦線も終盤に入ってきておりますが、中小企業、ベンチャー企業はかなり苦戦をしております。
 北海道の企業の大半が中小企業であり、これら企業に対する対応、なかんずく、市内企業が近年の公共事業の減少から、かなり経営に厳しさが増してきていることは、ご案内のとおりであります。
 そこで、市長のまちづくりの重点項目にもあります多彩な産業を生み出す、活力あふれるまちづくりを進めるためには、商工会議所の役割は大変大きなものがあると思います。会員の皆さんと知恵を出し、現在行われていますリフォームフェアのようなものをどんどん提案し、行政・企業を巻き込んだ事業の発掘をすべきだと考えます。
 商工会議所は、これからも会員同士の情報交換を行い行政に発信すべきであり、今後も積極的な運営を行っていただき、独自色を出し産業全体を総括し、元気な江別づくりの役割を果たしていただきたいと思います。
 今日まで、現在の市内経済の状況等につきまして、どのような協議や情報交換を商工会議所と持たれてきたのかお伺いをいたします。
 また、今後行政として商工会議所との関係をもっと深めて、商工業の振興を図っていく必要があると思いますが、お考えをお聞きいたします。
次に、江別市内にあります自然、すなわち原始林、石狩川等を生かしたまちづくりができないのかであります。この貴重な自然を生かした周辺土地利用につきまして、用途地域の在り方を含めお考えをお聞かせいただきたいと存じます。
 また、現在市内にあります工業団地について、誘致すべき対象企業の見直し、それぞれの規制を緩和し、企業が進出しやすい環境づくりが必要ではないかと思います。特にRTNパークの用途規制は、緩和すべきであると思いますがいかがでしょうか。
 さらに、市内東西にありますインター周辺の振興策につきましても、積極的に行動を起こすべきだと思います。
 元野幌地域の土地区画整理事業も、インター周辺の開発を将来考え合わせながら、行政指導で区域を決めたと聞いております。昨今の宅地需用も計画を大きく下回っており、計画年限も相当延びると聞いております。いろいろな規制があることは承知しておりますが、知恵を出し民間活力を大いに活用し、早期に振興策を考えるべきと思いますがいかがでしょうか、お考えをお伺いいたします。
 なお、ただいまの質問につきましては関連する予算が今議会に提出されております。一般会計補正予算案の工業振興費に既存工業団地の今後の企業立地の在り方について、検証・検討する費用が計上されています。是非、調査等を行っていただきたいと思いますが、まず市長の考えをお聞かせいただきたいと存じます。
 いずれにいたしましても、経済が上向いていると言われておりますが、それを実感できる状況ではありません。元気の出るまち江別をつくるため市内産業を活性化させ、自治体の自立に向けた歩みを進めるため、市長の各質問に対する明快なご答弁をお願いし、1回目の質問を終わります。

議長(星 秀雄君)

 野村議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(三好 昇君)

 野村議員の一般質問にお答え申し上げます。
 まず、市立病院問題についてでございます。
病院再建につきましては、再建計画の策定と同時に、実施できることはすぐに実施に移すことが大切であると考えております。
 例えば、市立病院の職員は、患者さんとの接し方などにおきまして、他の病院に比べて何が違うのか、もっとすべきことはないのか、私は、今一度再確認の必要があるものと考えておりまして、今回、病院事業会計補正予算案にも先進病院調査のための経費を盛り込んだところでございます。
 今、市立病院の再建に必要なことは、医師や看護師の確保をはじめとする医療体制の整備であると同時に、病院が患者さんから一層評価されることが大切であり、そのためには、質やサービス向上につなげる全職員の意識改革や取り組みが重要であると考えております。
 また、組織改編につきましては、機動的で効率的な組織を目指すことは常に必要でありまして、私としましては、民間でノウハウを持つ経営アドバイザーなどを活用して、経営再建に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 次に、地域産業の振興策について、まず、市内経済の状況と商工会議所との連携についてでございます。
 日本経済は、大都市圏では輸出産業を中心に拡大傾向にありまして、景気の回復が進んでいると言われておりますが、北海道経済の動向は総じて緩やかな持ち直しの状況であると言われ、市内中小企業におきましては、業種によってその状況にばらつきがありますものの依然として厳しい状況にあるものと認識しております。
 こうした中、江別市といたしましては、日常的に商工会議所と協議、連携を図りながら、市内中小企業に対する積極的な資金融資制度の活用や、商工団体に対し商店街活性化事業などの助成を行ってきたところでございます。
 また、商工会議所を中心に、平成18年度において、議員のご質問にありましたリフォームフェアをはじめ、市内経済の活性化と雇用創出を目的として設置されました江別市雇用創造促進協議会の産学官連携によります産業活性化講演会のほか、地域資源を生かした経済活性化の実現可能性調査など、商工会議所と相互に協力し、各種事業を実施しているところでございます。
 今後におきましても、引き続き商工会議所等市内経済団体との連携を図りながら、地域資源を活用した市内経済の活性化と雇用の拡大を図ってまいりたいと考えております。
 次に、RTNパークについてであります。
 RTNパークの用途地域は、準工業地区となっておりまして、住宅から工場までかなりの施設建設が可能となっておりますが、この団地のコンセプトといたしましては、恵まれた都市近郊の平地原生林の自然環境を生かした学術研究開発型団地とするため、ITやバイオ、高度な技術を使った製造業などの誘致に限定してまいりました。しかしながら、経済情勢の流れなどもありまして、これらの業種の企業誘致が難しい状況となっております。
 このため、大気汚染や騒音、振動などの問題がなく、自然環境を壊さず、この環境にふさわしい業種を誘致する方向で具体的な検討をしてまいりたいと考えているところでございます。
 次に、東西インター周辺についてでありますが、江別東インター周辺地区については、22ヘクタールを北海道の区域指定を受けまして、流通業務系団地として整備する方向で考えております。
 また、江別西インター周辺地区につきましては、過去に土地区画整理事業を絡めた、複合的な開発構想がございました。
 いずれも市街化調整区域ではありますが、江別市の将来を見据え、関係者との調査・検討の中で方向性を見いだしてまいりたいと考えております。
 次に、自然環境を生かした土地利用についてでありますが、環境への意識が高まる中、原始林や石狩川などの自然は、江別市の魅力でありまして、まちづくりにおいては重要な要素であると認識しております。これまでも、自然との調和を意識しながら農業地への利用やRTNパークといった土地利用を進めてまいりました。
 私といたしましては、自然を守ることは重要な視点と考えておりますので、今後も自然との共生を基本としながら、地域の特性や基盤整備状況を考慮する中で、土地利用について検討を進めてまいりたいと考えております。
 私からの答弁は以上でございます。このほかの質問につきましては、健康福祉部長ほかをもって答弁いたします。

健康福祉部長(北口 彰君)

 私から地域福祉の充実についてご答弁申し上げます。
 まず、ボランティアに関する質問でありますが、江別市社会福祉協議会ボランティアセンターへの登録者数は、平成16年度は38団体、構成員は1,199人、平成17年度は39団体、1,253人、平成18年度は37団体、1,339人となっております。
 市の総合計画では、平成20年度の目標値として、42団体、1,300人を目標としていることからボランティア構成員については既に上回った状況となっております。
 なお、全市的なボランティア活動に参加している市民割合は、隔年ごとのまちづくり市民アンケート調査により把握を行っており、平成16年度は9.1%、平成18年度は9.6%となっております。
 次に、社会福祉協議会についてのお尋ねでありますが、江別市社会福祉協議会は、社会福祉法に基づき設置され、地域福祉の推進を目的に社会福祉関係者や住民と共に活動を行う組織として、地域を代表する高い公益性を持つ社会福祉法人として幅広い活動を行っております。
 社会福祉協議会の組織体制でありますが、理事会の下、事務局体制として、事務局長以下2係11名で社協業務に当たっております。
 社協では、職員の育成に力を注ぎ、平成16年度から江別市へ職員の研修派遣を行っており、市として社協職員の研修に協力しているほか、市からの委託事業や社協の自主事業に対し助言や協力を行っているところであります。
 次に、社協業務についてでありますが、福祉活動を担うマンパワーの確保、ボランティア活動を中心とした支援・交流活動の促進、地域住民の生活を支援する福祉サービスの提供等の事業を展開しているところであります。江別市としては、社会福祉協議会の幅広い事業展開に対し、積極的な連携と財政的な支援を行っているところであります。
 次に、ボランティア活動の推進についてのお尋ねでありますが、今後、団塊の世代の大量退職に伴いボランティア活動に関心を持つ方が多くなると思われます。先ほど申し上げました、まちづくり市民アンケート調査によりますと、参加したいが機会がないと答えた方が平成16年度は33.5%、平成18年度では、参加したいが機会がないと、今はしていないが参加したことがあると答えた方を合わせると33.2%おられることから、市としては、社会福祉協議会と連携の下、ボランティア活動について市民への情報提供や団体相互の交流・連携強化を推進してまいりたいと考えております。
 以上であります。

教育長(高橋 侃君)

 野村議員の教育行政についてご答弁申し上げます。
 まず、野村議員ご指摘の国の進める教育改革と江別の進める学校選択制を含めた方向性、あるいは中身は、同じかどうかという点でございますが、同じであるとまずはお答えいたします。
 1点目の学校の個性・魅力についてでございますが、学校の魅力は、学力抜きでは考えられません。ご案内のように教育再生会議の大きな柱にありますように、小中学校においては学力を付けることが重要であると私も認識しているところでございます。
 付け足して言わせていただきますが、学力とは狭い意味で、読み書き算となりますけれども、今の時代の学力は、広い意味で子供たちにいかに生きる力を付けるかということでございますので、ご理解いただきたいと存じます。
 2点目の魅力は、父母、子供にとっては何かという点でございますけれども、子供が魅力を感じ、親が行かせたいと思う学校経営がなされていることが重要であると思います。
 具体的には、子供にとって朝、目を覚ましたとき行きたくなる学校、あるいは日々学校へ行ったら面白い、分かる授業をやっているのだよねという、そういう授業を提供してくれる学校、子供同士の良好な人間関係が保障されている、そういう環境を持つ学校だと思っております。
 3点目に、学校の魅力づくりに地域や保護者がどんな努力をしているか。あるいは行政がどの程度の援助をしているかという点でございますが、一つ目として、平成13年度から実施しており、今年度で7年目を迎える地域一体型学校の顔づくり事業がございます。その事業の支援をしております。
 平成19年度においては、各学校からの提案について予算との絡みもありまして、5日間にわたるヒアリングを行って予算配分を行ってきているところでございます。
 二つ目として、現行の学習指導要領により平成14年度から3年間において、国の緊急雇用対策の中で教育における補助事業がございましたので、年間700万円プラス江別市独自の持ち出しとして300万円の年間1,000万円、向こう3年間で3,000万円の予算投下をしまして、非常勤講師を各学校に配置して、少人数学級のきめ細かな授業を展開してきているところでございます。
 4点目に、学校評価委員会が必要ではという点でございますが、これは首都圏の各学校には既に設置しておりまして、教育再生会議でも取り上げられて、近い将来江別のような地域にもその動きが出てくると思いますけれども、その段階で広く市民の声を聞くなり、あるいは各学校関係者と綿密な協議を重ねるなどして、対応を図ってまいりたいと思いますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 5点目の部活が強いことも学校の魅力と考えられるのかという点でございますが、それも学校の顔、あるいは個性・魅力と考えるものでございます。実際、あるスポーツにおいて過去に全国制覇を果たして歴史的にも、伝統的にも、地域的にも高い水準で広く市民に認知されている学校がございます。なお、部活動絡みで他市町村との子供の移動は、現在ないと承っております。
 最後に、学校の紹介についてでございますが、現在は各小中学校ともホームページを開設しておりますし、パンフレット、小中学校案内などを送付しているところでございます。さらに学校説明会、あるいは学校一斉公開においても、学校の特色や教職員の取り組みを含め、学校の様子をお伝えしているところでございます。
 これからも議員のご提言を尊重しまして、なお一層江別の教育のために取り組んでまいりたいと思いますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

野村尚志君

 それぞれご答弁をいただきまして、ありがとうございます。
 若干、提言も含めて2回目の質問をさせていただきたいと存じます。
 まず、学校選択制についてでございますが、前向きなご答弁をいただきまして誠にありがとうございます。平成13年度から地域一体型学校の顔づくり事業に、取り組んでいるとおっしゃっておりましたが、これはすべての学校が取り組んでいるのか、アンバランスみたいなものがないのか、その辺は是非とも今後ご検討、また調整していただきたいと、そのように考えるところであります。
 それと学校の個性や魅力は、学力抜きでは考えられないということで、読み書き算からというお話がありました。是非とも今の子供たちのためにしっかりと、江別の子供たちが前向きになれるように、また、していただきたいと、そのように思います。
 次に、市立病院問題でありますが、原因が明らかだと思いますので、早急に解決、解消していただいて、職員にやる気を取り戻していただきまして、市民が安心して医療を受けられるよう努力していただきたいと、このようにお願いをしたいと存じます。
 建設行政関連については、前向きなご答弁をいただき、ありがとうございました。
 土地利用等につきましても、いろいろ規制等があることは十分承知しております。江別のまちづくりのため、職員皆さんの英知を結集していただきまして、前向き、活発な議論をお願いしたいと存じます。江別市の将来のために、是非良い方向性を見いだしていただきたいと思います。
 これで2回目の質問を終わらせていただきます。

議長(星 秀雄君)

 要望でよろしいでしょうか。

野村尚志君

 はい、結構です。

議長(星 秀雄君)

 以上をもって、野村議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 宮澤義明議員の市立病院についてほか2件についての質問を許します。通告時間25分。

宮澤義明君

 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い順次質問させていただきます。
 今、この演壇に立ちまして議場を見渡しますと、27名中10名の女性議員と、本当に新人の議員の方が大変多く、また、女性議員の比率が全道・全国一多いようですが、新たな息吹を感じております。共々に研さんしながら、しっかり仕事をやっていきたいと思っております。
 この春の統一地方選挙で三好市長は対立候補が不在で、無投票で当選されました。これまでは道の幹部として責任ある立場におられ、多くのことを経験されておられます。市政運営に当たっては、これまでとは違った困難さ、厳しさはあるにしても、12万市 民が期待を持って見守っています。江別丸の船長として、強き決意を持って目的地に向かって全力で進まれることを心から願うものです。
 江別市の責任者としてお忙しい毎日を過ごされることから、お体を十分に大切にされ、市民の期待におこたえいただきたいと願うものであります。
 市長選挙と同時に行われた市議会議員選挙では、今回多くの新人候補が出馬しました。その結果、当選されれば議会の中心を担う予定の方々を直撃し、現職議員が6人も落選するなど大きな変化が生まれました。市民の皆様に投票いただいたこの結果は、議会が新たな決意で行政をチェックし、市民のニーズにこたえていくことを期待して投票されたと理解するところであります。私自身、新たな決意に立って江別市の発展に少しでも寄与できればと新たに決意するところです。
 質問に入ります。三好市長は、今回の市長選に臨むに当たり、市政全般に対する決意を報道機関のインタビューで語られておられました。新聞報道の機会だけでは、市長の決意、お考えが十分に市民の皆様に伝わっていないと考えます。また、6月の定例会までの与えられた約2か月の時間では、十分に市政のチェックができなかったのではないかと推察をいたします。
 今回の質問では、市民が聞きたいと関心を持っている江別の課題を数点に絞ってお聞きをしたいと思っております。
 1点目は、昨日、今日と各新人議員の方々がお聞きになりましたけれども、市立病院の問題についてお聞かせをいただきたいと思います。
 昨日の議員の質問に対して、新医師臨床研修制度などにより特定病院に医師が集中、また、大学で医師が不足し補充できない、病院勤務での医師の疲弊による開業志向などにより、江別市立病院の内科医師が退職されたと答弁されていました。
 それら一つひとつが大きな要素となったのは間違いのないことであります。しかし、江別市立病院固有の問題が事態をより複雑にしたと私はとらえています。ドクターの理解を得ないで進めた病院長人事も大きな要因であり、夜間急病診療所の診療体制に対する運営委員会での結論、対応のまずさから生じた内科医師の市に対する不信感も一つであります。
 そのため、昨年10月からは内科医が不在となり、診療も入院もできない状態になり、産婦人科も市立病院からなくなってしまいました。その結果、累積欠損金の増加、不良債務の発生、働き盛りの優秀な看護師も退職するなど市立病院は大きな打撃を被りました。
 その結果、一番迷惑を受けたのが患者の皆様で、それぞれが開業医の先生や市内、札幌近郊の病院に紹介され、転院を求められました。患者の皆様は不満を抱きながらも病気治療のために、背に腹は替えられず泣く泣く転院を承諾しました。その結果、市立病院の来院患者数は大幅に減少したわけであります。
 三好市長に代わられることが分かってから、道の医療畑を長く経験された関係もあり、市立病院の医師の充足は回復傾向にあり、内科患者の入院治療も三階の病棟から五階の病棟に戻され、体制も徐々に整いつつあります。
 しかし、一度離れた患者は市立病院に対する不信と、現在治療いただいているドクターとの関係から、以前のように簡単には市立病院の患者として戻ってきてもらえません。市立病院の患者数が回復しなければ経営が行き詰まるのは当然です。その結果、経営が不安定化するのは明らかであり、市民の皆様の医療を今後とも守り続けることは大変に難しくなります。
 今後、市立病院の経営を安定させ、市民、患者の皆様に高度な医療を提供し、信頼を取り戻すことができるようになるためには、病院側と患者の皆様の信頼関係を早急に確立する以外に道はありません。マジックのような一手はないと考えますが、三好市長は、市立病院を今後どのような方針を持って再建されようと考えられているのかお聞かせいただきたいと思います。
 また、経営方針を述べる中で、市立病院の経営形態を変更し、総合デパート的な病院から専門店的な特徴のある病院へとのお話もあったと記憶していますが、今後の病院の方向性をお示しいただければと考えます。
 また、3月の予算特別委員会で病院長からご説明のあった消化器センター化への推進については、現在どのような位置付けとなっているのか、現状をご説明いただければと考えます。
 市民から信頼され、中核病院として高度な医療が一日も早く提供できるような病院に早く再建いただけることを強く願うものであります。
 2点目は、新篠津村との合併協議についてです。
 第1回目の合併協議会では、存続市を江別市とし、庁舎についても江別市役所とすることを協議しました。今後残された大きな課題は、大きくとらえれば三点ほどに絞られるのではないかと見ています。
 1点目は、新篠津村役場の職員数の件です。
 人口比率で見れば、新篠津村の職員数は相当過剰になっています。今後、職員をすべて受け入れるのか、若しくは一定の職員については、分限免職などによる退職等も含め詰めていくのかを検討しなければなりません。
 2点目は、議員数の問題です。
 1回目の協議会では、新合併特例法施行以降、議員数については定数特例が主流となっています。前回の協議会でも理事会から定数特例で計画を進めたいとの報告がなされました。新篠津村の議員から1回目での承認に難色が示されました。今後2回目以降の協議会で決定しなければなりませんが、江別市民の立場からすれば定数特例以外の選択はないのではないかと考えますが今後の検討となります。
 3点目は、農業補助金の問題です。
 この問題が最大の課題です。新篠津村の主産業は農業であり、産業振興のために新篠津村は大きな経営資源の投資を農業に行ってきました。しかし、江別は産業都市でもあり、道央農協にも参画していることから、投資額は新篠津村の投資を大きく下回ることは明らかであります。今後、合併協議が本格化してくると、この問題が最大の課題となって浮上してくると考えられます。
 新篠津村が道央農協レベルの農家と同等の補助金で理解をいただければ、協議は難航することなく承諾に至りますが、補助金に固執すると予測がつかなくなることも考えられます。とにかく、しんしに話合いを続けて問題の解決に当たり、江別市も道央地域の都市として責務を果たすことが必要と考えております。
 合併協議会の進め方と市長の基本的スタンス、考え方をお聞かせいただければと考えます。
 3点目の質問は、江別の工業団地の現状と今後の開発についてお考えをお聞きします。 
 税源移譲等の三位一体の改革により地方交付税が大きく削減され、今後も更に縮減することが予測されます。今後は、税収の増加に結び付く有効な対策がなされなければ、行政は財源不足に陥り、住民サービスの低下は江別市といえども逃れられなくなります。
 サービスを維持するためには行政を挙げて税収増を図る。具体的には企業誘致を進め、法人市民税及び個人市民税の増収を図ることが求められます。そのためには、企業が進出可能な工業用地の確保や工業団地の未操業地の活用が急がれます。
 国内を見渡せば、企業が活発に活動している地域は、おしなべてまちが元気であり、税収増が図られています。税収が豊かなまちは、住民サービスが向上しサービスメニューも豊富になります。道内各自治体も住民サービス向上に努力してきたところですが、バブル崩壊とそれ以後の少子高齢化で状況が一変しました。
 江別市は、統計的にこれからも人口増加が図られる予定でしたが、実際にはここ二、三年で、人口は毎年700人前後減り、減少に転じています。産業力が弱く、その上、人口減少が始まれば行政サービスは当然のごとく望めなくなります。そのためには、企業誘致に力を入れ、税収増を図らなければならなかったわけですが、これまでのところ、前市政の取り組みは不十分で、12万都市の税収状況とはとても言えない状況です。
 その結果、ハローワーク江別管内の有効求人倍率は道内主要都市としては異常な数値で、0.2倍台と大変低い数値となっています。
 市議選を含め、この間多くの市民の方にお会いしましたが、会う方の多くが江別に仕事がないことを嘆いておりました。一面的なとらえ方かもしれませんが、有効求人倍率が今でも異常に低く、税収も五、六万人程度の市と同程度ということは、これまで進めてきた産業振興施策や企業誘致活動が不十分だったとの結論以外考えられません。企業誘致の成果は、有効求人倍率に確実に反映されると考えます。企業の数は最近の統計がなく明らかではありませんが、平成13年度実積よりも明らかに企業数が減少しています。
 その結果、企業数が減少した分、個人市民税も法人市民税も減少し、道央圏の主要都市と比較しても市民1人当たりの税収状況は最低レベルとなっています。
 今後は、前市政の消極的な産業施策をふっしょくして、積極的に企業誘致施策を推し進めていただければと強く願うものです。
 基本的なことですが、質問いたします。三好市長は企業誘致と産業の振興について積極的に語られていますが、市長に就任されてからの時間も余りなく、具体的施策については今後に期待したいと考えますが、企業誘致と産業振興の基本的な考え方だけでも市民の皆様にお示しをいただきたいと考えます。ご答弁願います。
 また、企業誘致を成功させるためには、企業の進出先が必要であり、工業団地の整備も当然必要です。現在、江別市内には4か所の主要な工業団地がありますが、この工業団地の現状と今後の開発方針をお聞きします。
 一つ目は、工栄町の第1工業団地であり、用地は完売していますが企業が利用していない区画も多数あります。未利用地の使い方について企業と協議を進め、有効的な活用ができるように協力をいただき、積極的に活用すべき時期に来ているのではないかと考えます。
 昨年度は、37社の企業が市の窓口に訪れ、今年に入ってからも1月から5月までの間に20社の企業が江別市の門戸をたたいているとお聞きしています。条件をお聞きし、1社でも多く工業団地内及び市内に立地いただく努力を行政にお願いしたいと考えます。
 第1工業団地内の企業所有の空き地対策をどのように考えているのか、考え方をお聞かせください。これが質問の1点目です。
  2か所目は、第1工業団地の隣に位置する第2工業団地です。この団地は民間開発の団地で主要道路の旧豊平川沿岸道路と対雁通りは市が整備を行っていますが、それ以外は整備が進んでいません。そのため、道路には水道、下水道も整備されていません。また、第2工業団地と銘打っていながら区画の大きさなど未調整で、使い勝手が甚だ悪い団地となっていますが、札幌市から275号線1本でつながり、利便性が高いことから活用も徐々に進んできました。
 今後、未利用地が残り少ない第2工業団地の整備と販売をどのように考えているのか、今後の方針をお聞かせいただきたいと思います。これが質問の2点目です。
  3か所目は、先ほどの質問にも出ておりましたけれども、野幌原始林に隣接した江別を代表する工業団地で、環境の素晴らしさを誇る江別RTNパークです。現在は最先端研究を主に行う企業を中心に操業されている団地で、用途の使用制限もあり、研究・開発関係などの企業10社が操業している江別を代表する環境の整った先進工業団地です。しかし、最近は企業立地が全く進んでいません。販売区画は残り5区画、面積にすると約7.4ヘクタール残っています。当初の企業誘致の理念もあり、また、理念に賛同してさきに操業した企業への礼儀もあり、利用制限枠の撤廃を図っていますが、現段階で計画は進んでいません。
また、第1期第2工区の分譲用地が残っていることから、その他の工業用地の開発の足かせともなっており、他工業団地の整備にも大きく影響を与える結果となっています。前段述べましたように進出企業が来ている今こそ企業誘致を成功させ、操業まで持っていかなければなりません。
  RTNパークの利用枠拡大を環境に考慮しながらも積極的に進めるべきと考えますが、いかがでしょうか。今後の基本的なお考えをお示しください。
  理念優先で武士は食わねど高楊枝では通用しません。三好市長が誕生した今こそ、さきに進出された企業にもご理解いただき、利用枠の拡大を目指して進むべきと考えますが、いかがでしょうか。お答え願います。3点目の質問です。
  また、市内の工業団地の状況を展望しますと、第1・第2工業団地は前段のように販売にほぼめどが付いた状況であります。これから述べます東インター地区は、市街化調整区域です。民間による流通などの特定開発は可能ですが、一般企業に門戸を開放することが現在はできない状況であります。
 この際、RTNパークの用途拡大を目指し、企業に門戸を開放すると同時に、第2期の開発計画の145ヘクタールを第1期第2工区の販売状況と照らし合わせながら部分的に開発することも視野に入れて検討すべき時期に来ているのではないでしょうか。そのために、第1期第2工区の残り5分譲用地の利用促進について、早期に決着をつけなければなりません。今後のRTNパークの利用促進と第2期工区の開発に対する考え方をお聞かせをいただきたいと思います。4点目の質問です。
  4か所目の工業団地は、東インター周辺の流通業務団地です。江別太地域の道央道の東インターを中心にした広い用地で、国道337号線沿いにもあり、石狩川に架かる美原大橋も既に完成しています。現在、275号線までの道路整備も進められており、この間の道路が完成すると石狩湾新港と東インター間は30分から40分程度で、苫小牧港からでは50分から1時間程度で物資の流通が可能となり、札幌市、全道の物流を担うには大変便利になります。
また、千歳方面に向かう国道337号線に関しては環境アセスメントが進められており、今後の投資額にもよりますが、後年次の完成が待たれるところであります。今後の流通業務団地の整備促進に欠かせない事業でもあります。
  ましてや、第1・第2工業団地の利用可能な区画も少なくなっていることから早急に整備を進めるべきと考えます。これまでも用地の活用を目指して工事残土をたい積し、計画を進めてきましたが、今後は平成22年度の用途地域の変更も視野に整備計画を立て、企業誘致が実際に進むまでに流通系工業団地の整備を進めるべきと考えます。今後の東インター周辺の開発と企業立地をどのように考えているのかをお答えいただきたいと考えます。5点目の質問といたします。
私は、この3月の任期最後の定例会で、雇用確保を目指し企業誘致に全力で取り組みをいただくよう前市長に訴え、また、新市長に伝えていただくよう質問させていただきました。日本中、そして北海道でも起きることですが、少子高齢化により道内人口が急激に減少していきます。その結果、全道180市町村の中には財源不足が生じ、最低限の行政サービスさえできなくなる自治体も出現すると予測されております。
  具体的には、最近厚生労働省が発表した2035年の人口推計によれば、道内の人口は441万人と推計され、2005年当時の労働可能な人口は370万人でしたが、2035年には240万人に減少します。労働可能な人口が30年弱で130万人も大幅に減少することが予測されております。
  このまま人口減少が続けば、道内の市町村の中には産業基盤どころか自治体自体が崩壊し、道内人口の流動化が顕著になると考えられます。江別市も人口推計を基本に前段示した企業誘致を進めなければ、今後も人口の減少が続くと考えます。
今後は未来に向け、工業団地の着実な整備を進め、企業誘致を積極的に行い、市民の就業の場の確保を今から心掛け、各市町村で生じた移動人口を江別で受け入れるくらいの計画性を持って進めなければなりません。
 それらを着実に実行することにより、市民の職場の確保も可能になりますし、地元の大学を含め札幌近郊の大学生の受入れも可能となります。少子高齢化にもわずかながらでも対処できるのではないかと考えます。前段述べましたように、ハローワーク江別管内の有効求人倍率は0.2倍台であります。北海道全体で0.47倍です。今手を打たなければ時機を逸します。新市長も誕生し、積極的に産業振興を進めようと考えられています。江別は大きく変化する可能性を秘めており、未来に向けて柔軟に対応していけるのではないかと期待するところであります。
 市長は江別の先頭に立ち、自らが江別市のトップセールスとして市民をリードしていただかなければなりません。その上で、江別市の産業振興策、進むべき方向性をお示しいただければ市民も安どするのではないかと考えます。
 今後の江別の未来及び産業構想をどのようにお考えになられているのか、市長ご自身の考え、構想も含め、ご見解をお聞かせいただければと考えます。
 市民は市長の力強いリーダーシップと行動を期待を込めて待っております。
 これをもって、1回目の質問を終わります。

議長(星 秀雄君)

 宮澤議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(三好 昇君)

 宮澤議員の一般質問にお答え申し上げます。
 まず、市立病院の再建についてであります。岡議員の一般質問の答弁でも触れましたが、私は、病院経営に当たっては、まず、患者さんに来ていただくことが必要であり、そのためには、市民の皆さんの市立病院に対する信頼回復が何よりも重要であると考え、今後の病院再建に向けた取り組みを職員一丸となって進めているところでございます。
 それらの取り組みの一環としまして、市立病院の理念でありますいたわりの心で患者さんに接し、患者さんの立場に立った医療を提供することによって、より安心して治療を受けていただける環境づくりのために、まずは、職員全員の意識改革を進めながら、継続的に情報発信することが重要であると考えております。
 そうして、職員は変わった、そして病院は変わったと患者さんや市民の皆さんから評価されるようになることが、結果として患者さんに来ていただくことにつながるものと考えております。
 次に、今後の病院の方向性についてでございますが、もとより地域医療は、市立病院のみで成り立つものではございません。地域の中核病院として専門的な医療を中心にし、総合デパート的な病院から、ある程度特化した特徴的な医療を行うことで、地域の民間病院、診療所と連携・補完し合って、共に地域医療を支えていかなければならないと考えております。
 いずれにいたしましても、現段階では、医師確保をはじめとする医療体制を整備することが最優先課題でありまして、併せて不良債務の解消を目指し、経営の安定化を図り、地域における中核病院としての役割を果たしてまいりたいと考えております。
 次に、消化器センターの位置付け等についてでございますが、市立病院あり方検討委員会の答申を踏まえまして、今後、高齢社会で高い医療ニーズが見込まれること、当院における消化器系の外科医師の存在、並びに消化器内科の医師の確保の見通しとともに構想したところでございます。
 現段階では、消化器内科医師の確保について、鋭意折衝中でございまして、市立病院として市民の医療ニーズを踏まえ、より良質の医療をより効果的・効率的に提供していく観点から、今後とも交渉を進めてまいりたいと考えております。
 次に、合併協議会についてでございます。
私は、人口減少が進む分権型社会における自治体経営は、スケール・メリットを生かしたまちづくりを行うことが重要であると考えております。その意味では、市町村合併は必要であると認識しておりまして、そして、合併の判断に当たっては、市民の理解や総意がなければならないものと考えております。
 したがいまして、どういうまちづくりを目指すか、行政サービスの水準はどうするのかなどの合併協議会で論議される内容、この内容がきちんと市民に伝わり、合併に対する判断ができる情報を提供することが大変重要であると考えております。
 私は、合併協議会の会長といたしまして、徹底的に論議が尽くされるよう合併協議会を運営し、その経過・結果を市民の皆さんにお知らせしてまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、合併に当たっては江別市の進むべき方向と新篠津村の進むべき方向が一致できることが前提でございます。
 議員ご指摘の項目につきましても、合併協議会において十分論議する中で、方向性が見えてくるものと考えております。
 次に、産業振興に関連し、江別市の企業誘致と産業振興の基本的な考え、将来の方向についてでございます。
 さきの市政執行方針でも述べておりますように、江別市が今後も魅力的に発展するためには、産業振興や雇用の増加を図る施策が重要であると考えております。
 江別市の工業団地について、私の受けた印象は、第1・第2工業団地は業種が混在しているため、立地企業同士による経営上の連携が若干取りにくいというような状況ではないか。また、RTNパークは恵まれた条件をもっと活用する余地があるのではないかということであります。
 これからの企業誘致では、地理的な優位性に加えて、より明確な特徴をアピールする必要があると考えております。このため、今回の補正予算では、企業の活性化や立地を促進するため、工業団地の在り方について、プロジェクト・チームをつくり、検証・検討するための経費を計上させていただいております。
 いずれにいたしましても、江別市の産業振興策につきましては、この検討過程や第5次江別市総合計画後期基本計画において方向性を定めてまいりたいと考えております。
 私の答弁は以上でありますが、このほかの質問につきましては、経済部長が答弁申し上げます。

経済部長(久保泰雄君)

 私から、第1・第2工業団地の対策などにつきましてご答弁申し上げます。
 この団地については、区画が246区画ありまして、そのうち未操業区画は51区画であります。これらの中で転売の意向があります10区画につきましては、現在、工業団地協同組合とも連携を取りながら、積極的に企業誘致を進めているところであります。なお、残りの未操業41区画につきましては、今後、転売希望があれば積極的にあっせんを進めたいと考えております。
 また、第2工業団地は、一部道路が未整備の部分もあり、計画的な整備の検討も必要と考えるところであります。なお、団地内道路につきましては、道道札幌北広島環状線のルート変更に合わせて整備を行う計画がありますことから、引き続き北海道に対し、早期整備について要望してまいりたいと考えております。
 次に、RTNパークに関するご質問ですが、この団地の業種拡大につきましては、先ほどの野村議員の質問に対してご答弁申し上げたとおり、自然環境を壊さず、この環境にふさわしい業種、あるいは環境の良さを必要としている企業などについて、これらを誘致する方向で検討してまいりたいと考えているところであります。
 また、区画が大きいところもありますことから、進出企業の状況を見ながら、分譲面積なども柔軟に考えたいと考えております。
 さらに、第1期計画区域の分譲のめどが付いた段階で、今後、開発すべき面積や開発手法などを検討したいと考えております。
 次に、江別東インター周辺地区の開発手法等についてご答弁申し上げます。
 この地区は、市街化調整区域であり、北海道知事の区域指定により、流通業務施設に限って建設できますが、軟弱地盤であることから、この対策のため、現在、地権者の理解をいただいて盛土作業を進めているところであります。しかしながら、団地としての基盤整備などの課題も多いことから、今後、プロジェクト・チームの中で検討してまいりたいと考えております。

宮澤義明君

 答弁をいただきました。ありがとうございました。
 2回目の質問を二点ほどさせていただきたいと思っております。
 まず今回、市立病院、それから合併協議会、産業振興、これらは選挙戦のさなか、多くの方にお会いしたときに、多くの方が口に出された言葉で、やはりこの点については、今回の一般質問の中でも市立病院の問題については、もう既に3人の議員の方が質問されているということで、大変関心が高い。
 江別もいよいよ少子高齢化の中で高齢者の方が増えてきている。私も団塊の世代ですから、これからも高齢者が一定程度増えていくというのは、はっきりしています。
 その中で、多額の費用を掛けて市立病院を造った。それは、地元で安心・安全な医療を受けたいということでこの病院を建てた。
 その中で、市民には二通りの方がいらっしゃったのかなと。要するに、お金を幾ら掛けてもいいから、とにかく医療を市として行政で守っていけと。それとは逆に、もうそんなにお金が掛かるのだったら、これだけ民間の医療機関があるのであれば、民間の医療機関でもいいじゃないかと。そういう方々がおられました。
 そういう面では、どの方もすべて医療は必要だと、そういうふうに思っていらっしゃいます。ですから、先ほどいかに患者に来ていただくかということで、市長に質問したわけですけれども、市立病院の再建にいつまでも時間が掛かって、大きな不良債務、累積欠損金を抱えていくことについては、やはり市民の方も相当きぐの念を持っております。
 市長になられてまだ2か月少々の中で、すべての方向性を見いだすというのは、これは簡単なことではない。これは十分に分かりますけれども、まず、この1年を掛けて、一定の時期に一定の方向性、経営形態も含めた形で、何らかの方向性を市民に安心していただけるような形で出すことも必要かと考えます。これについて、今後の方向性を短期間ですぐにということではありませんけれども、今後の市立病院の経営体制の再建のために、大きな流れをお示しいただければと考えます。
 2点目の質問ですけれども、企業誘致と産業振興についてであります。
本当に、多くの方はなかなか働く場所がない。そして、子育てが終わってパートで働きたいといった方が、仕事を探してもなかなかない。また、生活保護を受けていらっしゃる方で、働く機会を持ちたいと、そう思っている方が仕事を探してもなかなかその仕事がない。
 なぜか。平成13年ころの江別市の事業所数としては、約3,300の事業所数がピークであったわけですけれども、今はそれから200事業所以上も減って、ここ二、三年の統計はないので、何社が操業しているかということは、ちょっと調べがつかなかったのですけれども。やはり、それに対する企業誘致が決して順当ではない。じゃあ企業が来ていなかったのかと言うと、先ほど質問したように、昨年度だけで37社の企業が来て、実際に江別で操業に至ったのが2社です。
 この選挙期間中も含め1月から3月までに15社の企業が来て、この5月で計20社とも聞いています。そうすると、昨年から今年の5月までで、五十数社の企業が来て操業したのが2社では、ちょっと体制としては、やはり悪いのかなと。
 今回、企業誘致をするため、これらの検討をするためのプロジェクト・チームが立ち上げられて、予算も計上されております。
 私は、3月の一般質問のときにも、庁内に横断的な企業誘致を進めるための対策として、企業が来たいと言ったときに、工業団地がない、大きさがどうだと。それから融資的な対応もどうなんだと。そんなことが一元的に対応できるような、そういう場所が私は必要だと考えて質問したわけです。今回、このプロジェクト・チームで検討を進めるというそういう組織と聞いていますけれども、やはり横断的な庁内体制で、企業誘致を積極的にできる段階まで、このプロジェクト・チームを意識してつくっていただきたいなと思っているのです。
 今、少子化の中で、先ほども言いましたように人口の流動化が多分これから起きてまいります。そして、企業が積極的にこの札幌・道央圏に進出してくるといっても、いつまでもいつまでもそういう状態が続くわけではない。やはり、限られた期間の中でこの動きが起きているのかなと。そうすると、この1年、2年、3年が非常に大切な時期になってくる。私は、そういうふうに理解しているわけです。
 だからこそ、やはりこの数年の中で、江別は企業誘致のために企業に対して積極的に向かい合って頑張っているぞと、そういうメッセージを発信できるような体制が、私は必要かと思っております。
 そういう面で、検討するためのプロジェクト・チームも大切ですけれども、具体的に進むための横断的なプロジェクト・チームが、私は必要と考えていますので、そこまで検討課題を広げてできるのかどうか、お聞かせをいただきたいと思っております。
 とにかく、江別には4大学があり、この札幌圏域を見ても相当多くの大学があります。卒業生のほとんどが、地元以外のところに就職をしている。ましてや中高年でリストラをされた方々の状況を聞くと、ハローワークに行っても本当に厳しい状態。そして、賃金もお聞きしますと、そういう方々ですと10万円前後で、とても家族を養えません。
 その結果が、ここ二、三年で、700人前後の人口が江別市から減っていますけれども、結果的には東京方面、愛知方面に仕事を求めて、家族全員が移って行く。そんな状況であります。
 是非とも、このプロジェクト・チームが横断的な体制で、企業誘致の体制整備を含めて、しっかりご検討いただければと思っております。その点についてお答えをいただければと思います。
 あと、合併協議会については、会長として、これからまた次の2回目の協議がございますので、是非、この道央圏の主要な都市として、やはり責任を持った立場でお進めいただければ大変有り難いと思っております。
 以上でございます。

市長(三好 昇君)

 宮澤議員の再質問にお答え申し上げます。
 まず、市立病院の今後の方向性ということでございますが、市民の皆様の市立病院に対する医療ニーズ、これを十分に把握しなければなりません。それと検討委員会で今検討されていることもございます。
 その検討委員会の全体を早くまとめるとともに、市民の皆様方が求めている医療。これは先ほど話をしました、これまでの全体の大きな間口の広い医療ではなくて、特徴を持った医療、これをどういう形で進めるか。これは院内の先生方とも十分に協議しながら、さらに、その中では経営問題も含めて、今後について検討してまいりたいと考えております。したがいまして、その結果が出るまで、今しばらくお時間をいただきたいと思っております。
 次に、工業団地に関連しまして、先ほどプロジェクト・チームということでのお話でございますが、今回の予算では、この工業団地、さらには地域の企業の活性化を図るための工業団地の在り方を検討するための組織をつくることとしております。プロジェクト・チームのほかに、専掌組織も設けて、横断的な職員による検討チームとしてまいりたいと考えております。
 そして、この江別市にとって第1、第2、RTNパークといろいろな工業団地がありますけれども、どういう工業団地の活用がよろしいのか、又はどういうところでどういうものを目指していくべきなのか。これを十分検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

議長(星 秀雄君)

 以上をもって、宮澤議員の一般質問を終結いたします。

散会宣告

議長(星 秀雄君)

 本日の議事日程は全部終了いたしました。
 これをもって散会いたします。
午後 0時17分 散会

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