大麻地区住環境活性化調査事業の経過(平成19年度~21年度)
大麻団地は、札幌都市圏の住宅難の緩和及び秩序ある発展を目的に計画され、昭和38年に公布された新住宅市街地開発法に基づいた本道初の住宅団地として、北海道が施行者となって開発造成されました。
開発後40年以上が経過した現在、老朽化した住宅や空家、空地などが目立つようになり、これが地域住環境への悪影響などを生じるおそれがあることから、大麻団地内の住環境の活性化を図るために、大麻地区住環境活性化調査事業が平成19年10月からスタートしました。
事業の基本的な進め方
1.学官民が連携する組織を設け、次の事項にも考慮しながら住環境活性化の調査研究などを行います。
(1)上位関連計画などとの整合性を考慮する
・ 都市計画マスタープラン
・ 北海道型高齢者が住みやすいまちづくり構想 江別市(大麻地区)モデル構想
・ 緑の基本計画 など
(2)北海道との連携・調整を図る
(3)江別市の財政状況を考慮する
(4)官民の役割分担を考慮する
2.事業は平成19年度から平成21年度までを予定しています。
事業年度 | 調査・研究事項 |
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平成19年度 (準備から始動の時期) |
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平成20年度 (本格的な検討研究の時期) |
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平成21年度 (調査研究の取りまとめの時期) |
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事業概要図
(事業概要図[Wordファイル/40KB]、事業概要図[PDFファイル/18KB])
江別市大麻団地住環境活性化調査研究会
新住宅市街地開発法に基づき造成された団地内の住環境の活性化を図り、高齢者を含む多様な方々にとって住みやすい街づくりの手法などの調査研究を行います。
調査研究の範囲
- 大麻団地の現状に関すること
- 大麻団地のまちづくり・活性化に関すること
- 大麻団地の住環境活性化の提言に関すること など
研究会は産学官民が連携し、さらに、アドバイザーやオブザーバーが参画する中で組織されていました。
(平成21年4月1日現在)区分 | 氏名 | 備考 |
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産 | 八島 壮之 | 江別商工会議所 地域開発流通委員会 |
松本 直也 | 江別市民間社会福祉施設連絡協議会 | |
五十嵐 俊克 | 札幌第一観光バス(株)江別営業所 | |
松山 敏則 | 江別市商店街振興組合連合会 | |
山本 明恵 | NPO法人 さっぽろ住まいのプラットフォーム | |
学 | 工藤 英一 | 酪農学園大学 酪農学部農業経済学科 |
太田 清澄 | 札幌学院大学大学院 地域マネジメント研究科 | |
斉藤 徹 | 北翔大学大学院 人間福祉学研究科 | |
民 | 横山 真 | 大麻・文京台のまちづくり協議会 |
佐藤 功 | 大麻地区自治連合会連絡協議会 | |
内藤 健一 | 高齢者が住みやすいまちづくり推進会議 | |
官 | 石山 正志 | 江別市生活環境部大麻出張所 |
安藤 明彦 | 江別市企画政策部都市計画課 | |
澤田 忠孝 | 江別市建設部建築住宅課 | |
アドバイザー | 松村 博文 | 北海道北方建築総合研究所 居住科学部都市生活科 |
オブザーバー | 川島 尚樹 | 北海道石狩支庁地域振興部地域政策課 |
事務局:企画政策部企画課
調査研究会の取り組みの経過
開催日 | 取り組みの内容 |
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第1回 (平成19年10月2日) | (1) 研究会設置要綱の承認 |
(2) 会長、副会長の互選 | |
(3) 大麻団地の現状について (人口、世帯、高齢化の状況など) | |
(4) 上位関連計画について (住宅マスタープラン、都市計画マスタープランなど) | |
第2回 (平成19年12月20日) | (1) 他市ニュータウンの状況 (千里ニュータウン、白鳥台ニュータウン) |
(2) 江別市内不動産流動状況について | |
(3) 道営住宅、UR機構住宅、道職員住宅について | |
(4) 大規模土地所有者意向調査の実施について | |
(5) 大麻団地転出・転居事由調査の実施について | |
(6) 大麻団地住民意識調査の実施について | |
第3回 (平成20年3月28日) | (1) 大麻団地住民意識調査(速報版)の結果について |
(2) 空家、空地調査の結果について | |
(3) 大麻団地転出・転居事由調査の結果について | |
(4) 大規模土地所有者意向調査の結果について | |
(5) 活性化へのアイデアなどの検討 など | |
第4回 (平成20年6月2日) | (1) 大麻団地の将来都市像(基本的方向)について |
(2) 先進都市ニュータウン再生指針モデルについて | |
(3) 道内ニュータウンの状況について | |
(4) 大麻団地活性化アイデアシートについて | |
(5) 各種調査及び関連計画について | |
(6) 不動産利活用調査及び住環境・住まい方調査の実施について | |
第5回 (平成20年7月29日) | (1) 大麻団地の将来都市像について
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第6回 (平成20年9月29日) | (1) 大麻団地住環境などに関するアンケート調査 |
(2) 先進地調査 (高蔵寺ニュータウン、多摩ニュータウン) | |
(3) 大麻団地土地利用の方向性 | |
(4) 大麻団地再生指針将来都市像・施策方針 (再生ビジョン) | |
(5) 大麻団地再生指針ビジョン施策体系 | |
第7回 (平成20年12月22日) | (1) 大麻団地住民意識調査 |
(2) 不動産利活用意向調査 | |
(3) 大麻団地転出者アンケート | |
(4) 大麻団地再生指針ビジョン施策体系 | |
(5) 施策の展開方向 | |
第8回 (平成21年2月27日) | (1) 大麻団地住民意向アンケート調査 |
(2) 庁内プロジェクト会議提案 | |
(3) 地域支援・助成制度 | |
(4) 基本施策について
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第9回 (平成21年5月29日) | (仮称)大麻団地まちづくり指針(案)について |
第10回 (平成21年7月30日) | 大麻団地まちづくり指針(案)について |
平成21年10月「大麻団地まちづくり指針」の提言を行いました。
大麻団地住環境活性化調査研究会は、これまでに収集した資料、各種調査結果、議論などを基にし、平成21年10月に「大麻団地まちづくり指針」と取りまとめ、10月19日に江別市長にまちづくりの提言を行いました。
この提言をもって、大麻団地住環境活性化調査研究会と庁内プロジェクト会議は終了しました。