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野生動物と接するときの心がけ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新
野鳥の写真
野幌森林公園にて

 野幌森林公園や石狩川など豊かな自然に囲まれた江別市は、市街地近くでも野生の鳥や動物と接する機会が多く、心を和ませてくれる一方で畑やゴミを荒らすなどの被害ももたらしています。

 野生鳥獣とのより良い関係を保つためにも次のことを心がけてください。

死んだ野鳥を見つけたら

 野鳥には、体内や羽毛などに細菌や寄生虫などの病原体があることがあります。
 死んだ野鳥を見つけたら、素手では触れず手袋を履いて扱いましょう。
 また、鳥インフルエンザウィルスは、感染した鳥との濃密な接触等の特殊な場合を除いて、通常では人に感染しないと考えられていますが、水辺等で糞を踏んだ場合は念のため靴底を洗うなどの対応をお願いします。
 なお、同じ場所でたくさんの野鳥が死んでいたら、市にご連絡ください。

安易な餌付けはやめましょう

 野生の動物は、厳しい自然の中で自ら餌を探して生活しており、通常は、野生鳥獣への餌やりは好ましいことでありません。
 人間が餌やりを行うことで、集まった鳥などの糞や鳴き声により周辺に住んでいる方とのトラブルが生じるほか、人が与える餌に依存して自ら餌を探す野生の力を損なってしまったり、生態系のバランスを崩してしまったりすることにもなりかねません。

  特に市民生活に与える影響が大きいカラスやキタキツネへの餌やりはつつしみましょう。
 観察目的のバードテーブルも厳寒期などに限定することが望ましいでしょう。野生動物はペットではありません。動物ウォッチングを楽しむ際には動物たちの生活を乱さない心配りが必要です。

ケガをした野鳥を見つけたら

 弱っている野鳥を見つけたら少し様子を見て、なるべくそのままにしておくか、保護したところへ戻しましょう。状況によっては動物病院を紹介することもできますので、手に負えない場合は、市にご相談ください。

巣立ちヒナを安易に保護しないで

 巣立ちしたヒナや幼獣を見つけても、安易に連れてきてはいけません。近くに巣があり、親がいるはずです。
 巣から出たばかりの幼鳥はまだ飛翔力もなく、地面に落ちてしまうこともあります。しばらくたてば元気に飛んでいきますので、もとの場所に戻し、そっとその場を去りましょう。
 持ち帰らなかったためにヒナが他の鳥や動物に食べられたとしても、それは生態系の中ではごく普通の事でむしろ必要な循環です。
 また、人間が保護し餌付けした幼鳥は、仮に飛べるようになって放鳥しても、自ら生きていく力は乏しく、結果的にその動物が不幸になってしまうことにもなりかねませんので注意が必要です。