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平成15年第4回江別市議会会議録(第2号)平成15年12月10日 2ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第

開議宣告

議長(宮澤 義明 君)

 これより平成15年第4回江別市議会定例会第8日目の会議を開きます。
 ただいまの出席議員は29名で定足数に達しております。

議事日程

議長(宮澤 義明 君)

 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

会議録署名議員の指名

議長(宮澤 義明 君)

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議規則第111条の規定により、清水議員、高間議員を指名いたします。

一般質問

議長(宮澤 義明 君)

 日程第2 一般質問を順次行います。
 齊藤議員の教育行政についてほか1件についての質問を許します。通告時間25分。

齊藤 佐知子 君

 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして順次質問いたします。
 最初に、教育行政について何点か質問いたします。
 1点目に、不登校児童生徒の対応についてお伺いいたします。
 この件に関しましては、今までに何度か質問してきた経緯はありますが、江別の将来を担う子供の育成についてですので、よろしくお願いいたします。
 子供たちを取り巻く環境には、社会環境、家庭環境、教育環境等様々なことがありますが、その中でいろいろなことにぶつかりながら子供たちは成長していくことと思います。その渦中において、様々な事情により不登校になった子供に対して、どのような対応がなされているのかお伺いいたします。
 学ぶ権利、そして学ぶ権利を保障するための行政の義務を考えたときに、このままで良いのかと疑問に思えてなりません。私が相談を受けたご家庭のお子さんは、中学校に入ってから学校に行けなくなったとのことであり、お話を伺ってみるとサッカーの大好きな少年で、部活でサッカーをすることを楽しみに行っていたそうです。ところが、ある日顧問の先生に言われた一言ですっかり自信をなくしてしまい、部活に出ること自体が大変な苦痛となり、学校へ行く意欲もなくしてしまったとのことでありました。
 人はそれぞれ能力や体力の差があって当たり前であり、だれよりも本人が一番よくそのことを知っているのです。好きになることから頑張れると思われるし、頑張るから技術も向上する、そこに信頼できる教師がいて夢があり目標があれば、どんなに厳しくても子供は頑張れると考えるのですが、いかがでしょうか。前提に先生との信頼関係があって受ける言葉と、そのお子さんにとって中学校という初めての環境の中で、不安の中で言われる言葉には相当の開きがあるものと考えます。また、その後の対応の在り方が大切なのではないかと考えます。
 埼玉県志木市では、一人ひとりに応じたきめ細かな学習の応援としてホームスタディ制度事業を実施しております。子供が学校を休むには多くの事情があります。例えば、コミュニケーションのつまずきや学校生活などによる不登校や、心身の障害により通学困難になったり、病気療養やけがによる入院治療のためなど、その子に応じて様々な理由が考えられます。
 この制度は、どのような状況にでも対応し、本人や家族が望まれるのならば学習したいとの気持ちを大切にしながら適応していく制度であります。特に、不登校状態にはその事情や理由のすべてに対応すべくスタッフやプログラムを用意し、そして本人の気持ちや保護者の考えに基づいて、特にそのお子さんの意思を大切にして柔軟に、段階的に計画的に進めていくとのことであります。焦らずに押し付けず、見逃さず、見放さずに一人ひとりに応じたプロジェクトチームを作って対応するとのことであります。
 ホームスタディ制度の目的は、一つに学習意欲があるにもかかわらず心身障害も含む長期欠席の不登校状態にある児童生徒に対し、教育権に基づく学習機会を保障するため一時的に学習の場を家庭を含む学校以外にも広げる。二つ目に、該当児童生徒に対して定期的に教員を派遣して学習支援を行い、学校長の判断によって出席同様の扱いとしながら学校復帰への支援も並行して行う学習支援制度、ホームスタディ制度を平成14年4月より実施。三つ目に、行政は義務教育年限のすべての児童生徒、健常者及び心身障害児に対して本人の学習意欲に基づき、本人及び保護者が学習を希望する場合、特別な支援を行うなどの責務があるとの3点を目的に実施しております。
 現状としては、義務教育には法で機会均等が確保されているが、学習意欲があるにもかかわらず学校生活において不適応等により通学できない、あるいは家から出られない児童生徒が現に生じている現状にあること、また、学校以外での学習、児童生徒が長期入院した場合、あるいは不登校に対する学校復帰に向けての指導が一部実施されているが、現状では義務教育を受ける権利を有する児童生徒に対し、必要最低限度の基礎教育が十分に行われていない状況にあることから始めたとのことであります。
 制度の概要としては、学習意欲があるにもかかわらず心身の障害や不登校などの事情により通学が困難で、かつ市内の小中学校における学習を希望する児童生徒に、状況に応じて学校又は教育に適する施設とか児童生徒の自宅等でも出席とし、登校とみなすとのことであります。
 るる述べさせていただきましたが、是非江別市の将来を担うすべての子供たちが義務教育の課程において教育権に基づく学習機会が保障されるよう努力することが必要ではないかと考えます。江別市の実情に沿った形の中で、公が対応できなければ民間やボランティアの皆様にお願いすることも含めて考えてはいかがでしょうか。あわせて教育長のご見解をお聞かせください。
 2点目は、学校選択制の導入についてです。
 今までに各地域においてタウンミーティングが開催され、私も市民の皆さんの様々な声を聞かせていただく中で、いろいろな考え方があることも伺いました。この学校選択制で最も大切なことは、子供たちのことを主軸に考えていかなければならないと考えます。
 私は、地域、家族に学校を見ていただき、多くの学校情報をお届けすることで本来の教育を取り戻し、学校の活性化につながると考えます。学区という考えを残した上での一部ではありますが、学校選択が自由になれば各学校もこれまで以上に自主性を発揮して、地域、家庭を意識し教育を行う必要性を認識されるのではないでしょうか。そして、多くの保護者や子供は開かれた情報から自分たちに合う教育を求めて、よく考えた上で学校を選ぶようになると考えますが、いかがでしょうか。
 今までは、一定の年齢になったら親も子も深く意識することなく自動的に決められた区域内の学校に行くことになっていますし、学校は子供を評価することはあっても学校の教育方針や教育内容について一部の学校を除き評価される機会はほとんどなかったように思います。人間組織は適度な緊張感を持つことによって向上心を維持していけるのではないかと考えます。学校選択制によって現在の通学区域制度を維持しながら、一定の余裕範囲内で選択制とするのであり、子供、保護者、地域住民を含めた学校運営を進めていく第一歩になるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。
 学校は未来を担う子供たちのためにあるものです。江別市の多くの先生方は子供たちのために熱心に教育されていると信じておりますが、先ほどのお子さんのように先生の一言で心を傷つけられて学校に行けなくなり、その後のケアがなかったりいじめのことを伝えても真剣に対応してくれないなど、現在の学校ではたまたまプロ意識の希薄な教師に担当された子供は、ひたすら我慢するか不登校になってしまうしかないのです。
 また、いじめが発生してもいじめの事実を懇切丁寧に申告して学校側に納得してもらってからでなければ転校することはできません。そうこうしているうちに、問題が発覚するころには複雑な状態になっていて、子供の成長に大きなマイナスの影響を与えている場合もあります。保護者や子供に選択の自由を与え、親子ともに考え行動することで責任を持つことにつながると考えます。
 人間は環境によって人格形成に大きな影響があると言われますが、親や子供の側にも教育環境を選ぶ選択肢を与えるべきと考えます。また、選択制が導入されると地域社会とのつながりが希薄になり、地域社会が崩壊するなどの指摘があったように思いますが、平成12年度より学校選択制をスタートさせた品川区の若月秀夫教育長は、地域と学校の関係は既に壊れている、それを一から作り直す改革だと述べております。
品川区では、学校選択制に対応するために、地域の住民が集まり、地域全体で学校をバックアップする動きが始まっているとのことであり、むしろ選択制を導入することで住民と学校の対応の機会が増えているところもあるとのことであります。実際には選択制になっても小中学生を余り遠くへは通わせたくないと考える保護者の方が多く、既に実施している品川区でも多くの子供たちは近隣の学校に通っているとのことであります。
 学校選択制の持つ意味は、これまでの画一的な教育の在り方を改め、市内の各学校の自主性を高めるとともに、各学校が良い意味で相互に競い合う中で個性的な教育ができるところにあると思います。学校を自ら選択したことで、親や子供にその学校を選んだという自覚が出てくることも大変に意義のあることと考えます。自由に選んだ以上は、自分が選択したという責任もきちんと自覚することや、自分で選んだ学校だからこそそこでのルールは守らなければならないことなどの自覚が出てくることと思われます。
 これからは、何においても責任が重視される時代であります。自由と責任が表裏一体のものであることがこの制度を通して体得できるとすれば、素晴らしい成果であると考えますがいかがでしょうか。
以上、何点かにわたって述べさせていただきましたが、江別の宝である子供たちのためにもっと前向きに考えて、自信を持って学校選択制を導入すべきであると考えます。教育長のご見解をお聞かせください。
 次に、環境行政についてです。
 段ボール式コンポスターについてお伺いいたします。
 環境破壊問題が社会問題となっている中で、限られた地球の資源を大切に有効に利用し、そして次世代の子供たちに良好な環境を残していくことが私たち大人に課せられていることだと思います。近年の社会状況、経済構造の変化に伴い市民の生活様式も変わり、その結果としてごみの排出量が増えてまいりました。自己努力としてのごみの分別、ごみの減量に取り組むことが大切であることは言うまでもなく、さらに申し上げればごみを減らす社会とシステムを構築する行政の役割も大きいものと考えております。
 ここで、私の取り組みと地域の広がりの一端をご紹介いたします。私も生ごみのたい肥化には平成12年3月より電動生ごみ処理機でたい肥化に取り組んできましたが、今年7月からは段ボール式のたい肥化にも取り組ませていただきまして、1回分が出来上がったところです。
 また、地域の方々で段ボール式たい肥化の出前講座を依頼して普及に取り組んでくださっていることも聞いております。たい肥化の中でも、段ボール式コンポスターの普及による生ごみの減量効果は大きく期待できるものと考えます。台所から出た生ごみを家庭菜園の肥料として使うことで、安心しておいしい野菜を食べることができるのです。また、ガーデニングの肥料として最適で、花が生き生きと元気良くきれいに咲きます。手を掛けることでそんな喜びや感動を伝えながら広げていけるとしたら、素晴らしいことではないでしょうか。
 そこで、1点目としてごみの現状は排出量の約4割が生ごみとのことであり、生ごみをたい肥化することでごみ処理コストの削減に大きく影響するものと考えます。1人が1日に排出する生ごみの量は約280グラムだそうですが、各ご家庭でたい肥化に取り組んだ場合どれだけごみ処理コストが削減されるのか、もっと分かりやすく市民に説明することが大切なのではないでしょうか。そして、生ごみのたい肥化の普及にもっと真剣に丁寧に取り組む姿勢が大切で、市役所職員全員で段ボール式コンポスターに取り組むことが必要なのではないかと考えますがいかがでしょうか、お伺いいたします。
 2点目として、昨年度実施した段ボール式コンポスターのモニターとして取り組んでくださった方々の声はどうだったのか、またどのように集約されたのでしょうか。そして、そこからどう広がりを持っていこうとしたのでしょうか、納得して取り組んでいただくための努力が必要と考えます。そのためにも、今後もっと普及啓発をしていく中で地域の人材を養成していくことも大切と考えます。また、市民が生ごみのたい肥化に取り組むことで減量効果に大きく期待できることを考えると、普及拡大のために材料の一定程度の配布又は助成することも必要と考えますが、いかがでしょうかお伺いいたします。
 3点目として、たい肥化を進めていく中でたい肥の受皿としてまずは地域の学校の畑、又は自治会の花畑など関係機関との協議の中で対応を考えてはいかがでしょうか。江別市は花一杯運動で地域も学校も取り組んでおりますし、学校に利用していただくことで子供たちの環境教育にもつながると考えます。
 以上何点か質問いたしましたが、市長のご見解をお聞かせください。
 以上で第1回の質問を終わります。

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