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平成15年第2回江別市議会会議録(第2号)平成15年6月20日 3ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問

議長(宮澤義明君)

 日程第4 一般質問を順次行います。
 矢澤議員の次期総合計画策定についてほか3件についての質問を許します。通告時間30分。

矢澤睦子君

 ただいま議長のお許しを得ましたので、通告に従い質問をさせていただきます。
 4月27日の統一地方選挙において、三たびこの議場に出入りする許可が得られました。心新たにまた働かせていただきます。
 選挙中、市民の皆様から市政に対するいろいろな要求をお聞きしました。ほとんど私も納得できるお話ですが、いずれも市の財政にかかわることなので、実現は容易ではありませんが、知恵を出し合って少しずつ前進していきたいものと思います。
 去る6月8日、札幌市では異例の市長再選挙で、市民派を標ぼうする市長が誕生しました。この上田氏の言葉の中に「市民の目、市民の心を持って、緑あふれる文化・芸術の薫り高い街を創造する」と申しておりました。どこかで聞いたせりふです。共に心からご健闘をお祈りいたします。
 さて、次期総合計画策定に当たり、平成13年に出された市民意識調査に関連して、さらに住みよいまちづくりを目指してお伺いいたします。私は総務文教常任委員ですので、さきに申しましたように、選挙中いろいろな方々の声をいただきましたので、委員会にかかわることが多々ございますが、ご了承いただきたいと思います。
 さきの意識調査では、「現在の生活や住み心地は」に対して、80%の方が「ほぼ満足」又は「普通」と答えられ、「ずっとできるなら住んでいたい」も81%で、江別の街に住んで良かったという思いを持っていらっしゃる方が多いということが分かりました。
 そして、「今後何をどうしてほしいか、何に取り組んでほしいか」については、医療と福祉、住環境面での要望が多くなっています。そのためか、ここ二、三年で医療施設の進出が目覚ましく、内科、整形外科、歯科など次々と開設され、安心して暮らせる街になってきました。環境面でもリサイクルセンターや新焼却炉くるりんができ、燃やせないごみも毎週出せるようになり、家庭内のごみがたまることもなくなりました。大変助かっているところでございます。
 自分の将来を考えますと、年をとるとやはり雪よけができなくなるので、マンション住まいが理想、1階が商店で日常の買い物には不自由しない、交通の便の良い駅近くと考えてしまいます。現に、雪のために引っ越しされた一戸建ての空き家が目立ってきております。
 このようなわけで、市民の要求度が一番高いのが雪対策です。老齢化が急速に進んでいる現状に対処するさらにきめ細かい除雪・排雪に力を入れていただきたい。さらに、福祉除雪の枠を広げることはできませんか。ほかに、今後さらに除排雪充実のための住みやすい環境づくりに関連する施策がありましたら、お伺いいたします。
 次に、市民の芸術・文化活動を支援する立場で質問いたします。
 若者から高齢者まで生涯学習が叫ばれ、市民会館や公民館や地域集会所などで市民の活動が盛んです。特に高齢者の活躍が目立ちます。合唱やダンス、俳句、短歌、茶道、華道、書道、写真などなど、そして、絵画部門でも日本画、水彩、洋画、切り絵、押し絵と多彩に展開されています。
 しかし、江別市にはこれらの発表の場である展示場がありません。野幌と大麻の公民館には小規模展示に対応するギャラリーがありますが、小規模な団体や個展などにしか利用できません。市民文化祭も、3公民館や地域集会所などに分散され開催されております。どうしても盛り上がりに欠けてしまいます。市民の芸術・文化活動の拠点となる市民ギャラリーの建設がどうしても必要と思うのです。
 現状は、少し規模の大きい展覧会は、野幌公民館の多目的ホールを利用しての開催となっていますが、壁面、照明、展示パネルなど、全くお粗末な展示会になっています。準備、設営、後片付けも大変です。しかも、この会場は講演会や各種団体の総会など、多彩な催し物が年中入ります。展示会が1週間入りますと、逆に1日だけ使用する団体は使用できません。市民の不便はこの上もありません。
 江別より人口の少ない都市や町に美術館がある。江別にも必要だというご意見もありますが、あるにこしたことはありませんが、観客を集める美術館ともなると、収蔵する美術品も大変です。道都札幌の隣です。財政との兼ね合いがあることは承知していますので、道都札幌の隣町ですので、今はあえて必要ないと言わせていただきます。
 1点目として、次期総合計画の視点をお伺いいたします。
 2点目として、次期総合計画の中に、このギャラリー建設構想の余地はないかお伺いいたします。
 次に、住環境を大きく損なう無人アパート対策について質問いたします。
 2年前でしたか、大麻2番通りに面した南樹町の道職員アパートの前を通りました。風とともにごみが舞い上がり、雑草が50センチメートルも伸び放題です。正にゴーストタウンです。これで良いのかと自問自答いたしました。早速、道議の布川さんに状況を説明し、夜は暗闇ですと話しましたら、早速明かりがつき、草刈りもしていただきました。後で知りましたが、市の建設部の方のお力も入っていたそうです。道議会で質問もしていただきましたが、回答は「建設の耐用年数が40年となっているので、これから10年はそのまま」とのことでした。
 なお、大麻東町に2棟旧農地整備公団のアパートがあり、西町に道警のアパートがあり、ベニヤ板で閉じられた状態になっています。私の家の裏のトヨタと丹波屋の民間社宅は、次々と更地になって、新たな一戸建ての住宅が建てられています。公営の住宅は無人になって、荒れ果てたままです。昔、このアパートがあって栄えた地元商店街も、次々とシャッターを下ろしています。
 このアパートは国の共済で建てたと聞いておりますが、地域活性化の一環として、江別市が譲り受けて再利用できないものでしょうか。手狭であれば壁を抜いて2軒を1軒にしたり、上階を学生に安く貸したり、一人暮らしのお年寄りが住んでも商店街が近く、個人商店は宅配もしてくれますから、買い物に大変便利です。ましてや、道営住宅、市営住宅が満杯状態になっていると伺っております。
 このような状況になっているのは、北海道の見通しの甘さに尽きると思うのですが、私どもにも責任があると思います。メイン通りにあります130戸の無人アパートは大麻のイメージダウンですし、暗がりは人を寄せません。防災・防犯上も問題です。近くの住民の不安も耳にしています。江別市として、道に対して何らかの善処を要求すべきではないでしょうか。お伺いいたします。
 次に、障害者支援費制度について質問いたします。
 この4月から支援費制度が始まりました。この制度は、身体障害者、知的障害者、障害児に適用され、障害児・者自身が必要なサービスを選択して事業者と契約し、行政が費用を支援するという制度ですが、障害児・者が社会に溶け込み、その一員として生活するノーマライゼーションの実現を目指す制度です。施設から町中へ胸を張って出られる制度として、大変期待しているところです。
 この制度が導入されると、障害児・者が事業所を選べるので、質の悪いサービスや施設はとうたされる、そしてサービスが向上すると宣伝されています。その利用できるガイドヘルプ事業施設は、市内では1か所と聞いていますが、それで対応できるのでしょうか。
 支援を受けるための自己選択、自己決定を尊重するとうたわれていますが、江別市のこの制度への取り組み状況をお知らせください。受入れ体制、職員の数や質は万全ですか。江別市以外の施設を利用する方は、不便を強いられています。利用者が、サービス提供の質や自己負担額に不服を申し出たとき、第三者による審査機関が用意されているのでしょうか。この支援費制度を必要とする方々が安心して利用できる方策をお伺いいたします。
 最後に、江別特産品についてご質問します。
 前日、久しぶりに道庁に立ち寄ったとき、ウインドーを眺めましたら、江別の特産品が陳列されていました。陶芸品、八つ目うなぎのおせんべい、かりんとう、ラーメン、黒ナナカマドのまんじゅうなどが展示され、全国ブランドになっている小麦粉ハルユタカなど数多く並び、江別市民として認識を新たにしました。その中でも、黒ナナカマドを原料とした食品はおまんじゅうばかりではなく、まだ未発表のものが多くあります。ケーキ、ジャム、アイスクリーム、食事の調味料としてドレッシングなどが既に試作されています。
 市長は、市政執行方針で「子供の可能性を伸ばし、一人ひとりの個性が輝くまちづくりを進める」と申されましたが、子供たちの心と体の健全な育成と、市民の健康をどのように守るかが大きな行政課題と推測します。その具体策として、この黒ナナカマドをもっと江別の特産として活用すべきと思うのです。
 黒い実のナナカマドは、正式にはアロニア・メラノカルパと申しますが、この実の効用は、目に良く、高血圧や動脈硬化の予防に優れ、最近では動物実験において発がん抑制効果があると確認され、非常に高い注目を集めております。この注目される黒ナナカマドの効用を、江別ブランドにいち早く手掛けるべきと思います。
 それには、第1に市民の健康を守る運動、とりわけ子供たちの健康を守る運動、第2に、緑を増やす環境づくりの運動、そして第3に、地域産業を振興する運動です。江別特産品、江別ブランドとして、黒い実のナナカマドはこの3点を満たすに十分な可能性を持つ一つではないでしょうか。
 また、家庭の緑化木として、夏場の緑、秋には美しい紅葉を楽しみ、果実は家庭で簡単にジャムやドレッシングなどに加工することができ、さらに健康に良いと、三拍子そろった食品はめったにありません。栽培している女性農業者に聞きますと、約2メートル程度の低木であるため、女性でも十分な栽培管理ができるということ、是非江別の特産としたいと申しておりました。
 このような素晴らしい機能を持つ黒い実のナナカマドの利用について、既にお菓子として売り出されていますが、今後の利用促進と製品化についてどのようにお考えになっているでしょうか。
 また、家庭用の緑化木として普及、健康に良いこの実を市民へPRし、一般家庭に普及すべきではないかと思いますが、現在までの苗の普及状況と今後の対応についてお伺いいたします。
 以上で1回目の質問とさせていただきます。

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