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経済建設常任委員会 平成28年6月15日(水)(1)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年3月29日更新

(開会前)

※ 日程確認

(開 会)

委員長(野村君):ただいまより、経済建設常任委員会を開会いたします。(13:30)
本日の日程は、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
また、傍聴希望者がおり、入室を許可いたしましたので、御報告いたします。
経済部及び傍聴者入室のため、暫時休憩いたします。(13:30)

委員長(野村君):委員会を再開いたします。(13:31)
1付託案件の審査、(1)議案第57号 平成28年度江別市一般会計補正予算(第1号)を議題といたします。
本件に対する説明を求めます。

商店街・観光振興担当参事:それでは、補正予算の概要につきまして御説明いたします。
資料の1ページをごらんください。
7款商工費、1項商工費の商工労働課所管分の歳出補正でございます。
観光振興計画策定事業でありますが、地方創生推進交付金を活用して平成29年度の観光振興計画策定に向けて、平成28年度は、地域資源、観光資源に関する基礎調査を実施するほか、観光事業を担う人材育成のためのセミナーやワークショップを実施するものであります。この交付金は、平成28年度からの地方版総合戦略の本格的な推進に向けて、改正地域再生法に基づく補助として創設されたものです。
補正予算額は、観光振興計画策定支援事業として、ヒアリング・実地調査事前準備に86万2,000円、ヒアリング・実地調査に136万2,000円、調査結果の分析、検討に119万円、報告書作成に50万8,000円の合計392万2,000円であります。
観光人材育成事業として、セミナー、ワークショップの事前準備に51万5,000円、セミナー、ワークショップの開催2回分として173万4,000円、開催結果の分析に72万1,000円の合計297万円であります。
事務費として、消耗品、印刷製本費等の5万円で、事業費の合計は694万2,000円であります。財源としては、事業費の2分の1の347万1,000円を地方創生推進交付金で見込んでおります。また、申請スケジュールにつきましては、6月17日までに交付金の申請を行い、国の審査を経て9月中旬までに交付決定される予定です。
資料の2ページをごらんください。
観光振興計画策定事業に係る平成28年度から30年度の3カ年計画の予定を御説明いたします。
平成28年度事業は、1ページで御説明いたしましたように、観光振興計画策定支援事業、観光人材育成事業、事務費の三つとなっております。
一番上の観光振興計画策定支援事業ですが、地域資源を調査、分析し、基礎資料を作成します。具体的には、現地調査及びヒアリング調査を行い、市内外の有識者の目ききを加えて訴求力の高い資源を調査、分析し、また、観光商品や特産品の掘り起こしを行うものでございます。
平成29年度は、平成28年度に作成した基礎資料を経済審議会等で審議いただき、また、新たな戦略として、市場・顧客分析・ターゲット検討等のマーケティング戦略の策定、他市よりも上回る強み、差別化を目指すブランディング戦略の策定、観光ホームページの充実やパンフレット作成、映像制作等を検討する販売PR手法の構築を実施いたします。基礎資料やこれらの戦略・販売PR手法を経済審議会等で審議いただき、観光振興計画を策定するものでございます。
また、平成29年度は、外部の専門家を加えて、平成28年度に掘り起こした地域資源の商品への発掘、磨き上げ、商品化を検討する会議を開催し、外部専門家の目ききにより商品の魅力的な磨き上げを行うものでございます。
平成30年度には、平成29年度に策定、構築したマーケティング戦略、ブランディング戦略、新たな販売PR手法を実践できる運営体制を検討いたします。
平成29年度の下段となりますが、平成29年度オープン予定の都市と農村の交流拠点施設のテストキッチンを活用し、特産品の開発や6次産業化支援を検討し、平成30年度は観光商品及び特産品の研究、開発をテストキッチン活用により実施いたします。その後は、地域ブランドの確立、6次産業化を推進し、効果的なPRを実践します。
なお、本年7月1日から地域おこし協力隊を採用します。新たな地域資源の発掘や地域資源を活用した企画、実施、PR等を行う商工労働課所管の地域振興推進員と、農業者への6次産業化支援等を行う農業振興課所管の6次産業化支援員であります。
上段の地域おこし協力隊、地域振興推進員は、地域資源の発掘からマーケティング戦略及びブランディング戦略の策定、販売PR手法の構築も担当し、それを実践する運営体制の検討にも加わります。
下段の地域おこし協力隊、6次産業化支援員は、平成28年度は農業振興課で勤務し、平成29年度、30年度には、都市と農村の交流拠点施設にて、6次産業化支援を行います。
二つ目の事業の観光人材育成事業は、平成28年度から29年度は、事業者を対象にセミナーやワークショップを開催し、人材育成研修を実施いたします。平成28年度は、観光人材育成基礎、ブランディング基礎、マーケティング基礎をプログラムとし、平成29年度は、観光による地域活性化・地域に人を呼び込む仕組みづくり、ブランディング戦略構築、マーケティング戦略構築をプログラムとします。平成30年度は、人材育成研修を受講した事業者が、策定されたマーケティング戦略、ブランディング戦略を試行いたします。
3段目の事務費は、印刷製本費等の資料作成分であります。
いずれにいたしましても、観光振興計画策定に係る各種事業を実施してまいります。
以上です。

委員長(野村君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

堀君:まず、きのうの本会議の議案第57号の資料の中に、どういうふうに事業費が使われているかということで、旅費に1万円、需用費に4万円、委託料に689万2,000円と書かれていると思います。委託料の占める割合が多いと思うのですが、まず、委託先の選定について重視する点をお聞きしたいのです。
例えば、委託先の企画能力とか遂行能力を見きわめることを重視した場合はプロポーザルだったり、委託契約までのスピードや金額を重視した場合は競争入札というように、その委託先の選定方法はこちらの求めるものによって変わってくると思うのです。そのように目的に応じて選定方法を決定されると思うのですが、どのような部分を重視して委託先の選定を行うのか、教えていただきたいと思います。

商店街・観光振興担当参事:重視する部分につきましては、あくまでプロポーザルを予定しておりますので、江別市が示した仕様書にのっとってどの程度企画提案されているかという企画提案能力を重視して事業者を選定したいと考えております。

堀君:企画提案能力を重視されるということでした。その企画内容は仕様書にのっとってどれだけ反映されているかどうかということもあると思いますが、事業者自体が持っている能力や実績などで重視するものがあったら教えていただきたいと思います。

商店街・観光振興担当参事:今回は、プロポーザル方式におきまして受託事業者を選定するものですから、私たちは、当然、実績という部分も踏まえて、あくまで企画提案書に基づいて判断したいと思っております。そこで、もし実績がある事業者の方に企画提案能力があるとなれば事業者として選定いたしますし、我々が求めているものをどれだけ酌んでいるかということを重点的に審査して事業者を決定したいと思っております。

堀君:委託先を選定して計画を策定されると思うのですが、その計画策定を手段として達成すべき目標があると思います。観光振興計画の目的は、観光によって人を呼び込むことですけれども、そのことによって産業の振興を図ったり、第6次江別市総合計画には観光分野における情報発信とかイメージアップを図るとともにと書かれていまして、そうするとシティプロモートの分野とも非常に隣接してくると思います。第6次江別市総合計画の市長の挨拶では、今後のまちづくりを進めるに当たっては、少子高齢化と人口減少への対策とともに、地域経済を発展させるための政策を展開しなければなりませんと書かれております。ですから、産業振興もそうですし、人口減少対策として転入を促進して人を呼び込むということがあったと思いますから、そういうことも考えなければいけないと思います。
そこで、この計画策定を手段として、どういうものを達成しようとしているのか、教えていただけたらと思います。

商店街・観光振興担当参事:計画策定ですけれども、我々江別市は、観光地というイメージを持たれることが少ないのが現状だと思っております。ただ、観光地ではありませんが、気づいていない地域資源がまだ眠っているかもしれませんので、従来の観光という枠に捉われず、江別らしさを出した集客の工夫が必要だと考えております。

堀君:従来にない観光ということで理解しました。
今回、地方創生推進交付金を活用するということで、観光集客で稼げる地域をつくるのがこの交付金の目的になっていると思うのです。つまり、計画を通していわゆる観光地域づくりというものを仕組み化していくことになると思うのですが、日帰り観光や体験観光、お土産だけで地域全体が稼げるようになるとは思いませんので、観光を通して収益化への出口戦略を構築する必要があると思います。
そこで、物産と観光の融合ということでも、通常、物産と言うとカニなどの海産物を売ることがイメージされると思います。しかし、江別市の場合、札幌市の隣という優位性がありますから、稼ぎ口と考えると、いろいろなところでやっているような通常の物産に捉われず、江別市の魅力的なものというか、大都市の隣という環境を売ることを考えると、住宅だったり店舗などの不動産ということも出てくると思うのですが、先ほどもおっしゃられたように、江別市は観光地ではないですから、江別市の観光振興というのはとても特殊だと思いますので、そうなると、従来型、観光地型ではない観光振興を考える必要があると思うのです。
そうなったときに、江別市の特殊な事情を考えると、これから委託先を選定していく中で、例えば、観光以外の不動産や商店街活性化、交通といったまちづくりにかかわるものとか、観光ではないところも必要になってくると思うのです。そういう能力を踏まえて、どういうふうに最良の委託先を選ぼうと考えているのか、今までやってきた観光振興を本当に江別市でできるかどうかというのは未知数だと思うので、そういうところをどういうふうに選定しようと思っているのか、教えていただきたいと思います。

商店街・観光振興担当参事:どういう観光かということかと思いますけれども、それも含めて、従来の業者に捉われず、あくまでプロポーザルにて公募を出すものですから、門戸を広げて、その中で観光振興という部分にどれだけ企画能力があるのか、実行能力があるかということを主眼に置いて事業者を選定してまいりたいと思っております。

堀君:これから計画をつくっていくと思うのですが、計画を見ますと、平成30年度に運営体制の検討となっています。平成30年度に観光振興計画を策定してから運営体制を検討するのではなく、同時進行で運営体制も検討していかないと計画が絵に描いた餅になるといいますか、計画はつくったけれども、運営体制が検討されてマッチしなかったということにもなると思うのです。ですから、計画策定に入るのと同時進行でつくっていく必要があると思うのですが、それについてどういうふうにお考えになるか、教えてください。

商店街・観光振興担当参事:運営体制の検討ですが、この計画を策定する段階におきまして、誰が実施主体かという運営体制もあわせて検討したいと思っております。ただ、今回の主な目的が計画策定ですから、この計画を策定する中で、どこに重点を置くのか、その重点項目の内容とかボリュームをまず押さえた上で、このようなことをできるのはどんな方かということを決定してから運営体制の検討に入っていきたいと思っております。

堀君:先ほども江別市は観光地ではないということでしたが、観光を振興することや、何で観光に力を入れるのかというような意見をもらうこともありますけれども、観光が市民生活の向上に役立つという理解を得るためには、やはり、地域が活性化されていくというか、観光を通して人が集まってきているイメージが必要になってくると思います。こういうプロセスで3年間を通してやっていく中で、いろいろな人を巻き込みながら丁寧に理解を得ていく、計画策定を手段として機運をつくっていくことはとてもいいと思いますけれども、どうやってやるかという取り組みが明確にならないと実現の可能性が難しくなってくると思うので、今言われていたように同時に検討してもらいたいのです。
江別市では、観光振興計画をつくって運営体制をつくるということでしたが、観光庁では日本版DMOを進めてほしいと言い、地方創生の例題の中でもDMOということが書かれております。広域のDMOになってしまうと江別市の事情と合わないので、そういう言葉にならないことはよくわかっておりますが、取っかかりになる運営主体として、日本版DMO候補法人というものに登録してほしいということがあります。その地域DMOには現在38件の登録がありますが、その中を見てみると、観光協会だけではなくていろいろな主体があって、まちづくり会社のような登録もありますので、江別市が観光地ではないという特殊な事情で観光を進めていく上では、そういうような多様な検討をしていただきたいと思います。
そのとき、こういった先行事例に精通する委託先を選定する必要があると思うのですが、そういう情報はどういうふうに得ていくのか。間口を広げても江別市が公募していることを知らないとなかなか難しいと思うので、どういうふうに情報を集めていったり、そういうところに応募してもらうように広報していくのか、教えていただきたいと思います。

商店街・観光振興担当参事:プロポーザルを実施する以上、我々も広く企画提案書を受け取りたいものですから、従来の方法かもしれませんが、広報とかホームページ等におきまして積極的に募集を行っていきたいと考えております。

堀君:この計画を策定した後に、観光振興の評価みたいなものも必要になってくると思います。観光と言うと、今までの観光入り込み客数が評価指標になっていたと思いますが、江別市は観光地ではないことや、あるいは、観光入り込み客数というのは、水ものというか、しっかりした数値ではありません。ですから、稼げる地域をつくっていくという意味では、市内総生産とか市民所得、また商品開発の件数とか、そうしたいろいろな評価手法もあると思います。
そこで、この計画をつくった中で観光振興をどういうふうに評価していくのか、教えていただきたいと思います。

商店街・観光振興担当参事:観光振興の評価ですが、評価指標ということで、まず、観光入り込み客数が浮かんでくると思いますけれども、これ以外にもどのような指標があるか、計画を策定しながらいろいろ検討していきたいと思っております。

堀君:これから委託されるということでしたので、その辺の知見もいただきながら策定していただきたいと思います。
稼いでいくという営みは移り変わりがすごく激しいものですが、PDCAサイクルとかKPIという言葉もあるように、これを検証し、それを踏まえて改善していくと思いますけれども、そういうことは行っていく予定でしょうか。

商店街・観光振興担当参事:当然、計画を策定したらそれで終わりということではなくて、今、委員がおっしゃられたPDCAサイクルの中で計画の見直しが必要かと思っております。総合計画との整合性も図りつつ、また、事務事業評価もございますので、計画の策定後もそちらのほうで一定の評価をしていきたいと思っております。

堀君:先ほど、委託先のところで、市が望むものを反映した企画を提案してくれる委託先にお願いしたいということでした。こういう形で3年間でやっていくのですが、観光振興計画の策定事業では、委託先にどういうことを期待して提案してもらいたいのか、それから、委託した後、達成すべき成果としてどういうことをしてほしいのか、お聞かせいただきたいと思います。

商店街・観光振興担当参事:まず、1点目のどういうところを期待するかですが、仕様では商品の掘り起こし、磨き上げ、商品化ということを書かせていただきますけれども、我々は、それらをどのようにやっていくか、具体的手法に主眼を置きながら企画提案書を評価していきたいと思っております。
それから、事業選定後の委託業者の評価については、あくまで計画を策定していただくことが目的なものですから、特に評価ということは予定しておりません。

堀君:委託後の評価をしないということはわかったのですが、3年後に計画が策定されて終わりではなくて、それは手段だと思いますけれども、計画をつくってどういうようなところを目指すのか、市としての目標が何かあれば教えていただきたいと思います。

商店街・観光振興担当参事:今回の計画策定は、つまるところ、交流人口、江別市に入ってくる人をふやしたいということが目標でございます。我々は、交流人口をふやすためにどうするかということを検討していかなければならないと思っておりますので、観光入り込み客数という指標を使いつつ、観光振興計画策定後は交流人口の増加を目指して進めていきたいと思っております。

堀君:最後に、要望いたします。
交流人口を増加させるということで、観光で集客して、せっかく来ていただいた方に物を買ってもらい、産業を振興させて経済を活性化していこうという内容と把握させていただきました。
観光というのは分野を横断する取り組みですから、その集客力を生かして、農業のことも書かれていると思いますが、ほかにも、商店街の活性化とか、6次産業化となると加工も出てくるので工業の振興も進めていただくなど、観光の波及効果で地域を再生していただきたいと思います。それとともに、経済がよくなったことによって、経済活動にかかわっている市民だけではなく、生産が起こり、分配が起こって、再生産が行われるような好循環が地域の中で起きてきて、観光があることによって自分たちはこの地域で豊かに過ごせると思えるように、市民を巻き込んでそうした観光振興計画にしていただきたいと思います。さらには、せっかく地域の価値が上がったなら交流人口を定住人口につなげていけるように、そうなると違う分野になってくると思いますが、分野横断的に他部署と連携しながら観光振興計画をつくっていただきたいと思います。

委員長(野村君):ほかに質疑ございませんか。

諏訪部君:話を戻してしまって恐縮ですが、観光振興計画に関しては、過去には平成11年につくられたとお聞きしていました。平成11年というと今から何年も前になると思いますが、今まで観光振興計画を新たに作成されようとしなかった事情といいますか、理由をお聞かせください。

商店街・観光振興担当参事:諏訪部委員がおっしゃるように、前回の計画は平成11年3月に作成しておりまして、17年が経過しております。えべつ未来づくりビジョンにおきましても、平成26年度スタートということで、それと整合性がとれなくなってしまったものですから、おくればせですが、今回、計画を策定していきたいと思っております。

諏訪部君:そういたしますと、今回の観光振興計画というのは、全く新たにと言うと語弊があるかもしれませんが、これからの江別のまちづくりを考えた計画という理解でよろしいですか。

商店街・観光振興担当参事:前回の計画は、水と緑と焼き物文化ということを主要な観光要素といたしまして、条丁目地区とセラミックアートセンター周辺の二つの観光拠点を先導的に整備する計画となっております。しかし、その間の社会情勢、経済情勢、観光に対する考え方が変化してきておりますので、今回の観光振興計画におきましては、従来の計画も検証しつつ、もう一度、江別市全体の観光ということを検証、分析したいと思っております。

諏訪部君:先ほどのお話の中でも少し触れられていましたが、観光というイメージについて、一般的な観光と江別市の観光は違うというお話がよく出てきますので、確認のために、江別市が考える観光のイメージをもう一度お聞きしたいと思います。

商店街・観光振興担当参事:先ほどと重複してしまうかもしれませんが、江別市の持っている観光というのは、お城があったり、きれいな景色があったりというもので人を呼び込むのはなかなか難しいかと思っております。江別の強みを考えるに当たって、えべつ未来づくりビジョンにおきましても、地域資源の発掘と活用、物産と観光が融合した江別ブランドの確立、食と農を生かした観光振興というふうに掲げております。ですから、江別の強みとしては、特産品や物産の発掘、研究、商品化というところに重点的にスポットを当てて観光振興を考えていきたいと思っております。

諏訪部君:そういたしますと、そうした江別の観光のあり方に沿って計画を立てていくことになると思います。それは、先ほどからお話が出ているように、委託する事業者と、さらには地域おこし協力隊の方も一緒につくっていくということだと思うのですが、地域おこし協力隊の方の役割やあり方をもう一度お願いします。

商店街・観光振興担当参事:地域おこし協力隊の役割やあり方ですが、資料の2ページにございますように、2名の地域おこし協力隊を活用していきたいと思っております。
まず、上段の観光に関する地域振興推進員は、委託事業者とは別の視点で、あくまで外部目線、市民感覚で地域資源を発掘、磨き上げ、商品化、または観光商品や特産品の研究開発を主な業務として取り組んでいただくことを想定しております。また、地域イベントにも積極的に参加、支援していただくなど、観光情報の発信等においても地域おこし協力隊の役割は非常に重要なものと考えております。
下段の農業振興課所管分の6次産業化支援員は、平成28年度中は、農業振興課で勤務していただきますが、主な業務といたしましては、農畜産物加工品に係る市場調査、農業関連イベントの支援、テストキッチン備品の操作習得を行っていただきます。平成29年度になりますと、4月に都市と農村の交流拠点施設がオープンいたしますので、勤務場所を移した後は、利用者に対するテストキッチンの操作指導や、施設の運営補助、また、6次産業化の推進に向けた製品開発の支援を行っていただきたいと思っております。

諏訪部君:この計画とはずれてしまうかもしれませんが、地域おこし協力隊の方に対する支援というのも、突然、その方が江別市にやってきてひとりでぽんと置かれても、何をやっていいかわからない状態になってしまうと思いますので、当然、江別市としてその辺の支援体制も充実しているという理解でよろしいですか。

商店街・観光振興担当参事:外部から来られますが、観光振興にかかわる方は我々の勤務場所の近くにおりますので、まず、基礎から学びながら、地域に出ていただいて江別市を知ってもらいたいと思っております。その際は、当然、我々もバックアップを考えております。農業振興課の地域おこし協力隊も、今年度は農業振興課で我々と一緒に仕事をしますので、徐々に仕事になれていただいて、本格的な仕事は平成29年度からになると思いますが、じっくりと指導して我々と一緒に仕事をしていただきたいと思っております。

諏訪部君:A4判の3カ年計画の表の一番下に、観光人材育成事業ということで事業者を対象にセミナー、ワークショップの開催とあります。この事業者というのはいろいろ考えられるかと思いますが、想定されている事業者について、例えば地域おこし協力隊の方も一緒になって勉強するのか、それはどのように想定されていますか。

商店街・観光振興担当参事:まず、事業者とはどのような方を想定しているかということですが、今のところ、観光商品や特産品等の生産、製造、販売、または観光情報発信等に携わっている方などを初め、広く観光に携わっている方を想定しております。さらに、江別市内に限らず、市で起業されることを希望している方も我々は事業者として想定しております。
それから、地域おこし協力隊の協力についてですが、今年度につきましては、こちらの人材育成事業の中でセミナー、ワークショップが開催されますので、地域おこし協力隊にもそちらに参加していただいて、事業者と一緒に学びながら事業者との協力体制を醸成できればいいと思っております。

諏訪部君:そうすると、こういうセミナーやワークショップをやります、参加したい方はぜひいらしてくださいというように、広く開催しようということでよろしいですか。

商店街・観光振興担当参事:こちらは、広く集めたいと思っております。集めることはなかなか難しいかもしれませんが、我々といたしましては、この観光振興計画を市内全域に広げて浸透させていきたいと思っておりますので、できるだけ多くの事業者に集まっていただけるように、あるいは、お仕事の関係で集まっていただけなければ、また、別の手法でセミナー、ワークショップの開催について広く検討していきたいと思っております。

委員長(野村君):ほかに質疑ございませんか。

高橋君:今の件に関して、私からも伺いたいと思います。
観光人材育成事業の事業者を対象にしたセミナー、ワークショップの開催ですが、江別市内の方だけではなく、市外の方でも起業を考えている方も対象ということで、そういう方へは一般的なPRでいいと思うのです。ただ、市内業者への案内については、経済部で一定程度の見当をつけてそれぞれ個別に御案内するという形になるのか、細かなことで恐縮ですが、その辺を確認させてください。

商店街・観光振興担当参事:そちらにつきましては、我々が個別に把握できている範囲内、もしくは、把握できないところもあると思われますので、できるだけ情報を集めて個別に広く丁寧に呼びかけて御参加いただけたらと思っております。

委員長(野村君):ほかに質疑ございませんか。

星君:セミナー、ワークショップのことで確認させてください。
このプログラムには、平成28年度は基礎という形で載っていて、これは、多分、平成29年度になると今度はステップアップした研修になると思いますが、それで間違いないですか。

商店街・観光振興担当参事:おっしゃられたとおり、平成28年度につきましては、基礎研修的なもの、平成29年度につきましては、それを踏まえた応用的なものと考えております。

星君:そうすると、まず、一つは、今、決まっているとすれば、平成28年度の研修はどのぐらいの回数が予定されているのか、それから、基礎と実践になるのであれば、受講されるメンバーは2年間継続していくというお考えなのでしょうか。

商店街・観光振興担当参事:まず、1点目の平成28年度の開催日数ですが、こちらは、9月に交付決定されてからスタートするものですから、2回程度を予定しております。
それから、継続についてですが、あくまでも2カ年継続してやっていく事業ということで考えております。

委員長(野村君):ほかに質疑ございませんか。

高橋君:改めて、予算上のことをお聞きしておきたいと思います。
財源のうちの2分の1は地方創生推進交付金で国庫支出金ですが、これから申請して9月に交付決定ということです。これについては、採択、不採択のポイントみたいなものを押さえて申請することになると思うのですが、その辺はどうなっているのか。
それから、とりあえず計画策定のための3カ年ということですが、たしか年度ごとの申請になると伺っていましたので、翌年度、さらにその次の年度に申請するときに、前年度の実績などが次の申請に影響してくるような形なのか、そのあたりの基本的な仕組みについてお聞きしたいと思います。

商店街・観光振興担当参事:まず、1点目の交付金におけるポイントです。
今回、創設された地方創生推進交付金は、前回の交付金と比べ、より事業化するということで、あくまで花を咲かせることに主眼を置いていると聞いておりまして、そちらについても、今、所管である企画政策部と調整しながら進めているところでございます。
それから、来年度以降の交付金の申請に当たりましても、一定の評価をしつつ、交付金の申請になるかと思っておりますが、申請段階でまた国との調整がいろいろ必要になるかと思っています。

高橋君:それはそれとして、理解いたしました。
それから、今回の観光振興計画の策定については、先ほど来、提出された予算案のほとんどが委託料という説明がありました。こうした計画を委託する際には、やはり、地元というか、行政なら行政、あるいは、観光となればまち場の方たちも当然関係してきますから、どんな姿勢を持っているのか、どんな材料を持っているのかということがすごく大事だと思うのです。つまり、委託先とのかかわり方といいますか、こういうものをつくってほしいのだとか、私たちはこういう方向性を考えているのだということを委託先に伝えていくことこそが、その後の観光の成否につながってくるかと思いますが、そのあたりは大丈夫なのか。
例えば、先ほど地域おこし協力隊の活動、役割についても、この委託とはまた別というような説明があったものですから、そのあたりの絡み方を考えられないかと率直に思ったのですけれども、どんなふうに考えておられるのか、いかがですか。

商店街・観光振興担当参事:今回、行政と委託事業者、地域おこし協力隊と事業者ということで、いろいろな方がかかわっていく中で今回の観光振興計画を目指していくものです。ですから、当然、いろいろな意見をお伺いしつつ皆さんと議論を深めていって、我々所管課としては、食のブランドの確立に重点を置いているものですから、その方向性だけは間違えないように、皆さんで目的を共有しながら進めていきたいと思っております。

高橋君:これまでもいろいろな部局でいろいろな計画がつくられておりますが、大体は委託でつくられています。そういう際に、こちら側の熱意といいますか、委託業者との話し合いをする際にも、こちらがどれだけの材料を持ち、どんな熱意で臨むのかということが、でき上がってきたもののでき、ふできにかかわってくると思います。ただ、今の江別市の商工労働課はかなり厳しい人員体制で運営されておりますので、そうしたことにも十分に力を尽くしていけるような組織の運営ができるのかどうか。
それから、何よりも地域の方たちです。先ほどの説明では、市外の方でも起業を考えている方がいればということもありましたが、やはり、実際に動く方たちとのつながりをつくるということは、なおのこと、行政側は大変だと思うのです。そのあたりで十分な体制を組めるのかということが少し気になるのですけれども、いかがでしょうか。

経済部長:人員体制ということで御意見をいただいておりますが、今年度、商工労働課の中に商店街・観光振興担当の参事がおりまして、主査がいて、その下に新たに1人の職員がついている状況でありまして、今のところ、この体制でやっていこうということになっております。ここのところで足りなければ、商工労働課だけではなくて、起業が関係してきますので、企業誘致なり農業の担当課とも連携しながら体制をつくっていきたいと考えております。

委員長(野村君):ほかに質疑ございませんか。

干場君:まず、1点確認したいと思います。
先ほど、諏訪部委員からも、平成11年に策定した江別市観光振興基本計画について触れられ、御答弁があったと思うのですが、今回、策定するに当たっては、過去、平成11年に策定したときの基本的な考え方を踏まえつつという捉え方でいいのでしょうか。お話の中では状況がいろいろと変わってきたことにも触れられていたと思いますので、その辺のところを確認したいと思います。

商店街・観光振興担当参事:確かに、前回の計画が水と緑と焼き物文化ですから、これらのことが今の時代に合っているか、これを否定するのではなくて、もう一度検証して、必要であればまた観光振興計画の中に掲載することもあると思います。そうした議論を深めていく中で検証し、のせるのか、のせないのか、もっと大きくするのかというあたりを検討していきたいと思っております。

干場君:その点については理解いたしましたので、検証もしつつ、新たな計画を策定していただきたいと思います。
もう1点は、今回、この計画を進めていくに当たって、地域おこし協力隊もしくはさまざまな外部の専門家の意見も聞きながら3年間で進めていくということが計画表に描かれております。そういう中で、これを観光と捉えるかどうかというのは微妙なところもあると思いますが、私は、江別市に住んでいる私たち市民が江別市のよさを知り、その市民の満足度が発信していく力になるということもあって、これはなかなかあなどれないというふうに思っております。やはり、江別市も市民協働ということを掲げておりますから、地域や市民がどこかで参加しながらこういった計画をつくっていくことがとても大事だというふうに思います。
その辺で、地域もしくは市民のかかわり方というか、絡み方について、もしも今の段階でお考えがあれば伺いたいと思います。

商店街・観光振興担当参事:私は、行政と受託会社とで計画をつくっても、それを市民と共有できなければ計画とは言えないと考えておりますので、計画策定段階におきましても、地域の方を入れて議論したり、また、地域に詳しい方が計画づくりに参加していただかなければだめだと思っております。そうした市民参加ということで、例えば、自治会連絡協議会にそのあたりをお話しして、委員を出していただけるのか、もしくは、計画を策定した後の早期の段階でパブリックコメント等を実施して広く市民の意見を募集するなど、そうした意見を踏まえつつ計画を策定していきたいと思っております。

干場君:今、御答弁もありましたが、その辺を盛り込んで考えながら進めていただきたいと思います。

委員長(野村君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
経済部退室のため、暫時休憩いたします。(14:21)

※ 休憩中に、議案第57号の今後の審査方法等について協議

委員長(野村君):委員会を再開いたします。(14:24)
休憩中に確認いたしましたとおり、議案第57号については、次回、結審を行うこととしてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次回の委員会は、本日午後2時35分より開催いたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
最後に、2その他について、各委員からございませんか。(なし)
事務局からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(14:24)