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平成22年第1回江別市議会会議録(第3号)平成22年3月11日 3ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き 

宮本忠明君 

 それでは、通告に従い順次質問いたします。
 市長は、今定例会初日の市政執行方針で、現任期の最終年度を迎えるに当たり、江別市の将来像を明らかにした第5次江別市総合計画の着実な推進と人が輝く共生のまちの実現を目指した取り組みを進めるとされました。その上で三つの基本姿勢を示され、一つに、市民と共に歩む市民協働の推進、二つに、江別市の今後の基礎となる未来への投資、三つに、市民の目線で進める改革の推進とされました。
 このうちの二つ目の江別市の今後の基礎となる未来への投資については、21世紀型のまちづくりの象徴である高齢者が住みやすいまちづくりと環境に配慮したまちづくりに努めるとともに、江別市の将来を見据えて持続可能な都市の基盤を固めるために、江別の顔づくり事業を進めるとされました。
 そこで、私は今回、未来への投資とする江別の顔づくり事業に絞って、その進ちょく状況や現状確認の意味も込めながら質問させていただきますので、明快なご答弁をいただきたいと存じます。
 江別の顔づくり事業の進ちょく状況及び内容については、所管常任委員会等で、その主な概要について報告や説明がなされていますし、広報誌やホームページ等にも掲載されているところであります。そういうことからいたしますと、事業内容については、おおよそ理解しているところでありますが、実際に進行している事業全体の流れやつながりのほか、現状の課題等について、なかなか把握や理解ができないことも事実であります。
 江別の顔づくり事業は、多額の費用を掛け、既存の道路及び建物、市街地、住宅地を大改造する、すなわち新たに造り替えるということでもあります。また、そこに長年住んでいる住民の方々のご理解とご協力がなければ進めていくことができません。当該事業は、何種類もの事業が相互に複雑に関連しておりますので、進ちょく状況等の説明も難しい部分があると思いますが、現実に事業を進めているわけですので、関係する住民はもちろんのこと、今以上に多くの市民のご理解とご協力をいただかなければならないことは、申すまでもないことだと思います。
 それでは、質問に入りたいと思います。
 1番目は、連続立体交差事業についてであります。
 1点目として、騒音・振動及び雪処理等の対策についてでありますが、平成23年度に供用開始が予定されている連続立体交差事業、いわゆる鉄道高架工事も、橋りょう化の工事等が行われるなど順調に進んでいるように見受けられます。踏切での交通渋滞解消など、一日も早い開通が待たれるところでありますが、その一方で、新しい線路開通後の騒音や振動などについて、沿線住民や近隣住民の皆さんが心配していることも事実であります。
 当然、JR北海道がきちんとした計画の下で進めていると考えますが、その点について、江別市としてJR北海道とどのような共通認識をお持ちなのかお答えいただきたいと思います。併せて、冬期間の雪処理等についてもご説明いただきたいと思います。また、騒音や振動等に関し、想定外の事態が起きた場合、JR北海道はどのような対応を取られるのか、江別市として説明を受けているのであれば、その内容についてお答えいただきたいと思います。
 2点目は、新しい野幌駅舎についてであります。
 新しい野幌駅舎がどのようになるのかについては、地域をはじめ多くの市民の皆さんが大きな関心を持っていると思います。外観については、市役所のホールに模型を展示しているほか、広報えべつで説明するなど、大体のイメージはつかめるところではありますが、野幌駅舎の平面図や間取り等については、その内容がいまだにはっきりしていないことから、公表について多くの市民の方から要望があったと思います。
 広報えべつ2月号では、見えてきた野幌駅前広場と新駅舎という大きな見出しとともに、駅構内のイメージ図を掲載し概要を説明しています。私は、市民の方にお知らせすることは良かったと思いますが、広報えべつの内容を見て、もう少し分かりやすい資料説明ができないものかと思っております。野幌駅前広場については、概要はつかめると思いますが、駅舎については、広報えべつの内容やイメージ図で、本当に市民の皆さんが見えてきたと思われるのかどうかということであります。このことは、担当課への資料を含めた情報提供が足りな過ぎるということだと思いますし、先日開催された経済建設常任委員会においても、野幌駅舎について指摘があり、江別市として改めてJR北海道に、より詳しい説明を求めていくとされました。
 そこでお尋ねいたしますが、その後において、江別市としてJR北海道にどのような要請をされたのでしょうか。また、JR北海道の回答はどのような内容だったのかお答えいただきたいと思います。
 もう一点は、計画中の南北出入口の江別側は、待合室や改札口などがあると想定しますが、出入口の大麻側に建設が始まっている駅舎と同規模の構築物は、何の用途に使われるものなのか教えていただきたいと思います。
 次に、2番目の街路事業についてであります。
 初めに、8丁目通りと白樺通り平面化の事業認可の予定等について何点かお伺いいたします。
 街路事業では、都心環状道路を形成する道路を整備し、土地区画整理事業や鉄道高架事業と連動して駅環状道路を整備するほか、駅への連絡をスムーズにするために道路等を整備するなど、交通バリアフリー化を推進していくとしています。
 街路事業は、北海道が事業主体の中原通り、南大通り、白樺通りの平面化、8丁目通りの4事業と、江別市が事業主体の野幌駅南通り、旭通り、9丁目通り、7丁目自転車・歩行者通りの4事業の計8事業があり、事業ごとに事業内容と事業期間が計画されています。
 そこで、次の点についてお尋ねいたします。
 北海道が事業主体の中原通りと南大通りは、既に事業認可を受けていますが、残りの8丁目通りと白樺通りの平面化の事業認可はいつころになるのかお伺いいたします。特に、8丁目通りの事業認可については、当初、平成22年度を予定しているとしていましたが、認可に当たっての北海道の考え方など、今後の進め方についてご説明いただきたいと思います。また、認可済みの中原通りと南大通りの開通時期について、計画では平成25年ころとなっていますが、計画どおり開通する見込みなのかどうかお答えいただきたいと思います。
 次に、江別市が事業主体の野幌駅南通りと旭通りについてでありますが、野幌駅南通りは、街路事業に係る駅環状道路を形成する道路の整備として、野幌駅南側の既存住宅地で住所で言うところの野幌東町と野幌若葉町を東西に横断する延長約740メートルの新設道路であります。
 そこでお尋ねいたしますが、この道路建設で多くの住民が影響を受けることを余儀なくされると思いますが、どのくらいの住宅が影響を受けることになるのかお伺いいたします。また、事業認可の予定を事業期間第2期の初めの平成23年ないし平成24年ころとし、工事の完了予定を平成30年ころとしています。特に、野幌駅南通りについては、住宅地の真ん中であり、長年住んでいる住民の方々のご理解やご協力を得るためには大変な困難が予想されますが、現段階で住民説明などは進められているのでしょうか。また、今後の進め方などおおよその考え方についてお答えいただきたいと思います。
 次に、3番目の野幌駅周辺土地区画整理事業についてであります。
 市は、土地区画整理事業の目的で、野幌地区を次のように位置付けています。野幌地区は、国道12号沿道に商業・業務施設の立地が進む一方で、駅周辺ではいまだに低未利用地が点在しており、中心市街地としてふさわしい土地利用が図られておらず、駅を中心とする拠点性が欠如している状況にある。また、JR函館本線により地区が南北に分断され、8丁目踏切の慢性的な交通渋滞が生じていることなどから、均衡の取れた南北市街地の発展や地区人口に見合った公共施設の整備が求められており、道路、駅前広場などの公共施設の整備や宅地の再配置を行い、南北市街地の一体化と中心市街地の形成を図るための基盤整備を目的として、野幌駅を中心とした約10.6ヘクタールにおいて、土地区画整理事業を実施するとしています。
 今後のスケジュールについては、連続立体交差事業と併せて公共施設の整備を行い、事業の効果的かつ効率的な進ちょくが図られるよう努めるとし、平成30年度の工事完了、平成31年度の換地処分、平成36年度の清算事務の終了を目指すとしております。
 今後約10年で工事完了予定となりますが、現段階における進ちょく状況はいかがでしょうか。工事や建物移転のため、順次仮換地を指定し、地権者の同意をいただきながら進めていると思いますし、個別協議や換地設計におきましても大変なご苦労や困難があると察するわけであります。
 いずれにいたしましても、仮換地指定については、地権者の同意を得て江別市野幌駅周辺土地区画整理審議会に諮問するということになりますが、現段階における全体の進ちょく状況についてどのように判断されているかお伺いいたします。
 また、今後の公共施設の整備予定について、既に事業が進んでいる野幌駅前通りを平成21年度から平成23年度に、北側広場を平成24年度から平成26年度に整備するとしていますが、現況についてご説明いただきたいと思います。
 次に、土地利用計画についてでありますが、野幌駅周辺土地区画整理事業の土地利用計画では、北側街区を商業・業務等の高度・複合利用を図る街区として計画し、南側街区を市民の生活・文化の複合施設用地及び中高層住宅用地として計画しています。また、それ以外の地区についても、土地利用の目的をそれぞれ位置付けております。
 そこで質問ですが、土地利用に当たっての各拠点街区などの主な位置付けは、計画どおり進める予定なのでしょうか。それとも変更があるのかお答えいただきたいと思います。
 次に、4番目の江別の顔づくり事業に係るその他の関連事業についてであります。
 江別の顔づくり事業に関し、まちづくり交付金制度を利用して整備を予定している事業についてでありますが、市では、平成23年度の鉄道高架工事の完成を見据えて、高架周辺の施設整備に向けて新年度から具体的な準備作業を進めていくとしております。また、このたび予定している施設整備の概要紹介や、市民アンケート調査及び市民意見募集を実施しております。3月1日には、その結果についてホームページや市内の各施設で公表し、資料が配布されています。
 市が整備を予定している公共施設は、大きく分けて高架下の連絡通路、駐輪場、東西グリーンモール、天徳寺グリーンモール、駅南グリーンモール、コミュニティ道路、7丁目自転車・歩行者道路、9丁目通り道路となっております。
 そこでお尋ねいたしますが、市民へのアンケート調査や市民意見の募集に、なぜ市民交流施設である(仮称)市民の暮らし会館に関する事業が入っていないのでしょうか。その理由をお尋ねいたします。併せて、市民交流施設は、まちづくり交付金の利用を考えていないのかということについてもお伺いいたします。
 また、まちづくり交付金を利用するための都市再生整備計画を策定し、国土交通大臣に提出する時期はいつころを予定していますか。さらに、都市再生整備計画の策定に当たり、今回の市民意見をどのように位置付けられるのかについても併せてお答えいただきたいと思います。
 次に、商店街活性化事業計画についてでありますが、野幌商店街振興組合では、今後、さきに見直した野幌駅周辺地区活性化計画を基に商店街活性化事業計画を策定し、経済産業大臣の認定を受け、同振興組合やその構成員である商店主などが商店街の活性化に当たり、種々の支援措置を受けられるようにしたいとしています。そこで、協力している江別市としては、この商店街活性化事業計画の策定をいつころ予定しているのかお答えいただきたいと思います。
 また、名称が大変似通っておりますが、これとは別に、平成16年度に策定された江別市中心市街地活性化基本計画というものがあります。同計画は、野幌駅を中心に3番通り、5丁目通り、南大通り、白樺通りの都心環状道路に囲まれた約240ヘクタールを都心地区と位置付け、都心機能の充実やにぎわいのある都心づくりを目指す江別の顔づくり事業を推進するものとなっております。
 この江別市中心市街地活性化基本計画については、平成18年に法改正があり、見直しが必要であったと思います。市では、平成20年度に全庁プロジェクト会議を設置し、活性化に向けた諸課題の解決や活性化事業の企画・立案など全庁的な取り組みを行うとされていました。
 そこで、現在、全庁プロジェクト会議は、どのような組織体制でどのような諸課題の解決や企画・立案の作業を進めているのかお伺いいたします。また、計画の改定を平成22年度に予定していましたが、予定どおり策定されるのかお答えいただきたいと思います。
 次に、市民交流施設である(仮称)市民の暮らし会館についてですが、同施設は、都心整備計画や土地利用計画のほか土地区画整理事業、街路事業などいわゆる江別の顔づくり事業全体にわたって野幌駅南側拠点街区に高次都市施設の市民交流施設として位置付けられています。いわゆる仮称ですが市民の暮らし会館です。
 そこでお伺いいたしますが、市として、この市民交流施設の位置付けについて変更する可能性もあると想定しているのでしょうか。それとも、あくまでも当初の計画どおり、野幌駅南側拠点街区で施設整備を進めていくお考えなのかお答えいただきたいと思います。
 次に、5番目の事業費についてであります。
 1点目に、総事業費の見通し等についてでありますが、江別の顔づくり事業は長期にわたる事業であり、全国的な事例から見ても、多くの大型公共事業における最終的な事業費は、当初予算額を大きく上回っています。そこで、今後、江別の顔づくり事業費の平成18年度における試算額に対して、大きく変更することが予想されるのか否か、まずはその点についてどのような見通しをお持ちかお伺いいたします。
 2点目に、市といたしましても、市債の発行抑制に努めており、市債残高が平成15年度をピークに減少しているほか、公債費負担比率も平成16年度をピークに減少に転じております。そこで、今後の見通しについて確認させていただきます。当初は、総事業費約376億円のうち、江別市負担分を約113億円と見込み、これに係る市債額を市負担分のおおむね2分の1程度である約60億円と見込んでいたと思いますが、現時点で、この事業費の起債額をどのように見込まれているのかお答えいただきたいと思います。
 次は、事業費の試算表の公表についてです。
 市としても、当然、試算をしながら事業を進めていることから、現時点における江別の顔づくり事業の全事業に係る年度別の各事業費の試算を公表すべきだと思いますが、いかがお考えかお答えいただきたいと思います。
 また、国においては、平成23年度から導入する方針である一括交付金制度の趣旨を先取りする形で、地方自治体向けの財源として、新年度予算案に社会資本整備総合交付金として総額約2兆2,000億円を見込んでいます。同交付金は、道路、下水道、住宅など用途が決まっていた補助金を廃止して創設されたもので、先ほどのまちづくり交付金制度も含まれており、自治体の裁量で自由に公共事業に使える財源とのことであります。
 そこでお伺いいたしますが、江別市として、この社会資本整備総合交付金の活用を含め、どのような考えをお持ちなのかお答えいただきたいと思います。同時に、まちづくり交付金制度を利用するための都市再生整備計画との関係をどのように整理し、事業を進めていかれるのかについても併せてお答えいただきたいと思います。
 以上で1回目の質問を終了させていただきます。

議長(坂下博幸君)

 宮本議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(三好昇君) 

 宮本議員の一般質問にご答弁申し上げます。
 初めに、連続立体交差事業についてでありますが、高架開通後の騒音及び振動に関しましては、北海道及びJR北海道との協議の下、環境基準に従いながら、騒音につきましては、現状より改善するための対策工法を講じる計画としており、振動につきましては、基礎に支持された高架構造物になるため、軽減することが予想されるとのことであります。なお、騒音に関連しましては、開業後に再度検証のための調査を実施する予定と伺っております。いずれにいたしましても、騒音と振動に関し、想定外の事態が生じた場合の対応につきましては、その都度、対応されるべきものと考えております。
 また、雪対策についてでありますが、駅構内におきましては、軌道の除雪後、雪を落とす投雪口により適宜排雪し、これ以外の一般部につきましては、高架橋内部にたい積する計画と伺っております。
 次に、新野幌駅舎についてでありますが、平成23年度中の高架開業を予定しておりますことから、現在、JR北海道におきまして、だれもが使いやすい駅舎を基本といたしまして、詳細設計を実施している状況であります。駅舎につきましては、市民の期待が大きい施設でありますことから、利便性やバリアフリー対策などに関する分かりやすい資料を早く提供いただけるよう、JR北海道や北海道に要請してまいりたいと考えております。なお、このことに対しましては、JR北海道と北海道から、できるだけ早い時期に公表したいとの回答をいただいておりまして、新年度の早い時期の公表を期待しているところであります。
 また、駅舎の大麻側の構築物につきましては、JR北海道が利用する駅舎と一体のサービスエリアとされておりますが、具体的な用途につきまして、現時点では未定と伺っております。
 次に、街路事業についてでありますが、北海道が事業主体の街路事業につきましては、鉄道高架事業と併せて、野幌駅周辺の交通環境の改善や活性化につながる南北の一体化のほか、沿道土地活用が期待される事業として計画しているものであります。
 まず、8丁目通りにつきましては、平成23年度の事業着手に向けまして、費用対効果の検証や野幌駅周辺地区活性化計画に基づく沿道商店街の活性化策などの提案等を踏まえ、事業化に向けた手続を行っていると伺っております。なお、白樺通りの平面化につきましては、高架開業後に順次事業に着手する予定と伺っております。
 次に、南大通りと中原通りの開通見込みについてでありますが、中原通りの鉄西線から鉄東線の区間につきましては、高架開業後の早い段階で開通する予定と伺っております。また、中原通りの鉄東線から上江別中央線までの第1工区につきましては平成23年度に完了し、さらに、上江別中央線から南大通りまでの第2工区につきましては、平成25年度に完了させる予定と伺っております。
 次に、江別市が事業主体となります野幌駅南通りにつきましては、土地区画整理事業の進ちょくと整合性を図る中で事業化を予定しております。なお、整備につきましては、用地買収や建物移転補償でおおむね75人の地権者の方々にご協力をお願いすることとなりますが、できるだけ早い時期に説明会を開催し、ご理解をいただきたいと考えております。
 次に、土地区画整理事業の進ちょく状況と今後の予定についてでありますが、これまで、野幌駅北側地区の鉄西線沿道を対象として仮換地指定を行い、建物の移転を順次進めているところであり、平成21年までに、鉄西線沿道の47筆のうち13筆の仮換地指定を完了しております。
 しかしながら、今後の同意状況によりましては、土地活用や施設整備などへの影響も懸念されるため、野幌駅周辺まちづくり促進期成会や野幌駅周辺地区活性化協議会などの協力をいただきながら、積極的に事業を推進していかなければならないものと考えております。
 今後の予定といたしましては、引き続き野幌駅北側地区を先行して進めるとともに、高架開業に合わせまして、旭通りや8丁目通りの交差道路の整備、北口駅前広場の整備を予定しているところでございます。
 次に、土地利用計画についてでありますが、土地区画整理事業の進ちょくに合わせ、土地の高度利用、複合利用の誘導を進めておりますことから、野幌駅周辺の拠点街区などにおきましても、土地利用計画を基本としながら、都心にふさわしい多様な機能の誘導を図り、野幌駅周辺の活性化につなげてまいりたいと考えております。
 次に、市民交流施設の設置についてでありますが、市民交流施設である(仮称)市民の暮らし会館につきましては、これまでどおり、南側市街地における拠点施設といたしまして、民間資本の活用による民設民営での整備を基本に計画しているところでございます。なお、整備予定年次が後年次となるため、現時点では、証明交付窓口などの機能等につきまして検討しているところであります。
 私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、建設部長から答弁申し上げます。

建設部長(久田康由喜君) 

 私から江別の顔づくり事業のその他の関連事業ほかにつきましてご答弁申し上げます。
 まず、その他の関連事業のうち、野幌駅周辺地区活性化計画(見直し版)のまちの交流センターにつきましては、野幌商店街振興組合が地域の交流拠点として、ほっとワールドのっぽ及び江別ぷらっとなどの既存施設の集約化や、地域経済の活性化のための新たな機能を提供するために計画した施設であります。
 一方、市が計画しております市民交流施設の(仮称)市民の暮らし会館は、まちの交流センターとは別の施設として、南側市街地における拠点施設として計画しているものでありますが、公設公営は難しいため、先ほど市長からお答え申し上げておりますとおり、民間資本の活用による民設民営での整備を基本として検討を進めておりますことから、まちづくり交付金事業の対象にはならないものであります。
 次に、都市再生整備基本計画の策定についてでありますが、まちづくり交付金制度につきましては、新たな制度である社会資本整備総合交付金に移行することとされておりますことから、詳細が明らかになった段階で、今回いただきました市民意見等を反映させながら、計画策定等の作業を進めてまいりたいと考えております。
 次に、商店街活性化事業計画についてでありますが、本計画は、平成21年8月に施行された通称地域商店街活性化法に基づくものであり、野幌商店街振興組合が8丁目通りの整備に合わせ、必要な支援措置を受けられる時期に計画を策定することとなっております。
 次に、全庁プロジェクト会議についてでありますが、同会議は、建設部に事務局を置き、消防本部と水道部を除く6部の関係課長等で構成し、土地区画整理事業等の進ちょくに伴う既存の公共施設などの移転や市有地の活用方法などを検討課題とし、平成20年10月に設置したものであります。
 会議におきましては、改正後の中心市街地活性化法に基づく新たな基本計画策定の検討を行っておりますが、中心市街地活性化の手法として、地域の意向など江別市の実情に合わせた支援が可能な通称地域商店街活性化法の活用が見込まれることから、中心市街地活性化法による支援制度の必要性が認められないことや、同法による大規模小売店舗規制などの土地利用方針の策定が困難などの理由から、改めて改正法に基づく基本計画を策定する必要はないものとまとめたところであります。
 次に、江別の顔づくり事業の事業費に係る総事業費の見込みにつきましては、交付金制度の変更など不確実な要素もありますが、現行の試算額の範囲内で、目標としております中心市街地整備事業や商業等活性化事業を進めてまいりたいと考えております。
 また、起債額につきましては、平成18年度当時は60億円程度とお答えしておりますが、現行制度に基づく試算では約44億円を見込んでいるところであります。起債の償還につきましては、江別の顔づくり事業を含めまして、各年度における投資的経費を調整する中で計画的な発行による負担の平準化を図ってまいります。
 次に、事業費試算の公表についてでありますが、事業費に関しましては、各事業の進ちょく状況や制度の変更などに応じ、それぞれ算出しているところであります。主要事業や補助制度の変更の見通しが付いた段階などの節目におきまして、国や北海道と調整を図る中で全体事業費を取りまとめ、公表に努めてまいりたいと考えております。
 次に、国や北海道の動向と江別市への影響についてでありますが、公共事業を取り巻く状況が大きく変化する中、国の補助制度もこれまでの個別補助制度から地方公共団体が政策目的を実現するための総合的かつ一体的な支援が可能な社会資本整備総合交付金に移行することとされており、平成22年度の政府予算案では、約2兆2,000億円が計上されているところでございます。
 江別の顔づくり事業につきましては、国や北海道の支援の下、将来のために環境へ配慮し、コンパクトな都市構造の実現に向けた先進的な都市づくり事業でありますことから、できるだけ早く進めることが必要であると考えており、そのためには、新たな交付金や支援制度の活用などを前提としながら、早期に進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

宮本忠明君

 江別の顔づくり事業については、事業が多岐にわたっておりますので、一つひとつお答えいただくことはなかなか難しい状況だと納得しております。試算の公表や起債償還額に関することについても、そういうことだろうと思います。区切りの良いところで前向きに検討し、公表していただきたいということを要望させていただきます。
 また、新野幌駅舎の設計図についても、新年度の早い時期に公表されるということなので、楽しみに待っております。ただ、平面図や外観模型などを合わせると大体の形は分かるのではないかと思っていますので、是非早い時期に公表していただきたいと思います。
 それでは、再質問に入ります。
 1点目は、野幌駅南通りについてであります。
 ご答弁では、できるだけ早い時期に説明会を開催し、ご理解をいただきたいということでしたが、野幌駅南通りだけではなく、江別の顔づくり事業で影響を受ける方たちに対する市の対応が重要であります。この事業は、市民のご理解やご協力が大きく影響するものですから、賛成や反対の立場の方だけではなく、自分が住んでいる土地に道路整備などが計画され、この先どのように判断して良いのか分からず、心配や不安を感じている人たちが高齢者も含めてたくさんいらっしゃるわけです。こうした方たちの気持ちを察し、市として、事業が予定どおり進んでいる、なかなか予定どおりにいかない、あるいは先送りや延期する可能性を含め、事業の進ちょく状況について早い段階で報告や説明をされるべきだと思います。
 当該事業を進めることで市民のためになることが、現実的には、市民に不安を与えてしまう結果になっていることも一部では否定できないと思います。賛成や反対にかかわらず、市の説明が少ないため、はっきりしない状態で待っていることのつらさはその人になってみないと分からないと思います。
 江別の顔づくり事業の内容が複雑であるため、説明するタイミングが難しかったり、様々な立場の住民がいるため、担当職員の皆さんも大変なご苦労があると察しますが、それらの点について、どのように考えておられるのか感想をお伺いしたいと思います。
 また、現在、住民への説明などに当たられる担当職員の配置が十分なのかどうかお伺いいたします。私は、様々な立場の住民に対する説明は大変なので、建設部の技術職員だけではなく、経験豊富な職員をはじめ、過去に本事業に携わったことのある退職者等に参加していただくなど、力を借りながら職員体制を充実させることについて考えてもよろしいのではないかと思いますが、この辺について、もしお考えがあればお伺いいたします。
 2点目は、庁内組織体制についてです。
 先ほど申し上げましたが、このことについては、事業の進ちょく管理体制の充実も含んでおり、過去の庁内プロジェクト会議において、(仮称)市民の暮らし会館はもちろん江別の顔づくり事業全体について、かなり検討がなされていると思います。当時からは、退職や異動などでメンバーが大きく変わったと思います。これらの江別の顔づくり事業の内容全般について、市民にご理解とご協力をいただけるように、総合的な検討や検証を継続して行えるような庁内組織体制を考えるときに来ているのではないでしょうか。先ほどの担当職員の配置とも関係すると思いますが、事業の進ちょく管理体制の充実も含めて必要と考えますので、市長のご見解をお伺いいたします。
 3点目は、長期にわたり同事業が続くわけですが、市民意識の変化に加え、国や北海道の公共事業に係る政策の枠組みも大きく変わりつつあります。現政権は、地方へ権限を移し、地方の裁量を更に増やす方向のようであります。今後の動向を見なければ分かりませんが、私の考えを申し上げますと、当初計画していたいわゆる三点セットでの江別の顔づくり事業にこだわらなくてもよいという可能性は否定できないと思っております。
 仮に、今後、そのような理解や判断が下されたときは、一度立ち止まって市の裁量で再検証することも必要ではないかと思います。現段階では答えることが難しいと思いますが、可能性の話として、今後、江別市の将来を見据え、より良い施設整備になるように事業の大きな軌道修正や変更が必要だと判断されたときは、英断を持って取り組んでいただきたいと思います。恐らく2年後ぐらいには、鉄道高架事業により道路も含めて南北が開通すると思います。そのときが一つの判断時期ではないかと思いますので、その辺も含めて市長のご見解をお伺いし、2回目の質問を終わりたいと思います。

市長(三好昇君)

 宮本議員の再質問にお答え申し上げます。
 三点のご質問がありましたが、まず、市民への説明及び職員配置についてであります。議員がご指摘されておりますとおり、江別の顔づくり事業は、非常に長期間の事業計画となっておりまして、事業開始から15年程度がたっているのではないかと思っております。この間、多くの市民の皆様からご理解をいただき事業が進められておりますが、私は基本的に、この事業は早く実施しなければ効果が薄れてくるものであり、江別市の経済を考えますと、一日も早い完成が望まれるものと考えておりますことから、そのような観点に立ちましてお答え申し上げたいと思います。
 市民への説明に関してでございますが、現在は、鉄道高架事業、8丁目商店街の関連事業などちょうど節目を迎えようとしてございます。先ほど申し上げましたとおり、街路事業においては、北海道が施行する8丁目通りが平成23年度の事業着手に向けて進められているということでございますので、平成22年度と平成23年度が節目になるのではないかと思っております。そういう観点からいたしますと、事業の進ちょく状況をいったん整理してお示しできるチャンスだと思いますので、機会をとらえて説明させていただくことを考えております。
 併せて、先ほどの担当職員や組織体制についてでございますが、当然そのような説明をすることになりますと、十分な組織体制や説明できる職員の配置も必要でございます。そこで、来年度の話になりますが、今は所管を都心整備室としておりますが、これを顔づくり推進室という分かりやすい組織名に変更したいと考えてございます。また、担当職員についても2名増員する予定でございますことから、そのような体制で、担当職員を中心に説明できる体制をつくってまいりたいと考えてございます。
 最後に、変化する社会情勢に伴い、一度立ち止まって検討してはどうかということでございますが、計画期間が15年と非常に長期間になっていることから、早く完成することが重要であると考えてございますので、そういう意味からいたしますと、どのような形で対応すれば早く進むのかということについて、常に私も検討しているところでございます。先ほど申し上げたように、平成22年度及び平成23年度は節目の年でございますので、検討するチャンスではなかろうかという気持ちもございますが、これらのことは非常に重要なことでありますことから、私の一存で現時点でこういたしますと言える状況ではございません。
 したがいまして、今後の国及び北海道の状況や制度の仕組みなど、全体を含めて検討させていただきたいと考える次第でございます。いずれにいたしましても、江別の顔づくり事業は、地域の活性化や経済の発展のために非常に重要な事業であり、地元の商店街や地域の協議会の方々及び議会の皆様とも十分相談をさせていただきながら着実に事業を進めてまいりたいと考えてございますので、よろしくお願い申し上げます。
 以上でございます。

議長(坂下博幸君)

 以上をもって、宮本議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 岡英彦議員の市政執行方針についての質問を許します。通告時間30分。

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