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生活福祉常任委員会 令和5年8月25日(金)

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年4月23日更新

(開会前)

※ 日程確認

(開 会)

委員長(鈴木君):ただいまより、生活福祉常任委員会を開会いたします。(13:29)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
消防本部入室のため、暫時休憩いたします。(13:29)

委員長(鈴木君):委員会を再開いたします。(13:29)
1消防本部所管事項、(1)第3回定例会予定案件、アの火災予防条例の一部改正についてを議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

予防課長:第3回定例会に提案を予定しております火災予防条例の一部改正について御説明申し上げます。
資料を御覧願います。
初めに、1改正理由でありますが、対象火気設備等の位置、構造及び管理並びに対象火気器具等の取扱いに関する条例の制定に関する基準を定める省令が改正され、蓄電池設備等に係る規定及び厨房設備の離隔距離に係る規定が見直されたことから、所要の改正を行うものであります。
次に、2主な改正内容でありますが、(1)蓄電池設備等に係る規定の改正は、キュービクル式以外の蓄電池設備等について、建築物等との間に換気、点検及び整備に支障のない距離を保つよう見直すとともに、蓄電池設備の規制対象の指定に係る単位を、これまでのアンペアアワーセルからキロワット時に改め、併せて、開放型鉛蓄電池を用いたもの以外については、耐酸性の床等に設けなくてもよいこととする規定の改正を行うものです。
また、屋外に設ける蓄電池設備について、雨水等の浸入防止措置に係る規定と建築物からの離隔距離に係る規定の改正及び火を使用する設備等の届出の対象から、蓄電池容量が20キロワット時以下の蓄電池設備を除くこととするものです。
(2)厨房設備の離隔距離に係る規定の改正は、江別市火災予防条例において規定する厨房設備について、新たに固体燃料を用いた炭火焼き器に対する可燃物等からの離隔距離を規定するものです。
次に、3施行期日でありますが、令和6年1月1日からとするものです。
次に、4経過措置でありますが、記載の内容を規定するものであります。
以上です。

委員長(鈴木君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

佐々木君:主な改正内容の(1)のエの蓄電池容量20キロワット時以下のものを除くとありますけれども、これは20キロワット時以下は該当しないということで、あまり危険はない、安全であるということでよろしいでしょうか。

予防課長:おっしゃるとおり、蓄電池容量20キロワット時以下のものについては、危険度が低いということで、届出対象から除外されております。

佐々木君:それでは、4経過措置の(1)ですけれども、蓄電池設備等で改正後の規定に適合しないものについては、なお従前の例によるということになっているのですが、江別市において適合しないものがあるかどうか、確認させてください。

予防課長:江別市内においては、適合しないものはないと考えております。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、消防本部所管事項を終結いたします。
市立病院入室のため、暫時休憩いたします。(13:34)

委員長(鈴木君):委員会を再開いたします。(13:34)
2市立病院所管事項、(1)報告事項、アの職員の不祥事についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

病院事務長:職員には、日頃から、公務、公務外を問わず、非行を起こすことがないよう注意を喚起してまいりましたが、去る7月28日金曜日、市立病院医務局眼科の主任部長が、道路交通法違反、酒気帯び運転及び交通事故により、札幌方面江別警察署に逮捕されましたので、御報告するとともに、おわび申し上げます。
今回の事件を受けまして、7月29日に、市立病院のホームページに職員の不祥事に対するおわびを掲載し、さらに、7月31日に、市長から全職員に対し、また、病院事業管理者及び病院長から市立病院全職員に対し、交通法規の遵守及び交通事故防止の徹底について通知を発出し、常に公務員としての自覚を持って行動するよう、改めて注意を喚起いたしました。
また、8月2日に、医師、管理職員が参加する病院運営会議において、病院事業管理者から交通法規の遵守及び交通事故防止について徹底するよう改めて指示を致しました。
本人に対しましては、今後、事実関係や刑事処分の内容が明らかになった段階で、厳正な処分を行う予定であります。
私からは、以上でありますが、不祥事の内容等につきましては、管理課長から報告いたします。

管理課長:私から、不祥事の内容につきまして御報告申し上げます。
資料を御覧ください。
1今回の不祥事の当事者は、市立病院医務局眼科に勤務する主任部長であり、平成24年度に採用され、外来診療及び入院管理、手術を行っております。
2不祥事の内容でありますが、当該職員は、令和5年7月28日金曜日午後6時から、市内飲食店で診療科の会食に参加した後、病院に泊まると話したため、自家用車で来ていたほかの職員が病院まで送り、病院の玄関先まで送り届けたということであります。
その後、病院に止めてあった自家用車を運転し、札幌市内の自宅まで帰宅途中に一般国道275号を運転していたところ、午後8時45分頃に、角山430番地付近で、停車帯寄りに停車していたショベルカーに追突したものであります。
その後、札幌方面江別警察署の現場確認により酒気帯びが発覚し、その場で逮捕され、札幌方面江別警察署において取調べを受けた後、翌7月29日土曜日の夕方に釈放されたものであります。
3事実経過でありますが、当該不祥事につきましては、7月29日土曜日の午前中に、医育大学の関係職員から市立病院宛てに電話連絡が入り、札幌方面江別警察署に連絡し、その事実を確認したものであります。
今回の事件を受けまして、市立病院と致しましては、記載のとおり、7月31日には、文書により、8月2日には、病院運営会議の場において、会計年度任用職員を含めた配下職員に対しまして、交通法規の遵守と交通事故防止の徹底を指示いたしました。
今後、このような不祥事を再び起こすことのないよう、職員の綱紀粛正と服務規律の確保に一層努めてまいりますことを申し上げまして、御報告とさせていただきます。
以上です。

委員長(鈴木君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

佐々木君:1点確認ですが、本人は、今、自宅謹慎中ということでよろしかったでしょうか。

管理課長:委員のおっしゃるとおり、勤務はしておりませんので、自宅で待機しているという状況です。

佐々木君:ほかの委員会でもありましたし、私もこの間の江別市立病院経営評価委員会を傍聴していたのですけれども、江別市立病院経営評価委員会の委員の方々には、時間も知恵もお借りしながら、市立病院のために一生懸命御協力いただいている、その委員の方に最初にきちんと謝罪すべきだったと思いますし、できれば、病院事業管理者から報告、陳謝すべきだったのではないかと感じています。
今後、報告や謝罪の在り方についても考えていただきたいという要望と、もう1点は、病院を応援していただいている市民の皆さんにも、すごく信頼を失墜し、不信感を持たせてしまったという思いがありますので、信頼の回復と、あとは日々一生懸命頑張っている職員の皆さんの士気が下がらないように、そういったところでの配慮も十分にしていただきたいと思います。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの令和5年度病院事業経営状況についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

管理課長:それでは、令和5年度病院事業経営状況について御報告いたします。
資料の2ページをお開き願います。
6月までの実績となりますが、実績額合計の欄のとおり、11億5,182万5,000円の結果であります。
上段のグラフ、太い実線が示しますとおり、4月からの診療収益は低調で推移しており、計画との差は累計で1億8,089万6,000円のマイナスとなっております。
続きまして、資料の3ページの4月から6月までの累計の経営状況について御説明いたします。
表の1患者数及び診療収益の状況の左端、医師数については、5月1日に循環器内科の医師が入職しまして、病院事業管理者を除き2人体制となっております。
次に、患者数は、表の下段、1日平均患者数で、入院は、計画値1日189人のところ166人、外来では、計画値1日565人のところ、537人でありました。
表の右側、診療収益では、合計額で、入院は7億1,748万9,000円、外来は4億3,433万6,000円であり、入院・外来合わせた6月までの診療収益は、計画に対して1億8,089万6,000円のマイナスとなっております。
平均単価は、表の最下段のとおり、入院は、計画比マイナス2,281円の4万7,563円、外来は、計画比マイナス517円の1万3,056円となりました。
4月から6月までの診療収益の状況を概括しますと、2人体制となった循環器内科や発熱等で患者数の多かった小児科、耳鼻咽喉科以外は厳しい状況となっております。
特に入院では、内科や眼科など患者数の多い診療科の患者数が低調だったことのほか、例年に比べて手術件数や分娩件数が減少し、単価を押し下げる結果となりました。その後、病院事業管理者による緊急メッセージや救急応需の取組などにより、7月頃からは回復基調にあります。
次に、資料の左下、2医業費用の状況の欄を御覧ください。
研修医や循環器内科医等の予算外の人件費により給与費が伸びていますが、活動量の低下に伴う材料費等の減により、費用の実績額合計では14億7,255万4,000円となりました。
この結果、3収支の状況では、医業収益と医業費用との差引きで5,582万1,000円となり、計画との比較においては1億3,867万円のマイナスとなっております。
最後に、4病床利用率ですが、一般病棟と地域包括ケア病棟を合わせた病床利用率は61.7%、精神病棟では64.3%、全体では62.1%となっております。
以上です。

委員長(鈴木君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

野村和宏君:今の数字に関してお聞きしたいのですけれども、患者数が入院で約87.7%、外来で約94.9%、トータルで約92.5%、診療収益が入院で約83.6%、外来で約91.3%、トータルで約86.4%と計算したら出たのですが、まず、患者の人数が計画と乖離している原因はどのように捉えられているのでしょうか。
また、診療収益の部分で、1人当たりの単価が下がっているとの説明がありましたけれども、その要因を病院としてはきちんと掌握されているのか。
それから、医業費用の状況について、人件費のお話がありましたけれども、患者数が外来、入院ともにこれだけ減っているのに、給与費が増えるということは、何がしか仕事が増えたのでしょうか。ふだん、残業で対応しているのであれば、その費用が減って給与費も減少するというのが通常の考え方だと思うのですけれども、増えた要因について詳しく教えていただきたいと思います。
バランスでいくと、収入の減り方に対して経費の抑え込みがあまり効いていないと思いますので、7月以降、病院事業管理者からのメッセージで回復基調になったということですけれども、回復のためにどういう手だてを打っているのか、今、第2四半期も真ん中にきていますので、早め早めに手を打っていかないと、年間が終わって、結局、マイナスが大きくなってしまったでは意味がないので、その辺のところを教えてください。

医事課長:まず、診療収益の部分ですけれども、先ほど管理課長からも説明がありましたが、循環器内科以外にも、小児科ですと、新型コロナウイルス感染症を含め、発熱の患者が増加していたという要因がありますし、耳鼻咽喉科も医師が2名体制になっているものですから、救急を含めて積極的に受入れをしてくれていたという状況がこの間ありました。
逆に、収益面でマイナスの要素となっているのは、一つには、外科にいた医師が1名転勤になりました。乳がん系の診療を中心にやっていただいていた医師だったのですけれども、その方が転勤になって、その部分で手術を含めて影響が出ているのではないかというふうに見ております。
あとは、眼科についても、学会の関係などがあって、休診期間があったという状況もございます。
それから、消化器内科では、手術に結びつくような患者が、この3か月間については若干落ちていたという状況は見て取れますので、そういったところも収益に影響しているというふうに考えております。

管理課長:続きまして、経費の部分について、私のほうから説明させていただきます。
まず、給与ですけれども、給与費が予算よりも伸びていますのは、予算で見ていなかった新たに採用になった循環器内科の医師のほか、3月直前に臨床研修医2名の採用が決まるなど、そういった予定外の人件費が増えてきた要素があります。
時間外が減れば、当然、人件費全体は落ちるのですけれども、その比率は全体の中ではそれほど大きいものではありませんので、そういった固定費の部分で給与費が増してきたと考えております。
材料費などについては、患者の治療が少なくなれば、活動量に応じて費用も下がってくるのですけれども、物価高騰や光熱費の高騰は、患者に関係なく病院のランニングコストにかぶってきますので、その辺の経費を抑え込むことが難しく、経費についてはそれほど下がらなかったと考えております。
4月の診療収益の落ち込みを見て、直ちに、病院事業管理者から緊急メッセージを発出していただいて、具体的に計画との比較を数字で示しながら、このままのマイナスが続くと、計画からかなり乖離した数字になるということも含めて、職員全員にメッセージを投げかけております。文書でも発信しておりますし、先ほど申し上げたとおり、病院運営会議の場で、医師を含む管理職全員に呼びかけたところであります。
そのほか、看護師や医師、診療技術部のほうからの自発的な取組ということで、救急体制を取りこぼしのないようにしていくという取組もこの辺から始まりまして、救急車が2台、3台続けて来たとしても、満床だからといって断ることのないように、スタッフの収集や入院までの手続をスムーズにするような一連の流れを全員で確認して、フローチャート化して、救急応需の取組を強化しております。
そういったこともありまして、7月下旬から8月にかけては診療収益も回復してきて、入院もここからさらに10人、20人ぐらい増えた形で、今は180床ぐらい病床が埋まっている状況が続いておりますので、この間、スタッフの新型コロナウイルス感染で診療制限があったり、先ほどの不祥事の件があったりして、内部的にもいろいろとごたごたしたところはありましたけれども、患者の受入れという点ではかなり回復してきていると考えているところです。

野村和宏君:人員の採用計画は、年間の計画を立てる段階ではなかったということでしょうか。計画外ということでしょうか。

管理課長:予算を立てる段階では、当然年間の人員や採用計画を持って人件費を計算しているのですけれども、特に、医師は、そのまま収益に直結する部分がありますので、多少予算を超えたとしても、採用のチャンスがあれば、そこは積極的に確保していきたいという考えであります。

野村和宏君:今後は、この採用された医師の活動による収益の増は、見込めるということで理解してよろしいですか。

管理課長:研修医は研修中でありますので、それほど収益への跳ね返りはないのですけれども、常勤の固定医については、委員のお考えのとおりだと考えております。

野村和宏君:おおむね理解できました。
救急の受入れなどもフレキシブルに対応していただけるとのことで、市民の命に関わることでもありますので、大変だと思いますけれども、その辺は重点的に力を入れていただいて、さらに拡大していただいて、結果として病院の収益もよくなるという方向を目指していただければ、市民としても安心できるのではないかと思います。よろしくお願いいたします。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。

猪股君:今までの質疑を聞いて確認しておきたいのですけれども、冒頭の職員の不祥事により眼科がお休みしている期間の患者数への影響と、御答弁の中でも触れていた新型コロナウイルス感染症での休診による患者数への影響について、今のところどれぐらい見ていらっしゃるのか、教えてください。

管理課長:まず、眼科についてでありますけれども、7月末に不祥事がありまして、当該職員はそこから自宅待機となっております。
眼科は2名体制でありましたので、もう1名の医師に外来をお願いする形で、患者への対応は何とか踏みとどまっている状況です。
ただ、もう1名の医師が、これは初めから予定されていたことですけれども、8月23日付で退職になっておりまして、8月24日から8月31日までの間、医師が不在になっております。
この間、大学の出張医の応援を頂きながら対応しているところでありますが、9月1日からは、大学から固定医の派遣を頂けるようになりましたので、その医師を中心に、眼科の患者に御迷惑をおかけしないように対応できるのではないかと考えております。
また、新型コロナウイルス感染症の対応ですけれども、先週、医師を中心に、職員の新型コロナウイルス感染症の罹患がすごく増えておりますので、やむなく一部診療制限をしたところでありまして、外来のほうでは、発熱外来の休診など、市民の皆様に御迷惑をおかけする形となっております。
ただ、入院は、何とか患者数を維持している格好で対応できていますので、新型コロナウイルス感染症の診療制限による影響は少なかったと思っております。

猪股君:今のお話を聞くと、当初の計画に比べると、かなり厳しい状況になっているという認識でおります。
眼科医は1人退職されて、1人は固定医の派遣ということで、ここも最初の見込みより費用負担が増えるという印象を受けたのですけれども、そちらについて今のところ何か分かればお聞かせください。

委員長(鈴木君):暫時休憩いたします。(13:59)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(鈴木君):委員会を再開いたします。(13:59)

管理課長:当初から予定されていました、8月の医師の退職につきましては、予算で見ておりましたので、退職する医師と新たに来る医師で、そこはプラス・マイナス・ゼロですけれども、不祥事で自宅謹慎中の医師分の給与は固定費として出ていきますので、この後の処分にはよりますが、そこの負担はあると思っております。

猪股君:厳しい状況はよく分かりました。
思いも寄らないことで、この経営の予測に大きな影響を及ぼすことがよく分かりましたので、引き続き注視していただければと思います。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。

芳賀君:先ほども説明の中でございましたが、外科の乳腺の医師が転勤とおっしゃっていたと思うのですけれども、市民の声からすると、相当な痛手があったように感じています。
今までずっと診てもらった医師がいなくなる、これからマンモグラフィー等も含めて検査した方が治療できないような状況になってしまうのは、もちろん収入にとってもかなり痛手ではないかと思います。
転勤せざるを得なかった理由というか、退職ではなく転勤という話と、今後の穴埋めについてどのようになっているか、何かあればお聞かせください。

管理課長:外科の医師の転勤、異動につきましては、大学から派遣いただいている医師ですので、そのローテーションに従って転勤するということはあります。
確かに、乳腺の専門の医師がいなくなることで、多少制限がかかることはあるかもしれませんけれども、代わりに派遣していただいた医師がおりますので、全く乳腺のほうが診られなくなったというわけではありません。
マンモグラフィーの検査や乳がんの手術につきましても、これまでどおり対応してまいりたいと考えておりますので、その辺は大丈夫だと思っております。

芳賀君:それでは、乳腺外来の患者の手術件数は減っていないと考えて大丈夫でしょうか。

管理課長:先ほど問題ないと言ってしまいましたけれども、専門医の資格があるなしという違いがありますので、乳腺外来は実質できていない状況でありますし、手術件数も減ってきておりますので、そういった影響はあると思っております。

芳賀君:今の流れでいきますと、乳腺の専門医はこれから入る予定はないというような解釈になる中では、専門医が取れる診療報酬と一般の外科の医師が取れる診療報酬は違うのではないかと考えますし、乳腺外来に関しては、もう少しレベルアップしていただくような方針を立てていく予定はございますでしょうか。

病院事務長:乳腺外来につきましては、専門医が長くいる形で、言ってみれば江別市立病院の売りといいますか、女性特有の病気というところで、非常にPRにもなって、市民の医療にも貢献していたと考えております。
今後は、がんリハビリテーションなどにも取り組んでいければと期待をしていたところだったのですけれども、思いがけない人事異動というところで、こちらとしても予想外だったところではあります。
その医師がいなくなって欠員になったわけではなく、また新たな医師がいらっしゃったということでありますので、外科自体の体制は変わっておりません。引き続きマンモグラフィー検査を行ったり、乳がんの手術をすることはできる状況にもありますので、ここについては引き続き努力していきたいというふうに思っております。
ただ、専門医というところになりますと、医師招聘に関わってくる部分でありまして、大学医局から派遣していただいているというところもありますけれども、どうしても医師次第で左右されるところがあるかと思います。
一旦、こういう形になりましたけれども、できる限り同じような形の体制を組めるような努力はしていきたいと考えております。

芳賀君:大学側との関わりの中で、派遣医は今の体制では十分必要なことであるし、こことの関係性をもっと強化していくということは本当に大事だと思います。
そこだけに頼らず、しっかりとした固定医として、辞めないでしっかり市民を診ていくというような体制がなければ、いつもこういう形のことが起こってしまう、いつ起こるか分からないという中で、診療報酬も伸びずということを続けなければいけない不安は払拭できないと思います。
将来を見据えたところは今後もさらに考えていただきたいと思います。
要望として終わらせていただきます。

副委員長(吉本君):ほかに質疑ございませんか。

鈴木君:全体の収益構造を見ていくと、令和5年度で3,500万円程度の黒字見込みです。そうすると、非常に先行きが不安になってしまいます。毎月、計画に対して四、五千万円ずつマイナス計上です。これで現在の1億3,000万円程度の収支のマイナスになっている部分をどこで回復できるのか、回復できるから今年度の目標は達成できるという、その見通しについてお伺いします。
今年の財政的に見ると、20億円の一時借入金の枠は持っています。ですから、最大限それを活用すれば、年度末にはそこはクリアできると思います。ただ、一時借入金で穴を埋めて帳尻を合わすのは全く本来の姿ではないです。
先ほど来、猪股委員からも質疑があったように、今の眼科の問題、それから、新型コロナウイルス感染症になった医師は、なったこと自体を責めるわけでも何でもないですが、全体的に医師の体制がしっかりとできていないことが、そして、眼科医が1人退職して市内で開業するということも含めて、今までもその繰り返しです。もう少し医師の管理というか、医師の定着度を高めていくことも必要ではないかと思います。
最終的な収支の見込みは、まだ3か月ですから、見通しは立っていないですが、恐らく、7月分については既に数字が出ていると思います。7月の見通しも含めて、いつの時期になったらその分の回復ができるのかという見通しについてお知らせください。

管理課長:委員のおっしゃるとおり、4月、5月、6月はすごく低調な滑り出しで、私たちとしても強い危機感を持って経営に当たっているところであります。
7月の実績としましては、速報値で4億1,000万円というところで、回復基調ではありますけれども、計画に達しているかといえば、決してそうではないという状況であります。
8月につきましても、患者数が月末まで維持できればというところではありますけれども、4億円は超えてくるという見込みを持っております。
この計画を達成するには、患者数、そして、診療単価を上げる、この2つを進めていかなければ、当然診療収益は計画に達しないわけでありますから、この落ち込んだ患者数、医師の招聘もそうですけれども、救急の取組といったところで取りこぼしのないように、一つ一つ積み上げて、しっかりと入院の患者数、そして、診療単価を高める取組を続けていきたいと考えております。

鈴木君:私は、毎年中央社会保険医療協議会が発表するDPCの速報値を見ているのですけれども、極めて低いです。
北海道内の公立病院を見ても、大体0.12や0.15で、江別市立病院を見ると0.07ぐらいで約半分です。結局、これが診療単価を上げることにつながっていない要因かなと思います。
これは今日やって、明日結果が出るものではないと思うけれども、DPCの係数をいかに上げていくか、その経営努力をしっかりやってもらわないと、今聞いた数字で見ると、7月も当初目標の約4億4,500万円に届かない、8月も届かないということになるとしたら、いつになったらこの分を解消して、年間目標である3,500万円程度の黒字化の見通しが立てられるのか問われると思いますので、これからDPCの数値をいかに上げていくかという努力をしっかり進めてもらいたいと思います。

副委員長(吉本君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。

委員長(鈴木君):次に、ウの江別市立病院経営評価委員会についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

経営推進担当参事:それでは、江別市立病院経営評価委員会について御報告いたします。
資料4ページを御覧ください。
1令和5年度第2回江別市立病院経営評価委員会の開催結果でありますが、8月9日水曜日午後6時から、市立病院2階講義室において開催しました。
(5)議事については、病院事業経営状況、経営再建計画指標管理、患者支援センターの取組、江別市立病院経営強化プランの策定に向けてについて報告したほか、令和4年度点検・評価に関する意見書(案)について協議いただきました。
資料5ページをお開きください。
江別市立病院経営評価委員会において協議、決定を頂いた令和4年度点検・評価に関する意見書につきまして、その内容を御報告します。
まず、1総評では、(1)医療を取り巻く諸情勢等、(2)江別市立病院におけるコロナ感染症対応では、新型コロナウイルス感染症の影響などについて概括的に記載し、(3)市立病院の令和4年度決算結果等では、新型コロナウイルス感染症の対応に加え、担うべき医療の重点化などの取組が進んだ結果であり、経営再建が前進しているものと評価するとしています。
資料6ページを御覧ください。
2評価基準は、記載のとおりです。
3評価基準に基づく評価意見、(1)個別項目の評価意見のうち、1市立病院が担うべき医療の重点化については、入院患者数の面で進捗がやや遅れているものの、担うべき医療の重点化が進んでいることから、B評価としています。
次に、2診療体制の確立については、先進的な共同研究の実現に道筋をつけるとともに、続いて資料7ページになりますが、新たに消化器内科の外来医師派遣が開始されるなど、将来の医師招聘につながる取組が進みつつあることなどから、B評価としています。
次に、3経営体制の構築については、令和4年4月1日から地方公営企業法全部適用へ移行し、専任の病院事業管理者が設置されたほか、新たに病院経営会議を設置するなど、経営体制の構築が進んだことなどから、B評価としています。
次に、4一般会計による公費負担の適正化及び財務基盤の強化については、純利益を計上し、不良債務が圧縮され、財務基盤が強化されつつあることから、B評価としています。
次に、5広報活動の充実については、広報えべつでの連載コラム、市長との対話集会や出前講座など、市民への情報発信に努めているほか、令和4年11月にホームページをリニューアルするなど、医療従事者に向けた情報発信の充実にも取り組んでいることから、B評価としています。
次に、(2)総合評価意見については、新型コロナウイルス感染症関連の補助金が収支改善に与えた影響を考慮しつつ、診療収益が前年度に比較して約2億5,000万円増加したことなどを踏まえると、総合的には、おおむね計画どおりに経営再建が進捗しているものと評価するとしています。
資料8ページを御覧ください。
4令和5年度に向けた提言では、特に重点的に取り組む事項が提言されています。
まず、1点目として、地域医療連携の強化、2点目として、入院機能の充実・強化、3点目として、外来機能の重点化、4点目として、内科診療体制の充実、5点目として、部門別収支計算の活用、続いて資料9ページになりますが、6点目として、広報活動の充実、7点目として、江別市立病院経営強化プランの策定、これら7つの項目について提言を頂いております。
江別市立病院経営評価委員会からの評価意見、また、令和5年度に向けた提言を踏まえ、引き続き、経営再建を着実に進めてまいりたいと考えております。
また、資料10ページから16ページまでに、令和5年6月5日に開催された本委員会に御報告いたしました市立病院の経営再建に向けたロードマップ進捗管理表を再掲しております。
次に、江別市立病院経営評価委員会に報告しました江別市立病院経営強化プランの策定に向けてについて説明します。
カラー版の別冊資料を御覧いただきたいと思います。
こちら、別冊資料1ページから5ページまでは、これまでの経緯と昨年11月に本委員会に報告した江別市立病院経営強化プランの策定方針ですので、後ほど御参照願います。
続いて、別冊資料6ページをお開きください。
江別市立病院経営強化プランの方向性です。
別冊資料6ページ下段は、現行の江別市立病院経営再建計画において設定した目指す医療機能等の方向性です。
別冊資料7ページ上段を御覧ください。
こちらの表は、たたき台の段階ではありますが、江別市立病院経営強化プランの計画期間中における医療機能等の方向性をお示ししたものです。
市立病院が地域で果たすべき役割などを踏まえ、入院、がん、周産期医療を機能強化としてはどうかと考えております。
また、救急医療についても、位置づけの見直しを行ってはどうかと考えております。
続いて、別冊資料8ページ下段を御覧ください。
医師数の想定目標案です。
あくまでも目標案の段階ではありますが、目指すべき医療機能等の方向性を踏まえ、内科系について、臓器別専門医の体制を充実させることを目指したいと考えております。
別冊資料9ページ上段を御覧ください。
診療収益計画につきましては、集中改革期間における実績を踏まえつつ、令和10年度に向けた方向性を検討しております。
令和元年度から令和4年度までの診療収益の改善結果や当院が目指すべき医療機能の方向性等を踏まえ、外来については診療単価の向上を、入院については、患者数、診療単価ともに向上させ、診療収益全体として増加させることを目指したいと考えております。
別冊資料9ページ下段を御覧ください。
江別市立病院経営強化プラン策定に当たっての主な論点として、担うべき医療の重点化のほか、記載の5点を考えております。
今後、江別市立病院経営評価委員会からの御助言や市民アンケートの結果などを踏まえ、関係部局と調整しながら、これらの論点についても整理していきたいと考えております。
別冊資料10ページをお開きください。
こちらは、市民アンケート調査の結果概要です。速報段階のものであり、最終的に数字が変わる可能性もございますので、御容赦願います。
別冊資料11ページには、回答者の基本情報を記載しています。
別冊資料12ページをお開きください。
求められる医療機能・今後注力したい医療機能についてです。
上段左側の表、認知度については、救急医療、感染症医療、がん手術が高くなっています。
上段右側の表、貢献度については、項目ごとに顕著な違いは見られませんでした。
別冊資料13ページを御覧ください。
こちらは、求められる医療機能・今後注力したい医療機能について、選択方式で5つまで重要なものを選択していただいたものです。
下段の円グラフにありますとおり、上位は、救急、外来、入院となっています。
別冊資料14ページをお開きください。
経営再建の取組についての評価は、項目ごとに差はありますが、おおむね5割から6割の方が評価する、やや評価するとしています。また、2割から3割の方が分からないと回答しています。
下段、減資については、2割の方が知っているとの回答で、6割を超える方が、貢献度が非常に高い、比較的高いとしています。
別冊資料15ページ上段を御覧ください。
政策医療を確保するための財政支援について、市民の認知度は2割程度でした。また、財政支援の方向性について、維持が27.9%、増額が43.7%、減額が11.6%でした。
次に、外部環境調査の概要について説明します。
こちらも市民アンケート調査と同じく、速報段階となっております。
別冊資料16ページから19ページまでには、社会環境調査、医療・介護需要調査、地域住民受療実態調査の結果を記載しております。
ページが飛びますが、別冊資料19ページ下段の表を御覧ください。
外来患者に係る患者流出率と将来推計患者の伸び率のクロス分析です。
多くの疾患において患者数の伸び率が低く、流出率も低くなっていますが、新生物、がんの流出率が高くなっています。
別冊資料20ページをお開きください。
上段の表は、入院患者に係る患者流出率と将来推計患者の伸び率のクロス分析です。
外来患者と比較し、多くの疾患において、伸び率、流出率ともに高くなっています。
別冊資料20ページ下段からは、診療圏調査の結果です。
別冊資料21ページから22ページ上段までが外来患者の状況であり、別冊資料22ページ下段から23ページまでが入院患者の状況です。外来、入院とも、運転距離別で15分以内の患者が多いという結果になっています。
以上です。

委員長(鈴木君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

芳賀君:まず、江別市立病院経営評価委員会の意見書、資料7ページ、3経営体制の構築に、健診センター事業についてが載っており、資料8ページの4の(3)外来機能の重点化の一番下の行にも健診センターの機能強化というものがあります。
私たちは、前回の所管施設等調査で健診センターの見学もさせていただきまして、今の概要やこれからのことについて説明を頂きました。
疾患ではなく健康診断なので、環境をよくするなど、そういう強化にも努めていくということも伺ったり、専任の保健師を採用して、強化に努めていくという説明を受けたのですが、これらは収益ではなく、支出が多くなるところだと思うのですけれども、年度として、支出が多くなる分を相殺するプラスアルファのプランが必要ではないか、そこが江別市立病院経営強化プランだと思いました。
先日も、オプション検査の追加や市民が求める健診項目などはまだ増えていないのが現状で、考えているということだったのですが、そこを早急にやっていくべきというか、難しいことがどこにあるのかということと、エコー室も充実して、快適なお部屋でプライバシーも守れて、機械もそろってという中では、フル活用していくプランを早急に立てていくことで、ここは収益に本当に直結するのではないかと思います。
その具体的なところがなかなか見えてこないところですが、プラン的な部分でどのように考えているのか、お聞きします。

経営推進担当参事:健診センター事業の重要性については、江別市立病院経営評価委員会の中でも提言を頂いておりますし、私自身、出前講座に行った際にも、市民の方々から、健診を受けたくても受けられないような状況があった、オプションを選びたかったけれども、選べなかったというお声を頂いている状況でございます。
健診センターの実情ですけれども、もともと診療と同じ動線で行っていたものを、感染症対策ということで場所を分け、全て委託事業者を中心に行っていたものを直営化し、その中でも保健師を採用するという形で、どうしても投資が先行するような形で動いている状況があるのも、芳賀委員の御指摘のとおりかと思います。
健診センターを独立させたことによって、今まで診療枠によって制限されていた一般の健診を増やせるようになりましたので、例えば、今までお断りしていた協会けんぽの健診や事業所健診を積極的に受け入れていける状況ができましたので、健診センターを中心に、市内の事業所などへ営業活動なども行っているような状況で、数字のほうも徐々に伸びている実態にあります。
一方で、オプション検査を増やしていくことも非常に重要な課題で、患者数と単価の関係でいきますと、オプションをつけていくことで受診者の単価が増えるという部分がありますので、例えば一般の健診に加えて、骨密度測定をオプションでやらせていただくといったものについては、病院内で企画を進めている段階でございます。
ただ、現状、最優先しているのが健診センターの拡張工事で、これについては、所管施設等調査でも概略を御説明させていただいたと思いますが、環境を整えることでオプションを行っていくということで取組を進めている段階ですので、そのようなことで御理解を頂きたいと思います。

芳賀君:今年度中にオプションを増やす増やさないという部分は、まだ決定していないという判断でしょうか。

健診管理課長:今、経営推進担当参事からも一部御案内させていただきましたが、例えば、骨密度測定については、今年の早期にオプション化を確実にするような形で詰めの調整をしている段階であります。その段階を取っかかりとしまして、取り組めるところを一つずつオプション化して、市民の皆さんに提供したいと考えているところでございます。

芳賀君:早期にできるものからどんどん増やしていただければと思いますので、お願いいたします。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。

佐々木君:その下、5番の広報活動の充実で確認したいのですけれども、市長との対話集会が病院の関係であったのかどうか、もし既に開催されているものであれば、その対象や人数などを教えてください。

経営推進担当参事:昨年10月から11月までに開催された3地区の自治会における市長との対話集会で、病院事業管理者が報告をさせていただいたもので、病院単独ということではなく、関連議案とともに報告しております。
人数等については、手持ちの資料がございませんので、御容赦いただきたいと思います。

佐々木君:もう1点、江別市立病院経営評価委員会についてですけれども、委員は2年ごとということで、多分、再度委嘱されたと思います。江別市立病院経営評価委員会はずっとあるのですけれども、その表現の仕方は、当面というのがいいのか、もしくは、こういう場合には江別市立病院経営評価委員会を解散できるなど、めどのようなものがあるのかどうかを確認させてください。

経営推進担当参事:江別市立病院経営評価委員会は点検評価を行うのですけれども、こちらの江別市立病院経営強化プランにおいても、外部による点検評価が求められておりますので、どういう形になるか、流動的なところがあるかもしれませんが、江別市立病院経営評価委員会の機能は、永続的に設置されるものではないかと考えております。

佐々木君:基本的に3年間の集中改革期間ということで、市立病院の経営再建に向けたロードマップなどもつくられて進めてきたのですけれども、市立病院の経営再建に向けたロードマップの今後の取扱いについてお願いいたします。

経営推進担当参事:市立病院の経営再建に向けたロードマップについては、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申におきまして、集中改革期間を設定して、令和2年度から令和4年度までの3年間で取組項目をリストアップして、それを引き継ぐ形で計画をつくったところであります。
市立病院の経営再建に向けたロードマップという名称が継続されるかどうかということもありますけれども、江別市立病院経営強化プランは、今後5年間のロードマップ的な、どういうことをやっていくかということを明確にするものと考えておりますので、令和5年度で計画期間は終わり、一旦の区切りを迎えますが、令和6年度以降は、江別市立病院経営強化プランということで引き継いでいくと考えております。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。

猪股君:私は、江別市立病院経営評価委員会の傍聴に行けなかったので、質疑が重複していたら申し訳ありません。
江別市立病院経営強化プランの策定に向けての冊子、江別市立病院経営強化プランの方向性について、別冊資料6ページ以降について考え方を確認しておきたいと思います。
別冊資料7ページの強化プランの素案として、機能分化から機能維持に来ているものがあって、例えば、5疾病であれば急性心筋梗塞、6事業であれば救急医療というふうに機能分化から機能維持に来ているものもあるのですが、こういったところはどういう検討の経緯で機能維持とするに至ったのか、御説明をお願いします。

経営推進担当参事:こちらの方向性の見直しにつきましては、これまでの集中改革期間における取組や江別市立病院経営評価委員会の提言を踏まえまして、病院内の会議において、あくまでたたき台ということで決定して、江別市立病院経営評価委員会にお示しをさせていただいたものであります。
それぞれの変更理由を簡単に申し上げますと、救急患者の積極的な受入れを進めて、入院機能の充実強化を目指すべきというような形で江別市立病院経営評価委員会から意見を頂いていますので、入院や救急医療について、それぞれ位置づけを機能強化、機能維持のほうに変更しているという形となります。
また、急性心筋梗塞については、救急医療との関係性が非常に強いということと、先ほど御説明させていただきましたとおり、循環器内科の体制が充実しているということも踏まえまして、機能維持のほうに変更している形となります。
周産期医療については、マタニティメンタル外来や産後ケア事業に取り組んでいるような実態も踏まえまして、子育て支援の充実から、機能強化に変更してはどうかということで現状考えているものでございます。

猪股君:病院内での考え方という趣旨では理解をしたのですけれども、地域医療構想の下、地域医療全体として見たときに、市立病院として、どういった機能を有する必要があるのかといった視点においては、どういった議論があってこういった方向性になったのか確認します。

経営推進担当参事:当院に求められている役割としては、地域の診療所等との役割分担が求められると思いまして、基本的には、外来については連携を強化して、各クリニックのかかりつけ医の皆さんに患者をお願いして、入院紹介患者や救急患者をしっかり診ていくことになると思います。
まさに下の図表にある部分が、地域医療構想や、当院の役割を踏まえた中での、当院が重点化すべき項目ということで、そのような方向性も踏まえる中で、入院や場合によっては救急を少しずつ強めていくという考え方で整理をさせていただいているところでございます。

猪股君:資料8ページのところでは、外来機能を重点化する必要があるとなっているのですが、そこの説明をお願いします。

経営推進担当参事:外来機能の重点化ということは、外来の患者の質を変えていく、もしくは、診療構造を変えていくという考え方で、単に具合が悪くなったというような軽度の患者ではなく、例えば、MRIやCTなどの検査が必要な患者や手術が終わった後のケアが必要な患者など、重点的に絞り込んで我々が外来医療を提供して、入院施設や高度な医療機器がないようなクリニック、かかりつけ医でも診られるような患者については、地域のクリニックに委ねて絞り込みをするという形での重点化ということで考えているところでございます。

猪股君:私たちはいつも市立病院単体の経営の審査をしているので、市全体を俯瞰したときの地域医療ニーズや、ほかの病院の機能と合わせた市立病院の在り方というところまでは情報を取れない部分があります。
その辺がどうなっているのか、いつも気になっていたのですけれども、医療圏の中での情報交換や、市立病院の経営はこういうふうにしていく予定なので、こういう機能を強くしますという医療圏におけるすり合わせは、どれぐらいの頻度で、どういった方法で行っているのか、教えてください。

経営推進担当参事:札幌医療圏においては、地域医療構想会議という調整の場がございまして、各病院の医療機能などを話し合う場が定期的に持たれております。
先日開催された地域医療構想会議の場では、当院の病院長から江別市立病院経営強化プラン策定の方向性について説明をさせていただいたところでありまして、そういった中で我々が目指す方向性についてお知らせをしているところです。
また、一般社団法人江別医師会とも定期的に情報交換をしながら、当院の目指すべき方向性などについて御理解いただくような取組を進めていく必要があると考えております。

猪股君:私もそういう視点で情報を取っていきたいと思います。
別冊資料10ページに、今回、市民アンケートの調査結果を頂いているのですけれども、こういった市民アンケートは初めて実施したと思うのですが、この市民アンケートは何に反映しようと思って取ったのか、その目的についてお聞かせください。

経営推進担当参事:猪股委員が御案内のとおり、市立病院がこのような形で行うのは初めてのことです。
江別市立病院経営強化プランの策定に当たっては、これまでもパブリックコメントや江別市立病院経営評価委員会の外部委員などの意見は頂いていたのですけれども、広く一般市民の声を頂く場があるほうが、より実効性の高い計画にできるのではないかという考え方の下、このような市民アンケート調査を実施することとしたものであります。

猪股君:このアンケートをつくるに当たって、どこかに委託をしたのか、それとも、自前でつくったのか、その辺りも確認させてください。

経営推進担当参事:アンケートの実施に際しては、外部の委託事業者の力を借りて実施しております。
アンケート項目の内容につきましては、それぞれの地域性が非常に強い形となりますので、外部事業者のアドバイスを頂きながら、基本的には、我々のこれまでの取組や市民の関心の高いところを考えて、アンケート内容についても病院内の会議でもみながら決定をして、アンケートを実施したという形となっております。

猪股君:市民アンケートを実施するのはすばらしいことだと思うのですけれども、アンケート調査の項目は今日の資料には出ていません。
前に江別市立病院経営評価委員会の報告の中でもらったものを確認しますと、市立病院にどんな機能がといった聞き方をされていて、これを市民に無作為で送っているのであれば、どちらかというと、市全体の医療という視点の中で聞くほうが、地域医療の中での市立病院の在り方を考える上では適していたのではないかと思いました。
例えば、この地域にどんなお店が必要ですかと聞くのと、セブン―イレブンに何が欲しいですかと聞くことの違いといいますか、本当は生鮮食品が欲しいから、まいばすけっとが欲しいと言いたいのに、セブン―イレブンありきで聞かれてもという話になりそうだと思ったので、今回はどういった経緯で、どういったやり方でアンケートをつくったのかが気になりました。
今回の調査は、市立病院が前提であることは分かったのですけれども、また機会があれば、市全体の見方でアンケートを行うのもよろしいかなと思いますので、それは伝えておきたいと思います。
最後に、今回は外部環境調査も行っていますけれども、これはどういった目的で行ったものなのか、また、今回、江別市立病院経営強化プランの素案の中で、機能の維持強化に変更があったので、この結果がこういうところに関わっているのかどうか、その辺りの考え方をお聞かせください。

経営推進担当参事:外部環境調査をなぜ行ったのかということにつきましては、先ほどの猪股委員の御提言とも関連するのですけれども、地域における需要動態を把握しなければ、我々が何の医療を提供すべきかが分からないことから、いわゆるマーケット調査という考え方の下で実施をしたものでございます。
その上で、実は、外部環境調査の成果が全て出る前に、これまでの我々の取組などをベースにこの方向性をつくったという実情がございますので、改めてアンケート調査、外部環境調査の結果を踏まえた見直しなどについては、江別市立病院経営評価委員会の意見も頂きながら行いたいと考えております。
一方で、この外部環境調査の中では、循環器の疾患の伸びが高いというところもありますので、ある程度この外部環境調査に沿った方向性になっているのではないかというふうに考えている面もございます。

猪股君:現時点での考え方としては分かりました。
ただ、機能の維持強化のところを見ていて、体をどんどん大きくしていく方向になっても、費用がどんどんかかっていくだけだと思ったので、市全体の地域医療という見方の中で機能を検討していくことが必要かと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、市立病院所管事項を終結いたします。
生活環境部入室のため、暫時休憩いたします。(14:43)

委員長(鈴木君):委員会を再開いたします。(14:49)
3生活環境部所管事項、(1)報告事項、アの環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業の実施状況についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

施設管理課長:報告事項、アの環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業の実施状況について御報告いたします。
環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業は、平成19年10月開始以来、本年をもって16年が経過するところであります。
これまでに、年3回の定期整備に加え、各種法定点検及び日常の保守点検を実施し、安全な運転維持管理に努めております。
環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業の評価につきましては、毎年、当委員会で報告しておりまして、本日の委員会では、令和4年8月から令和5年7月までの結果につきまして御報告いたします。
なお、当該評価表につきましては、環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業開始以来、要求水準書に基づき業務の遂行状況を確認するために、数値化して判断するものであります。
資料の1ページを御覧ください。
1環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委託事業の評価一覧についてでありますが、令和4年8月から令和5年7月までの評価は、各月の総合評価点数が70点以上90点未満でございました。
下段の表にあります目標が達成されており、水準を満たしているAと評価しております。
ここで、評価方法につきまして、令和4年8月期業務実施状況の確認書を例として御説明申し上げます。
資料の2ページを御覧ください。
事業の評価は、設定した8件の評価項目において、運営管理に係る体制や実施状況に応じ、評定点を算定して合算した結果を基に実施するもので、8特別考査項目は、特別な事象が発生した事案への対応について評価するものです。8月の総合評価点数は、80.8点となっております。
資料の3ページ及び4ページは、今ほど御説明いたしました80.8点の内訳を記載しました環境クリーンセンター等長期包括的運営管理委事業評価表であり、評価項目における細別の業務内容とその評価点数及び計算点を記載しており、評価点は4段階で採点しているものです。
続きまして、本事業を委託しております株式会社エコクリーン江別の経営状況について御報告いたします。
資料の5ページでありますが、委託契約書の規定に基づき提出された報告書のうち、令和4年度の事業報告書に基づき作成したものであります。
(2)経営状況の概略でありますが、営業利益が1,940万6,564円、純利益は1,358万4,874円となり、また、年度末における利益余剰金は3,210万7,914円となったものであります。
なお、運転資金の借入れはありませんでした。
(3)地元発注についてでありますが、発注率は15.1%となっております。
(4)総括でありますが、健全な経営を行い、利益を計上し、運転資金についての借入れも認められず、経営状況に特段の問題は見受けられないことから、財務上の問題はないものと判断しております。
今後におきましても、市のモニタリングを適正に行い、受託者と連携を取り、安定した施設の運営に努めてまいります。
以上です。

委員長(鈴木君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イの江別市一般廃棄物処理基本計画に基づく取組についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

廃棄物対策課長:報告事項、イの江別市一般廃棄物処理基本計画に基づく取組について御報告いたします。
資料は6ページからとなりますが、資料に誤りがございました。大変申し訳ございませんが、修正をお願いいたします。
2つ修正がございます。
1点目は、資料6ページ、表題が江別市一般廃棄物処理基本計画に基づく取組についての上から6行目の後半ですが、計画期間は令和4年度となっているところ、正しくは令和3年度となります。御修正をお願いいたします。
2点目は、資料9ページ、ごみ処理手数料(指定ごみ袋)の原価計算方法の(1)ごみ処理原価計算書(令和4年度実績)、この表の右側の行、処理経費の3行目、項目、減価償却費の金額、113,732千円となっているところがございますが、これを194,441千円に修正をお願いいたします。
また、同じく1行下の項目、償還金利子の金額80,709千円をゼロあるいは横棒に修正をお願いいたします。
なお、その直下にございます2償還・利子計の金額は変わりません。大変申し訳ございませんが、修正をお願いいたします。
修正は、以上でございます。
内容について説明させていただきます。
資料の6ページにお戻りいただきたいと思います。
1江別市一般廃棄物処理基本計画についての(1)計画の概要ですが、この計画は、法律に基づきまして、江別市の一般廃棄物の処理等を総合的な視点で推進しようとするものでございまして、現計画は令和3年3月に策定し、令和3年度から令和12年度までの10年間を計画期間とするものでございます。
(2)目標値は、一番右の列に記載のとおり、令和12年度に、1人1日当たりごみ総排出量は853グラム以下、リサイクル率は30%以上、10年間の累計最終処分量は3万立方メートル以下としております。
(3)施策は、4つの基本方針、20の施策があり、特に、基本方針4経済的・効率的なごみ処理の推進では、1適正・効率的収集運搬体制の検討、2適正なごみ処理手数料の検討等を掲げております。
資料の7ページを御覧ください。
ごみ処理手数料(指定ごみ袋)の見直しについてですが、(1)経過にあるとおり、指定ごみ袋による家庭ごみ有料化は、平成16年度に1リットル当たり2円と致しまして、これまで指定ごみ袋の購入により手数料を納入していただいているほか、令和元年度に、環境クリーンセンターへのごみ直接搬入手数料を改定しております。
(2)現状は、環境クリーンセンターで平成19年度から行ってきた長期包括委託は、令和4年度に契約延長を行っており、これまでの約9億9,000万円から約12億6,000万円と毎年2億7,000万円程度の負担増となっています。
また、家庭ごみの収集運搬委託については、近年の物価上昇と賃金上昇を踏まえますと、事業費が増大して委託費の増加が避けられない状況となっております。
さらには、環境クリーンセンターで令和4年度から実施している延命化工事には約33億円、新最終処分場の造成に約28億円を要することが見込まれております。
(3)検討事項ですが、先ほども若干触れましたが、計画の基本方針4―2に基づきまして、ごみ処理手数料(指定ごみ袋)の見直しを検討していくこととしており、令和4年度以降のごみ処理費等を推計したところ、現状の考え方と同じく、市民の直接負担をコストの3分の1とした場合、指定ごみ袋の1リットル当たりの単価が、現行2円のところ、3.3円から3.6円になると試算しております。
資料の8ページをお開き願います。
ごみ処理費・原価等推移のグラフと表でございます。
令和元年度から令和12年度までの推移を示したもので、上段では、収集運搬委託、長期包括委託等、費用の区分別に棒グラフで表示しております。
また、上段の折れ線グラフは処理原価、中ほどの折れ線グラフには原価の3分の1相当の金額を示した表となっております。
下段は、このグラフ表示の金額等の元データの表となっておりまして、表の下の行にごみ1リットル当たりの3分の1負担額を記載しております。
資料の9ページを御覧願います。
ごみ処理手数料(指定ごみ袋)の原価計算方法です。
左側の(1)ごみ処理原価計算書(令和4年度実績)は、記載のとおり、収集経費、処理経費を項目ごとに要した額を記載しており、右側の(2)ごみ処理案分表(令和4年度実績)では、指定ごみ袋分に相当するごみ量を表しております。
左側の(1)ごみ処理原価計算書にお戻りいただき、中段から下の表の一番下の行にありますとおり1万9,787トンで案分し、ごみ袋の容量に手数料を置き換えるための見かけ比重、1リットル当たり0.15キログラムで試算いたしますと、1リットル当たりのごみ処理原価は10円となります。
平成16年度からの指定ごみ袋によるごみ有料化では、先行実施市が実施している手数料負担の割合を原価の3分の1とするルールを当市も適用しておりますことから、資料の8ページ一番下の行にある原価3分の1負担は、令和4年度は1リットル当たり3.3円となります。
資料の10ページをお開きいただきたいと思います。
3紙おむつに係るごみ処理手数料減免方法の見直しについてですが、(2)現状に記載のとおり、減免の対象となっている方のほか、現行の減免の対象以外の方で紙おむつを使用している市民が多数おられるものと承知しており、今後、高齢化のさらなる進行によって対象者が増えることが予想されるため、燃やせるごみの収集日に、紙おむつを指定ごみ袋に入れないで排出いただくなどの手法を検討したいと考えているところです。
資料の11ページを御覧いただきたいと思います。
4ごみ収集日の見直しについてですが、(2)現状に記載のとおり、1週間当たり4回の収集日があることと、かさばるペットボトルの収集日を増やしてほしいとの要望があることを踏まえ、(3)検討事項に記載のとおり、現行で別々となっている不燃ごみと資源物・危険ごみの収集曜日を同じ曜日にすることで、1週間当たりの収集日を最大3回とするとともに、排出量が少ない燃やせないごみの月2回の収集日のうち、1回を資源物のうちペットボトルのみの収集日に変更して、ペットボトル収集を月3回とすることを検討します。
資料の12ページをお開きいただきたいと思います。
横の表になりますが、今の収集日の見直しについて、左側に現状、右側に見直し案を記載しております。
カレンダー式で表示しております左のカレンダーの2週目、4週目が週4回収集となっていますが、右側のカレンダーのとおり、不燃及び資源物・危険ごみの収集に関して、金曜日と火曜日の2曜日要していたところを、右のカレンダーのとおり、不燃及び資源物・危険ごみの収集を火曜日にまとめ、さらに、左のカレンダーで不燃月2回のところを月1回とし、不燃のもう1回分をペットボトル収集に変更することを検討するものでございます。
資料の13ページを御覧いただきたいと思います。
古着・古布及び小型家電の拠点回収の見直しについてですが、(3)検討事項に記載のとおり、拠点回収開始から10年が経過し、市民の資源化に対する意識啓発によって、民間回収や集団資源回収へ遷移している状況を踏まえまして、事業の見直しを検討するものでございます。
以上です。

委員長(鈴木君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

猪股君:2件あるのですけれども、まず、2ごみ処理手数料(指定ごみ袋)の見直しについてお伺いしたいと思います。
江別市一般廃棄物処理基本計画を見ていると、資源化を進めることによって処理経費を抑えていたというのが過去の経緯だと思うのですけれども、それを超えるように原価が上がってきたという印象を持って見ていました。
資料の8ページを見ると、令和元年度、令和2年度、令和3年度は、原価の3分の1負担額は平均で1リットル当たり3円だったけれども、これまで江別市では2円で実施してきて、その残りは市で負担してきたという考え方でよろしいのか、確認をさせてください。

廃棄物対策課長:資料の8ページの表で、令和元年度から令和3年度までは原価の3分の1負担額が平均3円になっていたけれども、これまで見直し部分はどういう考え方をしていたかということかと思います。
実は、先ほども若干触れているのですが、ごみ処理手数料に関しては、令和元年度に自己搬入分について検討させていただいて、令和2年度から改定をしております。そのときに、家庭ごみの指定ごみ袋部分につきましても原価計算をしております。
2円ではないということにはなっておりましたが、その当時、現在の環境クリーンセンターの延命化工事にどれほどお金がかかるかという部分と、新最終処分施設のことも想定はしておりましたけれども、事業費がどのぐらいになるかというところは見えておりませんでした。そのときに全体を見通す中では、そこの部分が見えていないということで、家庭ごみ手数料の指定ごみ袋分については、改定を見送っていたということでございます。

猪股君:これまではある程度負担できていた部分が、事業費が大きくかかってくるので厳しくなってきたと理解を致しました。
見直しが始まりますという御報告だと理解はしているのですけれども、恐らく、上げるということを前提に見直しをされると思うのですが、いつ頃から開始する考えで検討しているのか、お聞かせください。

廃棄物対策課長:いつからやるかについては、検討中なのではっきりと申し上げることはできませんが、先ほども若干御説明させていただいたとおり、江別市全体の使用料・手数料の見直し、令和6年度から始まるものについての見直しが今年度進行している最中でございますので、早ければ令和6年度ということになろうかと思います。

猪股君:状況はよく分かったのですけれども、市民の状況もかなり厳しくて、いろいろな原価が上がって、可処分所得がどんどん圧迫されていく中で、自治体で何ができるかというのを考えると、ごみ処理手数料をこのタイミングで上げるのは、市民感情的には厳しいという印象があります。
状況としてはよく分かるのですけれども、そういったところも加味して検討を進めていただきたいと要望させていただきます。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。

野村和宏君:江別市のごみ処理に関しては、他の自治体と比べると、同じ袋で捨てられる、不燃物がすごく少なく済むということで、引っ越してきた方は本当に楽でいいということで評価を頂いているところですけれども、手数料を上げていかなければいけないというのはある意味やむなしかと思うのですが、1点だけ、ごみ袋の耐久性の見直しも同時にすることはできないものかと思います。
なぜかといいますと、ごみ袋の手数料が上がると、市民感情としては、今まで以上に圧縮して捨てたいと思うと思います。現状の袋では、角の立ったボール紙のようなものがあると裂けてしまって、布テープなどで補強して出されているケースも散見されます。手数料を上げていく段階で、その分、袋の耐久性も強化したので、より圧縮して廃棄していただくことも可能になりますということも一緒にうたっていくと、多少、市民の理解も頂けると考えたものですから、その辺も同時に検討していただけたらというふうに思いますので、要望として挙げさせていただきたいと思います。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。

佐々木君:減免方法の見直しのところですけれども、指定ごみ袋の給付から紙おむつの無料収集に変更することなどを検討していくということです。お金のかからない袋にしてということですが、この対象がおむつということになっているのですけれども、今までは、ごみ袋を頂くときにも、必ず紙おむつの領収書をつけなければいけなかったと思います。
ただ、現実には、紙おむつも使うけれども、紙おむつの尿取りパッドやリハビリパンツなど、それら全部をひっくるめてという考えでよろしいでしょうか。

廃棄物対策課長:移行した際の出し方として、紙おむつだけが分別されて出るので、それには紙おむつだけではなく、パッドや拭き取りのものなどは入れてよいのかという御質疑だと理解しました。
先進的に行っている帯広市や苫小牧市を見ると、紙おむつのほか、布おむつ、紙パッド、拭き取りのものなども含めていいということになっているので、多分、そこと大きく違うことはないのだろうと思っております。いろいろな御意見はあると思いますので、江別市廃棄物減量等推進審議会の意見なども踏まえて検討していきたいと思っております。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。

猪股君:関連してもう少し確認をさせてください。
私の理解だと、これまで2歳未満の乳幼児や障がいを持つお子さんがいるおうちには無料券が配付されて、それで20リットルのごみ袋と引き換えていたと聞いていたのですが、20リットルはすごく小さくて、紙おむつを入れるのはすごく大変だという声はいつも聞いていたので、これはかなりありがたい切替えだと思います。
無料券の配付を廃止するのかという確認と、これまでは子育て区分が2歳未満と区切っていたものが、紙おむつを使っている子だったら何歳まででもいいという理解に変わるのか、この2点を確認させてください。

廃棄物対策課長:この制度の拡充に当たっては、指定ごみ袋は使えませんので、ごみ袋の配付券という考え方はしない予定です。対象者というよりは、どちらかというと、紙おむつに着目したごみの排出区分とお考えいただければよろしいと思います。
ただ、申し訳ないのですけれども、ペットのおむつも混在する可能性はあると思うので、他市町村でもそういったことがあるのですが、基本的には人の物ということで制度を開始させていただきたいと思っております。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって生活環境部所管事項を終結いたします。
健康福祉部入室のため、暫時休憩いたします。(15:14)

委員長(鈴木君):委員会を再開いたします。(15:15)
4健康福祉部所管事項、(1)報告事項、アの移転新設(増床)特別養護老人ホームの進捗状況についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

企画・指導担当参事:それでは、移転新設特別養護老人ホームの進捗状況について報告いたします。
資料1ページを御覧ください。
特別養護老人ホームの整備につきましては、昨年8月23日の本委員会において報告しておりましたが、このたび竣工時期の変更がありましたので、報告いたします。
(1)整備施設と(2)整備事業者ですが、社会福祉法人すばるが運営する特別養護老人ホームひだまり大麻50床を大麻北町から移転し、今回整備する50床を加えた100床の施設として新設するものであります。
(3)建設地は、7条7丁目であります。
(4)竣工時期ですが、令和6年3月までの予定でしたけれども、同年6月へ見直しがされております。
(5)竣工時期見直し理由ですが、建設事業者との契約に時間を要したものとなっております。
以上です。

委員長(鈴木君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、イのえべつ市民健康づくりプラン21(第3次)の策定についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

健康づくり・保健指導担当参事:えべつ市民健康づくりプラン21(第3次)の策定について御報告申し上げます。
資料の2ページをお開き願います。
本件については、去る5月24日開催の当委員会において、計画策定の目的や位置づけ、策定体制やスケジュールなどについて御報告いたしましたが、6月以降の策定経過等について報告するものであります。
初めに、1策定経過(令和5年6月以降)でありますが、6月28日に江別市民健康づくり推進協議会を開催し、第3次計画の策定についてスケジュール等について説明いたしました。
6月から8月までにかけましては、今回資料を提出しておりますが、現計画でありますえべつ市民健康づくりプラン21(第2次)の目標達成状況の取りまとめを行っております。
8月23日に江別市民健康づくり推進協議会を開催し、現プランの目標達成状況と最終評価案及び次期計画の体系図案について説明し、協議いただいたところです。
次に、2今後のスケジュール(予定)でありますが、9月から10月までにかけまして第3次計画の素案を策定し、11月に開催予定の江別市民健康づくり推進協議会にて御協議いただき、12月にパブリックコメントを実施し、令和6年3月までに策定する方針であります。
なお、策定の経過につきましては、適宜、本委員会に御報告してまいります。
次に、目標達成状況と最終評価について御説明いたします。
資料の3ページを御覧願います。
現プランの目標達成状況と最終評価についてでありますが、平成30年度に実施した中間評価において目標指標及び目標値の見直しを行ったことから、基準時点は中間見直し時点とし、最終評価時点である令和4年度実績に基づき最終評価を行っております。
2指標の達成状況にありますように、全26項目について、記載の4段階の評価基準に基づき評価を行いました。
現在調査中の3項目を除いた結果と致しまして、目標を達成したものが8項目、変化が見られなかったものが4項目、悪化したものが11項目という結果でございます。
次に、第3次計画の体系図案について御説明いたします。
資料の5ページを御覧願います。
第3次計画の体系図につきましては、国の健康日本21(第3次)に倣い、市民それぞれが取り組み、改善してくことが望ましい基本的な生活習慣の確立と、生活習慣病及びフレイルの発症、重症化予防、そして、それらを実践するための環境整備についての3つを基本的な方向と定めたいと考えております。
分野については、国及び現プランを基に設定したいと考えておりますが、先ほど申し上げましたとおり、江別市民健康づくり推進協議会で御協議いただくこととしております。
以上です。

委員長(鈴木君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、ウの江別市自殺対策計画(第2次)の策定についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

健康づくり・保健指導担当参事:江別市自殺対策計画(第2次)の策定について御報告申し上げます。
資料の6ページをお開き願います。
本件については、去る5月24日開催の当委員会において、計画策定の目的、策定方法やスケジュールなどについて御報告いたしましたが、5月以降の策定経過等について報告するものであります。
初めに、1策定経過(令和5年5月以降)でありますが、5月に庁内関係各課による江別市自殺対策推進連絡会議を開催し、現計画の取組状況や評価について意見聴取を行いました。
また、6月28日には、江別市民健康づくり推進協議会を開催し、第2次計画の策定スケジュール等について、8月23日には、第1次計画の取組と評価について報告するとともに、第2次計画の策定概要を説明し、第2次計画の方向性について協議を頂いたところです。
次に、2今後のスケジュール(予定)でありますが、9月から適宜、江別市自殺対策推進本部会議及び江別市自殺対策推進連絡会議を開催し、江別市民健康づくり推進協議会において御協議いただき、12月にパブリックコメントを実施し、令和6年3月までに策定する方針であります。
なお、策定の経過につきましては、適宜、本委員会に御報告してまいります。
次に、江別市自殺対策計画(第1次)の取組と評価について御説明いたします。
資料の7ページを御覧ください。
1江別市自殺対策計画(第1次)の評価でございますが、計画策定時、平成29年の自殺率20.1に対して、令和4年は15.0であり、目標値を下回りました。
なお、江別市における自殺者の推移等は、資料に記載のとおりでございます。
次に、資料の8ページをお開き願います。
江別市における自殺者の特徴としましては、働き盛りの40歳代、50歳代や60歳代以上の割合が多いこと、若年層の割合が増加していることが挙げられます。
(4)江別市自殺対策計画(第1次)に基づく取組状況につきましては、基本施策、重点施策について表に記載しておりますので、御参照願います。
今後の自殺対策の推進における課題を踏まえまして、第2次計画における重点的な取組等につきましては、江別市健康づくり推進協議会で御協議していただくこととしております。
以上です。

委員長(鈴木君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

猪股君:自殺対策ということで、江別市における特徴の中にも、働き盛りの40歳代、50歳代と若年層の割合が増加しているとありました。
この間、生活保護の勉強会に参加したときにも同じような傾向があって、生活に困窮する人の若年化が課題として挙げられていて、若い世代のうちからしっかりと対策を打っていく必要があると、暮らしへの課題に対して取り組む必要があると感じています。
資料9ページの1次計画における主な取組などを見ると、幅広い世代の事業にわたっていると思いながら、今後は、若年層への対策もしっかりとしていかなければいけないとなったときに、ほかの自治体であると、年齢を区切らずに支援をするような課があったり、一体的に支援に当たれる制度をつくっているところもあります。
例えば、大阪府枚方市などはそうですけれども、子供・若者という切り口にして、18歳で子供の支援が終わるのではなく、30歳代ぐらいまでを子育て支援の部署で見るなど、一体的な行政の在り方を見直して支援に当たるような考え方もされています。
そういった組織体制についても議論していく必要があると思うので、その場でこういった組織の在り方についても議論をしていただきたいと思うのですが、お考えをお聞きします。

委員長(鈴木君):暫時休憩いたします。(15:27)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(鈴木君):委員会を再開いたします。(15:30)

健康推進室長:先ほどの質疑に対して、現段階で組織自体を見直すことまでは考えていないのですけれども、今回、計画をつくっていく上でも、関係各課の集まりによる江別市自殺対策推進連絡会議を開いておりますので、いろいろな課が集まる中で自殺に対する対策の計画をつくっていきたいと考えております。
今すぐ組織を見直すことはできないですけれども、関係各課と協議しながら、年齢等で切れることがないような支援をしていきたいと考えております。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、健康福祉部所管事項を終結いたします。
健康福祉部退室のため、暫時休憩いたします。(15:31)

※ 休憩中に、第3回定例会の委員長報告の有無について協議

委員長(鈴木君):委員会を再開いたします。(15:33)
次に、5第3回定例会の委員長報告の有無についてお諮りいたします。
休憩中に協議いたしましたとおり、委員長報告は行わないことと確認してよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次に、6協議事項、(1)先進地行政調査(案)についてを議題と致します。
初めに、事務局より説明願います。

川上議事係主任:それでは、私から、先進地行政調査(案)につきまして御説明申し上げます。
本件は、さきの委員会での確認に基づき、正副委員長及び事務局においてあらかじめ調整いたしました案についてお諮りするものであります。
初めに、調査日程でありますが、10月10日火曜日から12日木曜日までの2泊3日でございます。
次に、調査候補市と項目についてでありますが、調査1日目の10日火曜日午後は、調査候補市が三重県名張市、項目は、名張市立病院における取組について、11日水曜日午前は、調査候補市が奈良県橿原市、項目は、子ども総合支援センターについて、11日水曜日午後は、調査候補市が奈良県大和郡山市、項目は、高齢者移動支援事業についてとしております。
調査の受入れにつきましては、相手方より内諾を得ており、本日の委員会で御確認いただけましたら、正式に各市議会宛てに調査依頼の文書を送付いたします。
また、調査行程・調査項目に係る参考資料等について、別途作成の上、後日配付させていただきたいと考えております。
あわせまして、適宜、航空券の予約手続等を行ってまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
以上です。

委員長(鈴木君):ただいま事務局より説明いただきましたが、確認等ございませんか。(なし)
それでは、事務局より説明のあったとおり、調査を実施することとしてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
最後に、7その他について、事務局からございませんか。

川上議事係主任:生活福祉常任委員会の所管に係る陳情の提出がありましたので、審査方法等について御協議いただくため、写しを配付し、提出経過等を説明してよろしいでしょうか。

委員長(鈴木君):委員の皆様、事務局の説明のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
それでは、配付願います。

川上議事係主任:ただいま配付いたしました陳情につきまして御説明いたします。
高齢者の交通費助成を求める陳情書は、8月16日に高齢者の交通費助成を求める江別の会の山崎さん外1名が来庁され、直接受理したものでございます。
本陳情は、正式には議会運営委員会で諮った後、第3回定例会に上程され、生活福祉常任委員会に付託となる見込みですが、議会運営に関する申合せの請願及び陳情に関する取扱いに基づきまして、付託後、直ちに審査に入れるよう、審査資料や審査方法について協議をお願いするものでございます。
私からは以上でございます。

委員長(鈴木君):今、事務局のほうから資料を配付していただきました。審査方法等について協議をしたいと思います。
暫時休憩いたします。(15:36)

※ 休憩中に、陳情の審査方法について協議

委員長(鈴木君):委員会を再開いたします。(15:43)
休憩中に協議いたしましたとおり、高齢者の交通費助成を求める陳情書の審査方法については、石狩管内市町村の高齢者等への交通費助成事業についての資料を求めた上で審査を進めることとしてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
その他について、各委員からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(15:44)