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総合計画特別委員会 令和6年10月17日(火)

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年4月17日更新

(開会前)

※ 日程確認

(開 会)

委員長(芳賀君):ただいまから、総合計画特別委員会を開会いたします。(9:57)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
説明員入室のため、暫時休憩いたします。(9:58)

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(9:58)
1付託案件の審査、(1)議案第75号 えべつ未来づくりビジョン(第7次江別市総合計画)の基本的な構想部分についてを議題と致します。
初めに、まちづくり政策全体の概要についてを議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

総合計画・総合戦略担当参事:それでは、私からまちづくり政策全体の概要について御説明申し上げます。
初めに、本日説明に使用する主な資料を御案内申し上げますので、あらかじめファイルから外して御覧いただきたいと存じます。資料番号を申し上げますので、ファイルから外して御覧くださいますようお願いいたします。
資料番号でありますが、別冊資料2のまちづくり政策でございます。
次に、参考資料に移りますが、参考資料7第6次江別市総合計画の検証について、参考資料8第6次総合計画と第7次総合計画との政策体系比較でございます。
初めに、別冊資料2を御覧願います。
1枚おめくりいただきたいと存じますが、別冊資料2のまちづくり政策は、昨日、審査いただいたえべつまちづくり未来構想の一部であり、構想の第3章に位置づけることとしております。
このたび審査いただくに当たりまして、計画の構成を分かりやすく御覧いただけるよう、基本的な構想部分となる別冊資料1と、まちづくり政策の詳細となるこの別冊資料2を分けておりますが、製本する際には、第6次江別市総合計画と同様に1冊にする予定でございます。
また、具体的には、政策1自然・環境から政策9計画推進まで、分野別の9つの政策と26の取組の基本方針を定めることと致しました。
さらに、取組の基本方針では、94の具体的施策を定めております。
そのほか、今回の総合計画では、持続可能なまちづくりに必要な視点として、SDGsの目標達成を意識した計画にするため、取組の基本方針ごとに関連する17のゴールのマークを表示することと致しました。
そして、本日は、まちづくり政策を審査いただくに当たり、私からは、前段のまちづくり政策全体の概要について御説明申し上げます。
初めに、参考資料7の第6次江別市総合計画の検証についてを御覧願います。
本資料は、第6次江別市総合計画の進捗状況として、各指標の推移をはじめ、主な取組と成果のほか、第7次江別市総合計画に向けた主な課題を確認して策定作業の材料とするために作成したものであり、本年2月の総務文教常任委員会に提出して報告を行ったものでございます。
なお、これから各部局が説明する際にも触れてまいりますので、本日は別冊資料2と併せて御覧いただきたいと存じます。
次に、参考資料8の第6次総合計画と第7次総合計画との政策体系の比較を御覧願います。
本資料は、現行と次期の総合計画におけるまちづくり政策の体系を比較したものであります。
後ほど各部局からの説明でも主な変更点などについて触れてまいりますが、私からは、本資料を用いて全体の概要を御説明申し上げます。
第7次江別市総合計画のまちづくり政策は、第6次江別市総合計画をベースに、市民参加の取組を通じて得られた意見などを踏まえ、また、第6次江別市総合計画の検証などを材料にして、社会経済状況の変化への対応に留意しながら検討してまいりました。
次に、番号表記についてでありますが、これまで政策や取組の基本方針の番号は01、02と、頭に0をつけておりましたが、分かりやすい表記となるよう政策は頭の0を削った数字とし、取組の基本方針は括弧つきの数字に、また、具体的施策は、丸囲いの数字に変更いたしました。
次に、政策の主な点について順に説明してまいりますが、初めに、政策1自然・環境でありますが、時代の流れに応じた取組を行う観点から、脱炭素に関する具体的施策を盛り込むことと致しました。
次に、政策2産業でありますが、第6次江別市総合計画をベースに、取組の基本方針と具体的施策を整理したところであり、一覧に記載のとおり、農業、商工業、観光の取組の基本方針を軸に展開してまいります。
次に、政策3福祉・保健・医療でありますが、こちらも基本的には、第6次江別市総合計画をベースに検討し、(1)地域福祉の充実の具体的施策に相談支援体制の充実を加えたほか、その他の施策において、分かりやすくする観点で統合するなどの見直しを行い、政策を展開してまいります。
参考資料8の2ページを御覧願います。
次に、政策4安全・安心でありますが、基本的に第6次江別市総合計画の体系を維持しながら、それぞれの具体的施策の充実及び強化に向けて政策を展開してまいります。
次に、政策5都市生活でありますが、本政策は江別の顔づくり事業の完了などを機に、政策名をこれまでの都市基盤から変更したものであり、取組の基本方針では、(3)として、新たに暮らしを豊かにする技術の活用を加えるなどして、政策を展開してまいります。
次に、政策6子育て・教育でありますが、これまで取組の基本方針02子どもの教育の充実の中に位置づけていた青少年健全育成活動の充実について、政策7生涯学習・文化・スポーツに移動したほか、具体的施策の文言を改めるなどして政策を展開してまいります。
参考資料8の3ページを御覧願います。
次に、政策7生涯学習・文化・スポーツでありますが、本政策は、今後、あらゆる世代のスポーツ活動に関する取組が重要になると考え、政策名について、これまでの生涯学習・文化にスポーツを加えるなどして、政策を展開してまいります。
次に、政策8協働・共生でありますが、本政策も、今後、共生に関する取組が重要になると考え、政策名について、これまでの協働に共生を加えたものであり、これに伴いまして、取組の基本方針においても、(2)として共生社会の形成を設けたほか、これまで政策09計画推進の中にあった男女共同参画に関する具体的施策をこの取組の基本方針に移動させ、政策を展開してまいります。
次に、政策9計画推進でありますが、男女共同参画に係る取組の基本方針が政策8に移動したことから、記載の2つの取組の基本方針で政策を展開してまいります。
説明は以上でありますが、これ以降は、順不同となり大変申し訳ありませんが、各担当部局が説明員となり、取組の基本方針ごとに説明を行ってまいりたいと存じます。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。(10:08)

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(10:09)
次に、政策2産業、取組の基本方針(1)都市近郊型農業の推進を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

農業振興課長:それでは、政策2産業の(1)都市近郊型農業の推進について御説明申し上げます。
まちづくり政策の3ページをお開き願います。
初めに、政策2産業の基本目標でありますが、産業が地域に根ざす、活力とにぎわいのあるまちとしております。
次に、政策展開の方向性でありますが、北海道の大都市圏に位置する優位性を生かし、さらなる産業の発展を目指して、次のように取り組みます。
都市と農村の調和を図り、都市近郊型農業を推進します。
また、企業の誘致や多分野における連携などにより、商工業の振興を進めます。
さらに、民間・行政が連携して、江別の魅力を生かした観光・物産の振興に取り組みますとしております。
次に、取組の基本方針の(1)都市近郊型農業の推進でありますが、現行の第6次江別市総合計画の検証結果などを踏まえ、具体的施策として、1農業経営の安定化、2地産地消の推進、3持続可能な農村環境づくり、4農畜産物の高付加価値化の4つを掲げ、推進していくこととしております。
なお、現行計画からの主な変更点についてでありますが、取組の基本方針名をこれまでの都市型農業の推進から改めたほか、具体的施策のうち、3持続可能な農村環境づくりでは、これまでの次代へ引き継ぐ農村環境づくりから文言を改めて取り組んでいくことと致します。
また、本取組の基本方針に関する第6次江別市総合計画の検証についての対応ページは、5ページであります。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

藤城君:都市近郊型農業というふうに文言を改めたという意図について、もう少し説明をお願いいたします。

農業振興課長:従来、都市型農業というふうに表記していた部分を都市近郊型農業と変えた主な理由でございますが、近年、人口密集地である都市部の狭隘な土地やビルの屋上などで、高効率的な栽培方式で生産することを意図して、これについて、都市型農業という例が増えてきております。
ただ、当市では耕地面積の集約によって大規模効率化が進んでおりまして、また、札幌市という代表市に近いという利点も生かした新鮮な農作物の供給や都市と農村の交流なども比較的進んでいるものと考えておりますことから、これまでの都市型農業という先ほど御説明したものと区別することも意図して、次期計画では都市近郊型農業としたものでございます。

藤城君:その部分は理解いたしました。
それと、もう1点確認したいのですけれども、持続可能な農村環境づくりという中に、最近は肥料、資材高騰のあおりを受けて、SDGsにも全然対応できないぐらいのところから肥料などを運んできています。これは江別市だけではなくて日本中そうなのです。
江別市の特色として酪農から畑作、水稲、全ての経営があるということなので、都市近郊型というのであれば、ここにも土づくりと書いていますが、環境に配慮した農業も推進するという、耕畜連携というか、堆肥なども利用した形で、できるだけコストを抑えた形と、それがイコール環境に配慮したということに必ずしもならないところはあるとは思うのですけれども、そういうものも盛り込むことで、いろいろな農業が展開されているということをここにうたったほうがいいのではないかと思います。その点についてはどうなのでしょうか。

農業振興課長:藤城委員の御指摘のとおり、今ほどおっしゃったような代表的な例が耕畜連携ということで、酪農業で出た排せつ物等を堆肥とか肥料に生かしたりというような動きも、今、少しずつではありますが、市内でも進んでいます。
結果として、施策の具体の部分としては、農業経営の安定化は、当然、収益を上げる以外に、コストも下げながら経営を安定させるという意図と、その結果としては、いわゆる化学肥料とかの低減につながるような動きもあるというような、両面に関わるような部分で、名称は変えましたけれども、第6次江別市総合計画でも安定化の部分と次代につなぐ農村環境づくりというものを置いてきたところでございます。
おっしゃるとおり、今後については、今ほどおっしゃったようなものとか、要はゼロカーボンとか、環境面にも配慮した部分で、国も今後の農業の取組で推奨するということで、幾つか数値目標も掲げて今進めているというふうに聞いております。
市と致しましては、基本的には第6次江別市総合計画を基として、名称は変えましたけれども、環境面に配慮する部分と、それが結果としてコストの削減にもつながるような、当市の農業としては、おっしゃるとおり、水稲や畑作以外にも様々な取組を進める中で、それが結果として市内でそういった新たな取組ができるというふうに考えております。
そのため、基本的には前計画に書いている例を含めつつ、今後の具体的な事業などの取組の中で、今ほど御指摘を受けた部分も含めて検討したいというふうに考えております。

藤城君:おおむね理解いたしました。
もう2点なのですけれども、都市近郊型農業であるがゆえに、やはり他産業との関連、要は他産業から出るごみだとか、そういった部分も利用できるというような観点も、都市近郊型ならではの部分というものもあるのではないかということもありますし、これはここで質疑するべき問題ではないかもしれないのですが、商工業の振興の中から産学官連携による新たな技術開発が削除されています。これは、今まさに農業で取り組んでいる部分は、学校がいっぱいあるという江別の強みを生かすのであれば、産学官連携による新たな技術開発というものを盛り込んで、農業の分野でも生かすというようなお考えはないのかということを質疑いたします。

農業振興課長:藤城委員の御指摘のとおり、従前もそのような考えの下、農業分野においては、当然、そういった産学官連携ということで、これまでもいろいろな場面でお話ししております。市内の大学や食品加工研究センターなどの関連機関との取組は現在も進んでおりまして、その成果としては、6次産業の推進の中で、新たな農産物を使った商品化というものも進んでいるという状況でございます。
ただ、市の一体的な施策の中での取組の部分ということで、今回は、当然、農業分野以外の部分もあると思いますので、その辺も含めて書きぶりを変えさせていただいたということでございまして、決して農業の部分が今までと変わったということではないと考えております。

藤城君:ぜひ他産業の方との連携も促した上で農業を見ていただきたいと要望いたします。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

干場君:今の藤城委員の質疑に関連して質疑いたします。
政策1-(2)循環型社会の形成とも絡む部分があるのですが、今、藤城委員から発言があったように、全てがそういうことではないにしても、江別市は家畜のふん尿による堆肥を活用するということが近隣の自治体と比較しても非常にうまく回っているというよさといいますか、強みがある中で、ロシア、ウクライナの問題、あとは国の流れで、この10年間で、もしかしたら、バイオマス的な国の政策の流れに乗れることがあるかもしれないといったときに、やはりここに使っていただきたい文言として、域内循環を踏まえて、循環という言葉が非常に重要なのではないかなと思っているところです。
そうした意味で、どこの文章に入るかは分かりませんけれども、そうした文言を少し入れていただくような表現で、3持続可能な農村環境づくりというところに少し考慮していただくことができないかどうか、その点についてお伺いをします。

農業振興課長:干場委員の御指摘もそうですし、先ほどの藤城委員の御質疑の中でもお答えさせていただいたとおり、当然、酪農業の中でのものを、ほかのいわゆる耕作者の利用とか、酪農業の中だけでも先ほど干場委員からも御指摘があったバイオマスですけれども、今、市内では、割と規模が大きい酪農家の中で、既にバイオマスプラントが3つ設置されています。
この10年でその辺も進んだ中で、環境にも配慮しつつ、結果として、例えば、牧草への肥料ではないですけれども、それに似たようなものを後利用につなげて、実際に昨年もその研究を行っている酪農家さんがいるような状況で、いわゆる循環型というような農業の取組も当然進んでいくでしょうし、今後も進んでいくものと考えております。
ただ、一つ一つの計画をお示しする中で、全ての文言を入れられればいいのですけれども、我々としては、なかなかこの1センテンスだけでというのは少し難しいと考えた結果、最終的には、それは全体的にSDGsにつながるような考えだろうということで、なかなか分かりにくいかもしれないですが、持続可能なと変えたのはそういう意図もあって、含ませていただいております。
あとは、具体の部分については、先ほども申し上げたとおり、今後、事業展開する中で、個々の部分について、国の流れも踏まえて関係機関と協議しながら進めたいというふうに現状では考えております。

干場君:了解いたしました。
もう随分前になりますけれども、市内の食品加工の残渣をどのように生かしていけるかというところを大学と連携してやった事例もありますし、これから、江別市とコープさっぽろとの関連も結構あります。コープさっぽろは、七飯町のほうで、域内のいわゆる我々一般家庭の残渣も家畜のふん尿を入れて回していくことにも挑んでいるので、そうした可能性も視野に入れながら進めていただきたいという期待がすごくあります。
そんなこともお含みいただきながら、他部局とも連携しながら進めていただきたいと思います。要望としますので、よろしくお願いします。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

野村和宏君:最初の政策展開の方向性というところに、また、企業の誘致や多分野における連携などにより、商工業の振興を進めますという文言があるのですけれども、どういう絵を描かれているのか、もう少し具体的に分かりやすく説明していただきたいです。よろしくお願いします。

経済部次長:具体のお話になりますと、次の商工業の振興の中にも出てくるのですけれども、この点につきましては、ざっくり申し上げますと、経済関係団体ですとか、大学、研究機関と連携した取組を想定しております。
具体のお話は、各年の予算なりの中で反映されていくことになると思いますけれども、異業種間での意見交換の場であったり、多分野、いろいろな意味があると思いますが、多分野と連携した技術であったり、製品を生み出していくこと、そういったことなどを想定して、この多分野における連携という言葉で表現をさせていただいております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、取組の基本方針(2)商工業の振興を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

商工労働課長:それでは、政策2産業の(2)商工業の振興について御説明申し上げます。
まちづくり政策の4ページをお開き願います。
取組の基本方針の(2)商工業の振興でありますが、現行の第6次江別市総合計画の検証結果などを踏まえ、具体的施策として、1食関連産業の振興、2企業立地の促進、3中小企業の経営の充実、4商店街の活性化、5就業環境の充実の5つを掲げ、推進していくこととしております。
なお、これまで掲げていた産学官連携による新たな技術開発は、いわゆるフード特区の計画期間が終了したことなどにより、削除しております。
また、本取組の基本方針に関する第6次江別市総合計画の検証についての対応ページは、6ページであります。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

岡君:ここの分野なのですけれども、これまでの10年と次の10年で時代認識を変えていかなければいけないのではないかという思いを私は持っていまして、特に一番大きな違いが人手不足への対応といいますか、これまでは、供給側は企業を誘致すれば何とかなったのだという考え方が強かったと思うのですが、次の10年を見たときは、企業が来たとしても人がいませんよと。人手不足にどう対応していくかということを考えていかないと、商工業というか、経済分野はなかなかやっていけないのではないかという思いを私は強く持っているのですけれども、その点の状況認識が少し甘いかなという思いを持っているのですが、何かお考えがありましたら伺います。

企業立地課長:ただいま御指摘いただいた人手不足という部分につきまして、委員の御指摘のとおり、今は企業を誘致して人を呼ぶというよりかは、人のいるところに企業が来るという傾向もよく見られます。
そういった点で、江別市におきましては、これまで子育て世代の転入が転出を超過しているといった部分で働き盛りの世代が多く転入してきているという事実が一つあります。
また、そういう事実を受けて企業進出するというふうに決定して来てくれた企業もありますので、その辺は決して人手不足ばかりではなくて、プラスの要素もある中で企業誘致を進めていくということで考えておりますので、そのように御理解いただければと思います。

岡君:そういうふうに進めていただくというのは全然いいのですけれども、私の質疑の意図としては、その認識の書き方がここに表れていないのではないかという意図です。例えば、女性なり、高齢者なり、外国人の方なり、障がい者の方も含めて、より働きやすい場を整えていくといったようなことが私は必要だと思っています。そういった書き込みが少し弱いかなという思いを持っているのですが、追加で何かあれば伺っておきます。

経済部次長:委員の御指摘のとおり、まさに江別市のみならず、全国的に世代間のギャップであったり、当然にして総人口自体も減っていく、これは江別市も国も同じ状況かと思います。
そんな中で、人手不足の認識をどう捉えているのかといった御指摘でしたが、確かに、まちづくり政策の中では、その辺の触れ方が多少薄い事実もあるかもしれません。その点については、今日の質疑とは別のお話になるのですが、えべつ未来戦略の戦略3の中で、就業環境の充実といった点を設けて、そこら辺を戦略の中で重点的、集中的に対応していきたいと、このような認識を持って今回の総合計画の中に反映させていきたいという考えでおります。

岡君:えべつ未来戦略でどこまでその内容が書かれているか、明日また質疑をさせていただければと思います。
もう1点、違った観点からですけれども、これも以前から言われているようなことなのですが、外から来るようなものに対する書き込みというのはあります。一方で、起業といいますか、中からどう産業を盛り上げていくのかといった部分に対して、もう少し手当てをしてもいいのではないかという議論があるかと思います。その点、何かありましたら伺っておきます。

企業立地課長:いわゆる市内で起業するですとか、あとはもともと市内に立地している企業への支援という御質疑というふうに受け止めておりますけれども、その部分でいきますと、この中でも、立地企業に対してもフォローアップを行うということで、市内にもともとある企業に対しても支援を行っていくというふうに考えております。
あとは、起業とは直接それほど大きくかかわらないかもしれないですけれども、次のえべつ未来戦略の部分でも、事業評価指標として補助件数というものを掲げておりますので、こういったものを広く活用しながら、市内企業への支援ということへも対応していきたいというふうには考えているところです。

岡君:えべつ未来戦略の分は、数字がいいかどうかも明日またやらせていただければと思いますが、起業の面についても目配りしていただきたいという思いで要望させていただきます。
最後に、視点が全然違うのですけれども、ふるさと納税は、今、自治体にとっては非常に重要な政策になっております。どこで手当てするかというのは江別市の中でもなかなか難しいところなのですけれども、ここでもやはり考えてほしいなという思いがあるのです。
ふるさと納税は、市全体としてどこで位置づけていくかということで、商工業の振興では、そういったことを念頭に入れているのか、入れていないのかということを、次の観光でも伺いますけれども、お伺いしておきます。

委員長(芳賀君):暫時休憩いたします。(10:35)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(10:35)

経済部次長:経済分野、産業分野におけるふるさと納税との関わりといいますか、どういう認識をしているのかといった御質疑かと思います。
産業分野におきましては、次の観光による産業の振興の中で該当するものと考えております。江別の観光は、大きな意味で、いわゆる人が来てにぎわってという意味の観光と、それから、物産振興を観光という枠の中で施策展開している、こういう枠組みで考えております。
その中で言いますと、具体的に文字でふるさと納税について対応していくというようなことは書き起こしておりませんが、江別産品の認知度向上の中で、これまでも新しく法人格を得たえべつ観光協会と連携、もしくは、江別商工会議所とも連携をする中で、ふるさと納税のメニュー、これは新たな商品もそうですし、従来ある商品をパッケージ化して、江別市のセットみたいなものを新たにつくったりといったような取組を行ってきたところであります。
この辺の取組をより強化して、市の税収アップにつなげることを意識して、観光による産業の振興、この中で手当てしてまいりたいと、このように考えております。

岡君:了解いたしました。
この部分については、また、2-(3)で改めて質疑したいと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

藤城君:先ほどの岡委員からの就業をする人口が、商業界だけではなくて、農業界にも必要だということもありますし、では、どこに住むのかという話にもなって、江別市もしくは江別市の近くに住むしかないという方々が、これからも多分、外国の方も含めてたくさん入ってくる、入ってこなければいけないという状態になると思うのです。
ただ、そこの時点でその人たちをないがしろにしているわけではなくて、江別市としてもいろいろな講習会をやったり、理解を得るために手当てをしている部分はあるのですけれども、やはり周知や認知度が低いために、せっかくアパートに住んでいる外国人なども住みづらくなったりしている部分というのもたくさんあるというのが現状です。
先ほどは全体的でしたけれども、事、外国人に関して、市としては、就業するに当たり、生活に対する認識をどんなふうに考えているのか、これからの政策の中で、10年後といったら、多分、もっと外国人が入ってきているような状態になると思いますので、そこのところの認識をお聞かせください。

企業立地推進室長:市内の外国人技能実習生等の就業に関しまして、企業立地の観点で御支援させていただいておりますけれども、当然、農業団体にお勤めの方も含まれております。
まずは、日本語を話せる、地元の方たちと意思疎通ができるというようなところからの取組になっておりますけれども、そういったものも農業分野のほうにお勤めの方も含めて一緒にさせていただいております。
今後10年の取組の方針の中に細かい記載はしておりませんけれども、そういった就業の状況を見ながら、取組というのは重ねてまいりたいというふうに考えております。

藤城君:やはり市の窓口に来られても、なかなか意思疎通がままならないという部分もあり、そこは別の団体にお任せしている部分も多分あるとは思うのです。どこかのところに頼りっきりになるのではなくて、そういった人たちの専門的とは言わないのですけれども、これだけデジタル化という観点がいろいろなところに入ってきていますので、そういう通訳的なものもデジタル化をすることによって、多国籍の方が利用できるような窓口並びにサービスにしてほしいという要望を伝えておきます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

野村和宏君:ここで聞くのが適切かどうか迷ったのですけれども、商工業の振興という部分で、これから加速度的に高齢化と人口の減で、生産年齢人口というか、労働人口が加速度的に減っていくと思うのです。
ここに後々話が出るかもしれませんけれども、今、各地でいろいろなもののオートメーション化が進んできていて、運送業界でも、運転手が乗らない自動運転で運送とかがどんどん進んでいっている状況です。その中で、第7次江別市総合計画で10年間の計画を考えたときに、10年後はどういうふうに変わっているかというところ、変えていくか、それに乗っかっていくか、それを利用していくか、要するに、産業界において生産性を上げて、想定のパイを落とさないようにするという考え方を盛り込まないと、10年間の計画としては物足りないかなと私は思います。
今はまだ研究段階のものもたくさんあるので、具体的にいつまでにどうするというのは難しいとは思うのですけれども、10年後をゴールラインとして見たときに、今はもう農業の世界ではトラクターがGPSを使って自動運転で作業をしているわけですから、10年後だったら、もう公道の上をトラックやバスが運転手のいない状態で走るかもしれません。今の時点でもう、運転手が足りなくてどうにもならないぐらいになっていますので、そういうものが進歩して導入されてくるということも頭に入れた上で、産業振興とか労働人口が減っていくことへの対応をしていかなくてはいけないということに対して、民間への後押しというか、また、研究機関とか、研究している企業を江別に誘致する、働きかけをするということなどを盛り込んでいただいたほうが未来志向というか、先が明るく見えるような内容にもなるのかと思います。
実現が難しいとしても、入れておく必要はあるのかなというふうに思ったものですから、その辺はどういうふうにお考えなのかをお聞きします。

経済部長:委員のおっしゃるところは、多分、この経済分野だけではなくて、全ての部分にこれからデジタルですとか、DX的な部分が関わってくるのだと思うのですけれども、そういう点で言うと、それぞれの施策の中にデジタル部分は入れ込むのも必要かとは思うのですが、どちらかというと、この計画的には大きな形でデジタル技術の活用というのは主な課題として出しておりますし、また、戦略的に言いますと、デジタル技術の部分を一つの項目として挙げて、また、産業部分ではスマート農業への取組もその中に入れていまして、個別の商工業の中では触れていませんが、大きな部分で項目を設けて、これからのデジタル部分というのは施策として設けているというのが、この計画的な位置づけになっているかと思います。

野村和宏君:トータルで包括的な考え方の中に織り込まれているという解釈でよろしいですか。

経済部長:多分、デジタル部分は全ての施策に関わってくるかと思うので、個別ではなくて、少し大きな形で位置づけているというような形になっているかと思います。

野村和宏君:では、その方向で進めていただければと思います。よろしくお願いします。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、取組の基本方針(3)観光による産業の振興を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

観光振興課長:それでは、政策2産業の(3)観光による産業の振興について御説明申し上げます。
まちづくり政策の4ページをお開き願います。
取組の基本方針の(3)観光による産業の振興でありますが、現行の第6次江別市総合計画の検証結果などを踏まえ、具体的施策として、1地域資源の有効活用、2誘客・周遊の促進、5ページになりますが、3江別産品の認知度向上の3つを掲げ、推進していくこととしております。
なお、このうち、現行計画からの主な変更点についてでありますが、1地域資源の有効活用は、これまでの地域資源の発掘と活用から文言を改めたほか、これまでの施策を見直し、2誘客・周遊の促進及び3江別産品の認知度向上を掲げ、取り組んでいくことと致します。
また、本取組の基本方針に関する第6次江別市総合計画の検証についての対応ページは、7ページであります。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

岡君:先ほどはふるさと納税のお話をさせていただきましたけれども、経済部次長からの答弁で、観光の3の具体的施策の中には、ふるさと納税の産品を開発、もしくはつくって税収を高めていくというのもこの中に含まれると答弁いただいたと認識を致しましたので、その上で、そういった文言も付け加えてもらえるといいかなという思いを持っているのですが、その辺り、何かお考えがありましたらお伺いしておきます。

観光振興課長:江別産品の認知度向上ということで、今回、第6次江別市総合計画のときの江別ブランドの確立から変えた点としまして、物産と観光の融合というところで整理した中で江別産品の認知度向上を掲げております。
当市のふるさと納税は、やはり食関連が軸になるかと思っておりまして、このプロモーションを行い、認知度向上を図るという文言の中には、ふるさと納税ですとか、観光客を呼べるような特産品の開発ですとか、そういったものも意図しております。
この施策にぶら下がる具体的な取組の中で、今のこの総合計画と並行して、第2次観光振興計画を策定中なのですけれども、その中の具体的な取組としまして、ふるさと納税の取組についてもぶら下げるような形にしておりますので、市としましては、江別産品の認知度向上の中にふるさと納税のものも含めているというふうに意図しているところです。

岡君:このプロモーションのところに含まれるということで、私としては書き込んでほしいところですが、話としては分かりました。
それから、観光振興課長からふるさと納税はしっかりと対応していくと御答弁いただいたというふうに認識を致しましたので、しっかりと対応していっていただければと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

藤城君:岡委員の質疑に関連するのですけれども、3江別産品の認知度向上ということで、第6次江別市総合計画の中では、ブランドの確立ということだったのですけれども、ブランドの確立はもうされたということで、それの認知度を向上するのか、まだまだブランド化されていないものがあって、それも含めて、江別市にはこういうようなものがあるのですよということも含めての認知度の向上なのか、その点をお伺いいたします。

観光振興課長:江別ブランドが確立されたので、そこからの認知度向上という意味合いなのでしょうかという御質疑かと思います。
江別ブランドの確立という表現は、かなり幅が広く取れるように思っております。御指摘のとおり、例えば、農業分野の産品であれば、産品ということで、農畜産物に限らずということかと思うのですけれども、ブランドが確立できたかというところで申し上げますと、まだまだ足りない部分はあるかと思いますが、食と農が江別の観光における強みであったりというところの進め方は、市の中でも、事業者の間でも、大分認識できてきているのかなとは思います。
一方で、第6次江別市総合計画から第7次江別市総合計画を見たときに、ブランドの確立というのが幅広く捉えられてしまうというところで申し上げますと、この観光による産業の振興にぶら下げた1地域資源の有効活用、2誘客・周遊の促進とのバランスを考えまして、少し絞った形で江別産品の認知度向上というものをあえて頭出しさせていただいております。
観光を担当しておりまして、ブランディングというのは非常に重要だと感じております。ただ、これだけが江別市ですというような形でのピンポイントのブランドの確立というのが一方で難しいなというふうにも感じておりまして、ターゲットですとかプロモーションを掛け合わせながら進められたらいいという意味でも、あえてブランドの確立という言葉をやめて、認知度向上というふうに使わせていただいた次第です。

藤城君:おっしゃるとおり、ハルユタカを出せばブランド化したみたいな感じに江別市としては捉えているのかもしれないですけれども、やはりまだまだ江別市の中には、いろいろな魅力ある農産物だとか、強みの部分の農産物以外にも、いろいろな形で農産物並びに農産物関連の食と農を掛け合わせたようなものがたくさんありますので、そこを踏まえながらも認知度向上をしていただければなというふうに思っております。
もう1点、2誘客・周遊の促進ですけれども、イベント等々では、町なかのイベント並びに農村のイベントというのはなかなかない部分はあるのですが、それをどういった形で誘客して周遊をしていくのかというのが、もし具体的なものが少しでもあるのであれば教えてください。

観光振興課長:この集客と周遊をどういった形で進めていくのかという具体的な施策をお答えできればというふうに理解したのですけれども、誘客と周遊は、委員がおっしゃられましたとおり、あちこちで小さくイベントを開いたり、キッチンカーが集まったり、具体名を挙げますと、ココルクえべつでもいろいろなイベントをされたり、コロナ禍が明けまして市内でいろいろなイベントが活発化しております。いろいろなイベントがある中で、こういうイベントがあったらここに来てみようみたいな方たちが動いているというのも実感しております。
私どもとしましては、そこ1か所ではなくて、そのイベントがあることで江別市のことを知っていただいたり、この日、ほかのところでもイベントをやっているのだというような情報を集約して、観光関連団体と連携を強化してうまく発信していくことで、1か所にとどまらず、来ていただいて回っていただく、もっと知っていただくみたいな取組を、先ほども申し上げました第2次観光振興計画のプランの中で盛り込んでいきたいというふうに考えているところです。

藤城君:それは、市内、市外の方もそうなのですけれども、観光としてということは、外から来る人、内地から来る人もそうですし、いろいろな全ての人を対象としているということでしょうか。

観光振興課長:観光というと市外というふうには捉えられがちなのですけれども、交流人口の拡大というところでは、市民、市外、北海道外の線引きなく発信は進めていきたいというふうに考えております。

藤城君:よろしくお願いします。
やはり日本人だけの問題でもなく、先ほども言ったとおり、外国人の方も住んでいる部分で、その人たちも参加できるようなイベントがもしあるとしたら、そういった方たちにも積極的に発信していただくなど、知れるすべをどういうふうにしていくかというのも考えていただきたいという要望でございます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。(10:57)

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(10:58)
次に、政策4安全・安心、取組の基本方針(1)安全な暮らしの確保を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

市民生活課長:それでは、政策4安全・安心の(1)安全な暮らしの確保について御説明申し上げます。
まちづくり政策の9ページをお開き願います。
初めに、政策4安全・安心の基本目標でありますが、安全で安心して住み続けられるまちとしております。
次に、政策展開の方向性でありますが、交通安全や防犯活動の推進、生活衛生環境や冬季生活環境の充実などを通じて、安全で快適な社会環境を築いていくとともに、地域防災力の向上や消防・救急体制の充実を図り、災害に強く、誰もが末永く安心して住み続けられるまちづくりを進めますとしております。
次に、取組の基本方針の(1)安全な暮らしの確保でありますが、現行の第6次江別市総合計画の検証結果などを踏まえ、具体的施策として、1交通安全の推進、2防犯活動の推進、3市民相談の充実、10ページになりますが、4生活衛生環境の充実、5冬期生活環境の充実の5つを掲げ、推進していくこととしております。
なお、本取組の基本方針に関する第6次江別市総合計画の検証についての対応ページは、14ページ及び15ページであります。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。(11:01)

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(11:03)
次に、取組の基本方針(2)地域防災力の向上を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

危機対策・防災担当参事:それでは、政策4安全・安心の(2)地域防災力の向上について御説明申し上げます。
まちづくり政策の10ページをお開き願います。
取組の基本方針の(2)地域防災力の向上でありますが、現行の第6次江別市総合計画の検証結果などを踏まえ、具体的施策として、1耐震化の推進、2防災意識の向上、3防災体制の強化の3つを掲げ、推進していくこととしております。
なお、本取組の基本方針に関する第6次江別市総合計画の検証についての対応ページは、16ページであります。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、取組の基本方針(3)消防・救急の充実を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

総務課長:それでは、政策4安全・安心の(3)消防・救急の充実について御説明申し上げます。
まちづくり政策の11ページをお開き願います。
取組の基本方針の(3)消防・救急の充実でありますが、現行の第6次江別市総合計画の検証結果などを踏まえ、具体的施策として、1消防組織体制の強化、2救急需要対策の強化、3火災予防対策の推進の3つを掲げ、推進していくこととしております。
なお、このうち、現行計画からの主な変更点についてでありますが、1消防組織体制の強化は、これまでの消防組織体制の充実から文言を改めたほか、2救急需要対策の強化についても、これまでの救急体制の充実から文言を改めて取り組んでいくことと致します。
また、本取組の基本方針に関する第6次江別市総合計画の検証についての対応ページは、17ページであります。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

藤城君:第7次江別市総合計画から救急需要対策の強化という形に文言が変わっております。
コロナ禍をくぐっておりますので、そういうところにも対応するように、この需要の対策の強化という形になっているのか、また、別な目的があってこのような文言になっているのかというのを教えてください。

警防課長:救急需要対策の強化につきましてお答えさせていただきます。
御質疑にありましたとおり、コロナ禍も通過した中で、そういったところも含めた形で、増加する救急需要に対して、対応に必要な救急体制やICTの活用などを検討していきたいという考えです。

藤城君:今はまだ人員も足りないし、強化すべきという認識でいいでしょうか。

警防課長:需要の対策につきましては、今後、増加傾向も予想しております。そうした中で、現在限られている消防力を有効に活用した考えで検討を進めていきたいという考えです。

藤城君:マンパワーが足りないという部分も多分あるとは思いますし、コロナ禍というのがありまして、いろいろな形で御苦労されている部分もあると思いますので、その部分に関しては要望的なことも言っていただいて、一番命に関わる最前線で働いていらっしゃる人たちが充実した救急体制を市民に提供するといった意味では、今後も人員を含めて充実した救急体制をよろしくお願いしたいという要望でございます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

吉本君:消防体制の充実というところで、ただいまの御説明では、現在の消防力を活用するという表現でした。早い話が、例えば、消防の職員の方の体制、定員がありますけれども、その定員は変わらず、それを有効に活用するというふうに捉えたのです。最初にこの文を見たときに、例えば、職員を増やすという意味で体制を整備する、現状をもっとさらに充実させるというふうな意味なのかなと思ったのですが、そうではなくて、あくまでも第7次江別市総合計画でも、例えば、現状の職員数ですとか、いわゆる消防力と言われているところは第6次江別市総合計画と同様にするという意味合いなのか、先にそこのところを確認させてください。

総務課長:1消防組織体制の強化につきましては、令和7年度から実施される消防指令業務の共同運用ですとか、増加する救急需要の状況を踏まえた組織体制の強化を、今後の個別計画策定の中で具体的に示していきたいというふうに考えております。

吉本君:広域化によって、若干、今まで消防全体として扱っていた業務が本部に移管されるというようなこともあるように聞いていましたけれども、そういうことも踏まえたとしても、さらに体制の整備・強化が必要な事態なのだという認識をしなければいけない状況なのだと今聞いたように思うのです。
つまり、これから個別計画ですので、もちろん、細かいことはそちらになりますけれども、確認をしたかったのは、やはりコロナ禍も踏まえて、若干の余裕がなければ回っていかないという、例えば、救急車に乗る人がいませんから出ませんなんてことは決してあってはならないわけです。ただ、そのときに、若干のマンパワーにしても、余裕がなければ回らないだろうというふうに思うのです。
ですから、そういう意味で、例えば、体制の強化というところには定員の検討も含まれているのかなと思ったものですから確認をさせていただいたのですけれども、現状としては、これからの個別計画の中で検討していくというふうに理解いたしましたが、それでよろしかったかどうか、最後に確認させてください。

総務課長:人員体制に関しましては、委員がおっしゃられましたとおり、今後の状況を踏まえて、個別計画の中で具体的に示していければというふうに考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

藤城君:消防・救急の充実ということで、市街地には消火栓というものがありますけれども、田舎には消火栓がなく、今年の春にも納屋が燃えたという形で、どこかから水を引っ張らなければいけない、しかし、田んぼにも水の入らない時期がある、では、どこから水を引っ張るのかとなったら、やはり消防の給水車を活用しなければいけないのです。ただ、給水車が到着するまでにはかなり時間もかかってしまうということもありますので、消火栓の増設という形にはならないのかなとは思うのですけれども、たまたま、近くの小学校のところから引っ張ったというような現状もあるのです。近いといってもかなり遠いところの消火栓から引っ張らなければいけないので、水も足りないというような状況になります。
豊富に河川に水が流れているときはそれでもいいのですけれども、そうではないときもありますので、田舎地区というか、川の向こうというか、農村地区の消防体制についても少し考えていただければというふうに思っておりますので、要望として挙げさせていただきます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。(11:16)

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(11:17)
次に、政策5都市生活、取組の基本方針(1)市街地整備の推進を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

都市計画課長:それでは、政策5都市生活の(1)市街地整備の推進について御説明申し上げます。
まちづくり政策の12ページをお開き願います。
初めに、政策5都市生活は、現行計画の都市基盤を変更したものであり、基本目標は、いつまでも暮らしやすく、便利で快適なまちとしております。
次に、政策展開の方向性でありますが、計画的な市街地整備による機能的な都市づくりを進めていくほか、安全で快適な道路環境の確保と公共交通の活性化などによる交通環境の充実を図るとともに、デジタル技術などの活用による市民サービスの利便性や、行政事務の生産性の向上に取り組むことで、全ての市民が暮らしやすく、いつまでも住み続けたいと思えるまちづくりを進めますとしております。
次に、取組の基本方針の(1)市街地整備の推進でありますが、現行の第6次江別市総合計画の検証結果などを踏まえ、具体的施策として、1機能的な都市づくり、2安全で快適な公園環境づくり、3市営住宅整備の推進、13ページになりますが、4上下水道事業の推進、5住み替え・移住支援の推進の5つを掲げ、推進していくこととしております。
なお、このうち、現行計画からの主な変更点についてでありますが、1機能的な都市づくりは、これまでの計画的な土地利用の推進から文言を改めたほか、公園整備の推進を2安全で快適な公園環境づくりに、上下水道の整備を4上下水道事業の推進に、住み替え支援の推進を5住み替え・移住支援の推進に、それぞれ文言を改めて取り組んでいくことと致します。
一方、江別の顔づくりは、事業の完了に伴い、削ることとし、バリアフリーの街並みづくりは、1機能的な都市づくりをはじめとした政策全体に係るものと位置づけ、具体的施策から削ることとしたものであります。
また、本取組の基本方針に関する第6次江別市総合計画の検証についての対応ページは、18ページから19ページまでであります。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対する質疑ですが、2つに分けてお受けしたいと思います。
初めに、具体的施策1ないし3について質疑ございませんか。

岡君:3市営住宅整備の推進についてお伺いしたいと思います。
担当課が市営住宅の整備のお仕事をされているのは、それはそれで当然で、いいとは思うのですけれども、総合計画の中で住宅困窮者に対するセーフティーネット等の目的としてここに書く場合に、単に市営住宅だけを考えていればいいだけではなくて、道営住宅もあれば、UR賃貸住宅も江別市内にはあります。そういった全体的なものを考慮すべきだと思うのですけれども、その点のお考えが何かあれば伺っておきます。

建築住宅課長:今回の内容では、主に市営住宅をここには書いておりますけれども、個別の計画で、住生活基本計画というものを私どもで策定していまして、その中では、江別市全体の住宅に対する考え方を示しております。それには、当然、道営住宅ですとか、UR賃貸住宅、あとは、一般の戸建て住宅も含む全ての住宅に対する計画なので、こちらには書いておりませんが、そういう計画を持って進めようと考えています。

岡君:そうであれば、ますますこの3というのは、全体の住宅政策をやるのが仕事であって、市営住宅の整備の推進が具体的施策になるというのは少しおかしいのではないですかという話になるかと思いますけれども、部長レベルなり担当レベルでもいいので、何かお考えがあれば伺っておきたいと思います。
今の課長がおっしゃることはそのとおりで、そういうことで全然いいと思うのですけれども、総合計画に書く中で、この書き方では違うのではないですかという意図の質疑です。

委員長(芳賀君):暫時休憩いたします。(11:23)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(11:25)

建築住宅課長:今回の総合計画の政策5都市生活の(1)市街地整備の推進につきましては、あくまでも、市が推進する市街地整備ということで、ここには市営住宅に特化して記入させていただいております。

岡君:話としては分かりましたけれども、総合計画の中で書く書き方としては、より市全体を捉えたような書き方のほうがいいのではないかなという感想を持っておりますので、念頭に入れていただければと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

長田君:私からは、1機能的な都市づくりに関連して質疑をさせていただきます。
現計画のバリアフリーの街並みづくりの部分は今回削除されて、この1に統合されたという御説明だったのですけれども、今回は、このバリアフリーの街並みづくりという言葉自体がなくなってしまったのですが、市としては、ある程度、達成されたというようなお考えなのか、それとも、統合されてもしっかりと取り組んでいくというような御意思があるのか、その点を御説明をお願いします。

都市計画課長:今の御質疑は、バリアフリーが既に完了しているのか、それとも違う考えなのかだと思うのですけれども、バリアフリーにつきましては、現在、市街地整備にかかわらず、あらゆる政策の中では、もう既に必要なものでございまして、その考えは、基本的には、これからの政策についても組み込まれるのが当然というようなことで考えられておりますことから、これをあえて、全体的な方針であります総合計画に明記していないというところでございます。

長田君:今後も取り組まれていくということだというふうに思います。ただ、もちろん、社会にもどんどん浸透しているものではありますけれども、やはり意識をしっかりとこれからも持ち続けていく、また、市民の皆様にも持っていただくといった取組というのは今後も必要かというふうに思いますので、ぜひともそこを念頭に置いて計画を進めていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

藤城君:今の長田委員の質疑の関連なのですけれども、バリアフリーが1に集約されているということもあったのですが、2安全で快適な公園環境づくりの中にも、当然、バリアフリーの部分も組み入れてのことであるのか。
あとは、全体的なということを言って、バリアフリーは当然だよと言うのであれば、先ほど岡委員の質疑の中にもあったのですけれども、なおさら市営住宅だけに特化するのはいかがなものかなという部分もあるのです。市営住宅の整備を推進するのは当たり前なのですけれども、それ以外はどうなったのだというような部分があると思うのですよね。そのニュアンスの違いというか、その辺をどういうふうに考えているか。
こちら側は、バリアフリーは当然のことなのだよ、こっちは市営住宅というのを特化しているのだよという意味というか、何か言いづらい部分もあるかもしれないのですけれども、その辺についてどういうふうなお考えなのか、両方なのですが、2つに分けてもいいので答弁をお願いします。

都市計画課長:バリアフリーについての個別の考えにつきましては、今、御説明したとおり、全体的な方針であるというところなので、既にその考えは基本的なものとなっておりますけれども、今、並行してこの総合計画に基づいて都市計画マスタープランを策定している途中でございまして、その中では、例えば、JR駅周辺でありますとか、今の藤城委員の御指摘の公園をはじめとする公共施設等におけるバリアフリーを進めるというもので、個別計画の中で具体的な文言として記載しているところでございます。

藤城君:なかなか難しい部分はあると思いますし、書き方の違いだとは思うのですけれども、全体的な部分と、あとはそれに絞った部分みたいな書き方がもしあるのであれば、市民の方が分かりやすいような書き方にしてほしいという要望です。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

稲守君:2安全で快適な公園環境づくりについてお聞きしたいと思います。
誰もが安心して利用できるようにということで、利用者のニーズを取り入れて計画的に進めていくということで、この公園を利用する誰もが安心ということなのですけれども、この中には、障がいを持っている子供に対する配慮というものは入っていると考えてよろしいのでしょうか。

都市建設課長:今、御質疑の誰もが利用できる公園施設という部分では、先ほど話題にありましたように、公園の中でもバリアフリー化というところが条例の中で定めておりまして、それに基づいた施設整備でありますとか、幅広い公園利用者に対してというところで、施設づくりについては考えているところでございます。

稲守君:障がいと言いましても、結構、いろいろなタイプがありますので、私が聞いている中でも、ほかの子と遊ぶとけんかになってしまうということもあったりして目が離せなかったりするのです。全体的に対応するというのは難しいと思うのですけれども、できれば、障がいがあっても安心して親御さんたちが見ながら遊ばせられるような環境を考えた公園づくりを進めていただきたいと思いますので、要望で終わらせたいと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

干場君:2安全で快適な公園環境づくりについてお伺いを致します。
公園は市内に二百数十か所あるということで、江別の魅力の一つでもあるのかなというふうに認識しております。
ただ、それにかかる費用というのはかなりのものだというふうに思っております。
公園自体の市民にとってのありようというものも様々な面もあるかなと思っていて、毎年、市民参加の公園づくりということで、丁寧にやっていただいていることは十分に理解もしております。
災害時にも利用できるということで、多分、かなりの公園でトイレを設置していただいているのは分かるのです。
ただ、利用する市民側から公園を見たときに、十分な体制にあるかどうかというと、なかなかそうではない部分も散見されていて、時折、市民側から担当課に情報が入ったりして、いろいろとやっていただいていることは理解しておりますし、法の立てつけ上、公園をなくすことはできないことも承知しておりますけれども、抜本的な公園の見直しといいますか、在り方について、今後、市民を交えて一度考えてみることも必要ではないかなと考えているところなのです。
ここの文章で言いますと、これまでどおり計画的に進め、環境づくりを進めますということで、担当課として、今の公園の実態と、それから、市民ニーズ、財政的なことも見据えた上でどう考えているのか、今申し上げた抜本的な見直しを市民を交えて考える場をつくっていくことも今後10年の中で必要ではないかと考えているのですけれども、その点についての見解をお伺いいたします。

都市建設課長:都市公園については、誰もが利用できる公園ということで、幅広く利用いただいております。
実際、先ほど委員からお話がありましたように、市民参加による公園づくり事業、1年に1回、1公園を整備してございます。公園を整備した後は、たくさんの子供たちが利用している、今年度もそうですけれども、非常に喜ばれているというような実態はございます。そういった意味では、市民の方々にすごく喜んでいただいているのかなというふうには認識しております。
ただ、一方で、江別市もこれから人口減少という中で、公園そのものの在り方というものが、現状のままでいいのか、もう少し工夫が必要なのかについては、議論すべきタイミングが出てくるのかなというふうに所管としては考えております。
ただ、現状としては、まだそこまでに至っていないというところですから、将来を見据えた場合には必要かとは思うのですが、現状、10年以内に市民も含めた議論が必要なのかどうかというところでは、今後、考えていきたいなというふうには思っております。

干場君:現状では、当面といいますか、考えていないというような答弁だったと思うのですけれども、今申し上げたようなことはスタートしなければいけないなと私は認識しております。
公園によっては、当初設置されたありようとは全く変化してしまっている公園もあります。公園も我々市民の財産ですから、そういったことを議論するプロセスと、どうしていくのかという時間を考えたときに、この10年間、当面考えないということは、私は現実的に無理があるのではないかと思っております。
見直すことは決して後退することではなく、市民の皆さんに公園の必要性と利用した上での豊かさと財源的なもの、新しくなって利用すればするほど、それは次世代にツケを残すということにもつながりますから、やはり市民の皆さんには理解をしていただかなければなりません。
この計画の中でも市民協働ということは大きくうたっているわけですから、やはりこの間の後半、終わり際でもいいですが、そういうことをスタートしていくというような文言が必要だと私は思いますけれども、改めてお伺いをします。

都市建設課長:先ほどの答弁では言葉足らずになってしまいましたが、このままでいいというところで、全てを否定しているということではございません。
当然、これからの時代、人口減少というところで、所管としてもその状況を見据えながら、その在り方を考えていくときには、市民の方々にも御意見をもらうということは当然考えております。
ただ、その辺のプロセスも含めて検討していくということは、第7次江別市総合計画が始まっていく中で、いろいろと考えていきたいというふうに考えているところでございます。

干場君:私は、今、担当課から答弁いただいたようなことが分かるような文言が必要ではないかと思いますので、一応、要望としておきます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

藤城君:2安全で快適な公園環境づくりの中に、利用者ニーズを取り入れた施設の改築などを計画的に進めとあります。
確認なのですけれども、この中身としては、災害時の一時避難場所としての公園の利活用もこの中に入るということなのでしょうか。

都市建設課長:ここでの利用者ニーズですが、近年、老朽化した遊具の改築、更新作業をしております。その中で、実際に遊具を使われる子供たちは、どういった遊具がよろしいのかというところで、いろいろと意見をもらいながら遊具を選定しているという状況がございます。そういった意味合いの中で、利用者ニーズを取り入れたというところで文言を書かせていただいております。

藤城君:そうであれば、ぜひ一時避難場所も考えていただいた上で、改築なのか、利用者ニーズというか、災害時の部分も少し取り入れた上での文言にしたほうがいいのではないかという要望でございます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
暫時休憩いたします。(11:42)

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(11:43)
次に、具体的施策4及び5について質疑ございませんか。

岡君:5住みかえ・移住支援の推進の部分についてお伺いしたいと思います。
この5の施策の中で、子育て世代に選ばれるまちと記載しておりますけれども、例えば、北海道でもやっていますが、いわゆる北海道外から移住するようなことだけでなくて、一般的な周辺市町村からも転入者に選ばれるまちを目指していくという意味合いもここの施策の中に含まれているという理解でいいのかどうか、まずはお伺いしておきます。

シティプロモート・住環境活性化担当参事:御指摘のとおり、北海道外だけではなくて北海道内、周辺市町村も含めて移住していただけるようなまちを目指すというようなことで間違いないと思います。

岡君:移住というとイメージが違うのだけれども、一般的な転入についても業務として含まれているというふうな答弁と認識いたしました。
当然、転入者の数なり転入者増というのは、その中でチェックしていくべき成果指標というふうに、担当としてこの施策の中で認識されているという理解でよろしいですか。

シティプロモート・住環境活性化担当参事:計画の中にはその数は入っていないのですけれども、もちろん転入者の数、移住者の数は、担当としましては、指標という形でチェックをしていくものと考えております。

岡君:過去数年の江別市の状況を見ると、いかに江別市に転入いただく数が増えるか減るかによって、江別市のまち全体の将来的な活性化というか、将来の持続可能性というのが大きく変わってくるというのが認識されてきたところかと思うのです。そういう意味で言うと、ここの具体的施策は、より重要な施策として位置づけられてもいいかなという思いを持っているのです。
特にえべつ未来戦略等には入っていないのですが、庁内の議論の中で、転入者が増えるという意味で、より重要な戦略的な施策であるという位置づけについての議論が行われたのかどうか、もしくは、その点をどのように考えているのか、何かありましたらお伺いしておきます。

企画政策部次長:確かに、人口減少ということは、江別市の大きな課題で、かつ、江別市のみならず、日本全体の大きな課題というような認識はございます。
そういった中で、今回、5つの戦略が出てきますが、人口減少を基本にしまして、その上で何をやるかというような立てつけになっております。
そういったことで、もちろん住み替え、移住相談に力を入れていくのは当然ですけれども、今までも、これについてはやってきて、それなりの成果が出てきているところでありまして、それについては、今回の戦略には入れておりませんが、引き続き力を入れてやっていくということではございます。
特段、戦略にはしておりませんが、特化していないからといって、力を入れないということではないというようなことで、理解いただければと思います。

岡君:了解いたしました。
庁内の議論として、江別市の非常に重要な政策というか、考えていかなければいけない分野として、転入者がどれぐらい来るのか、来ないのかというのが非常に大事で、私は大事であると思っているのです。
まず、そういった議論が今回の総合計画をつくるに当たってどのぐらい行われたのか、行われなかったのかといったところを、もう少しお伺いできればなと思うのですけれども、いかがでしょうか。

企画政策部次長:もちろん、総合計画の中で全体的に進める中で、前段に市民の皆さんからもミーティングなどでお話を頂いたときには、やはり人口減少というのが前提でありますし、庁内の議論の中でも、市長からは、やはり人口減少というのが課題の一つだという話はありました。
その中で、やはり、今、岡委員が言いましたように、人口を増やすための方策として、転入であり、移住というのは、一つの人口を増やすための施策というような認識はありまして、そういったものが話の中に出てきたところであります。

岡君:了解いたしました。
庁内の議論では、そういった話としては出てきているけれども、明日出てくるえべつ未来戦略の中に転入を直接増やすようなことを入れ込もうというところまでは至らなかった、こういうふうな認識をしておいてよろしいですか。

企画政策部次長:戦略は明日の議論になるかと思うのですけれども、バランスを重視した戦略をチョイスしております。その中で、先ほども言いましたように、人口減少というのが根底にありまして、それを踏まえてそれぞれの施策をチョイスしたということでございます。
ですから、文字的には転入といった施策名は出てきておりませんけれども、人口減少ということを根底に置きながら進めて作成した計画というような形で捉えていただければと思います。

岡君:答弁としては了解いたしました。
重要性と総合計画の中での位置づけのバランスが少し弱いかなと思っております。あとは、シティプロモート担当がそれでいいのかというところも含めて、その位置づけが弱いかなという思いを持っていますので、今後、別の場でも議論をさせていっていただければと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

藤城君:5住みかえ・移住支援の推進なのですけれども、これは、多分、日本人だけの問題ではないと思います。企業で働く外国人の方も住み替え及び移住まではいかないにしても、一定程度、住み替える部分はこれからも多くなっていくと思いますので、そういった部分に関してはどのようにお考えがあるか、お聞かせください。

シティプロモート・住環境活性化担当参事:住み替えに関しましては、現在、本庁のこちらの担当で相談窓口を開いて受けております。
本庁以外でも、週に1回、大麻出張所、月に1回、中央公民館と野幌公民館で、それぞれで相談窓口というのを開設しておりまして、様々な方からの移住あるいは住み替えの相談を受けておりますので、いろいろな方からの相談に関しては、こちらのほうで受けたいというような形で考えております。

藤城君:月1回が多いのか少ないのかという問題もあって、常時開設していただけるとありがたいという部分もあるのですけれども、ある一定の日本人だけではない人も支援するという形でいいでしょうか、再度お伺いします。

企画政策部次長:今、担当からお話がありましたけれども、住み替えの支援については、日本人、外国人にかかわらず支援を行っていくというようなことでございます。

藤城君:理解いたしました。よろしくお願いいたします。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

猪股君:関連して、この住み替えの考え方なのですけれども、過去の委員会でもいろいろと聞いて、シティプロモートが担当ということで、市外、北海道外からの住み替えというような意味合いが強いのかなというふうに感じるのです。本来的には、高齢になった方が戸建ての住宅を手放して集合住宅に移り住むというような意味合いも含んでいるのかなと思うのですけれども、その理解で間違いないか、確認をさせてください。

シティプロモート・住環境活性化担当参事:例えば、市内の高齢者の住み替えも、この住み替えというものの考え方で間違いないという認識で捉えております。

猪股君:そうすると、例えば、大麻地区だったりすると、高齢の方が戸建ての住宅から移り住む先として、やはり公営住宅か道営住宅というニーズがすごく高いという現実があったりします。
そうすると、この住み替え支援というのを、そういう高齢者も含めて考えているのであれば、やはり先の議論にも戻ってくるのですけれども、住宅確保という観点で、公営住宅全体をしっかりと計画的に見ていくという必要性もあるのではないのかなというふうに思うのですが、そういった観点がしっかりとこの住み替えの推進に入っているのかどうか、お聞きします。

委員長(芳賀君):暫時休憩いたします。(11:54)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(11:55)

シティプロモート・住環境活性化担当参事:高齢者からの御相談があった場合には、例えば、先ほどお話しされたとおり、高齢者向けの住宅がいいのか、公営住宅がいいのか、あるいは、古い住宅をどうするのかというようなところに関して、こういう住宅がありますという御紹介をしています。古い住宅であれば、こちらで直接できることは少ないものですから、不動産業界を紹介する、介護であれば、地域包括支援センター等を仲介する、そのような広い意味で対応する形でやっております。

企画政策部次長:紹介する中で、やはり道営住宅なり公団住宅などの候補がある場合には、そういったものも御紹介するような形にはなっていきますので、広い意味で含まれているという解釈をしていただいても結構かなと思っております。

猪股君:従来からそういったことをやられているのは存じていたのですけれども、ただ、現実的に、例えばUR住宅はすごく古くて階段しかないのですが、上の階しか空いていないという場合に、確保として足りていないという部分も現状としてあるのかなと感じております。
これまでの議論の中でも、例えば、生活困窮者に対する住宅確保は市営住宅整備だけでいいのかなど、機能的な都市づくりのバリアフリーの観点も含めてくると、総合的に公営住宅がどのようにあるべきかということをしっかりと捉えて住み替えを進めていかないと、これから本当に戸建てを維持していけないような高齢者が増えていったときに、行ける先がなかなかないというところにもなってしまうのかなと思うのです。
今までの議論を聞いていると、企画政策部として、生活困窮者なり、障がい者なり、高齢者なり、介護の必要な方なりというのを全体に捉えた住宅確保策というのをしっかりと見ていく必要があるのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか、お伺いします。

企画政策部次長:確かに、ここで書いてあります住みかえ・移住支援の推進というのは、どちらかといえば、シティプロモートといった視点が強いかなと思います。
ただ、その一方で、猪股委員がおっしゃったような住宅施策という視点もあろうかと思います。
例えば、UR賃貸住宅のお話を聞いたり、情報交換をしている状況もございますので、そういったものを総合的に、また、庁内でも連携を取りながら進めるところは進めていきたい、検討するところは検討していきたいと思っております。

猪股君:承知しました。
やはり、市営住宅整備の推進だけでは不十分だろうというのが今回の議論の中でよく分かりましたし、住み替えニーズもいろいろなニーズが出てきているという中で、もう少ししっかりとした体制と重要性を持った形での公営住宅の確保をこれから進めていただけるような体制を期待したいと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

藤城君:住みかえ・移住支援は、市街地だけではなくて、農村地区の空き家住宅に住みたい並びに事業展開したいという方がかなりの割合で入ってこられて、相談件数もあると思われます。
ただ、そこは市街化調整区域というのと、グリーンツーリズムという観点から、事業展開がなかなかできないという縛りがあります。
農村地区活性化のためにも、そのところを緩めるというか、考え方を変えて、そこに住んでもらって事業をしてもらう並びにそこで働いている、そこで事業される方が農業に関心を持つ、そして、農村で隙間で働いてもらうといったニーズもありますし、いろいろな展開が農村地区には考えられると思います。北海道の管轄、市であれば経済部にはなるかとは思うのですけれども、横連携を取ってもらって、ぜひとも、移住、住み替えについて、考えていただきたいというふうに思っております。
シティプロモートとしては、農村地区を活性化していくためにはどう考えているのかというのをお聞かせ願います。

シティプロモート・住環境活性化担当参事:シティプロモート自体は、いろいろな市の魅力というのを、市外、北海道外を含めて発信していくというスタンスでやっております。特に食と農というのをメインとして進めておりますが、例えば、直売所ですとか、農村のいろいろな風景ですとか、随時、いろいろな媒体のメディア、SNS等を使って発信するようにはしております。
江別の魅力には、農村地区の風景もあると思いますので、そこに関しては、引き続き発信していきたいなということを考えております。

藤城君:ぜひ発信だけではなく、移住並びに住んで事業をしてもらうという形の推進もお願いしたいという要望でございます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

岡君:関連の関連みたいになってしまいますけれども、今も各委員から幾つか質疑があったように、ここは、江別市の中で住み続けられるという環境を整えていく中で、かなり重要といいますか、いろいろと幅広く考えなければいけない分野もあって、正直、担当という意味では、シティプロモートの担当ではないだろうと考えております。
ただ、具体的施策としてここに出てくるという意味合いでいうと、かなり幅広い分野で、かつ、江別に住み続けられる、住みたいという意味では、非常に重要な施策になっているかと思います。
一方、明日のえべつ未来戦略でも出てきますけれども、住み続けられるでいうと、今、江別市は健康政策に取り組んでいて、そっちに主眼を置いているというような形になっていて、住環境をどうしていくかという意味だと、全体の政策の中でここにしか入っていないというか、これがシティプロモートなのかというのが、先ほど来、言っているように、重要性と担当と位置づけというのがなかなか難しいのかなと思うところがあるのです。
部長なり次長なり、何かしらお考えがあれば伺っておきます。

企画政策部長:今ほど議論いただきましたが、まず、今回はシティプロモートの観点で記載しておりますけれども、人口減対策も併せて、非常に全国的な課題であるなと認識をしております。その前提に立って、各部局の基本政策を書いております。
もう一つは、正直、ここの担当ですよという縦割りの記載にはしたくないなというのがありまして、あくまでも前提としてここに記載しておりますけれども、具体的な取組については、今ほど委員から御指摘があったものを含めて、この方針に基づいて各部局間でしっかりと取り組んでいきたいということで、部局としては考えております。

岡君:話としては了解いたしました。
先ほど来、各委員の質疑と答弁を聞いていて、やはり、この部分は政策体系としての位置づけが少し弱いかなという思いを持っておりますので、今後御検討を頂ければと思いますし、本来であればえべつ未来戦略に入ってもいいぐらいのものなのではないかなという思いを持っていると申し上げておきたいと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。(12:05)

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(13:03)
次に、取組の基本方針(2)暮らしを支える交通環境の充実を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

道路管理課長:それでは、政策5都市生活の(2)暮らしを支える交通環境の充実について御説明申し上げます。
まちづくり政策の13ページをお開き願います。
取組の基本方針の(2)暮らしを支える交通環境の充実でありますが、現行の第6次江別市総合計画の検証結果などを踏まえ、具体的施策として、1安全で快適な道路環境づくり、2冬期の市民生活を支える道路交通の確保、3公共交通ネットワークの最適化と利用促進の3つを掲げ、推進していくこととしております。
なお、現行計画からの主な変更点についてでありますが、取組の基本方針名をこれまでの交通環境の充実から改めたほか、具体的施策では、2冬期の市民生活を支える道路交通の確保を、これまでの冬期間の交通の確保から、3公共交通ネットワークの最適化と利用促進をこれまでの公共交通の最適化から文言を改めて取り組んでいくことと致します。
また、本取組の基本方針に関する第6次江別市総合計画の検証についての対応ページは、20ページであります。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

岡君:2冬期の市民生活を支える道路交通の確保ということで、除排雪部分がここに入ってくるかと思います。
担当部署が大変御努力されていることは、重々理解しているところではございますが、まず、市民アンケートを第7次江別市総合計画でも5,000人規模に上りましたけれども、第6次江別市総合計画でも、第7次江別市総合計画でも、この除雪に関しては、ほかの施策と比べても圧倒的に重要度が高く、かつ、満足度が低いというのがもう顕著に出ているのですが、担当としては、そういうことは御認識を頂いているか否かをお伺いしておきます。

雪対策課長:アンケート結果につきましては、もちろん認識はしております。
これは雪の降り方といった状況にも左右されるところではあると思うのですが、昨今、人手不足といった課題がある中で、除排雪三者懇談会でありますとか、その他情報発信等をしながら、市民の皆様に除排雪事業への理解を深めていただきながら、できるだけ向上させていきたいなと考えているところでございます。

岡君:そういった点で、市民側からのニーズといいますか、捉えている部分と、ここに載っている分には、94の具体的施策分の1以上のものにはなっていないわけなのですけれども、ここも市民から見たときの重要度と施策の位置づけというのがアンバランスなのではないかなと思うのです。
担当としては、本来、この施策というのは、もっともっと江別市の全体の中で重要度が高いものとして位置づけられるべきであるという御認識をお持ちなのか、別にそこまでの認識は持っていないのか、その辺の考え方がありましたらお伺いをしておきます。

雪対策課長:冬期の除排雪事業、冬の安全な交通確保という点で、市民生活に密接に関連している事業であるという認識はしております。
そこで、位置づけにつきましては、市民生活に密接に関連している事業ではありつつ、維持管理的な要素も強いということから、現状の位置づけであるという認識をしております。

岡君:そういった担当の意見を踏まえまして、部長あたりにお伺いしておきたいと思います。今回はえべつ未来戦略という形で重点政策という形がピックアップされて、明日の議論になりますけれども、この除排雪の部分は、市民ニーズからすると、やはりものすごく重要度が高いというふうな認識をされているのですが、第6次江別市総合計画でも、今回の第7次江別市総合計画でも、そういうものは、えべつ未来戦略みたいな重点的なテーマのほうには特に挙がってきておりません。
庁内でどういった議論があってこういう状態になっているのか。また、それはこれでいいと思われているのかとか、本来ならのるべきだと思っているのか、担当部長としてはどのように思われているのかをお伺いしておきます。

建設部長:今の委員の御指摘ですけれども、基本的には先ほど課長が御答弁したとおりということなのですけれども、除排雪と申しますと、やはり雪の量で市民の皆さんの注目度というのは変わってくるのかなというところが一つあるかと思っております。
我々としては、ここの位置づけとしては、この(2)の2という位置づけに入っているのですけれども、令和3年度の大雪を踏まえまして、庁内の連携会議を開きまして、基本的な対応方針等をつくって、毎年ローリングして、何かしら新しい取組をしていこうというのが今の方針になっておりますので、ここの書き込みとしてはこうなのですが、市としては、まさに庁内的に取り組んでいるという認識を持っているところでございます。

岡君:雪の降る量にかかわらず、10年前の第6次江別市総合計画のアンケートでも、第7次江別市総合計画でも同じような位置に、この除雪に関する施策というのがありまして、雪の降る量だけに限らず、やはり市民側からのニーズが高いかなと思っております。
今の部長の答弁だと、建設部としても、より市の中で全体的な、重点的な政策として位置づけていくべきかということをどこまでおっしゃっていたのか、よく理解できなかった部分もあるのですけれども、この除雪の位置づけ、市民ニーズが高いということは企画政策部側も十分によく認識されていると思っていますので、それが庁内の中でどういう議論をされて、この94分の1に落ち着いているのかというところの御説明をお願いします。

委員長(芳賀君):暫時休憩いたします。(13:11)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(13:11)

企画政策部次長:企画政策部としましては、この除雪の部分は、暮らしを支える公共交通環境の充実というカテゴリーが一番ふさわしいということで、ここに位置づけたものであります。
先ほども話がありましたけれども、除雪については個別計画がございます。そういったところから、いわゆる今話のあった94分の1という位置づけでも構わないといったら変なのですけれども、そういう位置づけにしたところであります。

岡君:いまいち、分かりませんけれども、分かりましたということで、明日のえべつ未来戦略の全体の冒頭部分で、えべつ未来戦略にピックアップされていないものについて、この除雪なんかはまさにそういう観点から議論できると思うので、それについては議論をさせていただきたいと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

吉本君:3の公共交通ネットワークのところでお聞きを致します。
今回の第7次江別市総合計画では、3公共交通ネットワークの最適化と利用促進という表現になっていて、少し重要度が増しているのかな、そういう認識なのかなと私は勝手に推察を致しました。
その中で、まちづくり政策の13ページに、地域の実情に即した持続可能な公共交通ネットワークの構築を推進すると書かれております。江別市地域公共交通活性化協議会では、今までもずっと議論をされてきているのはよく分かりますし、交通網なんかも本当にいろいろと工夫されて、変更したりなど、されてきたのはよく分かっているのですけれども、今回、このようにタイトルも最適化とか、利用促進するためのいろいろな手法を検討すると理解を致しましたが、もしかしたら、従来と違うような新しい方法も検討されているのではないかと勝手に思っているのです。
その辺りは個別計画にはなるのですけれども、大枠のところで、そのような従来よりもさらにアップしたような方法を御検討されるというようなことがもしあるのであれば、その辺り、個別計画に触れない程度で結構ですので、大枠の考えを教えてください。

公共交通担当参事:まず、具体的施策の名称が変更になった理由ですが、最適化の意味がより分かりやすくなるように表現を変えたものであります。公共交通ネットワークを維持するためには利用促進が欠かせないため、追記をさせていただいております。
今回、第7次江別市総合計画に向けて、個別計画の中で具体的に記載しているのですけれども、今までと同様に、現状の公共交通網の確保、維持に努めるということが何よりも重要なことであるとは認識しておりますが、これだけでは不足している部分もありますので、これを補完する地域の実情に即した交通手段の導入について、江別市地域公共交通活性化協議会の意見も踏まえながら、どのような手法が取り得るのか、研究して、検討してまいりたいと考えております。

吉本君:分かりました。
それで、その下にはデジタル技術の活用とありまして、こちらの検証結果の課題のところでは、交通モードの検討というAIのデマンド、MaaS、自動運転というふうに具体的に出されておりまして、これはこれとして、近い将来には当然必要になってくるものだろうなと思っているのです。
今、公共交通に関しては、特に高齢者の方々を中心にして毎日の生活に関わることですので、様々なニーズがあると思うのですけれども、この辺りの具体的な検証もこれから始めるのだというふうに理解をしていてよろしいのでしょうか。

公共交通担当参事:新たな交通モードにつきましては、今までも研究はしているのですけれども、今後につきましても、引き続き研究してまいりたいと考えております。
高齢者の方の移動支援という形で、今、市郊外部のほうでデマンド型交通を行っているのですが、今は江北地区と豊幌地区で行っておりまして、それ以外にも郊外の地区がありますので、そこの部分で地元の方と意見交換をしながら、デマンド型交通は非常に有効な手段であると考えておりますので、今後、どこかの地区で導入できないか、その可能性について検討してまいりたいと考えております。

吉本君:たまたま、今回、生活福祉常任委員会で視察に行ったところが、高齢者の交通の移動支援のところで、そこは、社会福祉協議会と自治会がすごく力を発揮していて、もう本当にタッグを組んでやっているのだなというのがよく分かったところだったのです。
今やっているところのお話を伺うと、やはり団体なり自治会がかなり御苦労されているのだなという想像をするのですけれども、今はデマンド型交通がやはり一番有効ではないかというふうなお話もありましたので、御検討、御支援をしていただいて、ぜひ高齢者の方々のそういうニーズに応えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

藤城君:1安全で快適な道路環境づくりに、安全で快適な道路環境を保ちとありまして、既存の道路環境を維持して道路環境づくりを進めていくという形なのですけれども、既存のものが大変使いづらくて通りづらいというような部分もあると思われます。その辺に関しては、道路環境づくり、新たな道路を造る、そういった意味も含まれているのかどうかお聞きいたします。

道路管理課長:今、委員から御指摘のとおり、既存のものの新しい改築も視野に入れまして、自治会から要望なども出てきていることから、検討のほうは適時進めてまいりたいと考えております。

藤城君:要望ということで、要望しているうちに、家がなくなり、納屋がなくなり、いろいろな形で要望がかなわない部分もありますので、そこはいち早く、生活者がいるうちに何とかしていただきたいという、これも要望でございます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、取組の基本方針(3)暮らしを豊かにする技術の活用を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

デジタル政策室長:それでは、政策5都市生活の(3)暮らしを豊かにする技術の活用について御説明申し上げます。
まちづくり政策の13ページをお開き願います。
取組の基本方針の(3)暮らしを豊かにする技術の活用でありますが、具体的施策として、1デジタル技術の活用を掲げ、推進していくこととしております。
なお、本取組の基本方針は、今回から新たに設けることとした項目であります。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。(13:22)

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(13:23)
次に、政策1自然・環境、取組の基本方針(1)人と自然の共生を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

環境課長:それでは、政策1自然・環境の(1)人と自然の共生について御説明申し上げます。
まちづくり政策の1ページをお開き願います。
初めに、政策1自然・環境の基本目標でありますが、豊かな自然とともに暮らす、環境に優しく、美しいまちとしております。
次に、政策展開の方向性でありますが、江別市の豊かな自然や地域環境を次代に引き継ぐために、脱炭素社会の実現をはじめ、水と緑の保全や、地域環境の保全、ごみの減量化・資源化などへの課題に対応するとともに、市民、事業者、行政との協働により、環境保全に取り組み、安全で快適な生活環境づくりを進めますとしております。
次に、取組の基本方針の(1)人と自然の共生でありますが、現行の第6次江別市総合計画の検証結果などを踏まえ、具体的施策として、1脱炭素社会の実現、2水と緑の保全、3安全な地域環境の保全、4再生可能エネルギーの導入拡大と利用推進、5環境教育・学習の推進の5つを掲げ、推進していくこととしております。
なお、このうち、現行計画からの主な変更点についてでありますが、1脱炭素社会の実現は、これまでの地球環境の保全から文言を改めたほか、4再生可能エネルギーの導入拡大と利用推進では、これまでの再生可能エネルギーの推進から文言を改めて取り組んでいくことと致します。
また、本取組の基本方針に関する第6次江別市総合計画の検証についての対応ページは、3ページであります。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

藤城君:地区環境のから脱炭素のという形で文言が入れ替わって、国が推奨する脱炭素の取組に江別市としても力を入れるという形で取り組むということになっているのですけれども、再生可能エネルギーの導入拡大と利用推進につながっていくと思うのですが、その辺の区別というのはどういう形でお考えでしょうか。

脱炭素・環境計画推進担当参事:1脱炭素社会の実現につきましては、非常に幅広い分野で脱炭素に対して取組を進めていかなければならないという大きな意味で1というふうに設定しております。
4につきましては、その1の中でも再生可能エネルギーの導入拡大、こちらのほうは積極的に進めていかなければならないということで区別しております。

藤城君:そうであれば、再生可能エネルギーの導入というのは、具体的にどういう形のものを導入して利用推進しようとしているのか、お聞かせいただけますか。

脱炭素・環境計画推進担当参事:再生可能エネルギーの導入拡大についてですけれども、今現在では、まず、太陽光発電設備の導入を積極的に進めていく、そして、さらには、バイオマス発電所についても、これから研究して進めていきたいと考えております。

藤城君:導入するのはいいのですけれども、それがどの時点で使えなくなるのか、ランニングコストはどんなふうになるのかというのも考えなければ、ただ単に導入して終わりではなくて、それをまた利用して、10年使えるはずだったのが、5年しか使えないだとか、そういうふうになると、コスト高になっていくというふうなことも見据えた上で導入を考えていただきたいという要望でございます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

干場君:前段の関連になるのかもしれませんが、今の4再生可能エネルギーの導入拡大と利用推進の御答弁の中で太陽光とバイオマスとありました。今、明確にそういう言葉が出たということについては、やはり江別市の特徴といいますか、行政として可能な限りそういう手法を獲得する、そんな努力をするという意味で捉えていいのかどうか、確認的な質疑ですが、よろしくお願いします。

脱炭素・環境計画推進担当参事:脱炭素社会の実現につきましては、もう喫緊の課題でございますので、太陽光発電だけでは、なかなか国の目標には届かないというところがございます。
江別市では、家畜のふん尿等、まだ資源がございますので、そういったものを使ってバイオマス発電も検討していきたいと考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、取組の基本方針(2)循環型社会の形成を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

廃棄物対策課長:それでは、政策1自然・環境の(2)循環型社会の形成について御説明申し上げます。
まちづくり政策の2ページをお開き願います。
取組の基本方針の(2)循環型社会の形成でありますが、現行の第6次江別市総合計画の検証結果などを踏まえ、具体的施策として、1ごみの減量化と適正な処理の推進、2ごみ資源化の推進の2つを掲げ、推進していくこととしております。
なお、本取組の基本方針に関する第6次江別市総合計画の検証についての対応ページは、4ページであります。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

藤城君:1ごみの減量化と最適な処理の推進、資源化の推進も、先ほどの再生可能エネルギーの導入とほぼ同じというか、これに取り入れてもいいのではないかというぐらいのものだと思っております。
先ほどもありましたとおり、家畜のふん尿を使ってのバイオマス発電というのもあったのですけれども、ごみの処理プラスアルファでバイオマス発電をして、それをクレジット化して、脱炭素社会の取組に持っていくというような形の構想はあるのでしょうか、お聞きいたします。

廃棄物対策課長:家畜のふん尿等の活用に関しては、廃棄物対策課の所管ではございません。多分、経済部であろうと思います。委員が御提案の内容については、資源化の転換として必要なものであると考えますので、担当課とも協議を進めながら、どういったことができるか研究してまいりたいと思います。

藤城君:それが今の脱炭素社会の中で市がそれをクレジット化して、市の企業に販売をして、そこで電気を使っていただいて、そのコストを下げるというような形のものをやっている市町村もありますので、そういったところを参考にして取り組んでいくのもいいかなと思っております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

干場君:今後、まだ延命化していく環境クリーンセンターですが、この計画は来年度から2033年度までということで、延命化したクリーンセンターは、終了がたしか2036年度だったと思いますけれども、そうなると、かなり前から新たなごみ処理の在り方、場所、あとは市民に向けての合意形成ということで、この10年の間に何らかの行動をしなければならないというふうに見て取れるのです。
今回記載されているところについては、書いてあるとおり、ごみの減量化と適正な処理の推進ということで、これは明日のえべつ未来戦略のところにも若干関わるのかもしれませんけれども、担当課としては、延命化したクリーンセンターがこの計画の終了のたった3年後に終了するとなれば、広域化ということも出てくるかもしれませんが、この10年間に何らかの検討を一定程度進めていくことが必要だと思うのです。その点について、内部でどんな議論があったのか、この文章ではその含みが読み取れないのですけれども、どのような理解でいるのか、その辺について伺います。

施設管理課長:委員がおっしゃったように、現在やっております延命化工事は、昨年度から4年間で15年間の延命を目指して行っているところです。その延命化工事の是非についても、平成29年度の時点で、延命化、建て替え、あとは広域化といったことも踏まえて検討した経過がございます。
現状は延命化工事をやっておりまして、それが決まったのが平成29年度なものですから、その後のゼロカーボンといったことに関しては、これから同じく次期中間処理施設を15年後に合わせて検討していかなければいけないということを内部ではお話をしておりますが、現状ではまだ方針は決定しておりません。

干場君:確かに、現段階においては、広域化という話もありますし、具体的には決まっていないと思うのです。
もう大分前にはなりますが、江別市も過去にバイオマスタウン構想というものに挑む手前で終わったという経緯があって、まさしくこれからの脱炭素というのは、こうした構想が可能であれば、少しでも焼却をしないで済むということと、江別市の持っている資源というものをうまく活用できるわけです。そうなると、結果的に挑めなくても、その可能性を探るために、相当早く議論とか情報収集、検討、調査研究などの準備をしておかなければ、今後、国の流れもどういうふうになるか分かりませんけれども、タイミングに乗れません。
一度、焼却施設を造れば、もう30年、40年先の話になりますので、そういった意味では、この10年間のどこかのタイミングでしっかりと議論、検討する場をつくるということが、ある程度明確に必要なのではないかと思うのですけれども、その点についてもお伺いをします。

廃棄物対策課長:委員から御案内がございましたとおり、今、延命化工事を行っているところですけれども、では15年後の姿をどうするのかというところが出てくるのかなと思っております。
世界的に脱炭素社会に向けていろいろなものが進んでおります。私どもの中間処理施設を建てる場合、循環型社会形成推進交付金というのがございまして、国費の支援も一応あるわけです。ただ、ここの部分で採択の優先度が上がるかどうかというのは、さらなる分別、再商品化、資源化といったものがないと、手挙げをして新しい施設を建てるときにそこも評価の対象になってくるという形でございます。
今日もたまたま、私はそれを聞けていませんけれども、そういった交付金の説明会がZoomであるということで、担当には今確認させています。そういった動きがどうかということを中心に、情報収集をしておいてほしいということを言ってきています。
15年から逆算して、どこかからはそういった次期の中間処理施設のありようについて検討するときがあると思うのですけれども、そういった1年ごとに変わっていくであろうゼロカーボンに向けた取組の中で、どういった中間処理のありようが必要なのか、それが最終的にどういうふうに最終処分場につながっていくのかというところも含めて、状況をしっかりと注視して、常に検討を進めてまいりたいと考えております。

干場君:しっかりとそうした長いスパンで見た方向性に向けて議論を進めていただきたいと思います。
ごみ処理というのは、大きく言えばまちづくり、市民一人一人が関わる非常に重要なポイントになると思っています。
そして、現行の焼却施設は、最終処分場の延命化を図ることについては意義があったと思いますけれども、やはり簡単に言うと、何でも燃やせる焼却施設ということで、その導入時期には、やはり分別していくという流れの中で導入した施設だったと思います。
ぜひ、今後は、この脱炭素といいますか、CO2削減という地球規模的な流れにうまく即した適切な処理に向けて十分な議論を進めていただきたいと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

藤城君:今の干場委員の内容にもあるのですけれども、やはりごみ処理と一概に言ってもいろいろな分別の仕方だったり処分の仕方があるのですが、やはり使える資源は使ってお金に変える。そして、市の財政を豊かにするという考え方の下、ごみを適正に処理するというふうに考えていっていただきたいなと。雪もそうですけれども、ごみも資源化して適正な処理をすると、今の脱炭素社会のクレジットとしての利用価値も高いというところもありますので、ぜひそこは検討していただきたいという要望でございます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。(13:42)

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(13:43)
次に、政策6子育て・教育、取組の基本方針(2)子どもの教育の充実を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

学校教育課長:それでは、政策6子育て・教育の(2)子どもの教育の充実について御説明申し上げます。
まちづくり政策の14ページをお開き願います。
初めに、政策6子育て・教育の基本目標でありますが、子どもたちが元気に育ち、笑顔で学ぶ、未来あるまちとしております。
次に、政策展開の方向性でありますが、安心して子供を産み育てられるよう、子供が健やかに育つ環境づくりと、仕事と子育てを両立できる子育て世代に優しいまちを目指します。
また、子供の権利を尊重しながら、地域全体で子育てを温かく見守るまちづくりを進めます。
教育では、学校での学びが、子供たちの生きる力となり、今後、社会が変化し先行きが見通せない時代となっても、自分で課題を見つけ、学び、考え、判断、行動して、それぞれが思い描く夢を実現していく資質や能力が身につくよう、地域とも連携して子供たちを育みますとしております。
15ページをお開き願います。
次に、取組の基本方針の(2)子供の教育の充実でありますが、現行の第6次江別市総合計画の検証結果などを踏まえ、具体的施策として、1教育内容の充実、2健康教育の充実、3開かれた学校づくり、4教育環境の充実、16ページになりますが、5教育相談・支援の充実の5つを掲げ、推進していくこととしております。
なお、このうち、現行計画からの主な変更点についてでありますが、5教育相談・支援の充実は、これまでの心のケアの充実から文言を改めて取り組んでいくことと致します。
また、本取組の基本方針に関する第6次江別市総合計画の検証についての対応ページは、23ページ及び24ページであります。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

三吉君:現計画である第6次江別市総合計画には、子育てのところに青少年健全育成活動の充実というものが入っていて、第7次江別市総合計画では生涯学習のほうに移動しているのですけれども、移動した経緯というのがあれば、少し詳しくお伺いいたします。

教育部次長:今回の変更点と致しまして、青少年の健全育成活動の充実というもの、政策でいうと、次の政策の生涯学習・文化・スポーツのほうに移行している点でございます。
青少年の健全育成活動の場としては、まず、小・中学校がその主な場所かと思いますけれども、この青少年の健全育成活動という中身につきましては、高校や大学生、若者も含めた形の青少年という位置づけにしております。
また、青少年健全教育という中には、自治会の育成部の皆さんの活動ですとか、江別市子ども会育成連絡協議会といった地域を交えた活動が入ってくるという部分がございまして、このたび見直しをして生涯学習・文化・スポーツに移行したという経緯でございます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

岡君:関連して、今のお話がまさにそうなので、いわゆる若者政策と言われる部分、中・高生の居場所づくりでございますとか、若者の意見を市政全体に反映していくといったようなものも含まれるかと思いますけれども、若者政策がこの政策7の生涯学習の充実の4に含まれているので、移動したという認識をしておいてよろしいでしょうか。

教育部次長:今、岡委員の御指摘のとおり、若者の部分を全てこちらのほうに移行するという意向で、学校教育だけではないということで移行しております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

稲守君:今の岡委員の質疑で分からなかったので、もう少し教えてもらいたいのですけれども、今、中・高生というお話がありましたが、青少年健全育成活動の充実には小学生も含まれているということですか。

教育部次長:青少年という位置づけの中に、小学生、中学生に加えて、高校生、大学生の若者まで含まれているというものでございます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

干場君:まちづくり政策の16ページの5教育相談・支援の充実について、最後のまた、不登校や不登校傾向にある児童生徒一人一人の状況に応じた支援や、多様で適切な教育機会の確保に努めますという記載があるのですけれども、ここの多様でというところは、現在が多様なので適切な教育の確保に努めていくということなのか、さらに、今以上に必要に応じてほかの手法というか、場といいますか、そういうことにも努めていくという理解でよろしいのか、両方なのか、その辺を詳細に御説明願います。

教育支援課長:不登校や、不登校傾向にある児童生徒の多様で適切な教育機会の確保ということで、現行におきましても、適応指導教室すぽっとケアは来年度に向けて拡充する予定で動いております。
今年10月からは、各小・中学校におきまして、教室には入れないけれども、学校に行けるお子さんたちを支援する支援室というものを校内に設置する動きがどんどん広がってきておりまして、10月からは、そこに人的支援ということで、教育委員会からボランティアの派遣も始めたばかりでございます。
そういったところから、現行においても子供たちが学びたいというふうに思ったときに学べる環境というものを整えるように今努力しておりますところで、今後の10年間、次期計画の中でも、さらに、どのような形で、一人一人に合った誰も取り残さない学びの保障という観点で、どのような教育の機会の確保があるかというところを、引き続き検討していきたいと考えております。

干場君:了解いたしました。
そういう教育の機会の確保というか、教育の機会を得る場ということについての御説明は理解したのですけれども、当事者がそれを獲得するためには、やはりそれに必要な支援も必要だと思うのです。
ここにおいては、支援の充実ということも掲げていますので、進めていく中で、必要に応じて取り組んでいくというような理解でよろしいですか。

教育支援課長:5教育相談・支援の充実の中には、これまでもそうなのですが、スクールカウンセラー事業ですとか、スクールソーシャルワーカー事業という相談支援事業も当然含まれております。そういうスタッフの見立てによって、それぞれの不登校あるいは不登校傾向にあるお子さんに今何が必要か、学びの場なのか、もしくは、今は充電の期間なのか、そういったところもしっかりと見極めた上で支援を充実させていきたいと考えております。

干場君:その件については理解しました。
それと、先ほどの三吉委員の質疑にありました青少年健全育成活動が生涯学習のほうに移行したということに関連でお伺いします。
いわゆる小・中・高、大学生も入るということになりますと、正直に言って、現実を申し上げますと、義務教育を終了して、実はいろいろなことで困り感があった高校生というのは途切れているのです。そのことも含めて、ここで居場所も含めて支援してやるということになれば、教育委員会だけではとても無理で、健康福祉部など、必要な部局とのこれまで以上の連携がなければ、ここに入れても意味がないというふうに思うのです。そうしたことも含めてお考えになって、こうした体制にしたのかどうか。
そうでなければ、小・中・高、大学も入れて進めていくということは、もうほとんど絵に描いた餅のようなもので、現状は、義務教育の中学で事実上は途切れている場合が多いというのが現実です。そうした意味で、しっかりとここでやっていくというのであれば、そこの説明の中に、健康福祉部だと思うのですが、他部局との連携をしっかりと取り組んでいくというような説明も必要かなと思うのですけれども、その辺りの見解についてお伺いを致します。

学校教育支援室長:ただいまの青少年健全育成活動の充実、それから、今回の6-(2)子どもの教育の充実、そちらの移行を含めた高校生の対応という御質疑かと思います。
当然、市としては、高校生の支援といいましょうか、そういった施策の充実というところは、現計画、それから、次期計画ともに、充実を図っていくというスタンスに変わりはないと思います。
そうした中で、当然、こちらの7生涯学習のほうに、高校生を中心とした施策はシフトしましたけれども、そこは、これまでと同様に、内容によってはこれまで以上に、部局間の連携ですとか、全庁的な対応という部分は図っていくことになろうかと思っております。

干場君:今、御答弁がありましたので、ぜひ、これまで以上にしっかりと連携をしながら支援の充実に努めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

猪股君:全体をもう一度私からも確認をさせていただき、個別のところもお伺いしていきたいと思います。
まず、まちづくり政策の15ページの1教育内容の充実に特別支援についての記載がありますけれども、私もこれまでの一般質問でもお伺いしておりますが、特別支援の必要な子供たちがすごく増えていて、特に知的ではなくて、情緒に課題を感じての特別支援学級の在籍者数というのが、ここ数年で倍増以上というような現状があります。
その中で、この特別支援に関しての位置づけがこれから大きく変わる見込みがあるのか、ないのか、その辺りの考え方をお聞きします。

教育支援課長:特別支援教育につきましては、これまでも1教育内容の充実におきまして、重要な位置づけとして取り組んできております。
委員のおっしゃるとおり、特別支援学級に在籍する児童生徒数はもちろんのこと、普通学級において支援が必要な児童生徒数というのも増加をし続けております。こういった子たちの支援というのも、今後10年間においても非常に重要になってまいります。
そういった意味で、今回、第6次江別市総合計画のときの内容よりも記載の文言を若干変えておりまして、例えば、教育的ニーズに応じたの後ろのところに、多様でというような文言を入れたり、小学校から中学校、あるいは、幼稚園から小学校といった学びのステージが変わった段階でも支援が切れ目なく行われることが重要でありますことから、そういったことで、ここに文言を修正して表現をさせていただいております。

猪股君:分かりました。
少し手厚いような考え方が含まれているのかなと理解したのですけれども、先ほど申し上げたとおり、知的な課題だけではなくて、情緒の課題という部分で、これまでも取り組まれてきていたようなインクルーシブ教育とか、あとは学級の相互のやり取りというところの必要性がかなりまだ高くなると思うのです。
知的だけではなく、情緒の課題だから、やはりしっかりと学習機会を担保していくためにも、普通学級とのやり取りというのが、これからもっと円滑に増えていく必要性があると感じるのですけれども、例えば、インクルーシブ教育に対しての新しい視点であるとか、取組について何かあればお聞かせください。

教育支援課長:インクルーシブ教育の推進という観点におきましては、これまでも普通学級でほかのお友達とうまく接して楽しく学校生活を送るポイントを学ぶための特別な指導の場である通級指導教室を教育委員会としても進めてきたところで、第6次江別市総合計画の途中で開設する小学校を増やすなどの取組を進めて、現在、通級に通う子供たちも増えております。
そういったところでの指導を通じて、通常学級で学べるお子さんについては、コミュニケーション能力を身につけて通常学級で上手に生活できる、そういった形で支援をしていくというところを、インクルーシブ教育の中の位置づけとして進めてまいりたいと考えております。

猪股君:分かりました。
これまでの肢体不自由とか、知的障がいというような意味合いともまた違ったニーズがすごく増えてきていて、受け入れる側の普通学級の担任の先生の理解がすごく必要になってくると思うのです。
そこは、これまで以上に、発達障がいとか特別支援学級への理解というのを担当の先生に持っていただけるような取組をさらに進めていただけるようにお願いしたいと思います。
引き続き、4教育環境の充実についてお伺いしたいと思います。
最後の行に、学校施設・設備の整備と充実に努めますということで、ICTの活用とかも書かれているのですけれども、今、不登校の子たちにもICTを活用してというところが教育の内容に含まれてくると思うのですが、学校以外での活用というところがここの中に入ってくるのか否か、ここでないのならどこかに入ってくるのか、その辺りを確認させてください。

教育情報化担当参事:学校以外ということですが、家庭学習でというイメージでよろしいでしょうか。

猪股君:それ以外もお願いします。

教育情報化担当参事:家庭学習ということでしたら、今も週に1回持ち帰っていただいて、AIドリルなどを活用しながら学習を進めてもらっているような状況です。
登校が難しい不登校傾向のお子さんたちにもタブレット端末を預けて、それで学習をしていただいているというような状況も進めております。

猪股君:今、学校以外の場として家庭は進めてきているということだと思うのですけれども、私が現場のお話を聞いたりすると、例えば、不登校の子が学校以外に行っていたり、特別支援学級に在籍している子が放課後等デイサービスに行ったりして、そこで勉強を一緒にやってもらうというような機会も増えているというところで、皆さん、学校教育の枠からも割とはみ出しながらもICTの活用の必要性というのを感じているので、そういった場所での活用も含めて、今後の計画の中に活用方法とか教育の方法というのを含めていっていただきたいと思うのですが、担当課のお考えをお聞かせください。

教育情報化担当参事:学校外での活用ということで御意見を頂きましたけれども、やはり民間のそういう施設と学校とは環境がまた違うということもあるので、フラットに全ての環境でICTを使えるような状況というのはなかなか難しいかもしれないのですが、例えば、学校、教育委員会とそういった団体ですとか施設との連絡、連携のためにICTを使うということは、現在も一定程度は行われていますし、そういったものをもっと進めていくというのは重要かなというふうに考えてございます。

猪股君:分かりました。
特に、高学年とか中学校では、学習という部分が必要になってきていて、放課後等デイサービスとか、本来、教育を教えないところでの必要性が高くなっているという話をよく聞きます。今、義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律もあって、学校以外の場所での教育機会をしっかりと充実させていく必要性がありますので、これからどういったやり方でやっていただくのか、それとも、教育委員会としてやるのか、その辺りをしっかりと整理して、教育現場以外のところでの活用も計画の中に含めていただきたいなと要望させていただきます。
それから、5教育相談・支援の充実で、今たくさんの質疑を聞いていて感じたところは、もし、さきの質疑の中で聞き漏れていたところがあったら申し訳ないのですが、干場委員からも質疑があった多様で適切な教育機会の確保という中に、すぽっとケアだったり登校支援室というところがあったと思うのと、あとは、カウンセラーやソーシャルワーカーの方がいろいろな違うところも見極めた上での教育の場所ですよというふうに認定するというような話があったのですけれども、そこの認定する基準であるとか、学校とのやり取りのルールであるとか、どういった在り方で機会の確保を努めていくのかがしっかりとルールとしてあるのか、ないのか、ここがないと、学校ごと、それ以外の場所ごとに、かなり認識の差が出てきてしまっていて、うまく連携できていないという話もたくさん聞きます。そこの在り方の部分については、どのようなお考えがあるのか、お聞かせください。

教育支援課長:不登校ですとか、不登校傾向のお子さんを支援するに当たりましては、一人一人、それぞれいろいろな状況に置かれておりますので、一定の基準というか、明確な基準というものを設けて支援するというところは、その子に応じた支援という意味では、基準どおりにいかない部分があると思います。
ただ、支援のやり方というか、手順については、きちんと学校によって対応に差が出ないようにということで、教育委員会としても、今後、各学校、校長会などを通じて、例えば、スクールソーシャルワーカーの活用、通級指導教室の活用、あとは、学校と教育委員会、またさらには関連する団体との連携の方法など、対応に差が出ないように、これからしっかりとやり方の統一に向けて学校とも協議、連携していきたいと考えております。

猪股君:ぜひお願いしたいと思います。
最後に、教育部長にお考えをお聞きしたいと思います。
まちづくり政策の14ページに戻って、政策展開の方向性で、教育では、学校での学びが、子供たちの生きる力となりとあるのですけれども、今までのお話を聞いていくと、やはり学校以外での場のニーズもすごく上がっていて、実際、教育をしっかり確保しなければいけないという市の義務としては、もちろん、学校現場だけではないはずなのです。
ただ、どうしても目的のところに学校での学びがと入ってしまうことに、私は課題を感じるなというふうに思っておりまして、今、学校以外の場所も不登校への支援の内容に含まれてきたりしてきて、連携の方法もこれから新しく模索してくださるという中で、学校での学びがと言い切ってしまうのではなくて、学校以外の場も含めて子供たちの教育の支援に当たるというような考え方をぜひしていただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか、お伺いします。

教育部長:教育の学校での学びという部分のお話でございます。
これまで、ずっと学校中心の教育制度でございました。そして、ここ10年、20年で、やっといろいろな学びの場を増やしてきたところでございます。
ここの部分では、学校でのということで原則的な話をしていますけれども、これまでの質疑にあったように、不登校の方ですとか、特別支援の方については、個別の項目の中できちんとやっていこうと考えていますので、これまで以上に教育機会の確保については努めてまいりたいというふうに考えております。

猪股君:考え方としては分かるのですけれども、実態として、学校現場との連携が事業所でも家庭でもなかなかできないという現実があるので、ここの考え方として、学校での学びと言い切るのではなくて、もう少し広い視野を持った教育機会を確保しますというような思いが入ったような展開を期待したいと思いますので、御検討いただければと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

干場君:関連ということになるのかもしれませんけれども、改めて、普通学級もインクルーシブという捉え方だという説明もありましたが、インクルーシブの考え方も様々なのかなという気がしているのです。
確認という意味でお聞きを致しますが、江別市は医療的ケア児という取組もしておりますけれども、本人や保護者が望めば、普通学級で必要な担任以外の加配も含めて、学校に通うことができるという捉えでよろしいですか。
スクールカウンセラーや、担任といろいろと話をしていく上で、どうしても特別支援学級に行かざるを得ない雰囲気を受けて、特別支援学級を選択する方もいるのです。行って、選んで失敗したというような話もよく聞くのです。戻られる方もいますし、戻りにくくなるという方もいるようにお聞きしています。
いろいろな財源の問題、いろいろと事情はあるかと思いますけれども、基本は、お話をして、普通学級で行くのだと選択をすれば、それは、それに必要な支援を受けて、6年と3年を過ごすことができるのだという理解でよろしいですか。

教育支援課長:児童生徒の一人一人にとって、学びの場はどこが適切かということにつきましては、小学校就学前に就学相談という形で、様々なお子さんの幼稚園に授業観察に行ったり、発達の検査などをした上で、どこが一番適切な学びの場であるかということを江別市教育支援委員会という江別市教育委員会の附属機関で検討しております。
そこで出た答申につきましては、これで決定だということで保護者に対して伝えるのではなくて、そこからさらに教育相談を重ねた上で、保護者の意向を最大限に尊重して学びの場を決めていただいております。例えば、特別支援学級で学ぶのが適切ではないかというふうに諮問、答申があった方についても、保護者の方の意向で通常学級で学びたいというお気持ちがあれば、入学に向けて相談を重ねて、入った後も相談があればいつでもお受けしますよということを伝えた上で、通常学級で学んでいらっしゃるお子さんもたくさんおります。
そして、特別支援教育支援員という通常学級で学習の支援の補助をするスタッフも、江別市教育委員会では会計年度任用職員としてそろえておりますので、そういったスタッフの支援もしながら、それぞれのお子さん、あるいは、保護者が望む場でなるべく教育を受けられるようにということで考えております。
ただ、特別支援学級であれば、児童生徒8人に対して教員が1人、そして、通常学級であれば35人あるいは40人で教員が1人ということで、そこに支援員が1人入ったとしても、大人の目2つで見る子供たちの人数というのが変わってくるというところは、保護者にも御理解を頂いた上で、最終的な判断は保護者にしていただいております。
また、通常学級あるいは特別支援学級に入った後も、学びの場というのは柔軟に変えていけるということで、その点についても、現在は保護者に説明して御理解を頂くように努力しているところでございます。

干場君:一応、現行の状況を御説明いただいたということで理解します。
ともすれば、就学前の検査も分けるということにつながりかねない部分もありますので、合理的配慮ということが明確に法律に打ち出されていますから、どういう教育の質を選ぶか、選びたいのかというのは、やはり当事者、子供や保護者が相談してということの結果の選択だと思います。その結果について、適切かどうかという第三者の目もあるとは思いますけれども、あくまでも当事者と保護者が選択したことに適切に配慮して教育が提供されるという理解でよろしいのかどうか、行政の考えるインクルーシブの確認みたいな質疑になりますが、再度お伺いをします。

教育支援課長:保護者と本人が望む教育、普通学級で学びたいという声にできるだけ応えるために、また、例えば、障がいや特性のある子に配慮した教育ができるということは、それは障がいなどがないお子さんにもいい教育ができるということの裏返しだと思います。あとは、文部科学省でも、教員全てに特別支援教育の資質の向上ということが今求められております。
そのため、教育委員会が行う教員向けの研修の場においても、過去に比べまして、かなり特別支援教育の部分に関する研修というのを充実させるように、また、今後10年間についても、そこの部分は充実をさせて、教員1人だけではなく、もちろん、それ以外のスタッフも含めて、どんな子が入ってきても児童生徒を支援できるように学校と連携して努力してまいりたいと考えております。

干場君:了解いたしました。
最近は、教員の資格の獲得の中でも、そうした資格といいますか、経験も盛り込まれているようですので、そこにも期待したいところです。
結局、子供たちが学んだ後に出る社会はごちゃ混ぜの世界なので、本来でいう、生まれたときから、そうした地域や学校の中で育つということが一番重要だと思いますので、なかなか財政的にも人材的にも現行では難しい面もあると思いますけれども、そうした強い要望があれば、可能な限り答えていただくような体制づくりも今後は配慮していただきたいと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

藤城君:3開かれた学校づくりの中の地域が連携・協力して、開かれ、信頼される学校づくり、そして、地域全体で子供たちを健やかに育める環境づくりは、どういった内容を想定してこの文言になっているかをお聞かせください。

委員長(芳賀君):暫時休憩いたします。(14:19)

※ 休憩中に、答弁調整を行う。

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(14:20)

総務課長:学校、家庭、地域が連携・協力して、開かれ、信頼される学校づくりにつきまして、どのようなことを想定しているのかということなのですけれども、教育部としましては、開かれた学校づくりにつきまして、一番大事な事業として考えているのがコミュニティー・スクール推進事業になります。
このコミュニティー・スクール、要は、学校運営委員会を設置している学校ということでございますが、学校運営委員会につきましては、保護者、地域住民、学校の運営に資する活動を行っている者などが学校運営に参画する仕組みということなのですけれども、こういったことを実施することによりまして、学校の課題や困り事が地域に共有される、逆に、地域の課題や困り事が学校に共有される、こういった効果があるというふうに考えております。
こういった部分で地域と学校が信頼される関係になるように、教育部では事業を推進しているところでございます。

藤城君:今もやっているということですから、より開かれた学校づくりというか、地域との連携を強めるといった理解でよろしいでしょうか。

総務課長:今、委員のおっしゃられたとおり、これまでも実施してきたものですので、さらにこれを推進していきたいという思いが一つございます。
もう一つは、学校特有の事情ではございますが、学校というのは、例えば、小学1年生が入学したら小学6年生が卒業し、中学1年生が入学したら中学3年生が卒業しということで児童生徒が少しずつ入れ替わっていく、それに応じて保護者も入れ替わっていく、教職員も転勤等で入れ替わっていく、そういうことがありますので、教育部としましては、毎年同じことを続けていくことによって、その事業のレベルが一定に保たれるというふうに考えております。そのため、今のお話と前段のお話の2つの意味から推進していきたいというふうに考えているところです。

藤城君:今、小中一貫教育というのが推奨されている中でも、やはり小学1年生から中学3年生までの親が一堂に会するというような形だと思うのですけれども、なるべく地域が違っても、小中一貫教育になれば同じ地域ではない方も多分いると思います。
だから、そういった方との地域間のコミュニケーションと学校の在り方の検討みたいなものも推進していただければなと思っておりますし、小さい学校になっていれば、どの家の子がここにいるというのは分かるのですけれども、大きくなればなるだけ、そういうこともだんだん分かりにくくなっているので、地域で子供を支えるということがなかなか難しいようなこともあります。
学校運営委員会は自治会長なり何なりの上の方ぐらいしか出ていないと思いますので、より掘り下げた形で、地域で連携して子供を見守るという体制づくりが必要となるというふうに考えますので、よろしくお願いしたいと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
暫時休憩いたします。(14:24)

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(14:26)
次に、政策7生涯学習・文化・スポーツ、取組の基本方針(1)生涯学習の充実を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

生涯学習課長:それでは、政策7生涯学習・文化・スポーツの(1)生涯学習の充実について御説明申し上げます。
まちづくり政策の17ページをお開き願います。
初めに、政策7生涯学習・文化・スポーツは、現行計画の生涯学習・文化を変更したものであり、基本目標は、生涯学習・文化・スポーツに親しみ、心身ともに元気で豊かに過ごせるまちとしております。
次に、政策展開の方向性でありますが、全ての市民が、いつでも、どこでも学習活動、文化・芸術活動や、スポーツ活動を気軽に行える環境を提供し、いつまでも心身ともに健やかで充実した生活が未来へ続くようにします。
また、江別市の貴重な地域資源である、焼き物文化や歴史遺産を通じて、ふるさと愛の醸成を図りますとしております。
次に、取組の基本方針の(1)生涯学習の充実でありますが、現行の第6次江別市総合計画の検証結果などを踏まえ、具体的施策として、1社会教育関連施設の充実、2生涯学習支援体制の推進、3学びの機会の充実、4青少年健全育成活動の充実の4つを掲げ、推進していくこととしております。
なお、このうち、現行計画からの主な変更点についてでありますが、3学びの機会の充実では、これまでの生涯学習機会の充実から文言を改めたほか、4青少年健全育成活動の充実は、これまで、政策06子育て・教育に位置づけておりましたが、次期計画では、政策7の中で取り組んでいくことと致します。
また、本取組の基本方針に関する第6次江別市総合計画の検証についての対応ページは、25ページであります。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、取組の基本方針(2)ふるさと愛の醸成と地域文化の継承を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

郷土資料館長:それでは、政策7生涯学習・文化・スポーツの(2)ふるさと愛の醸成と地域文化の継承について御説明申し上げます。
まちづくり政策の18ページをお開き願います。
取組の基本方針の(2)ふるさと愛の醸成と地域文化の継承でありますが、現行の第6次江別市総合計画の検証結果などを踏まえ、具体的施策として、1文化・芸術活動の育成・支援、2郷土の魅力を高める文化・歴史遺産の保存と活用、3やきもの文化の普及と振興の3つを掲げ、推進していくこととしております。
なお、現行計画からの主な変更点についてでありますが、取組の基本方針名をこれまでのふるさと意識の醸成と地域文化の創造からふるさと愛の醸成と地域文化の継承へ改め、具体的施策のうち、2を文化・歴史遺産の保存と次世代への継承から郷土の魅力を高める文化・歴史遺産の保存と活用へ、3をこれまでのれんがの保存と活用からやきもの文化の普及と振興へと文言を改め、取り組んでいくことと致します。
また、本取組の基本方針に関する第6次江別市総合計画の検証についての対応ページは、26ページであります。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

吉本君:それで、中身についても若干表現の仕方が変わっていらっしゃるところがあるのですけれども、もともと第6次江別市総合計画はふるさと意識だったのですが、どうして意識からあえて愛というような表現に変更になったのか。この第6次江別市総合計画の評価を見せていただいたのですけれども、私自身、なかなかぴんとこなかったものですから、意識という言葉をあえて愛という言葉に変えた根拠といいますか、どういうような議論があってこれに変更になったのか、その辺りを簡単に教えてください。

郷土資料館長:現計画のこれまでの10年間で、歴史、文化等の共同学習のみならず、子供の教育環境等の成果として、江別市を選び、移り住んでくださった方々が増加しております。このことは、江別市をふるさとと意識して、江別市をふるさとと思っていただけたことと受け止めております。
こうした方々を含め、これからの10年間は、市民の皆さんにふるさと愛を、江別愛を抱いていただき、江別市で暮らし続けてもらいたいという願いを込めて、意識することから、愛することへ改めたところであります。

吉本君:思いの表現の仕方というのもあるのかなと思うのです。
私が考えたときに、私の生まれは江別市ではなくて、やはり生まれたところに対する愛着というのはあるのです。
しかし、今は実際に江別市に住んでいますから、もちろん江別市を何とかしなくてはいけない、何とかなってほしいという思いももちろんあります。
だから、このときにふるさと愛というふうになってくると、どちらかというと、生まれ育ったところに私自身が行ってしまうのです。それで、今までが意識だったのが愛と変わったので、どうしてかなというふうに思ったのです。
今、郷土資料館長のお話を伺うと、それはそうだなと。私も江別市に住んでいる人間として、江別市を好きな人たちが本当に増えたらどれだけうれしいだろうとも思いますから、それはそれで受け止めさせていただきますけれども、愛という表現を使うと、もちろん、その人の受け止めによって違うのだと思うのですが、ふるさと意識、ふるさととはこうあるべきで、今自分が住んでいるところはこういうところで、こういうところが好きだというふうな、全くそれが自然だったような意識があったものですから、あえて伺わせていただきました。
変更したお考えはよく分かりましたので、これで結構です。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

長田君:今、吉本委員からもふるさと愛の醸成についてあったのですけれども、私はその後の地域文化の継承というところで、前回は創造という文言だったのですが、ここが継承になったという経緯を教えてください。

郷土資料館長:これも今ほどの愛と同じで、思いの部分になってしまうのですが、創造は、10年間、あるいは、前回の5次総計で創造してきていたと思います。その結果として、江別市に住んでいる方々、あるいは、これから住んでいただく方も思いを同じくしてくれていたと思います。
ですから、そういう思いをこれから10年も20年も継承し続けて、江別のまちづくり、我々は、そのことを歴史、文化の部分で皆さんにお伝えすることになりますが、創造したものを継承して、次の江別市へ持っていっていただきたいという思いを込めて、改めさせていただいたところであります。

長田君:熱い思いという部分を感じたところであります。
継承という形で、やはり江別市に新しく住まわれた方にも、江別市のことをもっともっと知っていただいて継承していくというところ、本当に重要だというふうに思います。
どうして継承になったのかというところ、その思いも含めて伺うことができましたので、結構でございます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

干場君:先ほど吉本委員の御指摘があったところについて、私のほうでもお伺いをしたいと思います。
確かに、ふるさと意識の醸成から愛という言葉に変わったことに対するお気持ちと経緯はお伺いしました。
ともすれば、押しつけとも言えます。愛は押しつけるものではないと思うのです。過去の社会教育計画にもこうした表現はないのです。ただ、今回の社会教育のパブコメで出てきた新しい計画には、ふるさと愛を分かち合いという言葉が出てくるのです。この流れが、今、答弁で御説明のあった背景、気持ちがあるにしても、やはり江別市としては、これから多様性、人権、個性としたのを尊重しながらやっていこうという中にあって、こうしたところに少し特化した表現というのは、私としては、正直、違和感を覚えます。全体の計画がこれから未来に向かっていくという中で、ふるさと意識というのは、やはり住むことによって醸成されていくものだと思うのです。自然についていくものであって、ダイレクトに愛と入ってくることに、私は、正直、違和感を覚えるのです。
この点について、お気持ちは先ほどお聞きしましたけれども、私も表現については少し検討の余地もあるのではないかと考えるのですが、その辺について、改めてお伺いをします。

郷土資料館長:ただいま御指摘いただきましたとおり、愛は相思相愛でなければならないのかなと。押しつけであってはならない。そして、今、これから多様性のある社会が現実のものとなっておりますから、多少、表現について踏み込んだところがあるという御指摘は真摯に受け止めたいと思います。
先日、セラミックアートセンターからEBRIまで、れんがにまつわる地域の周遊ツアーをやったところなのですが、そこで江別市生まれではないけれども、40年間お住まいの方に参加いただいて、こんなに住んでいるのに初めて自分のまちを歩いた、こういうツアーに参加して、江別市に対する思い、愛着を持って住み続けられるようになったというような御意見も頂戴いたしました。
ですので、押しつけではない範囲の中で、私どもの郷土資料館、あるいは、セラミックアートセンターで、まちへの愛を抱いていただくような事業を通して、相思相愛になっていけるようにしていければなと考えております。

干場君:今、最初に御説明があったとおり、愛はやはりそういう自然な形で時間をかけて育まれるものですので、私は、本当に多岐にわたって江別市の行政の皆さんに取り組んでいただいていますが、あえてこういう公の計画の中にこうした表現があるというのはどうなのかなと正直引っかかっております。
ですから、そのことだけは申し上げまして、私の質疑はこれで終わりたいと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ありませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
次に、取組の基本方針(3)市民スポーツ活動の充実を議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

スポーツ課長:それでは、政策7生涯学習・文化・スポーツの(3)市民スポーツ活動の充実について御説明申し上げます。
まちづくり政策の18ページをお開き願います。
取組の基本方針の(3)市民スポーツ活動の充実でありますが、現行の第6次江別市総合計画の検証結果などを踏まえ、具体的施策として、1スポーツ機会の充実、2スポーツ活動の育成・支援、3スポーツ施設の充実の3つを掲げ、推進していくこととしております。
なお、現行計画からの主な変更点についてでありますが、これまでは、それぞれの具体的施策にレクリエーションの文言をスポーツと併記しておりましたが、レクリエーションには、広く体を動かさない娯楽が含まれていることから、分かりやすい表現にするため、文言を改めて取り組んでいくことと致します。
また、本取組の基本方針に関する第6次江別市総合計画の検証についての対応ページは、27ページであります。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

稲守君:スポーツ機会の充実ということで、市内いろいろと行ってみても、いろいろな場所でスポーツをやっていて、私の子供も体育館をよく利用してスポーツをいろいろとやらせていただいております。
少し違うかもしれないのですけれども、スポーツは、公園でもテニスコートがあったり、バスケットコートがあると思うのですが、ああいった場所を増やしていったりするようなこともこういう充実の中に含まれているのか、その辺のお話をお聞かせください。

スポーツ課長:施設の関係につきましては、3スポーツ施設の充実になると思いますが、この部分で、現在、体育施設の長寿命化計画というのがありまして、それに基づいて今後の計画的な整備ということを行う予定であります。
新たな施設につきましては、体育館的なものの予定はないのですけれども、公園に付随するようないろいろな施設というのもあると思います。ただ、公園がどのような施設になっていくのかといったことになってくるのかというふうに思います。
今のスポーツ施設の管理については、3スポーツ施設の充実のところが該当するかなというふうに考えております。

稲守君:こちらにそういったことが該当するということなのですけれども、結構、体育館が混んでいると、公園でスポーツをしたいという、そういう場にもなったりしています。スポーツをする人口がすごく多いというのは、すごくいいことだと思うのですけれども、どうしても混んでしまっていてできないという状況もありますので、そういった市内のどこでもスポーツができるような施設を充実していくということも、10年の間で少し考えていただければと思います。要望です。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

藤城君:3スポーツ施設の充実というところだとは思うのですけれども、スポーツをしたくても、今年の夏みたいに、灼熱の中、体育館にいて、スポーツどころではないというような環境もあると思います。
教える人たちも、そんなところで教えて、児童生徒に何かあったら困るということで、なかなか気軽に体育館でスポーツができない日も続くということも想定したスポーツ施設の補修、改修という文言なのかということをお聞きいたします。

スポーツ課長:スポーツ施設の環境につきましては、様々、指定管理者のほうから御意見を頂いたり、アンケート、今年の気温の状況を踏まえながら、快適に過ごせるような状況をつくっていきたいというふうに考えているところです。単に老朽化する部分だけではなくて、使い勝手のいい施設運営ということも考えながら、こういった施設の充実に努めてまいりたいというふうに考えております。

藤城君:いろいろなスポーツ団体を誘致するに当たっても、やはりそういった施設で、使えないだとか、いざ選択されたときにこの時期は使えないという惜しい状況にならないように、改修並びに計画的な補修などをしていただきたいと要望いたします。
それから、もう一つは、スポーツ機会の充実という観点の中で、まさにトップアスリートとの交流を通じてありますけれども、トップアスリートと触れ合うという機会が限られた人たちだけという形になりかねないと思うのです。なるべく情報発信をして、多くの市民もしくは小学校、中学校並びに少年団といった方々と触れ合う機会をさらに増やしてほしいという市民からの要望もありましたので、ここで要望とさせていただきます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

野村和宏君:2スポーツ活動の育成・支援というところで、スポーツ関連団体との連携により、指導者の養成を推進しとなっておりますが、スポーツ関連の指導者の資格等々というのは、大体、民間団体が認定したりしていることが多いと思うのですけれども、これにかかる費用が、小学生のスポーツの指導資格の認定員だと数千円程度から、私の知っている範囲で言うと、スキーの準指導員、指導員の取得に当たっては、多分、1泊2日ぐらいで土・日を使って何万円も費用がかかるという資格まであるのです。それを踏まえた上での推進ということなのかなと思うのですが、それには、やはり支援という考え方があるのか。早い話が、場合によっては助成ということも考えての推進ということなのかどうかということなのか、もう少し具体的に教えていただければと思います。よろしくお願いします。

スポーツ課長:指導者の養成ですが、教育委員会では、江別市スポーツ協会や江別市スポーツ少年団のほうに補助金を出させていただいています。
その内容としては、ジュニア育成事業ということで、スポーツを行う指導者の育成に係る研修経費、または、スポーツ指導者の技術向上のための研修、これは江別市スポーツ協会と一般財団法人江別市スポーツ振興財団が合同でやって開催するようなものですけれども、そういうものへの補助を通して指導者の育成ということで支援しているところでございます。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

藤城君:指導者の養成を推進という形で、教員がスポーツに精通していなくて部活ができないということもありますし、この間、視察した中でも、プール学習をするのに老朽化したプールを改修することができないということで、市のプールをみんなで利用してプール学習を行うと。そのときには専門の指導員がついてプール学習が行われるというようなところもございますので、専門の指導員を要請して、そこで学校の教育の一環である体育だとかスポーツの部分を教えてもらうとか、部活をその人たちにやってもらうといった観点から、このスポーツ活動の育成・支援には指導者の養成も含まれているのかどうかをお聞きいたします。

スポーツ課長:個別のものになってしまうのかもしれないのですけれども、例えば、ソフトテニス連盟がやっているもので、ジュニア育成事業というのがありますが、ここでは、生徒への指導もそうですけれども、指導者及び顧問の先生を対象に講習会を開催し、小・中学生の技術アップ、レベルアップを図っていくという事業があります。
これも先ほど言った江別市スポーツ協会への補助金を出した中での事業となっておりまして、種目別になってしまうかもしれないのですけれども、今、そういった取組が行われているという状況でございます。

藤城君:今後、高校生は別ですけれども、中学生並びに小学生でも大会に出るのにも人数が少ないとか、やる人口が少なくなっているというのがあります。
また、野村和宏委員の御指摘の部分もそうですけれども、特に、サッカーは免許が必要でございますので、そういった部分の支援並びに教員が指導できる体制を整えれば、より幼少期からのスポーツ振興に取り組んでいけるのかなと思いますので、要望と致します。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございますか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
説明員退室のため、暫時休憩いたします。(14:56)

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(14:57)
次に、2その他について、各委員からございませんか。(なし)
事務局からございませんか。(なし)
最後に、次回の委員会についてでありますが、明日18日水曜日の午前10時から開催いたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で、本日の委員会を散会いたします。(14:57)