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生活福祉常任委員会 令和5年11月30日(木)(1)

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年4月9日更新

(開会前)

※ 日程の確認
※ 一括議題の確認

(開 会)

委員長(鈴木君):ただいまより、生活福祉常任委員会を開会いたします。(9:58)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
生活環境部入室のため、暫時休憩いたします。(9:58)

委員長(鈴木君):委員会を再開いたします。(9:59)
1付託案件の審査、(1)議案第85号 江別市印鑑登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

戸籍住民課長:それでは、議案第85号 江別市印鑑登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。
まず、定例会本会議で御説明いたしました提案理由につきましては、資料1ページのとおりですので、御参照願います。
次に、資料2ページをお開きください。
初めに、1改正理由でありますが、電子署名等に係る地方公共団体情報システム機構の認証業務に関する法律の一部改正により、移動端末設備、以下、スマートフォンと言いますが、これに組み込むことができる移動端末設備用利用者証明用電子証明書が新設されたところであります。
この名称も長いので、以下、スマホ用電子証明書と言わせていただきます。
このことによりまして、今後、スマホ用電子証明書を搭載したスマートフォンを用いたコンビニ交付サービスが可能となりますことから、その証明対象のうち、各自治体が条例で定めている印鑑登録証明の申請方法等について、所要の改正を行うものであります。
次に、2改正内容でありますが、まず、印鑑登録証明の申請について規定する第14条に第2項を新設し、スマートフォンに搭載したスマホ用電子証明書を用いて、コンビニ交付サービスの申請及び交付を可能とする規定を追加いたします。
次に、印鑑登録証明の拒否について規定する第16条のうち、第1項第1号で印鑑登録の提示がないときとされていますが、上記第14条第2項により、スマホ用電子証明書を使用した証明書の取得はコンビニ交付サービスに限定されますことから、提示の対象外とする旨のただし書を追加いたします。
そのほか、括弧のとおり、第10条、第10条の2、第14条見出し、第15条第1号の規定について、今回の法改正の影響を受けますことから、字句の整理を行います。
次に、3施行期日でありますが、公布の日から起算して3か月を超えない範囲内において、規則で定める日とするものであります。
なお、資料3ページから4ページに新旧対照表を添付しておりますので、御参照ください。
以上です。

委員長(鈴木君):ただいまの説明に対し、質疑ございませんか。

吉本君:御説明いただきましたのは、スマートフォンでも印鑑登録証明が取れるようになるが、それはコンビニだけであると理解いたしましたけれども、何点か確認をさせていただきたいと思います。
市のホームページでは、マイナンバーカードを使ってコンビニでいろいろな書類を取れるというお知らせがありまして、その中には何種類かあります。もともと印鑑登録証明は書かれていたのですけれども、それ以外の例えば戸籍に関する書類や税に関する書類なども取れるようになっていますが、そのようなものも全て対象になるのでしょうか。
今回は印鑑登録証明だけですけれども、いずれそのようになるのか、それとも、自動的になっていくのか、その辺りはどういう状況でしょうか。

戸籍住民課長:委員の御指摘のとおり、コンビニ交付に関しましては、住民票や印鑑登録証明、戸籍に関する証明、それから、所得証明といった書類が取れるようになっております。スマートフォンに関しても、同じように全て取れるようになります。
ただ、今回は、自治体で条例化しているものということで、印鑑登録証明に関しての条例改正でありますけれども、そのほかは法令に基づいてそのままスマートフォンによるコンビニ交付ができるということで、取得できる範囲に関しては以前と変わりないということになります。

吉本君:コンビニでマイナンバーカードを使う場合は、御本人が操作できることが前提になります。最初の頃は、店員に迷惑がかかるのではないかと思いましたけれども、そうではないということは分かりました。
スマートフォンを使ってこういうサービスを受ける場合、やり方を教えて支援するようなことは検討されるのでしょうか。
今は、マイナンバーカードを作りたい方に求められた際は、お手伝いをしていると思いますけれども、そういうような意味で、スマートフォンを使ってコンビニでサービスを受けたい、例えば、今回の印鑑登録証明などの場合も、そのような市民の方への支援は検討されるのか、その辺りはいかがでしょうか。

戸籍住民課長:スマートフォンに変わったことによる支援は特に考えてございませんが、お問合せがあった場合には使用方法などを御説明しますし、出前講座の中にコンビニ交付もありますので、その中で御説明していくということになると思います。
また、窓口に相談に来られた方については、パンフレットとまではいかないのですけれども、図解で見せられるようなものを作れればいいかなと考えております。

吉本君:確認を致しました。
最後にもう1点ですが、私どもは、マイナンバーカードは任意なので、作りたくない人は作らなくていいというのが前提だということをずっと訴えさせていただいていますし、市もそのような対応をしていただいていると思っています。
今回も、いろいろなサービスができるようにはなっていますけれども、今までどおり窓口でのサービスを希望する方も当然いらっしゃると思うので、マイナンバーカードやスマートフォンを使っての書類の受け取り以外に、今までどおり窓口での対応もきちんと確保していると想定していますが、その辺の確認をさせてください。

戸籍住民課長:マイナンバーカードをお持ちの方でも、窓口を御利用される場合もございますし、マイナンバーカードのない方で、窓口で紙の手続をされる方もまだまだいらっしゃいますので、窓口でのサービスは今までどおり継続してやっていくことになります。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
健康福祉部入室のため、暫時休憩いたします。(10:09)

委員長(鈴木君):委員会を再開いたします。(10:10)
次に、(2)議案第80号ないし(4)議案第82号の指定管理者の指定について、以上3件を一括議題と致します。
本件に対する一括説明を求めます。

介護保険課長:私から、議案第80号ないし議案第82号 指定管理者の指定についてを御説明申し上げます。
健康福祉部介護保険課が所管しております、江別市野幌老人憩の家、江別市緑町老人憩の家及び江別市大麻老人憩の家につきましては、江別市公の施設の指定管理者の指定の手続等に関する条例第4条の規定に基づき、令和6年4月1日から施設の管理を行う指定管理者となるべき団体の公募及び選定を終えたことから、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、当該被選定者を指定管理者として指定するため、あらかじめ議会の議決を求めるものであります。
なお、指定の期間でありますが、令和6年4月から令和10年3月までとするものであります。
それでは、提出資料に基づいて御説明申し上げます。
資料の1ページをお開きください。
こちらは、今定例会初日の本会議で御説明いたしました提案理由説明書でありますので、御参照ください。
資料の2ページをお開きください。
まず、江別市野幌老人憩の家の公募に係る申込者からの提案概要であります。
上から、申込者、管理実績業務名、提案指定管理料、自主事業、特記事項について記載していますので、御参照願います。
なお、当該施設は使用料の設定がないため、利用料金制の適用はありません。
次に、資料の3ページをお開きください。
3ページから6ページまでは、江別市指定管理者選定委員会からの選定結果報告書です。今回、指定管理者として指定しようとする団体の選定理由等について記載されております。
記載のとおり、提案内容、プレゼンテーション、質疑等から、現指定管理者としてこれまで蓄積してきた実績や経験に基づき、管理運営及び利用者サービスを実施する旨の提案がなされたことにより、良好なサービスの提供が期待できることから、当該団体が選定されております。
なお、資料の7ページから21ページまでは、選定された当該団体からの申込書類の写しです。選定結果報告書に関連した参考資料として御参照ください。
資料の22ページをお開きください。
次に、江別市緑町老人憩の家の公募に係る申込者からの提案概要であります。
なお、当該施設につきましても、使用料の設定がないため、利用料金制の適用はありません。
次に、資料の23ページをお開きください。
23ページから26ページまでは、江別市指定管理者選定委員会からの選定結果報告書です。
今回指定管理者として指定しようとする団体の選定理由等については、記載のとおり、現指定管理者としてこれまで蓄積してきた実績や経験に基づき、管理運営及び利用者サービスを実施する旨の提案がなされたことにより、良好なサービスの提供が期待できることから、当該団体が選定されております。
なお、資料の27ページから44ページまでは、選定された当該団体からの申込書類の写しです。選定結果報告書に関連した参考資料として御参照ください。
資料の45ページをお開きください。
次に、江別市大麻老人憩の家の公募に係る申込者からの提案概要であります。
なお、当該施設につきましても、使用料の設定がないため、利用料金制の適用はありません。
次に、資料の46ページをお開きください。
46ページから49ページまでは、江別市指定管理者選定委員会からの選定結果報告書でございます。今回、指定管理者として指定しようとする団体の選定理由等については、記載のとおり、現指定管理者としてこれまで蓄積してきた実績や経験に基づき、管理運営及び利用者サービスを実施する旨の提案がなされたことにより、良好なサービスの提供が期待できることから、当該団体が選定されております。
なお、資料の50ページから67ページは、選定されました当該団体からの申込書類の写しです。選定結果報告書に関連した参考資料として御参照ください。
以上です。

委員長(鈴木君):初めに、議案第80号の江別市野幌老人憩の家についての質疑に入ります。
質疑ございませんか。(なし)
次に、議案第81号の江別市緑町老人憩の家についての質疑に入ります。
質疑ございませんか。(なし)
次に、議案第82号の江別市大麻老人憩の家についての質疑に入ります。
質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
健康福祉部子育て施策推進監等入室のため、暫時休憩いたします。(10:16)

委員長(鈴木君):委員会を再開いたします。(10:17)
次に、(5)議案第89号 江別市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてを議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

子育て支援課長:議案第89号 江別市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。
資料1ページは、一昨日の定例会初日に御説明いたしました提案理由ですので、後ほど御参照ください。
資料2ページをお開き願います。
初めに、1改正理由についてでありますが、放課後児童健全育成事業の事業内容を定める国の通知である放課後児童健全育成事業実施要綱が改正され、放課後児童支援員の要件について、これまでは保育士等の基礎となる資格に加え、都道府県知事等が実施する放課後児童支援員認定資格研修を修了する必要がありましたけれども、放課後児童クラブの円滑な運営を図るため、研修未受講の職員についても、市が研修計画を定めた上で、当該研修を採用から2年以内に修了する予定の場合は、放課後児童支援員とすることができるよう要件が緩和されたことから、これに伴う所要の改正を行うものであります。
次に、2改正内容についてでありますが、条例第10条第3項に規定する放課後児童支援員の要件につき、これまでは新規開設または欠員が生じた放課後児童クラブに限り、開設等から1年以内に研修を修了する予定の職員を放課後児童支援員とすることができる特例を設けておりましたけれども、対象となる児童クラブ及び受講年限を緩和し、全ての児童クラブを対象に、市が職員の研修計画を定めた上で、業務に従事し始めてから2年以内に研修を修了する者を放課後児童支援員とできることとするものであります。
次に、3施行期日は、公布の日とするものであります。
なお、資料3ページと4ページは新旧対照表となりますので、後ほど御参照ください。
以上です。

委員長(鈴木君):ただいまの説明に対し、質疑はございませんか。

佐々木君:2年以内に研修を終えればということで要件が緩和されたのですが、2年以内に研修したかどうかの確認の方法についてお伺いいたします。

子育て支援課長:受講を修了したかどうかの確認につきましては、まず、研修の受講申込みは、市から都道府県に対して行うものになります。
また、受講が終了した暁には、修了したという結果通知が市を経由して各放課後児童クラブに配付されることになりますので、それをもって修了を確認することになります。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。

猪股君:放課後児童クラブのニーズの高まりに合わせての改正だろうと思うのですが、施行期日が公布日から施行ということで、前回の委員会で、江別市でも新しい事業者による放課後児童クラブがあったと思うのですけれども、そこはたしか埼玉県が本部で、1都何県かで展開していたと思います。北海道で初めての開設が江別市ということで申込みがあったと思うのですけれども、前回報告があったクラブについても該当するということでしょうか。

子育て支援課長:来年4月から新規開設する事業者に対しても対象となるものです。

猪股君:昨今、首都圏で展開されていた方が、地方にも手を伸ばしている事例がかなり増えてきているように見ているのですけれども、そういったときに、要件が緩和されることによって、新しく開設する方々が、未経験の方も含めて採用しやすくなっているという点は、利点として捉えることもできるし、デメリットとして捉えることもできると思います。質の担保というところで、注意する必要性も出てくると思うのですけれども、担当課としてのお考えをお聞かせください。

子育て支援課長:今回の要件緩和に関する影響という御質疑と承りました。
まず、今回の要件緩和ですけれども、放課後児童支援員の認定資格研修を受けるために、実務経験がなくても、保育士や教諭免許を持っている方、もしくは、猪股委員がおっしゃいましたとおり、免許を持っていない未経験の方が入職されることはあると思うのですが、この資格研修を受けるに当たって、未経験であったとしても、何らかの免許を持っている方、もしくは、免許を持っていない場合は、2年間の児童福祉業務に従事していなければなりません。その要件を満たしていないと、資格研修を受ける基礎要件を満たしていないということになります。
この研修につきましては、そもそも未経験の方は受講できないことになりますし、未経験の方がこの研修を受けて放課後児童支援員になろうとするのであれば、2年間は必ず放課後児童健全育成事業に従事しなければならないということになりますので、著しく質が低い方が、この研修を受けて支援員になるということは考えられないと思っております。

猪股君:今後も、今回のように首都圏から新しく開設するケースも増えていくと思ったときに、採用活動においてそういった点を注意していただきたいと思っておりますので、引き続き人材の確保については、事業所の方の御相談を受けていただきながら進めていただければと思います。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
市立病院入室のため、暫時休憩いたします。(10:24)

委員長(鈴木君):委員会を再開いたします。(10:25)
2市立病院所管事項、(1)報告事項、アの市立病院経営強化プランの策定に係る意見公募(パブリックコメント)の実施についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

経営推進担当参事:それでは、市立病院経営強化プランの策定に係る意見公募(パブリックコメント)の実施について御報告いたします。
資料1ページを御覧ください。
1パブリックコメントの実施について、このたび江別市立病院経営強化プランの計画案がまとまりましたので、内容について市民からの意見を募集するものであります。
2実施概要、(1)募集期間につきましては、令和5年12月15日から令和6年1月15日までを予定しています。
(2)公表場所については、記載のとおりです。
3計画(案)につきまして、別冊資料1江別市立病院経営強化プラン(案)を御覧ください。
この江別市立病院経営強化プラン(案)の内容につきましては、11月17日に開催されました本委員会において御報告しておりますので、概要のみ説明をさせていただきます。
表紙をめくっていただいて、江別市立病院経営強化プラン(案)のダイジェスト版を御覧ください。
江別市立病院が実現すべき医療ビジョン、経営理念は、記載のとおりです。
江別市立病院経営強化プラン、(1)役割・機能の最適化と連携の強化、1江別市立病院の果たすべき役割・機能では、入院機能と健診事業を強化、がん診療体制の構築、救急医療体制の確保、高齢者医療の充実、安心して子供を産み育てる環境づくりの6点を掲げています。
2地域包括ケアシステムの構築に向けて果たすべき役割・機能、3機能分化・連携強化については、記載のとおりです。
4医療機能等に係る数値目標では、主要なものとして、救急搬送患者数、紹介率、逆紹介率、健診受診者数の4点を掲げています。
5一般会計負担の考え方、6住民理解のための取組については、記載のとおりです。
(2)医師・看護師等の確保と働き方改革、1医師・看護師等の確保では、担うべき医療の重点化を図り、医療従事者の確保を計画的に推進するとともに、大学医局との関係構築・強化に努め、内科診療体制を構築するとしています。
2臨床研修医の受入れ等を通じた若手医師の確保、3医師の働き方改革への対応(元気が出る組織づくり)については、記載のとおりです。
(3)経営形態の見直しでは、地方公営企業法全部適用の効果を継続的に検証するとしており、(4)新興感染症の感染拡大時等に備えた平時からの取組、(5)施設・設備等の最適化については、記載のとおりです。
(6)経営の効率化等、1経営指標に係る数値目標では、主要なものとして、給与費対医業収益比率ほか6点を掲げています。
2目標達成に向けた取組では、専門性と経営感覚を持った事務職員の育成・確保など3点を記載しています。
3経営強化プラン対象期間中の各年度の収支計画では、令和5年11月時点での試算として、令和7年度以降の黒字化を見込んでおります。
点検、評価、公表については、記載のとおりです。
なお、本計画(案)の6ページの(3)救急搬送人員の状況の令和5年につきまして、直近の数字を反映させたほか、39ページ、40ページの策定経過につきまして、直近の経過を追加しています。
次に、資料の別冊2、別冊3は、江別市立病院経営強化プランの策定に当たり実施した江別市立病院医療と経営についてのアンケート調査の実施結果です。
このアンケート結果につきましては、パブリックコメントの参考としていただけるよう、資料の公表場所に配架させていただく予定です。
以上です。

委員長(鈴木君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。

佐々木君:素案から案に変わったということで、直近の数字の変更の説明は受けたのですけれども、それ以外に、文言等の変更や追加はなかったということでよろしいでしょうか。

経営推進担当参事:そのほかの部分について変更等は行っておりません。

佐々木君:もう1点確認ですが、ダイジェスト版の4の紹介率のところで、令和4年度は基準が10.5%ということになっているのですが、別冊1の14ページの紹介率の実績では、令和4年度は14.1%となっているので、この数字の整合性についてお伺いいたします。

経営推進担当参事:紹介率・逆紹介率の算定につきましては、幾つか算定の方法がございます。
これまで市立病院では、診療報酬の制度にのっとった紹介率・逆紹介率の計算をしておりまして、別冊1の14ページに記載されているものは、そちらの数字の記載となっております。
今回改めて基準値として再計算させていただきましたものは、地域医療支援病院の基準に基づく計算方法となっておりまして、逆紹介率について、分母に再診の患者数を入れないところが特に大きな違いとなっておりまして、別冊1の14ページの令和4年度実績はパーミル、千分率で計算されているのですけれども、逆紹介率のほうはパーセントという形となっております。地域医療支援病院の基準では、いずれも初診患者数を分母とし、パーセントで表示する形となっているところでございます。そのような形となっておりますので、両方の数字に違いが出ているものでございます。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。

猪股君:前回も素案でいろいろと伺っていたのですけれども、パブリックコメントということで、私も市民の方からいろいろと聞かれると思いますので、幾つか確認させていただきたいと思います。
今ほど佐々木委員からも質疑がありましたけれども、ほかの部分での数値の更新はなかったと伺いました。そうであれば、別冊1の13ページ、14ページの令和5年度の目標値は、まだ補正予算の議決も終わっていないところではあるのですが、おおよそのめどは立っていたけれども、ここは更新せずに、このときの目標値のままいくという形でよろしいでしょうか。

経営推進担当参事:これは江別市立病院経営再建計画の取組状況を記載しているところですので、この部分については、令和5年度の目標に対して、これまでどういう取組をしていたかということを表示したいと考えておりますので、このような形のままパブリックコメントをさせていただくことを考えてございます。

猪股君:別冊1の30ページ以降の令和5年度の見込みは、現状値に近い数字を入れているという認識でよろしいでしょうか。

経営推進担当参事:別冊1の30ページ以降の令和5年度の見込みの数字については、基本的に補正予算の数字をベースにした見込みということで記載しておりますので、現時点における直近の見込みに最も近い数字と考えているものでございます。

猪股君:揺れが幾つもあると感じたのですけれども、内容としては分かりました。
今、別冊1の20ページの紹介率のお話もありまして、おっしゃったとおり地域医療としての数値の見込みがダイジェストのほうには入っているということで、そのほうがいいのかなと思いながら話を聞いていました。この紹介率の目標値は、令和10年度に50%という高い目標を掲げているのですけれども、こちらの向上方策はどのようにお考えなのか、現状の考え方をお聞かせください。

経営推進担当参事:向上の方策についてでございますが、まず、こういう方向性を目指すということを、病院内でしっかりと共有することが重要だと考えております。
今回示している図表が、まさにそのイメージ図になるのですが、こういったものも共有しながら、病院職員全体で、こちらの紹介率50%と逆紹介率40%、紹介受診重点医療機関を目指すという方向性を共有するということを、一番に取り組まなければならないと考えております。
また、このことについては、我々の努力だけではできない部分がございまして、地域の医療機関の御協力を頂かなければできないところがございます。こちらにつきましては、一般社団法人江別医師会に我々の目指す方向性の説明をさせていただくとともに、地域の医療機関の皆様の御協力を頂くような形で、丁寧に説明をしてまいりたいと考えております。
また、具体的な取組という部分では、これはかなり地道な取組が必要と考えておりまして、今、患者支援センター、地域医療連携を担当する部門と共同して、個別の患者訪問なども行っておりますが、このような数字を達成するためのより効果的な手法について検討を進めているところでございますので、この数字の達成に向けた取組を、特に令和6年度以降さらに強力に進めていくようなことで、現在検討を進めているところでございます。

猪股君:目指す理想という形での数字の記載がここにあることを理解いたしました。
江別市立病院経営強化プランというお名前で出していただいているので、私個人としては、具体的な数値目標やそれを達成するための具体的な方法などが出てくるのかなと思っていたのですけれども、お話を聞くと、どちらかというと一般企業が投資を呼び込む際のビジョンのような描き方という感じで捉えております。
この目標値についても、目指している理想像ですと言われると、思っていた江別市立病院経営強化プランとしての数値よりも、非常にふわっとして概念的というふうに捉えているところがあります。
紹介率が低いということは、前回の委員会で指摘させていただいたのですけれども、必然性がないと捉えることもできるのではないかと捉えています。ここについても重く受け止めていると答弁を頂いていましたけれども、この検証はどのようにされていくお考えでしょうか。
紹介率が低いということは、地域医療の中での市立病院に対する必然性が相対的に低いのではないかと考えるのですけれども、その辺りの検証はどのようにされていくのか、お考えをお聞かせください。

経営推進担当参事:紹介率・逆紹介率を高めるためには、仕組みづくりが非常に重要だと思っております。
需要があるかないかという部分に関しては、我々は、潜在的なニーズはあるのではないかと考えておりまして、むしろ、それを受け止めるための仕組みがしっかりと整っていない部分に課題があったのではないかと考えているところでございます。
救急搬送の患者数についても、潜在的なニーズがある中で、我々がプロジェクト救急という救急車を受け入れるための病院内の仕組みを整えたところ、救急の患者受入数が増えたという実績もございますので、ニーズの不存在ということよりも、我々の仕組みの整備の部分、ないしコミュニケーションの不足のところも大きいのではないかと考えております。
まず、その仕組みづくり、丁寧なコミュニケーションをしっかりと行った上で、なお紹介率・逆紹介率が上がってこないような状況がございましたら、ニーズそのものをもう一回捉え直さなければならないということになると思います。
まずは仕組みをしっかりと整えるということ、併せて、地域の医療機関のニーズについては、今、198施設ほどに対してアンケート調査を行っているところですので、そのアンケート調査の結果も踏まえて、地域の医療機関、今回は介護施設も含めてアンケートを行っておりますが、どのようなニーズを持たれているかということをしっかりと受け止めた上で、必要な体制整備、コミュニケーションの強化を進めていきたいと考えております。

猪股君:潜在的ニーズを拾い上げるための仕組みづくりというお話でしたけれども、その仕組みづくりで結果が出ないときには、またニーズを捉え直すというように理解をしました。
ただ、そんなに長期的に捉えて、ゆっくり待てるという状況でもないと思っております。ニーズを捉え直すのは、早めに取り組んで検討していかなければいけない部分だと思いますので、引き続きお願いしたいと思います。
別冊1の21ページ、5一般会計負担の考え方ということで、市民アンケートの結果を用いて一般会計についても触れていただいておりました。
すごく前向きな書き方をされていると思うのですけれども、アンケート結果を見ると、6割の方が市立病院を利用しておらず、8割の方が財政支援を行っていることを知らないという結果になっています。このことについて、担当課としてどのように捉えているのか、お伺いします。

経営推進担当参事:猪股委員の御指摘のとおり、今回のアンケートでは、財政支援の内容について知らなかったという方が多い結果となっておりますが、我々としては、このことをもって財政支援を増やすなど、そういう形で捉えているものではございません。
一方で、地域医療確保の重要性、その中で市立病院の果たすべき役割の重要性、それに対して一定の公費を繰り入れていただくことの必要性について、市民の皆様が御理解いただけるということで受け止めておりますので、我々としては、そのような市民の御期待に添えるような形で、しっかりと地域医療を確保し、経営を健全化していく必要があると、このアンケート結果からは受け止めているところでございます。

猪股君:もともと市の計画をパブリックコメントに出すことには難しさがあると感じておりましたが、市立病院は公営企業であり、今後の経営方針というすごく難しい内容をパブリックコメントにかけるとなったときに、6割が利用していない、8割が財政支援を知らないという人たちにパブリックコメントを行うことによって、どれだけの御意見が頂けるのかと不安に思っておりました。何なら一般会計の負担という部分に特化してパブリックコメントを行っていただきたいぐらいに感じておりましたので、その点について担当課の考え方を伺っておきたかったという旨の質疑でございました。
別冊1の29ページ以降になるのですけれども、江別市立病院経営強化プランの対象期間中の各年度の収支計画ということで細かい数字も出していただいたので、念のためここについても考え方を伺っておきたいと思います。
令和6年度は、当初予算から収支差引きでマイナスという計画になっていますけれども、こちらの根拠について確認しておきます。

経営推進担当参事:令和6年度の見通しにつきましては、令和5年度の当初予算をベースにしつつ、令和5年度の補正の状況なども踏まえまして、変動要素を加味して見積もったものでございます。
現時点で加味できる変動要素を積み上げた中では、約2億7,400万円の赤字ということで、現時点での見通しをお示しさせてもらったものでございます。

猪股君:それでは、令和7年度以降はプラスに転じるという根拠についてもお伺いします。

経営推進担当参事:令和7年度以降に黒字化をするというところで、最も大きな要素として考えているのは、診療収益の増加の部分でございます。
この点につきましては、別冊1の30ページになりますが、中段の入院単価、外来単価は、過去の実績を踏まえた中で一定の伸びを見込んでいる部分、また、上段の令和7年度1日当たりの患者数につきましても、内科診療体制をある程度構築していく中で、入院患者を中心に増やしていくという部分で、診療収益の向上を見込むという形となっております。
また、営業費用については、必要な部分を抑え込む中で黒字化を果たすという形での現在の見通しを持っているものでございます。

猪股君:別冊1の31ページの計画の中で、多分、御答弁いただいた先の伸びにかかってくるところだと思うのですけれども、令和7年度から令和8年度に向けて、医師数がかなり増える見込みを立てているのですが、こちらの根拠についてもお伺いします。

経営推進担当参事:こちらにつきましては、前のページに戻りますが、別冊1の30ページ下段の内科診療体制の強化に基づく内科医の確保を進めていく中で、医師の増強というところを考えているところでございます。
これをどう進めていくかということにつきましては、これまでの説明の繰り返しになってしまいますが、大学医局との関係性を強化して、今、産業創出講座と特設講座の2つの取組を進めているところでございますので、そういった取組を通じる中で、医局との関係性を強化して、大学医局からの医師の招聘を目指していくという部分で、令和7年度、令和8年度にそのようなことを実現するということで、医師数を見込んでいるものでございます。

猪股君:考え方としては分かりました。
別冊1の32ページには、これまでの決算等の推移ということで比較表を載せていただいているのですけれども、今ほど御説明があった中で、私もこの数年間審査をしていく中で、診療報酬と経費は、おっしゃるように努力の中で改善していける部分があることは感じているところですが、患者数と医師数の2点については、ハンドリングがかなり難しいという感覚があります。
過去の医師数や患者数を予算と決算で見ていくと、ここ数年間、患者数がすごく増えたという実績はないです。医師も増えては減りというのを繰り返していて、大きな変動がないというのが現状です。
平成29年度ぐらいまでは、予算における患者数の見込みに対して、決算では9割程度の数字だったので、そんなに大きなぶれはなかったのですけれども、平成30年度では、入院患者の見込みに対して決算値が73%程度であり、令和元年度も77%程度ということで、当初の患者数の見込みがかなり高いと指摘せざるを得ないと感じております。
それに関連して、医師数が増えることについても、患者数の推移と整合性がないと予算が立てられないこともあるのでしょうけれども、近年の推移では、この2点が希望的観測過ぎるのではないかと指摘せざるを得ない状況だと思います。
令和2年度からコロナ禍があっても、見込みに対する決算値が9割程度で推移しているので、そんなに下振れはなかったのですけれども、ここはとても気になっているところです。
今回こうやって計画を立てていただいたのですけれども、また見込み値が期待値になっているのではないかというところが心配なので、その辺りのお考えをお聞かせください。

経営推進担当参事:患者数の見込みについてでございますが、別冊1の30ページ上段のところに今後の患者数の見込みを記載してございます。
まず、外来患者数につきましては、コロナ禍が明けて一定程度の増加は見ておりますが、基本的に令和10年度に向けては絞り込みを図るということで、あまり外来患者数について増やすような計画にはしておりません。
先ほども説明させていただいた紹介受診重点医療機関の方向性を目指して紹介率・逆紹介率を上げていく中では、患者数を増やすという方向性よりも、当院が担うべき外来患者に必要な医療を提供するという方向性を進めていくという中で、逆に外来の患者数については絞り込みをかけていく形を考えております。
一方、入院患者数については、今年度178人の見込みのところ、215人まで増やすということになっておりますので、この増加の部分については、特に常勤の内科診療体制の充実が必要になってくると考えております。この目標の達成には、一定程度内科の常勤医の充実が必要になってくると考えているところでございます。

猪股君:実績値を見ると、患者数は増えている年もあれば減っている年もあって、その数字は1日10人以内の変動です。その実態を考えると、毎年10人弱ぐらい増えていくという計画は、これまでの実績値を見ると、あまりにも希望的観測過ぎないかと感じております。
また、患者数については、近年では入院患者の合計が6万人台と一定程度安定しているので、市立病院の入院キャパは6万5,000人程度というのが実力かなと捉えているのですけれども、その辺りのお考えをお聞かせください。

経営推進担当参事:市立病院の実力という部分でございますが、少なくともこの3年間はコロナ禍でございまして、入院を制限するなどしながら病棟運営していたところがございますので、この数字より患者数を伸ばすことは難しかったというところもあったと思います。そういう中で、こういう入院患者数の推移になったところはあるかと思います。
今回、215人という数字を掲げておりますけれども、令和6年度、令和7年度は人数が増えておりますが、令和8年度以降は215人をアッパーとしておりまして、逆に言いますと、この215人が当院における病棟の構造、看護師の数からアッパーだと考えております。この上限を達成することが、収支均衡への最も近い道と考えておりますので、入院患者数の達成に向けて、入院を強化して取組を進めていくことが特に重要な部分だと考えてございます。

猪股君:コロナ禍のことを言われてしまうと何とも言えないところはあるのですけれども、今後、市立病院の経営をどうしていくかを考えるときに、現時点を重視して把握しておく必要があると思うので、市立病院の今の実力は一体どうなのだというところもしっかりと把握していただいて、考えのベースにしていただきたいと思います。
江別市立病院経営強化プラン全体を見たり、先ほどの目標値の御答弁を頂いたりする中で、実態に基づいた計画というよりも、手前の計画になっていると指摘せざるを得ないと感じるところがありました。
企業会計なので、地方公営企業法の関係上、企業会計としての予算を立てるという側面と、全部適用にとどまっている中で、議会の議決を経てやっていかなければいけないという一般会計の考え方に近いような側面もあって、ハイブリッドで予算を立てるとこのようになるのではないかと捉えている部分もあります。
実態に見合った数字にすると、なかなか難しい部分もあるのではないかと感じておりまして、ハイブリッドで立てなければいけない課題として担当課で感じているものがあればお聞かせください。

経営推進担当参事:我々は自治体病院で公立病院でございますため、地方公営企業法の枠組みの中で病院の運営を行わなければならないという制度上の制約がございますので、まさにそういうところが、猪股委員がおっしゃったハイブリッドという部分だと思います。
一方で、自治体病院でなければ果たせない役割、また、公立病院でなければ果たせない役割もございますので、その部分につきましては、市議会の審査を経て予算を立て、それを実行していくというところが、地域医療の確保にとって効果的な部分もあるのではないかと考えております。
確かに、民間病院と比べますと、経営の自由度、柔軟性、迅速性というところで制度上の制約がある、ハイブリッドの反作用という部分はあると思いますが、江別市ないし北海道全体を見回したときに、公立病院がしっかりと地域医療を確保する中で、民間病院と連携してやっていくという必要性もあるかと思います。制度的な枠組みの中で、医療をしっかりと確保し、経営も健全化していく。そういう形で進めていくべきものがあるのではないかと考えているところでございます。

猪股君:地域医療としての在り方という観点で言えば、一般会計から政策医療として補助金を出していることを考えると、今おっしゃったような部分が議会での審査になるのかなと考えております。病院の経営というすごく困難な内容を議会で審査して、パブリックコメントで市民の方にも御協力いただくということも、最近では限界を感じるところがありまして、それであれば、議会では政策医療に係る部分をしっかりと審査するほうが分かりやすいのではないかと、これまでの議会の審査を経て感じております。
取りあえず、この内容でパブリックコメントを行って、どういう反応があるのかというところと、ビジョン的な江別市立病院経営強化プランでどれだけ実現に向けて動けるのかというところは、非常に疑問に思っているところです。
私としては、政策医療というところに特化して、一般会計からの支出を審査させていただいたほうが分かりやすいと感じていることだけお話をさせていただいて、私からの質疑は終わります。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。

芳賀君:猪股委員に関連する件が多いかと思いますけれども、まずは大学連携を調査しているということで、研修医からの卒業生が就職してくるという確約があるのかないのかを教えてください。

経営推進担当参事:そのような確約はございません。

芳賀君:そこに魅力を感じるのかどうかというところが、大学連携だけを見るとそういうことにもなりますし、誰も来ない可能性もあるという中で綱渡りみたいな、でも、一生懸命頑張っているのを提示していることは理解しているところです。
やはり、江別市立病院経営評価委員会の中でも御意見としてあったように、大学連携で医師を派遣してもらう時代は終わったのではないかというのがすごく耳に残っていますし、私も個人的にはそのように感じている部分もあります。そこに頼ってこの数字をつくっているのであれば、これまでの流れからいっても、実現できない可能性が高いのではないかと思います。
すごく仲よく一緒にやったとしても、医師が来る来ないということには反映できないのではないかと思うところがあるので、すごく危機感を持っています。
この中に書いてはいないのですけれども、来なかったらどうするのかというところが一番大事なのではないか、一か八か来るであろう数字は、来なかったらどうするのだというところまで出てこないと、この数字の現実味が分からないと思うのですが、そういう表現をしていない部分はあるのでしょうか。

経営推進担当参事:我々が大学医局から派遣を求めることを重点的に取り組んでいるのは、関係性が構築される中で、派遣医が安定的に供給される状況をつくり出すことが中長期の安定につながり、また、専門的な医療の確保にもつながるということで、その取組をなしには、内科の診療体制の構築を考えることはできないのではないかということで、現状こういう取組を進めているところでございます。
一方で、大学の医局でも、潤沢に医局員を抱えているわけではございませんので、独自の採用の取組の重要性も、我々は同時に認識をしております。ですので、内科系に関しては、現状でも紹介会社等を活用した医師の招聘を進めているところでございますので、その両方をにらみながら進めているという状況でございます。
大学からの内科医の派遣は継続的に求めていきますが、それがどの時期になるかということの課題もございますので、独自の内科医の招聘も続ける中で、この患者数の実現に向けた体制の充実を図っていくというところが現状における考え方でございます。

芳賀君:大学医局との連携と派遣会社は、現在もやっていることだと思うのですけれども、来ては辞め、来ては辞め、続かない現状で、それだけでは今もできていない結果になっているが、それだけを続けるという意味で捉えていいでしょうか。

経営推進担当参事:江別市立病院経営評価委員会からは、医師の招聘に向けて様々な手段を尽くすべきという御意見を頂いております。現在、主なものとして2つを紹介させていただきましたけれども、例えば、コロナ禍でなかなかできていなかった関東圏の医師の招聘のイベントのようなものに参加して医師の招聘を募るといった活動もやっていく必要があると考えておりますので、そういったところも含めて今後検討したいと考えております。

芳賀君:医師がいるというのが大前提なので、いろいろな数字のことを言うにしても、それがないことには上がっていかないし、入院数も上げられないです。患者をどんどん入れましょうといっても、医師がいないと入れられない、そこがネックになります。診療報酬の基盤もそうです。そこを中心にやるだけで随分変わってくる、そこができれば全てがついてくるというのが絶対にあると思っていますので、そこを頑張っていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
次に、先ほど猪股委員がアンケートについて触れられていたと思いますが、アンケートの最初の部分から確認させていただきます。
まず、別冊2の1ページ、アンケート概要で、調査対象は18歳以上の市民2,000人にランダムにお手紙を出しているということだと思うのですが、回収数661件、回収率33.1%、次のページの年齢の内訳では、18歳から24歳は23名のみで、年齢の高い方が多いということを考えたときに、先ほどの猪股委員からの御指摘でも、財政支援を知らない方が8割というアンケートの妥当性をどのように捉えているのか、お聞きします。

経営推進担当参事:このアンケートにつきましては、市が様々な計画策定の中で行われているアンケート調査の手法と同様に、統計的な手法を用いて行っているという部分では、一定のデータとしての価値があるものと考えております。
一方で、江別市立病院がこのようなアンケートを行ったのは初めてのことでございますので、実際問題、どのような問いを立てたらいいのかというところで、病院内でもかなり協議をしながら、また、今回は外部のコンサル業者にも入っていただきましたので、そういったところの御意見を頂く中で、市民の声をより的確に聞くための問いはどのようなものかという部分を、悩みながらつくったというところが現実でございます。
特に、地域医療に関するアンケートではなく、市立病院に対するアンケートということになりますので、市立病院にかかったことのない方が、これをどのように読み、どのように答えていただけるかということも、かなり内部で検討した上で、表現について工夫をさせていただいたところでございます。
そのような状況の中でこのような結果が出てきておりますので、我々としましては、一定の統計的な手法に基づいたデータであり、我々としてある程度検討を進めた中で頂いた御意見ですので、市民の幅広い貴重な声として受け止めさせていただいて、これをきちんと参考にさせていただく中で、江別市立病院経営強化プランの策定や今後の病院経営に生かすというようなことを考えているところでございます。

芳賀君:広く市民の意見なのかという疑問もありますし、手紙を手に取ったときに、市立病院にかかったことのない方に答えようがあるのかという疑問もあります。
また、若い方が手紙を受け取ったときに、高齢の方とはお手紙というものに対する認識の違いもあると思うのですが、若者にはQRコードとか、年齢によってアプローチの違いはあったのですか。

経営推進担当参事:今回のアンケートに関しては、封入したアンケート調査票を送らせてもらっているのですけれども、併せてウェブ回答ができるような形とさせていただきましたので、若年層の方を中心に、ウェブ回答のデータが多かったということは数字として把握しております。
アンケート結果報告書にその数字は載せておりませんが、若い方はウェブを使った回答を選ばれるのだなというところは、データとしては把握しているところでございます。

芳賀君:別冊3のほうを読ませていただいたのですけれども、これは自由記載の欄に書かれたコメントとお見受けいたしました。全ての項目のアンケートは実際に見ていないのですが、これは物すごく貴重な意見だと思います。
別冊3の意見をどのように捉えているのか、お聞きします。

経営推進担当参事:別冊3の意見につきましては、市のほかのアンケートも見せてもらったのですけれども、このように自由意見を多く頂いているアンケートというのは、あまり数は多くないと捉えております。
そのような中で、市立病院に対するいろいろな御意見ですとか、思いが詰まった意見だと考えておりますので、市立病院としては、これらについて非常に重く受け止めているところでございます。
この冊子につきましては、市立病院の全職員が閲覧できるように、これと同じものを全ての部署に病院事業管理者のメッセージを添えて回覧に付しております。
こういう声をしっかりと受け止めながら医療に取り組むことが、市立病院の医療の質の向上、ひいては経営の健全化につながるということで、しっかり受け止めていくべきものと考えて、そのような取扱いをさせてもらっているところでございます。

芳賀君:これは頂いた意見をそのまま載せているのか、個人的な情報などは省いて載せているのか教えていただけますか。

経営推進担当参事:別冊3をめくっていただきまして、米印の2つ目、特定の個人や団体に係る表現については割愛または一部修正ということで、こういう部分については割愛ないし修正をさせていただいておりますが、そのほかにつきましては、固有名詞等が出ている場合を除いて、可能な限り原文のまま記載ということで、むしろそのほうが書いていただいた方の思いが伝わってくるということで、可能な限り原文のままで載せているような形としております。

芳賀君:これを全部改善できたら、すばらしい病院になると思うのと、ほかの病院でもすごく集中してやっていることで、日々患者の御意見を頂きながら改善しているというのが現状で、それをやっている病院が伸びていると私は認識しているところです。
先ほどの固有名詞などがあった場合に、誰がどんなふうにしたかが分かるコメントもあったのだろうと思います。
そういう場合の個別の指導など、そういうことを一人一人直していく予定など、そういうふうにしていこうということが病院としてあるのかどうか、教えていただきたいです。

管理課長:病院に対しては、アンケート以外にも様々な御意見を頂く機会があります。お電話や投書、メールなど様々ございますが、そういったものを一元的に受ける場所がありますので、その中で、接遇の問題などについては、担当する部門に返したり、または、投書に対する返事を作成する中で、病院内で共有して改善に努めることは継続的にさせていただいております。

芳賀君:本当に貴重な意見であり、一つずつ改善の必要があると認識して、これを出していただいてよかったと思っています。
病院によっては、貴重な意見を掲示して、こんなふうに改善しましたということまで載せているところもあります。
また、時には誹謗中傷などもあると思うのですけれども、そういうことは載せませんとはっきり書いてあったり、私たちは皆さんの意見でよい病院にするのだということが示せるような、市民に分かりやすく、職員も認識しながらなかなか改善できないと思っているところもたくさんあると思うので、せっかく貴重な意見を頂いた市民にお返しできるような方法で考えていただければと思いましたので、よろしくお願いしたいと思います。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。

吉本君:私も、このアンケートは時間をかけて読ませていただきましたけれども、その中で印象的だったのが、いろいろな資料があって、病院の状態はこうなのだということがよく分かってすごくよかった、今まで無関心でごめんなさいと書いてありまして、本当によかったと思います。
先ほど経営推進担当参事から、これから市内の医療機関や介護施設などにもアンケートをとおっしゃっていましたけれども、これで実態が分かってくるだろうと思いますので、結果を期待して待たせてもらいたいと思います。
今、芳賀委員からもありましたように、一生懸命書いてくださった方たちにどう応えるかが大事なので、あまり時間を置かないで、何かしらの形でお返しができればいいのだろうと思います。
その中で気になったのは、救急のことです。断られたという件数が結構ありました。介護施設で働いている方も断られたと書いてありました。介護施設で救急を呼ぶのは相当な状況だったのではないかと想像したのですけれども、このように書いてきたということは、なぜ断わられたのかが納得できていないのだろうと思います。
一方、病院は、これから救急患者をどんどん受け入れるという計画になっています。
そうすれば、こういうことを書いてくださった方は、私たちは断られたと思われると思います。だから、その辺をどういうふうに考えればいいのか、方向性や考え方がはっきりしないと駄目なのかなと思いました。
ただ、実際に救急の方に伺うと、救急車を要請されて行くけれども、結果的に救急車に乗せて病院を探さなくても大丈夫な状況で、結構ですとお断りされることもかなりの割合であると聞いていますので、そういうことも含まれているのかとは思います。
いずれにしても、誤解があったままずっと行ってしまうのはよくないので、市民の皆さんと考え方が一致できるような、この機会に何が一番問題になっているのかを精査して、消防サイドの事情などもあるのかもしれませんけれども、市民の方にこんなふうに考えているというのを、そのあたりを大事にしていただければ、市立病院に対する信頼がもっと得られると思いますので、その辺は要望したいと思いました。
この間ずっと民間病院並みの経営ということで、江別市立病院経営強化プランの中にも書いてありましたけれども、民間の経営がいいのかというと、決してそうではないだろうと思います。
今回はすごく民間がもうかっているので、診療報酬を下げろみたいなことが新聞には出ましたけれども、どこもきっと大変だと思います。
病院の経営で一番メインになるのは、先ほど医師の話もありましたが、診療報酬が決められていて、そこに縛りがあることが一番の問題であって、それをどうするのかで、医師が何人いるのか、どういう医療をやるのかということになるのでしょうけれども、そこはいかんともし難いというあたりも、だからこそ公立病院であって、一般会計から入れて支えるというあたりも、この機会に市民の皆さんに少しでも分かっていただければ、みんなで市立病院を守っていこうというようなことになると思います。
いろいろな批判もありましたけれども、市立病院があって本当によかったとか、恐らく、小さなお子さんを育てていると思われる方からは、市立病院の小児科がどれだけ私の支えになったかというような、胸が詰まるようなものもありました。そういうふうに書いてくださった方々の思いに沿っていただけるよう、大変ですけれども、お返事のほうをよろしくお願いいたします。要望です。

委員長(鈴木君):ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、市立病院所管事項を終結いたします。
健康福祉部入室のため、暫時休憩いたします。(11:21)

委員長(鈴木君):委員会を再開いたします。(11:22)
3健康福祉部所管事項、(1)報告事項、アの交通事故についてを議題と致します。
本件に対する報告を求めます。

健康福祉部長:このたび、職員の公務中におきまして、公用車両が歩行者と接触する事故が発生いたしました。
職員には、日頃から、事故の防止と安全運転の励行について注意を喚起してまいりましたが、このような事故を起こしましたことは誠に遺憾なことであり、深くおわびを申し上げます。
今後は、より一層、事故防止等の安全対策に努めてまいります。
事故の詳細につきましては、所管課長から報告させていただきます。

保護課長:私から、交通事故について御報告申し上げます。
追加提出資料を御覧願います。
当該事故につきましては、11月28日火曜日の午後4時40分頃、文京台緑町583番地の国道12号上にて発生したものであります。
事故の発生経過でありますが、保護課の職員であるケースワーカーが、被保護世帯の訪問を終えて市役所へ帰庁するために公用車で走行中、信号のある丁字路を右折した際に、横断歩道を徒歩で渡っていた大学生と接触し、大学生は路上に転倒したものであります。
事故後、大学生は救急車で病院に搬送されましたが、検査の結果、頭部に異常はなかったとのことでありました。
なお、体の痛みにより、別途、整形外科を受診すると伺っております。
今回の事案につきましては、右折する際の周囲の確認が不十分だったことによるものであり、相手方にけがを負わせたことについては大変に遺憾なことであり、相手側に対して真摯におわび申し上げるところであります。
なお、職員に対しては、常日頃から交通法規の遵守はもとより、交通事故の防止に向けて注意喚起してきたところでありますが、改めて安全運転の徹底を指導し、より一層の事故防止に努めてまいりますことを申し上げまして、御報告とさせていただきます。
以上です。

委員長(鈴木君):ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
これをもって、健康福祉部所管事項を終結いたします。
健康福祉部退室のため、暫時休憩いたします。(11:25)

※ 休憩中に、議案第80号ないし議案第82号、議案第85号及び議案第89号の今後の審査方法等について協議

委員長(鈴木君):委員会を再開いたします。(11:29)
休憩中に確認いたしましたとおり、議案第80号ないし議案第82号、議案第85号及び議案第89号については、次回結審を行うこととしてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
なお、結審単位ですが、議案第80号ないし議案第82号は、3件を一括で、議案第85号及び議案第89号は、1件ずつ行うこととしてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次回の委員会は、11月30日、本日になりますが、午前11時35分より開催いたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
最後に、4その他について、各委員からございませんか。(なし)
事務局からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(11:29)