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総合計画特別委員会 令和5年11月8日(水)

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年4月9日更新

(開会前)

※ 日程確認

(開 会)

委員長(芳賀君):ただいまから、総合計画特別委員会を開会いたします。(10:00)
本日の日程は、開会前に確認いたしましたとおり、次第に記載のとおり進めてよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
なお、本日の委員会に、吉本委員が遅刻する旨の通告がございましたので、報告いたします。
企画政策部入室のため、暫時休憩いたします。(10:01)

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(10:01)
1付託案件の審査、(1)議案第75号 えべつ未来づくりビジョン(第7次江別市総合計画)の基本的な構想部分についてを議題と致します。
本件に対する説明を求めます。

企画政策部長:第7次江別市総合計画の案につきましては、去る10月16日から18日までの3日間にわたって審査を頂いたところでありまして、様々な御意見等を頂きました。改めて感謝を申し上げます。
本日は、これまでの審査の中で頂いた御意見や要望等について、全庁的な検討を行い、計画に反映させるべきと判断したものを、資料に基づき御報告申し上げてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
詳細につきましては、担当参事から御説明いたします。

総合計画・総合戦略担当参事:引き続き、私から御説明申し上げます。
本編資料の1ページを御覧願います。
えべつ未来づくりビジョン(第7次江別市総合計画)案の審査を踏まえた変更についての1経過でありますが、去る10月16日から3日間にわたる審査を踏まえて検討を行った結果、内容の一部を変更することと致しました。
なお、検討作業は、初めに、企画政策部と各担当部局による検討を行い、最終的には、市長との協議を経て変更することとしたものでございます。
次に、2変更箇所でありますが、以下の(1)えべつまちづくり未来構想から(3)えべつ未来戦略まで、それぞれ表に記載のとおり変更しております。
詳細については、別冊資料で説明してまいりたいと存じます。
初めに、別冊資料1の1ページを御覧願います。
(1)歴史に関する変更でありますが、審査では、屯田兵の記載に関する質疑があり、江別市自治基本条例の内容等を確認して検討することとしておりましたが、同条例の前文及び解説等を参考に検討した結果、第1段落に記載の文章を追加するほか、最後の段落の文言を改めることと致しました。
別冊資料1に関する変更は以上でありますが、この資料の17ページでお示ししております将来人口推計では、推計を上回る人口を目指すとしていることから、今回行った人口推計の基礎となります国勢調査ベースでの人口の推移を独自に推計していくことと致します。
次に、別冊資料2を御覧願います。
4ページを御覧いただきたいと存じますが、2の(2)商工業の振興で掲げるSDGsのマークの追加について、こちらは、後ほど御説明するえべつ未来戦略3で、SDGsの目標5ジェンダーのマークを加えることに伴う見直しでございまして、就業環境の充実においてもジェンダーのマークが関連するため、加えることと致しました。
別冊資料2の7ページを御覧願います。
次に、3―(2)健康づくりの推進と地域医療の安定の3地域医療体制と市立病院経営の安定の変更でありますが、審査では、当初記載していた地域完結型の医療体制の内容に関する質疑があり、分かりやすい表記となるよう検討した結果、第1段落に記載のとおり文章を改めることと致しました。
別冊資料2の14ページを御覧願います。
次に、政策6子育て・教育の政策展開の方向性の変更でありますが、審査では、第3段落の記載について、学びの場が学校のみと受け取られる記載になっていることについての質疑があり、検討の結果、記載のとおり、学校などでの様々な学びが、子供たちの生きる力となるとの文章に改めることと致しました。
別冊資料2の20ページを御覧願います。
次に、8―(2)共生社会の形成で掲げるSDGsのマークの追加でありますが、共生と平和との関係性についての質疑に対して、1多様性を認め合う社会意識の醸成が関連することとなる旨の答弁をしたことに伴いまして、目標16平和に関するマークを加えることと致しました。
以上が別冊資料2に関する変更でございます。
次に、別冊資料3を御覧願います。
6ページを御覧いただきたいと存じますが、戦略1の(1)に関する変更につきまして、審査では、若者に対する支援に関しての質疑があり、検討の結果、記載の文章を加えることと致しました。
別冊資料3の7ページを御覧願います。
次に、(2)就学前児童への支援の変更でありますが、審査では、待機児童を把握する2つの定義を記載することについての質疑があり、検討の結果、KPIは国基準の待機児童数と致しますが、潜在的待機児童数についての説明も下の米印の2つ目に加えることと致しました。
別冊資料3の9ページを御覧願います。
次に、戦略2に関する変更について、審査では、(1)にココルクえべつの名称が記載されていることについて、また、これに関連して、10ページの最下段、(3)のKPIに当初掲げておりました生涯活躍のまち拠点地域を訪れた人数が妥当かについての質疑がありました。
これらについて検討した結果、まず、別冊資料3の9ページの(1)では、当初、ココルクえべつが誕生したことに重きを置いた表現としておりましたが、これを見直し、市は、共生のまちづくりを進めていくことに重きを置く文章構成に変更することと致しました。
なお、ココルクえべつは、江別版生涯活躍のまち構想を実現するための拠点地域の名称であり、市では、地域交流事業などを通じて連携しながら共生のまちの形成に向けた取組を行っておりますことから、名称は記載することと致しました。
そのほか、これに伴い、SDGsのマークの見直しも行い、目標5ジェンダー及び目標16平和を加えることと致しました。
次に、別冊資料3の10ページの(3)で掲げるKPIにつきましては、具体的施策の多様性を認め合う社会意識の醸成をより意識した多様性に関する指標に改めることと致しました。
別冊資料3の11ページを御覧願います。
次に、戦略3で掲げるSDGsのマークの追加でありますが、戦略2での質疑を踏まえて、就業環境の充実においても、ジェンダー平等の視点が重要であるため、目標5ジェンダーのマークを加えることと致しました。
別冊資料3の16ページを御覧願います。
次に、(1)デジタル技術の活用に関する変更でありますが、審査では、KPIで掲げるeダイアリーの内容説明についての質疑があり、検討の結果、記載のとおり注釈を加えることと致しました。
以上が別冊資料1から別冊資料3までの変更に関する説明でありますが、これまでの審査におきましては、具体的な変更を行った箇所以外にも質疑や要望を頂いたところでございます。
それらは、3日間の審査後に全庁周知したところであり、今後のまちづくりや取組を行っていく上での貴重な御意見として受け止め、取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。

委員長(芳賀君):ただいまの説明に対する質疑ですが、3つに分けてお受けしたいと思います。
初めに、別冊資料1のえべつまちづくり未来構想について質疑ございませんか。

野村和宏君:私がお聞きしたいのは、別冊資料1の14ページの持続可能な行財政運営のところです。
前回の委員会において、人口減少対策等についての質疑と、行財政の部分についても、明らかに歳入が減っていくことが想定される中で、これだけの内容では足りないのではないかとお聞きした経緯があるのですが、この内容では、それをどう変えるのか、どういうことをするかという取組等が不足している気がしていますので、再度お聞きしたいと思います。
特に、人口減少対策や企業誘致などを積極的に行いとありますが、これしかないようにしか思えないので、これについても詳しく解説や説明を頂ければと思います。

総合計画・総合戦略担当参事:別冊資料1の14ページ、(7)に関する質疑でございますが、前回も野村和宏委員から質疑を頂きましたとおり、今後、人口減少がさらに進んでいくに当たって、財源の確保など、様々な取組が必要になってくるものと考えております。
前回、10月16日の審査でも御答弁申し上げましたとおり、様々な取組がありますが、まずは人口減少対策や企業誘致というものを挙げて、そのほかにもいろいろな取組があると考えておりますので、ここは、などを積極的に行いという文言で読み取るという考えでおりまして、その基本的な考えについては変わっておりません。
また、まちづくり政策、別冊資料2のほうでも財源確保に関する記載はしておりまして、その中で具体的に取り組んでまいりたいと考えております。

野村和宏君:などという文言で広く対応できるような形になっているのは理解できましたけれども、この下には、部局において個別具体的な取組を考えていると思うのですが、これを市民の皆さんに公表する上では、これだけしか見えないのも事実です。
ほかの部分においては、例えば、待機児童関係などは、具体的な人数まで表現されているわけです。
ここに関しては、明らかに高齢化が進んで、社会保障費が増えて、労働人口が減って、住民税を中心とする歳入が減ってくるということに対して、人口減少対策でどれだけの効果があるかというのは未知数なわけで、また、企業誘致に関しても、すぐに活用できるような土地も少なくて、企業誘致も思うように進む見通しが立っていない状況ですから、その部分をここに入れても、市民目線からは先の見通しが見えてこないです。
ですから、個別具体レベルまで落とさないにしても、などに含めるだけではなく、もう少し具体的な項目なども入れていただいて、こういうことを行って歳入を増やしていくのだというところを、市民の皆さんに多少安心していただけるような方向性も含めて、考えていただきたいと思うのですけれども、企画政策部長から御答弁いただければと思いますので、よろしくお願いします。

企画政策部長:今ほどの考え方については、前段で総合計画・総合戦略担当参事からお答え申し上げたとおりでございますが、書くか書かないかという部分につきましては、財政の課題、企業誘致、人口減少対策などいろいろとございます。
予算編成方針の中でも、市長からは、総合計画を見据えた形でという前提がついておりまして、ここで具体的に書かないにしても、今後、市政執行方針や財政運営方針など、それぞれ個別の施策、計画がございます。
その中で市民にいろいろな形で周知してまいりたいと考えておりますので、基本的方策についてはこの記載になっておりますが、そこをいかに肉づけしていくかということを、いろいろな手法をもって対応してまいりたいと考えております。

野村和宏君:今、御説明いただいた内容は、私としてはある程度理解できるのですけれども、市民の皆さんがそれをどのように捉えるか、もう少し分かりやすくしていただけるようお願いしたいと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

干場君:別冊資料1のえべつまちづくり未来構想が議決事項となっておりますが、ここの記載が別冊資料3のえべつ未来戦略にも連動しているところですので、ここで一度お聞きします。
別冊資料1の21ページ、生涯学習・文化・スポーツのふるさと愛の醸成と地域文化の継承という表現について、総合計画特別委員会でも質疑させていただきましたけれども、第6次江別市総合計画まではふるさと意識の醸成という表現だったと思います。愛というふうに変えなければならない、もしくは、変えることによってどういうことを期待するのか、どういったことを描いていきたいのか、そこをもう少し明確に御説明をお願いしたいと思います。

総合計画・総合戦略担当参事:ふるさと愛の表現に関する御指摘でございますが、これまでの審査の中で担当部局から申し上げましたとおり、現行の第6次江別市総合計画の中でふるさと意識の醸成に向けた取組を行って、次の第7次江別市総合計画では、郷土資料館やセラミックアートセンターなどでの取組を通じまして、踏み込んだ文言であることを意識しながらも、ふるさと愛と表現したところでございます。
内部でも再度議論いたしましたが、今後、郷土の魅力発信や文化振興などを通じて、決して押しつけではない取組を行っていきたいという思いの下、変更は行わなかったところでございます。

干場君:説明自体は、これまでの総合計画特別委員会とほぼ同じ答弁だと思うのですけれども、今、御説明があったとおり、押しつけではないという言葉を添えなければ、ある意味、こうした表現はリベラル性に欠ける印象を与えかねないと思います。
今、御説明のあったような内容では、ふるさと意識の醸成から愛に変える説明として十分とは言えないと受け止めるのですけれども、再度、その点についてお伺いを致します。

総合計画・総合戦略担当参事:繰り返しになって恐縮ですが、現場では、これまでふるさと意識の醸成ということで、第5次江別市総合計画、第6次江別市総合計画と取り組んできました。
さらなる取組が必要だと考えておりまして、内部での議論を致しましたが、郷土の魅力発信をさらに行っていくこと、また、文化振興にもさらに取り組んでいくこと、そういった思いを基にふるさと愛という表現をして、一生懸命取り組んでいきたいという思いでおります。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、別冊資料2のまちづくり政策について質疑ございませんか。

稲守君:別冊資料2の7ページ、3―(2)健康づくりの推進と地域医療の安定の3地域医療体制と市立病院経営の安定ですけれども、ここでは、市内医療関係で連携し、可能な限り市内で対応できる地域医療体制という形になっているのですが、この可能な限りという表現の具体的内容についてお聞きいたします。

総合計画・総合戦略担当参事:前回御質疑いただいたときは、地域完結型という表現をしておりましたが、これでは江別市内で全て完結させることを目指すように見えるので、もう少し分かりやすい表記をという質疑だったと思います。
担当と協議を行う中で、全てを江別市内で完結できればいいのですが、実際には札幌市も含めた二次医療圏で対応しなければならないケースも相当数ありますので、基本的には、可能な限り市内で対応できるような地域医療体制を目指しますが、そうならない場合もあるので、そういった場合には二次医療圏等で対応していくということを意図しております。
ただ、二次医療圏と書きますと、二次医療圏とは何かということになりかねませんので、そういったところを加味して、可能な限りという表現にしたところでございます。

稲守君:私のほうで言おうと思っていたのは、まさに二次医療圏です。
可能な限りという表現は、分かりやすいと言われれば分かりやすいのですが、会派で話したときに、二次医療圏の役割を果たし、市内で対応できる地域医療という表現のほうがいいのではないかと思いました。
確かに、二次医療圏は分かりづらいという話はあったのですが、ほかの項目にもあるように、下に注釈で説明することで、逆に、市民に二次医療圏というものを意識してもらうこともできると思います。
ですから、ここのところは、二次医療圏の役割を果たし、市内で対応できる地域医療という表現にしていただいて、二次医療圏はこういうものだということを書いていただいたほうが明確になっていいのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

総合計画・総合戦略担当参事:二次医療圏としますと注釈が必要になるということもあって、市民の方が見たときに分かりやすい表現となるよう心がけた結果、こういう記載にしております。
各担当部局が個別計画等を策定して取り組んでいく際には、二次医療圏などの専門用語も入ることになりますので、そういった中で詳しく説明していくことになろうかと考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

干場君:今、稲守委員から質疑がありましたが、可能な限りという表現が適切かどうか、今は分かりやすいということだったと思うのですけれども、二次医療圏での役割を果たすということは江別市立病院の役割として明確なわけですから、そこは注釈をつけてでも、そういった形で明確に記載するほうがよろしいのではないかと思っております。むしろ、可能な限りというのは変な表現ではないかと思っております。
そうした意味で、分かりやすさの解説をつけながらも、明確に記載するということがポイントではないかと思うのですけれども、再度お伺いを致します。

総合計画・総合戦略担当参事:二次医療圏という文言を書くかどうかについてでございますが、内部での協議の結果、分かりやすさという観点から可能な限りと表現したところです。市民の皆さんが見たときに、一義的には、市内で一定程度医療体制が構築されることを伝えたいと思っておりますので、あえて二次医療圏などの専門的用語は使わずに、この文章でいきたいと考えております。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

岡君:私もこの部分の質疑をしておりまして、質疑した意図とは違う形で修正されたと認識をしております。
これは担当部局でなければ分からない話だと思うのですが、確かに、一般市民の方に読んでもらうという意味では、可能な限り市内で対応できる地域医療の体制というのは分からなくはないです。
ただ、市の部局がこういう書き方をする意図は、本来であれば、江別市の医療体制は札幌圏の中で考えなければいけないものであって、江別市単独のような表現にするとおかしなことになってしまうということかと思います。
現状でもそうなっていませんし、そういう考え方を取ると、江別市内で過剰に対応しなければいけないという変なバイアスがかかると思いますので、むしろ、市の担当側としては、札幌圏の中でやるべき役割を果たしていくという考え方を取っていかなければいけないだろうと思います。
企画政策部に聞くのは苦しいところではあるのですが、どういう認識の下でこのような書き方になっているのか、再度お伺いします。

総合計画・総合戦略担当参事:当初、地域完結型という表現にしていたことがなかなか伝わらないということで、市民の皆さんが見たときに、どういう方向性で進んでいくのかということが可能な限り分かりやすくなるような表現にしたいと考えたところでございます。
地域完結型というと、江別市内で全てが完結するような表現に捉えられかねないということで、江別市としては、可能な限り市内で地域医療体制を構築して対応していきたいという思いの下で取組を進めてまいりますので、二次医療圏という考え方も当然ありますが、基本的には、市内の関係機関と連携しながら地域医療体制を構築して対応していきたいと考えているところでございます。

岡君:最終的には、部局への質疑になると思いますけれども、私はその認識は違うと思っています。
江別市が考えなければいけないのは、札幌圏の医療体制の中で、江別市としてどういう体制を取るかであって、可能な限り市内で対応できる地域医療体制を構築するのは、この政策分野で江別市が取るべき考え方としては間違っているとはっきり申し上げておきたいと思いますので、御認識をしておいていただければと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
次に、別冊資料3のえべつ未来戦略について質疑ございませんか。

稲守君:別冊資料3の6ページの5つの戦略のうち、戦略1子供が主役のまちをつくるに関して、前回の質疑の中では、対象年齢についていろいろとあったと思います。
ここでは、同法に趣旨にのっとりなどと書いてあるのですけれども、年齢については何歳ぐらいまでなのか、一定の目安のようなものがあったのか、その辺を教えていただきたいと思います。

企画政策部次長:前回は子供の定義に関する質疑がありましたので、今回の変更につきましては、子供とは、発達の過程にあるものということで記載をしております。

稲守君:前回は、30歳代までなど、いろいろと出たと思うのですけれども、30歳代ぐらいまであるということでよろしいのでしょうか。

企画政策部次長:明確に何歳までというよりは、ここに記載のあるように、ケース・バイ・ケースという認識でございます。

稲守君:ケース・バイ・ケースということは、年齢によって対応はどんどん変わってくると思います。子供であれば、今は18歳まででありますし、その後は成人の扱いになるわけですが、そうすると、支援の方法は、その年齢に合わせて変わってくるということでよろしいのでしょうか。

企画政策部次長:一般的には18歳など、いろいろな概念があると思います。今回は、こども基本法の概念を書きまして、これに基づいて進めていくということを記載しているところです。
これは総合計画ですので、全体的な概要等について記載しているものでありまして、詳細については、担当課で行っている様々な計画等がございますので、そちらのほうで考えていく形になろうかと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

稲守君:別冊資料3の9ページの戦略2幸せに歳を重ねられる暮らしをとどけるに関してですけれども、先ほどの説明でもいろいろとお話を頂いていますが、改めてお聞きしたいと思います。
生涯活躍のまち構想は、市内全体の福祉関係が充実するためには必要な考え方だと思いますし、大切だとは思うのですけれども、前回もそういう話があったと思いますが、10年間の計画の中にココルクえべつの名前が入ってしまうことで、ココルクえべつの印象がすごく強く、ほかの民間事業者との扱いに差が生まれると感じます。その辺についてはどのように考えているのか、教えてください。

企画政策部次長:前回も御答弁申し上げたと思うのですが、ココルクえべつにつきましては、民間の施設ではございますけれども、生涯活躍のまちの拠点として位置づけておりまして、事業者を公募によって選出し、市と20年間の協定を交わして、地域の交流事業などを連携して行っている施設でございますことから、このような記載としているところです。
なお、前回の議論において、ココルクえべつが中心的な記載になっているという御意見を受けまして、市としては、あくまでも事実としてオープンするという形で、地域で活躍できる共生のまちづくりを進めていくという文章構成に変えたところです。

稲守君:そのことは分かるのですけれども、私としては、10年間の計画の中で、ここにココルクえべつの名前が入ることに、どうしても違和感があります。
市内にはいろいろな事業者がありますので、そこに向けていろいろな対策をしながら、同時に、ココルクえべつがあることが否定されるわけではないと思います。
ですから、あえてここにココルクえべつを入れる必要性はないと思うので、生涯活躍のまち構想に基づき、誰もが生涯にわたって地域で活躍できる共生のまちづくりでいいと思うのですけれども、ここの部分を消す必要性はないということでよろしいでしょうか。

企画政策部次長:この点は内部で検討したところでありますが、先ほど、それから、前回も答弁したような背景がございますので、現在のところ消すという考えはございません。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

干場君:今、稲守委員からも質疑がありましたけれども、担当部局が企画政策部ということで、江別市の高齢者・障がい者福祉として、生涯活躍のまち構想に基づいて展開したということは、江別市にとって大変大きな事業であったと思っておりますし、20年間の協定も結んで、毎年、KPIを見ながら進めていくことも理解をするところです。
しかしながら、問題にしたいのは、この文章の中のオープンするなどという、このなどという言葉です。
なぜなら、ココルクえべつ以外の障がい者・高齢者施設のほうが実際には多いわけです。それなのに、総合計画の中で20年間の協定が結ばれているとはいえ、ここだけが取り立ててピックアップされることについては、市内の高齢者福祉、障がい者福祉を俯瞰して見たときに、若干違和感があると思っております。つまり、などのほうが多いということです。
今後、個別計画においては、江別市内全域の高齢者福祉、障がい者福祉を把握していくのだと思うのですけれども、こういった文言が入ることによって、例えば、別冊資料3の10ページの指標にも関連してくるわけです。今回は変更して出てきておりますけれども、戦略2の幸せに歳を重ねられる暮らしをとどけるという両面のページは福祉全体です。そこに、(1)の政策3―(2)―1、(2)は政策3―(2)―2、ここで、(3)で政策8―(2)―1と入ってくるわけです。どうしても合わない。これは変えていただきましたけれども、なかなか無理がある。つまり、それは背景と戦略の概要にココルクえべつが入っていることに起因しているのかと読み取れるわけです。
ですから、ここは、生涯活躍のまち構想に基づき、誰もが生涯にわたって地域で活躍できる共生のまちづくりを進めています、そして、協定を結んだ20年間の中で、ココルクえべつの存在を毎年把握していくことという表現で十分ではないか、そういったことを会派内で話して、今、稲守委員から発言させていただきました。
別冊資料3の10ページの指標の取り方も含めて、改めてこれらの表現について考えを伺います。

企画政策部次長:市としましては、多様性を認め合う社会の実現のメインとなるのが共生のまち事業でございますので、そういった観点から、政策8―(2)―1を(3)として出しておりますし、それについては、ココルクえべつと協定を結んで進めているところですので、ココルクえべつがオープンした旨を記載しております。
先ほど、干場委員からは、ココルクえべつ以外にやっていることはあるのではないかというお話がありましたが、そういったことも含めて、などという表記としたところです。
アンケートにつきましては、前回、指標としてはどうなのだという御指摘もありましたので、今回は、全体的に多様性が意識できるような指標を用いたところでございます。

干場君:御説明いただきましたけれども、指標の項目についても、当会派としてはマッチしないという意見は変わりません。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

猪股君:考え方を確認しておきたいのですけれども、ココルクえべつが地域共生拠点として開いていることもあって、こういう記載があるのは御説明いただいたのですが、全体の考え方としては、市内の多くの事業所を含めて、幸せに年を重ねられる、また、多様性を認め合う社会づくりに努めていくということだと私は理解しております。
ですから、ココルクえべつだけにとどまらず、江別市内には本当にたくさんの事業者が頑張っておられて、例えば、富山型の共生サービスをやっている事業所が江別市にありますので、共生を進めていくに当たっては、そういったところを拠点にして、いろいろな事業所に同じような認識を持っていただいて、市民との交流をもっと深めてもらう取組がとても大切だと思っております。
確かに、ここの書き方は引っかかるところがあるのですけれども、市全体の考え方としては、ココルクえべつだけではなくて、いろいろな事業所を含めて、共生型社会を目指していくための取組を進めていくことを考えているという認識でよろしいのか、確認させてください。

企画政策部次長:今、お話のあったように、こういった取組は一つだけではできませんので、全市的にこれを広めて、共生社会を実現していくのがこの事業の目的、また、市の目的になると考えております。

猪股君:そもそも、社会福祉法人は、地域への貢献なども必要な役割として皆さん持っていらっしゃるので、江別市としては、共生社会の実現には、そこをもっと積極的にお願いしていくような姿勢が必要になってくるのではないかと思います。
今後の事業の展開の中では、市内の事業所も含めて、地域貢献の活動をお願いしていくようなやり取りややり方などを御提案していただければと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

干場君:今の猪股委員の質疑をお聞きししたからこそ、ここにココルクえべつという文言を、拠点地域のココルクえべつがオープンするみたいな文章を書く必要性があるのかと改めて感じましたので、そのことをお伝えして終わりたいと思います。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。

岡君:数値目標とKPIの基本的な大枠の考え方として、各戦略の数値目標に挙げられているのは、アンケート調査等で取れるような市民意識的な指標が主に記載されています。
一方、KPIについては、それぞれの事業で取れる指標が記載されていると認識しておりましたが、前回の様々な議論の中で、各取組の基本と具体的施策に関連するKPIの指標に、必ずしも適切とは思えないものが散見されたと思うのですけれども、質疑全体を通して、えべつ未来戦略の数値目標とKPIの考え方について、何かしら再検討されたことがあったのか、お伺いします。

企画政策次長:KPIにつきましては、岡委員からお話がありましたように、まちづくり政策の中から具体的施策を選択しまして、それに関わる事業の中から、極力簡便に、そして、コストをかけないような定量的な指標ということで行っております。
現時点におきましては、まだ事業が明らかになっておりませんので、どうしても今持っている指標の中から選択するということでございます。
前回もお話を申し上げましたけれども、今回の指標については、担当課のほうで再度検証しましたが、今考えられる指標の中では、これしかないというところでございます。
ただ、今後、新たな事業化を検討する中で、よりよい施策などが具体化されれば、記載等についても柔軟に考えていくことは必要だと考えているところです。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。

藤城君:今、KPIについて岡委員から触れられたのでお聞きしますが、別冊資料3の16ページの農業経営の安定化のスマート農業機械等対象分の累計目標値が現状値の0件から5件としているのですけれども、10年間の目標値としてはあまりにも低過ぎる目標値です。また、スマート農業を推進するに当たって、補助金を受けられた件数という形で出ているのですけれども、現在の農業者でも、これを取り入れている農家は5件以上あります。ですから、ここはもっと違う指標を用いて、今すぐに直すことはできないかもしれませんが、それを検討していく考えがあるかどうか、これは企画政策部にお聞きすることではないと思うのですけれども、その辺をどのように思っているか、お聞かせ願います。

企画政策部次長:担当課との調整が必要になりますので、ここで明確なお答えはできませんが、今後、スマート農業等が推進され、より的確な数値が把握できる可能性も出てきますので、そういう場合には、状況に応じて柔軟に対応していきたいと思っております。

藤城君:指標では現状値0件となっていますが、補助金を使わずに導入している人がいるという事実だけはお知らせしておきたいのと、今後、この部分をもっと発展させていくためには、スマート農業が普及しづらい田畑もありますので、そこも踏まえた上での構想並びに戦略にしていただきたいということをお伝えして、終わります。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
最後に、全体を通して質疑ございませんか。

岡君:先ほどの指標の話に絡むのですけれども、えべつ未来戦略については、先ほどのような考え方で数値目標とKPIが出てきているということですが、現在の第6次江別市総合計画の場合は、まちづくり政策においても政策ごとに指標があって、それに基づく取組の基本方針ごとに指標がある形になっています。
これは第7次江別市総合計画においてもそういう考え方で進めていくという認識でいいのか、お伺いしておきます。

総合計画・総合戦略担当参事:ただいまの御質疑でございますが、第6次江別市総合計画と同様に、第7次江別市総合計画も、政策及び取組の基本方針で指標を設定してまいりたいと考えております。

岡君:了解いたしました。
基本的に、政策全体の指標は、先ほどのようなアンケート調査的指標になっていて、取組の基本方針は、事業にひもづいた指標になっていくと認識をしております。
政策指標や戦略全体のアンケート的指標は、それはそれでいいと思うのですが、1つ下の指標、先ほどだと具体的施策に対する指標、まちづくり政策だと取組の基本方針に対する指標ということになると思うのですけれども、そこの部分が個別具体の事業に直接ひもづいておりまして、本来考えなければいけない取組の基本方針レベルだと、かなり幅広い分野の取組になりますから、そういったものを十分捉え切れていないのではないかという思いを持っています。
これはえべつ未来戦略とも絡む話になりますし、先ほどの質疑とも重なる部分はあるのですが、政策の次の段階の取組を考えていくところに、いきなり事業が入ってきてしまって、適切に評価ができていないのではないかという問題意識で聞いているのですけれども、何か考えるところがありましたら伺っておきます。

総合計画・総合戦略担当参事:ただいまの御質疑でございますが、第7次江別市総合計画も第6次江別市総合計画と同様の体系を予定しておりますが、具体的施策には、あえて事務事業をひもづけておりません。
その理由と致しましては、第6次江別市総合計画以前は、基本構想、基本計画、実施計画の3層構造で、実施計画に事務事業をひもづけて管理しておりましたが、第6次江別市総合計画からは、具体的施策の細かな区分で事務事業をひもづけて固定することなく、社会経済状況の変化に柔軟に対応していきたいといったことを目的に、取組の基本方針レベルで事務事業を区分することにしたところです。
また、1つの事務事業においても、様々な具体的施策に貢献する事業もあり得るところですので、管理、評価についても、取組の基本方針以上のレベルで今後も評価をしていきたいと考えております。

岡君:そこは理解しています。
私が問題意識と言っているのは、今後決めていくであろう取組の基本方針の指標についてです。今回、えべつ未来戦略では具体的施策レベルが出てきていまして、そこに入っている指標もあるのですけれども、その指標は、あくまで事務事業レベルの取りやすい指標がピックアップされているのであって、取組の基本方針全体や具体的施策全体を評価する考え方からずれたものがピックアップされているのではないかという問題意識です。御理解いただけますでしょうか。
政策体系としては、取組の基本方針や具体的施策ということで、ある程度幅の広いことを言っているのだけれども、そこで取る指標という話になると、途端に個別具体の事務事業の指標になってしまって、そこにずれが生じているのではないかという問題意識です。
例えば、先ほどの農業経営の安定化で言うと、突然スマート農業機械の対象分がKPIになっていて、これはこれで重要だとは思いますが、それがイコール農業経営安定化全体を見る指標ではないでしょう。もちろん、取れる指標に制限があるので、難しいことは理解しているのですけれども、そういった問題意識です。
それは、えべつ未来戦略でもそうですし、今後考えていく取組の基本方針においても、今のやり方だと、やろうとしている方向性と出てくる指標にそごが生じるケースが多いのではないかという問題意識です。お答えがあれば、改めて伺っておきます。

総合計画・総合戦略担当参事:申し訳ありませんでした。
今、別冊資料3でお示ししているえべつ未来戦略のKPIというのは、確かに1つのKPIをもって具体的施策の全てがかなうものでないことは認識しております。
令和6年4月から開始する第7次江別市総合計画においては、来年度の事業ということで、まだ具体的な事業も明確になっていない状態ですので、これだというものを示すことが難しい状態です。
最終的には、えべつ未来戦略で言いますと、数値目標を達成するための中間指標として位置づけておりますので、先ほども申し上げましたが、可能な限り簡便な方法でコストをかけずに業務の中で取得できる定量的な指標を用いることとしております。
実際、なかなか苦しいところがある中でのKPI設定になりましたので、今後、第7次江別市総合計画が始まって、いろいろな事業が出てくれば、必要なKPI、ふさわしいKPIも出てくることが予想されますので、そこはえべつ未来戦略の推進の中で適宜見直しを行って、柔軟に対応していくということも、えべつ未来戦略5ページのえべつ未来戦略の推進に記載しておりますので、そこはしっかりと進行管理の中で進めていきたいと考えております。
また、取組の基本方針においては、12月か来年1月ぐらいになると思いますが、これからアンケート調査を実施して、必要な指標の現状値を取得しようと考えております。現在、その中で各担当部局と調整中でございますので、より適切な指標になるように調整を進めていきたいと考えております。

岡君:答弁としては了解を致しました。
先日の質疑からお話をさせていただいていますけれども、今の江別市のやり方だと、事務事業レベルの指標は結構きっちり取って、それをチェックすることはそれなりにやれていると思っていますが、政策評価全体という意味では、政策の体系としてどう評価していくかという部分が弱いというか、ずれが生じている部分があり、私としては問題意識を持っていますので、今後、別な場で指摘をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

委員長(芳賀君):関連で質疑ございませんか。(なし)
なければ、ほかに質疑ございませんか。(なし)
以上で、本件に対する質疑を終結いたします。
企画政策部退室のため、暫時休憩いたします。(11:04)

※ 休憩中に、理事者質疑項目の有無を協議

委員長(芳賀君):委員会を再開いたします。(11:44)
休憩中に確認いたしましたとおり、理事者質疑を行うことと確認してよろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
理事者質疑項目については、総合計画に係る具体的な財源確保の考え方について、発議者は野村和宏委員と致しますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
次回の委員会は、11月10日金曜日の午前10時より開催し、理事者質疑を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。(了)そのように確認いたします。
最後に、2その他について、各委員からございませんか。(なし)
事務局からございませんか。(なし)
以上で、本日の委員会を散会いたします。(11:45)